ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

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MG ヴィクトリーガンダムVer.Ka (最終回・白いモビルスーツ)

2010年01月24日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回で「MG Vガンダム」編の最終回となります。時間を掛けただけあって、充分にキットの良さを味わうことができました。
 では、ノーマル「Vガンダム」のコアファイターの組み立てに入ります。

 先にヘキサタイプのコアファイターを組み立てたので、どの部分にパーティングラインやゲート跡が来るのかが分かっています。ヘキサの時に処理しなかった部分も、今回はペーパー掛けを行ないました。そのおかげで予想外に時間が掛かってしまい、ブログ更新に支障をきたしてしまいました(汗)。
 黄色い線で示した部分は、パーティングライン付近です。この部分はパーツのふちがめくれ上がったようになっています。このような、パーツのふちがめくれ上がった部分は外見に影響するだけでなく、パーツが引っ掛かる原因になって可動機構や合体・変形に支障をきたす場合があります。
 この「めくれ上がったような形状」の部分を処理するためにも、パーツ全体を耐水サンドペーパーやスポンジ研磨材で磨くことは有効です。
 「めくれ上がった」部分がどうして出来るのかについては過去記事をお読みください。

 
 頭部の首関節に設けられたボールジョイントは、首の軸受け内部でスライド移動し、モビルスーツ⇔コアファイター両方のポジションに対応できるようになっています。このボールジョイントの保持力がやや高めですので、ボールの表面を軽く耐水ペーパーで磨きました(やり過ぎないように注意!)。
 その結果、ボールジョイントの保持力はちょうど良くなり、首の回転がスムーズになりました。劇中のように、頭部を180度回転させて真後ろを向くことも可能です。
 スライド量もごくわずかに増したようで、モビルスーツ時の首の長さもかなり稼げるようになりました(写真左)。カトキ氏の描くガンダムは、首がやや長めなのが特徴ですからねぇ。
 写真右:首の基部パーツの裏側にある長方形の部分は、機首の下側にあるダクトの底面になっています。この部分はABS樹脂パーツ独特のツヤが目立つので、ペーパー掛けしてツヤ消しにしておきました。

 
 写真左:背部のメインスラスター関連のパーツも、パーティングラインやゲート跡、ABS樹脂のツヤが完成後に見えてしまう部分です。ノズル底面(黄色い線で囲った部分)も含めて、ペーパー掛けで仕上げました。
 写真右:下側の可動式スラスターカバーは、可動がややゆるいことが分かっていたので、組み立て前に可動軸を瞬間接着剤でコーティングして、可動部の保持力を高めておきました。


 V字型アンテナを持つコアファイターの完成です。いろいろと作業項目が増えたため、ヘキサのコアファイターの倍以上、時間が掛かりました(汗)。


 各コアファイターにトップリム/ボトムリムを合体させました。ボトムファイターはべスパのパイロットから「アシナガバチ」と呼ばれていましたが、トップファイターは何と呼ばれていたんでしょう?
 変形・合体機構は、この大きさのプラスチック成形品の限界に挑んだかのような精度ですねぇ。とにかくすごいです。

 マーキングシールの貼り付けですが…
 
 シールの中には、余白を切り取らないと所定の位置に貼れないものもあります。時間と手間は掛かりますが、余白を丁寧にデザインナイフで切り取った方が良いと思います。左の写真は余白をパーツの形状に合わせて切り取り(分かりやすいように、余白を切り取った後の外周をオレンジ色の線で示しています)、ナイフの刃先でシールを拾って、パーツに貼る位置を決めようとしているところです。


 コクピット下部の黒いカバーには非常時救助関連の黄色い矢印のマークを貼る指示があります。この矢印のシールが18メートル級モビルスーツのものに比べると非常に小さく、余白を切り取るとさらに小さくなってしまいました。
 その黄色い矢印シールをナイフの刃先で拾い、コクピット下の黒い部分に貼ろうとすると、なぜかシールがどこへともなく飛んでいってしまい、そのまま見失ってしまいました。
 仕方が無いので手持ちのシールの中から黄色い矢印を切り出して貼ったのですが、その後に撮った写真をよく見てみると、左のひじ関節部になくなったはずの矢印シールが…(笑)。
 
 「ver.Ka.」キットの特長の一つは、膨大な数のマーキングです。100枚を超えるシールの余白を全部切って貼るのは気が遠くなる作業ですので、筆者は全部貼るのをあきらめました(汗)。ヤブチカさんのブログでは、別売りの水転写式デカールを貼った状態を見ることができますよ!

 ところどころにキット付属のマーキングシールを貼ったのですが、単なる手抜きに見えてしまったので…

 機体各部に貼った赤いマーキングをはがし、別のマーキングを施すことにしました。
 
 写真左:このマーキングシールは、数年前のMGキットのキャンペーン用景品を温存しておいたものです。これは「Gガンダム」関連のもので、漢字で書かれた注意書きも入っていますが、文字のサイズがちょうど良いので、英文で書かれたものだけを使用しました。
 写真右:マーキングは、番組放映当時にアニメ誌などに掲載されたカトキ氏のイラストを参考にしつつ、文字を追加しながら貼りました。

 
 写真左:当時の「月刊ニュータイプ」誌の表紙のイラスト(キットの説明書にも掲載されています)で印象的だった、額のアンテナ基部の「League Militaire」文字シールは特に小さいので、慎重に貼りました。位置がずれると目立つ場所ですから…。
 ひさしの部分、バルカン砲口の下辺りに貼った赤いシールは、カトキ氏のイラストで描かれている場合が多いディテールを再現したものです。おそらく収納式の吊り下げ用フックだと思われます。伸ばしランナーで再現しようかと思いましたが、あまりにサイズが小さいため、赤いシールを貼ってごまかしました。
 写真右:カトキ氏のイラストを見ているうちに、頭頂部メインカメラ周囲の内側が黒く塗られているのに気付きました。鶏冠のパーツをヘルメットから外し、パーツ裏側をつや消し黒で塗装しましたが、かなり印象が変わるのでおすすめです。


 マーキングがかなりあっさりしていますが、シール貼りのための集中力が続かなくなってきたので、とりあえずこれで完成ということにしました。

 「MG Vガンダム」、一応の完成です。

 立ちポーズがいまいち決まっていませんが…(汗)。


 カトキ氏のイラストと同様のプロポーションや面構成のVガンダムがプラモデル化されるとは、プラモ的には良い時代になりましたねぇ……


 ほぼ完全変形のカトキ版Vガンダムということで、やりたかった事です。↓

 「月刊ニュータイプ」誌やムック「ニュータイプ100%コレクション」およびキットの説明書に掲載された、合体シーンのイラストの再現です。キットは小スケールですので、イラストのようなパースが付かず、完全再現というわけにはいきませんでした。


 撮影時にキットを飛行状態で保持するのには、「バンダイアクションベース」などのスタンドは使用せず、適当な長さに切ったランナーをVガンダムの胸部底面やひざ関節のすき間に差し込み、ランナーのもう一方を接着剤の瓶の蓋に開いている穴に入れ、蓋の穴にティッシュペーパーを詰め込んで固定しました。
 ランナーの方がスタンドベースの支柱よりも細いので、画像加工で消しやすいんです(笑)。


 このポーズも「ニュータイプ」誌のイラストの再現です。


 Vガンダムは飛行しているシーンが多いので…


 今度は糸で吊ってみました。丈夫な糸(釣り用のテグスなど)を使用すれば、宙吊りの状態で飾っておくこともできると思います。
 下に敷いている白い紙は、レフ板の代わりです。



 組み立てや完成後の取り扱いには細心の注意が必要ですが、実に素晴らしいキットです。噂されている「武装パーツが豊富に付属したVダッシュ コアブースター」が実現すると良いですねぇ!
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ホットウィール「シェルビーGT500」改造「ナイト3000」(その1)

2010年01月18日 | 不定期連載シリーズ
 「MG Vガンダム」のコアファイターの組み立てを丁寧にやり過ぎたため、記事1本分の内容に満たない進み具合になってしまいました(汗)。ほとんど進んでいない状況を書いても仕方が無いので、前もって進行していた別のネタをお送りします。

 先日、久しぶりにトイザらスに行ってみたところ、売り場の半分ぐらいが「ベビーザらス」に模様替えされていてびっくりしました。その分、輸入もののアクションフィギュアや大きめのミニカーなど、濃いめのホビー商品のコーナーが大幅に縮小されていました(泣)。
 「う~、これも時代の流れか…」
 さびしさを感じながら、マテル社の低価格ミニカー「ホットウィール」のコーナーをチラッと見ると、ひときわ目を引く黒い車体のスポーツカーが…!

 「おお!黒のマスタング、というかナイトライダー(新作版)…!!」

 早速購入しました。価格はなんと198円! 安い!

 1980年代に一世を風靡したアメリカのTVドラマ「ナイトライダー」。筆者も大好きでした。熱血漢の主人公「マイケル・ナイト(声:ささきいさお)」と、ファイアーバード・トランザム改造のドリームカー「ナイト2000」の搭載コンピュータ「K.I.T.T.(キット 声:野島昭生)」のコンビが絶妙です♪ 
 向こう見ずで熱い男マイケルが無謀な行動をしようとすると、冷静なキットが忠告をする→結局、たいていの場合はマイケルの作戦が成功する…
 例:犯罪者を追跡中、前方の踏み切りを列車が通過する。
 キット「前方に列車が通過中です」
 マイケル「キットぉ、角度を計算しろ!」
 キット「このスピードでは衝突します」
 マイケル「ターボジャンプだぁ!!」と、ターボブーストのスイッチを押す。「ピッ!」
 バシューーーーン!! ジャンプするナイト2000。
 フォーン! ジャンプするナイト2000を別の角度からカメラが捉える。
 フォーン! また別の角度からの映像。
 フォーン! 今度は下からのアングルで…。
 無事、列車を飛び越えて着地するナイト2000。
 着地の衝撃を食らいながらも、ジャンプ成功にエキサイトするマイケル。
 マイケル「いよぉ! やったぜ相棒!!」
 キット「寿命が縮まるかと思いましたよ…」
 *実際のエピソードとは細部が異なるかも知れませんが、だいたいいつもこんな感じでした。また、マイケルのピンチにキットが駆けつけるという展開も多かったですねぇ。

 さて、その「ナイトライダー」の新作が最近になって製作されたそうです(日本では未放映)。新作「ナイトライダー」の主役メカである新型ドリームカー「ナイト3000」は、現行型フォード・マスタングがベースになっています。かつて「ナイト2000」のベース車両となっていたファイアーバード・トランザムが絶滅してしまったためと思われますが、シャープなトランザムからマッチョなマスタングへの変更は、かなり大胆なイメージチェンジだと思います。

 初代ドリームカー「ナイト2000」(写真右:マテル・バンダイのキャラウィール。現在絶版)と記念撮影。

 筆者は現行型マスタングが大好きなんですよ♪ 当ブログでも、過去に金属箔テープを使ったディテールアップについての記事実写映画版トランスフォーマーの完成品トイの記事で登場させています。1960年代の初代マスタングを現代によみがえらせたようなスタイリングが格好良いんですよ!


 今回入手した黒いマスタングは、高性能モデルである「シェルビーGT500」で、以前の記事で登場した「マスタングGT」(写真右側の赤い車)とはボンネットやフロントグリル、バンパーなどが異なります。金型改修ではなく、新規金型で製造されているようです。

 実は以前にも「ナイト3000」を作りたくて「マスタングGT」をもう1個購入していたのですが、「ナイト3000」とはかなり顔つきが異なるため、断念していました。

 「シェルビーGT500」は、グリルやバンパーが「ナイト3000」と共通です。改造の手間が省けます。


 しかし、気になったのが車体上面に施された2本のレーシングストライプです。中央から少しずれて印刷されています。どうしよう…(汗)。 

 「ナイトライダー」に登場するドリームカーの外見上の特徴の一つに、ボンネット先端部に備えられた「スキャナー」と呼ばれる、赤く点滅するセンサーがあります。トイザらスでこのミニカーを購入した時には、そのスキャナーを赤のラピーテープの細切りで再現して、位置がずれているレーシングストライプを修正すればお手軽に作れると思っていたのですが…。

 実車の写真を見てみると、ボンネットの中央部が一段高く盛り上がり、その先端部に2分割されたダクトが設けられ、そのダクトの内部でスキャナーが赤く発光しています。
 「え? ボンネットが違う…!?」
 ナイト3000のベース車両は、「シェルビーGT500」よりもさらに高性能な「シェルビーGT500KR」だそうです。ボンネットのふくらみは高性能モデルの証なんですねぇ。

 結局、ここまでボンネットの形状が違うとお手軽に済ませるわけには行かなくなり、改造することになりました。
 
 ボンネット上面のエアアウトレットをヤスリでガリガリと削り、ボンネットを平らにします。

 
 筆者はパテ盛りよりもプラ板工作の方が好きなので、ボンネット上のふくらみもプラ板で作ることにしました。
 どのサイズでプラ板を切り出すかが分かりやすいように、マスキングテープをボンネットに貼って型紙を作ります。

 
 プラ板には柔軟性がありますが、残念ながら曲面にはなじみません。帯状に細切りしたプラ板を並べて貼ることにより、三次曲面構成のボンネットになじませます。使用した材料はエバーグリーン社の2ミリ幅・0.5ミリ厚のプラ材です。適当な長さに切ってからマスキングテープの型紙に並べて貼り付け、型紙からはみ出した部分をカットします。

  
 型紙のサイズにカットしたプラ材を、ボンネットの曲面に沿わせながら順番に瞬間接着剤で貼っていきます。接着剤が他のところに付かないよう、改造する部分以外はマスキングテープで覆っています。
 瞬間接着剤での接着は、プラ材を貼る位置を決める時間がほとんど無いのでスリル満点です(笑)。はたしてこの後どうなるのか? 次回に続く…(不定期連載ですので、次がいつになるか分かりませんが…)。

 
  
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MG ヴィクトリーガンダムVer.Ka (その5・決戦前夜)

2010年01月14日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 MG Vガンダムの組み立ても後半に差し掛かってきました。

 まずは前回とは違うパターンのゲート処理について…。使用したのはつま先のパーツです。
 
 写真左:このパーツの場合、デザインナイフの柄パーツの一部とが干渉するため、ゲートを上方向からナイフで押し切るのがちょっと難しいです。
 写真右:とりあえず、ニッパーでゲート部分を短く切っておきます。

 色の濃いパーツの場合は、ゲート処理の時に気を付けないと、ゲート部分が白く目立ってしまうことが多いです。
 ゲート跡が白くなってしまう原因は…
 1.ゲート切断時にゲート周辺に負荷が掛かってしまい、パーツにひずみが生じてしまう。試しに、不要なランナーを曲げてみてください。曲がった部分が白く変色しますよねぇ? これと同様のことが小規模で起こっているんです。
 2.ニッパーやナイフでゲートを切断する時にゲート部分がきれいに切れず、もげてしまう。もげた部分には小さいヒビ割れが生じ、これが白く見えてしまう。弾力性に乏しい透明パーツの場合、このヒビ割れが発生しやすいです。

 ゲート部分の白化は「ニッパーの2度切り(ランナーからパーツを切り離す際に、まずパーツからやや離れた部分で一度切る→パーツがランナーから離れたら、今度はパーツの近くをニッパーで切る)」を行なえば、かなり防げます。

 「透明パーツをニッパーで切り取ったら、切り口がきれいにならない→パーツから離れた部分をニッパーで切る→残った部分をナイフで丁寧に切る」ということは、筆者が小・中学生の頃に通っていた書道教室の先生が教えてくださったことです。それまで筆者は、ゲート部分の仕上がりにはぜんぜん気を使っていませんでした。その先生は革ジャンを着てスポーツカーや大型バイクに乗って現れる、「ナイトライダー」のデビッド・ハッセルホフに似た、格好良い先生でした。今もお元気かなぁ…。

 さて、短く切ったゲートを、デザインナイフでそぎ落とします。ナイフで切る時の手順をちょっと工夫すると、ゲートがもげるのを防げます。
 
 写真左:ゲートの横方向から、ナイフの刃を入れます。
 写真右:一気に切ってしまわずに、ゲートの幅の1/3~1/4ぐらいのところで止めます。

 
 写真左:パーツをひっくり返して、ゲートの反対側からナイフを入れ、切断します。
 写真右:少しだけゲートが切り残しになってしまう場合があります。この部分をさらにナイフで切ります。ゲートが小さくなると、切る時に掛かる力も小さくて済むので、白化を抑えることができます。ナイフを使う時は、パーツのゲート周辺に傷を付けないように気をつけましょう。


 ゲートを切り終わった状態です。切断面を爪でしごくと、ゲート跡が周囲になじみます。普段はここまで丁寧にゲート処理しませんが、Vガンダムについては個人的に思い入れが大きいため、さらに丁寧に仕上げます。

 
 写真左:パーツの側面に目立つヒケがあるので、ペーパー掛けで処理します(耐水ペーパー800番を使用)。白っぽく見える部分はぺーパー掛けした状態ですが、赤い2本の縦線が入っているのが見えると思います。この部分が「ヒケ」と呼ばれる凹みで、工場での成形時にプラスチックが収縮するために生じるものです。凹んでいるため、その部分にペーパーが当たらず、磨けていないので生じる線です。パーツの裏側に突起がある部分に多く生じます。ちょうど足の裏のパーツをはめ込むためのダボの裏側(というか、パーツの表面)にヒケがあるのが分かるでしょうか? 
 写真右:ヒケの部分の線が消えるまで、ペーパー掛けを行ないました。しかし、この状態ではペーパー掛けした部分とそうでない部分との色の差がはっきりしています。


 そこでパーツ全体をスポンジ研磨材で磨いて、全体の色ツヤを統一します。パーツ全体を磨く理由は、ヒケや色ツヤのためだけではありませんが、もう一つの理由について書くと長くなるため、次回の記事で書きます。

 
 足の裏にも外装パーツに開いている穴から内部フレームの一部(黄緑色の線で囲った部分)が見えることによって色分けされている部分があります。つま先側の平行四辺形の部分にはゲートがありますので、丁寧に処理する必要があります。


 かかとの部分にも同様に、内部フレームの一部が色分けを兼ねている部分があります。黄緑色の線で囲った部分ですが、ここにもパーティングラインが入っています。気を抜けませんねぇ(笑)。


 組み立て途中の脚内部フレームです。足首関節のアキレス腱辺りのパーティングラインも念のため消しておきました。

 
 写真左:太ももの外装パーツにはパーティングライン(赤線で示した部分)・ゲート跡(青丸)・ヒケ(黄色の楕円)などが目立ちます。Vガンダムの脚部は航空機の機体のような滑らかなラインが特徴的ですので、いったん太ももの外装パーツを全てフレームに組み付けてから、全体をペーパー掛けして平滑にしました。写真では太もも上側のパーツは付けていませんが、この写真を撮った後に組み付けました。
 写真右:Vガンダムのひざ関節裏側には、F1マシンのインダクションポッドのようなエアダクトが突き出しています。可動範囲的には不利な形状ですが、それでも広い可動範囲が確保されているのは驚異的です。
 ダクト後部には排気口らしきスリットが設定されているので、フレームと同系のグレーで塗っておきました(ガンダムマーカー「00グレー」を使用)。

 関節の中にはやや保持力不足の部分があります。

 足首関節のボールジョイントがかなり緩く、ガタつきがあります。しかもこの部分、ボトムリム形態にはすねと足に一体感を与えるために縮めたり、MS形態では可動範囲を広げるために伸ばしたりするための引き出し式関節になっています。足フレームに設けられた穴の中でボールが移動するため、保持力向上目的でこの穴の内部に瞬間接着剤を流し込むのはあまりおすすめできません。瞬間接着剤が固まった表面は意外と凸凹になっており、ポリ製のボールジョイントを削ってしまう(=可動がまた緩くなってしまう)可能性があるためです。
 そこで、普段はポリキャップの弱点になっている習性を利用します。ポリキャップの穴に可動軸を差し込むと、弾力のある材質でできているポリキャップは外側に向かって広がります。この「広がる」ことが、ポリキャップ式可動部が緩む原因の一つです。重量が重くなる大型キットのポリキャップ式可動部は、この「広がり」を避けるため、ポリキャップの周囲をパーツが取り囲むようになっています。

 このキットのボールジョイントの保持力を高めるためには、まずすね側の足首関節からポリ製ボールを取り外し、写真のように足側のボール受け穴にボールを取り付けておきます。
 次に、すね側の足首関節の軸に瞬間接着剤をコーティングして、少しだけ太くします。瞬間接着剤が完全に固まったら、軸をポリ製ボールに差し込みます。すると、足のボール受け穴の中でポリ製ボールが広がり、ちょうど良い保持力になります。
 *軸をコーティングする瞬間接着剤はあまり多く付けないように注意が必要です。ボールの保持力が高くなりすぎると、軸が折れてしまう可能性がありますので…。


 股関節には足首のような引き出し機構は無いようですので、脚を股関節に取り付ける前に、股関節のポリ製ボールに瞬間接着剤を少量付け、脚を取り付けてからしばらく動かし(30秒ほど)、その後は瞬間接着剤が固まるまで放置します。ポリ樹脂は瞬間接着剤では接着できないため可能となる小技です。接着剤はほんの少しだけ付けます(先細ノズルを使用すると、量の調節がしやすいです)。
 この作業により、保持力は充分になりました。脚を持ってガンダム全体を軽く振っても大丈夫です。

 ホビーショーの頃から気になっていたことですが…
 
 このキットの脚は、ふくらはぎとくるぶし周辺のふくらみに対して、その間のくびれが少なめになっています。旧1/100HGキットや1/144キット(写真右)と比べると、やや単調なラインだと思います。くるぶしの部分の半円形の装甲パーツがすぼまるように付いているため、足首の可動範囲もやや狭いです(もともと足首関節の可動範囲が狭いのですが…)。

 
 写真左:脚のラインを変えるべく、くるぶしの装甲の取り付け角度を変更してみることにしました。裏側の接合用丸ピン2本を切り取って…
 写真右:足先に向かって広がるようにくるぶしの装甲を配置してみました。しかし、すねの装甲とくるぶしの装甲のラインがつながらず、不自然な感じになったため、元に戻しました(汗)。 

 とりあえず「Vガンダム ヘキサ」が完成しました。
 
 おお、格好良い! 先述の脚のラインも、意外と気になりません。いろいろと不満の声も多いキットですが、大事なことは「ほぼ完全変形のVガンダムの1/100キットが発売された! しかもヘキサ用のコアファイターまで付属! バリエーション展開も考慮されたランナー構成なので、今後はVダッシュガンダムなどへの展開も期待できる!」ということだと思います。
 破損しやすい箇所や保持力の低い可動部分、ロック機構が不完全な部分、差し替え式の手指、ビームライフルの保持力不足などが指摘されていますが、このサイズにこれだけすごい内容が詰め込まれたキットのなので仕方がない問題だと思います。取り扱いに注意し、丁寧に作業すれば、完全ではないにしてもある程度までは対応可能のはずです。このキットを見て「久しぶりにガンプラを作ろう!」という方には、かなり手ごわいキットになってしまっているとは思いますが…。
 
 「ポロリ」や「ユルユル」などの報告でキットを買うのをためらっている方もいらっしゃるかとは思いますが、意外と大丈夫ですよ~。

 
 *前回の記事&過去記事にも、たくさんのコメントありがとうございます!
 追伸・大佐さん:筆者は大阪人ですのでもちろん蒲生四丁目は知っていますが、行ったことはありません。

 -次回予告(黒田 由美の声で)- 最後のコアファイターを組み立てたオッサンの前に現れたのは、おびただしい数のマーキングデカールでした。赤いマーキングの猛攻にさらされたオッサンは、攻撃をかわすことにしたのです。
 次回、ガンプラ秘密工場「白いモビルスーツ」
 ……見てください!
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MG ヴィクトリーガンダムVer.Ka (その4・ジブラルタル攻防)

2010年01月09日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 年末から昨日までキットを触る時間がほとんど無く、更新が滞ってしまいました。読者の皆様、お待たせして申し訳ございません。m(- -)m コメントもたくさんいただいていたのに…(汗)。

 久しぶりの製作記事です。まずは前回予告した「ゲート処理」について…

 写真は首付近の装甲、襟の部分です。矢印の部分にゲート跡があります。完成後はほとんど隠れてしまう部分ですが…(笑)。
 写真のゲート跡部分は、パーツをランナーからニッパーで切り取った後、再びニッパーで短く切った状態です。筆者は約0.2~0.3ミリの長さでゲートを残しています。

 
 写真左:ゲート部分をデザインナイフで切り落とします。この写真の場合、ゲートの上側からナイフで切り取りやすいパーツの形状になっています。パーツを作業用マットの上に置いて、ナイフでゲートを押し切るようにすると、手を怪我する可能性が低いと思います。ただし、パーツをマットの上に置いて切る場合は狙いを外しやすく、パーツの必要な部分まで切ってしまう可能性がありますので…
 写真右:筆者がゲート処理を行う時は、パーツを左手で持つ場合が多いです(注:筆者は右利きです)。パーツを左手で持ち、右手でナイフを持った状態の写真を撮ることができなかったので、角度を変えた写真で代用しています。自分の視点から見た場合、筆者はこれぐらいの角度でパーツを持ってゲート処理しています。
 こういう部分のゲートは、一発できれいに切れる場合が多くて非常に助かります。

 *デザインナイフでのゲートを切りにくい形状のパーツの場合のゲート処理については、次回の記事でお送りします。


 写真左:パーツの端っこの方に、少しだけゲートの切り残しがあります。
 写真右:このような切り残しは、パーツの裏側から削ると作業しやすいです。


 写真左:ゲートを完全に切り落としましたが、ゲート跡の部分が少しだけ白くなっています。ゲートを切る際に、ゲートの根元に負荷が掛かり、ごくわずかにヒビ割れが発生したためです。
 写真右:パーツに近い色のマーカー(イラスト用油性マーカーの「コピック」や、ガンダムマーカーの「リアルタッチマーカーセット」)で、白くなった部分を軽く塗ります。ヒビ割れ部分にマーカーのインクが染みて、目立たなくなります。

 完成後には隠れて見えなくなってしまう部分でも、ゲート処理が完成度を左右する場合があります。

 写真左:写真は腰後ろの装甲の裏側部分にあたるパーツですが、パーツの端の斜めになっている部分にゲートが突き出しています。この部分をきれいに切り取らないと、表面に付く装甲パーツをきちんと組み付けることができません。
 写真右:斜めになった部分に沿って、ゲート処理を済ませた状態です。
 ゲート処理とは関係ない話になってしまいますが、このパーツの表側から生えている太い方の丸棒は、装甲の表面に開いた穴から突き出して、グレー色の丸い部分の色分けを再現するためのものです。芸が細かいですねぇ♪
 
 次は取り扱い注意箇所です。

 写真はトップリムの胸部側面装甲のパーツですが、矢印で示した部分が非常に細くなっています。ランナーからパーツを切り取る時・ゲート処理や表面処理を行う時・パーツをトップリムのフレームに組み付ける時に、この部分に余計な力が掛からないように注意する必要があります。この部分が白く変色してしまったり、最悪の場合は折れてしまうこともありますので…。
 この部分が白く変色してしまった場合は、あわてずにパーツをトップリムのフレームに完全に取り付けてしまってから(破損防止のため)、爪楊枝などで該当部分をこすると、白化が目立たなくなる場合があります。


 写真左:トップリムの肩関節基部に腕を取り付ける時、関節軸が奥まで入りきっていない場合があります。このキットの肩関節軸は他のキットに比べて短いため、この状態では腕が外れやすいです。
 写真右:肩関節基部の軸受けパーツの内側の面と、肩関節軸の先端部が同一平面になるよう、腕を回すようにして奥まで押し込むと良いです。


 ボトムリムの股関節部はゼータガンダムに似た構造で、左右に開くようになっています。開閉部分のロック機構はよく考えられていますが、脚を動かす際には股関節部分全体がやや不安定です。サイズやデザイン上、仕方が無いと思います。某掲示板にて紹介されていた方法でロック機構の追加を行なおうかと迷いましたが、やめておきました。
 腰正面のブロック(いわゆる「ふんどし」部分)と腰後ろの装甲とで股関節部分をしっかり挟むようにして持つと、キットのロック機構だけでも安定して脚を動かすことができますよ~。

 矢印で示した部分は、ABS樹脂独特のツヤが目立ちます。組み立てた後で気付きました(汗)。一度組み立ててしまうと、分解するのが難しい部分です。組み立て前に耐水ペーパーで磨くか塗装するなどして、ツヤを消しておいた方が良いと思います。妙に光って、違和感がありますので…(汗)。


 翼状のパーツが折り畳まれて股関節のブロックになるという構造がしっかり再現されています。翼の断面部分にはパーティングラインとゲートがあり、意外と目立ちますので、しっかり処理しておいた方が良いと思います。
 
 次回は脚の組み立てです。キットは足首関節のボールジョイント部分がやや緩いですが、簡単な解決法がありますので、次回の記事で紹介いたします。
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毎年恒例、「今年は何が出るかな?」

2010年01月01日 | はじめにお読み下さい&リンクお願いします
読者の皆様、明けましておめでとうございます!
 今年もよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今年はガンプラ30周年の記念すべき年です! 昨年は「機動戦士ガンダム30周年ということで「MGガンタンク」や「MGグフver2.0」そして「HGガンダムver.G30th」といったファーストガンダム関連のキットが多く発売されましたが、今年はどうなるんでしょうねぇ。
 例年通り、個人的希望を多分に含む予想をしてみたいと思います。
 
 すでに1/48スケールの「RX-78-2ガンダム」のテストショットが模型雑誌などで発表されていますが、「ガンプラ30周年公式サイト」では今年の7月に新たな「RX-78-2ガンダム」のキットが予告されています。今のところ、スケールや仕様についてはまったく分からない状態です。とりあえず、どんなキットなのか、予想をいくつか書いていきます。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」です(←当てるのが目的ではありませんが…:笑)
 1.「1/72スケール」説:現行ガンプラの主力シリーズの一つである「マスターグレード(以下、MG)」は1/100スケールですが、模型業界全体から見るとあまり一般的なスケールではありません。しかも、ファーストガンダムのMGアイテムは出尽くした感もありますし、1/100スケールでは再現が難しいギミックもまだまだあります。
 そこで、かつて「メカニックモデル」で採用されていた1/72スケールの出番です。1/100スケールよりもひと回り大きく、1/144スケールの倍のスケールです。MGよりもさらに進んだ機構が組み込めるのではないかと思います。 
 →この説の問題点:1/72スケールでMGより上級となると、高額化して「パーフェクトグレード(以下、PG)」と大差なくなってしまいます。う~ん…(汗)。

 2.「簡易版1/100スケールキット」説:最近のMGキットは多重構造化や機構の複雑化により、パーツ数が多く高額になってきています。そのこともあって、「Zガンダム」以降の敵モビルスーツの中にはMGでは出しにくいものが多くあります(それをフォローするためにもHGUCシリーズがあるのですが…)。そこで期待したいのが「MGではない1/100スケールキット(パーツ構成は1/144HGクラスと同様)」です。「ガンダムSEED」や「ガンダム00」などの新作TVシリーズで採用されているキット仕様です(1/100ティエレンやオーバーフラッグなどの傑作キットが記憶に新しいですねぇ。これらと同様の仕様で旧作のモビルスーツをキット化してくれたらなぁと思います。
 →この説の問題点:「機動戦士ガンダム00セカンドシーズン」の1/100スケールキットは今のところガンダムタイプしか発売されていないことを考えると、望み薄ですねぇ(汗)。

 3.「多色成型・スナップフィット不採用の新キット」説:30周年ということで、ガンプラの原点に立ち返ったような「要・接着剤&要・全塗装」のキットが発売されるかもしれません。
 →この説の問題点:現在のガンプラの魅力の一つは多色成型・スナップフィットによる手軽さです。一度この手軽さを味わってしまうと、昔のガンプラのような仕様のキットを作るのは苦痛だと感じる人の方が多いと思います。

 …う~ん、やっぱり新「RX-78-2ガンダム」のキットがどのようなものになるのか、さっぱり分かりません(汗)。

 MGシリーズは今月発売予定の「ジンクス」という、意表を突いたアイテムが登場します。この後、ジンクスのバリエーションキットが発売されるのはまず間違いないでしょう。このMGジンクスの発売により、「ガンダム00ファーストシーズン」に登場する敵側モビルスーツの1/100スケールキットは3機種になります。敵量産型モビルスーツがこれだけ1/100キット化されるというのは「Zガンダム」以降無かったことですので、快挙ですねぇ♪
 今後のMGシリーズは、映像作品の公開に合わせて「ガンダムUC(ユニコーン)」と「ガンダム00」を中心としたラインナップになるのではと予想しています。

 HGUCシリーズはまさかの「F2ザク(しかもジオン・連邦の2色)」発売で、「ガンダムUC」シリーズと平行して「0083」シリーズが発売される可能性が出てきました。F2ザクはノイエン・ビッター少将機などのバリエーション展開が考えられますし、胴体はドラッツェにも流用可能です。「0083」には他にもC型ジムやジムカスタム、そしてジムキャノンⅡといった魅力的なモビルスーツが登場しますが、これらの機体もこの機会にキット化されるのではと期待しています。でも、前に「0083」の登場機体が発売された時は「パワードジム」と「ガンダムGP-02A」で止まりましたので、今回のF2ザクも単発で終わるかもしれませんねぇ…。

 昨年発売された「PGダブルオーライザー」ですが、内部フレームの構造を見ると、劇場版に登場する「ダブルオークアンタ」に流用可能であるような気がします。劇場版「ガンダム00」の公開に合わせて、いきなり「PGダブルオークアンタ」が発売される可能性があるかもしれませんよ(?)。

 とにかく今年はガンプラ30周年! どんなアイテムが発売されるか楽しみですねぇ!!
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