ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCアッガイ(その2)

2007年04月30日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 先日、教育テレビで昆虫の複眼の構造を採り入れたセンサーの開発についての話が放送されていました。従来のカメラはレンズが大きいので、レンズから焦点までの距離(この辺、あまりよく分からないのですが:汗)が長くなってしまい、どうしてもカメラにある程度の奥行きが必要だったのですが、昆虫の複眼のように小さいレンズをたくさん集合させたものだと紙のように薄いカメラも実現できるというような話でした。現段階はボヤ~っとした映像でしたが、今後さらに技術が進むと車のバンパーの表面にシート状のカメラを取り付けて視界を確保し、事故を防ぐというようなことも可能だそうです。
 一昨日、アッガイのモノアイを作っていたら、モノアイもレンズの径のわりには奥行きが小さいような気がしてきました。ひょっとしたら昆虫の複眼のような仕組みになっているのかもしれませんねぇ。それが証拠にアッグガイの巨大なモノアイは昆虫の複眼そのもののような外見をしています。
 それにしても、そんな精巧なセンサーを天然かつ極小サイズで持っている昆虫ってスゴいですねぇ!

 さて、ザクver2.0とHGUCアッガイ、今回はどちらで行こうかと迷いましたが、気楽に作れるアッガイにしました。ギリアンさんのリクエスト(?)もありましたし♪
 さて前回、やや頭身が高いのではないかという話を書きましたが、プロポーションをいじるにしても腕や脚など各部の構造が把握できていないとプランを練ることもできないので、今回は腕を組み立てます。

 HGUCアッガイは上の写真のように筒状に成型されたというか上下方向に金型で抜いてあるパーツが多用されています。これによって、左右に分割されたパーツの場合のような合わせ目処理の必要がなくなっています。事実、腕や脚の装甲パーツの接着&合わせ目処理は全く必要ありません(!)。


 上腕は前後貼り合わせ式の関節パーツに下から植木鉢のような装甲パーツを被せる構造になっています。関節パーツはなんとなく内部メカっぽくなっています。肩の付け根部分はジャバラ状のモールドが入っていますが、完成後はほとんど見えません。上腕だけを見ているとドングリみたいに見えますねぇ。

 
 このキット、完成後は全く見えない部分にもしっかりモールドが入っています。左は上腕関節パーツのヒジとの接合部分、右はヒジ関節の内部パーツの底です。まるでMGキットのようです。設計者のアッガイへの愛情を感じます。


 前腕の内部パーツにもしっかりモールドが入っています。ホンマ、胴体の内部フレームが無い以外は頭にも腕にも脚にも内部メカが再現されていてMG並みの仕様です。ズゴックの2倍の価格もこれで納得です。


 ヒジの可動範囲はこれが精一杯だと思われます。体育座りの再現のためにグニャリと曲がるMGとは比べ物になりませんが、全く動かなかった旧キットからは大きく進歩しています。これだけの可動範囲でも案外ポーズが決まるんですよ♪


 時間の都合で伸びた状態の爪は今回作っていませんが、収納状態の爪はこんな感じにパーツ分割されています。中心部のビーム砲口は爪パーツと一体成型でも良いのではと思いましたが、伸びた状態の爪パーツを受ける可動部のベースがABS樹脂製で、そのパーツにモールドされているビーム砲口と色を統一するためにわざわざ別パーツになっているんです。設計者のアッガイへの愛情を…(以下、略)。


 「証明写真みたいやなぁ(笑):姉・談」
 上腕は胴体に埋まりこんだ状態で取り付けられています。上腕の腕付け根側には半球状のカバーが被さりますが、わりと自由度が高くて腕の可動を妨げません。このカバーによって腕と胴体のすき間がほとんど無い状態になっているんです。
 正面から見るとやや肩幅が広く感じますが、外見や可動ギミックを殺さずに肩幅を狭めるのは難しそうですよ~(方法は考えてあるんですけど、すき間ができそうなので…:汗)。

 
 ポーズの付け具合や見る角度によっては、やや小さく感じた頭も大きく見えます。ちょっと首が浮いている感じもしますが、首の座りを良くしようと思うとかなり大掛かりな改造をする必要がありそうです。今のところ、考え中です。

 このキット、MG並みの豪華なつくりになっていますし、写真で見るよりも実物の方が可愛く見えますので、ぜひ作ってみてくださいね~♪



HGUCアッガイ(その1)

2007年04月29日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 久しぶりの新作キット製作記事です。MGザクver2.0とこのHGUCアッガイを同時進行というか交互に記事にしていこうと思うのですが、どちらを先に始めるかずいぶん悩みました。筆者の場合、幸運にもミドリの店長さんとエプロンさんのご厚意により、MGザクver2.0の店頭展示用サンプル品を組ませていただいたことがありますので、新製品としての新鮮度でいうとアッガイの方が上なんです。というわけでアッガイからいきます。
 前にも書きましたが、筆者はアッガイのキットを作るのは今回が初めてです。非常にうれしくて、パーツを見ながらワクワクしております。

 それでは、アッガイファイトぉ、レディィィ~ ゴォォォオー!(←違うって:笑。でもHGUCとかMGアッガイの頭部のパーツ分割って、シャイニングアッガイを作るのにはちょうど良い構造になっていますねぇ)。

 このキット、なかなかに可愛らしいプロポーションをしているのですが、アニメ設定画やカトキ氏によるキット開発画稿ほど頭身が低くありません。やや頭が小さいというか、胴が長いというか脚が長いというか、肩幅が広いというか…。着ぐるみでいうと「できるかな」のゴン太くんが設定画とすればHGUCはガチャピンみたいな感じだと思います。
 陸戦用や宇宙戦用MSと違ってアッガイは肩から尻までの胴体が一体になっていたり、腕や脚の付け根にすき間が無い構造になっているためプロポーションの改修はかなり難しそうです。それでも大改造にならない範囲ででもなんとかしたいと思っています。どこまでできるかはわかりませんけどねぇ…(汗)。
 とりあえず、頭の大きさを把握するために頭部の組み立てから入ります。

 モノアイシールドのクリアーパーツはランナーに付いている板状の部分によって傷や破損から保護されていますが、筆者のキットのパーツにはスリ傷が付いていました(写真中央の赤丸で囲った部分)。あと、金型からパーツが抜ける時に付いたらしい傷(写真右側)もあります。コンパウンドで磨いてやる必要がありますねぇ(汗)。


 モノアイシールドの傷消し作業は完成後でも可能ですので後回しにして、頭部を仮組みしてみました。これは何の写真かといいますと、モノアイレンズのパーツとモノアイシールドのパーツとの間にすき間があるかどうかのチェック中の写真です。ピンクの線で示したのがモノアイレンズです。少しすき間があるようです。

 モノアイレンズのパーツはこんな形のクリアーパーツなのですが、ジュアッグのモノアイと統一したいので、いつもの「Hアイズ+丸ノズル」に変更します。キットのパーツのレンズ表面を削って、そこに丸ノズルを接着するため、キットのレンズの厚みよりも分厚くなります。先ほどのすき間チェックはそのために行っていたんです。せっかくモノアイレンズを改造しても、モノアイシールドの中に入らなかったらガッカリですからねぇ。

 キットのレンズ表面を少しずつ薄く削り、そこにHアイズを貼ります(下図参照)。

 図はキットのパーツを横から見たところで、下側がレンズです。図の右下のグレーの部分がコトブキヤの丸ノズル・5ミリ径です。
 「レンズ表面を少しずつ薄く削り」と文章で書くと簡単そうなのですが、実際にはパーツが小さくて持ちにくいのでちょっと難しい作業です。
 それでもなんとか形になりました。手の爪を短く切っておくと作業しやすいと思います。

 レンズ用のHアイズは4ミリ径のモノを使用してあります。


 仮組みした頭部をジュアッグの頭部と比較しました。アッガイの頭部は大きいとはいえ、ジュアッグに比べるとおとなしいですねぇ(笑)。


 このキットの茶色の成型色は、ゲート処理時などに白く変色してしまうと非常に目立ちます(汗)。ナイフでゲートを削る時に余計な力が掛からないように注意しながら削り、耐水ペーパーで仕上げました。が、耐水ペーパーで削った部分も目立っています(クチバシの部分:汗)。茶色のパーツをペーパー掛けする場合は、茶色いパーツの表面全体をペーパーかメラミンスポンジで磨いてツヤを統一してやった方が良さそうです。
 写真は頭部上面の装甲を取り付ける前の状態です。この状態ってスゴく未来的でSFチックでカッコ良いと思うのですが…(笑)。

 
 頭部だけを見ていると、まるでMGクラスのキットに見えます。実にぜいたくな作りの頭部ですねぇ!

 さて明日はザクにしようか、それともアッガイの続きでいこうか…(悩)。




ジオン祭りじゃぁ~!

2007年04月28日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 待ちに待ったMGザクver2.0&HGUCアッガイが発売されました(!!)。ガンプラ作りはじめてから約25年、これほど発売が待ち遠しかったキットは初めて…←いや、このフレーズ、つい最近記事に書いたような気が(汗)。――まあ、とにかく、ザクにアッガイと地味ながら味わい深い機体が続くのは個人的に非常にうれしいっす。

 ザクver2.0については3週間前に一部を組み立てた感想を記事にしてお送りしましたので、今日はアッガイについて軽く…

 画像は説明書の表紙から。やっぱり愛嬌ある顔ですねぇ~(笑)。見ていて和みます。


 筆者はMGアッガイ未経験者ですので、アッガイのモノアイシールドのパーツを見るのは初めてです。頭が大きいだけあって、モノアイシールドもデカいです。写真左側に写っているデザインナイフの刃との対比をご覧いただくと分かりやすいかなぁと思いますが、おそらく1/144のMSキットのクリアーパーツとしては最大のモノだと思います。
 このパーツを保護するためにランナーに付いている板状の部分がこれまたデカい! 貴重な資材として有効に使わせていただきます(笑)。


 なんとなくエスキモーのアイスクリーム「ピノ」を思い出してしまいますが(筆者は甘党です)、スネの装甲のパーツです。貼り合わせ無しの1パーツ成型になっています。このキット、腕や脚関連の装甲パーツが上下方向に金型で抜いてあり、合わせ目処理の不要化・パーツ数の低減だけでなく装甲内部のスペースを稼ぎ出すのにも成功しているようです。そのおかげで…

 一部ですが1/144HGクラスのキットであるにも関わらず、関節部パーツには内部メカのモールドが施されています。う~ん、MG並み!

 このキット、後に発売されるHGUC陸戦ガンダムとの絡みも考慮してか、「第08MS小隊」版のディテールやスタイリングが微妙に導入されています。名作・MGアッガイのスケールダウン版ではなく、MGとは違うプロポーション・ディテール、差し替えによるギミックなど、MGとの差が明確に設定されている辺りが非常に興味深いと思います。
 ところで、筆者は数年前までアッガイは頭頂高16メートルぐらいのコンパクトなMSだと思い込んでいたのですが、まさかゲルググよりもボリュームのある機体とは…(汗)。気持ちの上ではこのHGUCアッガイを1/100スケールと考えて作りたいですねぇ(笑)。

 さて、明日からはこのアッガイとザクver2.0の製作記事を1日もしくは2日交代でお送りしようと思っています。どちらかを優先するなんて無理ですから♪ それに、最近のザクウォーリアとジュアッグを交互に組み立てる方式って退屈しないんですよ。接着剤や塗料の乾燥時間を充分に稼ぐこともできますからねぇ。 

 ああ~ザク・アッガイ・そしてゲルググver2.0と、まさにジオン祭りですねぇ(間に陸戦ガンダムが入ると思いますが…)。楽しみやなぁ…。 


「MG ver2.0」は今後どれだけ出るのか?

2007年04月27日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 MGザクver2.0が発売されましたねぇ~。もう手に入れたという方もいらっしゃることと思います。初代MGザクから10数年の歳月を経て登場したver2.0、ホンマにスゴいキットなので、キットを手にしてから完成まで驚きの連続になると思います。
 実際、MGのザク系MSというと、初代MGザク(=ver1.0)→MGグフ(=ザク系MSの完全新規MGキットということで実質ver2.0)→ザクF2(=グフのフレームパーツを流用するかと思いきや、結局完全新規キットということで実質ver3.0)→今回のザクver2.0(=実質ver4.0)という流れになっています。「ver2.0」という名前でも、進化の度合いでいうとそれ以上のキットなんですねぇ(汗)。初代MGザクからver2.0までの間にはPGザクやHGUCザクも開発されていますし、それらの技術の蓄積もver2.0には入っている感じです。やっぱりガンプラは1作ごとに進化していくというのがよく分かります。

 さて、ゲルググのver2.0の試作モデルも模型雑誌にて発表されています。写真を見る限りでは、わりと多くのディテールが初代MGゲルググのものを踏襲した感じになりそうですねぇ。ザクに比べるとゲルググは機体表面がノッペリしがちですので、パーツの分割ラインの処理&ディテール密度の充実という点では実績のある初代MGのディテールを採用するのが良いという判断なのだと推測しています。新たに追加されたディテールと合わせて、なかなか充実度は高そうですねぇ。
 プロポーションは初代MGゲルググと比べるとやや太く、重MSらしい貫禄のあるスタイリングになっているようですねぇ。ゲルググもザクと同様、人によって抱いているイメージがかなり異なる機体だと思いますが、良い感じの最大公約数的なまとめ方になっているのではないでしょうか?

 MGの初期アイテムであるザク、Zガンダム、ガンダムMk-Ⅱのver2.0キットが発売され、ゲルググも準備中という状態ですが、これらver2.0のキットを味わってしまうと、「あの機体もver2.0で出ないかなぁ…」と思うのが人情というものだと思います(←そうかぁ?)。RX-78ガンダムはすでにver1.5、verKa、パーフェクトガンダム素体、(長いので略)0079といったバージョン違いが多数存在しますし、0079がコアファイター不採用&表面ディテールが他のMGアイテムと並べるには違和感があるということを考えるとver2.0の発売は充分予想の範囲内にあると思います。

 問題はver2.0が出そうな他の期待なんですが、意外と少ないんですねぇ。MGの中でもすでに古めのキットとなってきたドムは現在のレベルで見ても充分な内容の傑作キットですし、GP-01や02はすでにMGラインナップの早いうちに登場していること自体がスゴいことだと思いますので、ver2.0が出るのは考えにくいかなぁと思います。
 そうなると個人的に期待してしまうのはグフです。ザクver2.0を見てしまった後でグフを見ると、機構面では明らかに古いと感じてしまうんです(汗)。ABS樹脂ビス止め式でややクセのある可動部である上に、よく指摘されているようにヒザ関節は強度面でかなり不安があります。やっぱりver2.0で出してほしいと思う機体は、個人的にはグフですねぇ。
 でも、ザクver2.0のプロポーションを見ていると、MGグフと並べても違和感がないように配慮されているように思えます。グフのver2.0が出るとしても、まだまだ先のことになりそうです…(汗)。

 最近のキットと並べると違和感があって、しかも機構的に古さを感じるMGといえば…GMがありましたよ! どうでしょう、バンダイさん?
 今日はなんか内容の無い話になってしまいましたねぇ…(汗)。

1/100ザクウォーリア(その6)

2007年04月26日 | SEED・DESTINY
 懐かしのアニメ「一休さん」のことをウィキペディアで調べていたら(←何でやねん?)、新右衛門さんが実在の人物で、しかも子孫がK-1ファイターの武蔵と知ってビックリしました。意外なところにつながりがあるもんですねぇ。

 さて、風邪もようやく治ってきたので少しずつ通常モードに戻していきます。ザクver2.0&HGUCアッガイも迫ってきていますので…。

 腰フレームは動力パイプの部分が腰アーマー可動部のジョイントになっているという珍しい構成です。他のキットでは腰サイドアーマーの可動は腰フレームに取り付けられたポリキャップが担当するのですが、このポリキャップの可動が案外固かったりするので、ほぼ毎回ポリキャップの軸を削ってユルめにセッティングしています。このザクヲはその手間がないので、ちょっとだけですが助かります。


 濃い色の成型色のパーツはゲート処理時に余計な力が掛かると白く変色してしまうのですが、この濃いグリーンの成型色が特に変色が目立ちます(写真の右の方)。多くの場合は爪でこすると元の色に戻るのですが、ゲート跡に小さな亀裂が入ってしまった場合なんかは成型色に近い色のマーカーで塗ってごまかすしかありません。
 でもこのグリーンに近い色のマーカーを筆者は持っていません(ザクヲ専用色らしい「DESTINYグリーン」は、意外と違う色なんです:汗)。こういう場合は流し込みタイプのプラスチック用接着剤(筆者はGSIクレオスの「Mr.セメント リモネン系」を使用)を少量塗ってやるとマシになります。ただし、乾燥後は塗った部分が凹んでしまうので、耐水ペーパーで周辺ごとならしてやる必要がありますが…。


 腰ブロックは、前スカートアーマーの可動方法以外は1/144HGキットとほぼ同じ構成です。HGが傑作キットであったことがよく分かります。
 写真では取り付け前の状態ですが、前後スカートアーマー先端にはオレンジ色のバーニアノズルが付きます。このオレンジ色、HGではちょうど良い黄橙色だったのですが、1/100ではかなり色が濃くて朱色に近い感じです。ブレイズウィザードのミサイルなどの赤と兼用にするために濃い目の色に変更されているようですねぇ。

 主要なパーツが組み上がったので、ここから先は細部の組み立て&仕上げに入ります。地味~ぃな作業が続きます(汗)。 

 首周りは先日の状態ではやっぱり寂しいような気がしたので、さらにディテールを追加してみました。ちょっとやり過ぎたかも…。


 パーツを見た瞬間、「うぅ…(汗)」と思ったヒジ関節ポリキャップ隠しパーツを整形しました。太いゲート跡、ABS樹脂成型、黒い成型色、パーティングラインの段差など、強敵です。中央のミゾの部分にもパーティングラインがまたがっているので、プラ板に巻き付けた耐水ペーパーなどで丁寧に整形しました。
 ヒジ関節でこの手ごわさなんですから、ビーム突撃銃はもっと強敵なんだろうなぁ…(冷や汗)。


 両腰アーマーに付くグレネードには白いラインが入るのですが、塗装するのはめんどくさいので、付属のシールで済ませることにしました。ただし、このシールの白い部分はちょっとメタリックっぽいので、上から「カラーパレットマーカー」の「マットホワイト」を軽く塗ってみました。かなり良い感じのツヤ消し白になってくれます。
 「このシールがキレイに貼れたら白ラインも楽勝やん♪」と思い、貼ろうとしましたが…
 ……キレイに貼れませんでした(泣)。微妙にシールとパーツの形状が合っていないようです。
 気が向いたら塗装しようっと。


 スネ横下端のバーニアも背中のスラスターノズルに合わせて丸型を取り付けました。できるだけ大きいサイズのモノにしたかったので、コトブキヤ「丸モールドⅣ」の5ミリ径のモノを少し削ってキットの角ノズルに入るように調整してあります。

 最近はこのザクヲとジュアッグを交互に作ってMGザクver2.0とHGUCアッガイ製作への気分を盛り上げていますが、もうすぐ発売ですねぇ! 楽しみやなぁ…。

風邪でダウン3日目・1/144ジュアッグ(その2.5)

2007年04月25日 | 不定期連載シリーズ
 今朝、鏡に向かって顔色をチェックした時に舌の色もついでに見ようと思ってベロッと舌を出すと、舌がトカゲか何かのように紫色でした(汗)。
 「ゲッ! う、うそ…!?」と思ったのですが確かに紫色…(汗)。そこでようやく昨晩に100%ブドウジュースを飲んだことを思い出しました。あ~ビックリした(笑)。

 今回の風邪は熱が出ていないわりにかなりキツいです。今日もほとんど寝ていました。

 胸に4つ付く丸ノズル状のパーツはどういう用途のものなのか、明確な記述を読んだことがありません。設定でも武装は「3連装320ミリロケットランチャー×2」と、両腕のことしか書かれていません。とりあえず2つの説を考えてみました。
 その1:バーニアノズル説…ジュアッグは連邦軍ジャブロー基地攻略用に開発された機体だそうです。おそらく地中掘削用MSであるアッグが掘った穴を進んでジャブロー基地の地下に到達するという計画だったのではないかと思いますが、アッグのような小さい機体が掘った穴を歩いて進むのは無理でしょう。そこでうつ伏せになったジュアッグが胸の4つのノズルの噴射でホバリングし、背面のノズルで前に進むという説です。ちょっと無理がありそうですが…(笑)。
 その2:メガ粒子砲説…こっちの方が現実的でしょうねぇ。両腕のランチャーの砲弾はすぐに弾丸切れを起こしそうなので、別の武器も必要でしょう。もし筆者がパイロットなら、このノズル状のパーツはメガ粒子砲であってほしいと思いますから。口径から推測するとゴッグの腹の砲よりも強力そうです。

 さて、キットのノズル状パーツですが、フチの厚みが一定ではありません(泣)。市販のディテールアップパーツに交換しようかとも思いましたが、市販パーツには設定画にあるような放射線状のモールドが入っていませんので、やむを得ずキットのパーツを使うことにしました。
 とりあえず、4つあるパーツのノズルのフチが分厚い部分を機体の外側に、薄い部分を機体の中央側に向きをそろえて配置すると違和感が少ないかなぁと…(汗)。
 胸のパーツに開けられた穴にノズルをはめ込むのですが、この穴もバリが出ていてフチの厚みが一定ではありません。そのためノズルのパーツをはめ込んでも、ノズルが浮いたようになってしまいます。穴のフチの内側をナイフで少し削り、ノズルがピッタリ入るようにしました。ノズルを接着した後にノズルのフチの部分を削り込んで調整してやれば、フチの厚みの不ぞろいもマシになると思います。


 ノズルの奥の部分はややアッサリしていますので、コトブキヤ「モビルパイプ」の一番小さいモノを貼り付けてディテールアップする予定です。この程度のディテールアップならバーニアノズルとしてもメガ粒子砲としても違和感ないでしょう。

 さて、この胸の4つのノズルの上に開いている四角いダクトですが、シャッター状のモールドがある面がフニャッと歪んでいることに気が付きました。気付かなかったら良かった…(汗)。やっぱりシャッター部分を開口してプラ板で作り直した方が良いんでしょうねぇ。開口部の形状も設定では真四角なのがキットでは四角のエッジを削ったような八角形になっていますし…。

 そろそろHGUCアッガイが発売されますねぇ。このジュアッグ、アッガイと並べられるようになるには相当な時間が掛かりそうです(汗)。
 ほな、薬飲んで寝ようっと…。



風邪でダウン2日目・1/144ジュアッグ(その2)

2007年04月24日 | 不定期連載シリーズ
 今日はほとんど寝ていました。空腹感と満腹感が同居するという不思議な症状の風邪です。それで製作自体は進まなかったのですが、それでもジュアッグのことは考えていましたので…


 前回手を加えた首関節ですが、動かしてみるとやや固いものの快調です。上下方向への振りは2個のポリキャップを使用したポリ可動で、大きな頭の重さにも耐えられそうです。左右方向への振りはプラ製の受けにABS樹脂製の軸という組み合わせなのですが、軸と軸受けの径がピッタリのうえ、めったに動かさないのでユルむ心配は少なそうです。

 そういえば、読者の皆様から最近のポリレスABS関節のキットのユルみについての報告が何件かありましたが、これについて考えてみました。パーツをよく見た結果、「これが原因では?」というのが下の図です。

 図は可動軸と軸受けの断面図です。黄土色の輪っかがABS樹脂製可動部の軸受けで、グレーの丸が可動軸です。詳しい事はよく分かりませんが、金型製造の段階で軸受けの内径と軸の径をピッタリにするというのは難しいのか、実際には軸は軸受けの内径よりもやや細く、スカスカの場合が多いです。
 製品開発途中のテストショットの段階でこのユルさの調整が行われるようですが、軸全体を軸受けの内径に合わせて太くするのではなく、軸の表面の一部に突起を設けることで軸受けの内径に合わせ、ちょうど良い固さの可動にしているようです。上の図の水色の部分がその突起を表したモノです。可動軸の一部に、まるで薄い板を貼り付けたり粘土を盛ったような出っ張りがあるのを見かけると思いますが、それが可動の固さをちょうど良くするための調整の跡なんです。
 可動部を動かしていると、この突起の部分に摩擦などの負荷が多く掛かって突起が磨耗してくるようで、それによってもとのスカスカな可動部になってしまうと思われます。軸と軸受けの径がピッタリなら、軸全体の摩擦力で充分な保持力が得られ、磨耗も少ないはずなんですが…。
 この可動軸の突起、ポリキャップ可動部の場合はポリキャップの破損、ABS可動部の場合は磨耗の原因になると思います。今後の改良を期待したいところです。

 さて、このキットは25年前の製品ですがプロポーションは非常に良く、前々回の画像を見ていると、まるでカトキ氏によってHGUC用に描かれた画稿のような雰囲気があります(下の画像はイメージ画像です)。

 でも一つ気になる部分があります。多くのモデラーの方が指摘してきたことですが、頭のてっぺんが平べったいんです。設定画では頭部は中華ナベのように自然なカーブを描いていますが、キットの頭部はお皿のような感じです。

 画像を加工して頭部を盛り上げてみました。久しぶりにパテの出番になりそうですねぇ。


 ジュアッグの特徴の一つとして、両腕の3連装ランチャーが挙げられます。このいかにも強力そうな砲、砲身の根元から先端にかけてテーパー状に角度がついて広がっています。とんでもない口径の砲(直径約1メートル)になっていますが、これは連邦兵が見た時の「な、なんて大砲だ…!!」という恐怖感をあおるためのもので、砲身の内部には常識的な口径の砲身が入っているという解釈をしてみました。そうでないと、すぐに弾丸切れを起こしてしまいますからねぇ。
 実際には昔のキットゆえ、砲身パーツの肉厚が部分的に薄かったり分厚かったりとかなり差があるため、それをごまかすための苦肉の策です(笑)。
 コトブキヤの丸モールドで砲身内部に仕切りを設け、モビルパイプ4.5(内径約3ミリ)ミリで内部の砲身を再現することにしました。それでも約430ミリと戦艦大和の主砲並みの口径ですが…(汗)。
 カワイイ姿をしていながら、やっぱりジュアッグは化けモンですねぇ。
 
 それではまた、薬飲んで寝ようっと…。



1/100ザクウォーリア(その5)

2007年04月23日 | SEED・DESTINY
 風邪でダウンしてしまったため、今回はあまり進みませんでしたが…

 前回の撮影時に股関節の可動範囲が意外と狭いことが分かったので、少しでも可動範囲を広げることにしました。腰側の股関節軸を改造するという手もありますが、お手軽に太もも側の干渉部分を削ることで対処しました(写真左)。
 「ガンダムSEED」らしい躍動感のあるポーズを取らせるためには180度開脚とまではいかなくとも120度ぐらいまで脚が開いてほしいのですが、難しいでしょうねぇ…(汗)。


 削り込みの結果、微妙に可動範囲が広がりました(?:写真右側)。これでは両脚とも加工しても90度も開きませんねぇ。筆者も身体が硬いので、これぐらいしか開きませんが…(笑)。


 そろそろこのキット最大の難関、ABS樹脂製のビーム突撃銃に取り掛からないとなぁと思いながら、銃身下部の丸いセンサー(?)を塗りました(このパーツ、銃本体と同じダークグレー成型色です)。ここはせっかく別パーツになっているので、できれば白成型色だったらありがたかったんですけどねぇ。
 ABS樹脂製パーツ表面のツヤは塗料の定着性が悪そうなので、表面に耐水ペーパーを掛けてツヤ消し状態にし、「水性 工作用カラー」の「下塗り白」で塗りました。「下塗り白」は普通のホワイトと違い、ツヤ消しになっているそうです。実際には半ツヤぐらいですねぇ。以前試し塗りした「スカイブルー」はほとんど無臭でしたが、この「下塗り白」はわりとペンキのニオイがします。それでも普通の水性塗料と比べるとニオイは軽い方です。ちょっと納豆っぽいニオイのような気もしますが…(笑)。
 写真では光の加減で真っ白に見えますが、まだ1度塗りの段階で、実物はところどころグレーに透けています。それでも1度目でこれだけ白くなるのですから、たいした隠ぺい力です。

 そろそろ肩アーマーも接着しておこうと思ったのですが、問題があります。肩アーマーの接続は上腕側に設けられた軸に肩アーマー側の軸受けをはめ込むことによって可動するようになっている、「ガンダムSEED」無印1/100シリーズでは標準の仕様なのですが、ポリキャップやABS樹脂が使用されていないので軸や軸受けが磨耗してしまう弱点があるんです。ユルんでくると肩アーマーがダランと垂れ下がってしまいます。大きくて重いシールドが付く左肩なんか、特に心配です。
 上腕側の軸を短く切って、軸の中心の穴に3ミリプラ棒を埋め込み、輪切りにしたポリキャップをはめ込んでポリ可動にしてしまうという方法もありますが、今回はその改造をやるだけの体力が無いので、お手軽に済ませることにしました。「簡易ビニールキャップ」方式です。
 この方法はわりと昔からあるのですが、やり方を紹介している雑誌記事などを見たことが無いので、ここで紹介します。

 *用意するもの:キットのランナーを包んでいるビニール袋。袋の材質は2種類ほどありますが、透明度が高くてパリパリしているものではなく、透明度が低くてフニャっとしている方を使います。この「透明度が低くてフニャ」のビニールはポリキャップに近い材質なんです。透明パリパリの方のビニール袋はモノアイシールドなどに使いましょう。

 まず肩アーマーの軸受けに、適当な大きさ(軸受けよりもかなり大きめ)に切ったビニール袋の切れ端を乗せます。

 軸受けに対しまっすぐに上腕の軸をはめ込みます。ビニール袋は挟まったままです。軸を奥まで差し込んだら、ゆっくりと軸を抜きます。そうすると、軸と軸受けにピッタリの形にビニール袋の切れ端が変形します。

 軸受けからビニール袋を慎重に外し、余分な部分をデザインナイフで押し切ります。軸受けの外周からはみ出さない程度で良いと思います。切り残しがあっても意外と目立ちませんので…。

 余分な部分が切れたら、今度は上腕の軸にビニール袋を慎重にかぶせます。この一連の作業を肩の前後両方に行ったら、肩アーマーをはめ込んで完成です。

 この方式はポリキャップほどの耐久性は期待できませんが、あまりひんぱんに動かさない部分であれば有効だと思います。簡単な作業で、まるでポリキャップが入っているようなスムーズかつ保持力のある可動が得られます。ポリキャップ関節ではないガンプラ初期のキットなどにも部分的には使えるでしょうねぇ。
 また、この方式は省スペースであることも特徴です。筆者は昔、1/144「逆襲のシャア」シリーズの可動指にもビニール袋を挟んでいましたからねぇ!

 それではまた、薬飲んで寝ます…。

1/144ジュアッグ(その1.5)

2007年04月22日 | 不定期連載シリーズ
 今日は町内会理事長の最終日! 朝から晩まで理事長最後の大仕事ですので、今日の記事も短縮版でお送りいたします。m(- -)m

 旧キットの頃のガンプラって、パーツを見ているとかなり「手作り」な雰囲気があります。昔のキットは手描きで図面を引いたり、職人の方が木を削って原型を作ったモノを元に開発されているため、工業製品でありながら「手作り」な感じを保っているのだと思います。
 あと、発売されて25年も経っているキットですので、金型がお疲れ気味になっているため、パーツの表面が荒れていたりパーツのフチがヘロヘロになっていたりします。この辺を丁寧に整形していく必要がありますねぇ。

 写真は足首横、くるぶしの部分をアップにしたものですが、歯車状のモールドの一部がつぶれています。これは金型が何かの拍子に破損したものだと思われます。精密マイナスドライバーの先端を研いで作った小型彫刻刀などでモールドを復活させなければなりませんねぇ……と思ったら、昔作った小型彫刻刀の先がつぶれていました。新しく作り直すか…(汗)。


 ゾウの鼻のように長いクチバシのダクトを接着しています。ダクトの横にある丸いパイプ状の部分の穴が真円になっていないので、筆の柄に耐水ペーパーを巻いたモノで穴をグリグリとヤスリ掛けし、真円に整形しました。パイプの外側もヤスリで削って形を整えてやる必要がありそうです。
 パイプの中にはコトブキヤの「丸モールドⅣ」の中のシャッターというかルーバー状のモノを入れることにしました。ズゴックの肩の丸いダクトを参考にしています。


 クチバシ先端の内部に付くダクトのシャッター部分も、金型の傷みのためかスジ彫りの深さが一定でなかったり表面が荒れていたりしています。写真はスジ彫りの上から3本目までを目立てヤスリで彫り直したところです。スジ彫りを彫り直したら、パーツの表面を耐水ペーパーで軽くなでてやると良いです。

 
 旧キットの宿命としてポリキャップが入っていないため、作っている途中に関節がユルユルになってしまう可能性が高いです。結局、ポリキャップやABS樹脂ランナーで関節を作り直すことにしました。
 写真は首関節のジャバラですが、プラ製の十字型のパーツを受ける部分に、HGクラスのキットによく使われているポリキャップ(確か「PC-116」だったかと…)の「M」の軸を切り落としたモノがピッタリ入りました。多少ユルいので、すき間に瞬間接着剤を流し込んでおきました。
 このポリキャップの内径は約3ミリです。


 写真左がキットのプラ製十字型パーツです。細い方の軸の径は約4ミリで、太い方の軸が入る受けの部分には内径3ミリのポリキャップを入れたので、新しく交換するパーツとして太さ4ミリと3ミリのランナーが十字状に交差した部分を使用しました。このランナーにはABS樹脂のモノを使用します。
 この、4ミリと3ミリが十字状に交差したランナーは意外と珍しいモノなのか、なかなか見つかりませんでしたが、MG Hi-ニューガンダムのフィン・ファンネル関連のランナー(確か「O」ランナーだったような…)の中にありました。
 さて、この十字ランナー、ピッタリはまると良いのですが…(次回に続く)。
 

1/100ザクウォーリア(その4)

2007年04月21日 | SEED・DESTINY

 足首関節は正面のシリンダーの部分に合わせ目がありますので、瞬間接着剤で接着→接着剤硬化後に合わせ目消しをした後に、ガンダムマーカー「メッキシルバー」でシリンダーを塗っておきました。
 最初はメタリックテープのシルバーを貼ろうかなと思いましたが、意外と貼るのが難しそうな場所でしたので…。


 背中のメインスラスター内部に丸いノズルを取り付けたのに合わせて、フクラハギ下のスラスター内部にも丸ノズルを貼りました。


 足首関節は、脚を下からのぞくとポリキャップの接続軸が見えてしまいます。足の甲にかぶさる可動式アーマーで隠れるだろうと思っていましたが、「アクションベース」などに取り付けて飛行姿勢を取らせた時に、見る角度によってはバッチリ見えてしまうんです(汗)。
 そこで、接続軸の正面(?)を削ってならし(ゲート跡があるので、ヤスリで平らに削っておかないとディテールアップパーツを貼りにくいんです)、コトブキヤの「丸モールドⅢ」の5ミリ径のモノを瞬間接着剤で貼りました。
 MGクラスのキット(ストライクやストフリなど)にも同様のディテールがありますので、イメージを統一することができます。一石二鳥ですねぇ。
 この後、スネの部分を組み立て、接着しました。挟み込むパーツが多いので、接着前に取り付け忘れたパーツが無いかどうかの確認が必要です。

 とりあえず脚が組み上がったので、宇宙世紀のザク(MGザクF2)と記念撮影してみました。一部パーツが付いていませんが…(汗)。

 ザクヲ、意外と小さいです。ザクヲのスネから下は、ザクというよりジンとかSPTみたいなデザインですねぇ。
 足首の可動範囲は期待したほど広くはなかったのですが、F2ザクよりは接地性が良いのであまり問題なさそうです。股関節の可動範囲も、足首の可動範囲で接地できるぐらいの開脚角度なんですが…(汗)。股関節のボール軸を延長すれば可動範囲が広がるとは思いますが、そうするとサイドスカートが太ももと干渉して開きっぱなしになってしまう可能性があります。HGザクヲはキットのままでもサイドスカートのヒンジパーツが太ももに干渉して開きっぱなしでしたから…。


 前から。


 後ろ姿はかなりイメージが異なりますねぇ…。


 ザクヲは大河原メカですので、カトキ立ちよりも大河原氏の設定画の立ちポーズの方が似合うかなぁと思い、やってみました。このポーズはヒザの可動範囲が狭いとイマイチ決まらないんですが、バッチリです。

1/144ジュアッグ(その1)

2007年04月20日 | 不定期連載シリーズ
 前回、ジュアッグやアッグガイなどのいわゆる「アッグシリーズ」についてのお話を書いたのですが、書いているうちにジュアッグを作りたい欲望が激しくなってきました(笑)。読者の皆様からの反響もかなりのものですので、正式に製作記事にしていこうと思います。
 しかし1/144ジュアッグは発売からすでに25年が経とうという古いキットです。最近のキットに慣れてしまっている筆者のペースでは製作が長期にわたると予想されます。
 その間にも新しいキットは次々と発売されますので、新キットの製作をメインにする当ブログの構成は変更せず、合い間にジュアッグの製作をちょっとずつ挟み込むような状態にする予定です。接着剤や塗料の乾燥時間も必要ですからねぇ(笑)。
 それにしても、R3エルガイムMk-ⅡやMG Hi-ニューガンダムの最終回はまだ済んでいないし、黒龍無駄無もあるし、1/100ザク・ウォーリアも途中だというのに、ちょっと手を広げすぎかも…(汗)。でも、作りたい気持ちを抑え切れなかったんですよぉ~!
 というわけで1/144ジュアッグ、少しずつやります♪

 とりあえず仮組みしてみました。

 昔のガンプラは一部のキット(1/60スケールのモノ)を除いてはポリキャップが使用されていませんでした。「ガンプラ」というモノがこの世に登場して間もない頃のキットですから、現在のモノのように洗練されてはいないですが、さまざまな創意工夫が凝らされていました。
 この首の関節は非常に良く出来ています。胴体と接続される首の付け根はシンプルな回転なんですが、頭部と接する部分は十字型のパーツを可動軸として、十字のそれぞれの軸を関節パーツでコの字型に挟み込むという2軸式の可動になっています。自動車のパーツのプロペラシャフトに使われている「ユニバーサルジョイント」と呼ばれるモノに似ています。


 肩の丸いパーツは、だいぶ前の模型誌の作例で1/100トールギスⅢ(またはトールギスをベースに改造したリーオー)に流用されているのを見ましたが、確かに大きさといい真ん中に穴が開いていることといい、トールギス/リーオーにもってこいのパーツですねぇ…。
 肩の関節軸はこの当時のキットとしては珍しく「パチッ」と後ハメできるようになっています。


 な、なんかカワイイ…(笑)。股関節は肩関節と違い後ハメにはなっていません。ヒザが曲がらないデザイン(キットではヒザにあたる部分は回転のみです。設定ではスネがジャバラ式でグニャリと曲がるようですが…)の脚ですが、シンプルな関節構造のわりに接地性は意外と高いです。仮組み状態の全身像↓をご覧いただくと分かりやすいと思いますが、いわゆる「カトキ立ち」のような立ち方でもしっかり接地しています。

 キットの箱や説明書の写真を見ると、ここまで接地性が良いとは想像が付きませんでしたよ♪ 


 「ふにゃっ」とユルいカーブを描く脚のラインがギャグマンガに出てくるロボットのような雰囲気ですねぇ。接地性が良いとは書きましたが、開脚の角度に対する姿勢の具合は制限があります。やっぱり関節部をボールジョイントなどに交換する必要がありそうです。


 モノアイはMGザクver2.0のためサイズ検討用に作っておいたHアイズ4ミリ+丸ノズル5ミリのモノをとりあえず両面テープで貼っています。モノアイは頭部内部に設けられた平らな板に貼るようになっていますが、単なる平らな面を移動するだけではモノアイの視野が狭そうなので、輪っか状のレールを移動するようにしたいと思います。ちょうど頭部内部の真ん中に大きな円筒(首のジャバラが入る部分。写真中央よりやや上です)がありますので、この円筒をモノアイレールに利用して可動させる予定です。

 仮組みしてみたら、素組みでサクサク作るという当初の予定が完全にくつがえってしまいました(汗)。これはやっぱりかなりの時間が掛かりそうな予感が……
 このジュアッグの製作記事はたまに登場しますので、気長にお付き合いくださいね! 


HGUCでジュアッグ出ないかなぁ…

2007年04月19日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 なんとなくMGザクver2.0の影に隠れてしまっている感のあるHGUCアッガイですが、ザクとほぼ同時期に発売されますねぇ。筆者は実はアッガイのキットを組むのはHGUCが初めてなんです。正確にいえば森永製菓のチョコスナックのオマケの1/300スケールキットを作ったことはあったのですが…(固定になっているヒザをノコギリで切り離して木の棒を差し込み、針金で関節軸を作って可動にしてました)。嫌いなMSではなく、むしろ大好きな部類なんですけど、なんとなく作る機会がなかったというか…。
 だからHGUCアッガイにはかなり期待しております♪

 さて、アッガイといえばバリエーションモデルであるアッグガイやジュアッグといった、いわゆる「アッグシリーズ」の存在を忘れるわけにはいきません。旧ガンプラの、テレビに登場したMSのネタが尽きたために日の目を見ることになった彼らは、MSとしては異色ですが怪獣のような姿で非常に味わい深いです。筆者もこの歳になって、アッグガイやジュアッグのカッコ良さが分かるようになってきました。
 アッガイのバリエーションは一見、奇をてらったようなモノに見えますが、実はかなり合理的なデザインです。

同系列で幅広いバリエーション、「04」の機体番号から、旧ドイツ軍の「Ⅳ号戦車」を連想してしまいます(写真は完成品フィギュア「S.O.G.」シリーズのモノです)。

 MSM-04「アッガイ」:水陸両用・汎用型MS。低コスト・高パフォーマンスな機体で、両腕の武装ユニットは数種類の中から交換可能。索敵から戦闘までいろいろとこなせる器用なヤツ。水陸両用MS界のザク的ポジションだと思います。ジェネレータもザクのものを使ってますし…。

 MSM-04N「アッグガイ」:水陸両用・白兵戦型MS。特徴的な大型モノアイで相手の動きを捉え、4本のヒートロッドで襲い掛かるプレデターのようなヤツ。試作型アッガイのボディーを流用しているという説もあります。水陸両用MS界のグフ(?)。アッガイに比べると乗り手を選びそう…。
 
 MSM-04G「ジュアッグ」:水陸両用・砲撃型重MS。頭部の大型レドームで相手の位置を把握し、両腕の3連装キャノンと胴体のメガ粒子砲(←?:これについてはいろいろと説がありますが…)で狙い撃つ! 実体弾とビームの使い分けにより、さまざまな目標に対応可能。
 
 …アッグガイ、ジュアッグについては筆者の妄想ですねぇ(汗)。ゾゴックとかアッグの活躍も観てみたかったっす…。

 最近は特にジュアッグが気になって仕方がなく、とうとう作りたくなってきてしまいました。

 キットは懐かしの1/144ジュアッグ。500円で大ボリュームのキットです。筆者は今回初めて買いました。

 旧キットですので、当然塗装が必要です。とりあえず使いそうな色の「工作用カラー」を買ってきました。赤も買っておくべきだった…。


 とりあえずパーツをいくつか切り取って様子を見てみると……やっぱり昔のキットです。あまり関節を動かすことのないデザインだと思いますので「関節をポリキャップ式に変更」とかはやらない予定ですが、普通に組んで塗装するだけでもけっこう大変そう…(汗)。
 スキを見てチビチビ取り組んで行こうかなぁ…。まあ、HGUCでジュアッグが出たら、そっちに乗り換えると思いますけどね!(笑)。


 

1/100ザクウォーリア(その3)

2007年04月18日 | SEED・DESTINY
 スナップフィット式の導入以後のバンダイ製キットは、一部の例外を除いては接着剤が不要になっています。あのキツいニオイのする接着剤を使うことなく組み立てられるというのは非常にありがたいです。でも昔なら常識だった、「接着剤で接着した後は、接着剤が乾くまで輪ゴムや目玉クリップなどでしっかり押さえておく」という基本的なことを忘れてしまっていたりします。
 スナップフィット式のキットを、合わせ目を消すために接着する場合、多くの場合は輪ゴムや目玉クリップは必要ないのですが、スナップフィットのはめ込みピンから遠い場所などはしっかり押さえておく必要があります。どうやら筆者の場合、接着して合わせ目を消した部分が後になってヒケてくるのは、接着時の押さえが足りずに接着した部分のすき間が開き、溶けたプラスチックだけですき間が埋まっている状態だからではないかということに気付きました。
 実際、ザクヲの前腕のヒジ付近はスナップフィットのはめ込みピンから遠いのですが、接着後しばらくすると溶けたプラスチックがヒケてきていました。合わせ目の部分にすき間が出来ていたんです。輪ゴムで固定しにくい場所だったのでずっと指で押さえていなければなりませんでしたが、いつまでも押さえているわけにも行かないので、結局は瞬間接着剤に頼ることに…(汗)。
 この「接着剤で接着した後は、接着剤が乾くまで輪ゴムや目玉クリップなどでしっかり押さえておく」ことの重要性に気付かせてくれたのは、不知火アスカさんです(勝手にリンク先を貼らせていただいてゴメンなさい:汗)。FGガンダムを筆塗りで丁寧に製作されています。読んでいて非常に勉強になります。ありがとうございます!
 う~ん、やっぱり基本は大事ですねぇ。


 スネの接着を出来るだけ早くやってしまいたいので、この時点で足首と足首関節を組みました。足首は1/144HGキットとよく似たパーツ構成です。この足首を見ていると、ザクというより他のメカ(SPTとか…)を思い出してしまいますねぇ。
 足首関節は正面に来るシリンダーの部分に合わせ目がありますので、接着→合わせ目消しが必要になります(写真撮るの忘れました:汗)。HGと違い、足首関節にディテールが入っていて良い感じです。


 足首関節を瞬間接着剤で接着した後、乾燥するのを待つ間にシールドを組み立てることにしました。前回発見したシールド裏パーツのねじれも気になりますので…。
 上の写真はシールドの可動用アームです。HGキットも中央のボール状の部分は無可動で、HG発売当時「1/100が出たらここは可動式になるんやろうなぁ~」と思っていたのですが、1/100でも無可動でした(汗)。瞬間接着剤での接着&合わせ目消しをしておきました。


 HGキットでは「ガンダムSEED」コレクションシリーズのボール状ポリキャップを使用した可動になっていたシールドのアームですが、1/100ではABS樹脂製のガッチリした可動部になっています。HGのボール状ポリキャップはよく動くのですが、動かしているうちにボール状ポリキャップが傷だらけになってユルんでしまうという弱点がありました。1/100ではABS樹脂製のボールで耐久性がかなり向上していますねぇ。

 可動はかなり固めなので、シールドから上側のボールが抜けた状態にするのは無理かなぁと思っていましたが、ちゃんとこの状態にもできます。


 記事の冒頭で書いた事を実行してみました。ねじれてしまっているシールド裏パーツをシールド表のパーツと接着してマスキングテープで固定し、ねじれを矯正しているところです。はめ込みピンに接着剤を付けるだけでなく、はめ込んでテープで固定した後に、パーツとパーツのすき間に流し込みタイプの接着剤を軽く流し込みました(この時、マスキングテープで固定している部分の周囲は避けておきます。マスキングテープを伝って接着剤が流れて広がったら大変ですので…)。
 数時間後にマスキングテープをはがすと、シールド裏パーツはしっかり接着され、ねじれが直っていました。そういえば、艦船や航空機のプラモデルって船体や機体のパーツが少し反っている場合がありますが、しっかり接着してしまえば気になりませんもんねぇ。


 1/144キットではケガ防止とパーツ数を減らすために短くて先の丸いモノがシールド表面に一体成型されていたスパイクですが、1/100では別パーツで再現されていてボリューム感&迫力満点です。こんなトゲトゲでショルダータックルされたら、ひとたまりもないですねぇ!


 おまけ
 先日紹介したアトムハウスペイント「工作用カラー」の色見本が出来ましたので載せておきます。

 カタログを参考に筆者が作ったモノですので、実際の色とは異なる場合があることをご了承ください。 
 


1/100ザクウォーリア(その2)

2007年04月17日 | SEED・DESTINY
 ガンダムSEED無印1/100シリーズは、造形やディテールなどはMGクラスのキットと比べてもほとんど差が無いのですが、最近のキット(インフィニット-ジャスティス以降?)やイージスなど一部の特殊アイテムを除くほとんどのキットは、構造的には1/144HGキットと大差ありません。肩関節の前方スイング機構が追加されているぐらいです。パーツ分割もHGキットと似たような感じで、前腕や太もも、スネの正面にパーツの合わせ目が来る場合が多いです。
 接着・合わせ目消しをする場合は、接着剤の乾燥時間を少しでも多く取るために、組み立て工程の早いうちにこれらの合わせ目が生じる部分を接着しておく必要があります(製作時間に余裕がある場合はそこまで気を使う必要はないんですけどね:笑)。
 スネや太ももなどは、足首やヒザなどの関節ブロックを作ってから挟み込むようになっていますので、早く接着しようとすると関節ブロックを早く組み立てなければなりません。
 というわけで、説明書の順番どおりではないですが、ヒザ関節に行きます。

 ヒザ関節ブロックのパーツは、ポリキャップへの接続軸の強度確保のためにABS樹脂製になっています。このABS樹脂が非常に硬いんです(汗)。
 バンダイ製キットに使われているABS樹脂には硬いモノと軟らかいモノが存在するようですが、最近作ったキットでは、硬い:MG Hi-ニューガンダム 軟らかい:1/100アカツキ、MGザクver2.0といった感じです。この硬軟の使い分けはどういう基準で行われているのかは分かりませんが、とにかく硬い方のABS樹脂が使われているキットはしんどいです(汗)。ニッパーによるパーツの切り出し、デザインナイフでのゲート処理、ヤスリでの整形など、軟らかいABS樹脂の場合とぜんぜん違います。
 ザクver2.0が軟らかい方のABS樹脂で良かった~♪

 さて、ABS樹脂製パーツは表面がツヤツヤの場合が多く、スチロール樹脂(PS。プラモデルで一番多く使われているプラスチック)に比べるとヒケが目立ちます。このヒザ関節も耐水ペーパーでヒケをなくした後、メラミンスポンジで表面をツヤ消しにしておきました。


 このキットはヒザの可動範囲を確保するために、太もも側のヒザ裏に大きなすき間があります。一瞬、関節ブロックを組み込む向きを間違えたかなと思ったぐらい…(笑)。説明書をよく見て確認し、この向きで正解と分かったのですが、このすき間は気になります。

 太ももを一度分解し、関節ブロックと太もも内部の仕切り板の位置関係を確認した上で、関節ブロックを上に向かって延長することにしました。ある程度の延長なら、可動を妨げる危険性はなさそうです。
 ランナーの棒部分やタグ(板状の部分)を使って延長しようとも思いましたが、もうちょっと楽な方法を採ることにしました。

 コトブキヤ製プラユニットの四角いダクトパーツの一番大きなモノを貼り付けるだけです。

 接着面が非常に狭いのでちょっと難しいですが、瞬間接着剤でヒザ関節ブロックの上部に貼り付けます。


 ヒザ関節ブロックが上に延長され、太もも裏のスカスカ感がマシになりました。延長に使ったダクトのパーツを関節ブロックの成型色に近い色で塗ってやれば、さらに見栄えが良くなると思います。筆者はやりませんでしたが…(汗)。


 このダクトパーツ、ちょうど良い大きさだったようでヒザ関節の可動範囲には全く影響しませんでした。ただ、太ももには動力パイプが入ってくるので、ダクトパーツと動力パイプが干渉することも考えられますが、たぶん大丈夫でしょう(←やや不安…)。
 キットのままだと、この状態までヒザを曲げたら、関節部のすき間からポリキャップが丸見えになってしまうのですが、完全に隠れています。
 残念ながら、この方式にはデメリットもあります。太ももとヒザ関節ブロックを完成後に取り外すことができなくなってしまうんです。全塗装する場合は、マスキングで対応するしかなくなってしまいます(汗)。う~ん…。

 ヒザ関節を組み込んで、太ももを接着しましたが、太ももの合わせ目には途中までスジ彫りが入っています。接着剤で溶けたプラスチックがスジ彫りを埋めてしまいそうになりますが、ツマヨウジの先で溶けプラを取り除いてスジ彫りを復活させておきました。


 上腕・前腕にも合わせ目がありますので、今のうちに接着しておきました。左右の腕でヒジ関節の可動の固さが異なりますが(左腕がややユルいです)、筆者のキットだけの症状かもしれません。意外と個体差ってあるもんですので…。

 さて、接着剤の乾燥待ちの間にシールドを作ってしまおうと思いましたが、シールドのパーツの異常に気が付きました。
 1/100ザクヲは、ガナーウィザードとブレイズウィザードの2種類のバックパックがセットされた豪華キットです。当然、箱に入っているランナーの数も非常に多く、箱を開けた時にはギュウギュウに詰まったランナーに圧倒されます。このランナーのボリュームがスゴいので、シールド裏のパーツが圧迫されて、微妙に曲がっていたのです。しかもねじれた感じに…(汗)。
 「ひょっとしたら、不良品として交換する必要があるかも…」と思いましたが、パーツを切り取って、シールドの表側のパーツと組み合わせてみると、はめ込みピンが多く配置されているためにキッチリはまりました。

 この状態で一晩放置していたのですが、分解してパーツのねじれぐあいをチェックすると、かなりマシになっていました。ねじれの具合を写真に撮ろうとしても、ねじれているかどうか分からないぐらいにはなっています。
 ひょっとしたらシールド裏のパーツが曲がってしまうのを見越して接続ピンを多めに設置しているというスゴい設計なのかも…(笑)。


1/100ザクウォーリア(その1)

2007年04月16日 | SEED・DESTINY
 今回からの製作ネタは「1/100ザクウォーリア」です。やや古ネタで、なぜこのタイミングでやるのかといいますと…。
 先々週の土曜日、ミドリさんに「MGザクver2.0」のサンプルを作らせてもらいに行った時、新製品のHGUCブルーディスティニー2号機が入荷しているのをチラッとは見ていたんです。でも、ザクver2.0のあまりのスゴさにブルーディスティニーの存在をすっかり忘れてしまっていました(←若年性健忘症?)。結局、現在も入手しておりません(汗)。
 そこで、積みプラ状態になっているキットを作ることにしました。今回作るのは、「かめっチ式モノアイの作り方」で実験台になってもらったザクウォーリア(以下、「ザクヲ」と略)なんですが、この機会に作っておかないといつまでも積んだままになっていたかもしれません…(汗)。
 この時期に1/100ザクヲを作る人はほとんどいないかもしれませんが、ガンダムSEED無印1/100シリーズ全体に共通の内容もありますので、とりあえず読んでみてくださいね!

 さて、ザクヲですが、実は個人的に大好きなデザインのMSなんです。前作の主役MSの技術を参考に造られたMSという点で、「Zガンダム」のリック・ディアスやハイザックと同様のポジションといえますし、ジンやシグーといった従来のザフトMSの流れをくみながらもストライクやインパルスなどのガンダムタイプMSとの共通点もあるというデザイン。さらに宇宙世紀の元祖ザクのプラモ的な弱点を解消すべく練り上げられた各部(腕を横に上げやすくなった肩アーマー、可動範囲の確保が容易な腰スカートや足首周辺など…)のディテール…。
 しかも筆者が長年疑問に思っていた元祖ザクの両肩の装備の位置がザクヲでは逆になっている点も地味なようで高いポイントです。ザクって、右肩がスパイクアーマーで左肩がシールドの方が、マシンガンを構えつつシールドで防御できたり、右手に武器を持った状態での左右の重量バランスも良いと思うんですけどねぇ…。でも、実際にザクの両肩の装備を入れ替えてみると違和感バリバリです(←気持ち悪くなったので、すぐ元に戻しました:汗)。やっぱり右肩がシールドで左肩がスパイクアーマーというのが頭に染み付いているからですねぇ。その点、ザクヲは最初から両肩の装備がザクとは逆ですので、問題なしです。

 話が長くなりましたが、製作に入ります。

 頭部は「かめっチ式モノアイの作り方」ですでに作ってしまったので、そちらの記事を読んでみてください。このザクヲの頭部デザインは非常にプラモ向きですねぇ! ヘルメット状になっているため、宇宙世紀ザクではどうしても存在した頭部のパーツ分割ラインが全くありませんし、クチバシのダクト部分もパーツ分割をせずに普通の金型で成型できるように工夫されています。よく見るとザクというよりマラサイとかギラドーガに近いですが、確かにザクです。
 このザクヲのモノアイ、半年ほど前に作ったモノなのでラピーテープや両面テープの粘着剤の劣化の心配がありましたが、今のところ劣化の兆候はありません。ちょっと安心です。保存環境には気を使っていたので(完成した頭部をビニール袋に入れてキットの箱の中で保存)、ビニール袋を切り取って作った透明モノアイシールドも劣化していませんよ!


 胸部に移ります。肩付け根関節軸はガンダムSEED無印1/100シリーズではおなじみの、ポリキャップ式で前方にのみスイング可能な構造です。やや前方スイングの可動がユルく、前傾姿勢を取らせた時に腕がダラーンと猫背状態に垂れ下がってしまう可能性があります。ザクヲのシールドは大きくて重いですからねぇ。ポリキャップを胸内部に取り付けた後、胸内部のポリキャップの受け部分に瞬間接着剤を流し込み(肩関節軸パーツに瞬間接着剤が付かないように先細ノズルを使いましょう)、パーツが白く曇るのを防ぐために息でフーフー吹いて乾燥を待ち、瞬間接着剤が完全に固まってからポリキャップを動かします。ちょうど良い固さの可動になりますよ!ポリキャップは通常の瞬間接着剤では接着できない材質ですので使える技です。
 このザクヲが発売された頃は無かったのですが、今はアクションベースがあります。飛行姿勢で飾る時には特に重要だと思いますよ!


 ザクヲの背部メインスラスターノズルはオレンジ色の四角いノズルです。でも筆者は「『ザク』と名の付くMSのバーニアは、やっぱり丸やで!」と思いますので、コトブキヤ「丸バーニア(だったかな?)」を四角いノズルの中に入れてしまいました。なんとなく「Vガンダム」のゾロアット/ゾリディアみたいになりましたねぇ(笑)。


 首元というか、人間でいうと鎖骨の辺りがスカスカして寂しかったので、コトブキヤ「丸モールドⅢ」を適当に貼ってみました。以前作った1/100デスティニーガンダムとの共通性も持たせています。
 でも、まだまだスカスカ感がありますねぇ(汗)。もうちょっと何か貼ろうかなぁ…。


 この1/100ザクヲ、頭部の可動範囲は意外と狭いです。その原因は頭部のポリキャップの位置が前に付き過ぎているからだと思います。これによりヘルメットの後頭部がボディー側の大きなエリに干渉してしまうんです。1/144コレクションシリーズのザクヲはグリグリ動いたのに…(泣)。一度分解してみて、何も支障が無さそうだったらポリキャップの位置を変更してみようかなぁと思っています。



 頭部と胸部が組み上がった状態です。エリとヘルメットで2重にガードされている後頭部辺りがカッコ良いです!

 ところで、エプロンさんの模型製作日記に「SD三国伝」の売り場と「1/20スコープドッグ」&「PGウイングゼロカスタム」のスペシャルバージョンの情報が出ていますので、ぜひ見に行ってくださいね! 
 それにしてもPGゼロカス、半透明成型色にパール塗装とはスゴいなぁ…。ちなみに「EXF」はエクストラフィニッシュ塗装のことのようです。

 それではまた…。