ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

ガンプラお達者クラブ2(メンテナンスをしましょうね)

2006年11月03日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 今回はガンプラお達者クラブの第2弾! 昔組み立てたガンプラをメンテナンスしましょうというお話です。

 モノアイ製作法の記事の参考用に格納庫(MGジム改の箱)から引っ張り出してきたF2ザクですが、もう5年近くも前に組んだものなので、そろそろお疲れかなぁと思って点検してみました。
 ガンプラって、多くの可動ギミックを持つ、ある種のメカだと思っています。メカが正常に作動するにはメンテナンスが必要です。
 ガンプラに使用されているポリキャップやABS樹脂の可動部は、長年のノウハウが蓄積されていて磨耗などによるユルみが来にくいようになっていますが、完全とは言い切れません。
 完成してから時間が経つと、可動軸の凹凸によるポリキャップの削れや、ポリキャップが広がってくること、ABS樹脂の磨耗などによりユルみが来る部分が出てきます。
 せっかく作った大事なガンプラ、少しでも長持ちさせたいものですよねぇ。

 筆者はガンプラについては模型としての観点よりもアクションフィギュアとしての観点を重視(6:4ぐらいの割合ですが)していますので、関節部がユルんだ際のメンテナンスを後でやりやすいように、「ここは後で絶対ユルみが来るやろうなぁ…」と予想される部分は接着しないで、分解しやすいようにしています。
 最近のキットはパーツの分割ラインが工夫されているので、合わせ目を消す必要がある部分は少ないので助かりますが、合わせ目を消さなければ目立ってしまう部分は、接着しなくても耐水ペーパーでならしてやると目立たなくなります。その場合、どうしてもパーツとパーツの間に削りカスの粉が入って白くなってしまいますが、パーツを分解して粉を掃除してやればOKです。

 さてF2ザクですが、組み立て時に入念に可動部の調整をしていたおかげで、主な関節部分は大丈夫でした。ただ、指の可動部はかなりユルんでいたので分解してみました。

 MG初期から1年ほど前までのほとんどのキットでは、可動指の人差し指と親指のパーツは「アサフレックス」という名前の軟質樹脂で成型されています。ポリキャップの素材であるポリエチレンと違い、塗装と接着が可能な軟質樹脂なので助かりますが、ポリキャップと同様、広がったり破損したりすることが多く、ユルみが来やすいです。
 指の可動部の全てのピンや穴にごく少量の瞬間接着剤を塗り、完全に硬化させてから組み立てると、しっかりした保持力が復活しました。


 ちなみに、F2ザクのキットの小指の部分は、成型の都合で写真の赤く囲った部分が欠けているので、ランナーの板状部分を削り出して接着し、補ってあります。懐かしい…。

 モノアイ周辺には細かいホコリがかなり溜まっていましたので、綿棒で掃除しました。



 余談ですが、MGのF2ザクのモノアイは径が大きすぎる気がします。モノアイのスリットの高さとほぼ同じぐらいの径に削るか、市販のディテールアップパーツに交換すれば、精悍な顔つきになると思います。


 昔は基本塗装をしなくても、仕上げにはMr.カラー缶スプレーの30番、「つや消しクリアー」でツヤ消し仕上げにしていました。30番のツヤ消しクリアーは「スーパークリアーつや消し」のツヤ消し具合よりもマイルドな仕上がりになるのでお気に入りでした。
 写真の赤く囲った部分は、そのクリアーコーティングが腰スカートアーマーとこすれてハゲた部分です。
 これはメンテナンスではなく組み立て時の話になりますが、スカートアーマーなど、他の部分とこすれてしまう部分は、前もってこすれやすい部分のエッジを削っておくとマシになります。

 図はスカートアーマーを横から見た断面です。太ももとこすれると思われる部分のエッジをナイフのカンナ削りで落とします。外見にはほとんど影響はありませんよ! こうすると太ももとの間隔が0.1ミリほどでも広がり、こすれにくくなる上に、こすれてもエッジが取れているので塗装面に傷が付きにくくなります。

 メンテナンスの記事を書きましたが、症状が軽かったので、あまりたいしたネタにはなりませんでしたねぇ…(汗)。でも、こんな風にしてメンテナンスをしてやると、作品がスクラップになる日までの日にちが確実に伸びますので、ぜひやってみて下さいね。分解する際は、くれぐれも破損には気を付けましょう!

 蛇足ですが…。

 MGのF2ザク・ジオンカラーには、不人気と思われる連邦カラーが売れるようにという戦略的理由により(あくまで想像ですが…)、ザクマシンガンが付属していません(連邦カラーには付属しています。しかもご丁寧に対空砲弾用マガジンまで付属:汗)。
 仕方がないので、MGキャンペーン用景品のザクマシンガンを持たせていました。PG用デザインのマシンガンで、砲身が取り外し可能なスグレモノです。ドラムマガジンの裏側にも繊細なモールドが…! ちょっとサイズが小さいのが難点ですが(汗)。

 このパーツ、ガンダムのビームライフルとセットでも良いので売ってほしいなぁと思うのですが、どうでしょう、バンダイさん!

 さて、実は今回メンテしたザク、脚の動力パイプが切れています。そのうち修理して記事に書こうと思っていますが、はたして…