ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(最終回)

2009年08月25日 | 臨時ニュース・その他
 「実物大ガンダム」は、アニメのシンプルなガンダムを再現したものではなく、架空の兵器としてのリアル感を追求した造形になっています。そのため、機体各所には実在の戦闘機などに見られる注意書きのマーキングが施されています。

 これはお台場・潮風公園の展示会場で販売されているマーキングステッカー(400円)です。何かに貼り付ける用途以外に、モデラーにとっては資料的価値があります。愛車に貼っているという方もいらっしゃるでしょうね。


 頭部付近のアップです。各部にある細長い銀色のパーツの近くには「MANUAL RELEASE」と書かれています。おそらくこれらの銀色のパーツは、機体のフレームに固定されている装甲を、整備時や修理時に手動で解除するためのレバーだと思います。
 大きめの楕円形の銀色パーツが何なのかは、よく分かりませんでした。「NITOROGEN」と書かれたマークが近くにあるため、窒素が関係しているパーツだと思うのですが…。


 30分おきに行われるイベントでは、最後にガンダムが空を見上げる場合があります。その時だけ、あご下の首関節が見られるんですよ♪


 ひじ関節を横から見たところです。「HG RX-78-2ガンダムver.G30th」のキットでは、ひじ関節後ろの白い装甲が再現されていませんが、プラ板などで作ってみても良いと思います。その場合、ひじを曲げると関節パーツ(A32)と装甲が干渉する可能性があるのですが…(汗)。


 ひじ関節前側のアップです。関節部は意外と色数が多いことが分かります。茶色く見える部分は、キットの説明書ではカッパー(銅色)で塗るように指示されていますが、ウッドブラウンなどの茶色をつや消しで塗った方が、さらにスケール感が出ると思います。 


 ランドセル側面のダクト周辺の写真です。


 右手のアップ写真です。左手は握り拳ですが、右手は軽く開いた状態になっています。指の関節部が細かく作り込まれていますねぇ♪


 キットでは可動機構やアクションベースへの取り付け穴を設けるために省略されていますが、股関節の下側は複雑な形状になっています。


 後ろから見たところです。関節部の形状が分かりやすくなるよう、写真の色調を明るめに調整してあります。


 ひざ関節を横から見た写真です。関節部に人や物が挟まれる事故を防ぐため、「DANGER(危険)」の赤いマーキングが貼られています。こういった危険な部位には赤いマーキングが多いですねぇ。
 銀色の丸いパーツは、オイル注入口の蓋でしょうか?


 最後に全身像です。当ブログには残念ながら画像を拡大表示する機能がありません。申し訳ございません。m(- -)m その代わり、画面に配置できる範囲内で、できるだけ大きな画像を掲載しました。



 近くで見ると「PGガンダム」のように骨太に見える「実物大ガンダム」ですが、やや離れた場所から撮った写真を見ると「MGガンダムver.1.0」のようにスリムに見えます。

 それにしても格好良い! この「実物大ガンダム」のおかげで、筆者はRX-78ガンダムの格好良さを再確認することができました。絶妙な造形の像だと思います。
 展示期間はあとわずかとなりましたが、今後も何らかの機会に展示されれば良いのにと思います。一人でも多くの方に、実物を近くで見てほしいです。
 10年後のガンダム40周年には、「実物大ガンダム」の隣に「実物大ザク」が並ぶことを願いながら、「モデラーのための『実物大ガンダム』写真集」を終了いたします。載せきれていない写真がまだまだありますが、それは別の機会に…。

ホビージャパン10月号付録「ザンライザー改造キット」サンプルレポート

2009年08月23日 | 臨時ニュース・その他
 8月25日発売の「月刊ホビージャパン 10月号」に付属する「ザンライザー改造キット」のサンプルが、先日に届きましたので、筆者の都合により少し遅くなりましたが紹介させていただきます。

 *なお、このサンプルはバンダイプロショップ加盟店向けの展示用として、販促ポスターとともに送られてきたものです。
 *説明書が無いため、「月刊ホビージャパン 9月号」の記事の写真を参考に組み立てています。そのため、組み立てを間違っているところがあるかもしれませんが、ご了承ください。m(- -)m


 ランナーは白1色のものが1枚です。ランナーの大きさは「月刊ホビージャパン」誌とほぼ同じ大きさです。
 赤い四角で囲ったパーツについては、記事の後の方で書きます。
 パーツの精度は通常のガンプラと同様です。ボリュームもかなりあります。雑誌の付録という限られた条件で作られたキットですが、充実感があります。


 作業用のアームは可動式です。先端部のクローも回転します。


 大迫力の「GNバスターソードⅢ」です。長さはダブルオーガンダムの身長よりも長いです。


 「GNバスターソードⅢ」は2本を合体させて使用することもできます。


 完成状態の各部ブロックです。主翼は薄くシャープに成形されています。オーライザーの大型クラビカルアンテナや機体尾部のフィンを取り外し、これらのブロックを組み合わせれば「ザンライザー」の完成です。


 斜め前方から見た「ザンライザー」です。長く突き出た「GNバスターソードⅢ」が攻撃的なシルエットを形成しています。


 前方に突き出した2本のパーツ、機体後部にX字型に配置されたクラビカルアンテナにより、ガンダム輸送艦「プトレマイオス2」を小型化したような雰囲気になっています。


 前から見るとクワガタムシのようですねぇ。


 下から見たところ。複雑なブロック構成により、1/144スケールとは思えないほどの巨大感があります。


 ダブルオーガンダムとのサイズ比較。オーライザー単体よりも、かなり大型の機体になっています。


 ザンライザーとダブルオーガンダムがドッキングした最強形態「ダブルオーザンライザー」です。


 背中に背負う「ザンライザー」は、かなりの重量です。そのため、支え無しで立たせるのは困難です。「GNバスターソードⅢ」を支えとして立たせるのが良いと思います。


 「GNバスターソードⅢ」を手に持たせて、重量配分を工夫したポーズを取らせると、支え無しで立たせることが可能です。


 作業用アームにはGNソードⅡなどを持たせることができます。


 4本の剣を持たせた状態。


 合体させた「GNバスターソードⅢ」の使用状態です。


 「ザンライザー改造キット」を単体で組み立てた状態です。オーライザー無しで運用する場合は、この状態で遠隔操作されてダブルオーと合体すると思われます。


 オーライザー無しの合体形態「ザンダブルオーガンダム」です。オーライザーの分だけ背中が軽くなりますので、支え無しで立たせることができます。


 後ろから。百式やF91のようなシルエットになります。ダブルオーライザーとはまったく印象が異なりますねぇ。

 ガンダム本体と支援メカをさらに強化するという、ガンダム史上まれに見る特殊装備ですが、どの形態も格好良くまとまっています。プレイバリューも大幅にパワーアップしますので、かなり楽しめますよ♪
 実はこの改造パーツ、「ダブルオーガンダム+オーライザー」と組み合わせられるだけではないんです。ソレスタルビーイングの他の機体(ケルディム・アーチャーアリオス・セラヴィー・セラフィム)とも組み合わせることが可能です。一番上のランナー写真で、赤い四角で囲った2つのパーツは、他のガンダムとドッキングさせるためのアダプターと思われます。
 「やってくれるじゃねぇか、ソレスタルなんたらぁ!!」

 この「ザンライザー改造パーツ」が付属する「月刊ホビージャパン 10月号」は8月25日発売、特別定価1290円です!


3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(その2)

2009年08月22日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 東京・お台場の潮風公園で展示中の「実物大ガンダム」写真集の続きです。前回の記事には読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。m(- -)m まさか「実物大ガンダム」の制作に関わった方からもコメントをいただけるとは! 本当にありがとうございます!

 上半身です。胸中央の先端部分の下面に、カメラのレンズのような丸いパーツが付いているのが分かります。
 左肩の装甲には「2016 東京オリンピック・パラリンピック招致サポートバージョン」のマーキングが施されています。
 ビンガムさんからいただいたコメントにより、胸ダクトの黄色いルーバーの変色は、塗装で表現されたものであることが分かりました。とても自然な色合いだったので、塗装とは分かりませんでした(汗)。やっぱりプロの方の表現方法や技術は素晴らしいですね!


 30分おきに行われるイベントで、機体各所から水蒸気ミストを噴出している状態です。
 このイベントでは、劇中の音楽や挿入歌「ビギニング」のインストゥルメンタル(GACKT氏によるナレーションも入ります)が流れ、ガンダムの駆動音や足音(?)も聞こえてきます。
 この駆動音は、アニメのガンダムの音「ゴッコア ウアイーンニャオ(←筆者にはこう聞こえます)」をバージョンアップさせた新規のもので、既存のメカが出す音とは異質の音です。液体が揺らいでいるような音も混じった、不思議な音でした。
 「これがサム・ソニ・シム社製のフィールドモーターの音か!!」聞いていて感動で鳥肌が立ちました。
 右上腕のひじ関節近くにある、関節保護用の装甲が少し開いているのが分かりますねぇ。


 アムロが初めてガンダムに乗り込むシーンに近い角度から撮った写真です(劇中ではガンダムがトレーラーの荷台に寝た状態でしたが)。今にもコクピットの装甲シャッターが開きそうですねぇ。


 「動く!? なんて攻撃の仕方だ!! 誰がコックピットにいる!?」
 第1話のテム・レイの台詞から。ガンダムが立ち上がり、ザクに向かって頭部バルカン砲を発射した時(でも命中しない:汗)、アムロの父親の視点からはこんな感じに見えたのだと思います(笑)。
 ビームサーベル先端部以外にも、頭頂部に避雷針が設けられているのが分かります。


 頭部ブレードアンテナの裏側です。


 肩装甲の側面付近のアップです。PGガンダムに準じたディテールである排気ダクトもしっかり造り込まれています。装甲の裏側の凹凸も格好良いですねぇ♪


 背面です。ランドセルの外装がレールに沿って斜めにスライドして開き、主推進器ノズルの下から補助推進器ノズルが突き出しているという状態です。
 アニメのガンダムはランドセルの推進器が2基でしたが、後の時代のガンダムの後継機たち(ガンダムMk-Ⅱやニューガンダムなど)は4基の推進器を持つものが多いです。この「推進器が2基でもあり、4基でもある」というデザインは「ガンダムver.Ka」的な雰囲気もあり、後のガンダムたちへのつながりも感じさせる巧みなアレンジだと思います。
 上腕の装甲が、ひじ関節の動きに合わせて少しスライドしていますね。


 赤いウエスト部分の下段は、推進器ノズルからの噴射炎により塗装が変色した状態が再現されています。
 

 ノズルのアップです。ノズル内部の焼け表現もガンプラの塗装の参考になりそうですね♪ どうやって再現するか考えなければ…(汗)。


 ひざ周辺の拡大写真です。ひざ装甲正面やふくらはぎの緩やかな曲面が見事だと思います。


 つま先です。装甲表面に施された塗装は、戦車のようなツヤ消しでも自動車のようなピカピカのツヤでもなく、新幹線の車両や旅客機の機体表面の塗装と同じぐらいのツヤです。ガンダムのトリコロールカラーは、テスト機のデモンストレーション用カラーリングという説が有力ですので、このぐらいのツヤがちょうど良いと思います。
 装甲に使われている素材はFRP(繊維強化プラスチック)で、鉄骨を組み合わせた丈夫なフレームに組み付けられています。全体の重さは約36トン! 設定では乾燥重量が約43トンですが、それほど差はありません。ルナ・チタニウム製の装甲は、思った以上に軽いんですねぇ。

 「実物大ガンダム」写真集はまだ続きますよ~♪
 

3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(その1)

2009年08月21日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 おかげさまで当ブログも3周年を迎えることができました! 皆様、ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今回は3周年記念の特別企画! 東京・お台場の潮風公園で現在展示中の「実物大ガンダム」の写真集です。
 「実物大ガンダム」、とても格好良かったです♪ 実物は写真で見るよりも骨太で、堂々としていて、実に男前です! 初めて写真で見た時から「ちょっと弱そう(汗)」と気になっていた立ちポーズも、実物では見る角度によって「1歩前に踏み出している」ようにも見えますし、「大河原邦男氏が描く設定画のような立ちポーズ」にも見えます。全体的な雰囲気はPGガンダムに近いのですが、安彦良和氏によるアニメ用設定画のようなイメージもちゃんとあります。

 ガンダム30周年を記念するシンボルとして、これ以上は無いインパクトを持つ像ですが、我々モデラーの視点で見ると、また違った意味を持つことになります。
 ガンプラはアニメのキャラクターを立体化したもので、戦車や航空機などの実物が存在するスケールモデルに比べて、「模型」としての意味合いはどうしても薄くなってしまいます。「実物」が存在しないので、リアルさを演出するためには、戦車や航空機の写真などを参考にする場合が多いです。
 しかし「実物大ガンダム」の登場により、状況は一変しました! 「実物大ガンダム」は「実在するメカ」としての説得力を充分に持った像です。「本物のガンダム」と呼んでも差し支えないと思います。ついに、我々ガンプラモデラーは「一定の期間、屋外に展示された、直立状態の実物大のガンダム」という「生きた資料」を見ることができるようになったのです!!
 実物大のモビルスーツが屋外に展示されることによって、どのように汚れるのか、初めて知ることができます。

 格好良い全身写真はすでに書籍や他のサイト様で見られますので、当ブログでは「ガンプラ製作のための資料」としての写真を掲載します。

 頭部には目立った汚れは見当たりません。顔は実に男前です。個人的好みで、目が発光していない状態の写真を載せました。
 ビームサーベル先端の細いアンテナ状のパーツ(放電索?)は、避雷針を兼ねているのかもしれません。


 肩や胸の装甲です。30分おきにガンダムが頭部を動かし、機体各所から水蒸気のミストを噴出するというイベントがあるのですが(詳細は後日の記事で書きます)、胸部ダクトの黄色いルーバーが水蒸気の影響のため変色しています。


 機体表面には汚れ防止用のフッ素コーティングが施されているそうです。上半身はあまり汚れていません。この写真の位置からは見えませんが、遠くから見るとランドセルの上で小さい風車のようなものが回っているように見えました。風力計なのかもしれませんねぇ。


 左の握り拳。前腕の手首内側付近には格納できそうなデザインの照明が取り付けられています。実機ならこの部分にはセンサーが内蔵されているかもしれませんねぇ。
 

 腰後ろの装甲周辺です。ヘリウムコントロール・コア(黄色い部分)の下側や、装甲の内側の角に汚れがたまっています。


 太もも前面です。風に巻き上げられた砂ぼこりのためか、雨垂れ汚れが茶色いです。錆が流れているように見えますねぇ。


 ひざ関節の裏です。部分的に金属色が使われています。
 各関節部には「スライド引き込み式装甲」と思われる部分があるのですが、引き込まれることによって生じる汚れが付いています(これは自然に汚れたものではなく、塗装によって再現された汚れだと思います)。 


 すね後ろ、ふくらはぎの下側です。写真上側のグレーの部分も引き込み式か開閉式の装甲を再現したものと思われます。


 水蒸気ミストが噴出する演出のため、足回りはかなり汚れています。すねの前と後ろの装甲との間にはすき間が開いています。脚の動きに合わせて装甲が動いているという表現でしょうね。左脚のすね前後装甲はぴったり閉じています。
 足首の装甲(アンクルサポート・アーマー)の厚みは20センチほどありました。


 すね前面下側の台形カバーは取り外しができそうに見えます。ここはガンダムGP-03Sやジム・クゥエルではセンサーが内臓されている部分ですから、RX-78-2でも何かが入っているんでしょうね。
 すねの装甲の厚みは10センチぐらいです。


 アキレス腱周辺です。すね装甲の下からボルト状の細いパーツが下に向かって何本も伸びています。筆者は「これは防塵用の布カバーを取り付けるためのものかも!?」と、一人で盛り上がっていました(笑)。水蒸気ミスト噴出のためのパイプかもしれませんが…。


 足首の装甲にある通称「マルイチ」パーツです。フィンがシャープな形状で格好良いです。


 右足は、かかとが少し浮いた状態で造形されています。写真では見づらいですが、かかとの裏からはスパイク状のパーツが突き出しています。



 左足の内側です。イベントで噴き出す水蒸気ミストは、特に足元で盛大に広がりますので(上の写真)、足周りがかなり濡れます。そこに風で砂ぼこりが吹き付けられるため、靴底には良い感じの泥汚れが付きます。まるで本当に歩いたかのように見えるんですよ♪

 実物大・高さ18メートルのガンダムは、とにかく大きいです。見上げると「ガンダム0083」第1話のチャック・キースのように、首が痛くなります(笑)。それでいて、会場の近くに停泊している船舶や上空を通過する旅客機、そして周辺のビルと比べるとかなり小さいため、非現実的な大きさではありません。18メートルって、リアル感を演出するためには絶妙な大きさなんだなぁと実感しました。

 「実物大ガンダム」写真集はまだまだ続きますよ~♪


 

黒一色のキットは頭の体操になりますねぇ

2009年08月16日 | 臨時ニュース・その他
昨日はエコプライベントに参加しました。ガンプラの生産時に発生するプラスチックをリサイクルして作られる「再生材使用キット(エコプラ)」を模型店で組み立てるというイベントです。には参加者の皆様が大勢集まってくださいました♪ 人数が多いので、会場は屋外です。

 エコプラは再生プラスチックを使用している関係で真っ黒の成形色です。いろんな色のプラスチックが混ざり合っているためか、ほど良いツヤ消しで光に透けにくい黒色です。黒一色で成形された「BB戦士三国伝 劉備ガンダム」に、水性ペンや油性ペンなどで彩色することが可能な白いシールを貼り込むようになっています。
 設定にとらわれずに、自由な発想で黒い劉備ガンダムに色を付けていくのですが、普段のプラモ製作と違う楽しさがあります。

 席が近い人たちの作品と記念撮影♪ 

 配色を考えるのにはかなり頭を使います。とりあえず組み立てて、白いままのシールを貼ったところ、黒い本体色に白いシールが映えて、意外と格好良く見えました。
 「これはこれで良いかも…(笑)」
 上の写真の右から2番目が筆者の劉備ガンダムです。結果的にパトカーのような配色になったので、「パトリュウビ」と命名することに…(笑)。右端は店長製作のラムちゃんカラー「だっちゃガンダム」です。

 イベント終了後はみんなでしばらくの間、プラモ談議で盛り上がりました。作品を持って来てくださった方もいらっしゃいました。

 武者パンダ丸さん黄月英ガンイージ盧植ジムキャノンです。装甲や小物類の着脱が可能な、とても精度の高いフルスクラッチ作品です。盧植は眉毛も可動します。詳しくは武者パンダ丸さんのブログを見に行ってくださいね~♪


 こちらは別の方(お名前を聞くのを忘れていました。ごめんなさい:汗)の司馬懿サザビーです。鮮やかな赤と渋い金色で彩られた、美しい作品です。
 「やっぱりサザビーは赤が良いねぇ♪」


 もう一度、席が近い人たちの作品を集めて記念撮影! 青空の下で気軽にプラモを作って、プラモ仲間とお話ができて、本当に楽しいイベントでした。貴重な体験ができました。参加者の皆様、ありがとうございます!
 筆者は来週も参加するかもしれません(笑)。今後も実施されるお店がありますので、興味を持たれた方はぜひ参加してみてくださいね!

HGスサノオの腰バインダー位置変更について…

2009年08月01日 | 現在製作中
 今回はHGスサノオの腰バインダーについて考えてみました。マスラオ/スサノオは「ユニオンフラッグ系MS+鎧武者+クワガタムシ」といった感じのデザインで、「ガンダム00セカンドシーズン」の中では筆者のいちばん好きなモビルスーツです。いつも通りの製作記事をお送りしたいところですが、時間の都合でそれが可能かどうかは微妙なところです(MGグフも途中で止まっていますし…)。そこで、とりあえずHGスサノオでは定番の改修箇所、腰バインダーに絞った記事を書くことにしました。

 HGスサノオは複雑なデザインを再現しており、基本的には良いキットだと思います。しかし設定画と見比べると、腰に装備されたバインダーの位置が大幅に違っているという弱点があります。すでに各模型雑誌やいろいろなサイトさんで解決方法が紹介されているのですが、あえて自分なりの解決方法を考えることにしました。
 目標としては、
 1.塗装を必要としない範囲でのお手軽改造
 2.股関節の位置は変更しない
 3.市販の可動用パーツは使用しない
 …という方向での改造です。

 まず、設定画とキットのパーツや写真を見比べて、どうすれば良いかを分析しました。後ろ姿の設定画をよく見ると、バインダー本体側の取り付け基部の位置を変更すれば良いのではないかという気がします。
 キットのバインダー裏側のパーツは左右共通パーツになっています。そのためボールジョイント取り付け基部は、バインダーの横幅の中央に位置しています。バインダー単体の設定画を見たことがないので詳しいことは分かりませんが、後ろ姿の設定画を見ると、バインダーの取り付け基部は中央からずれた位置にあるように見えます。

 キットのパーツの写真に、設定画のバインダー取り付け基部の位置を赤丸で描き込んでみました。この位置にボールジョイントを取り付ければ、バインダーは設定画の位置に近付くはずです。しかし、この部分を改造するのは手間が掛かりそうです。

 やっぱりバインダー可動用のアーム(C37・C38)を加工することにしました。

 ポリ製ボールジョイント(PC-7:上の図では赤丸で表示しています)に差し込む軸の位置を変更し、ボールジョイントの位置をキットの状態よりも斜め下に移動させるという作戦です。


 可動用アームの軸を切り落としました(写真左側)。もう後戻りはできません(汗)。この軸と同じ直径3ミリの棒を、斜め下に向けて取り付けるのですが…

 ボールジョイントの取り付け軸を斜め下方向に向けるための材料は、キットの中に入っていました。Cランナーの中央部にあります。
 
 
 写真左:部品番号「21」「22」のタグが付いた部分、ここが直径3ミリで約135度の角度に曲がったプラスチック棒になっています。ランナーから丁寧に切り離します。
 写真右:余分な部分を削り落とした状態です。

 
 写真右:アームのパーツの、軸が生えていた部分に穴を開けます。狙った位置に最初から直径3ミリの穴を開けるのは難しいため、直径1ミリのドリルで穴を開け、その穴を先の細い棒ヤスリで広げました。ここで重要なのが、アームの平面に対して垂直に穴を開けることです。
 写真右:穴を開けたアームと、角度の付いたランナーです。

 
 写真左:アームの穴にランナーを通し、下方向に約45度の角度を付け、瞬間接着剤を流し込んで接着しました。強度的にはあまり不安は無いようです。
 黄色い矢印で示した部分は、キットのパーツにもともと付いている強度確保用のリブです。ボールジョイント用の軸とは反対側の面に付いてます。このリブを削り落とすと、可動範囲が広くなって腰バインダーの位置を内側に寄せることができるのですが、強度が低下するそうです。このリブを削り落とさず、リブがある面に軸を生やすことにして、アームのパーツ(C37・C38)の左右を交換して使うことにしました。やや見栄えは悪くなりますが、可動範囲を広げつつも強度はキットと同等のはずです。
 写真右:アームを下方向から見た写真です。補強用リブと同じ面からボールジョイント取り付け用のランナーが斜めに伸びています。反対側に突き出したランナーは、接着剤が完全に硬化してから切り落とします。
 この後、新造した軸の長さを調節し、ポリ製ボールジョイント(PC-7)を取り付けました。キットのボール位置よりも、3ミリほど前方&下方にボールが移動しました。

 ところで、バインダーの改修についていろいろとネットで調べている時に「バインダーに使用するポリ製ボール(PC-7)と、股関節に使用するポリ製ボール(PC2)を交換すると良い」という話をどこかで読みました。試してみると結果は上々で、股関節は外れにくくなり、バインダーはスムーズに可動するようになりました。どなたか存じませんが、貴重な情報をありがとうございます!m(- -)m

 改修したアームにバインダーを取り付けてみたのですが、バインダーの位置を機体の内側に寄せる必要があることが分かりました。股関節の位置を3~5ミリ下げる改修をすると、バインダーが内側に寄るだけのスペースが確保できるそうなのですが…。
 
 写真左:バインダー内側のパーツを加工して、バインダーの位置が内側に寄るようにします。写真右側が加工前、左側が加工後です。ボールジョイント取り付け基部の太短いパイプ状の部分を削り落とし、ボールが入る穴の底板の部分にドリルで穴を開け、貫通させます。これでポリ製ボールがバインダー内部に深く入り込むようになりました。
 開口部がやや広くなるように削っておくと、バインダーの可動範囲が広がります。
 写真右:さらにポリ製ボールの先端(?)を少し切り落して、ボールがより深くバインダーに入り込むようにしました。

 
 写真の左側(右腰)が改修後、右側(左腰)が改修前の状態です。設定画のバインダーの位置にはまだまだほど遠いですが、多少は改善できたと思います。


 おまけ:

 右腰のバインダー先端の丸いパーツとU字型パーツを画像加工で1.44倍に拡大してみました。もし1/100スケールでスサノオがキット化された場合、HGキットと同じプロポーションであれば、これらのパーツは写真のようなサイズになるはずです。このサイズなら、股間のパーツとのバランスや位置関係は設定画に近くなります。1/100スケールのスサノオ/マスラオが発売されれば、このようなパーツ流用も可能になるでしょうねぇ。1/100のスサノオ、欲しいですねぇ…(笑)。