ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HG ユニオンフラッグ量産型(最終回)

2007年11月03日 | 小ネタ集
 HGユニオンフラッグ量産型の最終回です。

 足首はこのようにパーツ分割されています。つま先が小さくて、まるで馬のひづめのようなデザインですねぇ。
 
 足首は形状的には左右共通ですが、カカトのパーツが可動するかどうかで左右の違いがあります。右の写真のようにカカトのフィン状のパーツが倒れ込むように可動するのが足の外側になります(写真の足首は右足ということになります)。


 太もも・スネのパーツ分割です。白丸のパーツが色分けされているのがありがたいです。脚の付け根の関節はポリキャップ無しで腰側のABS樹脂製股関節ボールジョイントを太ももパーツ側の軸受け(スチロールプラ製)で受けるようになっています。耐磨耗性にはやや不安がありますが、今のところ良い感じに動いてくれます。

 矢印で示した部分は設定では機体の基本色(水色に近い薄紫色)なのですが、色の調合がめんどくさいので塗らないでおきました。
 写真には写っていませんが、スネ正面の黒っぽいパーツの足首側の先端は、スネ両サイドのパーツのくぼみにちゃんとはめ込んでおきましょう。気を付けないとこのパーツの先端がスネからはみ出てしまいます(筆者はしばらく気付きませんでした:汗)。

 
 ヒザの可動範囲は90度弱といったところですが、機体の性格を考えると充分な可動範囲だと思います。足首のボールジョイントはやや固めです(そのため可動軸が折れる危険性があります)ので、ボールジョイント表面のパーティングラインをあらかじめ削っておくと足首の可動がスムーズになります。


 フラッグ完成です。前腕正面のグレー部分は設定ではダークブルーのようですので、塗っておけば良かったとちょっと後悔…(汗)。

 翼はたたんでおいた方が腕のポジションが決まりやすいです。
 
 翼を開いても畳んでも格好良い後姿♪


 ファイター形態もこれまたカッコ良い!

 ―おまけ―
 軽くウェザリングしてみました。使用したのはパステルです。

 写真の3色のパステルをデザインナイフでカンナ掛けして粉状にし、その粉を綿棒に付けて模型の表面にこすり付けます。パステル粉は単色でも混ぜても良いです。

 機体の正面側には塗料の退色やホコリの付着をイメージして黄土色や薄グレーのパステル粉をこすり付けましたが、写真では分かりにくいですねぇ(汗)。

 翼はフラップなどの境界部分に黒のパステル粉をこすり付けました。今回は普通の綿棒を使いましたが、赤ちゃん用綿棒を使った方が狙いを定めやすいです。


 パステル粉によるウェザリングは、ツヤ消し塗装面の上に施すと定着が良いのですが、プラスチックの表面そのままにでもけっこう付着します。失敗したら消毒用アルコールを含ませた綿棒でこすると取れますので、修正も容易です。あんまり手で触るとパステル粉が取れてしまうので、トップコートを吹き付けて表面を保護すると良いでしょう。

 う~ん、やっぱり格好良いぞフラッグ! グラハム機も楽しみですねぇ♪ 

HG ユニオンフラッグ量産型(その3)

2007年10月26日 | 小ネタ集
 ユニオンフラッグの続きです。従来のMSとはかなり違うデザインラインを持つ機体を再現すべく、従来のキットとは構造がかなり違うこのキット、作っていて「へぇ~!」と驚くことが多いです。

 
 写真左:腕はこんな感じでパーツ分割されています。手首のボールジョイントが前腕側に付いていて、手首側にボール受けがあるのが他のキットと違います。しかも設定どおりの見た目です。
 写真右:肩の球状ブロックは飛行タイプのMSらしく、極限までムダな重量をそぎ落としたというのが視覚的にも分かるほど小さいです。そのため、いつものポリキャップが入るスペースはぜんぜんありません。丸い外装パーツにABS樹脂製のボールジョイント受けのパーツがピッタリハマるようになっています。


 腕が細いわりに手首が大きいという独特のデザインです。手首のボールジョイント付近のディテールがスゴいですねぇ。

 ムダな(可動に干渉する)部分がないので、ヒジ関節は一軸でもかなり深く曲がります。


 良く出来たキットなのですが、設定画と見比べると気になる部分があります。上腕の形状なのですが、設定画では黄色い線で示したような形状だと思うんです。全塗装される方は、パテを盛るなどして形状変更してみてはいかがでしょう? たぶん可動範囲にもたいして影響ないと思います。


 肩アーマーは一体成型で、上面にビシッとパーティングラインが入っており、その部分にエッジが立っています。これはこれでカッコ良いのですが、空戦用の機体なのでちょっとでも空気抵抗を少なくしてやりたいと思い、エッジをデザインナイフでカンナ掛けして落としました。設定画では全体的にエッジが緩やかに描かれていますので、他の部分もエッジを落としてやっても良いかもしれませんねぇ。

 
 写真左:腰内部ブロックには変形用の可動部があります。必要以上に動いてしまわないようにストッパーが設けられています。最近のキットはこういった配慮により、昔に比べてずいぶん信頼性が高くなったと思います。
 写真右:股関節は設定からしてボールジョイントむき出しの構造になっています。デザインの時点でプラモにも使われている関節構造が採り入れられているのは画期的ですねぇ。ボールジョイントのパーツ自体も軸可動で前後スイングが可能。写真左端のパーツは腰後ろのエンジンブロックの可動用ヒンジです。


 腰の外装のパーツ分割はこんな感じです。フラッグは下半身が分離可能だそうですが、同じく下半身が分離可能なバウやゾロの腰周りとよく似た印象ですねぇ。

 
 腰ブロックに股間の装甲と腰後ろのエンジンブロックを取り付けた状態です。最近のキットの例に漏れず、スタンド取り付け用の穴が開いています。写真右の黄色い線で囲った部分はスタンド取り付け穴隠しのパーツです。


 飛行形態の腰。やっぱりバウ・ナッターやゾロのボトムターミナルを思い出します。



 あとは脚の組み立てを残すのみとなりました。




 脚を付けない状態ですが、変形させてみました。格好良い!! ZプラスD型のような不思議な魅力があると思います。

HG ユニオンフラッグ量産型(その2.5)

2007年10月25日 | 小ネタ集
 HGユニオンフラッグの成型色はアニメの設定カラーよりも薄い色なのですが、これを逆手にとって現用米軍機風の仕上げにしたいなぁとか考えています。できれば、こんな感じに…(↓:「AH-1W スーパーコブラ」の実機写真より)

 フラッグは比較的新しい機体(のはず)ですので、ここまで表面が傷んではいないとは思いますが、こういう雰囲気が好きなもので…。
 でも、これをやろうと思うとやっぱりデカールが欲しいですねぇ(できれば低視度迷彩用のモノが…)。とりあえずこういう仕上げを施すのは、デカールが出るのを待ってからにしようかなぁ…。


 リニアライフルは4パーツ構成です。砲身上面の塗り分け部分が片方のパーツに寄せられていて、合わせ目が目立たないように考慮されているのがありがたいです。

 砲身上面と弾倉兼バッテリーパックの一部、および砲口はガンダムマーカー「SEEDダークブルー」のインクを筆塗りしました。合わせ目は思ったより目立たないので、作業時間短縮のため消しませんでした。
 δさんがコメントで「デザートイーグルって銃に見える」とおっしゃっていましたが、扇形の断面の砲身はやっぱりデザートイーグルを意識したものなんでしょうねぇ。デザートイーグルは主にイスラエルで生産されている大型拳銃ですが、デザインが格好良いためか映画などでよく見かけます(筆者は「ロボコップ」で初めて見ました)。イスラエルいえば他には「メルカバ」戦車が思い浮かぶのですが、このメルカバも異常に格好良いデザインなのでプラモが作りたくなります。デザートイーグルもメルカバも、ヘタなSF作品のメカよりも未来的で格好良いと思います(両方ともデビューはかなり昔なのですが…)。

 
 ついでに手の甲のダークブルー部分も塗っておきました。

 さらに腰パーツの水色矢印で示した部分も…(以下、省略)。


 プロペラのような防御装備「ディフェンスロッド」の両端の白は「水性 工作用カラー」の下塗りホワイトで塗りました。隠ぺい力はかなり強力で、黒っぽいパーツの上に白を塗っているのに、わりとアッサリ白くなってくれました。ペンキのように(というか、実際にペンキです)ドロッとしているので塗装時には薄める必要がありますが、ほとんど無臭で水性塗料のわりに塗膜が強く、あまりベタ付かないので気に入っている塗料です。
 ディフェンスロッドの回転軸内側の棒状のパーツも白なのですが、奥まった部分で塗りにくそうなので、先端だけ塗っておきました。いっそのこと、塗らない方が良かったかも…(汗)。

スピードグレード ウイングガンダム(最終回)

2007年10月24日 | 小ネタ集
 先日、ミドリ店内にてエプロンさんといろいろしゃべってたんですが、その時にエプロンさん作の司馬懿サザビー用ベースの実物を見たんです。実物は写真で見るよりも渋い仕上がりで格好良かったです。そこで思ったのが…
 「ベースに凝るのも良いかもなぁ…」ということでした。

 というわけで、スピードグレードウイングガンダム付属のベースです。

 スピードグレードのキットには、形式番号と機体名称が刻印されたベースが付属します。他アイテムとの共用化を考えていないあたり、豪華な仕様だと思います。欲をいえば、成型色はグレーよりも黒の方が高級感が出たかもなぁ、と…。

 エプロンさんの自作ベースが木製ニス仕上げだったので、こちらは金属製っぽく仕上げてみました。

 表面の文字部分にガンダムマーカー「メッキシルバー」を流し込み、メッキシルバーが乾いてから表面と端面に320番の耐水ペーパーで平行線の引っかきキズを付け(ヘアライン加工)、ガンダムマーカースミ入れ用筆ペンタイプのブラックで全面を塗り、「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムアームズグレー」を筆塗りし、最後に「タミヤウェザリングマスターCセット」のシルバー粉やガンメタ粉を全体にまぶしました。
 その後なんとなく寂しかったので、C面取りの部分をメッキシルバーで塗りました。おお、思ったより良い感じ♪


 ベースの後方にはモデル支持用のアームが取り付けられます。支持アームの先端は別パーツで角度調節可能です。
 ウイングガンダム本体は、股間の底と尻アーマー表面の2ヶ所に支持アームに取り付けるための穴が開いています(尻アーマー表面の穴は別パーツのフタで隠すことができますが、フタのパーツの取り付け強度がゆるいので、なくさないように注意が必要です)。写真は股間の底にアームを取り付けた状態です。


 支持アームを使わずに、立たせて飾ることもできます。この場合はアームをベースの底に収納することができます。





 ウイングガンダムといえば、サブタイトルが出る画面のこんな感じのポーズが印象的なのですが、残念ながらキットのベースではこのポーズで飾ることができません(泣)。股間の底に支持アームを取り付けた場合、アームの幅が広くて脚を揃えることができません。尻アーマーに支持アームを取り付けた場合だと、アームの長さが不十分で、つま先を伸ばすことができません(汗)。

 どうやったかといいますと…
 
 支持アームの先端のパーツを外し、タミヤの透明ソフトプラ棒(3ミリ径)を適当に曲げてアームに両面テープで貼り付けました。
 キットのベースのままでは例のポーズが取れないということが分かって、撮影用に急きょデッチ上げたモノです。ずっとこのポーズで飾るためには、ちゃんとしたモノを作るべきでしょうねぇ…。

 いろいろ問題はありますが、ハイコンプロと同スケールのこのシリーズ、今後もラインナップが増えてくれたらなぁと思います(塗装の品質向上も…)。気になる方はぜひ作ってみてくださいね♪

 ウイングガンダムが終わったので、次回からの製作記事はユニオンフラッグに戻ります。ユニオンフラッグといえば、彗星さんのブログで早くも完成状態が見られますよ! 設定カラーのイメージどおりの色合いがカッコ良いです♪
 あと、00に登場するメカにはカーボン素材が多用されていますが、その設定をプラモ製作に活かしてみるというのもアリだと思います。ちょうど不知火アスカさんが筆塗りによるカーボン表現を実験されていますので、ぜひ見に行ってくださいね!(アスカさんは1/20スケールのF1マシンへの使用のための実験をなさっていますが、スケールが違ってもアクセント的な使い道はあると思いますので…)。



スピードグレード ウイングガンダム(その4)

2007年10月23日 | 小ネタ集
 ユニオンフラッグの劇中の活躍とかキットの出来に興奮しつつも、ウイングガンダムに戻ってきました。1つのキットの製作途中に新ネタが発売されたら、そっちの方に移ってしまうのが筆者の悪いクセ…(笑)。

 
 写真左:バスターライフルは左右貼り合わせ式の分割で、バード形態時のクチバシの部分とエネルギーカートリッジが塗装済みです。
 写真右:シールドは塗装のはみ出しを修正し、先端の裏側を削ってシャープにしました。インテークとか黒い三角の部分をスミ入れ用マーカーで塗ってあります。


 足首は靴の部分が左右貼り合わせで、足の甲が別パーツになっています。足の甲が別パーツなのは放映当時の1/144キットやエンドレスワルツ版のHGFAキットでも実現されなかったので、うれしいですねぇ。そう考えると、「ガンダムW」よりも前のシリーズでありながら足の甲が別パーツになっていた1/144のVガンダムやガンイージはスゴいキットだなぁと思います。

 
 太もももモナカ割りです。ヒザ関節部分がなぜか塗り分けられていない(他の部分は細かい所までけっこう塗り分けられているのに、なぜかここだけ…)ので、ガンダムマーカー「ガンダムグレー」で塗りました。「ガンダムグレー」はよく振っても色の濃さが安定しない場合が多いですので、二度塗りは必須だと思います。最初はマーカーのペン先で塗り、2度めはインクを塗料皿(ガムテープなどでも可)に出して筆で塗ります。マーカーのペン先は硬いので、2度めの塗装で使うと最初に塗ったインクを引っかいてしまうんです。
 塗り分けは適当です。はみ出したら、インクが乾いてからデザインナイフの先でこすり落とせば良いですので…。

 
 すねの部分は従来のテレビ版ウイングガンダムのキットからいちばん変化した部分だと思います。ふくらはぎよりも下の部分がスッキリしたラインでまとめられている上に、ふくらはぎが引き締まった感じにアレンジされて、メリハリのあるすねになっています。もしテレビ版ウイングガンダムがMG化されたら、こんな脚になるのではないかと思います。


 脚を本体に取り付けて、一応の完成です。何度もいいますが、このキットは塗装の品質で損をしていますが、プロポーションは非常に格好良いです。

 ウイングガンダムの格好良いシーンといえば…

 ビキャ~ン!

 ♪ダラタダラタダラタダタラ ダラタターンターン タラ ドンドドコドドンドドコド チャーチャラチャチャーンチャラチャチャ~ン チャラララ~ン チャラララララチャラッ(BGM:「思春期を殺した少年の翼」)
 …第1話でバード形態から変形し、胸のサーチアイが輝くシーンはカッコ良いですねぇ! 向きは逆だったかもしれません(汗)。
 このキット、これで完成というわけではありません。本体に対してかなり大きなスタンドが付いているんです。次回はその辺を…

HG ユニオンフラッグ量産型(その2)

2007年10月22日 | 小ネタ集
 ユニオンフラッグはおそらくユニオン加盟国の中でもアメリカ主導で開発された機体だと思われます。細いといえば細いのですが、直線基調のシャープで押しの強いデザインなので、ひ弱なイメージはあまり感じません。押しの強さはF-22ラプターやM1エイブラムスなど、アメリカの現用兵器に通ずるモノがあると思います。
 一方、AEUイナクトは構造的にはユニオンフラッグのパクリでも、外見は優美な曲線で構成されていて、なんとなく「おフランス」なイメージがありますねぇ。
 人革連のティエレンはロシアで開発された機体を中国で量産化しているのかなぁと想像しています(戦車で例えるとソビエト製「T-54/55」の中国バージョン「59式戦車」みたいな感じでしょうか)。
 MSのデザインや設定にお国柄が反映されているのは、プラモの製作のヒントになってくれそうなのでうれしいですねぇ。


 写真中央の板状のモノは、パーツ「B19・B20」がランナーから外れてしまうのを防ぐために付けられたガードのようです。かなりの大きさがあり、しかも先端に向かってテーパーが付いているので、フィン状のパーツを自作するのには最適です。「オレ改造」のための貴重な資材になってくれそうですよ♪


 背中の翼は可動式で収納状態にもできます。細長い前進翼ぎみの形状ですが、第2話冒頭の時代背景解説でチラッと登場した黒いフラッグはステルス機を思わせる鋭角的な翼になっています。あれが強化型のグラハム機なのでしょうか?

  
 主翼の先端に付いている安全用の突起は、主翼のフチよりも厚みがあります(写真左)。そのため、ニッパーで突起だけを切ろうとするとニッパーの刃が滑ってしまい、主翼の端の部分を切ってしまう恐れがあります。
 まず、突起の部分を少しだけ残してニッパーで切り落とし(写真中央)、突起の残りをヤスリで少しずつ削り落としてから耐水ペーパーで仕上げると良いです。
 ちょっとめんどくさいですが、確実な方法を採った方が安全だと思います。


 主翼の付け根のパーツは、主翼側エンジンポッド可動軸を受けるパーツを、外装のパーツで挟み込むようになっています。この外装のパーツは合わせ目に多少すき間ができますのでご注意を…。筆者は瞬間接着剤で接着→合わせ目消しをしようと思いましたが、合わせ目に黒い線ができてしまいました(汗)。
 軸受けのパーツはややガタつきますので、外装のパーツに接着してしまった方が良いのではと思います。


 背中に翼が付いた状態。わりと大きいです。


 頭部のパーツ分割はこんな感じです。右から2つめの頭部のベースとなるパーツにキット付属のアルミシールを貼り、クリアーオレンジのマスク部分(?)を取り付け、左右の耳を取り付けてから頭頂部をはめ込みます。

 
 両耳の先端の安全用突起は切り取りました。クリアーパーツのマスク部分はアルミシールのおかげでギラッと光ります。
 クリアーパーツの上部にはモノアイ状のメインカメラがモールドされています。このカメラのレンズの色は今のところ不明ですので、黒く塗りつぶしておきました(写真右)。ザク的なモノアイとリーオー系のテレビ顔を併せ持ったような顔をしていますねぇ。無機質なイメージと鋭い眼光を両立させたカッコ良いデザインだと思います。


 離れて見てもクリアーパーツがギラッと光って良いアクセントになっているのが分かります。
 機体色の薄いグレーは、設定カラーと比べるとかなり薄い色なのですが、米軍機の低視度迷彩に近い雰囲気があるのでけっこう好きです。別売りの水転写デカールがそのうち発売されると思いますが、グレーや白のユニオンマークが入っていたらなぁと思います。
 書き忘れてましたが、主翼の裏にはミサイル取り付け用と思われる突起が付いています。もし色換えのバリエーションキットが発売されるとしたら、ミサイルのパーツが追加されるかもしれませんねぇ♪  

HG ユニオンフラッグ量産型(その1)

2007年10月21日 | 小ネタ集
 「『初めまして』だな、ガンダム!」 
 第2話ラストでのカッコ良い登場のしかたで我々視聴者を「ウホッ♪」と沸かせたナイスな敵量産機、ユニオンフラッグです。

 箱絵もカッコ良い! 
 パイロットのグラハム・エーカー中尉は第1話において模擬戦の視察席でエクシアの圧倒的な性能を目の当たりにしたにもかかわらず、それにビビることなく第2話では自信たっぷりにフラッグを駆ってエクシアに襲いかかるという、「こんなライバルキャラを待ってたんよぉ~!!」と期待せずにはいられないナイスガイっぷりを見せつけてくれました。筆者は完全にシビレております♪
 ガンダムとの緒戦での余裕っぷりは「見せてもらおうか、連邦軍のMSの(以下省略)」の頃のシャア少佐とか「私のリーオーは充分早い」のゼクス特尉と肩を並べるほどだと思います。
 今後、グラハム搭乗機はパイロットへの負担を度外視したチューンナップが施されるそうで、デザインに変更があるのかが気になりますが、キットのランナーにはスイッチが見当たりません。変更があるとすれば、ランナー1枚丸ごと変更ということになるんでしょうねぇ♪

 グラハム機のチューンナップ作業の期限は1週間(!)。筆者の製作期間の方が長かったりして…(笑)。


 製作の前に、いつも記事で書こう書こうと思いながらも忘れてしまうことを書きます。キットのパーツはだいたい2~4ヶ所ぐらいのゲートでランナーにつながっているものですが、ニッパーで切り取る際に順番を工夫するとゲート付近の白化やエグレを防ぐことができます。
 上の写真のパーツなら、右側に2ヶ所あるゲートのどちらかを最初に切り、次に右側の残ったゲートを切り、最後に左側のゲートを切ると良いです。最初に切るのはいちばん細いゲートで最後に切るのが太いゲート、という風にしておくのです。
 太いゲートを切る時には、余計な力がパーツ自体やランナーに掛かってしまう場合が多いのですが、最初にこの太いゲートを切ってしまうと、その時に掛かる力によって、パーツが細いゲートでランナーにつながっている部分に負担が掛かります。場合によっては細いゲートがパーツからもげたり、パーツのゲート付近が白くなってしまいます。
 細いゲートから先に切るとトラブルは少なくなります。ゲートが完成後には外から見えない部分(例えばはめ込みピンの先とか)に付いている場合は気にしなくても良いんですけどねぇ。

 HGユニオンフラッグのキットは、細い機体デザインを再現するために繊細なパーツが多いのですが、その繊細なパーツが太いゲートでランナーにつながっていたりします。パーツを切り取る際には、パーツを破損しないような切り方を工夫しましょう。


 説明書の組み立て手順は、ドラム状のコクピットから組み始めるようになっています。おお、なんか他のキットとは雰囲気が違う♪
 写真中央のグレーのパーツを両側の水色のパーツでサンドするようになっていて、グレーのパーツは回転するようになっているのですが、ちょっと可動がユルいような気がします。パーツA26にある可動軸に瞬間接着剤をほんのちょっとだけコーティングして可動の固さを調節しました。


 中央のグレーのパーツは向きを間違えるとマズいです。説明書をよく見て組みましょう。コクピット左側にある小さい丸穴は20㎜機関砲の砲口です。


 首の取り付け基部は、ボールジョイント付きパーツがスライドすることによって変形機構を再現しています。ちょっとスライドがユルいような気がしますが、絶妙な設計によってMS形態時には首が下に降りないようになっています。ファイター形態時はコクピット中央のドラム部分が回ることによって、スライド機構のレールが開通するようになっているんです。スゴい…。
 筆者はこんな素晴らしい機構があるのを知らず、首取り付け基部パーツの穴に瞬間接着剤をコートしてスライドをキツめにしてしまいました(汗)。おかげでファイター形態からMS形態に変形させる時に首が上がりにくくて…(泣)。


 首の基部とコクピットドラムを組み合わせてから、筒状の肩関節基部パーツを取り付け、さらに鉄アレイ状ダブルボールジョイントの肩関節軸を取り付けます。肩関節軸はスライド可能で、伸びた状態だと可動範囲が広がります(写真左側)。


 胸の外装パーツはこんなパーツ分割です。内部構造が従来のMSとはかなり違うのに対し、外装はわりと普通ですねぇ。


 両肩に付くフィン状のパーツは、先端に付いている安全用の突起(←「フラッグ」というそうですが、MSの名前も「フラッグ」なので混同を避けるため「突起」にしておきます)は、削り落としておきました。


 完成した胸部。白いパーツはエアダクトのフタなのでしょうか? 胸正面パーツにダクトらしいくぼみがあったので黒く塗りつぶしておいたのですが、この白いパーツを付けると完全にふさがってしまいました。ヒンジのような部分があるので、実機が存在したら、この部分は開閉式になっているんでしょうねぇ。

スピードグレード ウイングガンダム(その3)

2007年10月20日 | 小ネタ集

 腕は片方で8パーツ構成です。バード形態用の爪は別パーツになっているのがありがたいです。ご覧の通り、ポリキャップは使用されていません。パーツもABS樹脂ではなく普通のプラですので、動かし過ぎには注意です(ユルくなりますので…)。

 
 腕の塗装はボディーと違って全体的にキレイに塗れていますが、前腕のパーツの裏側には塗料が回りこんでいません(写真左)。ヒジ関節や手首周辺に開くすき間からパーツの白が見えたら気まずいので、ガンダムブルーで塗っておきました(写真右)。


 写真を撮った後で気付いたのですが、ヒジ関節に白線で囲った部分は白塗装しておくと設定に近くなりますねぇ。テレビ版ウイングガンダムは腕が短く見えるデザインなのですが、ここを白く塗っておくと腕の短さ感が少しはマシになるのではと思います。


 ヒジの可動範囲はこれぐらいです。爪が別パーツで可動式になっているのはバード形態への変形目的ではなく、ヒジ関節の可動範囲確保のためなんです。上腕のロールはヒジ関節のパーツ分割ラインで回ります。


 肩関節は1/144VガンダムシリーズやガンダムSEEDコレクションシリーズのようなボールジョイント接続(可動範囲が狭くなりがち)ですが、腕を横に開く方向の可動範囲はとても広いです。


 肩がボールジョイント接続のおかげで、擬似的に胸を張った状態にもできます。


 腕が付いた状態。オープニングのラストの画に雰囲気が似ていると思います。オープニングといえば、ウイングガンダムは主役メカであるにも関わらず、オープニングのアニメ画面で腕と顔にかなりのダメージを受けるのが印象的です。このサイズなら、左腕を斬られたウイングガンダムの再現も気楽に出来るでしょうねぇ(顔のダメージは無理でしょうけど…)。というか、左腕のヒジ関節を外すだけでもイケますね(笑)。そうなると同スケールのトールギスが欲しくなるんですよ…。

スピードグレード ウイングガンダム(その2)

2007年10月16日 | 小ネタ集
 スピードグレードのキットは塗装済みというのがウリなのですが、残念ながら肝心の塗装の品質はお世辞にも良いとはいえません。部分的にはかなりスゴい状態になっている場合があります。しかもスナック菓子のようなパック入りの商品形態なので、お店で開封して塗装の状態の良いモノを選ぶということが不可能です。
 解決法なんですが、塗装の状態が悪いモノは不良品としてバンダイさんに通報するよりも、自力で修正した方が早いと思います。

 写真左:後ろ腰アーマー裏側にある腰フレーム部分に塗料が充分回り込んでおらず、成型色の白がスケスケになっています。
 写真右:ガンダムマーカー「ガンダムブルー」で塗って修正しました。ガンダムブルーはキットの青塗装とほぼ同じ色のようです。まだちょっと透けてますが、ほとんど隠れる部分なので気にしない、気にしない…。


 首は白いままなので、グレーに塗装しました。胸の青とウエストの赤・白の境界部分の塗り分けがかなりヤバいので、マーカーやデザインナイフで修正しました。
 胸中央のサーチアイは黄緑色で塗装されていましたが、青い塗料がベタッと付着していたので「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムメタライトグリーン」で塗り直しました。この色、テレビ版ウイング系のカメラ類にピッタリの色だと思います。
 サーチアイの上に被さるひさし状の部分と左右のインテークは別パーツになっています。


 足首の靴部分の塗装はもっとスゴいことになっていました(写真右側:滝汗)。大量に吹き付けられた塗料が垂れた状態で半乾きになったところで何かに触れたのでしょう。ううっ…(泣)。
 
 とりあえずゴテッと付いた塗料の塊をデザインナイフや耐水ペーパーで削り落として表面をならし(写真左)、「ガンダムレッド」が行方不明のためカラーパレットマーカーの「ルビーレッド」で塗り直しました。


 腰フロントアーマーは過去のキットよりも細長くアレンジされています。劇中の印象はこんな感じだったと思います。写真では分かりにくいですが、パーツの表面には印刷によるマーキングが施されています。
 フロントアーマーは可動軸を真ん中で切り離すと左右独立可動になるのでしょうが、保持力に不安があるので切り離すのはやめときました。


 腰サイドアーマーは裏側にディテールが入っています。サイドアーマーはボディーに固定されますので、この裏面ディテールが見えることはほとんど無いでしょうが、ちょっとうれしいです。


 ウイングは閉じた状態で固定されています。パーツ数を考えると仕方ないのですが、残念ですねぇ。
 白い成型色のパーツの上に赤・青・黄色で塗装が施され、さらに印刷によるマーキングまであります。このキット最大の見所だとは思いますが、赤塗装の塗り分けの境界がアバウトなのが惜しいです。

 

 各部の塗り分けを修正し、スミ入れをした状態です。小さい写真ですが、これでも実物より大きいです。あんまり大きな写真にすると、アラが目立ってしまいますので…(笑)。
 小さいながらもプロポーションは非常に格好良いです。MGでテレビ版ウイングガンダムが出るとすれば、こんな感じになるのかもしれませんねぇ。
 

スピードグレード ウイングガンダム(その1)

2007年10月14日 | 小ネタ集
 ホビーショーが終わってホッと一息、そこで気付いたのが「最近プラモ作ってないなぁ(←たかが数日間やろ!)」ということでした。
 数日間作らなくても、カンが鈍ってしまう場合があります。とりあえずリハビリ用に、先日買っておいた「スピードグレード ウイングガンダム」を取り出して中身を見てみました。1/200スケールという小ささで塗装済みという新シリーズです。第1弾はRX-78ガンダムとテレビ版ウイングガンダムというラインナップですが、ウイングガンダムが最初に来るあたり、海外での発売を考えてのことではないかと思います。

 おおっ! 小さいのに手首はスライド金型使用か♪

 16m級MSの1/200スケールモデルだけあって、パーツは非常に小さいです。比較用に置いたデザインナイフが巨大に見えます。


 顔のパーツは本体と別工程で塗装されているのか、小さな袋に1パーツだけ入っています。やや塗装のズレが気になりますが、後で修正しようっと。発売前から予想はしていましたが、全体的に塗装の粗さが目立ちます(泣)。

 目は色が暗かったので、「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムメタライトグリーン」で塗り直し、アゴの塗り分けの境界部分も怪しかったので修正。への字スリットも左右非対称だったのでスミ入れ用マーカーで修正しました。マスク部とクマドリにもスミ入れしましたが、ほとんど分かりませんねぇ(汗)。
 昔作った1/144スケールLM(リミテッドモデル)リーオーとサイズ比較。1/200というスケールだけでなく、設定画に比べて小顔にアレンジされているせいか、非常に小さいです。こ、このサイズ差ならリーオーでも勝てるかも…(笑)。


 テレビ版ウイングガンダムのヘルメットのひさしは二重になっています。このキットは小さいながらもちゃんと再現されていますので、スミ入れで強調しました。内側のひさしの裏は黒く塗っておくと良いですよ。

 
 ヘルメットの両サイドにある耳(?)は、裏側に安全確保用の突起が付いていますので、削り落としました。うう、左右で先端の厚みに差が出てしまいましたねぇ(汗)。モノが小さいので、ちょっとの差が目立ってしまいます。
 この耳、正確には日本の兜の「吹き返し」が元ネタです。ウイングガンダムの初期設定では「日本のガンダム」ということが決定稿よりも明確だったのですが、そのなごりなんですねぇ(前番組である「Gガンダム」のボツデザインの流用という説もあります)。
 バルカン砲口まで塗装されているのはスゴいですね!

 
 顔つきは石垣純哉氏のイラストに似た雰囲気だと思います。アンテナは裏面のフラッグを切り落として裏面を削りましたが、もうちょっと削った方が良かったですねぇ。
 
 今回、パーツの合わせ目は接着せず消さない方針ですが、丁寧に作ってやると化けそうですよ、このキット♪

 塗装の品質でかなり損をしているキットだとは思いますが、テレビ版ウイングガンダムの最新キットが組めるというのはうれしいですよ~♪

FGガンダムデュナメス(その4)

2007年09月27日 | 小ネタ集
 FGガンダムデュナメスの続きです。
 
 太もも正面は合わせ目が目立たないように工夫されています。スネもヒザアーマー下の薄紫色ベルト部分は合わせ目が片側に寄っていますが、ヒザアーマー中央の凹みは真ん中で分割されています。惜しいっ!
 ヒザアーマーは設定ではグリーンで、キットではシールで再現するようになっているのですが、白のままでも格好良いと思います。


 フクラハギ両サイドにはマウントラッチらしきディテールがあります。今後、何らかの武装が追加されそうな雰囲気ですねぇ♪


 足首の可動範囲は、横方向はエクシアと同等(つま先を内外どちらかに向けると足首アーマーへの干渉が減るのでもう少し広がります)、前後方向はエクシアよりもやや広いです。
 ヒザ関節の可動範囲もエクシアと同様です。ヒザアーマーが上に伸びている分、エクシアよりも脚が長く見えますねぇ。


 写真左:GNスナイパーライフルは左右貼り合わせ+フォアグリップ(差し替え式で使用状態/収納状態を再現)の3パーツ構成です。この価格帯のキットの武器としては非常に出来が良いと思います。スコープのレンズ部がフタをしたような状態になっていますが、HGキットでも同様の処理になっています。こういう形のレンズなのか、それともフタが開閉式なのか…?
 写真右:ライフルは肩アーマーに取り付けられるようになっていますが、取り付け部分は従来のキットでよく見られる「丸穴に丸棒を差し込む」方式ではなく、見た目も考慮されたモノになっています。思ったよりカッチリと取り付けられますよ♪


 蝶々みたいな腰フロントアーマーですが、ちょっとずつ見慣れてきました。戦車の砲塔などに取り付けられるアップリケアーマーみたいなもんだと解釈すると、見慣れるのが早くなると思います(ウソ)。

 腰後ろのスラスターユニット(?)の両サイドにはビームサーベルらしきモノが付いていますが、詳細は不明です。それにしても、後ろにコケやすい…(笑)。


 ライフルを両手で構えた射撃姿勢を取らせると、コケにくくなります。でも、このポーズではスナイパーらしくないですねぇ…。

 ということで、スナイパーらしく寝そべり狙撃姿勢を取らせてみましたが、ちょっと苦しいです。首がもうちょい上を向くように加工すれば、より自然なポーズになるとは思いますが、どっちにしても上に突き出たスラスターが目立ってしまって相手に見付かりそうです(笑)。


 エクシアとの比較。デュナメスはかなり角張っていますが、エクシアと同系機であることはパッと見でも分かりますねぇ。ストライクとバスターの関係に似ていると思います。
 う~ん、やっぱりフルシールドは欲しいですねぇ。早く出ないかなぁ、HGキット…。



FGガンダムデュナメス(その3)

2007年09月26日 | 小ネタ集
 前々回、タッチゲートの切り取り方で書き忘れたことですが…

 パーツを切り取ろうとしても、他のパーツがジャマになったりする場合があります。そういう時はランナーをニッパーで解体してからパーツの切り取り作業に入るとやりやすいです。手間は増えますが、ゲート部分が欠ける可能性が確実に減ります。ちょっとの手間を惜しんで、後でえらい目に遭うことってありますよねぇ(汗)。
 …とかいいながら、頭部とシールドのパーツを切り出した後はけっこう手もぎしてます。言っていることとやってることがぜんぜん違う…(滝汗)。いえ、その、早く完成体を見たかったんですよぉ~。


 背中のヤドカリの貝のようなパーツ(これがGNドライヴの後ろ側?)には、番宣スポットでは発光しているように見えるスリットがあります。4機のガンダムがどれも同じ色に光っているかどうかは現時点では分かりませんが、エクシアは水色に近いエメラルドグリーンに光っているようですので(先ほどもう一度番宣スポットを確認したら、白に近い水色でしたが…。人間の記憶って、アテになりませんねぇ:汗)、目の部分に使用した「パール7」のグリーンを細切りにして貼ってみました。直線に切ったので、ややフィット感は悪いです。あと、やっぱり水色というより普通のメタリックグリーンに見えますねぇ…。


 エクシアの方には試しにガンダムマーカー「ガンダムメタブルー」で塗ってみました。もともとの成型色がブルーなので分かりにくいですが、こちらの方が良い感じだと思います。作業も楽ですし♪
 それにしても機体各部に設けられたクリアーグリーンの球体といい、背中の貝といい、薄紫色のベルト状パーツといい、4機のガンダムの動力や駆動系はスゴく気になりますねぇ!


 腕のパーツ構成はエクシアとほぼ同じで、手首は固定です。デュナメスはGNスナイパーライフルを構えるために、ヒジの曲がる方向に手の甲が向いた状態で手首が固定されています。ちょっと招き猫みたいですが、しょうがないですね(笑)。エッチングノコで手首を切り離して、適当な軸(ABSやポリ製のランナーなど)を通してやれば可動にできると思います。

 腕の横方向への振り上げ可動は、ベルト状パーツが可動の妨げになっているエクシアよりも可動範囲が広そうですが、実際にはたいして変わりません。どうやらここまでぐらいがボールジョイントによる肩関節の限界のようですねぇ。
 意外だったのは、エクシアと比べるとずいぶんゴツい腕だということです。4機の内でも特に共通点の多い同系機だから、手首は共通規格だと思ったんですけどね(HGでは案外、共通だったりして…)。

FGガンダムデュナメス(その2)

2007年09月25日 | 小ネタ集
 「ガンダム00」のFGや「ガンダムSEED」系のコレクションシリーズは不思議な商品です。年少者あるいはプラモ初心者向きにパーツが少ないため、タッチゲートを手もぎしてパチ組みすれば、ものの10分ほどで完成するのですが、キチンと全塗装しようとすると、一気に上級者向けキットに変貌してしまいます。一体成型されているパーツを細かくマスキングして塗り分けたり、可動しない部分に関節を追加したりしていると、MGクラスのキットを作るよりも手間が掛かってしまう場合もあるでしょう。
 このように、作り方によって全く違う顔を見せるFGキットですが、もうしばらく待つと発売されるHGキットを製作する時の予行演習として組んだり、新作ガンダムのデザインを把握する、いわば「体験版」としての役割を重視するのがこのキットの一番気楽な付き合い方なのではと思います。
 筆者は今回の製作で、立体になった「00」のガンダム達のデザインを把握しつつ、HGキット製作において「こうしよう」と思っていることを実験してみることにしました。よって、設定どおりにキッチリ塗り分けたり関節を追加することはせず、ほぼパチ組みで進めていく予定です。
 
 写真左:マスク部分はシャープな造形で、目の部分も塗り分けしやすそうです。ただ、目の周りの黒い部分とその下のクマドリ部分の境界があいまいなので、塗装する場合にはその境界線をスジ彫りするなどして塗り分けやすくした方が良いと思います。
 写真右:FGエクシアを組んだ時は目もアゴもシール貼りで済ませましたが、今回、アゴはガンダムマーカー「ガンダムCGレッド」で塗り、目の周りをガンダムマーカースミ入れ用ブラックで塗ってから目の色について考えました。
 番組公式サイトで観ることができる番宣スポットを観ると、目の色はかなり水色っぽいグリーンのようです。
 キット付属のシールだと普通のメタリックグリーンですので、ガンダムマーカーの「ガンダムメタブルー」をベースに「ガンダムメタグリーン」を混ぜた色を塗ろうかとも思いましたが、結局「パール7(下の写真、右側)のグリーンを細かく切って貼ることにしました。 

 この「パール7」はオーロラフィルムでコーティングされたデコレーション用のテープで、文房具店などで200円ぐらいで売っています。粘着力や耐久性にはやや不安がありますが、色がキレイなのでオススメです♪ 光の当たり具合によっては劇中(?)のイメージにかなり近い色に光ってくれますよ!
 
 ヘルメットの両サイド、耳の部分にはキットのグリーンのシールを貼りましたが、ヘルメットには他にもグリーンの部分(マスクの両サイドにある頬当て)があります。今回は気付かなかったふりをして、白のままにしてあります。HGキットでは頬当てもちゃんとグリーンになっているようですねぇ。


 シール貼りにはツマヨウジの先を耐水ペーパーで滑らかにしたモノ(写真右側)を使用しています。普通のツマヨウジよりもシールにキズが付きにくいような気がするのですが、気のせいかも…(笑)。

 
 ボディーの基本的な部分は前後2パーツという大胆な構成ですが、腰後ろに付くスラスターユニット(?)には3パーツを使用しています。横から見るとスラスターの巨大さがよく分かります(写真右)。でもこのスラスターがけっこう重くて、完成後には後ろにコケることが多いです(汗)。


 エクシアと同様、胸の両サイドにはポリ製のジョイントによる前後スイング可動ギミックがあります。可動範囲はエクシアと比べるとやや狭いですが、充分といえば充分ですねぇ。


 胸の両サイド前面の黄色い部分(放熱用エアダクトではなく、GN粒子の放出口だそうです)が色分けされていないのが寂しいですが、カッコ良いっす。肩のアンテナはエクシアのモノよりも薄くて良い出来です。胸中央の球体(といってもほとんど隠れていますが…)に貼るシールは、意外と曲面にフィットしてくれますので非常に助かります。
 それにしても、腰正面に蝶が付いているように見えるという話をよく聞きますが、確かに…(笑)。

 

 

FGガンダムデュナメス(その1)

2007年09月24日 | 小ネタ集
 10月6日の番組開始に先駆けて、早くもプラモデルが3アイテム発売されている「ガンダム00」ですが、チームのリーダーの乗機にしてスナイパー担当の「ガンダムデュナメス(『デュメナス』だと思っていました:汗))」のFGキットを今回から作っていきます。
 同系機ということもあって、基本的な構成は「FGガンダムエクシア」とほぼ同じです。


 エクシアと比べると、腰後ろに付くスラスターユニット(?)や肩のシールドなど大きめのパーツが増えている分、価格がアップしているようです。シールも多めですねぇ。

 エクシアの時はサンプル品だったため、説明書はカラーコピーが1枚入っていたのですが、製品版では箱のフタの裏側がカラーの説明書になっています。説明書をなくす心配が無いのでけっこう良いかも…。 

 このキットはプラモ初心者の方向けに、工具を使わなくてもランナーからパーツをもぎ取れる「タッチゲート」方式が採用されています。ただ、タッチゲートは手でもぎ取ると、ゲート跡の部分がゴソッとえぐれてしまう場合が多いです。やっぱり切断面はキレイに仕上げたいなぁと思いますが、普通のゲートのランナーからパーツを切り取るよりも手間が掛かってしまうことがあります。
 でもミドリ店長さんオススメのタッチゲートを手早くカットする方法がありますので「エプロンの人 模型製作日記」過去ログの6月16日にある動画をぜひご覧下さい♪ 思ったより楽にデザインナイフでズバズバ切れますよ!
 この切り方のコツですが…

 できるだけパーツとランナーが作業台となるカッティングマットに接している方が良いのですが(パーツとランナーが浮いていると、変に力が掛かってしまい、パーツの白化を招きます)、ランナーの裏につきでている短い棒状の部分をニッパーでカットするとランナーの浮きが防げます。


 ランナーのパーツ近くの半球状になっている部分にナイフの刃を当て、垂直に押し切ります。

 
 ヘルメットの下の部分につながっているゲートは、パーツの肉厚よりも太くなっています。ここは注意して切らないと余計な負荷が掛かってパーツの一部が欠けてしまうので、とりあえず赤線で示した部分でランナーを切り取ります。

 
 ゲート部分に負荷が掛からないように気をつけながら少しずつニッパーで切っていきます。普通のランナーのゲート跡に近い形状になるようにすると良いと思います。


 パーツの裏側にもランナーがはみ出しているので、先に切っておきましょう。


 ここまでゲート跡を小さくしてしまうと、ナイフで切り取る際の負荷があまり掛かりませんので、あとは普通のランナーのゲート処理と同様に作業できます。


 ゲート処理完了です。普通のランナーのゲート処理に比べ手間が掛かりますが、ゲート跡が欠けてしまったのをパテなどで埋めるよりは楽だと思います。「パーツの破損を防ぐ切り出し方」の記事も参考にしてみてくださいね~。