ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その2)

2007年08月31日 | ガンプラ以外
 最近、ニンテンドーDSのSIMPLE DSシリーズ「THE装甲騎兵ガングラウンド」にハマってます。懐かしの傑作スーファミソフト「重装機兵ヴァルケン」を思い出させるロボットアクションゲームですが、ロボのパーツや武装を買って換装できる「アーマード・コア」的な要素もあって実に燃えます。
 武装はかなりの種類があり(パイルバンカーまであるのが泣かせる!)、どれを装備するか(戦闘中でも持ち換え可能)で戦況がコロッと変わってしまうところなんか良く出来ています。ハズレの武器もありますけどね(笑)。武器を持ち換えることができるのが戦闘機や戦車とは違うロボットの利点ですねぇ。
 
 現在ネタのエヴァンゲリオンにも豊富な手持ち武装が用意されていて、劇中で効果的に使われていました。今回は新劇場版の武器、ガトリングガンの組み立てです。

 エヴァのガトリングガンの砲身は6本です。プラモのガトリング砲の砲身はパーツ数を減らすと砲身どうしがつながってしまったり、砲身を全部バラバラにパーツ分割するとパーツ数が多過ぎてしまったりしますが、キットのガトリングガン砲身は3パーツで再現されています。砲身と砲身とのすき間がちゃんと開いている上に砲口がちゃんと開口されていますよ♪
 パーツは3本とも同じに見えますが、実はそれぞれ違うパーツです。詳しくは後ほど…。


 砲身を組み立てたところ。ものの数秒で組み上がる手軽さなのに、この迫力!
 砲身どうしをつなぎ止めている輪っかの部分の合わせ目&パーティングライン消しは、非常に入り組んでいるので難しいですけどね(汗)。筆者はめんどくさいのでやめときました(汗)。


 先ほど「3本ある砲身のパーツはそれぞれ違う」と書きましたが、実は砲身の後端にある突起は、パーツを組み合わせると「D」の字型になるようになっているんです。ここに砲身の回転用基部パーツが付くのですが、砲身の組み方を間違えると回転用基部パーツが付かなくなってしまうのでご注意を…。

 
 ガトリングガンの「ウホっ♪」な部分。ドラムマガジンには砲弾がモールドされています(!)。ちゃんと薬莢の後ろには穴が開いていますよ! 思わず「ガンダムゴールド」で砲弾を塗ってしまいました。ガトリングガン本体に取り付けると隠れてしまう部分ですが、こういった部分への配慮があるとうれしいですねぇ。


 2パーツモナカ割りの銃後半部を組み立ててガトリングガンの完成です。たった8パーツでこの完成度! しかもデカくて大迫力! エヴァだけでなく他のロボに持たせても似合いそうですねぇ…

 というわけで、持たせてみました♪

 たまたま別企画の打ち合わせで近くに来ていたHi-ニューガンダムさんにご協力願いましたところ、イヤな顔一つせずガトリングガンを構えてくれました。
 Hi-ニュー「う~ん、良いねぇ、このバルカン砲! もらって行ってもいい?」←いや、それはちょっと…(汗)。
 グリップがかなり斜めになっているので持たせにくい&あまり大きな手は入らないのですが、Hi-ニューの手ぐらいまでならなんとかなりますよ♪



  

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その1)

2007年08月30日 | ガンプラ以外
 もうすぐ映画が公開予定のエヴァンゲリオンです。エヴァといえばTV版の放映当初、その面白さと斬新な演出に「チェックしといて良かったぁ~!」と小躍りしたものですが、後半になってくると「あれ?」と思うようになりました。そして最終回は時計とTV画面を交互に見ながら「ちゃんと完結するのか!?」とヤキモキし、結局ラストの「おめでとう!」で「まあ、めでたかったのかなぁ」と無理矢理納得させられた記憶があります(最終回は好運にもリアルタイムで観られました)。
 その後の劇場版数作でも個人的に納得の行くエンディングは観られず、筆者の中では「エヴァンゲリオンはTVシリーズの中盤まで」という固定観念が出来上がってしまいました。
 さて、今回の新劇場版では企画当初のストーリー展開に近いモノになるという噂を聞いています。何かの本で読んだのですが、企画当初のストーリーはとても面白く、「なんでこのストーリーにしなかったのかなぁ?」と疑問に思うほどです(確か、使徒その他の謎を探りにどこかの遺跡に行く話があったような…)。
 今度こそ真のエンディング、「たった一つの冴えたやり方(企画当初版の最終回サブタイトル)」を観られたらなぁと期待しています。

 さて、ストーリーについての話はこれくらいにしておいて、プラモのエヴァです。10年ほど前に模型雑誌に掲載された「LMHGエヴァンゲリオン」の図面を見た時は衝撃を受けました「す、スゴい…!」(簡易金型によるリミテッドモデルについてはまた別の機会に…)。発売されたキットも組んでいて感動しましたよぉ。中でもシステムインジェクション採用の腕は「こんなスゴい技術で作られた製品が見られるなんて、プラモやってて良かったなぁ…」と思いましたもん。
 今回発売された新劇場版キットは、その傑作キット・LMHGを超えるべく開発されたモノでしょうから、スゴいに違いありません。では作っていくことにしましょう。
 普段なら頭から作りたくなるところですが、前ネタのぺガンで本体完成後に武器を組むのがめんどくさくなってしまったという苦い経験がありますので、まずは銃器類を先に組みます。

 説明書の各所には、サブタイトル画面や劇中をイメージしたデザインが採り入れられていて、思わずニヤリとしてしまいますよ♪


 パレットガンはLMHGと同様の2パーツモナカ割りですが、スライド金型使用により銃口は開口されています。
 もし人間用のサイズだったら銃本体はプレス鉄板かプラスチック製のモナカ割りだろうなぁというデザインですので、合わせ目は「接着しない合わせ目消し」で処理することにしました。もちろん製作時間の都合もありますけどね(汗)。


 パレットガンはデスティニーガンダムの背部長距離ビーム砲のようなオリーブグリーンなのですが、キットでは残念ながらグレー成型ですので、ガンダムマーカー「DESTINYグリーン」のインクを筆に取り、ドライブラシの要領で塗りました。ガンダムマーカーのインクは広い面積を塗るのにはあまり向いていない気がしますので、この方法で塗りましたが、どうしても色が乗らない部分があったり筆の跡が目立つ部分が出てきます(泣:写真では分かりにくいですが)。

 悩んだあげく、偉大なる先達の知恵にすがることにしました。昔の模型雑誌ではよく使われていた手法です。

 画材店などで売っている「パステル」の緑色と黄土色をナイフでカンナ掛けして細かい粉末にし、2色を混ぜて筆でパレットガンにこすり付けました。

 するとあら不思議、細かいすき間にも色が乗り、筆の跡も目立たなくなってかなり均一な表面になりました。
 粉末状のパステルは、ツヤ消し塗装面に使用するのですが、マーカーでドライブラシした塗装面に微妙な凹凸があったのでうまく定着しました。しかもその凹凸を埋めてくれるんです。化粧品のファンデーションみたいな感じでしょうか(←分かりにくい!)。
 粉をこすり付けただけですので、手で触るとハゲてしまいます。後日トップコートを吹いて保護することにしました。

 注:パステル粉末をツヤ消し塗装面にこすり付け、上からクリアー塗装して保護する方法は、本来はシャドウ表現などに用いるもので、今回のように基本塗装の代用に使うのはかなり実験的な行為です。トップコートによってどのような影響が出るかは現時点では分かりません。結果については後日報告いたします。
 ただ、パステル粉末を使った技法はエアブラシが普及する前には一般的だった素晴らしい技法です。今回使ってみてその良さ・手軽さを実感しました。エアブラシをお持ちでない方は、シャドウ表現の一つの手法として参考にしてみて下さいね♪

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(とりあえず最終回)

2007年08月29日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 今回でぺガンアニメカラー、とりあえずの最終回となります。なぜ「とりあえず」なのかは、また後ほど…。

 
 モヤッとボール…もとい、ガンダムハンマーはMGターンAのモノを見た後ではスパイクの数が多いなぁと感じます。あと、ターンAのモノとはサイズも違います(ver1.5&ぺガン:球の直径約20.5ミリ、ターンA:直径約25ミリ)。
 成型色のグリーンのままでも良かったのですが、なんとなく「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムアームズグレー」のインクを筆でまぶして塗りました。写真では白っぽく写っていますが、実際には渋めのガンメタで良い色です♪

 チェーンはプラ製のモノが付属します。ハンマーやグリップ(というかアンカーフック?)との接続に使われる「チェーンつなぎ」は、写真のようにダブっている方をチェーン側にすると良いです。反対向きにすると、ハンマーやグリップ側の輪っかに「ペキッ」とヒビが入ってしまいますよ(←やってしまいました:汗)。


 ハイパーバズーカの砲身は、砲口近くを除いては残念ながらモナカ割りです。ver2.0では白成型色の筒状一体成型の砲身になると良いですねぇ。

 バズーカのグリップには角度を変更するギミックは付いていませんが、ちゃんと肩に担いで構えさせることが出来ます。ただ、アニメ劇中で印象深い「シールドに隠れてバズーカを構える」ポーズは、残念ながらシールドの取り付けの自由度が低いので、うまく行きません(泣)。

 さて、本体も武器も完成したので、ウェザリングとかマーキングとかバトルダメージを施してザクやゲルググと対決だ♪ …とは思いましたが、それをやってると次ネタの鮮度が落ちてしまうことに気付きました。とりあえず今回でひとまず最終回にして、仕上げ塗装や他のMSとの絡みはまた別の機会に行うことにします。ちょっと不完全燃焼な気分ですけどね…。

 それでもパチ組み完成状態になったのはうれしいもので、いろいろとポーズを付けて遊んでしまいました。

 (オープニングより) ♪(正義の~怒りを~ぶつけろぉ~ガンダ~ム 機動~せえんしぃ! ガン~ダムゥ~)ガンダム!


 ♪(よみがえ~る よみがえ~る よみがえ~る)ガンダム~♪


 ♪デ、デン、デン、デンッテレレッ タララタララタラタ~(ピッピョンピョンピョンピョ)~テッデン!←もう何が何だか…(笑)。
 *ビームライフルの持たせ方がポイントですよ!


 アイキャッチ:♪デンデン、~デデデデン!~ シュゥ!! …というより、ガルマのドップの主翼を斬った時みたいになってしまいましたねぇ(汗)。


 箱絵があまりにカッコ良かったので、ついつい第1話のあのシーンを再現してみました。う~ん、画像加工ってやっぱり難しいっす。なかなか思い通りには作れませんなぁ(泣)。

 さて、次回からは新劇場版のエヴァンゲリオン初号機です。傑作キット・LMHGからどれだけ進化しているか、楽しみです♪

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その10)

2007年08月28日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 ぺガンアニメカラーの製作もいよいよ終盤♪ 残るは武器ですが、意外と多いですねぇ…(汗)。
 その前に…

 ようやくヘルメットを接着した接着剤が乾いたようなので、整形しつつ合わせ目付近のモールドを消しました。バルカン砲口のエグレ部分はキットのオレンジイエロー成型色に色を合わせて調色したガンダムマーカーのインクを筆塗りしてあります。ここを黄色に塗ったのって、何年ぶりやろう…(笑)。


 ビームライフルは待望のPG版デザインです。初代MGのモノはスジ彫りが太かったのがイヤ~ンな感じだったので、非常にありがたいです。
 パーツ分割は本体がモナカ割り、銃口が別パーツ、センサーとフォアグリップが挟み込みで可動と、非常にオーソドックスなつくりです。あと、右サイドに収納式のマウントラッチが付き、ガンダム本体の尻アーマーに取り付けられます。

 1/100スケールのPGデザインのビームライフルといえば、過去にMGシリーズキャンペーンの景品のモノがありました。繊細なディテールで、PGと同様に機関部のカバーが開閉可能というスグレモノでした(ザクマシンガンもありました)が、やや小さいのが残念です。ぺガンのモノと比べるとひと回り以上小さいですねぇ。


 シールド表面の星十字型エンブレム(?)は取り付けなくても良いように配慮されたモノになっています。エンブレムは一度取り付けると外すのが困難ですので注意が必要です。まあ、アニメカラーなら付けないわけには行かないでしょうけどね(笑)。


 腕への取り付けは、グリップを握らせるのと前腕の凹みへのマウントラッチの凸部のはめ込みの併用です。グリップ部は従来どおりスライドレールのディテール上の3ヶ所で固定できるようになっています。

 ぺガンではグリップを倒すと背部ランドセル中央のポリキャップへの取り付け用ピンが出てくるようになりました。
 あと、シールドの覗き窓に付くクリアーパーツの防弾ガラスですが、スケール感を損ないそうな気がしたので取り付けませんでした。


 シールドを背負うと取らせたくなるポーズ。左:ビームライフル両手構え、右:ハモン率いるランバ・ラル仇討ち部隊のカーゴを止めるガンダム。筆者は紙を使いましたが、黄色い洗面器があればカーゴの再現は楽だと思います(笑)。


 次回はいよいよぺガン最終回…の予定です。

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その9)

2007年08月27日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 前々回・前回登場の脚部一体成型可動フレームですが、補助パーツを組み込むことによって完成するようになっています(ヒザのシリンダーは補助パーツに取り付けることによってはじめてヒザの動きに連動可動するようになります)。

 フレームの両側に取り付ける補助パーツ。上から太もも・ヒザ関節・フクラハギのモノです。ヒザ関節のモノは取り付けてからボルトとナットで締めるようになっています。これにより、ある程度ヒザ関節の固さを調節できるのです。7年前に組んだver1.5の時は「あんまりキツく締めたらヤバいかなぁ」と思ってユルめに締めていたら、ヒザがすぐにユルユルになってしまいました。今回は「ヤバいかなぁ…」と思いながらギリギリまで締めたら、かなり保持力の高いヒザ関節になりました。あんまりキツく締めすぎるとパーツの破損の危険がありますが…。


 ヒザ関節の補助パーツというかカバーを取り付けた状態でも、一体成型フレームの一部が露出します。パーティングラインが残っていると目立ちますので消しておきましたが、写真で見るとまだ消し足りないようです(汗)。


 股関節の可動範囲がそれほど広くないという噂のぺガンですが、確かに思ったほど広くありません。基本的にver1.5と同じパーツだから仕方ないですけどねぇ。とりあえず太もものフレームの開口部上部(水色の線で囲った部分)を斜めに削っておきました。微妙に開脚角度が広くなります。ただし、股関節の可動範囲が広くなったところで足首の可動範囲が狭いと、せっかく広くなった股関節の可動範囲も宝の持ち腐れです。
 その足首関節ですが、これも噂どおり可動範囲はそれほど広くありません。装甲が干渉する部分を削ると少しでもマシになりそうですが、カトキ立ちができるぐらいの接地性はありますので、キットのままにしてあります。


 前回撮り忘れた、脚のメンテナンスハッチの可動ヒンジの写真です。写真左側がヒンジが開いている状態です。T字型の穴に装甲パーツのはめ込みピンを差し込むようになっています。
 ヒザ関節のボルトとナットはヒザのマルイチモールドのパーツで隠れるようになっています。ヒザ関節のメンテナンスは完成後でもマルイチモールドを外すと可能です。配慮が行き届いていますねぇ。


 脚の装甲もぺガン専用の新規パーツですが、基本的にはver1.5と同じです。ver1.5と比べて太もも裏&フクラハギのメンテナンスハッチのパーツが開閉時に外れにくくなっている気がします(確かver1.5ではポロポロ外れたような記憶が…:笑)。

 

 脚の装甲を取り付けて、本体完成です。太い印象があるPG以降のガンダムですが、こうして見ると(特にアニメ設定画風アングルの写真)意外とスリムですねぇ。設定画風アングルの写真のポーズは、実は左右非対称のポーズにしないと成り立たないんです。右の腕・脚は地面に垂直に近くして、左の腕・脚はやや開き気味にすると良いようです。いずれ撮影時のポーズ付けについての記事を書いてみようかなぁと思います。

バンプレスト「騎馬武者伝 リアルタイプガンダムフィギュア1~武者頑駄無~」の詳細

2007年08月26日 | 臨時ニュース・その他
 昨日は不測の事態で更新不能になりそうになり、たいへんご迷惑をおかけいたしました(汗)。m(- -)m

 では、昨日お送りする予定だった内容と合わせてバンプレストさんの「騎馬武者伝」プライズ景品フィギュアについてのレポートを拡大版でお送りします。
 昨日の昼、ミドリさんに到着すると、エプロンさん製作の司馬懿サザビー達が飾ってあるケースの上に武者頑駄無が仁王立ちしていました。
 「うはっ! 思ったより小さい!?」
 大きさ的にはMSインアクションとガシャポン(MSセレクションとかSOGとか)の中間的サイズといった感じです。普通のガンダムに比べ全体的に細身で頭身の高いプロポーションですが、大鎧を着込むことを前提として計算されたものになっているようで、非常にカッコ良いです。鎧の表面にあるディテールも細かくモールドされており(大きめの写真がエプロンさんの所にあるので、ぜひ行ってみて下さい)、スミ入れやドライブラシを施すと良さげです。
 可動部分が工夫されているため、小さくても良く動きます。
 後で店に到着したエプロンさんと「ABS樹脂と塩ビの使い分けが巧みやなぁ」「兜の吹き返しのところなんか、よく金型で抜けたなぁ」とか盛り上がりました。 
 さて、武者頑駄無と馬ですが、2体セットではなく別々になっています。頑駄無と馬の体積はかなり違うのですが、驚いたことに同じサイズの箱に入っています。

 表の写真は頑駄無と馬では別々に作られていてちょっと豪華です。箱のサイズは小さめの辞典ぐらい。馬の箱はかなり重めで、UFOキャッチャーで取るのはかなり手ごわいかも(汗)。ゲーセンの店員の皆様、箱の横にある半円状の窓部分は必ず押し開けておいてくださいね!



 箱を開けると、頑駄無と馬の各パーツがガシャポンフィギュアやトレーディングフィギュアのノリで袋に入っています。頑駄無のナギナタは箱の仕切り板に貼り付いていますので、間違って捨ててしまわないよう注意が必要です。

 頑駄無の各関節は、小さいサイズでも馬にまたがることが出来るだけの可動範囲を持たせるべく、海洋堂のアクションフィギュアなどでおなじみの「山口式可動」に似た構造になっています。軸の角度が工夫された軸可動の組み合わせですね。
 股関節付け根軸は、下から見た時の角度が90度強と、異例の角度になっています。脚を前に上げると、自然に脚が開きます。

 太ももは途中で斜めにカットされ、その部分で回転するようになっています。これら2つの関節構造により…
 
 普通に立っている状態なら脚と脚の間は狭いですが、馬にまたがる状態にすると脚と脚の間がグワッと広がります。骨格の周りに筋肉が付く構造の人間は、馬にまたがる姿勢になっても筋肉が伸びたり縮んだりして融通が利くのですが、硬い外装の頑駄無は馬にまたがらせるにも関節部で帳尻を合わせる必要があるんですねぇ。
 太ももはまるでニッカボッカのように太くなっています。「着物のハカマを意識した造形なんやろうねぇ」と筆者&エプロンさんは考えています。

 腰の可動部は1ヶ所の回転のみですが、軸が斜めになっているので、ひねりの効いた動きになっています。
 フンドシ部正面のV字マークはキレイに塗り分けされていますよ♪ あと、左腰に付いた刀のサヤにはちゃんと太刀を収めることが出来ます。
 腰の鎧の垂れ(腰アーマー)は前と横が塩ビの弾力による可動で、後ろが軸可動です。



 ヒザ関節は2重関節ではありませんが、可動範囲を広げるためのスライド機構があります。左がヒザ関節を前方にスライドした状態です。ヒザを曲げてみると、関節部のスライドにより関節ブロックと太もも裏の干渉が減って可動範囲が広がったのが分かります。
 足首は鉄アレイ状のダブルボールジョイントで接続され、接地性は良好です。



 馬にまたがらせるのがメインの頑駄無ですが、立ちポーズもカッコ良く決まります。


 馬です。頭部付け根と脚の付け根、足首、尻尾付け根がそれぞれボールジョイントで可動、首付け根とヒザ関節が軸可動です。手綱とあぶみ(足掛け)の革は塩ビ製で頑駄無の動きにフィットします(胸と尻の飾りも塩ビ製です)。
 それにしてもデカい! どのくらいデカいかといいますと…

 全高約13センチ、全長約20センチ。おそらく人間と馬の比率よりも大きめに作られていると思います。その迫力はまるで黒王号か吸血馬! この馬と比べると設定画のモビルホース風雲再起がポニーのように見えます(風雲再起は商品化前提で小さく描かれているとは思いますが…)。
 頑駄無に比べギミックは少ないですが、気合いの入った造形で、見ていて実に燃えます。頑駄無がいないとちょっと寂しいですが、単体でも見応えがありますよ♪ 逆に馬がいない頑駄無は小ささが気になります。

 やっぱり頑駄無+馬の組み合わせがベストだと思います。「人馬一体」という言葉どおりですねぇ。頑駄無を乗せる時は、鞍のフタのパーツを取り外し、そこに開いたくぼみに頑駄無の股間ブロックをはめ込むようにします。可動部が工夫されているので、良い雰囲気にまたがらせることが出来ますよ♪ 頑駄無、馬ともに足の裏にもモールドが入っていますよ(!)。


 
 背景となる陣幕とベースとなる地面&盾は、各箱に分けられて付属しています(どっちにどっちが入っていたか忘れました:汗)。これが実に良い雰囲気なんですわ。旗印というか紋がガンダムのツノを模したモノになってるのがナイスです。

 工場での量産品ですので、塗装や組み立ての品質には個体差があり、中には修正を必要とするものもありますが、モデラーなら簡単に修復できますので問題ないと思います。顔の塗りの品質が良いのが助かります♪ ツノの曲がりはお湯に漬けるとある程度は直りますし…。

 ガンダムフィックス・フィギュレーションの真・武者頑駄無もそろそろ発売ですが、馬と組み合わせることが出来るこちらの武者頑駄無も良いですよ~! ゼータ版もありますしねぇ。
 バンプレストさんの可動フィギュアは、この他に10月にもフル可動・ハイパーメガランチャー付属のゼータガンダムも出るそうです。こちらも小さいのによく動くそうなので、楽しみですわ~♪
 こんな出来の良いフィギュアが運と腕次第では数百円で手に入るんですから、スゴいですよねぇ。気になる方はぜひゲーセンをチェックしてみてくださいね~。
 


 

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その8)

2007年08月24日 | 機動戦士ガンダム(1st)

 以前、ケロロロボのシステムインジェクション採用一体成型ケロン人ボディーに衝撃を受けたことがある姉に、このフレームを見せることにしました(見せたのは作動状態に組み立てて足首を取り付けた状態です)。
 筆者「なあ、前にケロロの体をランナーから切り取るだけで手足が動くの、あったやろ? アレのスゴい版が、コレだぁ!(ワン・ツー・スリー!←「ザ・ベストハウス123」のノリで)」
 姉「え? 何、それ?」
 筆者「これな、1個のパーツやねんけど、ここがこう動いて、そしたらここがこうなって…」

 姉「スゴいやん! けど、最初にどうなってたかが口で説明されただけでは分からへんから、ランナーにつながってる状態が見たいわぁ♪」

 筆者「(さっそくランナーを持って来て)最初はこんな感じやねん」

 姉「これどうやって一体で作ってるんやろう? 切る前と切った後ではランナーの厚みが違うけど…?」
 筆者「このランナーはな、2種類の材質(ABS樹脂とポリプロピレン)で出来てるんやけど、たぶん融点温度がそれぞれの材質で違ってて、融点温度が高い材質を先に金型に流し込んで、それが冷えた後から融点温度の低い材質を流し込んで作ってるんやと思う。ランナーからこのパーツを切り取ったら、2種類ある材質のランナーの片方が外れてしまうねん」(*写真ではランナーの部分が2枚重ねになっているのが分かると思います。奥側、やや色が薄いランナーがABS樹脂製の部分でパーツの基礎になっています。手前のやや色の濃いランナーがポリプロピレン製で、弾力と耐磨耗性を活かして可動部に使われています)
 姉「そうなんや」
 
 筆者「(パーツをランナーから切り取って来て)まずはここを引っ張って…」

 上の写真(ランナーにつながった状態ですが)のピンク色で囲った部分を持って、フレームから引き離すように動かすと、フレームから小さな可動アームが出てきます。それが太もも裏&フクラハギの装甲ハッチの開閉用ヒンジになります。次にピンク色の部分をパーツから引き抜くと、装甲ハッチの取り付け用穴が開きます。
 抜き取ったパーツの片方には尖った部分があり(水色で示した部分)、それをシリンダーの付け根部分の穴(黄色い点で示した部分)に差し込むと、つながっていたシリンダーが解放されて伸縮可能になります。
 後は各シリンダーブロックを動かして(基部はボールジョイント可動)、それぞれのポジションに持っていきます。足首を取り付けて可動の具合をチェックしてみました(写真のフレームには股関節のポリキャップも取り付けてあります)。

 ヒザ関節は二重関節で、正座できるほどの可動範囲です。ヒザの二重関節、2ヶ所のメンテナンスハッチ開閉部、4ヶ所の伸縮式シリンダーブロック、足首基部の前後可動、これだけのギミックが1つのパーツに集約されています。通常のキットのようにパーツ分割した場合には、約18パーツ分に相当するモノが一体成型されているんです。やっぱりスゴいです。
 ランナーからの切り離しやゲート跡処理は脚1本で40ヶ所以上ありますが、18個のパーツにゲートがそれぞれ3つずつ付いているとしたら、このランナーのゲート数は妥当なモノだといえるでしょう。

 姉「う~ん! これはスゴいなぁ…。なんか、折り紙とか着物に近い発想かなぁ。このプスッと刺すパーツって、薬なんかのチューブのフタでチューブの口に穴を開けるヤツみたいな感じやねぇ♪」
 筆者も姉も、ときどきテレビでやってる「工場見学」の映像を見るのが大好きなんですが、このランナーはそういった「工場見学」に近い体験が出来る素晴らしいパーツだと思います。
 ところで、この異材・多色成型技術で思い出したのですが、昔はこういうアイテムがありました。

 15年ほど前に発売された「マイクロガンダム」シリーズの高機動型ザクです。本体が多色一体成型されたフル可動半完成品モデルで、サイズは8センチぐらい。RX-78ガンダムとVガンダム、06RザクとザクFZ、それぞれ2色・2種オプションのバリエーション展開がなされていました(中には「Vガンダム・キャノンタイプ)なる謎のMSもありましたが:汗。VガンにジムキャノンⅡのバックパックが付いていたんですよ)。

 実に良く動きます! ザクマシンガンのフォアグリップさえ可動すれば、マシンガン両手持ちポーズも可能なほどです。しかも股間の底には穴が開いていて、スタンドにも取り付け可能です(これは今回気付きました)。高機動型ザクとFZのパーツを組み換えると、当時はキットが無かったザクF2風味にすることもできました。
 昔は全種持っていたのですが、筆者の手元に現存するのはこれだけです。しかもバックパックを紛失しています(泣)。再販を願いたいのですが、製造が難しいのかコスト面で難があるのか、シリーズは早々に打ち切られたので望めないでしょうねぇ。
 あと、昔のホビーショーにはこの「マイクロガンダム」と同様の技術で作られた1/144スケール半完成品のガンダムF91がランナーにつながった状態で参考出品されていました。しかし、発売されることはありませんでした…(泣)。何らかの形で日の目を見ると良いなぁと思うのですが…。

 やっぱりバンダイのシステムインジェクション=異材・多色一体成型技術は素晴らしいです。次ネタのキットにもこの技術が使われているようなので、とても楽しみですよ~♪


 

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その7)

2007年08月23日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 ぺガンアニメカラーの製作も後半に入りました。新規に開発されたパーツによるギミック類は、ぺガン以降のMGキットではほぼ標準装備のギミックになっているため、特に「おおっ!」と驚くところはありませんが、ぺガンにはMGガンダムver1.5譲りの異材・多色成型技術による一体成型の脚部可動フレームという強力な武器があります。

 7年ぶりにこのフレームをランナーから切り取って動かしましたが、今見てもやっぱりスゴいですわ!このフレーム!!

 とりあえず、足首から行きます。

 脚部の基本的な構造はver1.5と共通ですが、ぺガンの足首はver1.5とは違う新設計です。こういう改良は実在のメカでもひんぱんに見られますねぇ。例えば自動車のモデルチェンジで従来型のエンジンやサスペンションなどの基本的なパーツを流用しつつも、部分的にパーツを新設計品に換えることによって性能を向上させるような感じです。「オールニュー」ではない熟成型のモデルチェンジですね。


 新設計の足首はつま先が独立可動するようになっています。可動部にポリキャップが入っていない上に、ABS樹脂製のC字型パチッとはめる方式の軸受け+スチロールプラ製の軸という少々不安な組み合わせですが、クリック可動機構(完成品トイの関節部のような、歯車状の軸受け部にスプリングを仕込んだ爪が「カチカチ」と噛み込んで保持力を高める機構)の簡易版といった感じのモールドが設けられています。「カチカチ」ではなく「ぷちぷち」という感触で、可動軸近くに設けられた凸モールドが軸受けの周りの凹モールドに噛み込みます。
 つま先は上方向にも下方向にも大きく可動します。「つま先が畳めるようになっているのはGアーマーへの伏線か?」とゲームカラー発売当時は思いましたが、どうやら違うようですねぇ(笑)。


 新設計の恩恵はつま先の可動だけでなく、足の裏にもあります。確かver1.5の足の裏のバーニアはソールのパーツと一体成型で赤かったと記憶していますが、ぺガンではメカ色に色分けされています。実にありがたいです。
 写真右、足首関節のポリキャップの上に丸穴が見えますが…

 この丸穴は足首アーマーの取り付け基部パーツ(写真左)のボールジョイントを受ける穴です(パーツはボールジョイントが分かりやすいように表裏逆に置いてあります)。
 写真右はver1.5の足首アーマー基部パーツです。アキレス腱付近に基部パーツを取り付けるぺガンと違い、足の甲に仕込まれたポリキャップに基部パーツを取り付けるようになっています。ぺガンでアキレス腱側に取り付け基部が変更されたのは、足の甲に基部パーツがあるとつま先の可動に支障をきたすためと思われます。5年の歳月の間に、足首アーマーの可動を無くすことなくつま先の独立可動を追加することができるようになったんですねぇ。


 さて、冒頭で登場した一体成型の脚部フレームですが、切り離すのはけっこう大変です。できるだけ刃先が細くて薄いニッパーを使うと作業しやすいですが、脚1本に40ヶ所以上もゲートがあるとなると…(汗)。
 でも、切り離して動かしてみると「バンダイの技術力はァ、世界一ィィィィ!」と感動してしまいます。このフレーム、プラモに詳しくない人が見てもビックリすると思いますよ♪ そういえば姉が以前「ケロロロボ」の一体成型ケロン人ボディーに感動していたのを思い出し…(続く)。 
 

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その6)

2007年08月22日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 昔のガンプラの手といえば側面が平らな握り拳に武器持ち用の穴が開いているだけでした。現在は造形が良くなって、昔と同様の2パーツでもそこそこ見栄えが良い(しかも手の甲と指で色分けされている)握り拳になっていたりします。
 MGの初期キットには親指がボールジョイント可動、人差し指&中指~小指が軸可動の可動指手首の他に、出来の良い平手(アサフレックス製なので、ある程度曲げて表情を付けることが可能)と武器保持用穴が開いていない握り拳が付いていました。たった2パーツで再現され、しかも見栄えが良い平手と握り拳は、すぐに形になってくれるので、可動指手首の組み立てを面倒くさがる筆者にはとても重宝でした。
 最近のMGでは平手や握り拳が付いていないキットがほとんどなのが非常に残念です(MGストライクノワールには「これでもか!」といわんばかりにたっぷりと手首が付いていましたけどねぇ)。

 それでも、最近の「つながっている中指~小指を切り離せば5指独立可動になる手首(←良い省略形は無いんでしょうか?:笑)」はけっこう楽しいと思います。加工や組み立ては面倒なんですけどね…。
 
 写真左:右手首のパーツ構成です。ぺガンはこの方式の手首が初めて採用されたキットなのですが(約2年前)、初採用にも関わらずすでに完成の域に達している印象です。最近のキットのモノとほぼ同じです。武器保持用の突起が手のひらに付いているのも同様です。
 写真右:筆者はつながっている中指~小指を切り離すのにはデザインナイフを使用する場合が多いです。この方式の可動指手首を持つキット(1/20スコタコ系以外)で使用されているABS樹脂は、独特の粘りがあるため、エッチングノコギリで切断するのは意外と時間が掛かるためです。カッティングマットの上にパーツを置き、デザインナイフの刃を慎重に当てて狙いを定めてから、刃が垂直に下りるように気を付けて「トンッ!」と切ります。
 *写真は指の腹側を上に向けて切っていますが、ナイフの刃が垂直に下りなかった場合は指の甲側の切れ方がいびつになってしまいます。カッティングマットの厚みを利用して、カッティングマットの端に指を掛けるように置いて(指の甲が上側に来る)切断した方が失敗した時のダメージが少なくなります(下図参照)。


 切断した切り口の部分はゲート跡の処理と同様にナイフや耐水ペーパーで整形しますが、ナイフで「トンッ!」と切った場合の切り口は、ほとんどの場合が白く変色しています。切る時にけっこう圧力が掛かっているんですねぇ。白くなった部分はランナーの切れ端(切り口は平らに削っておく)でグリグリこするとかなりマシになります。その後、耐水ペーパーやメラミンスポンジなどでツヤを整えると良いです。
 中指~小指のボールジョイントの、つながっていた部分はナイフや耐水ペーパーでキレイに丸く削っておくと動きが滑らかになりますが、あえてつながっていた部分を残しておくという方法もあります。つながっている部分を残しておくと、指が横を向いてしまうのをある程度抑える効果が期待できます。ただし、つながっていた部分の切断面が垂直になっていないと、隣り合う指のボールジョイント同士が干渉してしまいますのでご注意を…。

 人差し指や親指はパーティングラインがキツめに付いていますので、丁寧に耐水ペーパーで平らにし、指の関節部をデザインナイフでスジ彫って中指~小指と並んでも違和感が無いようにしました。

 完成した5指可動手首。完全な握り拳や平手にはできないのが残念ですが、軽く開いた手の状態はカッコ良いですねぇ! でも、やっぱり初期MGのような握り拳や平手は復活させてほしいものです。


 写真右はぺガンでは不要パーツとなっている、ver1.5の武器保持用手首です。ちょうどMGキットの手首表現の過渡期だったこともあり、かなり実験的な構造になっています(手首の付け根ごと親指が可動し、武器のグリップを挟み込む)。ぺガンの手首と比べると、やっぱり5年の月日の流れは大きいなぁと感じます。ガンプラの進化ってスゴいですねぇ♪

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その5)

2007年08月21日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 秋からの新番組「ガンダム00」に登場する敵MS「ユニオンフラッグ」の顔のオレンジ色部分がカメラの透明バイザーなのか装甲マスクなのかが気になっているオッサン・かめっチです。透明バイザーならリーオー系MSっぽくて好みなんですが…。

 MGガンダムver1.5は、むしろ「ver1.75」と呼んだ方が良いぐらいver1.0からの変更点が多かった(外装は8割がた変わっていますねぇ)のですが、腕だけはヒジ関節周辺部が小変更されただけで、ほぼver1.0のままでした。
 安彦氏の作画を意識したスリムなver1.0に対し、PGガンダムの縮小版という感じのガッシリしたプロポーションに変更されたver1.5ですが、腕だけ細いというアンバランス感がどうしてもぬぐえないモノでした(特に太くなった脚とのギャップが気になりました:汗)。あと、上腕の回転する部分がヒジ関節近くにあるのも気になるところです。
 ver1.5のちょっと前に発売されたMG陸戦型ガンダムは、ポリキャップレスABS樹脂製二重関節を採用したヒジ関節を持つ初のキット(たぶん)ですが、この陸ガンの腕をガンダムver1.5に移植するという改修法が模型雑誌で紹介され、定番工作(?)になりました。しかし、この方法は陸ガンには存在しないヒジの丸パーツを取り付ける必要があったり、上腕側の肩付近にある増加装甲というか肩の筋肉状パーツを取り去る必要があったり、肩関節の取り付け方法を変える必要があったりと、けっこう大変な内容でもありました。

 長々と書きましたが、ぺガンは完全新設計の腕を持っているため、上に書いたような問題点は一切ありません。わーい! 陸ガンの設計を踏襲した二重関節のヒジ、四角い手首関節カバー、ちょうど良い太さの外観と、とても良い腕です。「良い腕」と書くと、なんか「技量が高い」「腕前が良い」の意味に読めてしまいますねぇ(汗)。「良い腕だな、キミ。名前は?」「…マーフィーです」みたいな(笑)。
 

 ぺガンはPGガンダムと共通のデザインですので、MGガンダムver1.0および1.5のような肩~上腕が一体化したデザインではなく、肩の関節ブロックが上腕から完全に独立しています。ついでに上腕のエアダクト状のディテールも廃止されています。
 デザインの好みもありますが、なにより上腕の回転する位置がヒジ近くから肩アーマーにほとんど隠れる部分になったのがうれしいです。完成後はあまり見えない部分ですが、ポリキャップを隠すカバーも付いていますねぇ。


 先ほども書きましたが、腕のパーツ構成は陸ガンのモノを踏襲した設計になっています。関節の軸位置が工夫されているため、広い可動範囲と力強い見た目を両立しているのが見事です。ver1.5から5年を経た技術の賜物ですねぇ。
 上腕の装甲は、最近のキットでは筒状の一体成型パーツになっている場合が多いのですが、このキットではゲームのグラフィックに施されたディテールを活かした左右分割になっています。上腕の前後にメンテナンス用ハッチがあるのに、そのハッチを真っ二つに割っているようなディテールになっているのが気になりますが、まあ、これはこれで…。
 上腕の装甲に関節部のマルイチ(マイナス)モールドが一体成型されているため、ヒジを深く曲げるとマルイチが前腕から離れてしまいます。ヒジ関節にマルイチが付いている方が見た目は良くなると思いますが、可動範囲は狭くなってしまうでしょうねぇ。ver2.0ではこの辺りが改良されると良いですね。


 やっぱりPGガンダムをベースにしたプロポーションに合わせて新たに設計されただけあって、本体とのバランスはバツグンだと思います。あと、細かい所ではビームサーベルの柄がver1.0および1.5よりも大型化されているようです。サーベルの柄が長いと、こういった設定画風のアングルの時に効果を発揮するようですねぇ。
 さて、次回は筆者の苦手な可動指手首です。パーティングラインとかパーツの紛失が恐いよ~(汗)。


幻のMS、MS-X&打ち切りによるボツMSたち…

2007年08月20日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 久しぶりに昔話です。前に旧「MSV」の話を書いたのが去年の12月だったので、半年以上ぶりになります(汗)。

 あれは筆者が中学生だったか小学校高学年だったか、そんな頃でした。ガンプラ的にはMSVの終盤ごろです。当時の友達の家でなにげに読み始めた雑誌(確か「コミックボンボン」だったと思います)の見開きページをビロビロっと引っ張り出すと、今までのモビルスーツ(MS)とはかなり違う、それでもMSだということがかろうじて分かる異形の機体のカラー設定画が掲載されていました。

 マグネットコーティングされた新型のザク「アクトザク」、ドムをゴツくしたような「ドワッジ」、ギャンとゲルググを足して2で割ったような「ガルバルディα」、宇宙用ズゴックといった感じの「ガッシャ」、ジオン版ボール+ガンタンクな「ギガン」…。
 これら異形のMSたちは「MS-X」と総称されるMS群で、「ペズン」という場所で開発されたか計画のみで終わった機体らしいのです。これらの機体がどういう経緯で登場したのかは分かりませんが、「MSV」が終わったらこの「MS-X」のプラモが発売されるんだろうなぁということはなんとなく分かりました。ちなみに、「MS-X」の主役メカはフルアーマーガンダムに似た「ヘビーガンダム」で、他に周辺メカとしてはMSが乗るタイプの移動砲座「バストライナー(連邦側)」「スキウレ(ジオン側)」が設定されていました。

 筆者は「ドワッジ」や「アクトザク」のプラモが出るのを待ち続けましたが……

 出ませんでした(泣)。

 ちょうど初代ガンダムの続編(Zガンダム)が製作されるのが決まったので、「MS-X」のキット化はお蔵入りになったらしいのです。結局、筆者の興味はすぐにガンダムMk-Ⅱやリックディアスに移ったので、MS-Xのことはどうでもよくなりましたが……
 のちにMS-Xの機体たちはいろんな場所でチラチラと登場しました。「ガルバルディα」の改良型「ガルバルディβ」や「アクトザク」が「Zガンダム」の劇中に、「ドワッジ」と同名のドムが「ガンダムZZ」に登場。「ガンダムセンチネル」の敵側MS「ゼク・アイン」の原型はMS-Xと同じ小惑星ペズンで開発された機体だそうです。
 
 最近はプライズのキーホルダーでアクトザクが登場したり、完成品フィギュア「ジオノグラフィー」でアクトザク・ドワッジ(「ZZ」に登場したドワッジとの混同を避けるため「ペズン・ドワッジ」に改称)・ガルバルディαが、それぞれザク強行偵察型・リックドム・ゲルググのコンパチ用パーツとして同梱されていたりします。まさかMS-Xの機体たちが商品として立体化される日が来るとは…(感涙)。

 さて、資料を整理していると、「ガンダムエイジ」という本から切り抜いた「機動戦士ガンダム」幻の52話のあらすじのページが出てきました。皆様もご存知のように、初代「ガンダム」は諸般の事情により43話で打ち切られたわけですが、順調に続いていれば全52話で完結する予定だったそうです。あらすじを読んでみると、37話以降はほぼ毎回新たな敵キャラやMSが登場するものの、ストーリー自体は43話で打ち切られたものと変わりなく、逆に「43話で完結したのが正解では?」という印象があります。打ち切り決定が早いうちに決まっていて、ストーリーの軌道修正がうまく行ったんでしょうねぇ。
 52話バージョンには数多くのボツMSが登場しますが、この中に「MS-X」のMSたちと同名の機体が存在します。(37話にドワッジ、41話にガッシャ、45話にガルバルディ、52話にギガン)「MS-X」は、これらのボツMSの名前と設定を活かした企画だったんですねぇ。

 TVではシャアのズゴック以降の乗機はゲルググとジオングだけですが、52話バージョンのシャアはやたら機体を乗り換えています。
 *ギャン(TVのマ・クベ大佐機と同名ですが、重火砲タイプのMS)→*ゲルググ(TVと同一の機体かは不明)→*キケロガ(詳細不明)→*アッザム(「重モビル『アッザム」と表記。TVのモノと同一機体なのか重MSなのか不明』→*ガルバルディ→*ガラバ(最終MS。ジオングと同じ機体かどうかは不明。のちに「聖戦士ダンバイン」の最終敵メカ?の名前として復活)
 52話バージョンのシャア、何回撃墜されたら気が済むねん!
 ちなみにマ・クベ大佐専用剣技MSの名前は「ハクジ」です。マ大佐の骨董趣味にちなんで「白磁」の陶器から取った名前なんでしょうねぇ…。

 HGUCの1年戦争MSは、先日のゾック発売でコンプリートしましたが(ボールが残っていますけどね:笑)、52話バージョンだとまだまだネタはたくさんあったのに…と思います。とりあえず、ネタに困った時はアッグシリーズから、とは思いますけどね♪

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その4)

2007年08月19日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 昨日に引き続き、これまでの記事のカテゴリー分別の見直し作業を行いました。製作記事が増えてくると、どうしてもカテゴリーが増えてくるのですが、登録できるカテゴリーの数には限りがあるため、あまり使っていないカテゴリーを整理することになりました。
 マイナーなカテゴリーである「道具とか…」「美味しいので試してね」「やったらアカン!・模型編」は他のカテゴリー(「オッサンの秘伝公開&実験コーナー」など)の方に引越しました。これまでとは勝手が違うようになってしまいましたが、ご了承ください。m(- -)m

 さて、ぺガンの製作の続きです。

 股関節は、このぺガンから導入された機構である「立て膝ポーズ対応股関節前方スイングギミック(無理矢理命名)」です。立て膝ポーズなど、脚を大きく前に曲げるポーズの際に、腰ブロックや腰フロントアーマーに太ももが干渉しないように股関節軸を前にズラすための機構と思われますが、腰内部に取り付けられる基部の軸を中心に回転するようになっているはずなのに、股関節がスライドしているように見えるという不思議な構造です。
 この股関節を前にズラす可動部は、股関節軸パーツ側に設けられた軸をCの字型に切り欠かれた軸受けにパチッとはめる方式になっています。保持力や耐久性に不安があるので、写真の水色の線で示した部分に瞬間接着剤を少量塗って可動をキツめにしておきました。
 あと、股関節のボール軸には丸い押し出しピンの跡があるのですが(写真の黄緑色の点で示した部分)、けっこうエッジがシャープに尖っていて、太もも側の股関節用ポリキャップを削ってしまいかねないので、耐水ペーパーでならしておきました。

 
 腰サイドアーマー取り付け用ポリキャップは、軸の先端部分のゲート跡にヒケがあります。腰アーマーのポジションによっては、このポリキャップの軸先端部が丸見えになってしまう恐れがあるので、軸の先端を0.5ミリほどカットしておきました(写真右)。ちょっとは見栄えが良くなった、かな?

 

 腰ブロックは、先ほどの股関節前方スイング機構以外は特に変わったところはありません。従来のMGガンダムにあった腰後ろのバズーカラック開閉機構が省略され、ただのポリキャップ入り穴になっていたり、アーマー可動用ポリキャップが省略されています。腰のリアアーマーが可動になったため、前・横・後ろのアーマーがピッタリ閉じるようになったのはうれしいですねぇ。
 あと、腰アーマーのデザインというか下端の角度が変更されたのはもっとうれしいです。ver1.0はややハイレグ気味で「いや~ん(汗)」な感じでしたし、ver1.5では前アーマーは変更されていたものの、後ろは1.0のままでしたから…(汗)。
 前後のアーマーに付く黄色いキャラメルのようなパーツ「ヘリウムコントロールコア」は、取り付けピンの位置がズレているのか、取り付け部の周囲に開くすき間が片寄っています。取り付けピンを切り取って、取り付け部の中央にキャラメルが来るように接着してやると良いと思います。筆者は取り付けた後にすき間の片寄りに気付き、「しまった(汗)」と思いましたがもう遅かった…(泣)。


 コアブロックの合体機構が省略されている分、ウエストの中段と腰部分に2つのボールジョイントがあり、よく動きます。上体を後ろに反らすとコアファイターの機首が見えるのが気になりますが、今のところ良い解決法が思い浮かびません。完成までにはなんとかしたいんですけどねぇ…。

 今回もあまり進みませんでした(汗)。来週にはもう新キット(新劇場版のアレ)が発売されるというのに…(滝汗)。大丈夫か、オッサン!?


一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その3.5)

2007年08月18日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 丸1年キットの製作をやっていると、それなりにネタがたまってくるもので、画面左の「カテゴリ」欄が足りなくなってきました(現状ではHGUCアッガイや1/100ザクウォーリアが入っていません:汗)。そこで、3アイテムずつまとめてカテゴリ分けしてみました。登場作品ごとに分けるという方法もあったのですが、けっこう作品も多くなりそうなので、とりあえず手っ取り早い方法を採りました。
 しかし…「カテゴリ」欄のタイトルは20字までという制限があるんです(汗)。仕方なく省略した名前で書きましたが、「スタゲ」などパッと見で意味不明のモノもあります。今後の課題ですねぇ…。

 さて、ぺガンアニメカラーの続きです。
 
 肩アーマーは肩関節軸に取り付ける基部に装甲を組み付けていく方式ですが、装甲の上面や上面裏側のラジエター状パーツも別パーツ化されています。上面装甲が前後のアーマーのどちらかに一体成型されているモノは、上面装甲の部分が金型から抜けやすいようにするため、微妙に角度が付いているのが気になりますので、別パーツ化はとてもうれしいです♪


 せっかく肩上面装甲が別パーツになっているので、取り付けピンさえ切り取れば「ガンダムver.Ka」でおなじみの「ラストシューティング」用肩アーマー開閉ギミックが再現できるかも…と思いましたが、装甲の噛み合わせ部分が斜めになっている関係で動きが制限されるため、実現しませんでした(泣)。まあ、ぺガンはカトキ氏描くガンダムの血がかなり濃く入っているとはいえ、純粋な「ver.Ka」ではありませんから、別に問題はないですけどね(笑)。


 肩アーマーをボディーに取り付けた状態。うあ~!やっぱり初代ガンダムってカッコ良いわぁ~♪
 肩アーマーが腕とは別にボディーに取り付けられるMGクラスの構造はやっぱり良いですねぇ。上腕を肩アーマーで挟み込む方式だと、どうしても軸がへたってきて肩アーマーがダラッと垂れ下がりますからねぇ…。
 安彦氏描くガンダムっぽく見せるため、肩アーマーの端が少し下がり気味になるようにセッティングしてみました。設定画をよく見ると、肩アーマーの上面は地面と平行であるように見えるのですが、なんとなく両端が下がっているイメージがあるんです。アニメの作画では下がっていましたっけ?


 ぺガン独特のやや過剰な装甲表面のディテールですが、さんざん悩んだ結果、スジ彫り部分には全てスミ入れし、穴の部分は濃いめにスミ入れ、くぼみの部分は場合によってはスミ入れしない方向で行くことにしました。スジ彫りも部分的に濃いめと薄いめを使い分けることにしました。
 ガンダムマーカーのスミ入れ用ではややキツくなるので、コピックモデラーのスミ入れ用(インクの色が薄いので、上品な仕上がりになります。ガンダムマーカーが下品というわけではないですよ:汗)を使用し、薄くスミ入れしたい部分にはそっとなでる程度にしておきました(写真右)。

 うわ、結局肩アーマーだけしか進まへんかった…(汗)。

 

一周年記念企画:MGガンダムver.O.Y.W.0079アニメカラー版(その3)

2007年08月17日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 今回は筆者の大好きな頭部の組み立てです。昔から「人形は顔が命」といいますが、やっぱり顔が出来るとうれしいものです。昔のキットは顔つきが自分のイメージと違っている場合が多かったので、よく自分好みに(もしくは設定に近く)改造していましたが、顔が完成した時点で妙な達成感を味わってしまい、首から下は放置したままになってしまうことがしょっちゅうでした(汗)。
 最近のキットは「顔がブサイク!」ということはほとんどないので楽ですねぇ(設定画に似ているかどうかは別として)。

 初代MGガンダムのヘルメットは頭頂部とそれより下の部分が分割されていて、頭頂部は前後分割、下の部分は左右分割という凝ったパーツ分割になっていました。このパーツ分割のおかげでヘルメット下半分の合わせ目消しは不要、しかも後頭部からヘルメット横のダクトまでの上面のスロープがピシッと一直線になっていて、ヘルメットを正面から見た際のアウトラインが自然なものになっていました。
 ヘルメット横のダクトの奥行き感では不利な分割ですが、今見ても良い造形だと思います。顔つきもシャープで、アニメのガンダムに近いイメージがありますしねぇ(クマドリ部とマスクの間にすき間が無い精度の高さも美点でした)。
 ところがver1.5、verKa、そしてこのぺガンでは昔ながらの前後分割に戻っています。

 (前回載せた写真と同じですが…)
 Manaさんのおっしゃる通り、形状もパーツ分割も退化していますねぇ。ver2.0では初代MGまたはPG方式でお願いしますね、バンダイさん!

 さて、組み立てに入りますが、筆者はノンシンナーの製作環境下になって以来、ガンダムタイプMSの目のクリアーパーツは透明であることを活かした仕上げは意識的に避けています。水性塗料のクリアーカラーは特にベタ付きやすい気がするので、塗るに塗れないんです(泣:目の周りの黒の塗り分けも、水性塗料だと難しいですからねぇ)。また、せっかくクリアーパーツを活かして目を塗り、パーツの裏側にメタリックテープを貼ったとしても、光が反射して目が輝く角度は限られてきますので、効果は期待するほど高くはないというのが悲しい現実です(泣)。そのため、目にはラピーテープまたはキット付属のシールを切り抜いて貼る場合が多いんです。
 というわけで、クリアーパーツはガンダムマーカー「SEEDダークブルー」で塗りつぶしてしまいました。

 塗る時にトサカのメインカメラの部分を持ち手にしていたので、この写真では塗ってありませんが、メインカメラ部も塗りつぶしてあります。
 この後、キットの目のシールを切り抜き、マニキュアのトップコートでツヤを出してからパーツに貼りました。この作業についてはMGストフリの記事で詳しく書いてありますので、ぜひお読みください。


 顔を下から見た時の印象を良くするため、ヘルメット内側をスミ入れ用マーカーのブラックで塗りつぶしました。合わせ目付近に塗ると接着剤でインクが溶ける危険性があるため、ある程度で止めています。


 頭部を組み立て、ヘルメット前後を接着した後の乾燥待ち状態です。写真左がキットそのままのモノ、写真右はヘルメットのパーツ分割が初代MGやPGのような分割だった場合の状態を想定した加工写真です。側頭部のスロープの面構成が変わると、ヘルメットの輪郭のデコボコ感が軽減されます。
 今回はトサカのメインカメラもキットのシールを使用しましたが、ラピーテープを貼った方が良かったかも…(汗)。
 ラピーテープはキット付属のホイルシールよりも曲面への定着性が悪いので、貼る面には気を使う必要があります。クリアーパーツの目の表面は、周囲のエッジが丸くなっていたり、目の表面にヒケがあったりします。ラピーテープを貼る前に、プラ板に両面テープで貼った耐水ペーパーを掛けて、目の表面を平らにしておいた方が良いですよ♪(もちろんクリアーパーツを黒く塗りつぶす前にですよ)。


 アンテナのシャープ化は行いませんでした。キットのままでもけっこうシャープだと思いましたので…。
 ヘルメットの接着剤が充分乾燥したら、ダクトやバルカン砲付近を塗り分けようっと。 
 

 





画像を加工してビームを撃たせよう!(後編)

2007年08月16日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 フリーソフトを使ったお手軽画像加工によるビーム表現の続きです。


 今回、背景に使ったのは紺色の画用紙なのですが、ちょっと寂しかったので星を描き込んでみました。「PictBear」の画面上に出ているツールの「ブラシ(画面左端のツールバーにも別の『ブラシ』があるので注意。←『ペイント』のモノと同じ役割です。)」で輪郭にぼかしのある小さめの点を選び、「パレット」で白やクリーム色を選んで画像にポチポチと点を打っていきます。2、3種類大きさを混ぜてやると遠近感というか奥行き感が出ます。
 次に銃口付近をビカッと光らせるのですが、その作業には「Jtrim」の機能を使いますので、ここでいったん「保存」します。

 再び「Jtrim」を起動させ、先ほどの画像を呼び出します。「PictBear」で加工して保存した画像は、「ペイント」の画像と同様、画質が荒くなっています。前回行った画質調整と同様に「イメージ」→「ノイズ除去」で画質をキレイにします。

 銃口付近をビカッと光らせるにはメニュー「加工」の「超新星」を使います。画面上に十字型の照準(?)が出てきますので、十字線の交点を銃口付近に合わせます。すると「半径」「放射線の数」「乱数色相」「超新星の色」を選択する小さい画面が出てきます。それぞれを好みの状態に調整して(小さなサンプル画面が出てきますので、それを参考に…。色は「ペイント」の「色の編集」と同じ手順で、自分で色を作ることが出来ます)「OK」を押すと、ビカッとした光が追加されます。閃光だけでなく、その光の照り返しも被写体の表面に追加されるので、なかなかにリアルな表現になってくれます♪

 ついでにモノアイも光らせてみました。「超新星」は筆者お気に入りの機能です。半径や放射線の数を調整すると、こういう使い方も出来ますよ♪


 他の特殊効果を試してみました。これは「Jtrim」の「加工」→「ブロック」を使用したモニター画面風処理です。「ガンダムセンチネル」でこういった写真がありましたねぇ。ブロックのサイズを最小にすると良いですよ。


 こちらは「PictBear」の「フィルタ」→「特殊効果」→「ぶれ」を使用した、動きのある画面です。ただ、これはうまく行かない場合が多いです(汗)。MGザクver2.0の最終回のジャンプ飛行中のザクは数少ない成功例だと思います。


 これは別アングルの写真で作ったモノです。ビームの線の引き方を工夫すると遠近感が出ますよ♪

 筆者が行っている画像加工はこんな感じです。「PictBear」や「Jtrim」には他にもたくさんの機能がありますので、いろいろ試してみて下さいね!その際、加工前の写真は念のため別に保存しておいて下さい。

 *「PictBear」の「切り取り」「貼り付け」の機能はちょっと使いにくいです。画像を加工してプロポーション改造の検討などをする時は「ペイント」を使った方が良いと思いますよ。