ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

グフとの青春に決着!?

2009年04月30日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 MGグフver2.0の発売が迫ってきました。グフは筆者にとって特別なモビルスーツです。「初恋の相手」みたいな存在なんです(なんかグラハム・エーカーのセリフみたいな表現ですねぇ。それ以前は「ゲッタードラゴン」とか「コン・バトラーV」が好きなロボでしたが…:笑)。
 筆者が小学生の頃、雑誌でグフのカラー設定画を見た時はものすごい衝撃を受けました。青いカラーリング、目つきの鋭い悪役顔、両肩のカーブしたトゲ、左手の指がマシンガン(!)……。グフには小学生ぐらいの男の子が好きな要素が詰まっていると思うんですよ!(力説)。ただし、ミミズのようなヒートロッドはちょっと苦手ですが…(汗)。

 劇中でランバ・ラルの駆るグフは強烈なインパクトがありました。初めてアムロたちの前に姿を現した時。暗雲が立ち込め稲光が輝く中、2機のザクを従え崖の上に立つグフ。ランバ・ラルの有名なセリフ「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」(燃)。「セイラさんがガンダムで無断出撃した時は砂漠に潜って、砂の中からヒートロッドでガンダムのつま先を切断(!)。そして「機動戦士ガンダム」屈指の名エピソード「ランバ・ラル特攻!」におけるガンダムとの一騎討ち…!
 格好良いシーンだけでないところも良いです。ホワイトベース隊の砲撃で吹っ飛ばされて着地したところ、衝撃でひざ関節が故障したり、カイのガンキャノンに襲いかかろうとするものの、恐怖のあまり思わず伏せたガンキャノンにつまづいて倒れたり…。ホワイトベースに乗っかって攻撃している時に、ホワイトベースが背面飛行に入ったため振り落とされたこともありましたねぇ。

 小学生当時、いちばん欲しいガンプラは1/144スケールのグフでした。箱絵が格好良かったですねぇ♪ 商品名の「改良強化新型グフ」という響きも、小学生男児にとっては魅力的なものでした。何といっても「ザクを改良して強化した新型」ですからねぇ!
 その後、1/144スケールと1/100スケールのグフを手に入れることができた筆者でしたが、箱絵のイメージと実物とのギャップに気付いてしまったり、完成してすぐに股関節軸が折れてしまったりしているうちに、グフへの興味が徐々に薄れていったのでした(汗)。MSV(モビルスーツ・バリエーション)の「グフ飛行試験型」は買いましたけどね。

 時は流れて21世紀も間近の頃、グフがミリタリーテイストにリファインされて帰ってきました! 「第08MS小隊」版グフである「グフカスタム」です。格好良いけど「リアルさ」という点ではやや微妙だったかつてのグフのデザインが、リアルさと格好良さを絶妙にバランスさせた姿に(!)。 オッサンとなった筆者はグフに惚れ直してしまったのでした。キットの出来も良かったですし…。
 その後、HGUCやMGのグフが発売され、その度に狂喜乱舞した筆者でしたが、心の片隅ではやや寂しさを感じていました。
 「文句なく格好良いんやけど、格好良過ぎる…(汗)」
 グフカスタムをベースに、カトキ氏によってリファインされたグフは格好良いです。人間でいうとモデル体型のイケメンです。でも、記憶の中でのグフは「巨大化したランバ・ラルが鎧を着込んだ感じ」の、全体的に太っていて脚が短い体型だったはずです。ホビージャパン別冊「ガンダム・ウェポンズ」においてMAX渡辺氏によって徹底改修されたMGグフは、劇中のイメージを見事に再現していると思います。

 あ、ヒートロッドの収納部を描くのを忘れてました(汗)。

 いつかはHGUCまたはMGにじっくり手を加えて「巨大ランバ・ラル」的なグフを作ってみたい、小学生の頃からの思い出に決着をつけたいと思っていたのですが、技術的な問題や時間の都合などからなかなか踏み切ることが出来ずにいました。そこに「MGグフver2.0」発売の知らせが…!

 今度発売される「MGグフver2.0」は「巨大ランバ・ラル」とは違うものの、安彦良和氏による設定画や旧キットの箱絵に近い雰囲気になっているようです。ザク同様、グフも個人個人でいろんなイメージがあるでしょうから、このバランスに仕上げるのはかなり難しかったのではないかと思います。
 関節の構造も、あのザクver2.0のものを引き継いでいるようですので安心です。従来のMGグフはABS樹脂製関節構造の実験的なキットだったため、ひざ関節の強度に不安がありましたからねぇ。
 とにかく発売日が待ち遠しいです!

 あ~、なんか今回はよく分からない記事になってしまいましたねぇ…(タイトルは「ジョジョの奇妙な冒険」からのパクリだし…:汗)。


 *首の寝違えについて、お見舞いのコメントをくださった読者の皆様、ありがとうございます。まだちょっと痛みが残っていますが、通常の生活に支障が無いレベルまで回復しました。ご心配おかけしました。m(- -)m

 *RYOUTAさん:当ブログが「毎日更新」でなくなったのは、昨年の2月からです。いろいろあって「毎日更新」を続けていくのが困難になりましたので…。 

HGオーライザー(その2)

2009年04月26日 | 現在製作中
 朝、目が覚めると首の左側と左肩に激痛が走りました。どうやら寝違えてしまったようです。おかげで今日は首の可動範囲が大幅に制限されています。ああ~痛い…(汗)。

 さて、HGオーライザーの続きです。機首のキャノピーはオレンジ色のクリアーパーツになっています。「ガンダム00」シリーズでは、キャノピーの色をシールで再現したり、無色透明のキャノピーの色をシールで補うキットがありましたが、このHGオーライザーの仕様は部分塗装派にとっては非常にありがたいです。
 ただ、このキャノピーのオレンジ色が、カラー設定画のキャノピーの色に比べるとずいぶん鮮やかな色であることが気になります。設定画では「スモークブラウン」といった感じの色に見えますからねぇ。
 
 写真左:通常の戦闘機なら機首のキャノピー内は操縦席が設けられているところですが、オーライザーの場合はセンサー類(?)がぎっしりと詰まっています。このセンサー部分をシルバーに塗ってやると、キャノピーのオレンジ色がよりキレイに見えるとは思いますが、派手すぎるかもしれないのでガンメタリックで塗ることにしました。
 写真右:キャノピーの色をちょっとでも設定画の色に近付けたかったので、ガンメタリック(タミヤアクリル塗料の「メタリックグレイ」を使用)には赤と緑色を加えて「茶色っぽいガンメタリック」にしてみました。「焼鉄色」に近い色です。でも、写真ではほとんど分かりませんねぇ(汗)。
 

 キャノピーの裏側の縁の、プラスチックの厚みの部分にも同じガンメタリックを塗装します。

 
 キャノピーのパーツを機首のセンサー部分にかぶせた状態です。センサー部分とキャノピーの縁裏に塗ったガンメタリックのおかげで、キャノピーのオレンジ色が濁った色になりました。キャノピーの縁裏に直接塗料を塗った部分は、特に色が濃くなっています。ガンメタリックをさらに暗い色にすると、もっと濃いスモークブラウンになるかもしれません。

 プラモデルの透明パーツは、どうしても厚みが出てしまいます。そのパーツの厚みが、外観に影響してしまいがちです。特に、無色透明のキャノピーのパーツなどは、パーツの厚み部分が白く光ってしまうんです。そこで、パーツの縁裏の厚み部分に色を塗って、ごまかしてしまおうと考えたんです。
 1/100ガンダムキュリオスの記事1/100ダブルオーガンダムのサンプルレポートでは、透明パーツの縁裏にメタリックグリーンを塗装して、表から見ると透明パーツの外周が緑色に光って見えるようにしてみました。

 無色透明のキャノピーの場合、パーツの縁裏を黒やグレーで塗ることにより厚みを目立たなくする(MGクロスボーンガンダムの記事参照)こともできます。

 透明パーツの厚みは厄介ですが、それを逆に利用することで、他にもいろいろと表現方法が生まれるかもしれませんねぇ。

HG Mr.ブシドー専用アヘッド(最終回)

2009年04月21日 | 現在製作中
 ミスター・ブシドー専用アヘッド製作記事の最終回です。まずは前回貼り忘れた完成写真から…。





 写真を撮った時の光源の具合により、色がかなり濃く写っています(汗)。これぐらい濃い色で塗っても良かったかも…。


 こちらは実物に近い色の写真です。

 さて、ここからは前回予告した「実体剣」の製作です。

 刀身は「1/100ガンダムアストレイ レッドフレーム」のガーベラストレートのものを流用しました(←もったいない…:汗)。
 1/100スケールのガーベラストレートは安全のため刃の部分が鋭くなっていません(PGアストレイのサンプルレポート参照)。そこで、できるだけ刀身に施されたメッキを活かすように刃の部分をヤスリで削り、鋭くしました。

 
 刃の反対側の部分(峰:みね)にはパーティングラインが入っているので、ここもヤスリで削りました。ヤスリで削った部分は、当て木をした耐水ペーパーで仕上げましたが、この時もメッキを残す部分を削ってしまわないように注意する必要があります。

 
 写真左:柄の部分はブシドーアヘッドのビームソードのものを使用します。アヘッドは機体のサイズのわりには手が小さい(ジンクスと共通)ので、太い柄を握らせることができないんですよねぇ。ガーベラストレート刀身の茎(なかご)の部分を削って小さくし、ビームソードの柄に取り付けられるようにしました。
 写真右:ところが、柄よりも刀身の方が幅が広いことが分かりました(汗)。これでは不自然です。この不自然さを解消するため、鍔(つば)を取り付けることにしました。 


 メッキがなくなってしまった刃と峰の部分はガンダムマーカーの「ガンダムシルバー」で塗りました。「ガンダムメッキシルバー」は生産中止となってしまった今となっては貴重品ですからねぇ…。「ガンダムシルバー」はメッキのような光沢はありませんが、インクを筆塗りするとなかなか良い感じの金属感が出るのでよく使っています。
 ただ、メッキの部分にインクがはみ出してしまうと、修正が厄介です(汗)。納得のいく仕上がりになるまで、何度もはみ出した「ガンダムシルバー」を「ガンダムマーカー消しペン」で拭き取らねばなりませんでした…(泣)。

 
 プラ板を削り出して、刀の鍔(鍔)を作ります。鍔の形状は「オーバーフラッグス」のマークを細長くアレンジしてみました。かつての戦友達の志を宿した刀という意味合いを込めたのですが、これではブシドーの正体がすぐにばれてしまいますね(笑)。
 図面を引かずにフリーハンドで切り出したため、精度が低いです…。

 
 鍔の塗装にはミドリ店長おすすめの「ファレホ(vallejo)」社の水溶性アクリルカラーの「リッチゴールド」を使用しました。写真ではその良さがお伝えしきれないのが残念ですが、粒子が細かく、華やかな金色です! 水性ですので、臭いもあまり気になりません。
 従来は入手が困難だったファレホ社の塗料ですが、ボークスさんが取り扱うようになったため、比較的入手しやすくなりました。ありがたいです♪


 完成したブシドーアヘッド用実体剣です。




 鍔は刀身と柄の間に挟んでいるだけです。


 ちょっと刀が長すぎたかも…(汗)。






 刀の鞘(さや)は…? ←気にしないでください!(笑)。

 ブシドー専用アヘッドは武骨なデザインで、作っていて楽しかったです。筆者はこんな感じの武骨で悪役系デザインのロボットが大好きなんですよ。 グフとかマラサイとか、モビルスーツ以外ではオーラバトラーのレプラカーンとかSPTのブルグレンとか… 
 この辺の話はやり始めるときりが無いので、また別の機会にお送りします。7月発売予定の「スサノオ」も楽しみです♪

HGダブルオーガンダム(その3)+HGオーライザー(その1)

2009年04月17日 | 現在製作中
 ブシドー専用アヘッドの製作がほぼ終わったので、久しぶりにHGダブルオーガンダムに戻ります。
 キットを組み立てたのが半年前のことですので、記憶があいまいになっている部分があります。またキットの出来はとても良いので、説明書どおりに組み立てると良く動く上に男前のダブルオーが完成します。そこで、順を追う形の製作記事ではなく、「ここが気になる」という部分を抜き出してお送りすることにしました。
 
 物語後半の主役メカは、前半の主役メカに比べて付属品が多くなる傾向があります。自然と「パーツの裏側」となる部分も増えてきます(TV版およびOVA版ウイングガンダムゼロの翼とか…)。プラモデルになると、その「パーツの裏側」の部分が省略されることが多いですが、このHGダブルオーの場合、肩のGNドライヴが装備された装甲の裏側は構造材が張り巡らされたような形状になっています。グレー塗装するだけで良い感じになってくれます。
 グレー塗装はガンダムマーカー「ガンダムグレー」のインクを筆塗りしました。はみ出した部分は後で耐水ペーパーやナイフを使って修正しました。


 肩のGNドライヴはエクシアのもの(写真左)と比べるとかなり大きいです。ダブルオーのGNドライヴを積む「エクシアR2」のキットではどちらのサイズになるか気になるところですねぇ。

 
 写真左:前腕の手首付近に付くレンズ状のパーツは、可動部との兼ね合いから「くぼみにはめ込む」ではなく「表面に貼り付ける」構造になっています。そのため、レンズパーツの厚みがやや目立ちます。
 筆者はレンズの塗装に水性塗料を使いました。つや有りの水性塗料特有のべた付きを防止するため、レンズパーツの表面ではなく裏面を塗装したのですが、レンズの厚み部分が横から見ると無色透明のままになっています(矢印で示した部分)。
 写真右:そこで、レンズのふちの厚み部分をグレーで塗装しました。


 GNソードⅡの透明パーツには、以前の記事で実験した自作クリアーカラーシールを使用しました。クリアーブルーの塗料を筆塗りするのに比べ、色むらが無いのは良いのですが、素材として使用したビニール袋や両面テープにはごくわずかに凹凸があるようで、シールの表面は完全な平面になりませんでした(汗)。
 そこで、自作クリアーカラーシールはパーツの片面だけに貼り、シールが付いた面は目立たない側に配置しました(GNソードⅡを腰に取り付ける場合、シールの面をソードの内側に来るようにする)。


 足のくるぶし部分はアキレス腱部分との塗り分けの境界がはっきりしていないため、スジ彫りを入れました。写真左側が加工後の状態です。

 ここからはHGオーライザーの製作記事です。半年前に組んだダブルオーの記事を再開するだけでは芸が無いですからねぇ(汗)。
 支援メカが別売りで発売され、しかもガンダム本体とのセット販売もあるというのはありがたいですねぇ♪ 筆者はすでにガンダム本体を持っているため、単体発売の方のオーライザーを購入しました。「HGダブルオーライザー」のカラーリングやシールも魅力的だったのですが…。

 このキットに使用されているポリキャップ(写真右側)は、1980年代後半から採用されている「超ベテラン」というべきものです。写真左側は旧キットの1/144ギラ・ドーガのものです。サイズが小さいため外観への影響が少なく、可動性能も充分だと思います。


 このキットは少ないパーツ数ながら色分けの再現度はかなり高いです。パーツ分割による色分けが再現されていないのは尻尾の白い部分ぐらいです。今回は作業時間短縮のため、この部分は塗装せず、キット付属のシールを使用することにしました。
 シールを貼る前にパーツを中性洗剤などで洗い、パーツ表面の油分を取り除いておけば、シールの定着性が良くなるそうです。筆者は洗うのが面倒くさかったので、消毒用アルコールでパーツ表面を拭きました。
 
 
 オーライザーの尻尾の青いパーツに白のシールを貼った状態です。このシールはパーツのサイズや形状に対して高い精度でカットされているため、位置を慎重に決めてから貼り込むとパーツにピッタリ合います。
 パーツの凹凸にシールをなじませるためにはMGシナンジュのサンプルレポート最終回と同様に、先端を耐水ペーパーで丸くした爪楊枝を使用しました。
 この部分のように平面的な部分なら、思ったより良い感じに仕上がりますよ~♪

HG Mr.ブシドー専用アヘッド(その6)

2009年04月15日 | 現在製作中
 ブシドー専用アヘッドの製作もいよいよ終盤です。

 ビームソードの刃先は安全対策のためかなり丸くなっています(写真下)。やっぱり尖っている方が格好良いので、ニッパーで先端部を斜めにカットし、ヤスリ掛けして形状を整えました。

 このキットのビーム刃はつや有りの無色透明パーツになっています。詳しいことは分かりませんが、「ガンダム」の世界で登場するビーム刃は光る粒子の集合体であり、外部からの光を鏡のように反射することはないはずだと筆者は考えています。そのため、ビーム刃のパーツ表面に荒めの耐水ペーパーを掛けてつやをなくし、光の反射による発光を抑えることにしました。


 ビーム刃の色はオレンジ色です。手元にクリアーオレンジの塗料が無かったので、手持ちの塗料を混色することにしました。ガンダムマーカーの「ガンダムメタレッド」と「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムCGイエロー」のインクを混ぜたメタリックオレンジを「ガンダムマーカー消しペン」の溶剤で薄めて筆塗りしました。メタリック系のオレンジにしたのは、ビームの粒子を表現するためです。
 濃度が濃いインクをベッタリ塗るとせっかくの透明パーツの意味がなくなってしまいますので、かなり薄めに溶いたインクをサッと塗りました。なんとか「つや消しクリアーオレンジメタリック」という感じの色になったのですが、色むらが生じた上に、なんとなく地味な仕上がりになったような気が…(汗)。


 そこで、オレンジ色のメタリック粒子でさらにコーティングすることにしました。使用したのは「タミヤ ウェザリングマスター<Dセット>」の「赤焼け(BURNT RED)」です。化粧品のような汚し塗装用アイテムで、本来はバイクや自動車モデルの排気管の焼け表現に使用する色なのですが、赤やオレンジ色のビーム粒子の表現にも使えるのではないかと思います。


 とりあえずキットのビーム刃はこんな感じに仕上がりました。これで完成状態なのですが、ブシドー専用アヘッドの製作記事はまだ続きます。PGガンダムアストレイのガーベラストレートを見てしまったため、このブシドーアヘッドにも実体剣を持たせたくなってしまったんですよ…(汗)。

HG Mr.ブシドー専用アヘッド(その5)

2009年04月09日 | 現在製作中
 久しぶりのブシドー専用アヘッドです。PGアストレイを組み立てた後なので、大柄な機体であるはずのアヘッドがとても小さく感じます(笑)。


 コクピットハッチや背部ユニットなどのオレンジ色は、ガンダムマーカーの「ガンダムシルバー」→タミヤアクリルのフラットホワイト→タミヤアクリルのオレンジ+フラットベースで塗り重ねました。赤や黄色と同様にオレンジ色も下地の影響を受けやすい色なので、きれいに発色させるには白を下地に塗る必要があるのですが、その下地の白に色むらが無いようにしておかないと、下地を塗った意味がなくなるようです。
 筆者は完成を急ぐあまり、下地のフラットホワイトの塗り重ねが完全ではない状態の上からオレンジ色を塗ってしまったため、いくらオレンジ色を何度も塗り重ねても下地の色むらが分かってしまうという最悪の事態に…。
 読者の皆様は、黄色やオレンジ色などの色を塗る前の下地塗りを手抜きしないようにしてくださいね(泣)。

 結局、オレンジ色の色むらをごまかすために、オレンジ色の絵画用パステルをナイフで削って粉にしたものを塗装の上から綿棒でこすり付けました。わりと効果があります。通常、パステル粉末はやや暗めの色を用いて影の表現に使ったり、茶色系の色で土ぼこりの表現に使うことが多いですが(ユニオンフラッグの記事参照)、本体塗装色と似た色を使うと、塗装のむらを目立ちにくくすることができるんです。
 


 コクピットハッチの縁の部分は、胸部装甲のパーツに組み付ける時に、またしても塗装が剥がれてしまいました(泣)。
 何日にも分けて塗り重ねたオレンジ色が一瞬で台無しに…。

 結局、縁の部分をオレンジ色にするのはあきらめ、油性マーカーの黒で塗りました。これならパーツ同士がこすれ合っても剥がれる危険性は無いはずです。
 あ~、当初予定していた仕上がりから、どんどん遠ざかって行く…(汗)。

 背部のスラスターユニットは通常型のアヘッドとは違い、縦方向に長くなるように設置されています。腕の動きを妨げないための仕様変更という設定ですが、戦国武将が背中にかかげる軍旗(幟:のぼり)を意識したデザインなのではないかと思います。
 戦国武将の軍旗といえば、なんらかのマークや文字が入っていますので、この背部ユニットにも何かマークまたは文字を入れたいなぁと思いました。Mr.ブシドーの性格を考えると「アロウズ」のマークにするとは思えないので、この機体の通称「サキガケ」にちなんで、漢字の「魁」の文字を書き込むことにしました。
 
 金色の塗料を面相筆で塗っていきます。筆者は字が下手なので、お手本をよく見ながら少しずつ線を引いて文字にしていきました。
 下書き無しでいきなり線を引くので緊張して手が震えますが、最初は細い線で書き、徐々に線を太くして調整したらなんとかなりました。写真左が2度め、写真右が3度目の線引きをした状態です。
 左右同じ大きさ・同じ形の文字を書き込むのは難しいです(汗)。機体に取り付けてしまえば、左右の違いを見比べることもなくなるはずですので、これで良しとしました。
 



 各部の外装パーツが付き、完成が近付いてきました♪ 後はビームソードなのですが、以前の記事に陈树春さんからいただいたコメントにもあるとおり、ビーム刃がやや短く感じます。PGアストレイのガーベラストレートを見た後ではなおさらです。う~ん、どうしよう…。目の前に1/100アストレイのガーベラストレートの刀身が転がっているのですが、それを使いたくなってきています(笑)。


 PGアストレイ サンプルレポートの最終回に質問のコメントをいただきましたので…

 *不知火アスカさん:細かい話になりますが、ところどころ外装パーツの取り付けがゆるい部分があります。あと、首元の装甲(「00」に登場するガンダムの胸部クラビカルアンテナに似た部分)がアゴやヘルメットに干渉して、アゴを引いた状態では首の可動範囲が限られてしまうところが気になりました。全体から見るとささいなことなんですけどね…(汗)。

 *金さん:残念ながら、PGアストレイはMGザクver2.0のような腰をかがめて片方のひざを地に着けたポーズを取らせることは難しいです。
 内部フレームは充分に広い可動範囲を持つ優秀なものなのですが、外装がPGストライクガンダムに比べて厚みのあるデザインであるため、可動が妨げられている部分はいくつかあります。
 見た目の印象よりも脚を前に上げることができない原因は、腰の前部スカートの赤いパーツが腰前面中央の装甲に取り付けられているためです。このパーツの取り付け方法を変更すれば、脚の可動範囲が広がるかもしれません。

「PGガンダムアストレイ レッドフレーム」サンプルレポート(最終回)

2009年04月04日 | 臨時ニュース・その他
 半月以上にわたってお送りしてきたPGアストレイのサンプルレポートも、いよいよ今回が最終回!

 最後の組み立て工程となるのは、ガーベラストレートを腰に取り付けるための懸架ユニットです。

 従来の設定(日本刀バージョンのガーベラストレート)には無いユニットですが、これは太刀を腰から提げるための「下緒(太刀緒)」と呼ばれる紐をモチーフにデザインされたものと思われます。



 写真上:懸架ユニットは、ガーベラストレートを取り付けない時には折り畳むことが出来ます。
 写真下:ユニットを展開した状態。開閉用のアームの動きが分かりやすいように、ユニットは裏返した状態にしてあります。ユニットの右端にあるフック状のパーツは、ガーベラストレートを鞘に固定するためのものです。 


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 懸架ユニットとガーベラストレートを取り付ける際の手順を表した写真です。矢印の順番に見てください。左腰サイドアーマーを展開し、アーマーの取り付け穴に懸架ユニットを取り付け、ユニットを開いてガーベラストレートを取り付けます。ガーベラストレートを引き抜く時は、懸架ユニットの固定用フックを解除します。

 
 盾を腕に取り付ける時は、ひじの装甲を上に引き上げます。腕フレームのひじ部分に内蔵されたポリキャップが露出しますので、そこにシールド裏のジョイントを差し込みます。


 シールドを取り付けた状態です。シールド裏のジョイント部は、単なる板の組み合わせのようなデザインではないところが良いですねぇ。


 グリップを立ててスライドさせ、適切なポジションが決まったら手に握らせます。


 ライフルを握らせ、フル装備(特典パーツなし)にした状態です。以前掲載した画像よりも画質が良くなっていると良いのですが…。
 


 後姿。長大なガーベラストレートが腰から斜め下に伸びています。日本刀タイプのガーベラストレート装備状態よりも安定感のあるシルエットになったと思います。 


 上半身を斜め前から見たところ。ヘルメットの前後長さが強調され、より鋭角的なイメージになっています。



 正面から。


 1/100キットの説明書に掲載されている設定画のポーズです。八極拳の「頂肘」でしょうか? レッドフレームは八極拳を使うそうなので、他にも八極拳の動きを再現してみたかったのですが、参考資料がありませんでした…(汗)。


 こちらも設定画にある飛び蹴りのポーズです。PGの可動範囲なら余裕で決められるポーズだと思ったのですが、やや無理をさせる必要がありました(汗)。


 原作を読んでいないため、「光電球(光雷球)」がどのようなものなのか分かりませんが、とりあえず「こんな感じかな?」と、画像加工してみました。


 脚が左右に大きく開くので、「ガンダムSEED」らしいポーズを取らせやすいです。


 抜刀のポーズです。こんなに長い太刀が実際に抜けるのかどうかは分かりませんが、ちゃんと計算されているのでしょう。角度とか…。



 付属の小冊子のラストを飾るポーズです。


 さて、もうすでに購入され、組み立てられた方も多いとは思います。このキットは本当に素晴らしいキットです。
 PGストライクガンダムとの共通パーツは多いですが、それを感じさせない外見に仕上がっています。PGストライクガンダムの開発時に、すでにPGアストレイも視野に入れた設計が行われていたというのもうなずけます。
 筆者はこれまでもサンプルキットを組み立てる機会に恵まれてきましたが、作業中にこれほど「このキット欲しい!」と思ったことはありませんでした。ガンプラモデラーの物欲を強烈に刺激してくるキットです。
 写真と文章ではこのキットの魅力をお伝えしきれないのが残念です。とても高価なキットですが、その金額に見合った(いや、それ以上の)魅力を備えていると思います。実物は写真よりもずっと格好良いですよ♪



 今回でPGガンダムアストレイのサンプルレポートは終了です。ご覧くださり誠にありがとうございます!
 時間の都合などで、皆様からいただいたコメントに返事を書くことができなかったのが残念ですが、皆様のコメントが組み立て&記事作成の励みになりました。ありがとうございます! 

The sample report of PG Gundam Astray Red Frame ends this time.
Thank you indeed for seeing my report article.
It is very regrettable that I was not able to write the answer in the comment gotten from everybody by arranging at time. However, when I worked, the comment of everybody encouraged it. Thank you!

此次PG Gundam Astray Red Frame的样品报告是结束。
请看我的报告报道,实在谢谢!
由于时间的情况等,对从大家领受了的评语不能我写回答非常遗憾。可是我进行工作的时候,来自大家的评语变成了为鼓舞。大家,谢谢!

「PGガンダムアストレイ レッドフレーム」サンプルレポート(その14)

2009年04月02日 | 臨時ニュース・その他
 今回は武器の組み立ての後編、シールドとガーベラストレートです。

 シールドを構成するパーツ群です。


 シールド内部にグリップのスライド用パーツや保護シャッターなど、各パーツを配置していきます。


 PGストライクガンダムと同様のシールドですが、色が変わると印象もかなり違いますねぇ。


 シールドの裏側に付くグリップや取り付け基部のパーツ群です。



 グリップは開閉&スライド、取り付け基部は展開&回転します。

 
 シールド上部の覗き窓はシャッターが開閉式です。

 次はガーベラストレートです。
 
 写真左:前にも書きましたが、ガーベラストレートのパーツの刃先は非常に鋭く、怪我や破損を防止するために、ランナーには保護テープが貼り付けられています。
 この保護テープの粘着力は意外と強いため、ランナーからパーツを切り離す前にテープを剥がすと、パーツとゲートの接点に負荷が掛かってしまう恐れがあります。筆者は先に保護テープをナイフで切断してからランナーをニッパーで切り取り、テープを慎重に剥がした後にランナーのゲート部分を切り落としました。
 写真右:キットの対象年齢が高めに設定されているため、鋭い刃先が実現できたようです。写真の下側に写っているのは1/100キットのガーベラストレートです。対象年齢が低めに設定されているキットは、玩具安全基準などにに適合するため、パーツの先端を尖らせるわけにはいかないそうです。


 1/60スケールPGキットと1/100スケールキットの刀身の比較。PGは刀身の反りが少なくなっているように見えます。

 
 刀身のパーツはプラスチックにメッキを施したとは思えないほどの見事な金属感です。刃の部分には波状の刃紋(刃文?)が再現されています。どのようにして再現したかは定かではありませんが、プラスチックの表面のつやを変え(刃紋の部分をザラザラのつや消しにする)、その上からメッキ加工を施しているのではないかと想像しています。
 筆者は昔、仕事で金属加工の仕上げ処理をしていたことがあります。後でメッキ加工をする製品には、メッキの仕上がりを良くするため表面を念入りに磨いていましたので…。


 1/100キットでも再現されていましたが、茎(なかご)の部分には「菊一文字」の刻印が入っています。


 柄の部分などを構成するパーツ群です。右上の透明な管は、刃先の保護用のビニールチューブです。写真の下の方、赤い楕円で囲っているものはランナーの切れ端ではなくパーツです(笑)。

 
 柄の頭の部分や鍔(つば)には細かい彫刻が施され、金色のメッキでコーティングされています。メッキはつや有りで黄色みの強い、派手な金色です。 



 柄に刀身の茎を差し込み、小さいピン(目釘:めくぎ)で固定します。


 鞘(さや)を構成するパーツ群です。足の裏に使用したゴム製シールがここで再登場します。


 ゴムシールは鞘のパーツの内側に貼ります。このゴムのおかげで鞘から刀身を抜き差しする時に適度な保持力が掛かります。程よい手応えで、高級感がありますよ♪ しかも、鞘へ抜き差しする際にメッキが磨耗してしまうのを防ぐ役割もあるのではないかと思います。


 完成したガーベラストレート。サイズといい質感といい、とても迫力があります!


 刀身を鞘におさめた状態です。

 
 写真左:ガーベラストレートの全長は、ガンダム本体の身長よりも長いです。
 写真右:鞘から抜いて飾る場合には怪我を防止するため、刃先に保護チューブを取り付けましょう。ついつい近くで見てしまうので、刃先で目を突きそうになるんですよ(汗)。

 今回のPG化にあたって、ガーベラストレートは「日本刀」から「太刀」に変更されました。理由は定かではありませんが、ガンダムアストレイ本体が従来のデザインから数段パワーアップしたようなデザインになっているため、それに合わせてガーベラストレートも長大なものに変更する必要があったのではないかと思います。
 また、日本刀が刃の部分を上に向けて腰に差すのに対し、太刀は刃を下に向けて腰に提げるようになっています。太刀に変更されたガーベラストレートは、腰に取り付けた時に下向きの円弧を描くようになっていて格好良いんですよ♪

 次回はいよいよPGアストレイ サンプルレポート・最終回の予定です。