ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

ヤッターワンは旧型が…

2008年01月31日 | 臨時ニュース・その他
 1970年代のギャグアニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のリメイク版「ヤッターマン」の放映が始まりましたねぇ。筆者は旧作の頃はリアルタイムで観ていました。前番組の「タイムボカン」についてはあまり覚えていないのですが、ヤッターマンがあまりに強烈だったためにタイムボカンの記憶が飛んでしまったのかも(汗)。
 とにかく悪役トリオ「ドロンボー」のキャラクターが異常に濃くて(特にボヤッキー)、幼少期の記憶があまり残っていない筆者の頭にも「アラホラサッサー!」「ポチッとな」「今週の山場ぁ~」「全国(じぇんこく)の女子高生の皆さん」という名セリフの数々が染み付いています。
 タイムボカンシリーズはその後「ゼンダマン」「タイムパトロール隊 オタスケマン」「ヤットデタマン」「逆転イッパツマン」「イタダキマン」…と続くのですが、やっぱり「ヤッターマン」がいちばんですねぇ(2番目に好きなのは「逆転イッパツマン」です)。
 シリーズを通して数え切れないほどの魅力的なメカが登場するのですが、メカデザインは大河原邦男氏が担当されていました。筆者にとっては大河原氏といえばガンダムと並んでタイムボカンシリーズなどのタツノコプロ作品の印象が強いです。ガンダムなどのカッコ良い系のデザインとタツノコ系の可愛い系のデザインの両方をこなす大河原氏はやっぱり偉大だと思います。

 新作「ヤッターマン」のメカたちも大河原氏によるデザインだそうですが、主役メカの「ヤッターワン」は微妙にマイナーチェンジされています。旧作のヤッターワンは丸っこくて可愛らしいデザインだったのですが、新作は頭頂部のパトランプが今風になっていたり、ビシッと尖った肩アーマーによって肩幅が強調されていたり、下アゴが角張っていたりと、かなり勇ましいデザインになっています。筆者はどちらかというと旧作の方が好みです。

 主題歌がイメージと違ったり、最近のアニメ的な演出が使われていたりと、わずかに違和感を感じる新作ですが、やっぱりドロンボー&ドクロベエの声優さんたちがオリジナルキャストのまま出演しているというのはとてもうれしいです。30年以上経っても声の衰えを感じさせない声優さん方の声を聞いているとワクワクしてきます。やっぱりヤッターマンは良いですねぇ(現在CS「キッズステーション」にて旧作が放送されていますが、今観ても面白いのがスゴいです)♪

 実写版「ヤッターマン」は…(汗:ガンちゃん役が嵐の櫻井くんというのはピッタリだと思うんですけどね)。


 *エプロンさんの模型製作日記にてバンダイホビー事業部さんの2月の出荷予定が出ています。1/100ガンダムヴァーチェは下旬に発売されるようですねぇ♪

 

アオシマさんのガーランドが…

2008年01月30日 | 臨時ニュース・その他
 今日は「BB戦士20周年セットD」の発送作業でした(詳しくはエプロンさんの模型製作日記をご覧ください)。作業がひと段落ついたところでエプロンさんに1/100キュリオスの次のネタを相談していたら、店長が「これはどう?」という感じで3000円クラスのMGキットぐらいのサイズの箱を持ってきました。見慣れぬその箱には(新キットだから見慣れてないのは当然ですが)懐かしの赤いロボットの絵が!!
 「こ、これはアオシマさんの1/24可変ガーランド!? もう出たん!!」
 ゴクリと生ツバを飲み込んだ筆者は「うほ~っ♪」と箱の側面の写真を見て小躍りしました。筆者はバイクから変形するロボットが大好きなんですよ♪
 キットは赤いボディーカラーのノーマル版と黄土色系カラーの自治軍バージョンの2種類が出ています。
 「うわぁ、これは作りたいなぁ…」
 エプロンさんといろいろ話していて、ウチのブログ的には自治軍カラーの方が合ってるなぁということで次のネタに、と思ったのですが…
 バンダイさんの2月の新製品発売スケジュール(の一部?)を見てみると、思ったよりもHGガンダムスローネ・アインの発売日が早いことが分かりました(汗)。
 ど、どうするオッサン…(汗)。とりあえず製作日数がかかりそうなガーランドを次ネタに持ってくるのは断念したのですが、未練が残ります(泣)。うう…。

1/100ガンダムキュリオス(その5.5)

2008年01月29日 | 現在製作中
 今回はあまり進んでいませんが…

 すねの下側、足首付近のパーツです。他のガンダムなら足首の関節を保護する可動式の装甲が付くだけですが、キュリオスの場合は変形時にこの部分が回転するようになっています。

 この部分の正面の装甲は、パーツの合わせ目が中央ではなく片側に寄っています。写真の水色の線で示した部分が合わせ目です。装甲の上の方に長方形の凸モールドがありますが、これを成型する都合で黄緑色の線で示した部分にパーティングラインが入っています。合わせ目やパーティングライン周辺には段差が生じているために、これらを消すのはやや手間が掛かりそうです。きちんと処理したい場合は、長方形の凸モールドを削り落としてから正面全体をヤスリ掛けし、プラ板などで凸モールドを復活させてやるのが良いでしょうねぇ。
 筆者は面倒くさいので軽くペーパー掛けしただけですが…(汗)。

 
 足首関節の可動範囲はこれぐらいです。最近のキットとしてはやや狭いですが、地面を歩いているシーンをあまり観ることのないキュリオスです。多くの人はアクションベースなどで宙に浮かせて飾るだろうと思いますので、たいした問題ではない…のかなぁ(汗)。
 左の写真では合わせ目がしっかり写っていますね(汗)。


 ひざに付く主翼のパーツです。表裏で貼り合わせ式で、可動部にはポリキャップが内蔵されます。合わせ目を消すとなるとちょっと大変そうですねぇ。

 完成した主翼です。フラップなどの可動翼が無いのと、翼の断面形状が通常の翼断面とは違う、ナイフの刃のような形状をしているところを見ると、通常の航空機の翼のように揚力を発生させる機能は無いのかもしれません。まあ、エクシアなど他のガンダムたちも翼が無いのに長距離飛行できますので、キュリオスだけ翼を使って飛ぶというのは考えられませんからねぇ。この翼はオプション用の取り付け部分か、ひょっとしたら武器そのものなのかもしれません(単に飾りだったりして…:笑)。

 今日はこの辺で…。

1/100ガンダムキュリオス(その5)

2008年01月28日 | 現在製作中
 製作記事が2日にわたって中断していましたが、1/100ガンダムキュリオス再開です。

 腰周りのパーツ分割はこんな感じです。各パーツのグレーや黄色の部分は、前もって塗装しておきました。ちょうど写真を撮ろうとするとデジカメの電池が切れたので、充電の時間待ちの間に塗りました。


 装甲というよりはスラスターの機能の方が優先されたようなフロントスカートは先端部のノズル部分がパーツ分割により色分けされているのがありがたいです。可動部はいつもどおりのポリパーツによるボールジョイント式ですが、可変MSの場合は特にポリ接続というのはうれしいですねぇ。


 リアスカートの裏側にはGNビームサーベルが付きます。やや取り付けがユルめですので、基部パーツ側のはめ込み用ピンに瞬間接着剤を少量コーティングしてやっても良いかもしれません。

 
 サイドスカートが無いデザインですので、あっさり組み上がります。

 ウエスト部分は1/100エクシアやデュナメスと同様、左右方向にスイングさせた時のすき間を隠すパーツが内蔵されています。


 このキットにも「アクションベース・1」(別売り)に対応するためのジョイントパーツが付属していますが、MS形態用(写真左)と飛行形態用(写真右)の2種類が付属しています。飛行形態用はテールユニットとの接続部にもなりそうな雰囲気なんですが、今後テールユニットが発売されるかどうか…?



 腰まで完成すると、アクションベースへしっかりと接続できるようになりますので、撮影が楽です。


 足のパーツです。片方で6パーツと、かなりシンプルです。MGユニコーンガンダムを作った後では楽勝です。ところでこのキュリオスの足ですが…


 地面に立つことが少ないために足の機能を多少省略したのか、それとも軽量化のためか、足の甲の部分がくぼみになっています。足の裏もふさがっていません。足の裏の設定画は見たことないのですが、設定でも足の裏はふさがっていないのかもしれません。
 人間の足を再現したモノというよりは作業用車両などのアウトリガーの足部分のような感じだと思います。フラッグやティエレンのかかとも同様のイメージですが、主役クラスのガンダムに、こういった思い切ったデザインの足首を持ってくるというのは面白いですねぇ。
 足の甲と足の裏のくぼみはグレーで塗るように指定されていますが、面倒くさいのでやめておきました(汗)。


 つま先と足の甲に被さるアーマーは、切り欠きのあるABS樹脂製の軸受けにパチンとはめ込む方式で可動します。


 MS形態の足(写真左)と飛行形態の足(写真右)です。やっぱりグレー部分を塗った方が良かったかなぁとも思いましたが、スミ入れだけでもけっこうイケますよ(笑)。
 

3機で1組って良いですねぇ♪

2008年01月27日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 昨日放送の「ガンダム00」では、いよいよ噂の「新型ガンダム」が登場しました。この新型は「ガンダムスローネ・アイン」「ガンダムスローネ・ツヴァイ」「ガンダムスローネ・ドライ」の3機で1チームですが、筆者はこの「3機で1チーム」というのが大好きです。
 「ゲッターロボ」のゲッター1・ゲッター2・ゲッター3(3機のマシンが空・陸・海それぞれに適した形態に合体)が元祖だと思います。空・陸・海の組み合わせでは「宇宙大帝ゴッドシグマ」も有名ですねぇ。
 初代ガンダムのホワイトベース艦載MSもガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの3種類ですし、「蒼き流星SPTレイズナー」でもレイズナー・バルディ・ベイブルの3機が主人公側の機体として使用されていました。
 
 さて、砲撃型のアイン、剣を主な武器とするツヴァイ、通信を妨害するドライという組み合わせは、1987年に放映されたリアルロボットアニメ「機甲戦記ドラグナー」の主役メカ「ドラグナー1型(通称D-1:接近戦闘用)」「ドラグナー2型(通称D-2:長距離攻撃用)」「ドラグナー3型(通称D-3:偵察/電子戦用)」を思い出させます。
 「ドラグナー」は、初代ガンダムを80年代後半のセンスでリメイクしたという「ガンダムシリーズではないけど、限りなくガンダムに近い作品」といえる作品でしたが、80年代後半という時代に合わせてハイテク化され、ガンタンクのポジションが電子戦用機に変更されるなどのリフレッシュが行われています。
 その攻撃法は「とにかく撃って撃って撃ちまくる」ではなく、「まず電子戦用機D-3が遠く離れた敵をいち早く捕捉し、妨害電波で相手を惑わせると同時に味方機に敵の情報を送る→長距離攻撃機D-2がその情報を元に正確に射撃→ある程度相手の戦力が衰えたら近接戦闘型D-1が敵の懐に突入してとどめを刺す、という感じです。実に頭の良い戦法だと思います。
 特に電子戦用機である「ドラグナー3型(通称:D-3)」の活躍は印象的で、敵の戦艦に捕らえられた状態でも敵艦のコンピュータをハッキングして脱出に利用したり、敵側が発射したミサイルをコントロールしてしまったりするという便利なヤツでした。デザインは、頭部がロボットらしい顔にはなっておらず、レドーム(レーダーなどの機器が納まった円盤状のモノ)が付いていて、素直に「カッコ良い!」といえるモノではありませんが、劇中の活躍を観ていると「ううっ、カッコ良い…!」と思えてくるのが不思議です。そういえば同じポジションである「ガンダムスローネ・ドライ」の頭部もなんとなくレドームっぽい雰囲気がありますねぇ。
 うう~! こんな話をしていると、R3シリーズでドラグナーが発売されないかなぁと思ってしまいます(そもそも今回の話題はドラグナーの話がしたかっただけなんですけどね:笑)。

 同様のチーム編成であるトリニティ兄弟のガンダムたちは、今のところドラグナーのような戦法を取るのかは不明ですが、おそらくそれぞれの機体の特性を活かした戦法で活躍してくれるだろうと期待しています。
 ただ、ちょっと強すぎるのが不安といえば不安ですねぇ。前回の戦闘ではユニオン・人革連・AEUの各部隊が、思わぬ伏兵の登場に不意を突かれたのだと思いたいです。せっかく各陣営で対ガンダム用のカスタムMSが登場したり、数で押す戦法でガンダムたちを追い詰められるところまで来ていますので…。
 この時点であんまり強すぎる機体が登場してしまうと、今後(特に第2期が…)登場する兵器がどんどん強くなっていかないといけないという状態になってしまいますからねぇ…(汗)。
 

プラモのZガンダムに真の「完全変形」は可能か?

2008年01月26日 | 現在製作中
 1/100ガンダムキュリオスを組み立てながら「この変形ってシンプルなわりにシルエットが大きく変わるなぁ…」と思いながらも、「たまには複雑な変形をする可変キットを作ってみたい」と思うオッサン・かめっチです。

 先日、TBS系の「サンデージャポン」にて、1/35スケールの「ジャンボグレード Zガンダム」が公開されました。「初公開」ということで何が出てくるか期待していただけに、すでに情報が公開されていたジャンボグレードのZだったのはちょっと残念でしたが、報道系情報番組(?)でZガンダムがスタジオに登場したのはやっぱりうれしかったです(笑)。

 さて、このジャンボグレードZガンダムですが、番組を観た感じでは「MG Zガンダムver2.0」を拡大したようなプロポーションをしていて、ウェイブライダー形態のフォルムも「ver2.0」と共通のイメージにまとめられているようです。1/35スケールという巨大サイズで変形を実現したのはスゴいなぁと思います。サイズが大きくなると内部に余裕ができますが、重さが増すので保持力や強度に問題が出てくるでしょうからねぇ。
 
 Zガンダムのウェイブライダーへの変形は、「機動戦士Zガンダム」放映当時に発売された旧1/100キットでも再現されていました(プロポーションにやや難アリですが)。その後、旧「HG Zガンダム」は大河原邦男氏による新設定の「ウェイブシューター」に一部差し替えで変形しましたし、「MG Zガンダム」や「PG Zガンダム」ではカトキハジメ氏による合理的なデザインを採り入れることによって両形態のプロポーションを格段に良くすることに成功しています。「HGUC Zガンダム」では大胆な差し替え方式により、アニメのZガンダムのイメージを見事に再現し、そして「MGver2.0」ではよりシャープなスタイリングと信頼性の高い構造を実現しています。

 あの複雑な変形をよくプラモで再現できるなぁと、Zガンダムの可変キットの新作が出るたびにバンダイさんの技術力には驚かされます。しかし、藤田一己氏によるウェイブライダーの設定画を見ると、「MGver2.0」をもってしてもややイメージが異なるのも事実です。
 設定画のウェイブライダーは、まるでイタリア製スポーツカーのようにコンパクトにまとまっています。各パーツがギュッと凝縮された感じです。一方、プラモのウェイブライダーは強度面などの制約から、この凝縮感が薄い気がします。前後に長い感じです。特に、脚がフライングアーマーの防護範囲から長く突き出ているのが気になります。
 設定画の変形過程をよく見てみると、Zガンダムの変形はかなり無理があるのが分かります。以下は今のところプラモで再現されていない変形です。
 ・頭部がウエストの部分まで引き込まれ、ウエストの外装は頭部を包み込むように幅が狭くなる。
 ・肩アーマーと前腕がくっ付くほど腕が縮む(手首は90度内側に曲がる)。
 ・後ろ腰アーマーが背中に向かってスライドし、背中の装甲と後ろ腰アーマーがつながる。
 ・すねが逆関節で「Z」字型に折り畳まれ、太ももと重なるが、すねの位置は太ももの上端よりも前に来る。
 ・つま先はプラモよりもさらに短くなるように引き込まれている。
 …これらの変形により、設定画のウェイブライダーはギュッと凝縮された三角形のフォルムを実現しています。特に、前後の長さをコンパクトにまとめるために「縮む」という動作が多いです。しかしこの変形にはいわゆる「二次元のウソ」が盛り込まれているようです。設定画の各形態を見比べてみると、各部のブロックのサイズや形状が微妙に異なります。それに設定画の変形過程を見ると、「どこに内部のメカが入っているんやろう?」という疑問が出てきます(両脚に1基ずつジェネレータが内蔵されているという説はその点で素晴らしいですねぇ)。
 プラモデルの場合は各ブロックのサイズや形状を都合よく変えるわけに行きませんし、強度も確保しなければなりません。もし設定画の変形を完全実現したとしても、MS形態時の可動範囲が狭いと商品としての魅力が半減してしまいます(汗)。
 最近ではHGUCアッシマーの手首収納部やMGユニコーンガンダムの変形システムなどでスライド伸縮機構が確立されましたが、昔からスライド伸縮というギミックはプラモデルが苦手とする部分でした。設定画のような伸縮はやっぱり難しいのだと思います。構造が複雑になり過ぎると、今度は組み立てが大変になりますからねぇ。
 
 そう考えると、やっぱり「MGver2.0」はウェイブライダー形態の薄さとMS形態の可動性能を両立させているところが素晴らしいと思います。変形して、なおかつ腰が可動するなんて夢のような話ですもんねぇ♪
 今後もガンプラはどんどん進化していくでしょうから、「Zガンダム」30周年あたりには設定画の変形過程を完全再現した「MG Zガンダムver3.0」が出るかもしれませんね!

 う~、こんな話を書いていると、ますます積んだままの「ver2.0」を作りたくなってしまう…(汗)。

1/100ガンダムキュリオス(その4.5)

2008年01月25日 | 現在製作中
 筆者が帰宅すると、姉が餅をニュ~ンと伸ばしながら美味しそうに食べていました。
 「これ美味しいで♪ あんたも食べてみ~!」
 その餅は電子レンジで温めてからしょう油と砂糖とバターで味付けしたものですが、キャラメルのような味でとても美味しかったです。ぜひお試しください♪ しょう油少なめが筆者の好みです。

 さて、1/100キュリオスの続きです。

 肩アーマーは片側4パーツと、見た目よりもシンプルな構成です。写真は右肩のモノです。白いパーツは表面にもグレー塗装するところがありますが、この部分も塗り分けの境界線が入り組んでいてなかなか手ごわいですねぇ。


 前回も書きましたが、腕の取り付け方法は通常とは違います。飛行形態時の腕のポジションとMS形態時の肩の可動を両立させるための構造のようです。


 肩アーマーは斜め上に長く伸びたデザインで、カッコ良いですねぇ。番組後半の新型主役MSのような雰囲気があると思います。


 肩の取り付け部はABS樹脂製可動軸対ABS樹脂製軸受けの組み合わせです。簡単に抜けてしまわないように、鍵穴状のジョイントになっています。



 腕まで完成した状態です。上腕や前腕も面倒くさかったので合わせ目は消していませんが、やっぱり目立ちますねぇ(汗)。
 

 斜め後ろから。左右に長く伸びた肩アーマー、背中に倒れ込んだ機首、肩アーマーの後ろにぶら下がった機体背面カバーなどにより、Zガンダム的な可変MSでありながらZとはかなり雰囲気が違います。しかも変形方法はZガンダムに比べ格段にシンプルなものになっているため、現在組み上がっている部分に関しては強度的に心配な部分はあまり無く、非変形のMSのキットと同じ感覚で扱えます。変形用の可動部はユルむ心配がありますが、完成後でもメンテナンスが可能な部位なので個人的には問題無しです。プラモデル化のために充分に練り上げられたデザインだなぁと思います。
 

1/100ガンダムキュリオス(その4)

2008年01月24日 | 現在製作中
 寒いですねぇ。今日は大阪でも雪が降りました。筆者は冬が苦手です。
 

 
 写真左:肩の内部ブロックと上腕のパーツはこのように分割されています。ヒジ関節は上側がABS樹脂、下側がポリキャップによる二重関節です。肩と上腕の間の回転可動部はABS樹脂製の軸受けを介して接続されます。
 写真右:肩を横方向に開く関節部は珍しい構造になっています。腕自体は胸に直接接続されるのではなく、肩アーマーに設けられた可動軸(赤線で示した部分)に腕を取り付けるようになっているんです。変形のためにこういう構造になっているのかなと思いますが、今のところ分かりません。


 上腕の構造はこんな感じです。GNコードのパーツは上腕回転部の軸受けに取り付けるようになっていますが、後ハメにするのは難しそうです。
 上腕の外装パーツは左右貼り合わせ式ですが、合わせ目が片方に寄った状態になっています。「コ」の字にフタをするような感じです。合わせ目が目立たないようにとの配慮ですが、合わせ目部分にはやや段差が生じているので、合わせ目消しは慎重に作業した方が良いでしょう。

 
 写真左:前腕もシンプルなパーツ構成です。上腕と同様、装甲パーツは合わせ目が片寄った貼り合わせ式です。合わせ目が目立つ場所にあるのと、凸モールドにパーティングラインが掛かっていることを考えると前腕前側(武装用マウント部がある側)だけでも真ん中に合わせ目があった方が合わせ目処理をしやすかったのではと思います。MGクラスのキットになるとあと3パーツほど外装パーツが増え、合わせ目が目立たない構成になるのですが、この価格帯のキットの場合は仕方ないですねぇ。
 写真右:ヒジ関節から伸びるGNコードはデュナメス同様、ヒジを曲げるとズルリと引き出されます。前腕外側、ヒジの装甲部分のGNコードは後ハメ可能かもしれません。前腕前側の武装用マウント部の穴は組み立て前にグレーで塗っておいた方が良いでしょう。


 手首は1/100シリーズでおなじみの「ユルく握った細長い握り拳」ですが、変形用に関節部が追加されています。ポーズ付けにも有効ですねぇ。関節パーツは向きを間違えないように注意が必要です。


 前腕のデザインはどことなく「Sガンダム」や「Zプラス」に似ていると思います。上腕に比べて前腕がかなり長いバランスと、手首付近が斜めになっていること、そして2枚の装甲で腕を両側から挟んだような構造が似ているんでしょうねぇ。やっぱりZ系の血が入っていますね、キュリオスは…。

 ヒジ関節は二重関節のおかげで良く曲がります。180度とまでは行きませんが、ほぼ人間並みですね。ヒジ関節内部に通っているABS樹脂製の関節軸がやや細めで、しかも肉抜き穴が開いていますので強度的にはやや不安があります。ヒジを曲げる時は力を掛け過ぎないように注意した方が良さそうですねぇ。

 次は肩アーマー…といきたいところですが、ページの都合で次回に回します(汗)。
 

 

シンナー臭漂う理科室で…

2008年01月23日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 むかしむかし筆者が中学生だった頃(何年の時だったかは忘れましたが)、1週間に1時間だけ学校の中で授業時間中にプラモデルを作ることができる時間がありました。確か水曜日の5時間目だったと思いますが、「必修クラブ」で好運にも1年だけ「模型クラブ」に在籍できたんです。3年とも必修クラブの入部希望の申し込み書の第1希望には「模型クラブ」と書いたのですが、入れたのは1年分だけでした。競争率が高かったのでしょう。

 昼休みの後、クラブの時間になると、部員のみんなは理科室にそれぞれのプラモを持ち込んでワイワイと楽しく製作していました。顧問の先生は技術の先生と思いきや、なぜか体育の先生でした。
 どうもそのクラブ内ではシンナーが身体に悪いという意識がなかったのか、理科室の窓を閉め切って作業していました。かなりシンナーのニオイが充満していてキツかったです(汗)。顧問の先生はヒマを持て余している感じで、よく昼寝していました(笑)。

 当時は「機動戦士Zガンダム」の放映中でしたので、やっぱりガンプラの人気が高かったですが、筆者は「S.F.3.D.オリジナル(現・『マシーネンクリーガー』(月刊モデルグラフィックス誌で連載中)」の敵側・シュトラール軍の装甲スーツ「グスタフ」を作っていました。
 「S.F.3.D.オリジナル」は1980年代に月刊ホビージャパン誌で連載された架空未来戦記で、イラストレーターの横山宏氏による独特なテイストのイラストと模型作例が印象的でした。登場するメカは柔らかい曲面の外殻とむき出しになった機関部やフレーム、渋い色合いの塗装により、未来を描いた作品であるにも関わらずなんとなく懐かしい雰囲気がありました。筆者はその独特の魅力にハマッたのでした。
 当時「S.F.3.D.オリジナル」は日東科学からキットが発売されていました。このキットがまた独特の雰囲気を持ったキットでした。クリーム色の箱に表示されているのはほとんどが英文で、箱は買わないと開封できないようにシュリンクパック包装されていました。まるで海外からの輸入品プラモデルのようです。
 説明書も海外のキットのような紙質と印刷で、塗装指示は説明書とは別のカード状のものが付属していました。塗装指示カードの裏には機体の分解図が載っていて、見ていて非常に燃えました。
 キットのパーツは四角い断面のランナー(これはプラ材として使えるように配慮されたモノのようです)につながっていました。大きなクリアーパーツや金属素材(スプリングや銅線)・ゴムパーツが使用され、質感を高めていました。
 高さ約2メートルの装甲スーツの1/20スケールモデルですから、完成後の全高は約10センチと小さかったのですが、非常に満足感がありました。
 筆者はホビージャパンの連載記事を参考に、筆の跡をあえて残すような塗装法をまねてみたり、金属スプリング製の動力パイプを掃除機のホースのような質感に見せるような実験をしたり、機体内に装備されている拳銃の金属表現に鉛筆の粉を使ったりしていました。思えば、今筆者がやっているような実験は、中学生の頃の実験が原点になっているのかもしれません。

 結局、週に1時間(実質30~40分ぐらい)という短い製作時間でしたので、1年間で完成できたのはその「グスタフ」1個だけでした。でも、学校の友達や違うクラス・違う学年の人たちと一緒にプラモデルを作るという経験はとても貴重なものでした。いろんなジャンルのプラモデルの製作を間近で見る事もできましたし、普段自分が使っていないような素材や塗料を使っての製作も見ることができました。
 それにしても学校の必修クラブで「模型クラブ」が成立していたというのは今から考えるとスゴいことだなぁと思います。昔は今と比べると遊びのジャンルが少なかったですから、プラモデル人口が多かったのかもしれませんねぇ。

 「S.F.3.D.オリジナル/マシーネンクリーガー」については、また別の機会に記事を書いてみたいです。製作記事もやってみたいですねぇ♪
  

1/100ガンダムキュリオス(その3)

2008年01月22日 | 現在製作中
 ガンダムキュリオスは主翼や長い機首、展開ギミック付きのシールド、すね外側のパーツなど、プラモデルにした場合に意外とランナーの面積を食うパーツが多いです(1/100キュリオスの主翼パーツは表裏貼り合わせ式)。1/100エクシアや1/100デュナメスよりやや高めの価格になっていますが、それでもこの価格に抑えるためにはパーツ分割による色分けをある程度省略する必要があったようです。さいわい、色分けの省略はグレーに塗る部分ですので、腰後ろアーマーをオレンジに塗る必要のあるHGキュリオスと比べるとかなり楽です。
 昔のガンプラは全塗装する必要があったことを考えると、グレーの部分塗装だけで済むこのキットは非常にありがたいです。

 とりあえず昨年暮れに発売された新製品・GSIクレオス「ガンダム00マーカーセット」の「00グレー」の色合いを試す目的で、キュリオスのグレー部分を塗ってみることにしましたが…
 充分にシャカシャカと振って撹拌(かくはん)したつもりだったのですが、寒さのせいか振りが足りなかったのか、それとも「ファントムグレー」よりも明るめのグレーであるためか、かなり色ムラが出ます(汗)。部分塗装といっても、1/100キュリオスのグレー塗装が必要な部分はかなり広い面なので、色ムラや筆ムラがあると非常に目立ちます。
 「こ、これでは完成できないことはないにしても、かなりの苦戦を強いられるだろう…」
 そうも言っていられないので、とにかくなんとかして塗ることにしました。目標は「デジカメで撮影してブログに載せる場合だけでなく、肉眼で見た場合でも色ムラや筆ムラが気にならない程度の平滑な塗装面」です。
 ずいぶん高いハードルです。なぜなら、ガンダムマーカーは二度塗りしようとすると、最初に塗ったインクがすぐに溶けて下地(プラスチックの成型色)が見えてしまうからです。おそらく、他の塗料よりも溶けやすいと思います(ペン先が硬いのが最大の原因ですが…)。
 それでも今後のために挑戦する価値はあります。


 使用した塗料と道具類です。上から、ガンダムマーカー「00グレー」、ヌーベル・カラーパステルの「005」番、使い古しの平筆、ツマヨウジ、面相筆、平筆(幅約4ミリ)、デザインナイフです。写真には出ていませんが、他に筆洗い用の消毒用アルコールとティッシュペーパーを使っています。

 ここから先は各工程の写真を撮っている余裕が無かったため、文章だけでお送りします。m(- -)m

 まず、GSIクレオスさんオススメの塗り方(セット売りのガンダムマーカーのケース裏に書いてあります)で塗ります。マーカーのペン先で塗装する面全体をひたすらベタ~っと塗ります。隠ぺい力の強い色なら、このベタ塗りの一度塗りでけっこうイケます。筆者は色ムラになりそうな部分はパーツの上でインクをかき混ぜるようにして塗っています。
 塗装の前に、前もって800番ぐらいの耐水ペーパーで塗装する面を荒らしておけば塗料のノリが良くなるのですが、忘れてました(汗)。
 完全に乾いたら、色の具合を確認します。全体にグレーが行き渡りましたが、ところどころに色が薄く透けている部分がありますし、逆に色が濃い部分もあって、なんとなくまだら模様になってしまっていました(汗)。
 「うわぁ、ヤバいやん…でも大丈夫!」と気を取り直して平筆にマーカーのインクを含ませます。この時、塗料皿にマーカーのインクを出すことはせず、筆先に直接マーカーのペン先を押し当て、インクを筆の毛に行き渡らせます。今回の方法には大量のインクを使用しません。むしろ少ないインクに勝算があるんです。大量のインクで塗っても、先に塗ったインクが溶け出してしまいますからねぇ。軽くインクのグレーが筆先の半分ぐらいに行き渡ったらOKです。インクがベットリと多いのはマズいです。

 さて、先ほどベタ塗りしてまだら模様になってしまっている塗装面に、触るか触らないかぐらいの優しいタッチで筆圧をかけずに(←重要です)平筆で1方向に平行に塗ります。色がかすれても構いません。まだら模様の表面に平筆の平行線で規則的なパターンを上乗せしてしまいます。「色を塗る」というより「筆で軽くなでる」といった感じです。この時点で、色が薄い部分はかなり消えてくれます。また色が濃すぎる部分もちょうど良い色の濃さのインクで隠れます。でも、平筆で引いた平行線はかなり残っています(交差法で塗れば万全なのですが、今回は1方向だけでもなんとかなりました)。
 ここからがポイントです。平筆で軽くなでているうちに、筆先のインクがなくなってきます。すると、筆先に残ったインクが徐々に「ドライブラシ」で使う塗料の状態に近くなってくるんです。塗料に含まれる溶剤が少なくなり、かすかに色だけが塗装面にこすり付けられる状態です。こうなると、これまでに塗った塗装面のグレーが溶け出すことはなくなります。後はドライブラシの要領で、平筆のかすれた線が残っている塗装面にまんべんなく色を乗せていきます。ドライブラシの利点は、少しずつ色を乗せられることと筆の跡が目立たないことだと思いますが、これにより色ムラがなくなっていきます。

 ドライブラシ的な塗装により、かなり平滑な塗装面を得られたのですが、それでも多少は色ムラやツヤのムラが残っています。そこで、グレーのパステルにデザインナイフでカンナ掛けして作ったパステル粉末を使い古しの筆で塗装面にまぶしていきます。パステル粉末をまぶすことによって、塗装面のごくわずかな凹凸が埋まり、軽く色が乗るため、色ムラ・筆の跡・ツヤのムラがかなりマシになります。化粧品のファンデーションのような感じだと思います。
 パステル粉末をまぶし終わったら、ツマヨウジやデザインナイフの刃先ではみ出た塗料をこすり落します。ツマヨウジは先端をマイナスドライバーのように削って使うと、必要な部分の塗膜を削り落とす危険性が減ります。



 部分塗装の場合の最大の難関、肩アーマーの塗装が終わりました。まだ微妙に色やツヤのムラがありますが、この上からツヤ消しのトップコートを吹き付けると、ほとんど分からなくなると思います。

 腰後ろアーマー裏も塗っておきました。

 この方法は今回たまたま成功(?)しましたが、まだ実験段階ですのであまりオススメできません。マスターするにはまだまだ練習が必要です。色がグレーなのでなんとかなりましたが、他の色の場合も使えるかどうかは不明です。でも、今回のような広めの面を塗る場合でもガンダムマーカーでなんとかなりそうな気がしてきたのは大きな収穫でした。
 
 他の塗料を使えばもっと作業が楽なんですが、今回は「ガンダムマーカーを使用する実験」ということで…。

 追記その1:書くのをすっかり忘れていましたが、面相筆は肩アーマーの入り組んだ部分や塗り分けの境界部分を塗るのに使いました。使うタイミングは、最初にマーカーでベタ塗りしたのが乾いた後が良いと思います。
 追記その2:肩アーマーの前後パーツは合わせ目が目立ちますが、完成後のメンテナンスを行いやすいように「接着→合わせ目消し」はやりませんでした。
 

 

1/100ガンダムキュリオス(その2.5)

2008年01月21日 | 現在製作中
 1/100ガンダムキュリオスの続きです。

 ガンダムキュリオスの飛行形態の機首部分には、戦闘機のコクピットと同じような部分にクリアーグリーンのキャノピーがかぶさっています。どうやらここにはカメラやセンサーが詰まっているんでしょうねぇ。
 キットのキャノピーはクリアーグリーンではなく無色透明で、付属のシールにより再現されるメタリックグリーン部分の上にかぶせる構造になっています。
 シールは位置を慎重に決めてから親指の腹でパーツになじませていきますが、貼り面積が広いのでけっこう難しいです。山折りになる部分は一気に曲げずに指の腹で徐々に角度を付けていきました。シールの表面に爪などで傷を付けてしまうと非常に目立ちますので、慎重に作業する必要があります。ツマヨウジの使用も外周部をパーツに貼り付ける時だけに止めました。
 なんかこの状態だとチョコレートの包み紙みたいです(笑)。


 キャノピーのクリアーパーツは、裏面のフチにガンダムマーカー「ガンダムメタグリーン」を塗っておくと、表側から見た時にパーツのフチが白く光るのを防げます。その効果は下の写真のような感じで、パーツの外周がグリーンに光ってくれます。

 メタリックシールとクリアーパーツの組み合わせによるキャノピーは、従来のガンプラに無かった独特な雰囲気があってカッコ良いです。


 機首は機体の中でもかなり大きなブロックなのですが、パーツ数が少ないのであっさり組み上がります。


 Zガンダムでいう「ロングテールバーニアスタビライザー」にあたるパーツと、背中のコア(?)のパーツです。

 機首とスタビライザーの取り付けは、スチロール樹脂製の軸をABS樹脂製の軸受けで受けるようになっています。可動部の保持力については、軸と軸受けとが接する面積を極力広くするように設計されているので、思ったよりしっかりしています。
 それでもスチロール+ABS樹脂ですので、動かしているうちに軸が磨耗してユルむ不安があります。でもMS形態時は機首とスタビライザーが連結されますし、飛行形態時は機体の上面を上に向けている限り機首とスタビライザー自体の重さで定位置を維持できますので、それほど問題なさそうです。


 背中のパーツが付きました。こういうコーン状のパーツが背中に付いているのを見ると、ガーベラテトラのシュツルムブースターを思い出します。


 次は腕の組み立て…と行きたいところですが、このキットはグレーに塗装しなければならない部分が多いです。とりあえずGSIクレオスのガンダムマーカー「ガンダム00マーカーセット」の「00グレー」で塗装中ですが、広い面を塗るので手ごわいです(汗)。

「サンデージャポン」を観て…

2008年01月20日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 今朝はTBS系列の「サンデージャポン」という番組で、バンダイホビーセンターの工場見学のVTRが放映されました。「まだ未公開の商品」が公開されるということで、番組開始の時点から芸能&スポーツ関連のニュースや事件のコーナーを「ま、まだか~!」と待ち遠しく思いながら観ていました。そしてようやくガンプラネタに…!
 まずは中日ドラゴンズの落合監督一家がバンダイホビーセンターを見学している光景が流れました。以前から落合監督がガンダムファンであることはスポーツ新聞などで報じられていましたが、まさか初代「機動戦士ガンダム」の頃からのファンだったとは!!(てっきりご長男が平成に入ってからのガンダムを観ているのに影響されたのではと思っていました)。
 センター内を見学しながらMGウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)の完成品を指差して「これがいちばん好きなの!」と、うれしそうに翼を広げるポーズを取る落合監督♪
 写真撮影用に人間用サイズのビームライフルを手に構える落合監督!
 そして昨年のプロ野球日本一記念(←かな?)にプレゼントされた中日ドラゴンズカラーの1/60ガンダムエクシアを受け取り、ご満悦の落合監督!
 …いやぁ~落合監督、ファンになりましたよ♪

 さて、次は実際の工場見学のVTRに入りました。すっかりおなじみのガンダム世界的な内装やスタッフの方々の制服が紹介された後は、初代1/144ガンダムの手描き図面や木型が登場しました。やっぱり、昔のガンプラは手描きの図面や手彫りの木型を元に作られているため、独特の味わいがありますねぇ。
 そして3D CADによる設計の様子や光造形機によるラピッド試作、さらに世界唯一の技術である「電動式4色射出成型機」によって製造された4色成型のランナーなどが紹介されました。この時に成型機から出てきたランナーは、どうやら近日発売の「HGガンダムスローネアイン」のモノのようです。

 その次はスタジオにて待望の「未公開商品」が登場したのですが(1/35ジャンボグレードのZガンダム)、出演している芸能人・有名人の方々の中にガンダムファンの方が一人もいなかったため、「ふ~ん、スゴいね」といったやや引き気味のリアクションだったのが誠に残念です。昔に比べてマスコミでのガンプラの扱いは非常に良くなってはいるんですけどね…。

 とはいえ、やっぱりバンダイホビーセンターを取材したテレビ番組というのは何度見てもワクワクします。いつかは実際に静岡に行って工場見学したいですねぇ!

1/100ガンダムキュリオス(その2)

2008年01月19日 | 現在製作中
 ガンダムキュリオスは可変MSですが、変形機構はそれほど複雑ではないと思います。いわゆる「寝転び変形」の一種です。そのためか、胸部の構造は可変MSならではのギミックはあまり見られません。

 胸部のパーツ分割はこんな感じです。わき腹のGNコードのパーツを配置するのを忘れてましたが…(汗)。

 
 写真左:「ガンダム00」のガンダム4機(新ガンダムについては今のところよく分かりませんが…)に共通する胸の両サイドの可動式ブロックですが、キュリオスは外側に2ミリほどスライドする機構が備わっています。この写真では右側(左胸)のブロックをスライドさせた状態にしてありますが、ちょっと分かりにくいですねぇ。このブロックを外側にスライドさせると、前方へスイングさせるための余裕というかすき間ができるようです。
 写真右:わき腹のGNコードやウエストのポリキャップの配置は1/100エクシアなどと同様ですが、胸部内部には胸両サイドブロックのスライド用のレールがあるのが分かります。

 
 写真左:1/144HG以上のガンダムに共通する仕様ですが、機体各部のクリアーパーツは実に効果的ですねぇ。部分塗装パチ組みの状態でも、クリアーパーツのツヤと輝きのおかげで非常に満足度が高いです。
 この角度から見ると、首パーツは意外と長いのが分かります。長い首を、襟状のパーツでぐるりと取り囲んだ状態というのが良いですねぇ♪
 写真右:胸を上から見た状態です。左胸のブロックを外側にスライドさせ、さらに前方に傾けてあります。思ったより可動範囲は狭いですが、ポーズ付けの自由度はかなり広がりそうです。通常の状態では可動のためのすき間が目立たないのがうれしいですねぇ。

  
 胸やウエストの装甲パーツを取り付けた状態です。胸正面の装甲パーツにはコクピットハッチの両脇にグレーで塗り分ける部分があります。こういう入り組んだ部分はマーカーで塗るのは難しいですが、穂先の幅が1.5ミリほどの細い平筆を使うと楽に塗り分けられます。
 背中側の装甲パーツはこの段階では取り付けません。背中に付く機首や尾翼(?:Zガンダムでいう『ロングテールバーニアスタビライザー』に似たパーツです)と同時に取り付けます。
 

 機首周りのパーツです。巧みに上下分割されています。ひと昔前のガンプラなら、機首は左右に分割されていたかもしれませんねぇ。
 Zガンダムに似た雰囲気の機体ですが、飛行形態の機首はMS形態時のシールドではなく、背中のパーツが展開するようになっています。MS形態での戦闘中にシールドを失ったとしても変形可能というのは、演出上でも有利だと思います。
 それにしても、デカいパーツです。機首だけで10メートル以上ありますので、かなりの大型戦闘機になるでしょうねぇ。うう、完成後の撮影が…(汗)。
 

1/100ガンダムキュリオス(その1)

2008年01月18日 | 現在製作中
 FGもHGも諸般の事情によりスルーしてきたため、筆者にとってはこの1/100キットが初キュリオスとなります(FGは途中まで作りかけましたが…)。ここ数年、ゼータ系の機体を組み立てたことはなかったので、ゼータ系によく似た雰囲気のキュリオスの製作記事が書けるのがとてもうれしいです。
 とりあえず、HGデュナメスの時に作ったメタリックダークグリーン(GSIクレオス「水性ホビーカラー」のミッドナイトブルー+メタリックグリーン)でクリアーパーツの裏側と、クリアーパーツを取り付ける穴の底を塗っておきました。両方に塗っておけば、メタリックダークグリーンを塗った部分の下地が透ける心配がありません。


 では、説明書どおりにボディーの組み立てから、と思ったのですが…

 先に頭部とボディーを仮組みして、首の長さをチェックしておきました。バンダイさんのクセの一つに「首の短さ」があるのですが、このキットの場合は「首が短い」というより「首の両サイドにあるアンテナの基部ブロックが高い」という感じです。あまり問題無さそうなので、今回は首を延長するのはやめておきました(ホンマは0.5ミリほど延長すると良さそうなのですが、あまり効果が無さそうなので…)。

 首の長さをチェックするのにアゴ&マスクを組み立てる必要があったのですが、この顔を見ているとやっぱり頭部から組み立てたくなってしまいました。
 
 キットの顔はなかなかの男前なのですが、個人的好みをいうとやや目が大き過ぎると思います(写真左)。
 そこで、目のモールドの目尻側を約0.8ミリ、目頭側を約0.3ミリずつカットして目を小型化しました(写真右。下図参照)。目にはキット付属のシールを使わず、自作ホイルシールを使用しました。



 頭部はこのようなパーツ分割になっています(側頭部のクリアーパーツは左右の区別が付きにくいので、ヘルメット側面にはめ込んだ状態で撮影しています)。合わせ目がまったく気にならない構成が見事です。頭部に関しては並みのMGクラスのキットよりもスゴいと思います。

 
 塗り分ける部分が多い頭頂部付近のブロックは外装と内部メカが分割されているので、塗り分けはかなり楽です。頭部のGNコード(今までは「水色のベルト状パーツ」と呼んでいたパーツは「GNコード」という名称らしいことが分かりましたので、今後はそう呼びます)はガンダムマーカー「00バイオレット」で、グレー部分は「ガンダムグレー」、頭頂部正面のカメラ周辺は「SEEDダークブルー」、カメラのシールド部は「ガンダムアームズグレー」、後頭部のカメラはクリアーパーツの塗装に使用したダークメタリックグリーンを使用しました。

 
 まるで「勇者王ガオガイガー」の角のような幅広のアンテナが特徴のキュリオスですが、個人的好みでアンテナの幅を約1ミリ狭くしました。これ以上細くするとキュリオスではなくなってしまいそうですねぇ(汗)。

 

 完成した頭部です。よく見るとゼータと共通している部分はほとんど無いのに、それでもゼータっぽく見える不思議なデザインですねぇ。

初めてゼータを見た時の衝撃といったら…

2008年01月17日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 今月は1/100ガンダムキュリオス、そしてHGUCリガズィが発売されました。キュリオスはZガンダム風味の可変MS、リガズィはZガンダムの簡易量産型の試作モデル(?)と、どちらもZガンダムの流れをくむデザインの機体であるといえます。
 今でこそZガンダムはガンダムタイプMSのデザインの一つの流れとして定着していますが、最初に見た時はものすごい衝撃がありました。
 そう、あれは筆者が中学生の頃…。「機動戦士Zガンダム」の放映が始まって数ヶ月が経ちましたが、オープニングフィルムに登場する「角が無くて飛行形態に変形するガンダムらしき機影」と、劇中でカミーユが言っていた「リックディアスの装甲をガンダムMk-Ⅱに…」というセリフ以外には「Zガンダム」の正体については謎のままでした。1980年代後半ですのでインターネットは影も形も無く、情報源は「テレビマガジン」とか「コミックボンボン」ぐらいしかありませんでしたから…(そういえば「月刊ニュータイプ」には、後の展開の予想として「真の主役メカ=Zガンダム、真の主人公=カツ」という感じの記述がありましたねぇ)。
 前番組である「重戦機エルガイム」の後半主役メカ「エルガイムMk-Ⅱ」の姿はプラモデルに入っていたチラシでわりと早いうちに見ることができたのですが、Zガンダムに関しては情報が漏れないように配慮されていたかもしれません。

 さて、本屋さんで友達とアニメ雑誌のコーナーで立ち読みしていると、その友達が「なあ、かめさん! これがゼータガンダムらしいで!」と興奮気味でこちらに誌面を見せました。
 「え、これがガンダム!?」

 本の真ん中あたりに10センチほどのサイズで載っているカラー設定画は、渋めのカラーリングが特徴のガンダムMk-Ⅱとは打って変わって色鮮やかなものでした。
 その姿は従来のガンダムとはあまりにもかけ離れた姿でした。確かに角があって白地に赤・青・黄色のカラーリングですが、口の部分に「へ」の字のスリットが無い・アゴが尖がっている・背中にビームサーベルが無い・背中はランドセル状ではなく、マントのような板状のパーツが付いている・そしてなんといっても末広がりのシルエットを持つ脚にはふくらはぎのふくらみが無い!
 ターンAガンダムのイラストを初めて見た時の衝撃ほどではありませんが、かなり驚きました。今ほどたくさんのガンダムがいなかった頃ですから…(当時はRX-78ガンダム、フルアーマーガンダム、プロトタイプガンダム、ガンダムMk-Ⅱ、それとコミック「プラモ狂四郎」に登場したガンダムぐらいしかいませんでした)。
 特に肩アーマーと前腕のカラーリングに青が入っていることに当時の筆者は違和感を感じました。「この肩と腕の青いのって、変やなぁ…(汗)」と、その友達に言ったのを覚えています。でも、その数ページ先に掲載されていたイラストで肩アーマーと前腕が白く塗られていたのを見ると、「いや、やっぱり肩と腕が白いと似合わへんなぁ(汗)」という風にコロッと意見が変わってしまったのでした。

 Zガンダムが劇中に登場する頃にはRX-78やMk-Ⅱとはまったく雰囲気の異なるデザインにも慣れましたが、まさかその後もガンダムシリーズが20年以上も続いて、さまざまな姿を持つガンダムが増え続けるとは思いもしませんでした。続編「機動戦士ガンダムZZ」の情報が入ってくるまで、「Zガンダム」で「ガンダム」は終わりだと思っていましたから。

 Zガンダムのデザインは20年以上経っても古さを感じさせない素晴らしいデザインだと思います。今でも筆者の好きなガンダムの中で5本の指に入っています。買ったものの積んだままになっている「MG Zガンダムver2.0」をいつかは組み立てたいなぁと思いながら、明日から「1/100ガンダムキュリオス」の製作に入ります。