ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(最終回)

2007年09月23日 | ガンプラ以外
 新劇場版エヴァンゲリオンの製作記事も今回で最終回です。前回「あともうちょっと」と書いた残りの部分は…

 親指&人差し指付け根の丸モールド塗装と、前腕側面の「-EVA01TEST-」の文字デカール貼りだけだったんです(汗)。ホンマ、あと20分もあれば出来ることだったんですけどね…(汗)。腕のデカールは予備が入っていないので、貼り付けは一発勝負になります。多少位置がズレても気にしないぐらいの方が良いのですが、ちょっとのズレがやっぱり気になったりしますねぇ(泣)。

 新劇場版初号機の完成です。


 アンビリカルケーブルの背中への差し込みは「行きは良い良い 帰りは怖い」状態です。取り付け時はあっさり入るのに、外す時には非常に固く、端子部分が「ポキッ」と折れて背中の穴に残ってしまうのでは…と、ヒヤヒヤしながら外しました。ケーブルを固めの針金に交換して、アンビリカルケーブル自体をスタンド代わりにする場合なら、実に頼もしいコンセントだと思うのですが…(汗)。

 筆者は新劇場版を観ていませんし、TV版についてはレーザーディスクを発掘してこないと観られないので、劇中のポーズの再現は断念しました。

 かなり分かりにくいですが、ダッシュする初号機です。TV版の、落下してくる使徒をエヴァ3機でキャッチする作戦で印象的だったクラウチングスタートのポーズを取らせたかったのですが、極めて広い下半身の可動範囲を誇る本キットでも無理でした(汗)。可動範囲は広くても、意外とポーズ付けは難しいです。
 とりあえずスタート後ということで…(でもTVではケーブル無しだったような…)。

 新劇場版の初号機はプログレッシブナイフのデザインが変更されていますが、どうしてなんでしょう? TV版デザインのナイフでは、新劇場版のアクションシーンには貧弱だから、と想像していますが…。

 ガトリングガンのようなごっつい武器を持たせても、全体の印象のスリムさは変わりませんねぇ。実にカッコ良いです。


 デザインの関係上、腕の可動にはかなりツラいものがある本キットですが、パレットガン(パレットライフル)の両手持ちが可能です。ホンマはコトブキヤのメカニカルチェーンベースの裏側を兵装ビルに見立てて写真を撮る予定でしたが、実際にやってみるとイマイチだったので、やめときました(笑)。


 ややコワモテの主役メカの顔から一転、口を開いた暴走時の凶悪な顔はまさに怪物ですねぇ。口の開閉だけでキャラクターのイメージが大きく変わってしまうのはスゴいです。やっぱり良く出来たデザインですね!

 久しぶりにエヴァンゲリオンのプラモを組みましたが、10年近い年月を経てもやっぱりデザインの魅力は色褪せていないと思います(新劇場版の設定で細部が変更されていますが)。MGザクver2.0やMGターンAガンダムのような驚きはありませんが、傑作キット・LMHGの熟成型モデルチェンジといった感じで良く出来ています。ガトリングガンも大きな魅力ですしねぇ♪


 
 



新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その14)

2007年09月21日 | ガンプラ以外
 新劇場版エヴァ初号機もいよいよ終盤(前々回もそう書いたような気が…)です。Ernieさんからいただいたコメントによりヘルメットの周りの部分の裏側は赤いということを知りましたので、さっそく塗りました。
 
 本来ならパーツを分解して塗ると楽なのですが、頭頂部のパーツのはめ込みが非常に固く、分解はほぼ無理だと判断してマスキングで対応しました。この赤はガンダムマーカー「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムCGレッド」を使っています。写真では分かりにくいですが蛍光レッド気味の鮮やかな赤で、けっこう使えますよ♪
 


 足首に戻ります。足の甲に被さるグリーンのカバーはボールジョイントで可動するようになっています。基部から外れにくくなるように、裏側から固定用のパーツをはめ込むようになっています。LMHGでは外れやすかった記憶がありますからねぇ。
 カバー自体はLMHGでは左右に分割されていましたが、新劇場版ではワンパーツ構成です。ただし、4つある黒穴のうち外側の2つが成型の都合でいびつな形になっています。ピンバイスで開口して真円の穴にしようかと思いましたが、パーツの裏側の押さえパーツと干渉しそうなのでやめました。


 すでに組み立てた手首以外の手首も丸モールドを交換したりして準備中です。写真左から、右握り手・右ナイフ持ち手・右銃持ち手・左平手です。握り手は穴開きゲンコツになっていて使い道はあまり無さそうですが、たぶん零号機では「ロンギヌスの槍」用握り手として使うのでしょうねぇ。


 プログレッシブナイフは刃の部分がシャープな造形で、削り込みは不要だと思います。刃の部分は「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムアームズグレー」で塗りました。刃の背に付いている赤いマーカー状の部分は、使用時にちゃんと超音波が出ているかどうか(TV版の初期の話で、シンジ君が教室で「超音波が…」としゃべっていたのを思い出しました)を示すインジケータだと解釈し、収納状態のモノには赤く塗りませんでした。

 
 エヴァンゲリオンの特徴的なアイテム、アンビリカルケーブルの端子部分はスライド金型でキッチリ成型されています(写真左)。
 写真右の金色の部分は「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムCGイエロー」で塗りました。ゴールドというよりメタリックイエローという感じの色で、RX-78ガンダムの目や平成ガンダムのゴールド部分に適した色だと思います。オススメですよ♪
 コードは太めの銅線が入ったリード線なので動きのある表現が可能です。エヴァ本体を支えられる強度がある金属線に交換してやると、スタンド無し・ケーブルのみで宙に浮かせたり不安定な姿勢のポーズを取らせることができるかもしれません。
 アンビリカルケーブルの設定はTV版を初めて観た当時は驚きました。通常は有線による電力供給で長時間の作戦が可能で、ケーブルが切れた(または外した)時は「残り時間約3分」というウルトラマン状態になり、緊張感のある演出が可能になるんですからねぇ。核動力で動いている他のロボットとの違いも明確ですし…♪

 今回で最終回に持ちこめるかなぁと思いましたが、あとちょっとのところで到達できませんでした(汗)。ホンマ、あとちょっとやったのになぁ…。


新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その13.5)

2007年09月20日 | ガンプラ以外
 
 エヴァ初号機の足裏です。まるでブランド物スニーカーの底のように色分けされている設定なのですが、キットのパーツは黄色です。黄色の下地に白を塗るのはかなり苦しいのですが、足の裏が見えるポーズが多そうなエヴァですので、塗り分けることにしました。
 ただ、水性塗料あるいはマーカーのインクでの白塗装を薄い塗膜でキレイに仕上げる自信は無いので、変化球を使います。人間が履く靴のようなデザインの足裏なら、靴のようにすり減らしたらどうだろう?と…。


 とりあえず説明書の塗装見本を参考に足裏をマーカーで塗ります。白い部分はガンダムマーカーの白(SEEDホワイトを使用)のインクをドライブラシ的に軽く塗っておきました。後の工程でどうせ白くなくなるので、黄色い部分との色の違いが分かる程度にしておきます。


 マーカーのインクが乾いたら、荒めの耐水ペーパー(400番を使用)の上で足裏を滑らせ、すり減らします。歩いたり走ったり、踏ん張ったりという足の動きをイメージしながら耐水ペーパーにこすり付けると良いと思います。ちなみに筆者はO脚気味ですので、靴のカカトの外側がすり減ります(笑)。


 何百トン、何千トン(あるいは何万トン?)という巨体を支える足裏ですので、人間の靴の底ほどすり減りやすい材質とは思えませんが、まあこれぐらいはすり減るでしょう。つま先の親指側、土踏まずの手前、カカトの内側をすり減らしてあります。塗った色がところどころハゲてしまいましたが、靴底で部分的に色が違う部分って、すり減ったら靴底の地の色が出て来ますので案外リアルかなぁと思います。


 筆者は底が白い靴を履いたことがあまり無いので、実際にはすり減った跡がどんな色になるかは分かりません。でも、小学・中学時代に履いていた上履きのバレーシューズはやたら黒いこすれ跡があったので、スミ入れ用マーカーでこすれ跡を描き込みました。う~ん、ちょっとわざとらしかったかも…(汗)。


 ちょっと雲行きが怪しくなってきたので、パステル粉を塗り付けてごまかすことにしました。兵装ビルが立ち並ぶ戦闘区域の地面はどんなだったかなぁと思いつつも、自然と土色のパステルを選んでしまっていたりします。とりあえず土の黄土色とコンクリートの灰色、アスファルトの黒の3色のパステルを粉末にして混ぜ、足裏にこすり付けました。

 パステル粉はツヤ消し面もしくは細かい凹凸のある面でないと定着しませんので、思ったより足裏に付いてくれませんでした。や、ヤバい(汗)、単に汚い仕上がりになってしまいそうな…。

 そこで「困った時の砂ボコリ」、ガンダムマーカーウェザリングセットの「ガンダムサンドブラウン」を塗ることにしました。インクを平筆に取って、軽く足裏に塗り付けます。乾燥後に綿棒などで軽くこすると程よいヨゴレ具合になります。

 うむむむ…。当初思い描いていた仕上がりとは全く別物になってしまいましたが、「すり減ったり汚れた靴底って、こんなもんやろ?」と、自分を納得させることにしました(汗)。なんか、運動場の白線を踏んだ後みたいな感じですが…。

 あともうちょっとで完成ですが、次回で最終回になるかなぁ…。


新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その13)

2007年09月19日 | ガンプラ以外
 新劇場版エヴァの製作も終盤に差し掛かってきました。デザインが独特なものなので、最近のMGクラスの価格帯のキットとしては合わせ目消しが必要な部分が多く、しかも有機的なフォルムであるため、かなりの強敵です。まだまだ気が抜けませんよぉ…。

 スネは正面の部分が別パーツになったため、LMHGと比べて合わせ目処理の手間が約半分になりました。それでもヒザ関節は挟み込み式であったり、フクラハギ側の合わせ目消しが必要だったりで、なかなか手ごわいスネです。
 スネをヒザ関節のポリキャップに取り付けると、ヒザのクラッシャーの可動が固くなります(気を付けて動かさないと、クラッシャー取り付けアームが折れそうで恐いです)。筆者のキットはもはや分解不可能なので手遅れですが、まだ組み立てていない方は、クラッシャーの取り付けアームの、ポリキャップを通す穴を少し広げておくと良いと思います。

 
 写真左:スネ正面上部のクラッシャーの付け根部分はパーツ分割により色分けされました。足首取り付け用ポリキャップはスネ正面のパーツに取り付けてから、スネ本体に組み付けるようになっています。
 写真右:フクラハギ側の合わせ目は、やっぱり瞬間接着剤を使うことにしました。やり方は流し込みタイプの溶剤系接着剤とほぼ同じで、パーツとパーツとの間を少しだけ開けた状態まで組み立て、すき間に瞬間接着剤を流し込みます。溶剤系接着剤と違うのは、接着剤を流し込んだらすぐにパーツとパーツを圧着するところです。接着剤の量とか圧着のタイミングなどがかなりシビアですので、安いキットを練習台にして慣れておいた方が良いです。
 ヒザ関節周りが非常にタイトなので、瞬間接着剤がヒザ関節に付いてしまうのを防ぐ必要があります。瞬間接着剤で接着できない材質(ポリエチレン)製のビニール袋をヒザ関節周りのすき間に差し込んで、接着剤の付着を防ぎました。接着剤が固まったらビニール袋を抜き取れば良いのですが、接着剤がビニールの表面を鋳型としてキレイに固まっていたりします。うまく行けば、ヒザ関節周りの装甲のフチをペーパー掛けしなくても済みますよ♪


 とりあえずスネは接着剤の乾燥を待つことにしました。スネまで組み上がったので、だいたいのサイズが把握できます。1/100スケールのガンダム(約18㎝)と並べてみました。足首が無い状態でもガンダムよりかなり背が高いです。
 エヴァには明確なサイズの設定がありません(40~200メートル説あり)が、身長100メートルとすると約1/500といったところでしょうか。

 さて、足首に入ります。
 
 足首も基本的にはLMHGと似ていますが、足首ボールジョイントの基部に横方向の軸が追加されています。接地性の向上が期待できます。書き忘れていましたが、このキットのポリキャップはLMHGのモノの流用のようです。ポリキャップのコストを抑えつつ新規の関節をABS樹脂で設けるという、実に合理的な設計だと思います。


 靴の部分は、このようなパーツ分割になっています。つま先は左右で違うパーツ、カカトは左右共通パーツになっています。ディテールを再現するためにカカトの靴底部分は凝ったパーツ分割になっていますよ♪
 

 まさに「靴」です。なんかルパン三世の靴を思い出してしまいました(笑:靴下も…)。
 つま先はポリキャップで独立可動します。ちょっとポリキャップからはめ込みピンが外れやすいのが難点ですが…。足の甲にあるスジ彫りモールドは成型の都合で途中から消えてしまっています。デザインナイフや目立てヤスリなどで復活させてやると良さそうですが、筆者は忘れていました(汗)。
 足の甲のカバーの基部ボールジョイントは、別パーツで可動式に変更されました。


 足の裏もまさに「靴」です。この足の裏の塗り分けパターンがなかなかモデラー泣かせなんです。しらばっくれようと思いましたが、シンジ君の有名なセリフ「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」を思い出し…(続く)

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その12.5)

2007年09月18日 | ガンプラ以外

 前回、太ももの外装を接着する際に、すき間が開いたまま密着できなくなってしまった(しかも接着剤は瞬間接着剤で…:汗)オッサン、パーツを分解しようとすると脳裏に「部品請求」の文字が浮かんだので、結局すき間を補修する方向で行くことにしました。

 無塗装の場合、成型色を損なうことなくすき間を補修する方法としてランナーパテ(カラーパテ)がありますが、パーツの問題箇所が瞬間接着剤でコーティングされているため、せっかくのランナーパテが接着しない恐れがあります。盛ったランナーパテが硬化した後にペロッとハガレたら悲しいですからねぇ。

 結局、ヤスリで粉にしたランナーと瞬間接着剤ですき間を埋めました。先日のトランスフォーマーネタでやった方式と同じです。

 写真は瞬間接着剤の乾燥後にヤスリ&ペーパー掛けして仕上げた状態です。う~ん、やっぱり合わせ目に黒い(というか透明の)スジが出来てしまいました(汗)。
 四角い面を持つロボットの場合なら、合わせ目のある面だけに成型色に合わせて作った塗料を塗ってごまかすこともできるのですが、曲面で構成されているエヴァの場合は、そこだけ塗装で隠すことができません。何か良い解決法を思いついたら試してみようとは思いますが、とりあえずこれで良しとしておきました。

 もう片方の太ももは、一番上の写真のようなすき間は出来ませんでした。どうやら問題の太ももは、インナーフレームと外装との間にゲート跡か何かの削りカスが挟まった状態で組み上げてしまったようです(汗)。でも、結局すき間が出来なかった方の太ももの裏側にも瞬間接着剤での合わせ目消し特有の黒いスジが…(滝汗)。
 太もも装甲の密着度が左右で違うので、太もも正面装甲を組み付けた際の仕上がりに差が出てしまうかなぁと心配しましたが、意外にも差は出ませんでした。あ~良かった…。

 
 太ももの脚付け根付近の装甲断面は、肉厚が一定でない上に、脚付け根のインナー関節部分とけっこう干渉します(写真左)。パーツのフチをナイフで削ったりカンナ掛けしたりして、肉厚を薄くしつつ有機的なラインに修正していきました(写真右)。
 可動範囲が広がるだけでなく、全塗装した場合は脚付け根インナー関節部の塗装ハゲを防ぐことができますよ♪



 とりあえず太ももまでが完成しました。後はヒザ下なのですが、スネも関節パーツ挟み込み&要・合わせ目消しなんですよねぇ。なかなか手ごわいキットです。
 それにしても、スリムな身体に両肩の垂直尾翼みたいな装備品という後姿が独特でカッコ良いです♪
 

   

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その12)

2007年09月17日 | ガンプラ以外
 今回は昨日の記事の冒頭でチラッと書いた「思わぬ苦戦」の話です。
 
 ヒザの三角柱状のパーツ(格闘戦用のクラッシャーでしょうか?)は、可動方式がLMHGと同じですが、先端の黄色い三角がパーツ分割によって色分けされています。LMHGを作った時は、水性だった頃のガンダムマーカーで塗った覚えがあります。色分けの境界部分のパーツの薄さがスゴいです。


 ヒザ三角柱は、ヒザ関節下側のポリキャップに取り付けられ、独立可動します。LMHGとほぼ同じ構成ですが、ヒザ関節上側はポリレスABS樹脂関節になっています。
 実はヒザ関節のパーツのゲート部分が欠けてしまったのですが、この時点では「まあ、外からは見えないだろう」と思い、放置していました。


 LMHGでは太もも部分は外装に直接ヒザ関節を挟み込み、太ももの股関節周辺のブロックを取り付けるためのポリキャップを取り付けていましたが、新劇場版キットでは太もも内部にもインナーフレームが設けられました。関節の可動方式はほぼ同じですが、装甲のすき間から黒い内部パーツがチラッと見えることで、見た目はかなり良くなるのではと期待できます。


 LMHGでは太ももの装甲は完全な左右モナカ割りでしたが、今回は太もも正面の下半分が分割されています。合わせ目消しの手間がちょっとだけ軽減されています。
 ここに来てヒザ関節のゲート跡の欠けた部分が完成後も外から見えてしまうことに気付き、あわてて修正することになりました。太ももインナーフレームのヒザ関節部分のはめ込みピンが折れるのを避けるため、フレームを分解せずにヒザ関節の欠けを補修したので、思ったより時間が掛かってしまいました。
 問題のある部分は早めに処理しておかないと、後で苦しい思いをするもんですねぇ…(泣)。

 太ももの装甲、特に後ろ側は合わせ目処理が必要となります。作業時間短縮のため、瞬間接着剤で接着することにしました。瞬間接着剤を使用した場合は、合わせ目に黒いスジが目立つことがありますが、パーツ同士のすき間がほとんど無ければ黒いスジもあまり出来ないはず、と思って接着したら…

 「ギャーっ!?」
 太ももの下半分に大きなすき間が…(汗)。いくらパーツ同士を圧着しようとしても、ぜんぜんすき間が狭くなりません。しかも接着に使ったのは瞬間接着剤! 無理にパーツを分解しようとしたら、取り返しのつかないことになりかねません。
 どうする、オッサン!?(次回に続く…)
   

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その11)

2007年09月15日 | ガンプラ以外
 トランスフォーマーネタで一時製作を中断していましたが、ようやく劇場版エヴァ初号機の作業再開です。
 
 LMHGの股関節は充分な可動範囲を持っていましたが、新劇場版キットではさらに進化しています。LMHGでは股関節のボール付き軸は腰内部構造材と一体成型されていましたが、新劇場版では別パーツ化され、前後・左右方向に2つの可動軸が追加されています。
 ボールジョイントの表面はパーティングラインを含め、かなり粗い仕上がりになっています(左の写真左側)。このままでは軸受けとなるポリキャップがボロボロになってしまうので、ボールを耐水ペーパーで均しました(左の写真右側)。このペーパー掛けによって可動がユルくなってしまったら、ボール表面を瞬間接着剤で薄くコートしてやる必要があります。

 
 人間でいう骨盤にあたる部分です。写真左は上から見たところで、写真右は前から見たところです。ボール付き可動軸はこのように可動します。
 この部分はLMHGでは板のような構造材でしたが、新劇場版では中身がみっちり詰まった感じになりそうです。


 腰の装甲(拘束具)は左右分割ですが、正面の目立つ部分の合わせ目に大きな段差ができます(汗:0.3ミリほど…)。パーツ同士をズラして本来の位置に持ってきてから瞬間接着剤で強引に接着しました。プラセメントだとかなり苦戦すると思います(汗)。
 先端の水色部分はちゃんと別パーツで色分けされていますよ♪


 ウエスト上段(写真奥)・下段(写真手前)はそれぞれ別ブロックになっていてボールジョイントで可動するのはLMHGと同様ですが、新劇場版では黒い部分と装甲(拘束具)が別パーツで色分けされています。10年ほど前、LMHGをパチ組みした時に、装甲に一体成型されている黒い部分をガンダムマーカースミ入れ用ブラックで塗ったのですが、どうしても黒い成型色の部分と質感の差が出てしまいましたから、今回の色分けは非常にありがたいです。
 黒いパーツは左右分割ですが、合わせ目がセンターに来ないので、瞬間接着剤で接着してから合わせ目を消しました。

 
 まるでエビのような背中です。背骨状のパーツ(写真右)は1個1個、別パーツで再現されていますが、形が良く似ていて間違えそうに見えます。でも大丈夫! はめ込み部分の形状がそれぞれ違うので、組み間違えることはまずありませんよ♪

 
 腰の可動範囲は広いです。しかも各節ごとに可動するので見た目も自然ですねぇ。腕の可動範囲が期待できない分、腰の可動範囲を活かしてポーズ付けするのが良いのでしょうね。

 
 写真左:背中と首を反らした状態。写真右:丸めた状態。胴体関連の可動は文句の付けようがありません! スゴいです♪ しかも基本構成は10年ほど前のLMHGの頃に出来上がっていたというのがさらにスゴいですね! 


新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その10)

2007年09月11日 | ガンプラ以外
 早いもので劇場版エヴァの製作記事も10回目を迎えました。でもまだ上半身だけ…(汗)。彗星さんのブログでは塗装済み完成状態(早い!)が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね♪ 蛍光グリーンのストライプなど質感の高い塗装が堪能できますよ!

 さて、こちらはようやく肩の武装コンテナ(輸送台への固定部分も兼ねる?)です。
 
 右肩のパーツです。左肩にはさらにプログレッシブナイフ収納部のハッチ開閉用パーツが加わります。LMHGでは色分けされていなかった部分(内側の肩周辺の紫とか)もキッチリ色分けされています。
 
 サクサク組み上げることができます。後端の紫色の部分も色分けされており、合わせ目を消す手間が大幅に減っています。本体部分の黒いパーツは実機でもモナカ割りだと解釈した場合なら、合わせ目を消す必要は全くありませんねぇ♪



 肩への取り付けは、LMHGでは可動軸が付いた細いパーツ(肩にあるスリットに入り込む感じになっています)を肩にはめ込んで、その軸を肩コンテナのパーツで挟み込むようになっていました。新劇場版のキットでは肩コンテナに付いているボールジョイントを、肩の一部(ABS樹脂製)で受けるようになっています。


 右肩完成状態です。肩コンテナの垂直尾翼みたいな部分はLMHGよりも短くなっているようです。それにしても独特なシルエットですねぇ。

 
 写真左:左肩プログレッシブナイフ収納部の上部ハッチです。グリーンの三角形パーツ自体は右肩のモノと共通ですが、可動用ヒンジが付きます。鍵穴状のモールドが2つ入ったパーツはナイフの一部のようです。
 写真右:分かりにくい写真になってしまいました(汗)が、上部ハッチと昨日の記事で登場した蝶の羽根のようなハッチを組み付けたところです。

 
 ナイフ収納部はこんな感じで開閉できます。ナイフの組み立てはまた後日に…(柄の部分の塗り分けがありますので…)


 デザイン上仕方ないのですが、腕の左右方向への開き具合はここまでが限度です。でも…

 「ヘル、アンド、ヘヴン!!」♪ガガガッ ガガガ ガ~オガイガー!♪←作品違うって!! 
 手指のポーズを見ていたら、やってみたくなりました(笑)。そういえば肩のアウトラインがステルスガオーの翼にソックリですねぇ。可動範囲に制限の多い腕周りですが、こういうポーズなら決まりますよ! ナイフや銃の両手持ちにちょうど良いですねぇ。


新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その9)

2007年09月09日 | ガンプラ以外
 エヴァンゲリオンのデザインの特長の一つとして、発光する(?)マーキングがあります。ヒーロー的なスーパーロボットのシンボルマーク(ビーム発射口を兼ねる場合が多いですね)ならともかく、リアルロボット系の機体表面に発光文字が入っているのが非常に斬新ですねぇ。新劇場版のキットでは、シールとドライデカール(インスタントレタリング)、透明パーツの組み合わせによって肩の発光文字部分が再現されています。


 劇場版初号機のキットでは、「EVA 1」のドライデカールは透明パーツ(前回のラストに登場したアレ)の上から貼るよう指示されていますが、透明パーツの中に文字が入っている方が雰囲気が良いと思ったので、透明パーツの下に貼る六角形のシールにドライデカールを貼りました(写真左側)。
 pさんからいただいたコメントによると、新劇場版零号機の説明書にはシールにデカールを貼るよう指示されているそうです。次の生産分では説明書に修正が入るかもしれませんねぇ。

 
 写真左:肩に六角形のシールを貼ったところ。
 シールの製造工程は、裏面が粘着性のシートに印刷し、その後に金型で型押しして切れ目(カッティングライン)を入れているのだと思うのですが、印刷とカッティングラインが微妙にズレる場合があります。これは個体差もあると思うのですが、筆者のキットのシールは六角形の上側のオレンジ色のラインが下半分のグリーンのラインよりも少しだけ幅が広くなっています。シールを肩に貼る前に、このズレに気付けば良かったのですが…
 シールを貼った上から透明パーツをかぶせてみると、シールの黒い横線と透明パーツの2本のスジ彫りとの位置関係がズレてしまっていました(下図)。

 「や、ヤバい!」と、デザインナイフの刃で透明パーツをこじ開け(目立つ部分にキズが付かないよう注意しつつ…)、シールを親指でグイグイと上方向にズラして対処しました。肩の六角形のくぼみの中央にシール中央の黒い六角形が来るようにするのが良いようですが、見た目ではほとんど分からないので、透明パーツを付けて様子を見てから透明パーツを外し、微調整するしかないのかもしれません。


 ようやく腕が付きました。


 手首はアサフレックス製の無可動のモノが左右計6個付きます。表情が豊かで、腕の細さに対してやや大きめに造形されていますので、非常にメリハリがあると思います。写真はもっともエヴァらしいポーズの手指です。ただ、握り拳が付いていないのが残念ですねぇ。サイズが合えばLMHGの握り拳を流用するという方法もありますが…。
 指の側面にパーティングラインが濃いめに入っていますが、爪でしごくとけっこうマシになります。手袋っぽいデザインの手ですので、パーティングラインをそのままディテールとして活かすという方法もアリだと思いますよ♪
 新劇場版キットのうれしい点は、手の甲・指付け根の部分のガード(?)が別パーツで色分けされたことです。このガードの人差し指と、親指付け根付近にある丸モールドは、それぞれの手首で大きさや形がまちまちなのが気になります。削り取って市販のディテールアップパーツに交換しました(写真右側)。


 親指付け根の断面図のつもりですが…
 図左:パーツから元のモールドをカット。
 図中央:ディテールアップパーツを接着し、接着剤の乾燥後にディテールアップパーツ表面に耐水ペーパーを掛ける(水色の矢印)。
 図右:完成状態。

 曲面の部分にディテールアップパーツを貼る場合は、ディテールアップパーツそのままの形だと取って付けたような印象になってしまう場合があります。ベースとなる曲面部分とディテールアップパーツのシャープさがマッチしないと、そういう印象になってしまうのでしょう。
 そこでディテールアップパーツを貼った後に、パーツ表面にペーパー掛けしてベースとなる曲面部分にディテールアップパーツをなじませます。ディテールアップパーツ本来のシャープさをやや犠牲にしてしまいますが、全体で見た場合の一体感は格段に向上するはずです。ディテールアップパーツを貼ったものの、「なんとなく周りから浮いてるなぁ…」という場合に、ぜひお試しください。ディテールアップパーツに限らず、プラ版のコマ切れや伸ばしランナー等でディテールアップした際にも使えますよ♪(ザクⅠ・スナイパーの肩フックを参照)

 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その8)

2007年09月08日 | ガンプラ以外
ホビーショップ ミドリさんにバンダイホビー事業部の10月・11月の新製品情報が出ていますので、ぜひ見に行ってくださいね♪ 個人的にはガンダムエクシアをイメージしたというカラーリングのレクサスSCのバクシードが気になっています。わざわざ新金型でニューマシンを再現しているあたり、気合いが入ってるなぁと思います。ボディーの形状は旧型のままで、カラーリングのみ変更というパターンが多いですからねぇ…。

 さて、前回登場の「多色・多重成型」による腕パーツですが、外皮となる合成ゴム部分にうっすらとパーティングラインが入っています(写真では分かりにくい程度ですが)。このパーティングラインを消すのに、ゴムの軟らかさが邪魔をするんです。
 前腕袖口の、手の甲に少しだけかぶさる部分にはバリが出ているのですが、このバリはニッパーで挟んで「プチッ」と引きちぎると取れます。取れた跡はパーティングラインと同等の仕上がりになります。
 そこでこのパーティングラインですが、デザインナイフでそぎ落とすのは不可能に近いです。少しでも力が入るとフニャッとゴムが逃げてしまいます。同様の理由で、目の細かい耐水ペーパーで多少磨いただけでは消えません。
 F-1などカーモデルのタイヤもゴム製で、接地面の真ん中にパーティングラインが入っています。パーティングラインを消すついでにタイヤがすり減った感じを出すために、荒めペーパーを掛けるという表現方法があります。これをエヴァの腕にやると、たとえパーティングラインが消えても元のようなスベスベの表面に戻すのは難しそうです。
 塩ビ系の軟質パーツのペーパー掛けでよく使われる方法で、パーツを冷凍庫で冷やして硬くするという技があるのですが、これをやると家族に迷惑が掛かるのでやりませんでした(笑)。キットの合成ゴムは冷やしてもあまり硬くなりそうにありませんし…。
 失敗するとパーツ請求するしかないので、目立たないところでペーパー掛けの実験をしましたが、やっぱり消えません。仕方がないので、「実機でもここにパーティングラインが入っているんや」と思い込むことにしました。う~ん…(汗)。


 前腕両サイドに付くグリーンのパーツは、腕の内側と外側で微妙にラインが違うので、両腕のパーツを一度に切って組み間違えるということのないように注意が必要です。

 
 前回も書きましたが、新劇場版のキットでは多色・多重成型のヒジから先部分と、肩~上腕の部分は別パーツになっていて、後ハメも可能になっています。この2つのブロックの間には腕章のようなグリーンのストライプのパーツが付くのですが、このストライプのパーツは肩~上腕・ヒジから先両方のブロックに上からかぶせるようになっています。
 新設定でこのグリーンのストライプ部分にも小さなヒレ状パーツが付くようになったのですが、このパーツを見てみると、グリーンのストライプ部分へ後ハメできるようになっているようです。
 ということは、グリーンのストライプ部分を後ハメ対応できるようにすれば、腕パーツはすべて後ハメ式になります。
 仮組みと検討を繰り返した結果、写真右の赤い部分(上腕との噛み合わせ用突起)と黄色い部分(ヒジ側取り付けピンの受け部分)を削れば、グリーンのストライプを接着・合わせ目消し後に他のブロックと後ハメできるのでは?ということになりました。
 実際には、黄色く塗った部分を削っても、ヒジ側の取り付けピンを短くしないといけないとか、いろいろと干渉する部分がありますので、後ハメ加工する場合は入念な仮組み&調整が必要なようです。


 前腕のヒレ状パーツは、新劇場版の新設定で手首側の先端部分をグリーンに塗り分ける必要があります。噂どおりガンダムマーカー「ガンダムアイグリーン」がキットのグリーン成型色に近い色ですので、使ってみました。

 
 写真左:両肩の「EVA 1」の表示(?)部分には透明パーツが採用されています。そのまま使っても良いのですが、見る角度によってはパーツの端がキラッと白く光るんです。なんとなく軽い感じがすると思ったので、パーツの端面(というか外周)を黒く塗ってみました。ついでに表面のスジ彫りにもスミ入れをしてあります。
 写真右:キットのシールの上に透明パーツを乗せてみました。どっちが良いかは好みの問題ですねぇ…。


 
 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その7)

2007年09月07日 | ガンプラ以外

 顔の両サイドのダクトのすぐ後ろの部分は、手持ちの資料では紫色になっている場合が多かったので紫色に塗りましたが(上の写真)、KEN2さんとUNKNOWNさん(お名前不明)からのコメントで、この部分はグリーンが正解という情報をいただきましたので、さっそく元に戻しました。
 KEN2さん、UNKNOWNさん、ありがとうございます!

 さて、LMHGからの伝統にしてバンダイさんの伝家の宝刀「多色・多重成型」による腕パーツに入ります。

 このランナーはABS樹脂・ポリプロピレン・合成ゴム・スチロール樹脂という4種類の材質を部分ごとに使い分けて一体成型したモノです。腕パーツはABS樹脂とポリプロピレン製の可動骨格に合成ゴム製の皮をかぶせた状態になっています。人形アニメというかコマ撮り特撮(ストップモーションアニメ)で使われることが多いアーマチュアに似た構造で、このサイズで誰でもお手軽に完成させることができるのは驚異的です。
 LMHGでは肩~前腕、そして前腕のヒレ状パーツが一体成型されていましたが、今回はヒジから先だけでヒレも別パーツになっています。塗装する際のマスキングの手間が減っているんですねぇ。
 写真の左上にチラッと写っているのはプログレッシブナイフが収まる武装コンテナのハッチです。これについては後日…(このパーツを見たら頭の中に「V」の字がよぎったんですよ♪)。


 ランナーから切り取った状態です。まだ余剰パーツが付いています。ゴムの質感はまるでウェットスーツのようです。やっぱり特撮ヒーローの匂いがしますねぇ♪


 手首の余剰パーツを外したら、手指パーツのボールジョイントが入るスペースが出来ます。LMHGと違い、手の甲側の袖口(?)がビロッと伸びたデザインになっています。この部分は余剰パーツにかなり強力にへばり付いていますので、慎重にはがしましょう。ちぎれるのではないかと、ちょっと恐かったです(それほどヤワではないようですが:笑)。


 前腕のヒレ状パーツが付くスペースを確保するための余剰パーツ(黒)と、ヒジ関節の可動範囲確保用余剰パーツ(半透明)を外した状態です。半透明の余剰パーツには合成ゴム部分の内側がビチャッとくっ付いて伸びてくるんですが、構わず引きちぎります(これまたちょっと恐い…。ゴムの質感が独特で、「Gガンダム」のバーチャルスーツ装着シーンを思い出します)。


 LMHGでは合成ゴム部分の肉厚が分厚く、ヒジの可動範囲の妨げになっていた感じでしたが、今回はヒジ関節近くのゴムの肉厚を薄くするために先ほどの余剰パーツが設けられています。ゴムの肉厚が減ったおかげでヒジを曲げると良い感じにシワが入り(?)ますが、可動範囲は期待したほどではありません(汗)。ひょっとしたらもっと曲がるかもしれませんが、パーツの骨折が恐くて、ある程度曲げたらストップさせてしまいます。筆者は小心者です。
 あと、横方向のロール可動に期待していたんですが、どうやら無理のようです(泣)。

 さて、この多色・多重成型による腕パーツの合成ゴム外皮にはインジェクション成型の宿命といえるパーティングラインが存在します。これについては…(次回に続く――消えないんですよぉ、このパーティングライン…:泣)。

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その6.5)

2007年09月06日 | ガンプラ以外
 前回載せきれなかった首の可動関連の写真です。

 頭部は首とノド、2つのボールジョイントで接続されます。頭部を支えるのは首の方で、こちらには頭部内部のポリキャップが付きます。ノドの部分は頭部の可動に付いて来るようにフレキシブルな可動をします。上の写真では顔の向きに合わせてノドも付いて来ているのが分かると思います。

 
 首の上下方向への可動はこんな感じです。ノドのパーツと首の両サイドのパーツがズレるのが良い感じです♪
 ノドのアヒルのクチバシ状黄色パーツは、首の動かし方によってはポロッと取れてしまいますので、ノドフレームのパーツに接着してしまった方が良いかもしれません。まあ、外れてもすぐに元に戻せますけどね(笑)。



 斜め後ろから。見る角度によっては、首とノドの2つのボールジョイントのすき間が見えてしまいます。
 それにしてもフォルムといい装甲の重なり具合といい、見事な造形ですねぇ! 個人的にはこの背中側を斜めから見たところがエヴァの一番カッコ良い部分だと思います。


 ここでちょっと別の話を…
 筆者はガンダムマーカーのインクを筆塗りすることが多いのですが、塗り終わった後の筆をそのまま放置してしまうことが多いです。それで、気付いたら筆がカチカチに…(汗)。毛先も割れてしまっています。ガンダムマーカー消しペンの溶剤で溶かすことが多いのですが、消しペン独特の「つ~ん」と来るニオイがどうもニガテです。ラッカー系塗料のシンナーほどではないでしょうが、身体に良いとはいえないニオイでしょう。

 そこで、ミドリ店長さんからのいただきモノ「シリウス ブラシエイド」を試してみました(内容量:120ml、定価:420円)。ラベルには「すべての塗料から筆を守る魔法の液」と書かれています。

 わりと大きめのボトルに入ったその液体は、溶剤によって塗料を溶かすのではなく、界面活性剤(洗剤などに入っていますね)などの作用で汚れを筆の毛から引き剥がすという性質のモノらしいです。シンナー類は含まれていないそうで、ニオイはほとんどありません。筆の毛を保護するためのリンス成分が含まれていて、ややトロみのある透明の液体です。溶剤を使わず、保護成分を含むため、筆が長持ちしそうです。
 筆を洗う時は、このボトルに直接筆を突っ込んで、ジャブジャブ洗います。ボトルの底が洗濯板(若い人たちは知らないかも…)のように凹凸があって、そこに筆をこすり付けることによって汚れを落とすようになっています。

 上の写真の筆はカチカチになってからかなり日が経っていたのでかなり頑固でしたが、ガンダムマーカー消しペンのインクを付けてしばらく放置した後に「ブラシエイド」で洗ったらキレイに取れました。

 ブラシエイドで洗った後は水ですすぐ必要があります。小中学校の図工・美術で使っていた水バケツなどがあれば便利ですよ!
 このブラシエイド、シンナー臭とは無縁なだけでなく、中身が塗料カスで色が付いてしまっても洗浄力に影響は無いそうです。筆者の筆たちもこれで塗料カチカチ状態から解放できそうです♪

 う~ん、今回はぜんぜん進んでない…(汗)。
 

  

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その6)

2007年09月05日 | ガンプラ以外
 今回は筆者の楽しみである顔というか頭部の製作です。LMHGエヴァンゲリオン初号機は目(スミ入れの要領で白の塗料を流し込めた)とかツノ(前回書きましたが、凸モールドのガイドが入っていた)が塗りやすかったのですが、今回の新劇場版キットではそのあたりがちょっと塗りにくそうなのが心配です。

 
 写真左:下アゴのパーツは先端のグリーン部分が別パーツになりました♪ LMHGの時はアゴ先端を削ってグリーンのランナーを接着後、削り出したもんですが(コミック版のように突き出したアゴ先端にしました)、今回はその手間が省けるのがうれしいです♪
 写真右:新劇場版では口の中の赤い歯の部分も別パーツになっています。舌らしきモールドがあるので、ピンク系の色(ガンダムマーカーDESTINYセットのルナマリア機の色2色)で生物っぽく塗っておきました。

 
 写真左:顔の内部パーツは目の部分と上アゴが一体の左右2分割水色成型パーツです。前歯(というか鼻の下というか)の正面に合わせ目が来ますので、接着した方が良いでしょう。目はガンダムマーカーの白と黄色を適当に混ぜて作った薄クリーム色をペロッと筆で塗り、乾燥後に目の周りをスミ入れ用ブラックのマーカーで慎重にふち取ります。目頭と目尻をどれだけシャープに出来るかがポイントでしょうねぇ。筆者は小心者なので、あまり攻めませんでしたけど…(汗)。
 目の下、ガンダムでいう赤いクマドリの部分は確か紫色だったと思いますので、ガンダムマーカーの赤・青・白を適当に混ぜて作った紫色で塗っておきました。
 写真右:上アゴ裏も別パーツで再現されています。

 
 写真左:後頭部のパーツの下側左右に張り出しているダクト後部も紫色だったような気がするので塗りました。この後、後頭部中央のハッチ(?)に「1」のドライデカールを貼りましたが、ちょっと歪んでしまいました(泣)。「1」のデカールは2つ印刷されていますが、もう1枚が失敗した時用の予備なのか、他にもう1ヶ所貼る部分があるのかは不明です。 
 写真右:後頭部のパーツにポリキャップを取り付け、顔内部のパーツと下アゴを取り付けた状態です。悪人ヅラですねぇ…。

 
 目の下から後頭部までをグルッと囲む装甲を取り付けたところです。取り付け場所にやや迷いますが、迷っているうちに顔内部パーツに塗った塗膜を装甲のパーツで引っかいてしまわないように注意が必要です。
 装甲の目の下あたりの赤線は油性マーカーで塗りました。

 
 写真左:頭頂部のパーツとツノ、顔の両サイドのダクトを取り付けて頭部完成です。頭頂部パーツにはスリットが実際に開いているのが芸コマです。
 写真右:実は黄色く塗った部分は紫色が正解のようです。気付いた時にはさっき作った紫色のインクが残り少なくなっていたので、無視するつもりでしたが、やっぱり後で塗りました(説明書の完成見本ではグリーンのままだったので、写真を撮った後になるまで気付きませんでした:汗)。

 *顔の上に付く頭頂部のパーツははめ込みが異常に固いです。筆者ははめ込みピンをデザインナイフのカンナ掛けでひと回り細く削りましたが、それでも固かったです。固さのせいか、はまり切らずにすき間が出来てしまいました(汗)。はめ込みピンを細く削るだけでなく、少し短く切ってやると良いかもしれません。
 はめ込みがあまりに固いので、一度はめ込んだら分解は不可能に近いです。塗装派の方は特に気を付けて下さい。

 
 写真左:口を開いた暴走状態。他のロボットには見られない凶悪な表情ですねぇ。
 写真右:失敗例です…(汗)。ノドの奥(下アゴパーツを受ける軸受けの表面)は下アゴを組み付ける前に赤やピンクで塗っておきましょう。下アゴに干渉しない程度にパテなどでノド奥を再現してやっても良いかもしれませんねぇ。あと、グレーの歯の部分は肉厚が目立ちますので、裏側を削って薄くしてみるのも良いかと…。
 首の可動については次回にお送りします。




新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その5)

2007年09月04日 | ガンプラ以外
 新劇場版のキットと従来のLMHGキットは、両方とも縦型の黒い箱に入っていて雰囲気がよく似ています。「これかな?」と思って手にしたキットが目当てのモノではなかったということが無いようご注意を…(汗)。
 新劇場版初号機の箱は、こんな感じです。


 さて、製作の続きです。
 
 写真左:胸部に浮いた状態で取り付けられる装甲は劇場版の新設定でグリーンが入っていますが、ちゃんとパーツ分割による色分けがなされています。ABS樹脂製の黒いパーツに装甲を取り付ける方式で、思ったより強度は高いです。
 写真右:色分けされたパーツの合わせ目の精度はかなり高いのですが、下側のラインが一致しないので(写真右側)、紫色のパーツを若干削ってラインをつなげてやる必要があります。パーツは一度組み付けると分解しにくいので、塗装派の方は注意して下さい。


 この小さな装甲は、肩関節基部の可動に合わせて適切なポジションが取れるようになっています。小さい可動部のわりに強度は高いので安心です。


 背中側の外装パーツも細かくパーツ分割されています。肩甲骨の部分にあたる装甲は、メインとなる後ろに向かって尖った装甲とは別パーツになっています。また、肩甲骨の装甲の五角形の黒い部分も別パーツで色分けされています。アンビリカルケーブルの接続部もちゃんと色分けされていて、抜かりなしです。
 あ~、やっと胸部完成です。記事2.5回分とは手ごわい…(汗)。

 頭部の組み立てに入ります。ここで一番悩んだのがツノに2本入ったグリーンのストライプです。LMHGならごく薄く凸モールドが入っていて、それに沿ってグリーンで塗った記憶があるのですが、今回は塗装のガイドとなる凸モールドは入っていません。
 発売中のエヴァンゲリオンデカール(水転写式)のグリーンの部分を切り取って使おうかなぁと思いましたが、売り切れで入手できず(泣)、とりあえずグリーンの成型色に近い色であるガンダムマーカー「ガンダムアイグリーン」を用意してしばらく考え込みました。

 1・ガンダムアイグリーンを手持ちのテトロンシール(マーキング用シール)に塗って、切り取って使う案
 2・ガンダムアイグリーンを手持ちの水転写デカールに塗って、切り取って使う案
 3・キットのシールの余り部分をマスキングテープ代わりにして、直接塗る案
 4・キットのシールは厚みがあるし、パーツに密着しきらないやろうなぁ…。

 …いろいろ考えたのですが、とりあえず様子を見るためにキットのシールをツノに貼ってみることにしました。キットのシールはやや長めで、ツノに貼ると余ります。シールの長さの真ん中あたりをツノの前側に当て、ペロッと折って貼りました。

 シールの余った部分は、ツノの後ろ側でズレないようにピッタリ合わせ、シールをパーツの形に馴染ませながら密着させていきます。
 この辺から「ひょっとしてこのシール、使えるんとちゃう!?」と思うようになってきました。そして、シールの余った部分をニッパーでプチッと切ると…

 けっこうイケるじゃないですか!? シールの厚みによる段差があったり紫色がパーツの色と違っていたりしますが、気にならないといえば気にならないレベルだと思います。筆者には塗装でこれだけシャープに塗り分ける腕はありませんので、「これで充分!」と思いました。
 ニッパーで切った切り口は、シールの紙やアルミの色が出てしまっていますので、ガンダムアイグリーンや油性マーカー(コピック)の紫色でリタッチしました。
 塗装でシャープに塗り分ける技術のある方はもちろん塗装で仕上げるのがベストだと思いますが、もし「どうしよう…」とお困りの場合はキットのシールをお試し下さい。思ったより良い感じに仕上がりますよ~♪

 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その4)

2007年09月03日 | ガンプラ以外
 エヴァンゲリオン放映当時の印象的なエピソード:当時の同僚と仕事帰りにレンタルビデオ屋さんに寄ったところ、エヴァのポスター(シンジ君と初号機の)が貼ってありました。その同僚はアニメとかをあまり観ないタイプだったのですが、そのポスターを見て「こいつ(シンジ君)がこれ(初号機)に変身するん?」と聞いてきました。うう、確かにそう見える…(笑)。シンジ君がプラグスーツ姿だったこともあって、いかにも変身しそうな雰囲気がありましたし、エヴァンゲリオンってロボットというよりはウルトラマン的な巨大ヒーローに見えますもんねぇ。

 新劇場版エヴァのキットも、箱型のロボとは違う雰囲気を醸し出しています。
 
 肩関節基部は、LMHGでは前・後の胸部内部パーツでポリキャップを挟み込んで肩基部の装甲(肩関節軸も兼ねる)を組み付ける構成でしたが、新劇場版キットでは複雑化しています。細かいパーツの組み合わせで、組んでいる途中までは「もう何が何だか…(汗)」という状態でした。LMHGよりも見栄えが良くなるよう、肩関節軸が肩基部の装甲から独立していて、脇の部分にすき間が出来ないように工夫されています(LMHGでは正面から見ると脇がスカスカでした)。
 LMHGと同様、肩関節基部は上下・前後に可動します。このパーツ分割は見た目重視の意味合いが強いようで、肩付け根上下方向の可動範囲はLMHGの方が広かったような気がします(LMHGが手元にないので断言できませんが)。関節部の強度は増していますが、上下方向に可動する部分はポリキャップの軸をU字型の軸受けで受ける方式ですので、やや頼りないです(写真左、ブタ鼻状のパーツがポリキャップの外れ防止用の押さえパーツです)。
 写真左の、ピンクの線で示した部分は新たに設けられた可動部です。胸の両サイドに浮いた状態で付く装甲がここに取り付けられ、肩関節基部の前後可動に対応して適切なポジションを得られるように動かせます。効果については次回に…。


 ジョウゴ形の胸内部下半分パーツ(エルガイムの腹部ラバーコートのような形状です)に、先に組んだ首周りのブロックと肩関節基部ブロックを取り付けた状態です。LMHGをお持ちの方は見比べていただければ、肩の付け根付近の密度が増しているのが分かると思います。

 
 胸部装甲兼拘束具は、表面に6つの丸いモールドがあるのですが、丸モールド中央の穴が針で突いたような小さいモノになっています。こういう部分は穴が大きくてフチが薄い方がカッコ良いとおもいますので、穴を広げました。
 肩基部の装甲にも同様の丸モールドがありますが、こちらは穴の中心にさらに小さな穴が開いています。これを再現しようと思い…


 図のような手順で穴を広げました。
図・左:直径1ミリのドリル刃のピンバイスで軽く穴を広げ… 
図・中央:先が細い丸棒ヤスリをグリグリ回してさらに穴を広げます(変に力を入れないように注意です。穴位置がズレたり穴が深くなりすぎたりしますので…)。
図・右:完成状態。
 これで2段階の穴が開いた状態になったのですが、写真では分かりませんねぇ(泣)。 


 ノドの両サイドのパーツと胸部コアを保護する装甲パーツを取り付けた状態です。ノドの両サイドの黄色いパーツと胸の装甲兼拘束具との間にはけっこうすき間が出来ますので、見えそうな部分は黒く塗っておいた方が良いと思います。


 胸部装甲兼拘束具は、左右がつながった状態で成型されています。実機も左右一体成型という解釈ならそのままでも良いですが、ここは左右別パーツだと思う方は、スジ彫りを入れて別パーツ感を強調した方が良いと思います。特に下から見るとモロにつながっていますので…。
 今回のキットでは鎖骨辺りが別パーツで色分けされています。LMHGではシールで再現されていましたねぇ。塗り分けが必要な部分がほとんど無いのが助かります♪
 丸モールドはマーカーで赤く塗りましたが、マーカーで直接塗ると確実にはみ出します。こういう所はやっぱり面相筆で塗るのがいちばんですねぇ(汗)。