ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

不定期連載:HGUCギラ・ズール親衛隊仕様(その1)

2011年06月25日 | 不定期連載シリーズ
 今回はHGUCドライセンの関連記事として、HGUCギラ・ズールの装飾部分のシール貼りについてをお送りします。MGシナンジュ・サンプルレポートの最終回記事も合わせてお読みください。

 「袖付き」に所属するモビルスーツの胸部や手首付近に施されている装飾部分は、プラモデルではキットに付属するシールを貼るか、または塗装するかで再現するようになっています。
 油性アクリル塗料(いわゆるラッカー系)やエナメル塗料など、臭いのきつい塗料を使える製作環境の場合は、「ラッカー系の金色や白で装飾部分全体を塗装→上からエナメルのつや消し黒で塗装→装飾部分をエナメル溶剤(またはペトロール)で拭き取り」という方法を使えば、比較的楽にキレイに仕上げることが可能だそうです。
 しかし、水性アクリル塗料や油性マーカーを使うしかない製作環境の場合は、そのような方法は残念ながら使えません。装飾部分をシャープに仕上げるのはかなり難しいと言わざるを得ないでしょう。筆者もいろいろ試してみましたが、どれも納得のいく仕上がりにはなりませんでした。
 
 そこで活躍するのが、キット付属のシールです。ガンプラ製作に付属のシールを使うのは「オモチャっぽい・シワが寄る・手抜きっぽい」などのマイナスイメージが主流で、使うのをためらっている方も多いと思います。しかし、あえて言おう…

「キットのシールは、意外と使える」と!

 シールの特性を理解して丁寧に作業すれば、かなり良い感じに仕上げることができます。特にHGUCギラ・ズールのシールは比較的貼りやすいですので、練習用には最適だと思います。

 前置きが長くなりました。まずはギラ・ズール胸部のシールを貼っていきます。 

 ギラ・ズール親衛隊仕様の胸部装甲パーツです。 


 パーツの中央の尖った部分にシール中央の尖った部分を合わせて、シールをパーツに軽く乗せます。位置がずれると格好悪くなりますので、慎重に位置を合わせます。


 写真左:中央の位置が決まれば、中央から左右に向けて、少しずつシールをパーツに合わせていきます。この時点ではパーツにシールを押し付けず、軽く乗せるだけにしておきます。シールの位置が大幅にずれてしまった場合は慎重にはがして貼り直す必要がありますが、少しぐらいのずれなら、この次の作業の時にある程度修正できます。
 写真右:シール全体の位置が合えば、親指の腹でシールをパーツに押し付けて、ある程度密着させます。シールが少しずれた場合は、親指の腹でパーツを少しずつずらして移動させます。


 パーツ表面の凹凸にシールをなじませる道具として、筆者は爪楊枝を使います。ただし、そのままだと先端が尖りすぎていたり木の繊維が突き出していたりして、シールの表面を傷つけてしまう可能性が高いです。写真のいちばん上の爪楊枝は何も手を加えていない状態のものです。
 写真の中段の爪楊枝は、耐水サンドペーパーで表面を滑らかに磨いたものです。細かい凹部分にシールをなじませるのに使います。
 写真のいちばん下の爪楊枝は、彫刻刀の「切り出し小刀」のような形に削ってからペーパー掛けして滑らかにしたものです。凹部分の平面になった部分になじませたシールを仕上げる時に使います。

 爪楊枝を使ってシールをパーツの凹凸になじませる方法はシナンジュのサンプルレポートの時に書きましたが、補足を加えてもう一度解説します。
 1:パーツの凹部分(シールの黒い部分)に爪楊枝を寝かせて当て、凸部分との境目に沿って爪楊枝を横滑りさせてシールを密着させていきます。
 2:凹部分にシールを密着させる範囲を徐々に広げていきます。
 3:凹部分の表面は細かい凹凸になっていたり、引っかき傷が付いたようになっているはずです。爪楊枝を寝かせてなでるようにこすると、凹部の黒いシール表面をかなり滑らかに仕上げることができます。
 4:凸部分(シールの白い部分)の表面も爪楊枝でなでるようにこすり、なじませます。
 5:各面およびエッジ部分を丁寧に仕上げます。

 文章で書くとややこしそうですが、ある程度練習を積めばコツがつかめるはずです。

 シールを貼り終わった状態です。ギラ・ズールの胸部装飾にシールを貼るのは3回目ですので、気楽に貼ることができました。シールの部分はツヤのある仕上がりになります。気になる場合はツヤ消し水性トップコートを吹けば、他の部分とツヤをそろえることができると思います。 


 襟の部分も同様にシールを貼っていきますが、襟パーツへのシールの貼り位置が左右で違ってしまわないように気をつける必要があります。
 パーツにシールを置いて位置決めするときの基準になる部分を自分で決めておくと良いです。
 片方の襟パーツにシールを置いて位置決めすると、すぐにもう片方の襟パーツにもシールを置いて位置決めし、その後爪楊枝でシールをパーツに貼り込む、という順番で作業すれば、左右のシール位置の違いが少なくて済むと思います。


 写真の右側、右襟のパーツにシールを貼り込んだ状態です。 


 ギラ・ズールの胸部本体に装飾パーツを取り付けた状態です。しかし、キット付属のシールでは襟の端面の部分を白く仕上げることはできません。


 シールが無い白部分は水性塗料で補いました。襟パーツの端面に塗料を置くように塗っていき、乾いてからもう一度塗りました。襟の裏側にはみ出た塗料は、ある程度乾かしてから爪楊枝でこすり落としました。
 筆者はアトムハウスペイントの「水性 工作用カラー」の「下塗り白」を使用しました。下地隠ぺい力がかなり高い水性ペンキで、プラモデルの塗装にも使えます。ホームセンターの塗料コーナーなどで扱っている場合がありますので、探してみてください。

 *HGUCドライセンに付属する装飾部分のシールも、同様にして貼ることができます。
 ホイルシールの性能上、カーブのきつい曲面で構成されたパーツへの貼り込みは不向きです。例えばギラ・ズールの手首付近、袖口の部分のシールの白い外周部分にシールを貼り込むと、シールがパーツのカーブに付いてこられずにシワができてしまいます。この場合の対処法については、不定期連載の第2回でお送りします。 

 やや蛇足ではありますが…

 キットには黄色い矢印で示した部分のためのシールは付属していません。ここはシールの余白部分を利用して再現することにしました。


 シールの余白の、赤い線で示した部分にカッターナイフで切れ目を入れ、細切りの白いシールを作ります。パーツの形状に合わせ、片方の端っこは斜めにしておきます。


 写真左:腹部パーツの凸モールドに合わせて、細切りシールを貼っていき…
 写真右:シールの余った端の部分は、腹部の底面に折り込んで貼り付けます。 


 一方、ドライセンは現在どうなったかといいますと…

 ロングビームトマホークのビーム刃を自作中です。トマホークの柄を延長したのですが(写真右側のドライセンが持っている方)、キットのビーム刃では小さすぎるように見えてしまったため、大型化することになりました。このビーム刃はたぶん次の次か、次の次の次の回あたりで登場する予定です。


 *コメント欄でご質問をくださったマッチさんへ:HGUCジムカスタムの記事の続きの件ですが、HGUCジムⅢの関連記事として復活させる予定です。本当はHGUCジムキャノンⅡと合わせて製作記事を書きたかったのですが、ドライセンの製作期間が予想以上に長くなってしまったため、スケジュール的に苦しくなってしまいましたので…(汗)。

ホットウィール「シェルビーGT500」改造「ナイト3000」(その2)

2010年02月15日 | 不定期連載シリーズ
 更新が長い間止まってしまい、読者の皆様にはご心配をお掛けいたしました。たいへん申し訳ございません。m(- -)m
 1月24日の記事にも読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます! しかし、批判的なコメントや当ブログの趣旨とは関係ないコメントも連続していただき、その結果コメント欄に混乱が生じました。
 正直、かなりヘコみました。もうブログを辞めようかとも思いました。しかし、そういったコメントが書き込まれるのも筆者の未熟さ、言葉足らずゆえのことだと思います。まだまだ精進が足りないことを気付かせて下さって、本当にありがとうございます!
 m(- -)m

 ノンシンナーについては対象がプラスチック製品である以上、完全に有機溶剤とは無縁というわけにはいきません。完全に有機溶剤をシャットアウトしようとすると、水性塗料もガンダムマーカーもデカール軟化剤も使えなくなってしまいます。瞬間接着剤や油性ペンさえアウトかもしれません。それはやはり無理があるため、やむを得ず筆者は家族や近隣に迷惑を掛けないレベル(最初の記事をご参照ください)に臭いを抑えるよう心掛けています。ちなみにVガンダムの撮影に使用した接着剤の瓶は、シンナー臭の無いリモネン系接着剤やデカール軟化剤のものです。

 デザインナイフについては、筆者は「パチ組みからのステップアップを図るためには、使えるようになっておいた方が良い、とても便利な工具」と考えています。「万能ツール」とは考えていませんでしたが、実際には、
 ゲート処理・短いスジ彫り&合わせ目処理で消えてしまったスジ彫りの復活・細かい彫刻・カンナ掛けによるパーティングライン消し・シールやテープ類の切り出し・シールの裏に指紋を付けずに位置決めをするのに便利・ピンバイス(ドリル)で穴を開ける前の位置決め・刃の反対側を使ってマイナスドライバー代用、などなど…
 …これだけ出来ればやっぱり「万能ツール」なのかもしれません。
 しかし、使いこなすには充分な練習と、怪我をしないための注意力と技量が必要です。そのあたりの配慮が筆者の記事には欠けていたようです。筆者は昭和40年代生まれ、小学校ではナイフで鉛筆を削ることを習った世代です。心のどこかに「ナイフは使えて当たり前」という傲慢さがあったのかもしれません。誤解を招くような記事を書いてしまい、たいへん申し訳ございません。m(- -)m
 更新を休んでいる間、薄刃ニッパーできれいにゲートを仕上げる練習をしていました。ある程度コツはつかめましたが、まだ納得のいく仕上がりには到達していません。どうしてもニッパー特有のつまんだような跡が残ってしまいます(汗)。2010-01-29 22:48:19のUnknownさん、きれいに仕上げる極意をどうか教えてください。お願いします!m(- -)m

 フィギュア、特に「美少女フィギュア」に関してですが、当ブログには小・中学生の読者さんや、そのご家族様も見に来てくださっています。そのため、「安心して見られるブログ」を常に心掛けています。筆者はフィギュアについては理解があるつもりですが、世間的にはやはりイメージがあまり良くありません(TVドラマなどでの「美少女フィギュアを持っている登場人物」の扱いを見ると、悲しくなりますよねぇ…:涙)。それで、当ブログの記事ではフィギュア関連の話題はできるだけ取り扱わないようにしています。コメント欄にフィギュア関連のことを書き込んでいただいてもOKですが、内容によってはコメントを削除させていただく場合がありますので、ご了承ください。

 それから筆者からお願いがあります。コメント欄に投稿される場合は、名前欄にぜひハンドルネームを書き込んでください(タイトルは無くても構いません)。名前を入れないと、どの人でも「Unknown」になってしまって識別ができませんので…。

 *応援のコメントをくださったヤブチカさん、OSSAN自動車さん、Busterbeamさん、ふくさん、とらいちさん、剣時さん、コジロウさん、sugakiyaさん、ケンケンさん、丸足型猫型兵器さん、ベレロフォンさん、ヤマトさん、Kさん、かとぽんさん、この記事を書く前に改めてもう一度、皆様からいただいたコメントを拝読させていただきました。やる気が沸いてきました。本当にありがとうございます!


 さて、この数週間、落ち込んだりブログの存続について考えていたり、ニッパーの練習をしていたりで記事のネタがありません。前もって用意していた記事をお送りいたします。ミニカー改造「ナイト3000」の続きです。
 
 前回ボンネット上に貼り始めた細切りプラ板ですが、なんとかすき間なく最後の1枚まで接着できました。「すき間なく」と書きましたが、厳密にはそれぞれの細切りプラ板の間には多少のすき間があります。そのわずかなすき間を瞬間接着剤で埋め、接着剤が完全に硬化してから表面をヤスリ掛けして滑らかにします。


 元のボンネット表面の三次曲面にプラ板がなじみました。

 実車の写真を見ながら、ボンネットに貼ったプラ板を整形していきます。「ナイト3000」は黒い車体のため形状が分かりにくいので、ベース車両の「シェルビーGT500KR」の写真を参考にしました。


 こうして見てみると旧「ナイト2000」と違って、ベース車両と「ナイト3000」の相違点があまり無いことに気付きます。カラーリングとエンブレム関連の違いだけで、形状の変化は無いようです。
 旧「ナイト2000」はベース車両の「トランザム」とはかなり外観(内装も)が異なります。実際にレプリカを製作されている方のサイトはとても興味深いですよ♪

 
 プラ板を貼り足したバルジ(ふくらみ)部分の先端のダクト部分を再現するため、小さく切ったプラ板を貼って、デザインナイフで削り出します。左右対称になるように気を付けながら、少しずつ削りました。強度の問題から、あまりシャープに出来ないのが残念…。

 
 現状ではサーフェイサー吹きによるチェックができないため、黒に近いガンダムマーカーを塗って表面の仕上がりをチェックしました。


 表面チェック用に塗ったガンダムマーカーを、ペーパー掛けで除去しました。ノーマルの「マスタングGT」との比較写真です。

 
 実車のフロントグリル左側には、コブラを模したエンブレムがあります。プラ板からデザインナイフで削り出しました。


 「GT500」のミニカーには無い、「GT500KR」特有のディテールを再現していきました。

 
 写真左:バンパー下部の丸型フォグランプは、ウェーブ「Hアイズ」の1ミリ径の裏にガンダムマーカー「メッキシルバー(現在入手困難)」を塗り、水性塗料のクリアーで接着しました。本当は1.5ミリ径を使いたかったのですが、スペースが狭いため無理でした(泣)。
 ボンネット先端両端の丸いパーツとバンパー下グリル両端の丸いダクトは、コトブキヤ「小型リベット」を貼って再現しました。

 写真右:ドアミラーは黒いランナーから削り出して、接着後に左右対称にするための微調整を行ないました。

 後はボディーの改修部分を黒塗装することになりますが、実車には前バンパーから後ろバンパーにかけての車体上面に「レーシングストライプ」と呼ばれる2本の線がツヤ消し黒で施されています。これの再現をどうしようかと悩んでいたのですが、良いものを見つけました。
 「ハセガワ トライツール TFシリーズ」の「つや消し黒フィニッシュ」です。リンク先の不知火アスカさんHGUCブルーディスティニーホンダCB750の製作記事で同シリーズの「ミラーフィニッシュ」を、エプロンさんが「ゴールドミラーフィニッシュ(6月16日の記事) 」を使っているのを見て、以前から使ってみたかったので、ちょうど良かったです。別のミニカーを使って実験してみましたが、使用感や仕上がりは上々です。後日、記事にて紹介いたします。

 おまけ:「ナイト3000」への形状加工が終わったのですが、ホイールの形状の違いをなんとかしたくなりました。改造するのはたいへんですので、他のミニカーのホイールを流用することにしたのですが…。

 用意したのはホットウィールの「日産GT-R」です。ホイール+タイヤは金属製のシャフトで左右が連結されているため、車体裏側のシャシーを外して、左右がつながったタイヤを取り出さなければなりません。しかし、シャシーをボディーに固定している部分のカシメが非常に強固で、シャシーを破壊してホイール+タイヤを取り出さなければなりませんでした。
 同じ理由で「シェルビーGT500」の分解も困難で、結局ホイールの交換は断念することになりました。

 GT-Rを一台犠牲にして入手したホイールがもったいなかったので…
 
                  ↓

 先日発売されたトミカの「ベントレー コンチネンタルGT」に移植してみました。こちらの分解は容易でした。3ミリ径の金属加工用ドリルでカシメに穴を開ければOKです。ベントレーのような超高級車がトミカになったのは非常にうれしいのですが、トミカ伝統のタイヤが貧弱に見えてしまいましたので…。


 前回の記事のコメント欄にいただいたご質問の件ですが…返事が大幅に遅れてしまい、たいへん申し訳ございません。
 *ふくさん:写真を使っていただけて光栄です!ありがとうございます。残念ながら当ブログのコメント欄には画像の投稿機能はありません。「いめピタ(←だったかな?)」などの画像投稿サイトに画像を投稿し、その投稿した画像のURLをコメント欄に貼ることは可能のようです。
 *剣時さん:手首関節ブロックをしっかり持つと、白いカバーのパーツが割れてしまう場合があります。筆者は前腕の両サイドの装甲パーツの手首付近を挟み込むように持って、手のパーツをゆっくりと回しながら外すようにしています。トップファイター用のダミーパーツは取り外しやすいように、ボールジョイントに軽くペーパー掛けしておきました。
 *ケンケンさん:つや消しトップコートの塗装面にスミ入れをすると、にじんでしまう事が多いですよねぇ。ちなみに筆者が水性トップコートを使えるのは、年に1日か2日ぐらいです(汗)。そのため、ほとんどの完成品はトップコートを吹く前の状態です。
 スポンジヤスリ→歯ブラシでスジ彫りなどにたまった削りカスを取り除く→スミ入れ→トップコート、の順番で作業を行なうとスミ入れの「にじみ」を少なくする事ができると思います。
 *2月13日のUnknownさん:MGユニコーンガンダム映像版ですが、スケジュール&財布の事情から、誠に残念ながら見送ることにしました。追加パーツによって非常に魅力が増しているキットなんですけどねぇ…。
 *チョコさん:以前いただいたコメントはまったく問題ありませんよ♪ 読者の皆様からの情報は大歓迎です!

 *0Zgeさん、大佐さん、貴重な情報ありがとうございます! ぜひ試させていただきます。m(- -)m 

ホットウィール「シェルビーGT500」改造「ナイト3000」(その1)

2010年01月18日 | 不定期連載シリーズ
 「MG Vガンダム」のコアファイターの組み立てを丁寧にやり過ぎたため、記事1本分の内容に満たない進み具合になってしまいました(汗)。ほとんど進んでいない状況を書いても仕方が無いので、前もって進行していた別のネタをお送りします。

 先日、久しぶりにトイザらスに行ってみたところ、売り場の半分ぐらいが「ベビーザらス」に模様替えされていてびっくりしました。その分、輸入もののアクションフィギュアや大きめのミニカーなど、濃いめのホビー商品のコーナーが大幅に縮小されていました(泣)。
 「う~、これも時代の流れか…」
 さびしさを感じながら、マテル社の低価格ミニカー「ホットウィール」のコーナーをチラッと見ると、ひときわ目を引く黒い車体のスポーツカーが…!

 「おお!黒のマスタング、というかナイトライダー(新作版)…!!」

 早速購入しました。価格はなんと198円! 安い!

 1980年代に一世を風靡したアメリカのTVドラマ「ナイトライダー」。筆者も大好きでした。熱血漢の主人公「マイケル・ナイト(声:ささきいさお)」と、ファイアーバード・トランザム改造のドリームカー「ナイト2000」の搭載コンピュータ「K.I.T.T.(キット 声:野島昭生)」のコンビが絶妙です♪ 
 向こう見ずで熱い男マイケルが無謀な行動をしようとすると、冷静なキットが忠告をする→結局、たいていの場合はマイケルの作戦が成功する…
 例:犯罪者を追跡中、前方の踏み切りを列車が通過する。
 キット「前方に列車が通過中です」
 マイケル「キットぉ、角度を計算しろ!」
 キット「このスピードでは衝突します」
 マイケル「ターボジャンプだぁ!!」と、ターボブーストのスイッチを押す。「ピッ!」
 バシューーーーン!! ジャンプするナイト2000。
 フォーン! ジャンプするナイト2000を別の角度からカメラが捉える。
 フォーン! また別の角度からの映像。
 フォーン! 今度は下からのアングルで…。
 無事、列車を飛び越えて着地するナイト2000。
 着地の衝撃を食らいながらも、ジャンプ成功にエキサイトするマイケル。
 マイケル「いよぉ! やったぜ相棒!!」
 キット「寿命が縮まるかと思いましたよ…」
 *実際のエピソードとは細部が異なるかも知れませんが、だいたいいつもこんな感じでした。また、マイケルのピンチにキットが駆けつけるという展開も多かったですねぇ。

 さて、その「ナイトライダー」の新作が最近になって製作されたそうです(日本では未放映)。新作「ナイトライダー」の主役メカである新型ドリームカー「ナイト3000」は、現行型フォード・マスタングがベースになっています。かつて「ナイト2000」のベース車両となっていたファイアーバード・トランザムが絶滅してしまったためと思われますが、シャープなトランザムからマッチョなマスタングへの変更は、かなり大胆なイメージチェンジだと思います。

 初代ドリームカー「ナイト2000」(写真右:マテル・バンダイのキャラウィール。現在絶版)と記念撮影。

 筆者は現行型マスタングが大好きなんですよ♪ 当ブログでも、過去に金属箔テープを使ったディテールアップについての記事実写映画版トランスフォーマーの完成品トイの記事で登場させています。1960年代の初代マスタングを現代によみがえらせたようなスタイリングが格好良いんですよ!


 今回入手した黒いマスタングは、高性能モデルである「シェルビーGT500」で、以前の記事で登場した「マスタングGT」(写真右側の赤い車)とはボンネットやフロントグリル、バンパーなどが異なります。金型改修ではなく、新規金型で製造されているようです。

 実は以前にも「ナイト3000」を作りたくて「マスタングGT」をもう1個購入していたのですが、「ナイト3000」とはかなり顔つきが異なるため、断念していました。

 「シェルビーGT500」は、グリルやバンパーが「ナイト3000」と共通です。改造の手間が省けます。


 しかし、気になったのが車体上面に施された2本のレーシングストライプです。中央から少しずれて印刷されています。どうしよう…(汗)。 

 「ナイトライダー」に登場するドリームカーの外見上の特徴の一つに、ボンネット先端部に備えられた「スキャナー」と呼ばれる、赤く点滅するセンサーがあります。トイザらスでこのミニカーを購入した時には、そのスキャナーを赤のラピーテープの細切りで再現して、位置がずれているレーシングストライプを修正すればお手軽に作れると思っていたのですが…。

 実車の写真を見てみると、ボンネットの中央部が一段高く盛り上がり、その先端部に2分割されたダクトが設けられ、そのダクトの内部でスキャナーが赤く発光しています。
 「え? ボンネットが違う…!?」
 ナイト3000のベース車両は、「シェルビーGT500」よりもさらに高性能な「シェルビーGT500KR」だそうです。ボンネットのふくらみは高性能モデルの証なんですねぇ。

 結局、ここまでボンネットの形状が違うとお手軽に済ませるわけには行かなくなり、改造することになりました。
 
 ボンネット上面のエアアウトレットをヤスリでガリガリと削り、ボンネットを平らにします。

 
 筆者はパテ盛りよりもプラ板工作の方が好きなので、ボンネット上のふくらみもプラ板で作ることにしました。
 どのサイズでプラ板を切り出すかが分かりやすいように、マスキングテープをボンネットに貼って型紙を作ります。

 
 プラ板には柔軟性がありますが、残念ながら曲面にはなじみません。帯状に細切りしたプラ板を並べて貼ることにより、三次曲面構成のボンネットになじませます。使用した材料はエバーグリーン社の2ミリ幅・0.5ミリ厚のプラ材です。適当な長さに切ってからマスキングテープの型紙に並べて貼り付け、型紙からはみ出した部分をカットします。

  
 型紙のサイズにカットしたプラ材を、ボンネットの曲面に沿わせながら順番に瞬間接着剤で貼っていきます。接着剤が他のところに付かないよう、改造する部分以外はマスキングテープで覆っています。
 瞬間接着剤での接着は、プラ材を貼る位置を決める時間がほとんど無いのでスリル満点です(笑)。はたしてこの後どうなるのか? 次回に続く…(不定期連載ですので、次がいつになるか分かりませんが…)。

 
  

不定期連載・1/144ゲバイ(最終回)

2008年06月14日 | 不定期連載シリーズ
 不定期連載でお送りしてまいりました1/144ゲバイですが、今回でいよいよ最終回です。

 スターウォーズ(旧三部作)に登場するメカの塗装といえばスス汚れのようなシャドウが印象的なので、それをなんとかマネてみることにしました。

 筆者はスス汚れにはガンダムマーカーのウェザリング用セットに入っている「ガンダムスートブラック」を主に使用しています。これはマーカーのペン先で直接模型の表面に塗るのではなく、塗料皿などに塗って乾かしたもの(粉状になります)を綿棒などでこすり付けるようにして使用します。綿棒の繊維がバラケていると、狙ったところ以外にもススが付いてしまうので注意が必要です(別の綿棒に消毒用アルコールなどを少量含ませたもので拭き取るとかなりマシになりますが)。

 このスス粉を、スス汚れが付きそうな部分(ゲバイの場合は顔面の30ミリ機関砲の周辺)とかパネルライン(スジ彫り)やブロックの境い目周辺にこすり付けました。しかし、スターウォーズのメカと違ってゲバイにはパネルラインが少ないため、ほとんど目立ちません(汗)。ある程度予想はしていましたが、これほど目立たないとは…。

 後は塗装ハゲ表現の部分を増やしてみました。左肩シールドの白いストライプは、デカールの場合は部分的にはがせばそれらしくなるのですが、筆者のゲバイはキットのスジ彫りモールドを頼りに塗り分けたものですので、下地として作ったベージュ色を塗ってごまかすしかありませんでした。う~ん…。

 ようやく完成です。ゲバイというと「やられメカ」の印象が強いですが、ドラグナー登場以前はたぶん無敵の兵器だったのではないかと思います(ガンダム登場以前のザクのように…)。その頃のライバルは作業用ポッドにバルカン砲を取り付けただけのような戦闘ポッドでしたからねぇ。機動性も戦闘ポッドと比べるとかなり差があるようですので、弾丸が当たることはあまりなかったのではと想像しています。相手がミサイルともなると話は別でしょうけど、ゲバイの装甲は主役メカであるドラグナーと同じ構造の複合装甲(マルチプルハイブリッド型)で、厚みは最大30センチほどもありますから…。
 というわけで、いつものようなヤスリによるダメージ表現は入れず、塗装によるデブリ衝突の色ハゲ表現だけにしておきました。




 20年前の単色成型・非スナップフィットのキットを今の芸風で作ることは可能かどうかを検証する実験でしたが、やってみると想像以上に楽しかったです。また別のキットでも試してみたいなぁと思うぐらいです。←それをいうならジュアッグがまだ…(汗)。

 *諸般の事情により、毎日更新でお送りするのが困難になってまいりました。更新のペースをかなり落すことになりますが、今後もよろしくお願いいたします。m(- -)m

 *Zくろばさんからいただいたご質問・ビギナ・ギナ(あるいはヘビーガン)にMG F91かクロスボーン、いずれかのフレームを組み込むことについてですが…:ひじ関節のデザイン的にはビギナ・ギナにはF91が向いていると思います(ひざ関節はぜんぜん違いますので、キットのままの方が良いかと思いますが)。同様の理由により、ヘビーガンにはクロスボーンが向いていると思います。ビギナ・ギナをメインにお考えのようですので、個人的にはF91をオススメします(ハリソン機が安く入手できる可能性が高いと思いますし…)。ビギナ・ギナは意外と大柄ですので、F91のフレームはたぶん入るのではと思います。

不定期連載・1/144ゲバイ(その12)

2008年06月10日 | 不定期連載シリーズ
 久しぶりにゲバイの登場です。前回、ダメージ表現&ウェザリングに関して、
 1.スター○ォーズ風の色ハゲ&スス汚れ仕上げ
 2.S.F.3.D. ORIGINAL(現・マシーネンクリーガー)風仕上げ
 3.電撃ホビーマガジンに載っていた川口名人のゲルググ風仕上げ
 という3つのプランを挙げたのですが、読者の皆様からのコメント&筆者の個人的興味から、「1」のスターウォーズ(旧三部作)風で行く事にしました。スターウォーズに登場するメカの塗装って独特でカッコ良いなぁと思うのですが、今まで試したことがなかったので…。
 ドラグナーに登場するメカのうち、いくつかは「帝国の逆襲」に登場するプローブドロイド(プロボット)の影響を受けていると思われるのですが、このゲバイもなんとなくプローブドロイドっぽいかなぁと思います。

 手持ちの資料(映画のパンフレットや、数年前に京都の美術館で「スターウォーズ展」が開催されていた時に購入した、撮影用プロップの写真集)をじっくり見たのですが、塗装にもいろんなパターンが存在することが分かりました。
 パネルラインの周辺にスス汚れ(?)があるもの、表面の塗装がハゲて下塗りが露出しているようになっているもの、下塗りまでハゲて金属色が見えているもの、マーキングのラインが欠けているもの、などなど…。

 ゲバイは頭頂高16mほどの人型ロボットですので、サイズがわりと近い小型宇宙船の塗装表現をメインに、ボバ・フェットの鎧やドロイドなどの塗装キズ表現も参考にすることにしました。

 とりあえず下地が見えているのを表現すべく、下塗りっぽい色を作ります。ゲバイの装甲には「対センサーコーティング」という表面処理が行われているそうなのでステルスっぽく黒系の色にしようと思ったのですが、それでは金属の色とあまり変わらないので明るめのベージュにしてみました。ガンダムマーカーの白をベースに黄色や赤、グレーを混ぜています。

 人型機動兵器は宇宙空間での戦闘時には進行方向が一定でないのではと思いますので、宇宙の塵(デブリ)によるキズをいろんな方向から付けてみましたが、ちょっと不自然かもしれません(汗:合わせ目部分をごまかすように塗っていますし…)。後で見てみておかしい部分があったら消そうと思っています。無塗装の表面に汚し塗装をする場合の利点ですねぇ。


 次に、下塗りまでハゲて金属地が出ている部分をグレーやシルバーで塗りました。フレームの部分は装甲の部分よりも塗装の層が少ないと思いますので、いきなりシルバーで塗っています。


 作業すればするほど「スターウォーズ風」から遠ざかっていっているような気もしますが(汗)、とりあえずこのまま続けようと思います。う~ん、大丈夫かなぁ…。

 *HGUCザクⅡ改(とりあえず最終回)の記事に、読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます! m(- -)m 8月ごろにデカールが発売されるようですので、その頃に続きをお送りします♪

不定期連載・1/144ゲバイ(その11)

2008年05月17日 | 不定期連載シリーズ
 一昨日のホビーショーレポートでエネルギーを消耗し、昨日は更新を休ませていただきましたが、今日から通常モードに戻ります。
 一昨日と昨日は通常の4倍近くというたくさんの皆様にお越しいただきました。とてもうれしかったです。ありがとうございます♪ m(- -)m

 さて、不定期連載としてお送りしてきた1/144ゲバイの製作記事もいよいよ終盤です。

 スネの装甲の接着部分が充分に乾いたので合わせ目を処理したのですが、曲面部分である上に、すき間を修正するために使用した瞬間接着剤とプラスチックとの硬さの差があったため手ごわかったです(汗)。

 グリーンの矢印で示した部分はほとんど消えそうなスジ彫りモールドが入っていたので目立てヤスリでスジ彫りを深くしました。しかし、曲面へのスジ彫りなのでコースアウトしまくり…(汗)。
 スジ彫りがはみ出した部分(というか傷)には瞬間接着剤を塗り付けて乾かし、耐水ペーパーでならして修正します。「このぐらいの傷やったら、ツバでも付けてたら治りますわ」みたいな感じですが…。
 赤い矢印で示した部分は設定画でもキッチリ線が描かれているため、スジ彫りにしようかと思ったのですが、「ここが別パーツ(それも可動させるための分割)というのはちょっとメタルアーマーらしくないかも」と思い直し、スジ彫りの代わりに面の変わり目として処理しました。バイクのFRP製カウルを思わせる曲面構成の装甲がメタルアーマーの特徴ですから、分割可動式よりは一体成型の方がイメージに合うと思います。

 というわけで、ほぼ完成状態になりました。



 「20年前のキットを『市販パーツでディテールアップ&ガンダムマーカーで部分塗装(極力ノンシンナー)』という筆者の最近の芸風で作るとどうなるのか?」という実験の目的で始めたゲバイの製作でしたが、なんとかウェザリング直前の状態まで持ち込めました。あ~良かった、良かった…。一時はどうなることかと思いましたよ。

 さて、後はウェザリングやバトルダメージの作業になるのですが、困ったことにゲバイは宇宙空間での活躍の印象が強いんです。筆者は地上用の機体を作るのが好きなのですが、宇宙モノはイメージが湧かないので苦手です。とりあえず…
 1.スター○ォーズ風の色ハゲ&スス汚れ仕上げ
 2.S.F.3.D. ORIGINAL(現・マシーネンクリーガー)風仕上げ
 3.電撃ホビーマガジンに載っていた川口名人のゲルググ風仕上げ
 のうちどれかで行こうと思っているのですが、はたして筆者の技術でこれらの仕上げが実現可能なのかが問題です。う~ん、大丈夫なのか、オッサン!?
 
 



 

不定期連載・1/144ゲバイ(その10)

2008年05月02日 | 不定期連載シリーズ
 「なんだかんだで半年ぐらい掛かるかなぁ」と思いつつ始めた不定期連載ネタのゲバイですが、気が付くともう完成間近です。その代わりスローネアインが…(汗)。

 前回ひじ関節を加工した前腕は、関節フレーム部とひじ外側の装甲の裏が接近しているので意外と塗り分けがやっかいです。今までシールドや各部の装甲裏はガンダムマーカー「ガンダムグレー」、フレーム部分は「Zグレー」で塗っていましたが、ひじ関節付近と装甲裏側の塗り分けが面倒くさくなってきたので、「Zグレー」で統一することにしました。おかげでシールドや各装甲の裏側は全て塗り直し(汗)。
 「Zグレー」は他の色と6本セットでの販売のためケチって使っていたのですが、単品売りの「ガンダムメカグレー」とほぼ同じ色であることが後になって分かりました。ケチって使う必要はなかったんです。最初からシールドや装甲の裏も「Zグレー」で塗っておけば良かった…。
 マーカーを使用していますが、広い面やすき間の部分が多いため、マーカーのインクを塗料皿(筆者はシールの台紙を使用しています)に出して筆塗りしています。筆塗りだと重ね塗りしても先に塗った部分のインクが溶け出す心配が少なくて済みますよ♪


 上の写真は太もものパーツです。ひざ関節付近は装甲とフレームの境界があいまいです。プラ板を貼ったりスジ彫りを入れたりして境界を再現するという方法もありますが、塗り分けだけで再現することにしました。

 
 装甲の厚み分(約1.5ミリにしました)の幅に切った耐水ペーパーを両面テープでプラ板に貼り付け、太もも装甲の表面から1.5ミリ分だけペーパー掛けできるようにランナーのタグをゲージとしてプラ板に貼り付けたものを使って装甲のフチ部分の塗膜を削り落としました(←書いていて自分でも何がなんだか分からなくなってきました:汗)。とりあえず、下の図と合わせてご覧下さい。




 細かい部分はデザインナイフのカンナ掛けで処理しました。

 前腕や太ももの塗り分けが終わり、いよいよ最後の接着箇所であるスネの装甲を接着しました。

 左のひざは接着しても合わせ目部分がパカッと開いてしまいますので、接着剤が乾くまで両面テープで固定しておくことにしました。丸い部分ですので、クリップなどで挟めないんですよ…(汗)。
 

不定期連載・1/144ゲバイ(その9)

2008年04月28日 | 不定期連載シリーズ
 不定期連載のわりに登場回数の多いゲバイです(汗)。前回加工したひざ関節部や脚付け根の球体部を塗装しました。

 例によってガンダムマーカー「Zグレー」の筆塗りです。筆ムラが出ないように、はみ出しを気にせず塗ります。このキットは装甲とフレームとの境界があまりハッキリしていないため、グレーを広めに塗っておいて後からはみ出し部分を修正することによって境界線を作っていくことにしました。プラ板を貼ったりスジ彫りを入れたりする方が良いのですが、面倒くさかったので…。


 設定画をよく見ると、ひじ関節の丸い部分もひざ関節と同様の形状(丸いワクの中が半球状に盛り上がっている)になっていることが分かりました。キットでは平面になっているため、「スジ彫り→デザインナイフで彫り込む」で再現することにしました。

 しかし…


 ひじ関節の丸パーツに丸定規を当ててスジ彫りしようと思ったのですが、定規を固定する方法が思い付かなかったのでボツに…(汗)。


 仕方がないので、適当な丸いもの(コトブキヤの「丸ノズル」4ミリを使用)を瞬間接着剤で仮止めしてケガキ針で彫り始めたのですが、コースアウトしまくりでボツに…(汗)。

 
 写真左:結局、ひざ関節と同様の加工を施すことにしました。赤い線のところまで丸パーツを削り、市販のディテールアップ用パーツを貼り付けます。この加工のおかげで、ひじの装甲の裏側(オレンジ色の線で示した部分)の合わせ目消しが楽にできたので一挙両得です♪
 写真右:右側が削り込んだ状態です。左右のひじ関節を同じように削るのは難しいですねぇ…。


 加工が終わったひじ関節(未塗装)とひざ関節(塗装済み)との比較(?)です。予定よりもディテールアップパーツを多めに使うことになったのは誤算でしたが、ひじとひざで形状を統一できたので良しとしました。でも丸ノズル6ミリの在庫が…(泣)。


 前腕の加工が終わったので、完成にまた一歩近付くことができました。そろそろ仕上げをどうするか考えないといけません。ゲバイは宇宙空間での活躍シーンが印象に残っているのですが、筆者は宇宙ネタって苦手なんですよ、なかなかイメージが湧かなくて…(汗)。

 先日コメントしてくださったすとーかーさん:ウチの記事をお読みになってゲバイのキットを購入されたということで、とてもうれしいです♪ 品質面では現在のキットとは比べ物にならない、かなり手ごわいキットですが、そのぶん加工のしがいがありますので作っていて楽しいですよ! 製作がんばってください♪ 

不定期連載・1/144ゲバイ(その8)

2008年04月23日 | 不定期連載シリーズ
 目立てヤスリを新調しました♪

 近所のホームセンターで売っている中で一番小さいもので、500円ぐらいでした。小さくてもスジ彫り専用として使うので充分イケます。やっぱり新しい道具って良いですねぇ!


 新しいヤスリのおかげで、前回やり残した方の太もも付け根のスジ彫りも短時間で彫れました。昔、「道具は腕をカバーする」という言葉を聞いたことがあるのですが、まさにその通りだなぁと思います。
 さて、写真の下の方に写っているひざ関節の丸い部分ですが、その部分にかぶさっている装甲の切り欠きがキットでは三角形っぽいので、削り込んで丸くしてみました(写真右側)。あんまり丸くなっていませんが…(汗)。

 このひざ関節の凹んでいる部分は合わせ目を消すのがかなり難しそうです。できないことはないでしょうが、キレイな仕上がりは望めないだろうと思い、市販のディテールアップ用パーツを貼ってごまかすことにしました。

 ディテールアップパーツをそのまま貼ったのでは浮いた感じになってしまうため、貼る部分を削り込んでおきます(写真右)。こういう部分を削る時は一気に削ってしまうのではなく、少しずつ様子を見ながら平らに削るのですが、削った面が斜めになってしまわないようにするのは難しいですねぇ…。


 設定画をよく見ると、ひざ関節の側面は丸いワクの中が半球状に盛り上がっているように見えます。そこで、カメラ類でよく使うウェーブ「Hアイズ」+コトブキヤ「丸ノズル」の組み合わせを貼り付けることにしました。
 「Hアイズ」は直径5ミリ、「丸ノズル」は直径6ミリを使用しています。左右2ヶ所ずつ、計4ヶ所ありますが、やたら余っている「Hアイズ」5ミリの在庫を減らすことができたので気分がスッキリしました(中には気泡が入っているものやゲート部分にヒビが入っているものもあったため、ちょうど良かったんです)。



 塗装前だと、ひざ横にカメラが付いているみたいでちょっと不気味ですねぇ(汗)。

 さて、HGUCニューガンダムはどうなったかといいますと、ダークブルーのパーツの各部にオレンジ色を塗っているところです。そこでちょっと考えることがあるのですが、それは明日の記事にて…。


不定期連載・1/144ゲバイ(その7.5)

2008年04月20日 | 不定期連載シリーズ
 HGUCニューガンダムはバンダイさんの最新技術のスゴさを実感できるキットです。組み立てていると、いろんなところに気配りを感じられるんです。ストレスを感じることなくカッコ良いニューガンダムを組み立てることができる…う~ん、素晴らしい!

 でも、出来の良いキットに慣れてしまうと腕が鈍ってしまうかも(←オイオイ、大げさな!)。というわけで久しぶりにゲバイのパーツを手に取ってみることにしました。

 写真は太もものパーツです。設定画では太もも付け根の球状部分が装甲とは別パーツであるように描かれているのですが、キットではスムーズにつながっています。目立てヤスリとデザインナイフでカリカリと削って境界線を目立たせました(写真左側)。個人的に曲線部分のスジ彫りには目立てヤスリは欠かせないのですが、そろそろ筆者愛用の目立てヤスリのカドの部分(下図参照)がへたってきたため、作業は難航しました(汗)。

 …オッサン、わざわざ図を描かなくても写真を撮っておけば良かったんとちゃうん?(汗:デジカメが充電中だったもので…)
 このカドの部分が曲線のスジ彫りを彫るのに重宝してるのですが、刃が磨り減ってしまって彫れなくなってきました。長年使っていると、相手が軟らかいプラスチックでも炭素工具鋼で出来たヤスリがへたってくるんですねぇ…。そろそろ新調しなければなりませんね。


 横から見たところです。よく見ると、左右の脚で真ん中付近にある台形の凸モールドの位置というか高さが微妙に違います。う~ん、これ修正できるんやろうか…(汗)。最悪の場合、削り落としてランナータグで作り直さなければならないかも。
 ところで、設定画を見ると太もも装甲の側面には分割ラインが入っているのですが(ちょうどキットのパーツの合わせ目の部分)、台形モールドを分断した分割ラインというのはちょっと不自然だと思いましたので、気付かなかったことにします(笑)。
 ひざ関節の丸い部分はまだ合わせ目処理をしていませんが、凹んだところに合わせ目がくっきり入っています。ディテールアップパーツを貼ってごまかすか…。

 う~ん、やっぱり古いキットは手ごわいです。同じ作業をもう片方もやらなければならないと思うと、気が重くなってきましたよ…(汗)。

不定期連載・1/144ゲバイ(その7)

2008年04月08日 | 不定期連載シリーズ
 ここ数年、筆者はシールをよく使います。ちょっと前まではシールの粘着力がどれだけ持続するかとか、シールの色があせてしまうのではないかという心配があったのでほとんど使っていなかったのですが、最近ではシールに対する認識が変わってきました(1990年の発売当時に買った「ガンダムF90」付属のシールはいまだに現役です)。
 シールを使うことによってショボくなるのではないかという不安は今でもありますが、逆にシールの良いところを活かすようにすれば手軽で大きな効果が得られるのではないかと思うんです。

 
 接着・合わせ目消し・整形が終わったゲバイの足首です。古いキットですので足の裏のモールドはほとんどありません(実際には土踏まずの部分にモールドがあったのですが、合わせ目消しの作業時に削り落としてしまいました)。
 足の裏のディテールを再現するにはプラ板を使用するのが一般的ですが、今回はシールを使ってみることにしました。


 またしても登場の1/60ガンダムエクシア付属シールです(*この作業はHGUCニューガンダムの頭部排莢口の再現よりも前に行いました)。シールを適当なサイズ・形状に切り出しますが、使用するのは印刷されている部分です。印刷されていない部分(このシールの場合は銀色の部分です)を使用すると、上から塗料を塗ってもすぐにハゲてしまう恐れがありますので…。
 切り出しの作業はプラ板に比べるとずいぶん楽です。


 切り出したシールを貼り付けた状態です。貼り付ける際の位置決めもじっくりできます。そのわりにはちょっとズレていますが…(汗)。
 つま先にある台形のディテールは本来なら凹モールドなのですが、勝手に凸モールドにしてしまいました。まあ、ゲバイの足の裏を今でも覚えている人はあまりいないでしょうから…(笑)。


 塗装中の足首です。色分けやマーキングに使用するシールの場合に邪魔となるシールの厚みが、逆に凸モールドとなってくれます。使用したシールは「ホイルシール」と呼ばれる、金属箔と紙を組み合わせたものなのですが、爪などでこすると傷が付きます。でも、足の裏は地面とこすれる部分なのであまり問題は無いかなぁと…。
 実はこの「シールを貼ることによってディテールを再現する」というのは初代MGガンダムやMGザクで行われていた試みなんです。成型の都合で再現しきれないパネルラインを、付属のシールを貼ることによって再現するというものでした。
 

 シールの話と前後しますが…

 すね内側の装甲のフチの部分に今でいう「バンダイエッジ」のような面取りがありますので、エッジを削って丸さを強調しておきました。

 写真右側が加工後です。昔のキットは今のキットほどパーツの肉厚が均一でないため、削り込みは慎重に行いました。



 不定期連載でお送りしたゲバイも、完成まであともう一息というところまで来ました。次に登場するのはいつになるか分かりませんが、頑張ります♪  

不定期連載・1/144ゲバイ(その6.5)

2008年03月31日 | 不定期連載シリーズ
 最近、「さ~て、スローネアインもあともうひと頑張りやなぁ」と作業にかかるものの、気が付けばゲバイの作業に移っていることが多いです。う~ん…(汗)。やっぱり筆者は地味な量産型ザコメカが好きのようです。

 前回の記事に、まこっちさんから手首の大型化についてのご質問がありましたので、補足させていただきます(途中写真を撮っていなかったので、文章だけの記事になってしまい申し訳ございません:汗)。

 前にも書きましたが、設定画をよく見ると大河原氏が描くメカの手の甲はかなり縦長であることが分かります。そこで、この縦長な感じを再現すべく、下図のように工作しました。前回は「大型化」と書きましたが、どちらかというと「延長」の方が正しかったですねぇ…。

 図の左から…
 1.これがキットのままの状態です。握り拳の表裏のパーツは貼り合わせてあります。
 2.手首付け根の関節部を、図の赤い線のところ(分かりにくくてスイマセン)をニッパーで切り取り、青い線までヤスリで削って平らにします。
 3.手の甲の断面よりも広めに切ったプラ板(1.2ミリ厚)を貼り付けます。溶剤系のプラスチック用接着剤よりも瞬間接着剤でベタっと付ける方が乾燥時間が早くて良いです(それでも次の作業に移るまでは数時間~丸1日放置した方が良いですが…)。筆者はプラ板の代わりにランナーの板状部分(タグ)を利用しました。
 4.接着剤が完全に乾いたら、手の甲の外形からはみ出している部分のプラ板をナイフやヤスリおよび耐水ペーパーで削り、整形します。
 5.削り落とした手首関節部とポリキャップへの接続軸をプラ板とプラ棒(またはランナー)で新造して接着します。
 6.塗装した状態です。
 *プラ棒あるいはランナーは手首関節部のプラ板に接着剤で貼り付けるだけでは強度が足りません(下図左)。ドリルでプラ板にプラ棒あるいはランナーと同径の穴を開け(ドリルが無い場合は、デザインナイフをプラ板に突き立て、クルクル回して小さな穴を開けてから、先の細い丸棒ヤスリでグリグリと広げてやってもOKです)、その穴にプラ棒あるいはランナーを差し込んで接着すると高い強度を得られます(下図右)。


 
  
 完成した左の握り拳です。手の甲の延長以外にも指と指の間や指の関節のすき間をスジ彫りし直したり(目立てヤスリとデザインナイフを使用)、親指の先を削り落としてランナーから削り出した指先を接着したりしています。見る角度によっては新造した親指がやや不自然に見えてしまいますが…(汗)。


 右の銃持ち手も同様に手の甲を延長してあります。ここで問題点が浮上しました。手の色(ガンダムマーカー「Zグレー」)と銃の色(「ガンダムマーカー「DESTINYダークグリーン」)の相性があまり良くないような気がするんです。塗り直すのも面倒ですので、他の方法を考えているところですが…。

 このゲバイの場合とは逆に、最近のキットは握り拳がやや大きい(握り込みがユルく、大河原氏の画とは違う意味での縦長な印象)場合が多いと思います。これについては別の機会に考えていきたいと思っています。

不定期連載・1/144ゲバイ(その6)

2008年03月30日 | 不定期連載シリーズ
 またしてもゲバイです。モチベーションが維持できているうちになんとか完成直前(トップコート吹き付け前の状態)まで持って行きたいのですが、はたしてどうなりますやら…。


 これは足首のパーツです。右側の尖った部分がかかとなのですが、内側に肉抜き穴が開いています。もともと400円(現在の再販価格は600円)という低価格のキットですので、仕方ないですねぇ。

 肉抜き穴を0.5ミリ厚のプラ板でふさぎました。かかとの基部の丸みに合わせて丸い切り欠きを作ったプラ板を貼っています。

 
 写真左:仮組みした前腕と握り拳です。設定画と比べて握り拳が小さく、迫力不足だと思ったので大型化します。さいわい、大河原氏が描く握り拳は手の甲の部分が長いので(親指の付け根から手首にかけてが長いのが大河原氏デザインの特徴だと思います)、手首関節部を切り落とした後に手の甲部分を延長しました。

 指はモールドが甘くて親指が目立たないので、モールドの彫り直し&親指の新造が必要になりそうですねぇ。大河原氏が描く「グッ」と握りこんだ力強い握り拳にしたいものです。今はとりあえず接着剤の乾燥待ちですが…。


 右側の銃を握る手も左握り拳と同様に手の甲が長くなるよう延長しました。しかし、この作業によって、銃持ち手パーツの裏側に塗装→銃を手のパーツに挟み込んでから銃持ち手を接着→接着剤が乾いてから合わせ目処理→手を塗装、という段取りを踏まなければならなくなりました。面倒くさい…(汗)。
 銃は後半部を塗装してグリップを銃持ち手に持たせてから、後で銃身部を塗装することにしました。


 シールドの白ストライプはアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」の「下塗りホワイト」を消毒用アルコールで薄めたもので3回下塗りしてから、アサヒペン「カラーパレットマーカー」の「マットホワイト」で上塗りしました。どちらの塗料も強く引っかくと塗膜がはがれるのを利用して、はみ出した塗料は爪楊枝でこすり落としました。



 前回の記事への有希さんからのコメントを読んで「う~ん、やっぱりレンズが大き過ぎたかも…(汗)」と思ったので、やや小さめのレンズも作ってみました。直径5ミリの「Hアイズ」を直径6ミリの「丸ノズル」にはめ込んだものです(写真右端)。
 
 小さい円は直径が1ミリ変わっただけでもかなり大きさの印象が変わります。目が小さくなったことで、やや落ち着いた表情になったとは思いますが、これはこれで設定画とイメージが違うような…(汗)。どうやら直径5.5ミリぐらいのレンズがちょうど良いようです。とりあえず、その時の気分で直径6ミリと5ミリを使い分けようかなぁと思います。

 最初の頃は「20年も前のキットをマーカーによる部分塗装で仕上げるのは無謀かも…」とも思いましたが、なんとかなりそうな気がしてきました。実はこのゲバイ、長いこと中断しているジュアッグ計画のための練習台でもあるんです。でも、ジュアッグはゲバイよりも数段手ごわいんですよねぇ…。

不定期連載・1/144ゲバイ(その5)

2008年03月26日 | 不定期連載シリーズ
 今回もゲバイです。3回連続ともなると不定期でもなんでもないとは思いますが、20年前に完成できなかったキットへのリターンマッチに燃えるオッサンの暴走にもうしばらくお付き合いください。m(- -)m

 写真左:上腕のパーツです。この頃のキットはスナップフィット方式はほとんど採用されていなかったので、接着剤が必要でした。パーツ貼り合わせ時のガイドとなる小さいピンがありますが、微妙に位置がずれているため、ピンを削り落としてから接着しました。

 写真右:太もものパーツです。当時のキットは現在のキットほど精度が高くなかったため、合わせ目にすき間ができます(金型が古くなっているせいもあると思いますが…)。パーツ中央の四角い部分は成型色を活かすため、リモネン系接着剤で接着しますが、両端の丸い部分は塗装する部分ですので、すき間埋めも兼ねて瞬間接着剤で強引に接着しました。瞬間接着剤は、これぐらいのすき間を埋めても後でヒケてくることがほとんど無いのが良いですねぇ。

 ヒザ関節部(写真右端の丸い部分)は、ポリキャップの軸を半円状に分割された軸受けで挟み込む方式(←分かりにくい…:汗)で、しかも軸受けの部分がスカスカにすき間が開いているため、可動の信頼性が低いです。軸受けの部分に瞬間接着剤を流し込み、これまた強引に軸受けとポリキャップとのすき間を埋めました(下図参照)。瞬間接着剤はポリを接着できないという性質を活かすわけですねぇ。

 図のグレーの部分がポリキャップ、黄色がパーツの合わせ目となる接着面、黄土色の部分がパーツ内部の空洞、水色が瞬間接着剤です。ポリキャップの軸を受ける部分に流し込んだ瞬間接着剤が固まると、ポリキャップの軸にピッタリな軸受けができます。パーツの貼り合わせは軸受けに瞬間接着剤を流し込んですぐに行いました。これで保持力の高いひざ関節になったのですが、ポリキャップに接続するスネ側のプラ軸が細いので、それはそれで破損の心配が…(汗)。


 左肩に付くシールドです。曲面構成のシールド表面に2本の白いストライプが入ります。このストライプを再現するためのシールが付属しているのですが…

 シールのツヤ消し白の質感や曲面へのフィット感は良好なのですが、パーツのスジ彫りとはややズレています。惜しい! 結局、白ストライプは塗装で再現することにしました。

 説明書の完成写真を見ると、設定画とはかなりプロポーションが違うことが分かりました。設定画のゲバイは3.5頭身ぐらいなんですが、説明書の写真では4.5頭身ぐらいあります。これをなんとかしたいところですが、プロポーション改修ともなると大改造になりますので、立たせる姿勢を変えることで設定画に近い雰囲気を出すことにしました。
 
 写真左:ヒーロー的な立ちポーズを横から見たところ(腕・ひざ下は取り付けていません)です。ウエストの接合ラインが地面と平行になっていて、肩軸(赤い丸)よりも股間軸(緑色の丸)の方が前に来ています。堂々としていて、頭が小さく見えます。これだとゲバイのキャラクターにはあまり似合わないと思います。

 写真右:ボディー前後の装甲の分割ラインを地面に対して垂直にした、前傾姿勢の状態です。肩軸が股間軸よりも前に来ているのでやや不自然ですが、頭が大きく脚が短く見える効果があると思います。HGUCアッガイの時と同様ですねぇ。
 今回の製作では関節部はキットのまま無改造で行く予定ですが、キットの関節構造でこの姿勢のまま自然に立ってくれるかがちょっと不安です。


 バックパックは円すい形のノズルの精度がイマイチだったので、コトブキヤさんのパーツに交換しました。
 ゲバイは背中というか肩の後ろにアンテナが付いたデザインです。アンテナが頭にあるとどうしてもヒーローっぽくなってしまうのですが、それをうまく回避しています。アンテナの機能はそのままでヒーローっぽく見えないという見事なデザインですねぇ。


 腹部のセンサー(重力場感知システム)には赤いラピーテープを貼ったプラ板をはめ込みました。動力パイプは断面が楕円形になっているのをヤスリで削って真円に近くなるよう修正してから取り付けています。


 脚を仮組みしてプロポーションのチェック中です。足首の可動範囲が思ったよりも広いので、股を大きく開いた立たせ方が可能でした。上体を前傾させても安定しているのでひと安心です♪

 そろそろスローネアインの製作に戻らないといけないなぁ…(汗)。

 *裏面に塗装したHアイズ(カメラのレンズ)の固定法について、ぼっちさんからご質問がありましたのでお答えいたします。レンズの裏面を塗装した場合、何を使って接着するかが悩みどころなのですが、筆者は細かく切った両面テープで貼り付けようと思っています。Hアイズと丸ノズルはサイズがピッタリですので、それだけである程度の保持力があります。両面テープで貼り付けてもポロポロと取れることはあまり無いでしょう。
 接着剤を使う場合は、瞬間接着剤はヤバいです。失敗したら取り返しが付きませんし、成功してもレンズが白く曇ってしまう恐れがありますので…。GSIクレオスさんの「Mr.美透明接着剤」あたりを使うのが良いと思います。あと、水性塗料のクリアーで接着するという方法もあります。いずれにせよ、ごく少量を爪楊枝の先などで丸ノズルの中心あたりに付けるとキレイに仕上がると思いますよ。もし取れてしまっても、貼り直せば良いのですから…。


 

不定期連載・1/144ゲバイ(その4)

2008年03月23日 | 不定期連載シリーズ
 昔のキットを作る楽しさに気付いた筆者は、もう少しゲバイを作っていたくなりました。というわけでゲバイの続きです。

               ↓

 腹部のセンサー(「重力場感知システム」という、核融合エンジンの稼動により生じる微妙な重力を感じ取るセンサーらしいです。よく分かりませんが…)は、キットの状態(写真上)では腹の前面に貼り付いているみたいに見えますので、周囲の装甲を削り込んで、装甲の下側の凹部にセンサーがはまり込んでいるように見えるようにしました。


 グレー部分にはガンダムマーカーのゼータガンダム用セットに入っている「Zグレー」を塗りましたが、インクが切れた場合のことを考えると単品売りされている「ガンダムメカグレー」を使った方が良かったかもしれません(汗)。
 コクピットハッチの「G」マークはキットのシールを使用しました。厚手のアルミシールですが、なかなか良い質感です。マークの向きは設定画をよく見て、上側の横線が胸部上面装甲と平行になるように貼りました。


 顔面のカメラ類(イメージセンサー)はウェーブさんの「Hアイズ」に交換するため、Hアイズをはめ込むためのワクとしてコトブキヤさんの「丸ノズル」を顔面パーツに貼り付けました。キットの元のレンズのモールドを削り落とし、直径7ミリと4ミリの「丸ノズル」を接着しています。

 顔面となる頭部センサー集合体のパーツです。レンズとなる「Hアイズ」は直径6ミリと3ミリを使用しました。「Hアイズ」は使用頻度の高い直径3ミリばかりが減っていくので(1/144ジオンMSのモノアイとか)、3ミリだけのセットがあればなぁと思います(汗)。
 各レンズは裏側のヒケを平らな所に敷いた耐水ペーパー(800番から始めて1500番まで)の上で滑らせて削り落とし、コピー用紙などの紙で同様に磨いて透明度を回復させてから、裏面にガンダムマーカーのメタリック各色を塗りました。マーカーをレンズの裏側に塗るのはラピーテープよりも輝きのシャープさでは劣りますが、作業が非常に楽です。
 古いキットでも、精度の高い最新の市販ディテールアップパーツを移植してやるとグッと引き締まりますねぇ。
 筒のような部分は30ミリ機関砲の砲身です。30ミリという口径を無視して砲口を棒ヤスリで削って広げました。砲身の部分だけ、ガンダムマーカー「DESTINYダークグリーン」で塗ってあります。「ドラグナー」に登場する火砲類は、こんな感じのオリーブグリーンで塗ってある場合が多いです。


 色付き設定画と比べるといちばん大きいレンズの色が濃すぎますが(ラピーテープのブルーがちょうど良い色だと思うのですが、切り貼りする作業が面倒くさかったので、やめときました)、これはこれでキレイなブルーかなぁと思います。やっぱり透明パーツのツヤが入ると表情が活き活きしてきますねぇ。でも、手持ちのHアイズ3ミリが底をついてしまいました(汗)。しつこいようですが、やっぱり3ミリだけたくさん入っているモノが欲しいですねぇ、ウェーブさん…。

 *前回の記事で紹介した「Mr.研磨クロス」についてZくろばさんからご質問がありましたので補足させていただきます。「Mr.研磨クロス」は耐久性のある布で出来ているため、耐水ペーパーのようにちぎって使うことはできません。でもカッターやハサミで適当な大きさに切って使うことは可能です。ただし、ハサミだと切れ味が悪くなる可能性がありますので、刃の交換ができるカッターの使用をオススメします。