ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

今年出会ったキットの中で…

2011年12月31日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 今年も残すところあと数時間となりました。振り返ってみると、いろんな出来事があってブログの更新回数が非常に少ない1年でした。

 プラモ的には「ダンボール戦機」の大ヒットや、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還(←昨年でしたが)&スペースシャトル退役に関連した「宇宙もの」キットのブームとか、東京スカイツリーのキット発売などが目立ったところでしょうか。ガンプラ関連では「機動戦士ガンダムAGE」がスタートしましたが、やや盛り上がりに欠けるなぁというのが正直な感想です。

 今年もいろんなキットに出会うことができました。以前と比べると作る個数は減ってしまいましたが、それでもプラモ作りの楽しさを実感できました。そんな中で、筆者が今年いちばん作っていて楽しかったキットは…

 「HGUCドライセン」です。以前からリニューアル版のキットが欲しい、欲しいと思い続けてきたものの、キット化の機会が少ない「機動戦士ガンダムZZ」の登場MSということで、半ばあきらめていました。そこにOVA「機動戦士ガンダムUC」への出演という情報が来て、今年の最初の記事で「筆者は密かにドライセンやドーベンウルフのキット化も期待しています」と書いたのでした。
 そう記事に書いて1ヶ月も経たないうちにHGUCキット化の情報が!! うれしさのあまり、筆者はパソコンの前で小躍りしました。いや、小躍りは大げさでした。小さくガッツポーズしたぐらいだったような…。

 その後、光造形試作品の写真を見て不安になったり、完成見本写真を見て「やっぱりモノアイはシールだったか!」とため息をついたのですが、やはりキットを手にしてみるとうれしいものです。モノアイ部分の構造が他のドム系キットよりも退化していたり、やや作りが大味だったり、平手が付属していなかったりと、最近のキットにしてはツッコミどころが多いのですが、逆に考えると改造する余地を残してくれているような、作りごたえのあるキットだと思います。
 納得のいくまでじっくり作ることができ、有意義な時間を過ごすことができました。他にも魅力的なキットはたくさんありますが、個人的には今年のMVPはドライセンです。

 
 読者の皆さんは、今年どんなキットに出会ったでしょうか? 「今年一番楽しんだ・驚いた・感動した」というキットがあれば、コメント欄に気楽に書き込んでください。今年発売されたものでなくても構いません。メーカー・ジャンルも問いません。(票の集計とかは実施しません)
 いただいたコメントの中から、気になったキットがあれば作ってみたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

 それでは皆さん、良いお年を…!  

HG「ガンダムAGE-1」を組んでみて…

2011年10月05日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 「HGガフラン サンプルレポート」の時に比較対象にしたのが「HGガンダムver.G30th」だったのがなんとなく気まずくて、急きょ「HGガンダムAGE-1ノーマル」を購入して組み立てました。やはり比較対象にするのは同じ作品のキットの方が良いかと…。
 キットの出来の良さは模型雑誌や玩具レビュー系ブログさんの記事で知ってたのですが、実際に組み立ててみるまで分からない良さがたくさんあるキットだと思いました。
 「新作ガンダムの第1弾キットもここまで来たか、スゴい…!!」

 
 パチ組みしてシールを貼って、部分塗装しただけで(手首関節のグレーは塗ってませんが)この満足感…! 最初に設定画を見た時は「ペーパークラフトで作れそうな直線・平面ペキペキなデザインやなぁ」と思ったのですが、キットを組み立てていくうちに「お、意外とカッコイイぞ!?」になり、完成したものを手にとってみると「よく出来てるなぁ…」と思うようになりました。

 ガンダムが1機だけという設定も良いですねぇ。「機動武闘伝Gガンダム」以降、「∀ガンダム」を除くTVシリーズ作品では、ガンダムが多数登場する状態が続いています。いろんなガンダムが楽しめるのは良いですが、ガンダム以外の機体(特に敵メカ)のキット化が見送られる場合が多かったのも事実。今回の「ガンダムAGE」では、放送開始前の時点でガンダム以外のHGキットがすでに5種類発売が決定(ガフランは発売済み)していて、今後の展開も期待できます。やはりガンダム以外の脇役機体がキット化されてこそ、主役のガンダムが引き立つと思います。
 ガンダムが腕と脚を交換して3種類にモードチェンジする(実際にはどんな演出になるのか気になります)というのも良いと思います。ストライクガンダムやインパルスガンダムは武器類の交換で機能を変えるようになっていましたが、「プラモデルにした場合に同じガンダム本体を何個も作らなければならない」or「同じガンダムが未組み立てで余ってしまう」という問題があります。武器類だけ別売りすれば良いはずなのですが、そうなると「武器だけでガンダムが入ってないじゃないか~!!」というクレームも発生しますし…(汗:そう考えると「ダンボール戦機」の武器パーツのパッケージはナイスなアイデアだと思います。)
 腕と脚を交換するというのであれば、共通なのは頭と胴体だけになるので、「同じガンダム本体を何個も…」という手間と時間が半分以下になりますし、プロポーションが大きく変わるので作っていても新鮮味があると思います。ほとんど別の機体という感覚で組み立てられるはずです。そう思うと、タイタスやスパローの発売が楽しみ…♪

 「HG ガンダムAGE-1」の価格は1260円(税込み)です。「HGエールストライクガンダム」や「HGガンダムエクシア」と同額ですが、これらのキットよりも満足度が高いです(個人的感想)。HGストライクに比べ、キット全体の作りが格段に良くなっていますし、HGエクシアでの武器の不満点(シールド表面の色分け無し、ビームサーベルの刃がクリアーパーツではない)も解消されています。ガンダム本体のデザインをシンプルにして色数を減らし、装備品を軽装にした結果、同じ値段でも完成度を高くすることができたのだと思います。

 キットを組み立ててみると、他にもいろいろとデザイン上・設計上の工夫を発見できます。

 ガンダムの伝統的な意匠の一つであるV字型のアンテナは、ヘルメットの一部と一体成形で破損しにくいように断面積が増しています。アンテナ基部が別パーツになっているキットと比べると強度は数倍になっているはずです。

 
 ヘルメットのひさしの部分が別パーツになり、ヘルメット上部のグレー部分と目の部分を一体成形にして色分けしているため、顔の塗り分けが極めて楽になっています。ひさしの裏側を黒く塗っておくと、さらに精悍な顔つきになります。


 最近のガンダムにしては、ヘルメットに対して顔が大きめです。これはTV画面での見栄えを考えた結果なのではと思います。顔が小さいデザインだと、全身を映すようなシーンの時に顔が小さすぎて分からなくなってしまいますからねぇ。
 額の「A」字型発光部分のシールには足りない部分があったため、シールのグリーン部分の余白を細く切って貼り足しました。


 意外とパーツ数の多いドッズライフル。フォアグリップ可動は当然ですが、パーツの組み換えでモード変更が可能です。しかもデザインとパーツ分割の両方が工夫されているためか、合わせ目を消す必要がほとんどありません!
 ライフル本体側のセンサーのシールが付属していないため、シールの余白部分を切って貼り付けると良いです。
 ところで「ドッズ」って何でしょう?


 シンプルなデザインと思いきや、意外と複雑な背部。メインスラスターノズルがボールジョイント可動で、中央部のダクトは開口されています。
 ガンダム伝統の意匠の一つである、背中から斜めに伸びた突起物は、ウイング状のパーツで表現されています。なんとなくF-1マシンを思い浮かべてしまう後ろ姿です。


 ガンダム本体の可動性能も優れています。足首の接地性が良いため、脚を大きく開いたポーズでも足の裏が地面につきます。
 
 「ガンダムAGE-1」は、設定もデザインもプラモデル化のことをよく考えたものになっていると思います。設計もキットの仕様も素晴らしいです。このキットは非常に満足度が高く、「これならMGキットの発売まで、無印1/100キットが無くてもいいなぁ」と思ってしまいます。今後のキットも楽しみですねぇ♪ 


 *HGUCゼクアインの製作記事の続きは新しいブログの方でお送りします。 

ジムⅢのランナーは何を語る?

2011年05月17日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 エプロンさんの模型製作日記第50回静岡ホビーショーの画像や動画が公開されています。その中で、筆者が気になった点が…


 7月発売予定のHGUCジムⅢです。ホビーショー以前の情報(模型雑誌など)では光造形試作品の写真でしたが、ホビーショー会場では設定画のカラーリングの状態のテストショットが展示されていました。


 ランナーも展示されています。関節部のパーツはHGUCパワードジム系列のキットとは別の、新規設計のものになるようです。


 多色成型のAランナー。少し見づらいですが、画面の都合で向きを90度回転させて掲載しています。


 お、ここでランナー枠に金型切り替えスイッチの突起部分を発見! 
 まず黄色い丸で囲んだ部分ですが、このスイッチでつながっているパーツは肩アーマー内部の肩関節ブロックの装甲です。ここが切り替え可能ということは、別のパーツの金型に差し替えできるか、あるいは金型から除外できるという事になります。おそらく、このパーツのカラーリングが異なる「ガンダムUC(ユニコーン)」版に対応するためのスイッチだと思うのですが…

 赤い丸で囲んだ部分、頭部のゴーグルの透明パーツがつながっている部分にもスイッチが存在します。ここが切り替え可能ということは…?

 ということを踏まえて、Aランナーをもう一度よく見てみると…

 スイッチが入っている部分以外は全て、ジムⅡと共通のデザインのパーツで構成されていることが分かります。腕とかスネとか肩アーマーは別のランナーに集中していますねぇ。これは何を物語るのか!?

 ――実際にHGUCジムⅡが発売されるかどうかは分かりませんが、後のことを考えてランナーが構成されているというのが良く分かりますね♪ バンダイ驚異のメカニズム!! 実現するとうれしいなぁ…。


 あと、スタークジェガンに付属しているビームライフルはフォアグリップが固定されていましたが、ジムⅢのライフルは新規設計品でフォアグリップが可動します。ちょっとした事ですが、うれしいです♪ あと、HGUCジム改以降のキットに付属している連邦軍モビルスーツ用ハンドパーツも付くみたいですね。

 というわけで、今後のバリエーション展開が期待できるHGUCジムⅢ、7月の発売日が待ち遠しくなってきましたよ~。  
  

連邦軍の装備…!?

2011年02月23日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 HGUCドライセン(袖付き仕様)が5月発売予定ということで、久しぶりにドム系モビルスーツの最新キットが作れる機会に一人盛り上がっているオッサン・かめっチです。「ガンダムUCに登場するドム系モビルスーツつながりで、ついでにドワッジもHGUCキット化されないかなぁ…」とか思いながら設定画を見ていたのですが…

 やっぱり気になるのが、このビームカノン。

 ロンメル隊が連邦軍の基地を襲撃した際の戦利品という設定なのですが、サイズといい形状といい、ドム系モビルスーツ用に設計されたとしか思えないような品物です。ものすごくジオンっぽいです。
 とてもジム系またはガンダム系モビルスーツが持っている姿を想像できません(汗)。ガンキャノン系なら似合うかも…ちょっと無理があるか(汗)。


 というわけで、このジオン風連邦製ビームカノンについて、以下の3つの説を考えてみました。このカノンの設定、「いつ製造されたのか?」「いつロンメル隊が入手したのか?」が明確ではないのがポイントです。

 1・U.C.0079~0085ぐらいの間に製造:今まで連邦軍の装備に無かった大型のビーム火器を開発してみたら、たまたまジオンのモビルスーツ用バズーカに似た形になってしまった説

 2・U.C.0085~0087ごろ製造:アナハイム・エレクトロニクス社の関連企業がリック・ディアス用装備として開発していたものの、エゥーゴがクレイバズーカやビームピストルなど破壊力の少ない火器を用いた作戦を多用したことにより、リック・ディアスには大型ビーム砲は不要と判断された→グリプス戦役終結後に連邦軍が入手、という説

 3・もともとは違う形状だったもの(モビルスーツの携行用ではなかったかも)を、ドム/ドワッジ系モビルスーツに持たせやすいようにロンメル隊がカスタマイズした説

 ……う~ん、どれもイマイチ説得力に欠ける(汗)。実際のところ、どうなんでしょう? 読者の皆様はどう思われますか?
 文章の設定とデザインがマッチしないことはよくありますので、スルーするのが良いとは思うのですが、いちいち気になってしまうのが筆者の悪い癖…。また機会があったら、大破したウイングガンダムの修理にトールギスの予備パーツがけっこう使えてしまう件などについてもお話ししたいですねぇ。

 ところで、旧1/144キットのドライセンの説明書には、このビームカノンに良く似た武器の設定画が掲載されています(トライブレード装備型ではないバックパックも)。これらを装備したドライセン、立体で見てみたいです! 作るのは非常に面倒くさそうですが…(汗)。


 *前回の記事にコメントをくださったウッチーさん、ASAHII@さん、剣時さん、トロ准尉さん、ランさん、2011-02-20 15:59:34のUnknownさん(バッグシーリングテープの情報、ありがとうございます! さっそく探してみます♪)、オイラもノンシンナー派さん、本当にありがとうございます! m(- -)m

 *トロ准尉さん、しゃのさん、リンク貼り付けの件ですが、当ブログはリンクフリーですのでOKです! よろしくお願いいたします。m(- -)m 

ジオンマーク、なぜ2種類?

2011年02月02日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 以前から気になっていたのですが…

 ジオンマークには写真上段の丸っこいものと写真下段の鋭いものとの2種類があります。理由をネットで検索したのですが、はっきりとは分かりませんでした。ジオンのモビルスーツのデザインには丸っこい方が似合うと個人的には思うので、HGUCグフカスタムにも丸っこい方を貼ったのですが、時代考証的にはどちらの方が正しいのか…?
 詳しいことをご存知の方がいらっしゃいましたら、どうか教えてください。よろしくお願いします!m(- -)m 

スケール表示は単なる目安、か?

2011年01月14日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 ここに2台のミニカーがあります。

 車種は「クライスラー300C」。映画やドラマで見かけることが意外と多い、アメリカの高級セダンです。

 どちらも小さいながらも良く出来ています。ワインレッドの方はボンネットが開閉可能です。白い方は内装が凝っています。

 上から見たところ。ワインレッドがヤトミン社製、白がジャダトイズ社製です。

 さて、裏側を見てみると…

 この2台のミニカー、大きさがかなり違いますが、実は両方とも1/64スケールということになっているんです!

 
 読みづらいですが、両方とも1/64スケールと表示されています。

 実際に測ってスケール換算してみると、ヤトミン製ワインレッドの300Cは約1/69スケール、ジャダトイズ製の白い300Cは約1/60スケールであることが判明しました。まあ、だいたい1/64スケール…ということでしょうか(笑)。

 実車が存在するミニカーでもこういうケースがあるんですねぇ。今まで「旧キットのGP-03Sステイメンは大きい」とか「HGFCのGガンダムは1/144スケールじゃない」とか思っていましたが、もう少しスケールに関しては寛容にならないといけないかもなぁと思うようになりました。

 *前回の記事にコメントしてくださったASAHII@さん、めっちぇさん、円さん、Tアームズさん、2011-01-12 22:26:39のUnknownさん、オイラもノンシンナー派さん、トロ准尉さん、yanakaさん、剣時さん、本当にありがとうございます! 

マッスルカーとRFザク

2011年01月11日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 ここ数年、アメリカのスポーツカー(マッスルカー)が気になっています。実物を買って維持するのは無理なので、ミニカーを集めています。なぜマッスルカーが気になるかといいますと…
 アメリカ3大自動車メーカーから発売されているマッスルカー(フォード・マスタングシボレー・カマロダッジ・チャレンジャー)の最新モデルは、いずれも1960~70年代に絶大な人気を誇った初代モデルを意識したデザインになっています。特にダッジ・チャレンジャーの初代と新型はそっくりです。ミニバンやSUV、そしてハイブリッドカーの人気に押されて絶滅しかかったマッスルカーの復活を願って初代モデルのデザインを再現したのだろうと思いますが、現代の技術で過去の名車をリメイクしたということに筆者はロマンを感じるのです(燃)。

 この話はニューガンダムやVガンダムなど、歴代ガンダムにも通ずるところがありますし、ギラ・ズール一般型についても同じことがいえると思います。
 過去の名機のリメイクの極めつけはやはり、火星独立ジオン軍「オールズモビル」が使用した「RF」シリーズでしょう。かつてのジオン軍モビルスーツを模したリメイク機が連邦軍のジェガンを圧倒するという構図は、ジオン好きの筆者にとってはたまらないものがあります。 いつかはHGUCザクF2またはRGザクをベースに「RFザク」を作ってみたいなぁと思っています。「RFザク」のデザインは意外とオリジナルのザクから離れたものになっていますが、実際に作る場合には普通のザクにバーニアを追加する程度にしようと思っています。コミック「機動戦士ガンダムF90」に登場するザクはアレンジ控えめでしたし…。

 そういえば「オールズモビル」のネーミングの元ネタは昔のアメ車でしたねぇ(←おお、話が一周して戻ってきたぞ:笑)。
 
 *ASAHII@さん、トロ准尉さん、必殺名忘人さん、くろしばさん、薩摩・F・セイエイさん、剣時さん、うみんちゅさん、kyourin33さん、MGガンガルさん、コメントありがとうございます! m(- -)m 

マイナーMSにキット化の機会を…!

2011年01月01日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 読者の皆様、今年もよろしくお願いいたします! m(- -)m
毎年、お正月の記事では今後発売されるであろうガンプラの予想&個人的希望を書いていますが、今年は最近筆者が特に思っていることに絞って書きます。予想ではなくキット化祈願です。

 それはHGUCの「ガンダムUC(ユニコーン)」シリーズについてです。新型モビルスーツも魅力的なのですが(「ギラ・ズール親衛隊仕様」はぜひ製作記事をやりたいですねぇ♪)、「一年戦争」から「逆襲のシャア」までのモビルスーツがまるで中古車販売店の展示場のように登場するのも見逃せないポイントだと思います。これらの旧型モビルスーツがキット化されるとHGUCシリーズのラインナップに厚みが増すと思います。

 特に、HGUC化されることが少ない「機動戦士ガンダムZZ」や、HGUCが出そうで出ない「MSV」関連のモビルスーツが充実するはずです。マイナーなモビルスーツのHGUC化の、またとないチャンスだと思います。
 ガルスK 、ガザD、ガ・ゾウム、カプール、ズサ、ザク・マリナー、ディザート・ザク、G型ドワッジ、ジムⅡ、ジムⅢ、ネモ、隠れハイザック… これらのモビルスーツがHGUCキット化されたらと思うと、ワクワクしてきませんか?
 さらにガルスK→ガルスJ、G型ドワッジ→H型ドワッジ、ディザート・ザク→ザク・デザートタイプなどのバリエーション化も考えられます。こんな感じでパズルのピースを埋めていくように、今まで穴が開いていた部分が充実していったらなぁ…と妄想しています。
 「ガンダムUC」←「ガンダムZZ」関連では、筆者は密かにドライセンやドーベンウルフのキット化も期待しています。「ドーベンウルフのバリエーションキットでガンダムMk-Ⅴを!」とまでは言いませんが(笑)。


 *ASAHII@さん、ザーコさん、うっちー・ジムカスタムさん、ジャアさん(お久しぶり~♪)、HSPさん、kyourin33さん、のび太さん、コメントありがとうございます! m(- -)m

祝・HGUCグフカスタム発売決定!! スイッチの位置が気になります…

2010年08月19日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 多忙のため更新が滞ってしまい、たいへん申し訳ございません。m(- -)m

 読者の皆様はすでにご存知だと思いますが、ガンプラ30周年の記念イベント「ガンダム SUPER EXPO 東京2010」にて「HGUCグフカスタム」が11月発売予定と発表されました。小学生の頃からグフが大好きな筆者は、興奮で打ち震えております(燃)。

 旧キットとなる「HGグフカスタム」が発売されたのは1998年。当時の最新技術でリニューアルされた1/144スケールのグフは、そのデザインの格好良さのおかげもあって大人気アイテムとなり、後の「HGUC」シリーズ誕生のきっかけとなった名作キットでした。筆者は今までに3個買いました。
 そのグフカスタムがついにHGUCシリーズのラインナップに加わるというのは、とても感慨深いものがあります。しかも、売り切れ店続出となった傑作キット「HGUC ザクⅡF2型」の後に発売されるザク/グフ系モビルスーツのキットということで、出来の良さは充分に期待できます♪

 さて、そこで気になるのがバリエーション展開です。最近のガンプラはバリエーションキットを効率よく開発するためにパーツ分割やランナー構成が工夫されているため、各ランナーのパーツの配置や金型切り替え用スイッチの跡を見れば、ある程度今後のバリエーション展開を予想できます。おそらく、肩のスパイクアーマーやスネ、足の甲などのパーツ類がまとめられたランナー(の一部)が存在し、グフフライトタイプ発売の準備が整えられていると思います。グフフライトタイプは旧HGキットでも発売されましたし…。
 HGUCグフカスタムをベースに、HGUCグフの「ver.2.0」が発売される可能性は低いと思いますが、「無い」とは言い切れません。HGUCシリーズの初期アイテムは、最近のHGUCキットと比べるとかなり見劣りしてしまう(←個人的感想です)ので、バンダイさんとしても「なんとかしたい」と考えているのではないかと妄想してしまいます。

 筆者がもう一つの可能性として考えている(というより期待している)のは、もし「HGUCグフフライトタイプ」や「HGUCグフver.2.0」とは関係のない位置にランナー切り替えスイッチが入っていたら…という事です。グフカスタムと共通パーツが多いモビルスーツがあるじゃないですか! 「イフリート・ナハト」が♪ 発売されると良いなぁ……。

「HGUCロト ツインセット」から見えてくる可能性

2010年03月31日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 次の製作記事のお題は「HGUCロト ツインセット」です。2機セットというキットの仕様を利用し、1個めはパチ組みして可動範囲や改修すべきポイントを予習することにして、1個めのロトを組み立てたり分解したりして得られたデータを元に2個めを組み立てることにしました。
 とりあえず組み立ててみたのですが、本当に小さいですねぇ。

 HGUCザクⅡF2型や1/144トムリアットとの比較。ザクが大きく見えますね。
 キットを組み立てた印象は、「小さいながらもカッチリとした作り」です。ポリキャップレスのABS樹脂製可動ヒンジの動作はスムーズで、ひざ関節以外は保持力も充分だと思います。内部の構造を見てみると、限られたスペースに効率良く可動部が設けられています。説明書の機体解説には「内外装部品のクリアランスをミリ単位で調整、一切のデッドスペースも発生させずに…」と書いてありますが、このことはキットの開発にも当てはまっているのではないでしょうか。

 それにしても小型サイズの可変モビルスーツでこのオリーブドラブ系の成形色だと、「機動戦士Vガンダム」に登場した「ゾロ」を連想してしまいます。HGUCロトを組み立てている途中で「このサイズで可変ギミックが仕込めるのなら、もう少しサイズが大きくなるであろうゾロのキット化も『手首だけ取り外しのほぼ完全変形』で可能なのでは!?」という気がしてきました。

 ゾロの発展型の小型可変モビルスーツであるトムリアットとHGUCロトとのサイズ比較。1/144トムリアットは、「1/144Vガンダムシリーズ」共通の特殊ポリキャップ「Vフレーム」を使用して小型モビルスーツのフル可動化に対応していましたが、現在のABS樹脂製関節なら可変機構も組み込めるはずです。
 小型モビルスーツといっても、ロトと比べるとトムリアットはかなり大きいため、内部のスペースにも余裕があるでしょうねぇ。

 さて、ロトは「ガンタンクR-44」の先祖ともいえる機体だけに、「海軍戦略研究所(サナリィ)」「小型モビルスーツ」「メガ・マシン・キャノン」といった、「機動戦士ガンダムF91」に登場するキーワードが登場します。HGUCロトの完成度の高さに感動しつつ、これらのキーワードを見ると「HGUCでクロスボーン・バンガードのモビルスーツって発売されないかなぁ…」と考えてしまいます。
 HGUCシリーズの初期の頃には「HGUCシリーズは『逆襲のシャア』ぐらいまでに登場するモビルスーツのキット化」という話が模型雑誌のインタビュー記事に出ていましたが、最近ではその区切りも無くなってきたようです(何といっても『HGUC』だけでなく、平成ガンダムシリーズのHG化も実現しましたし!)。「ガンダムF91」や「Vガンダム」にもスポットライトが当たる機会があればなぁ、と思います。

 今までは「『逆襲のシャア』まで」ということが頭の中にあったため、小型モビルスーツのHG化を妄想することはあまり無かったんです。でもHGUCロトのキット化により、技術的には充分可能ということが分かりましたし、「ツインセット」という仕様が登場したことにより、HGクラスの小型モビルスーツキットの「商品化」にも現実味が出てきたのではないかと思います。
 詳しいことは分かりませんが、通常よりも小型のプラモデルは商品化しにくいようです(小さくても製造や輸送・流通に掛かるコストは通常の商品とは変わらず、それでも小さいため値段を低くしなければならない、という問題があるのかなぁと筆者は想像しています)。それを解決するための方法と思われるのが「2機(もしくは3機)セット」です。筆者の世代だとアオシマさんの「伝説巨神イデオン」シリーズの「アディゴ(2機セット)」を思い出すところですが、最近でもプラッツ社の1/144エアモデルキットが2機セットですし、「戦闘メカ・ザブングル」の小型ウォーカーマシンや「特装機兵ドルバック」の再販キットも従来商品をセットにしたものになっています。そういえばガンプラでも、EXモデルのマゼラ・アタックは2両セットでしたし、「HGUCザク地上戦セット」の61式戦車などはランナーが2セット入っていましたねぇ。

 そこで考えるのが、例えばクロスボーン・バンガードの小型モビルスーツのHG化の場合なら「HGUCデナン・ゾン/デナン・ゲー/エビル・S セット」というキット形態です。この3機種なら成形色を共通にできるため、製造時の都合も良いと思います。3機セットでもおそらくサザビークラスの大型モビルスーツ1体分と同じぐらいの箱サイズや価格になるのではないでしょうか。…その価格を高いと見るか妥当と見るかが難しいところでしょうけどねぇ(汗)。でも、このような形でもないと、エビル・Sのキット化は不可能に近いと思います。
 小型モビルスーツの複数機セットが実現するとすれば、他にもいろいろとセット内容が思い浮かんできます。機体ごとに色が変わるのがOKなら、いっそうバリエーションが増やせられるでしょう。「F91&ビギナ・ギナ セット」「ベルガ・ダラス/ベルガ・ギロス(一般機カラー)セット」「ベルガ・ギロス/デナン・ゾン/デナン・ゲー ブラックバンガードセット」「Gキャノン/ヘビーガン セット」「ゾロ(赤・緑)ツインセット」「シャッコー/リグシャッコー セット」「ジェムズガン/ジャベリン セット」「トムリアット/ドムットリア セット」などなど…。はたして、F91以降のモビルスーツ(特に敵側)にどれだけの需要があるかは分かりませんが、ネタに困った時ぐらいにでもキット化していただければうれしいなぁと思います。

 実は筆者はクロスボーン・バンガードとかザンスカールのモビルスーツについてはかなり好きなんです。「ロボット魂」の今後のラインナップといわれるデナン・ゾンやデナン・ゲー、シャッコーなどの試作品画像を見つつ「やっぱり欲しいなぁ…」とため息をついています。
 長々と妄想話を書いてしまいました。上記のようなキットが発売される事を願いながら、HGUCロトの製作記事を次回より始めようと思っています。

 *前回の妄想話には読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。予想外の反響でビックリ&とてもうれしいです♪ ヤマトさん、通りすがりさん、れんさん、Tアームズさん、2010-03-27 10:22:11のUnknownさん、yanakaさん、ザーコさん、ヤブチカさん、ギリアンさん、ランさん、めっちぇさん、コジロウさん、神威さん、HSPさん、RUOK?さん、剣時さん、オイラもノンシンナー派さん、2010-03-31 02:48:39のUnknownさん、本当にありがとうございます! m(- -)m

 *ふぇんりるふぃーあさん、サイト移設のご報告ありがとうございます♪ 新URLへの更新作業、完了しました!

カップヌードル付属ガンプラと「いろプラ」の歴史

2009年09月22日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 先月末の発売開始からかなり日が経つので、話題にする時期がやや遅くなってしまいましたが…(汗)。

 1/380スケールのガンプラ史上最小となる多色成形キットが付属する、日清「カップヌードル」を買ってきました。

 ラインナップは「ガンダム」「シャア専用ザクⅡ」「量産型ザクⅡ」「ドム」の4種類です。その中から、とりあえず「シャア専用ザクⅡ」を組み立てることにしました。

 1/380スケールだけに、とても小さいです。ランナーの外形は、カップヌードルの容器に合わせて丸い形状になっています。
 昔の1/550スケールのモビルアーマーキットに付属するガンダムなどをはじめとして、過去にも極小スケールのガンプラはありましたが、このカップヌードル付属ガンプラは多色成型(いろプラ)になっているのがポイントです。
 このザクはMGver.2.0を元にしたプロポーションとディテールになっています。それにしてもモールドが細かい! 足の裏が再現されているのがうれしいですねぇ。

 
 合わせ目は消さず、ひじやひざの関節は塗装せず、それでいて中隊長用の羽根飾りや左肩のスパイクは尖らせるという、方向性がよく分からない製作方針ですが、とりあえず完成しました。
 ひじやひざのグレー部分は、ガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗装しました。モノアイはピンク色のシールを細かく切って貼っています。

 出来は非常に良いです! 1体450円ぐらい(販売価格:600円ぐらい、カップヌードル:150円ぐらいとして)と、やや高価だとは思いましたが、値段分は充分に楽しめました♪


 ちびケロ(ケロロ軍曹幼少期)付属の1/6スケールの1/100ザク(=1/600スケール)や、MGザクver2.0の頭部との比較。



 ここで取り出したのが秘蔵品、初代「イロプラ」の1/250量産型ザクです。

 フックに吊って陳列できるタイプの薄い箱に入っています。

 箱の裏面には実物大の完成写真とランナーの写真が載っています。
 この1/250ザクは1/60キットまたは1/100キットを参考に設計されたようで、1/144キットでは可動しなかった足首関節が可動します。
 1/60や1/100スケールのザクは、ほぼ完璧に成形色による色分けが実現されていましたが、この小スケールで色分けされているというのは当時としては画期的なことでした。


 ランナーは現在のガンプラの多色成形ランナーの元祖といえる4色成形品です。ザクの基本色は黒・深緑・淡い緑の3色ですので、4色めとなる黄色は関節部に使用されています。HGUCザク改と比較すると、かなり小さいですねぇ。

 こちらは同シリーズのグフです。シリーズのラインナップには、他にガンダムとシャア専用ザクがありました。



 このグフは1/144キットの縮小版みたいな感じです。肩関節はボールジョイントになっています(写真左下に写っている、オレンジ色のダブルボールジョイント)。


 頭部に中隊長用の羽根飾りを取り付ける場合は、前頭部の一部を削るようになっています。昔懐かしいザクの頭部の仕様です。

 30代以上の読者の皆様には懐かしいものが入っています♪
 
 ひし形のパッケージの入った「プラモデル用接着剤」です。スナップフィット導入前のキットを組み立てるには接着剤が必要でした。

 1/250イロプラキットが生産・販売されたのは、ごく短期間であったため、ご存じない方も多いと思います。25年以上も前に小スケールでの多色成形を実現したというまさに「オーパーツ」のようなキットです。しかも当時の価格は200円! 

 この後、パーツごとに違う成形色が用いられた「いろプラ」は「ガンダムセンチネル」の「1/144 Sガンダム」や、「逆襲のシャア」シリーズ、「ポケットの中の戦争」シリーズで採用され、現在のガンプラでもほぼ標準仕様になっています。



 「いろプラ」にはもう一つの流れがあります。それは、「パーツごとの色分け」ではなく、「1つのパーツに2色以上の成形色が用いられている」という技術「システムインジェクション」です。初採用は確か「機甲戦記ドラグナー」シリーズの「リフター装備型ドラグナー1」だったと思いますが、ガンプラでは旧「HGガンダム」シリーズ以降、機動戦士ガンダムF90」「機動戦士ガンダムF91(シルエットフォーミュラも含む)」「機動戦士Vガンダム」「機動武闘伝Gガンダム」などの一部に採用されていました。

 「システムインジェクション」はプラスチックの成形色だけでなく、異なる素材を1つのパーツに一体成形することで、複数のパーツを組み立てたものと同様の可動パーツを作り出すことができます。ガンプラでは旧「HGガンダム」シリーズや「モビルスーツ戦国伝」シリーズで「MSジョイント」として採用されたものが最初ですが、こういうものもありました。
 「マイクロガンダム」シリーズです。異材・多色成形技術によって、ほぼ完成状態で成形されたミニスケールのガンプラ(?)です。発売されたのは「機動戦士Vガンダム」が放映されていた頃です。 

 コンテナ状のケースに入っています。写真のものは「Vガンダム」です。シリーズは「RX-78ガンダム」「Vガンダム」「ザク高機動型」「ザク改」を基本としたバリエーション展開になっていました。
 「ザク高機動型」と「ザク改」のパーツを組み合わせると、当時はキットが発売されていなかった「ザクF2型」に近いザクが出来るといううれしいポイントもありました。


 コンテナを開けると、整備用ハンガーを模したランナーにガンダムが固定されているのが見えます。


 ランナーにつながったバックパックや武器類を切り取って、本体に組み付ければ完成です。


 1パーツで成形されているにも関わらず、4色に色分けされているだけでなく各関節が可動します。この技術は、現在ではパーフェクトグレードのキットの手指や「ケロロ軍曹プラモコレクション(ケロプラ)」の「ケロン人ボディー」などで採用されています。
 昔のホビーショーで、システムインジェクションによる一体成形ボディーの1/144スケール「ガンダムF91」の試作品が展示されている写真を雑誌で見たことがありましたが、発売には至らなかったのが残念です。


昔作った1/144Vガンダムとの比較。1/144スケールもかなり小さいですが、こうして見ると大きく見えますねぇ。

  
 「1/250イロプラ」や「マイクロガンダム」の活躍期間はとても短かったため、現在ではほとんど語られることはありません。しかし、これらのアイテムを生み出した技術は確実に現在のガンプラに受け継がれています。そういう意味で、これらのアイテムはガンプラの進化の歴史をたどる上では欠かせないと思い、今回の記事で紹介させていただきました。

3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(その2)

2009年08月22日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 東京・お台場の潮風公園で展示中の「実物大ガンダム」写真集の続きです。前回の記事には読者の皆様からたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。m(- -)m まさか「実物大ガンダム」の制作に関わった方からもコメントをいただけるとは! 本当にありがとうございます!

 上半身です。胸中央の先端部分の下面に、カメラのレンズのような丸いパーツが付いているのが分かります。
 左肩の装甲には「2016 東京オリンピック・パラリンピック招致サポートバージョン」のマーキングが施されています。
 ビンガムさんからいただいたコメントにより、胸ダクトの黄色いルーバーの変色は、塗装で表現されたものであることが分かりました。とても自然な色合いだったので、塗装とは分かりませんでした(汗)。やっぱりプロの方の表現方法や技術は素晴らしいですね!


 30分おきに行われるイベントで、機体各所から水蒸気ミストを噴出している状態です。
 このイベントでは、劇中の音楽や挿入歌「ビギニング」のインストゥルメンタル(GACKT氏によるナレーションも入ります)が流れ、ガンダムの駆動音や足音(?)も聞こえてきます。
 この駆動音は、アニメのガンダムの音「ゴッコア ウアイーンニャオ(←筆者にはこう聞こえます)」をバージョンアップさせた新規のもので、既存のメカが出す音とは異質の音です。液体が揺らいでいるような音も混じった、不思議な音でした。
 「これがサム・ソニ・シム社製のフィールドモーターの音か!!」聞いていて感動で鳥肌が立ちました。
 右上腕のひじ関節近くにある、関節保護用の装甲が少し開いているのが分かりますねぇ。


 アムロが初めてガンダムに乗り込むシーンに近い角度から撮った写真です(劇中ではガンダムがトレーラーの荷台に寝た状態でしたが)。今にもコクピットの装甲シャッターが開きそうですねぇ。


 「動く!? なんて攻撃の仕方だ!! 誰がコックピットにいる!?」
 第1話のテム・レイの台詞から。ガンダムが立ち上がり、ザクに向かって頭部バルカン砲を発射した時(でも命中しない:汗)、アムロの父親の視点からはこんな感じに見えたのだと思います(笑)。
 ビームサーベル先端部以外にも、頭頂部に避雷針が設けられているのが分かります。


 頭部ブレードアンテナの裏側です。


 肩装甲の側面付近のアップです。PGガンダムに準じたディテールである排気ダクトもしっかり造り込まれています。装甲の裏側の凹凸も格好良いですねぇ♪


 背面です。ランドセルの外装がレールに沿って斜めにスライドして開き、主推進器ノズルの下から補助推進器ノズルが突き出しているという状態です。
 アニメのガンダムはランドセルの推進器が2基でしたが、後の時代のガンダムの後継機たち(ガンダムMk-Ⅱやニューガンダムなど)は4基の推進器を持つものが多いです。この「推進器が2基でもあり、4基でもある」というデザインは「ガンダムver.Ka」的な雰囲気もあり、後のガンダムたちへのつながりも感じさせる巧みなアレンジだと思います。
 上腕の装甲が、ひじ関節の動きに合わせて少しスライドしていますね。


 赤いウエスト部分の下段は、推進器ノズルからの噴射炎により塗装が変色した状態が再現されています。
 

 ノズルのアップです。ノズル内部の焼け表現もガンプラの塗装の参考になりそうですね♪ どうやって再現するか考えなければ…(汗)。


 ひざ周辺の拡大写真です。ひざ装甲正面やふくらはぎの緩やかな曲面が見事だと思います。


 つま先です。装甲表面に施された塗装は、戦車のようなツヤ消しでも自動車のようなピカピカのツヤでもなく、新幹線の車両や旅客機の機体表面の塗装と同じぐらいのツヤです。ガンダムのトリコロールカラーは、テスト機のデモンストレーション用カラーリングという説が有力ですので、このぐらいのツヤがちょうど良いと思います。
 装甲に使われている素材はFRP(繊維強化プラスチック)で、鉄骨を組み合わせた丈夫なフレームに組み付けられています。全体の重さは約36トン! 設定では乾燥重量が約43トンですが、それほど差はありません。ルナ・チタニウム製の装甲は、思った以上に軽いんですねぇ。

 「実物大ガンダム」写真集はまだ続きますよ~♪
 

3周年特別企画・モデラーのための「実物大ガンダム」写真集(その1)

2009年08月21日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 おかげさまで当ブログも3周年を迎えることができました! 皆様、ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今回は3周年記念の特別企画! 東京・お台場の潮風公園で現在展示中の「実物大ガンダム」の写真集です。
 「実物大ガンダム」、とても格好良かったです♪ 実物は写真で見るよりも骨太で、堂々としていて、実に男前です! 初めて写真で見た時から「ちょっと弱そう(汗)」と気になっていた立ちポーズも、実物では見る角度によって「1歩前に踏み出している」ようにも見えますし、「大河原邦男氏が描く設定画のような立ちポーズ」にも見えます。全体的な雰囲気はPGガンダムに近いのですが、安彦良和氏によるアニメ用設定画のようなイメージもちゃんとあります。

 ガンダム30周年を記念するシンボルとして、これ以上は無いインパクトを持つ像ですが、我々モデラーの視点で見ると、また違った意味を持つことになります。
 ガンプラはアニメのキャラクターを立体化したもので、戦車や航空機などの実物が存在するスケールモデルに比べて、「模型」としての意味合いはどうしても薄くなってしまいます。「実物」が存在しないので、リアルさを演出するためには、戦車や航空機の写真などを参考にする場合が多いです。
 しかし「実物大ガンダム」の登場により、状況は一変しました! 「実物大ガンダム」は「実在するメカ」としての説得力を充分に持った像です。「本物のガンダム」と呼んでも差し支えないと思います。ついに、我々ガンプラモデラーは「一定の期間、屋外に展示された、直立状態の実物大のガンダム」という「生きた資料」を見ることができるようになったのです!!
 実物大のモビルスーツが屋外に展示されることによって、どのように汚れるのか、初めて知ることができます。

 格好良い全身写真はすでに書籍や他のサイト様で見られますので、当ブログでは「ガンプラ製作のための資料」としての写真を掲載します。

 頭部には目立った汚れは見当たりません。顔は実に男前です。個人的好みで、目が発光していない状態の写真を載せました。
 ビームサーベル先端の細いアンテナ状のパーツ(放電索?)は、避雷針を兼ねているのかもしれません。


 肩や胸の装甲です。30分おきにガンダムが頭部を動かし、機体各所から水蒸気のミストを噴出するというイベントがあるのですが(詳細は後日の記事で書きます)、胸部ダクトの黄色いルーバーが水蒸気の影響のため変色しています。


 機体表面には汚れ防止用のフッ素コーティングが施されているそうです。上半身はあまり汚れていません。この写真の位置からは見えませんが、遠くから見るとランドセルの上で小さい風車のようなものが回っているように見えました。風力計なのかもしれませんねぇ。


 左の握り拳。前腕の手首内側付近には格納できそうなデザインの照明が取り付けられています。実機ならこの部分にはセンサーが内蔵されているかもしれませんねぇ。
 

 腰後ろの装甲周辺です。ヘリウムコントロール・コア(黄色い部分)の下側や、装甲の内側の角に汚れがたまっています。


 太もも前面です。風に巻き上げられた砂ぼこりのためか、雨垂れ汚れが茶色いです。錆が流れているように見えますねぇ。


 ひざ関節の裏です。部分的に金属色が使われています。
 各関節部には「スライド引き込み式装甲」と思われる部分があるのですが、引き込まれることによって生じる汚れが付いています(これは自然に汚れたものではなく、塗装によって再現された汚れだと思います)。 


 すね後ろ、ふくらはぎの下側です。写真上側のグレーの部分も引き込み式か開閉式の装甲を再現したものと思われます。


 水蒸気ミストが噴出する演出のため、足回りはかなり汚れています。すねの前と後ろの装甲との間にはすき間が開いています。脚の動きに合わせて装甲が動いているという表現でしょうね。左脚のすね前後装甲はぴったり閉じています。
 足首の装甲(アンクルサポート・アーマー)の厚みは20センチほどありました。


 すね前面下側の台形カバーは取り外しができそうに見えます。ここはガンダムGP-03Sやジム・クゥエルではセンサーが内臓されている部分ですから、RX-78-2でも何かが入っているんでしょうね。
 すねの装甲の厚みは10センチぐらいです。


 アキレス腱周辺です。すね装甲の下からボルト状の細いパーツが下に向かって何本も伸びています。筆者は「これは防塵用の布カバーを取り付けるためのものかも!?」と、一人で盛り上がっていました(笑)。水蒸気ミスト噴出のためのパイプかもしれませんが…。


 足首の装甲にある通称「マルイチ」パーツです。フィンがシャープな形状で格好良いです。


 右足は、かかとが少し浮いた状態で造形されています。写真では見づらいですが、かかとの裏からはスパイク状のパーツが突き出しています。



 左足の内側です。イベントで噴き出す水蒸気ミストは、特に足元で盛大に広がりますので(上の写真)、足周りがかなり濡れます。そこに風で砂ぼこりが吹き付けられるため、靴底には良い感じの泥汚れが付きます。まるで本当に歩いたかのように見えるんですよ♪

 実物大・高さ18メートルのガンダムは、とにかく大きいです。見上げると「ガンダム0083」第1話のチャック・キースのように、首が痛くなります(笑)。それでいて、会場の近くに停泊している船舶や上空を通過する旅客機、そして周辺のビルと比べるとかなり小さいため、非現実的な大きさではありません。18メートルって、リアル感を演出するためには絶妙な大きさなんだなぁと実感しました。

 「実物大ガンダム」写真集はまだまだ続きますよ~♪


 

グフとの青春に決着!?

2009年04月30日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 MGグフver2.0の発売が迫ってきました。グフは筆者にとって特別なモビルスーツです。「初恋の相手」みたいな存在なんです(なんかグラハム・エーカーのセリフみたいな表現ですねぇ。それ以前は「ゲッタードラゴン」とか「コン・バトラーV」が好きなロボでしたが…:笑)。
 筆者が小学生の頃、雑誌でグフのカラー設定画を見た時はものすごい衝撃を受けました。青いカラーリング、目つきの鋭い悪役顔、両肩のカーブしたトゲ、左手の指がマシンガン(!)……。グフには小学生ぐらいの男の子が好きな要素が詰まっていると思うんですよ!(力説)。ただし、ミミズのようなヒートロッドはちょっと苦手ですが…(汗)。

 劇中でランバ・ラルの駆るグフは強烈なインパクトがありました。初めてアムロたちの前に姿を現した時。暗雲が立ち込め稲光が輝く中、2機のザクを従え崖の上に立つグフ。ランバ・ラルの有名なセリフ「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」(燃)。「セイラさんがガンダムで無断出撃した時は砂漠に潜って、砂の中からヒートロッドでガンダムのつま先を切断(!)。そして「機動戦士ガンダム」屈指の名エピソード「ランバ・ラル特攻!」におけるガンダムとの一騎討ち…!
 格好良いシーンだけでないところも良いです。ホワイトベース隊の砲撃で吹っ飛ばされて着地したところ、衝撃でひざ関節が故障したり、カイのガンキャノンに襲いかかろうとするものの、恐怖のあまり思わず伏せたガンキャノンにつまづいて倒れたり…。ホワイトベースに乗っかって攻撃している時に、ホワイトベースが背面飛行に入ったため振り落とされたこともありましたねぇ。

 小学生当時、いちばん欲しいガンプラは1/144スケールのグフでした。箱絵が格好良かったですねぇ♪ 商品名の「改良強化新型グフ」という響きも、小学生男児にとっては魅力的なものでした。何といっても「ザクを改良して強化した新型」ですからねぇ!
 その後、1/144スケールと1/100スケールのグフを手に入れることができた筆者でしたが、箱絵のイメージと実物とのギャップに気付いてしまったり、完成してすぐに股関節軸が折れてしまったりしているうちに、グフへの興味が徐々に薄れていったのでした(汗)。MSV(モビルスーツ・バリエーション)の「グフ飛行試験型」は買いましたけどね。

 時は流れて21世紀も間近の頃、グフがミリタリーテイストにリファインされて帰ってきました! 「第08MS小隊」版グフである「グフカスタム」です。格好良いけど「リアルさ」という点ではやや微妙だったかつてのグフのデザインが、リアルさと格好良さを絶妙にバランスさせた姿に(!)。 オッサンとなった筆者はグフに惚れ直してしまったのでした。キットの出来も良かったですし…。
 その後、HGUCやMGのグフが発売され、その度に狂喜乱舞した筆者でしたが、心の片隅ではやや寂しさを感じていました。
 「文句なく格好良いんやけど、格好良過ぎる…(汗)」
 グフカスタムをベースに、カトキ氏によってリファインされたグフは格好良いです。人間でいうとモデル体型のイケメンです。でも、記憶の中でのグフは「巨大化したランバ・ラルが鎧を着込んだ感じ」の、全体的に太っていて脚が短い体型だったはずです。ホビージャパン別冊「ガンダム・ウェポンズ」においてMAX渡辺氏によって徹底改修されたMGグフは、劇中のイメージを見事に再現していると思います。

 あ、ヒートロッドの収納部を描くのを忘れてました(汗)。

 いつかはHGUCまたはMGにじっくり手を加えて「巨大ランバ・ラル」的なグフを作ってみたい、小学生の頃からの思い出に決着をつけたいと思っていたのですが、技術的な問題や時間の都合などからなかなか踏み切ることが出来ずにいました。そこに「MGグフver2.0」発売の知らせが…!

 今度発売される「MGグフver2.0」は「巨大ランバ・ラル」とは違うものの、安彦良和氏による設定画や旧キットの箱絵に近い雰囲気になっているようです。ザク同様、グフも個人個人でいろんなイメージがあるでしょうから、このバランスに仕上げるのはかなり難しかったのではないかと思います。
 関節の構造も、あのザクver2.0のものを引き継いでいるようですので安心です。従来のMGグフはABS樹脂製関節構造の実験的なキットだったため、ひざ関節の強度に不安がありましたからねぇ。
 とにかく発売日が待ち遠しいです!

 あ~、なんか今回はよく分からない記事になってしまいましたねぇ…(タイトルは「ジョジョの奇妙な冒険」からのパクリだし…:汗)。


 *首の寝違えについて、お見舞いのコメントをくださった読者の皆様、ありがとうございます。まだちょっと痛みが残っていますが、通常の生活に支障が無いレベルまで回復しました。ご心配おかけしました。m(- -)m

 *RYOUTAさん:当ブログが「毎日更新」でなくなったのは、昨年の2月からです。いろいろあって「毎日更新」を続けていくのが困難になりましたので…。 

「スライド金型」って、いったい何?

2009年03月01日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 体調を崩してしまい(ずっと満腹感が続く、風邪?)、1週間以上プラモ作りから遠ざかっています。もうすぐ治ると思うのですが、なかなかしぶといです(汗)。
 というわけで今回は製作記事ではなく、金型についての話です。

 当ブログでも時々登場する「スライド金型」という単語、これについて筆者は何の解説も無しに使っていることに気付きました(汗)。 
「スライド金型」といえば、車のプラモデルのボディーなどで使われていることが多いのですが、最近ではガンプラでもほとんどのキットに使われるようになりました。従来の表・裏の2面の金型では再現できなかった部分にディテールや取り付け穴が設けられるようになったり、従来は2個のパーツを貼り合わせていた腕や脚のフレームを、筒状の1個のパーツに成型できるようになりました。より設定画のディテールの再現度が高くなったり、パーツ数を減らすことによる組立作業の簡略化や強度の向上が実現したりと、「スライド金型」による恩恵は絶大なものがあると思います。


 写真は「スライド金型」で成型されたと思われる、HGガンダムエクシアのひじやひざの関節部のパーツです。ランナーの表裏面に対して垂直の方向に穴が開いているのが分かります。

こちらは「MGシナンジュ」の太もものフレームです。これらの他にも、ライフルやバズーカの砲身・砲口、ビームサーベルの柄、可動式シリンダーの筒など、「スライド金型」による成型のパーツはたくさんあります。

 でも「スライド金型」って、一体どんな金型なのか? ある程度は想像できるのですが、本当はどんな構造になっているのかは筆者にとって長年の謎でした。

 いろいろネットで調べてみると、良い所を見つけました♪
プラスチック射出成型」さんというサイトの「いろいろな金型」のページに、いろんな方式の金型によるプラスチックの射出成型の様子が動画で説明されています。ここの動画をご覧になれば、「おおっ、プラスチック製品ってこんな感じで製造されてるんだ!」と理解できると思います。筆者は動画を見て感動しました♪
 「スライド金型」は金型アニメーションギャラリーの「金型 例1」に当たるものだと思います。
 プラモデルの射出成型機で使用されているスライド金型が、この動画と同じ構造かどうかは定かではありませんが、まったく違うものではないのではと思います。

 プラモデル以外のプラスチック製品の成型工程も興味深いです。時々、家電製品のパーツや日用品などのプラスチック製品で、パイプ状になっている部分の内壁にネジ山が設けられているのを見ることがあるのですが、このような形状の製品がどのようにして成型されているのかも良く分かります。

 筆者はテレビ番組などで最近多く見られる「工場見学」が大好きです。いつかはバンダイさんの工場を見学してみたいと思っているのですが、今のところなかなか実現は難しそうです。でも今回の動画でかなり「工場見学」の雰囲気を味わうことができました。「プラスチック射出成型」さん、ありがとうございます!m(- -)m

 *HKRさん:画像拝見しました! 良い色ですねぇ♪ やっぱり寒色系だと引き締まって見えますね。 完成が楽しみです。また画像よろしくお願いしますね~。