ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その2)

2006年11月14日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 HGUCザクの2回目です。
前回、小型化した頭部を仮組みした上半身に取り付けてみました。

 頭部を小型化した効果で肩の位置が高く見えるかなぁと期待しましたが、やっぱり肩の四角いブロックの位置が低い気がします。胸の上面よりも肩ブロックが上に突き出してるぐらいの方が力強くなりますし、頭部がさらに小さく見えるはずです。
 
 今回は肩の関節軸を上に上げようとしたところ…

 肩の付け根関節部は前方にスイングするギミックがある関係で手を加えにくくなっています(汗)。強度と可動範囲を確保したまま肩関節軸を2ミリほど上に移すのはかなり難しそうです。
 いくつか方法を考えてみましたが、どれも決め手に欠けるので、もうしばらく考えることにしました。

 考えながら左肩アーマーにスジ彫りを彫ります。
 プラ板にエッチングノコを両面テープで貼り付ける方法でスジ彫りを行います。今回は1.2ミリプラ板を2枚重ねで使用し、両面テープとエッチングノコの厚みを合計して約2.55ミリの高さでスジ彫りをしました。

 ノコギリの刃先は、1方向だけでなく左右どちらの向きの回転にも対応できるように工夫してプラ板に貼りました。
 ゲージに使うプラ板は、肩アーマーのフチに干渉しないように削ってあります。船のへさきのような形にすると肩アーマーに干渉しませんよ!
 肩アーマーを回すようにスライドしながらスジを彫っていきます。

 線の角度が変わる部分は難しいです。肩アーマーを置く角度を変えて彫るのですが、別の角度の線と接する部分の近くになると、どうしてもスジを彫るのが恐くなります。少しずつ両方の線を彫ってつながるようにしていきます。
 真っ直ぐな部分とスジ彫りの深さや太さが違ってきますので、デザインナイフの刃先を使ってスジ彫りの深さや太さを調整し、2本の線が接する部分をスムーズにつなぎます。
 
 とりあえずケガキ程度ですが、スジ彫りで肩アーマーを1周できました。この段階でも写真用に「コピックモデラースミ入れ用」でスミ入れしましたが、スジ彫りの状態が分かりやすくなるのでオススメです。

 スジ彫りを太くするために、エッチングノコを貼ったプラ板の下にコピー用紙を1枚敷いて、紙の厚み分だけ高い位置でスジ彫りを彫ります。

 すでに一度スジを彫っているので、最初に比べると楽にできます。一通り彫れたら、今度はもう1枚コピー用紙を下に敷いてさらに彫りました。
 これでエッチングノコの刃の厚み+2枚の紙の厚さの分の太さでスジ彫りができました。


 ある程度スジ彫りが太くなったので、いよいよ「目立てヤスリ」の登場です。目立てヤスリは本来はノコギリの刃を研ぐものらしいですが、目の細かさとか形状がプラモ向きです。スジ彫りにも使えます。筆者は長年愛用していて、現在のものは3代目です。

 目立てヤスリの刃の鋭いエッジでスジ彫りを太く深くしていきます。最初のエッチングノコでのスジ彫りの段階で、ある程度の太さのスジにしておかないと、ヤスリがズレて失敗してしまいます。重要ポイントです。


 スジ彫りの太さと深さを均一にできたら、スジ彫り周辺を細かい耐水ペーパーでならしてスジ彫り完了です。

 もし、スジ彫りがちょっとだけヨレてしまった場合は、デザインナイフの刃先で軽くカンナ掛けして修正したり、スミ入れのやり具合でごまかすことができます。
 もっとスジ彫りがズレてしまった場合は、瞬間接着剤などで埋めて彫りなおす必要がありますが、後日の記事で取り上げます。


 グフ系のキットなどの肩アーマーに付いている小さな丸い凹モールドを彫ってみました。1ミリピンバイスで軽く穴を掘り(貫通しません)、細い棒ヤスリの先で穴をすり鉢状に広げただけです。市販のディテールアップパーツのマイナスモールドを貼り付けても良いかもしれませんねぇ…。

 こうなってくるとスパイクの根元の一段太くなっている部分を再現したくなりますが、アレは難しいのでやめときました(汗)。

 とりあえず肩アーマーの完成です。スジ彫りに向かってヤスリで削り込んでF2ザクみたいなカッチリした形の肩アーマーにすることも考えましたが、パテで裏打ちしないとヤバそう(削っているうちにパーツに穴が開くかも)なので、やめました。そのうちHGUCでF2ザクも出るでしょうと期待しながら…。

 今回はここまでです。やっぱりスジ彫りは神経使うわぁ…
 スジ彫りといえば、エプロンさんがプラ板でゲージを作って等間隔のスジ彫りを彫っていますので、ぜひ見に行ってくださいね!