ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HG ティエレン地上型(その5)

2007年11月30日 | ガンダム00
 テレビを観ているといつも思うのですが「答えはCMの後…」とか「衝撃映像まであと○○秒」と同じぐらいイヤなのが、番組の音声よりもコマーシャルの音声がかなり大きいということです。ドラマなんかを観ているとBGMが被っていてセリフが聞こえにくいので、テレビのボリュームを大きめにしているのですが、CMに入ったらビックリするぐらいの音量になってしまいます(汗)。CMに入ると自動的に音量が下がる機能がテレビにあったらなぁと思います。

 グチはさておき、ティエレンの続きです。

 肩~上腕の構造は、ABS二重ヒジ関節導入以前のHGクラスのキットと同様のモノですが、肩内部のポリキャップと肩関節軸を隠すカバーが付いています。肩関節が太く見えるので、良い感じです。
 上腕の回転可動部はかなり可動が固いので、軸をカンナ掛けあるいはペーパー掛けして少しユルめに調節しておくと良いと思います。


 腰は可動するアーマーの類が無いので非常にシンプルな構成です。砲塔を外した戦車の車体のようなデザインですねぇ。


 足首はつま先の爪のような部分の裏側に肉抜き穴がありますが、足の裏もちゃんと再現されています。板を組み合わせただけのようなデザインのカカトがユニークです。つま先やカカトはパッと見では可動しそうに見えますが無可動です。


 足首は前方向の可動範囲の方が後ろ方向よりも広いです。横方向への可動範囲はかなり広く、脚を大きく開いても接地性は良さそうです。


 手首は手の甲の色分けが無いので、手の甲に指の一節がつながった状態で成型されています。手の甲が色分けされた機体の手首よりも良い造形だと思います。右平手が付属するのがうれしいですねぇ♪ 今後発売されるであろうバリエーション機のキットには左の平手が付くと良いですね!



 各ブロックを組み付けたところです。まだアンテナや主砲のマガジン、各部の可動式装甲のパーツが付いていませんが、この状態でも充分カッコ良い! 

 *このティエレンの製作ですが、この時点でいったん中断させていただきます。今後の作業はマーキングとかウェザリングとかバトルダメージなどですので筆者も楽しみにしているのですが、トップコートの使用がからんできますので…(汗)。


 歴代(といっても3体だけ:汗)ヤラレ役MS揃い踏み! ザクリーオーと並べるとティエレンってゴツゴツしていてメチャクチャ強そう! 明日は量産型ヤラレ役MSの魅力について記事を書きたいと思います。


HG ティエレン地上型(その4)

2007年11月29日 | ガンダム00
 ティエレンの装甲材質は何なのか詳しいことは分かりませんが、「ティエレン=鉄人」というからには、鉄であってほしいと思います。塗装がハゲれば鈍いグレーの地肌が見え、雨に打たれればサビ付き、スリ傷はシルバーに輝く、そういうイメージが似合うデザインだと思います。他の陣営の機体は特殊なカーボンで出来ているらしいですが、ティエレンは鉄だと思いたいです。


 太ももやスネおよび前腕の接着剤が乾くのを待つ間に、増加装甲のパーツを組み立てていきます。ここで気になるのが、シールドのパーツの側面というか端面のフチがめくれたようになっていることです。写真では分かりにくいですが…(汗)。
 ティエレンの各部に装備されているL字型に曲がった板状の装甲板はどういう製造工程で造られているのか不明ですが、個人的にはこういった平面的は装甲は平らな金属板をレーザーか何かで切断したもの(場合によってはプレス加工する)を組み立てて溶接しているという解釈をしています。一方、複雑な形状や曲線的な装甲は鋳造もしくは鍛造で造られているのでしょう、と…。まあ、ティエレンのシールド類もひょっとしたら鋳造品かもしれませんけどね(汗)。板を切って貼り合わせるよりも、溶けた金属を鋳型に流し込んだ方が手っ取り早いでしょうから…。
 プラモデルは金型を鋳型とした鋳造品ですので、製品にはどうしても鋳造品の特徴が出てしまいます。その一つがパーツのフチのめくれたような形状です。


 筆者はプラモデルなどのプラスチック成型品の製造現場をじかに見たことがないので、推測で書いていますが、おそらくパーツのフチのめくれは図のような状態で発生しているのではないかと思います。
 図の茶色部分がパーツの表側の金型、オレンジ部分がパーツの裏側の金型、グリーン部分が流し込まれたプラスチックです。
 金型の表面は、プラスチック成型品の表面をキレイに仕上げるために丹念に研磨されているそうですが、その研磨の作業時にパーツ表側金型の外周部分のエッジが多少落ちてしまっているのではないかと思います。これは仕方のないことです。そのエッジの部分に流れ込んだプラスチックはエッジの丸さを反転したように鋭いエッジとなり(写真の丸で囲った部分)、結果として成型品のフチがめくれたような形状になるのではないかと思うのです。

 鋳造装甲と解釈すれば、このパーツ周囲の「めくれ」はある意味非常にリアルなのですが、鉄板を溶接した装甲という解釈にはジャマになります。そこでプラ版に両面テープで貼り付けた耐水ペーパー(600~800番)でパーツの端面をヤスリ掛けし、平らに成型しました。パーツによっては端面の真ん中あたりにパーティングラインが入っていたりするので、その辺りは特に丁寧にヤスリ掛けする必要があります。

 
 写真左:ヤスリ掛け済みのパーツ端面です。写真ではほとんど分かりませんねぇ(汗)。
 写真右:左がヤスリ掛け後、右がキットのままのスネ装甲側面です。う~ん、やっぱり写真では分かりにくい…。


 ヤスリ掛けの作業が終わり、裏面のパーツを組み付けた装甲板です。肩シールドとスネの大型シールドは、ポリキャップを挟み込むのを忘れないようにしましょう。忘れると分解しにくいですから…(汗)。


 鉄板は薄いものを直線的に切る場合なら「シャーリング」と呼ばれる切断機で切断するのですが、分厚かったり複雑な形に切り抜く場合にはレーザーまたは高圧水流で切断する場合が多いです。筆者は昔、仕事でレーザー切断された鉄板に接する機会が多かったのですが、切断面は青黒く光ったギザギザの状態でした(図は記憶を元に描いたイメージ画像です)。機械の性能によってはもっとキレイな切断面なのかもしれませんが…。
 1/144スケールのような小スケールの場合は意味が無いかも知れませんが、1/20ぐらいのスケールになると装甲の端の部分の端面に、装甲表面の平面に対して垂直にヤスリ傷をワザと付けて表現してやっても良いかもしれません(スコープドッグの時に書けば良かった:汗)。

 今回の作業は必ずやらなければならない作業ではありませんが、やればやっただけの結果が得られる作業でもあります。材質や製造工程を想像して表現するという作業は、ガンプラを「組み立て式アクションフィギュア」から「リアルな模型」にグレードアップするための手段の一つだと思います。全塗装をしない場合でも、ウェザリングを施せば違いがハッキリ分かりますよ~。

 さて、板を貼り合わせて作った装甲なら当然、ミリタリーモデルでよく見かけるような溶接跡を表現しなれればならないのですが、今回はあまり考えないことにします(←え~っ!?)。300年後の世界なら、溶接技術もモノスゴいことになっているでしょうし…。
 

HG ティエレン地上型(その3)

2007年11月28日 | ガンダム00
 「ガンダム00」に登場する4機のガンダムは天使の名前を由来とするネーミングなのですが、日本人にはあまりなじみのない語感なので、発表された当初は「ちゃんと覚えられるかなぁ(汗)」と不安になったものでした。今ではちゃんと覚えられましたが、登場人物の名前は半分以上覚えられていません(汗)。
 ところで「ティエレン」と「ティエリア」は「ランティス(10年ほど前のマツダ車)」と「ラクティス(現在発売中のトヨタ車)」並みに紛らわしいと思うのですが…(笑)。

 さて、ティエレンの続きです。
 このキットは実に良く出来ているのですが、それでも合わせ目を消す必要がある部分はけっこう多いです。直線的デザインのガンダムタイプMSならパーツの合わせ目を「ここは実機でもパネルラインになってるだろう」と解釈することもできますが、前腕や太ももなどにジオンMS的な曲線ラインの部分があるティエレンは「この太ももの装甲なんか、たぶん鋳造一体成型なんだろうなぁ」ということで、接着→合わせ目消しをしたくなってきます。
 頭部パーツは瞬間接着剤で接着しましたが、やはり合わせ目の黒い線が目立ってしまいますので、太もも・スネ後ろ・前腕はプラスチックを溶かすタイプの接着剤で接着することにしました。プラを溶かす接着剤は乾燥に時間がかかる上に乾燥後にヒケてくる危険性(あと、接着した部分の変色の可能性も)がありますので、一長一短といったところですねぇ。
 とりあえず接着剤の乾燥時間を少しでも稼ぐため、太もも・スネ・前腕を早いうちに組み立て、接着してしまいます。スネと前腕はポリキャップを挟んでパーツを貼り合わせるだけですが、太ももは先に組み上げた股関節とヒザ関節を挟み込む構造になっています。
 股関節とヒザ関節は、それぞれ凝ったつくりになっています。
 
 写真左:股関節は腰への接続用ボールジョイント受けと、太ももへの接続用軸受けの2つのポリキャップを挟み込む構造になっています。太ももに接続されるポリキャップは脚を左右に開く方向への可動を担当します。太もも装甲パーツの内側に設けられた軸が通るためのパーツの切り欠きは、途中で幅が変わっているのですが…
 写真右:太もも装甲の内側の写真です。股関節パーツの切り欠き(というかミゾ)の幅が狭くなっている部分には、写真ではピンク色で示している板状の部分がはまります。ミゾと板が噛み合うことによって、この部分では不要な回転をしないように工夫されているんです。文章で説明しても分かりにくい部分ですので、ぜひ実物を手に取ってどんな構造なのかを確認してみてください♪

 
 ヒザ関節は二重関節になっています。このキットにはABS樹脂製ランナーは無く、全ての関節部と一部の可動式装甲や武器の取り付け部がポリキャップ接続になっています。ポリキャップは機体デザインに合わせて巧みに配置されているのですが、ヒザ関節で驚いたのは、ドラム状の関節内部で動くポリキャップにC字型というかU字型のカバーが付いていることです。確実な可動と塗装の際の利便性、見た目の良さを全て満たした関節構造だと思います。
 ポリキャップ隠しのカバーパーツは、「ポリキャップから外れてしまう可能性があるかも…」と思いましたが、外れそうになってもヒザ関節本体のパーツがストッパーになっていて、外れる心配は無さそうです。まるでソビエト戦車のキャタピラ一枚一枚を留めているピンが外れるのを、車体に設けられた出っ張りが防いでいる構造のようです(分かりにくい例えですが…:汗。ソビエト以外の戦車は、キャタピラを連結している数百本のピンをそれぞれナットで締めていたため、組み立てに時間がかかったそうです。ソビエト戦車はピンをただ差し込んでいただけなので、生産性が良かったそうです)。こんなところまでロシア戦車を思わせる合理的な設計です!

 
 写真左:実に凝った可動部の構造により、見た目も可動範囲も良好です。
 写真右:先に組み立てておいたスネと接続し、ヒザ関節の可動範囲をチェックしてみました。正座とまではいかないですが、これだけ曲がれば充分でしょう。
 このまま太もも+スネ、そして前腕は接着剤の乾燥待ちに入りました。


 主砲となる200ミリ×25口径長滑腔砲は、照準用の12.7ミリ同軸機銃の銃口をデザインナイフとピンバイスで開口しました。この機銃の根元付近にはセンサーが納まっていると思われる台形の出っ張りがあるのですが、詳しいことは分からないので、そのまま放置しておきました。

 120ミリザクマシンガンリーオーの105ミリライフルと違い、両手持ちタイプの武器ではない(左右どちらかの前腕に装着)のでやや印象が薄いですが、意外に大きな砲です。125ミリ滑腔砲を持つT-80Uと比較すると、かなり巨大サイズです。ガンダムにはぜんぜん通用しませんが、実際にはモノスゴい破壊力があるのではないかと思います。
 ドラム缶タイプのマガジンの両端は塗装中です。ダークグレーのパーツに白塗装なので、何回重ね塗りすれば良いのやら…(汗)。

 



HG ティエレン地上型(その2)

2007年11月27日 | ガンダム00
 HGティエレンの続きです。

 写真左:胸の内部の芯となるパーツです。左右両側にポリキャップが付きます。
 写真右:そのパーツの上に頭部の基部となるパーツを取り付け、前からは胸の正面装甲をかぶせ、胸左側の外装パーツも取り付けた(写真では分かりにくいですが)状態です。胸の下側にポリキャップが配置されることにより、上半身を前後に傾けることができます。


 ザクの右肩シールドのようにL字型に曲がった胸部正面装甲が武骨ですねぇ。ティエレンのデザインでは、この「L字型に曲がった装甲の真ん中に小さな丸穴が開いている」という部分が何ヶ所もあるのですが、これがデザインのキーポイントになってるようですねぇ。パイロットスーツのヘルメットにも同様のデザインが採り入れられています
 顔のちょっと前の部分にペリスコープと乗降用(?)ハッチがあります。このペリスコープ、見る角度によってはザクの口のダクトのようにも見えますねぇ。


 ガンダムエクシアやデュナメスでは、胸の両サイドのブロックが可動するギミックが盛り込まれていますが、ティエレンでも同様に胸の両サイドのブロックが前方に回り込むギミックがあります。デザインでもこの可動部が明確に設けられているのが分かります。上の写真は右胸のブロックです。肩関節軸のパーツが、胸中央部への接続部も兼ねています(写真右端)。この接続部が、この記事の一番上の写真に写っているポリキャップへ接続されます。

 胸部を上から見たところ。胸のブロックが40度ぐらい前方に回り込んでいるのが分かります。見た目的には、胸中央のドラム状パーツ外周のレールに沿って胸両サイドのブロックが移動しているように見えます。まるで実在するメカのように説得力のある動きをします♪
 実は胸両サイドブロックの前後貼り合わせ部分の合わせ目は、プラを溶かすタイプの接着剤を使用し(筆者はGSIクレオスの「Mr.セメント リモネン系」を使用)、溶けたプラスチックがムニュッとはみ出したモノを溶接跡として利用しようとしたのですが、左右で溶けたプラスチックの量に差が出てしまったので溶接跡の再現は断念しました(汗)。


 ほぼ組み上がった胸部です。かなりの巨体です。特に横方向のボリュームがとんでもないことになっています。どのぐらい幅広かといいますと…

 1/144スケールのキットであるにも関わらず、1/100スケールのザクよりもはるかにボディー横幅が広いんです(!)。で、デカいぞティエレン! これで1200円とは驚きです。


 背中に付くコンテナ状のパーツは、パーティングラインが目立つ位置にあるので、丁寧にラインを消しておきましょう。



 背中の箱や肩のライト(?)、わき腹の増加装甲などを取り付けた状態です。従来のMSとは全く違うデザインですが、あえて言うならザメルに似てる、かな?(←いや、ぜんぜん違う!)

 
 写真左:ウエスト部のパーツは、この形状で1パーツ成形です。ちょっと前のキットなら2パーツ貼り合わせになっているようなパーツです。成形&設計技術の進歩を感じます。
 写真右:このウエストのパーツですが、ネット上では「説明書に書いてある向きは前後逆ではないか?」という話題が出ています。試しに前後逆に取り付けてみると、実に良い感じです。設定画とよく見比べてみましたが、こちらが正解のような気がします。可動範囲も充分確保されています。


 戦車の増加装甲では、同じ形の小さな装甲を並べたモノをよく見かけます。そこで…

 わき腹の増加装甲(赤線で囲った部分)のパーツを複数用意して、ピンクの線で示したように装甲を並べてみるというのはどうかなぁと思います。ウエスト付近のスカスカ感も解消できるし、可動にも支障は無さそうです。ただし、パーツ請求で部品をそろえるのは反則ですが…(汗)。
 
 

 

HG ティエレン地上型(その1)

2007年11月26日 | ガンダム00
 HGティエレンのポリキャップをランナーから切り離していて気付いたのですが、なんとなくニッパーで切りにくくなっているんです。HGエクシアのポリキャップと比べてみて、原因が分かりました。

 左がエクシアの「PC-123」ランナーで、右がティエレンの「PC-123プラス」ランナーです。基本的には同じモノなのですが(後者はポリキャップの種類と数が増えています)、ポリキャップがランナーとつながっている部分が違います。タッチゲート方式になっているんです。
 試しに手もぎしてみると、ニッパーを使うことなくランナーからポリキャップを取り外すことができました。細かい所ですが、微妙に進化しているんですねぇ。

 さて、HGティエレンの製作です。このキットは1200円という価格でティエレンのマッチョな体型を再現するために、パーツ分割による色分けのコストを削減しているようです。他のMSなら別パーツで色分けされるであろう胸部のオレンジ色部分が一体成型になっていて、塗装またはシールで再現するようになっています。塗装指示では「オレンジ」となっていますが、派手になってしまいそうなので地味めの色に変更しました。
 最初はガンダムマーカーの各色を混ぜてオレンジ色に限りなく近いブラウンを作って筆塗りしたのですが、どうもイメージと違うので「ガンダムマーカー消しペン」で塗装をはがしてしまいました。
 次に用意したのがこれです↓
 
 アトムハウスペイント「水性 工作用カラー」の「ライトカーキー」です。工作用の水性ペンキなのですが、適度な濃度に薄めるとプラモの塗装にも使えます。しかも水性塗料独特のベタ付きも少なく、塗膜は水性塗料の中ではかなり丈夫な部類に入ると思います。ニオイはほとんどありません。
 このペンキを消毒用アルコールで適当に薄め、筆塗りしました。隠ぺい力がかなり強いので、薄めに溶いて塗ってもわりと色が乗ります。筆ムラ防止のため、乾燥時間を充分に取りつつ、あと2回ほど重ね塗りすることにしました。

 
 写真左:頭部は左右2分割になっています。今回は合わせ目を極力消す方向で行く予定ですので、接着しました。乾燥時間短縮のため、瞬間接着剤を使用してあります。
 写真右:頭部を頭部基部に取りつけた状態。モノアイ可動の操作のため、頭部は完成後も取り外しやすくなっています。この頭部、色といい形といい、ザフトのパイロットスーツのヘルメットを連想してしまうのは筆者だけでしょうか?

 
 写真左:モノアイは1.5ミリ径のウェーブ製「Hアイズ ミニ」を使用。いつもの方法で裏面にラピーテープを貼りました。
 写真右:しかし、いつもレンズの台座に使用するコトブキヤ製「丸ノズル」にちょうど良いサイズのモノが無かったので、モノアイブロックのパーツの該当箇所に直径1.5ミリの穴を開け、じかにレンズを埋め込みました。


 図はパーツを上から見た断面図です。まず、パーツにモールドされているレンズ部をカットします(図左上)。穴を開ける時は1ミリ径のピンバイスを使用し(図右上)、先の細い棒ヤスリを回してグリグリと穴を広げます。パーツのレンズ外枠のモールドの肉厚がペラペラになるまで穴を広げるのですが、この外枠のモールドを壊してしまわないように注意が必要です(図左下)。最後にレンズのパーツをまっすぐ取り付けて、すき間に少量のさらさらタイプ接着剤を流し込めば作業完了です。


 ティエレンのモノアイにはジオンMSのモノアイのような透明保護バイザー(モノアイシールド)は付いていないように見えますので、いつものビニール袋製モノアイシールドは取り付けませんでした。
 非常に小さなモノアイですが、ギラッと光るとけっこう存在感があります。非常に細かい作業ですが、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
 

HG ティエレン地上型(その0)

2007年11月25日 | ガンダム00
 しつこかった風邪もようやく治り、これで「MGデスティニーガンダム」の続きが作れる…と思ったのですが、次ネタの「HGティエレン地上型」の箱を開けたのがマズかった!(汗)。

 ザクのシールドを連想させる、グリーン成形のL字型に曲がった板状のシールドのパーツが目に飛び込んできた瞬間、「つ、作りたい~!!…」と…(笑)。どうも最近、ユニオンフラッグ以外はガンダムタイプのMSばっかり作っていたので、地味な陸戦用量産型MSに対する禁断症状が出てしまったようです。

 キットのランナーと説明書を見ていると、パーツの形状とか関節部の構造とかディテールなどがとても面白く、「これはじっくり作りたいなぁ…」という気になってきます。実に制作意欲の湧くキットです。グリーンの成型色・モノアイ・丸指となると燃えるのがオッサンモデラーの習性ですねぇ…。

 「ガンダム00」は、未来の「西暦」を舞台とした物語であるため、従来のガンダムシリーズよりもリアルな設定で描かれている作品だと思うのですが、MSも現用兵器を意識したデザインや設定になっています。

 ティエレンの首元にあるパーツは、戦車のペリスコープを模したモノというか、ペリスコープそのものですねぇ。

 こうして見比べてみると、ティエレンは戦車を意識したデザインというのがよく分かります。

 また、ユニオン・AEU・人類革新連盟の各陣営は未来の各国の連合という設定になっており(架空の国家は存在しますが)、他のガンダムシリーズよりも世界情勢が明確になっていると思います。 
 ティエレンは人類革新連盟で使用されるMSですが、なんとなく「ロシアで開発されて、中国で生産されているのかなぁ」という想像が可能だったりします。なんとなくロシアの兵器(というか戦車)のニオイがすると思うんです。人類革新連盟の主要キャラ、セルゲイ・スミルノフ中佐の影響がかなりありますが…。

 ロシアの現用戦車、「チョールヌイ・オリョール(迷彩色の方。ただし開発は中止)」と「T-80U(緑色の方)」、ともに海洋堂製「ワールドタンク・ミュージアム」の1/144スケール完成品です。まあ、なんとなく…。
 T-80Uの後部に付いている円筒形のモノは予備燃料タンクです。ティエレンがどんな動力で動いているのかは分かりませんが、背中に燃料タンクを付けると似合うかなぁと思います。
 もう一つ、「ロシアっぽい」と思った理由がこれです。

 接近戦用の武装「カーボンブレード」ですが、これが…

 写真の赤丸で囲った部分に似ているなぁと…。これは確か丸太を切るためのノコギリだったと思います(写真は「ワールドタンク・ミュージアム」の「T-34/85」です)。

 こうなってくると、ロシアの戦車っぽく仕上げて気分を盛り上げたくなってきました。それで、ロシア戦車というと思いつくのが…。

 第二次大戦中のソビエト戦車の砲塔に白文字で書かれたスローガンです。キリル文字が入っていると、ロシアな雰囲気が満点ですねぇ♪
 筆者もティエレン用にスローガンを考えてみました。翻訳サイトで翻訳して、ですけどね(笑)。
 「Человечество инноваций!(人類に革新を!)」 
 ロシアっぽくするためにスローガンを書き込むというのは短絡的かもしれませんが、雰囲気重視ということで…。


 参考のため用意した資料、ミリタリーモデル専門模型雑誌「アーマーモデリング」と、「T-34/76中戦車」の写真・図版集です。ガンプラ製作時にも大いに参考になります。実物が存在する戦車や航空機などをリアルに表現するための資料は、やっぱり説得力がありますねぇ。


 久しぶりにモノアイを作るのがうれしいのですが、ティエレンはかなりモノアイが小さいです。いつもの作り方でレンズ径1.8ミリのモノを作ってみましたが、それでも小さいです。1.5ミリ径がちょうど良いようなのですが、外枠のパーツをどうしようかと考え中です(汗)。

 

 





HG ガンダムデュナメス(最終回)

2007年11月24日 | ガンダム00

 HGガンダムデュナメスの最終回です。最初の写真は第7話「報われぬ魂」の中盤、モラリア軍司令部を目指して渓谷の間を飛行するシーンです。「スターウォーズ」とか「ファイヤーフォックス」とか、渓谷(?)を戦闘機が飛ぶシーンってスリルがあって大好きなのですが、まさかそれをモビルスーツでやってくれるとは! しかもデュナメスはGNフルシールドで機体の前半分を覆った異様な姿で飛んでいるのがたまりません♪ …というわけで、特撮もどき写真で再現してみました。



 ガンダムデュナメス、標準装備状態です。実にカッコ良いです♪ 筆者は4機のガンダムたちの中ではコイツがいちばん好みです。フクラハギ外側のオプションマウント部は、内側のモノと比べると、明らかに深さが違います。ひょっとしたらGNビームピストル&ホルスターが付属する予定だったのかもしれませんねぇ。別売りの武器セットというのは今のバンダイさんだと考えにくいし…。


 GNフルシールドを装備した姿は文句なしのカッコ良さ! 通常装備だと4機の中でいちばん地味なイメージがありましたが、これでちょうど良い感じになりましたねぇ。


 GNスナイパーライフルやGNシールドは、肩のウェポンラックのミゾに差し込むようになっていますが、外観を犠牲にすることなく保持力の高い取り付けを実現しているのが見事です。


 防御形態から一転、攻撃へ! マスターガンダムやウイングガンダムゼロカスタム、ガンダムデスサイズヘルカスタムなど、翼やマント状のシールドを持つガンダムは従来にもありましたが、現用兵器を思わせるデザインにこの機構を取り入れたのは画期的だと思います。


 ちょっとお遊びで、ウイングゼロカスタムのツインバスターライフル射撃シーンっぽく…。


 いちばん上の写真の加工前の状態です。渓谷は紙で作っていますが、けっこう良い感じが出ますよ♪

 HGガンダムデュナメスはプロポーションも価格もギミックも大満足の逸品です。まだ買っていないという方は、ぜひ!

 …じ、時間ギリギリの更新でした(汗)。もう少しで「毎日更新」が危ないところでした。明日は朝早くから町内会の用事がありますので、もう寝ます。最近、読者の皆様からいただいたコメントへの返事が遅れていて申し訳ございません。m(- -)m ジャアさん、コンテストの件ですが、よろしくお願いします♪ 

ガンダムのヘルメット形状は「ちょんまげ」なのか!?

2007年11月23日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 注:今回の記事は、すでに他の方が気付いている、もしくはすでに有名な話なのかもしれません。ですので、「筆者が発見した!」という趣旨ではありません。あと、ガンダムのデザインをけなすつもりもありませんので、あしからず…。

 筆者は時代劇もたまに観ます。最近ではサンテレビの「破れ奉行(再)」を録画したモノを観るのが楽しみ…でしたが、もう最終回を迎えてしまいました(泣)。現在は「破れ新九郎」を放送中です。
 時代劇を見ていると、気になることがあるんです。登場人物のちょんまげ頭がガンダムに見えるんです。

 ガンダムのデザインは鎧武者がベースになっているという説を聞きますが、小学生の頃の筆者は童話に出てくるような西洋の王子様がデザインの元ネタだと思っていました。↓こんな感じの…

 下半身の白タイツがポイントですね(笑)。小学生の頃の筆者は「ガンダムの脚はぜったいタイツやで」と思っていたんです。特にロボットなのにやたら生々しいフクラハギが…。だって、連邦軍の制服も白タイツ…(汗)。

 ガンダムの頭部デザインは日本の兜がベースだそうです。確かに額のV字アンテナは兜の「クワガタ」が元になっているのでしょう。
 ただし…

 「ひこにゃん」ではありません、念のため…。
 実際の兜を見てみると顔の両サイドに反った板状のパーツ(吹き返し)があるのですが、初代ガンダムにはこの板がありません。このパーツがデザインとして取り入れられているのは「日本のガンダム」としてデザインされたシャイニングガンダムとテレビ版ウイングガンダムぐらいです(武者頑駄無は別として)。
 それに、兜の多くには頭頂部メインカメラが納まるトサカと、ヘルメットの両サイドから後頭部に向かって取り囲むダクトの部分のようなディテールは見当たりません。
 ここで登場するのがちょんまげです。

 頭頂部のトサカと、ヘルメットの両サイドから後頭部に向かって取り囲むダクト…のように見えてきませんか?

 そこで、アンテナを除いたガンダムの横顔を描いてみました。
 
 初代RX-78とF91です。このカラーリングを変更してみると…
 
 ちょ、ちょんまげです。特にF91はトサカの後ろ側が伸びたラインとか、襟足の部分(時代劇のマゲヅラの下からのぞく自毛)なんかがソックリですねぇ。

 小学生の頃は西洋の王子様だと思っていたガンダムですが、オッサンになってから良くみると、実に日本情緒あふれるデザインなんやなぁという気がします。


 

HG ガンダムデュナメス(その5)

2007年11月22日 | ガンダム00
 HGガンダムデュナメスの続きです。

 スネのパーツ分割です。足の甲の可動式アーマーはHGエクシアのモノと違い、スネへの挟み込み式になっています。塗装の際は不便ですが、ポロポロ外れるエクシア方式よりも良いと思います。
 スネの分割ラインが工夫されているので、アキレス腱に被さる装甲の分割ラインを気にしないのであれば、合わせ目を消す必要は無いと思います。


 ヒザ関節は正座とまではいかなくとも、かなり深く曲がります。最近のHGキットはスゴいですねぇ♪
 デュナメスはエクシアと比べると太ももが長く見えるデザインですが、実際にはスネと比べて太ももはかなり短い(人体の脚のバランスと比較して)ので、立て膝ポーズにはやや無理がありそうですねぇ。


 足首の横方向への可動はこれぐらいです。かなり接地性は高そうです。太ももとスネ正面の薄紫色ベルト部分はキット付属のシールを貼りました。


 腰のバーニアの時に忘れていたGNビームサーベルは、柄の部分が2パーツ構成です。残念ながらビーム刃のパーツは付属しません。
 エクシアとは別のデザイナーさんによるデザインのためか、柄の部分はエクシアのサーベルやダガーとは違う形状になっています。ギュッと握ったら「スポッ!」と飛んで行きそうな感じの角度ですねぇ(笑)。筆者の家にある圧力鍋の持ち手がこんな感じの先細なモノなのですが、洗剤で鍋を洗う時にツルツル滑って危険です(汗)。しっかり握る必要のあるモノの持ち手は、太さが一定の方が良いと思うのですが…。


 このキット最大の売り(?)、GNフルシールドおよびGNシールドのパーツ分割です。平面な板状ですが、かなりのボリュームがあります。同額のHGエクシアもお買い得感の高いキットでしたが、HGデュナメスはそれを上回るお買い得キットだと思います。よく1200円クラスでこの装備が付いたなぁと感動しましたよ♪
 写真の可動用ヒンジは向きを間違えて置いています。まあ、見た目重視ということで…(汗)。


 GNフルシールドの開閉ギミックは良く出来ています。ABS樹脂製の可動用ヒンジ受けが適度な保持力を発揮するので、想像以上に上質な動きをします。マスターガンダムのマントを思い出させる機構ですが、1/144スケールでこういった機構が盛り込まれているとやっぱりうれしいですねぇ。
 裏面のオプション取り付け用ラッチは面倒くさいので塗りませんでしたが、やっぱり塗った方が良いみたいですねぇ。


 さて、次回でHGガンダムデュナメスは最終回です。これでようやくMGデスティニーガンダムに戻れる…と思ったら、次はティエレンが!(汗:次回作は個人的好みでティエレンにしました。HGキュリオスはどうやってもスケジュール的に無理なので、スルーします。キュリオスファンの皆様、ゴメンなさい…)



  

HG ガンダムデュナメス(その4)

2007年11月21日 | ガンダム00

 …風邪ひいてるのに何やってるねん、オッサン!?
 い、いや、キットの出来があまりに良いモノで、つい…(笑)。文字の配置とか日付けなんか適当ですけどね(汗)。


 足の靴部分は成型の都合で、つま先側面の段差というか別パーツになっているであろう部分の面がつながっています(写真左側)。このままではストライクガンダムみたいですので、別パーツに見えるようにスジ彫りを追加しました(写真右側)。

 足首はHGクラスのキットではおなじみのパーツ分割です。足の甲と靴部分は一度はめ込むと分解するのは困難ですので気を付けましょう。筆者は組んだ後に足の甲パーツの後ろ半分がグレーの塗装指定になっているのに気付きました(汗)。まあ、かかとのすぐ上がグレーなのはあまり好みでないので、ええか!(…泣)。


 太ももは、このようなパーツ分割です。ヒザ裏のグリーン部分が別パーツなのがありがたいです。ヒザ関節は上下ともポリレスABS関節です。エクシアとは良く似た機体ですが、各部関節の構造が(デザイン的にもプラモの構造的にも)けっこう違いますねぇ。エクシアは瞬発力とスピードを重視、デュナメスは安定性と耐加重を重視した設計だと個人的には解釈しています。


 ヒザの上側関節だけでもこの可動範囲! これなら立て膝ポーズも…♪


 股関節の開脚角度はHGエクシアと同様、おとなしいです。でも、エクシアと違い…

 写真右側のように股関節円柱部分の干渉するところ削ってやると…

 まあまあ開くようになります。ぜひお試しください。


 今回の冒頭の写真は撮影時の光量が足りず、こんな感じに写っていました(これでもかなり明るく修正してありますが…)。失敗した写真でも使い道はありますので、すぐに消さずに置いておくと良いですよ♪


HG ガンダムデュナメス(その3)

2007年11月20日 | ガンダム00
 ず、頭痛が…(汗)。今回の風邪は熱こそ出ないものの、頭痛があります。筆者にとって風邪で頭痛ってたぶん生まれて初めてだと思うのですが、かなりキツいですねぇ。読者の皆様も、風邪を引かないように気を付けてくださいね。急に冷え込んできましたので…。
 
 写真左:腰はこのようにパーツ分割されています。腰にはこの写真に写っているパーツ以外に、腰フレームのスタンド取り付け穴を隠すパーツとGNビームサーベルのパーツ(2パーツ×2本分)が付きます。
 写真右:股関節付け根はHGエクシアと同様の「スリーボールアクション」方式です。デュナメスはスナイパー仕様のMSですので、立て膝ポーズを取る機会が多そうです。スリーボールアクションが存分に効果を発揮してくれると良いなぁ…。
 写真の上の方に写っているボールジョイントは腰後ろのGNバーニア(?)取り付け部です。

 
 写真左:腰後ろに付くバーニアはボリューム満点♪ 片側3パーツ構成ですが、複雑な形状を良く再現してあります。合わせ目を消しにくいダクト内側の部分は合わせ目が片側に寄せてあるので、非常に助かりますねぇ。
 写真右:バーニアブロックの取り付けは先ほども書きましたがボールジョイント式です。はめ込みを浅めにセッティングするとかなり自由にグリグリ動きますが(写真左側)、深く押し込むとまっすぐの状態で回転のみの可動になります(写真右側)。


 蝶の羽根かリボンのような腰前アーマーは、可動軸の中央部がタッチゲートのようになっていて、折ることにより左右つながっている状態から左右独立可動になります。このことは説明書に明記されています。


 首はかなり上を向くことが出来るうえ、ウエスト部は前後に少しだけスイング可動しますので、飛行姿勢も自然に取れます。スナイパー独特のうつ伏せ射撃姿勢にも対応してくれそうです。



 腰まで組み上げた状態です。スリムでありながら装甲がカクカクしているのでゴツい感じもする不思議なデザインだと思います。筆者の大好きなガンダムサンドロックカスタムに雰囲気が似ているような…。


 標準武装のGNスナイパーライフルは出来の良かったFGからさらに発展して砲口部分が別パーツ、バイポッド(二脚)の伸縮が差し替え式で再現、フォアグリップが可動と、至れり尽くせりの内容です。ランナー上のパーツ構成の都合により、開いた(伸ばした)状態のバイポッドが白色成型ですので、「ガンダムグレー」で塗っておきました。地味な部分の話ですが、閉じた状態のバイポッドの付け根付近の成型が見事です。
 ライフルを支えるポーズにも使える左平手が付属します。



 スコープの緑色部分はどうやらレンズそのものではなく、保護用の透明カバーのような感じですので、「Hアイズ」で作り直すのはやめときました。伸ばした状態のバイポッドがカッコ良いです♪

 う~、まだ頭痛がするので、今日はもう寝ます。コメントしてくださっている読者の皆様、返事が遅れてしまいますが申し訳ございません。m(- -)m




HG ガンダムデュナメス(その2)

2007年11月19日 | ガンダム00
 HGガンダムデュナメスの2回目です。
 
  
 前回はほっぺたの白ダクト部分の塗料が乾いていなかったのでダクト穴の黒やグレー部分を塗っていなかったのですが、触っても大丈夫な状態になったのでグレー部を塗り、ダクトの穴には黒シールを切って貼り付けました。シールはガンプラ付属の「マーキングシール(テトロンシール:薄くて透明ツヤ消しのシートで出来たシール)」の黒部分を使用。ツヤ消し黒なので非常に助かります。
 水性塗料で塗装し、まだ完全乾燥していない状態のデリケートな塗膜の上からマーカーなどでダクト穴を描き込むのは至難の業です。シールなら直線もエッジもピシッとシャープに仕上げることができますよ♪

 
 写真左:腕はこのようにパーツ分割されています。クリアーパーツおよび前腕のクリアーパーツをはめ込む部分は塗装してあります。
 写真右:ヒジ関節&上腕の組み立ては、ヒジ関節パーツに合成ゴム製のベルトパーツをはめ込み、その上から上腕下半分の装甲をかぶせるようになっています。そのため、後ハメは困難です。塗装派の方はマスキングで対処するしかないかもしれません。なぜなら…

 上腕の回転部分は、ヒジ関節パーツの上側に設けられた軸を、上腕上半分のパーツで挟み込むようになっているからです。上腕回転部の構造を差し込み式に改造するぐらいしか、後ハメへの道はないのではないかと思います。
 前腕の構造はスゴいです。上腕から伸びたベルトは前腕の後ろ側に入り込むのですが、ヒジの屈伸に応じてスライドすることによって可動に支障が無いようになっています。
 また、手首付け根のブロックはスイング可動します。1/100スケールのキット並みの可動部です。プラ軸対プラ受けですので、ユルみが生じる可能性がありますが、組み立て時にビニール袋を可動部に挟み込むと改善できると思います。
 写真を撮った時にはまだ塗っていませんでしたが、前腕前側にあるオプション用マウント部(?)の穴の内部は、組み立て前に黒かグレーで塗っておいた方が良いですよ(白のままだとかなりショボいです:汗)。そのマウント部ですが…

 アニメの設定画では四角い穴が開いているだけですが、デザイナーの柳瀬氏によるキット開発用の詳細設定画稿ではキットのように突き出た形状になっています。ここはグレーで塗るよう指示されていますが、別にこだわらなくても良いと思います。筆者も「気が向いたら塗ろうかなぁ」というぐらいに思っています。


 ヒジ、手首の可動範囲はこれぐらいです。可動部の保持力は手首付け根ブロックがちょっとユルいかなと思う以外は良好だと思います。


 ライフルやシールドをマウントするジョイント部は前後に回転可能、真横に来た状態で機体側へ押し込むと回転部がロックされます。
 肩アーマーは前後分割ですが、分割ラインが後ろ側に寄っていて、合わせ目を消す必要がありません。これなら塗装の際に便利なだけでなく、肩の武装ジョイントの回転部分や肩アーマー自体の取り付け部の可動がユルくなってしまった場合のメンテナンスも容易ですねぇ。

 ホンマ良く出来たキットだと思います。



HG ガンダムデュナメス(その1)

2007年11月18日 | ガンダム00
 MGデスティニーガンダムの製作途中ですが、HGガンダムデュナメスの製作もやります。スケジュール的にはかなりキツいのでスルーする予定だったのですが、劇中での活躍を観ていると、どうしても作らないわけにはいかなくなるじゃありませんか!(笑)


 胸部両サイドの可動式ブロックはHGエクシアと同様の構造と予想していたのですが、ぜんぜん違いました。エクシアの場合、胸両サイドブロックの装甲は、胸本体にボールジョイントで接続される肩関節軸に、これまた小さなボールジョイントで取り付けられていましたが、デュナメスはより確実な可動方式となっています。胸両サイドブロックの前方スイングはポリキャップ接続、肩関節軸はパチッとはめる式で上方向のみの軸可動です。
 胸ダクトの黄色は胸両サイドブロックの裏側のフタも兼ねています。黄色のままではなんとなく気まずいので、ガンダムマーカー「ガンダムグレー」で塗っておきました。


 このキットは「1200円でよくこれだけのモノが!!」と驚くほどの出来なのですが、塗り分けが必要な部分は案外多めです。各パーツのグレー部分をマーカーで塗っておきました。背中のヤドカリ部分のグレー部は塗り分けやすいパーツ分割になっていて、非常に助かります。胸部の可動ギミックといい、このパーツ分割といい、HGエクシアからさらに進化していますねぇ。

 分かりにくい写真ですが、胸部内部のパーツ配置です。やっぱりポリキャップだと胸ブロックの前方スイングも安心感があります。


 グレー部を塗装したので、わき腹に貼るシール「カ・キ」は赤く囲った部分だけ切り取って使用しました。シールの向きを確認しながら貼り付けます。


 胸のクリアーパーツ内部にはキット付属のシールを使用せずに、水性ホビーカラーのミッドナイトブルーとメタリックグリーンを1:1の割合で混ぜた色を塗りました。クリアーパーツの裏側にベタ塗りしてあります。ちょっとメタリックの粒子が粗いですが…。


 肩関節軸はABS樹脂製のパーツを胸両サイドブロックにパチッとはめ込むことによって上方向に可動します。上方向のみの可動ですので、ユルんできても肩軸が下向きにダランと垂れる心配は無いでしょう。

 
 別パーツで色分けされているアンテナや装甲を取り付けて、胸部の完成です。肩関節および胸両サイドブロックの可動はこんな感じです。


 写真左:胸両サイドブロックは前方に大きく可動するので、ダクトの黄色いパーツはやっぱりグレーまたは本体色のグリーンに塗っておいた方が良いと思います。
 写真右:ヘルメット両サイドのパーツは、ほっぺたのダクト部分を白で塗り分ける必要があります。アトムハウスペイントの「水性 工作用カラー」の下塗りホワイトで塗りました。ついでに背中のカメラ(?)のワク部分も…。


 頭部は1/144キットとしてはかなり細かくパーツ分割されています。パーツがあまりに小さいので、吹けば飛びます(笑)。あ、頭頂部のパーツの向きが逆…(汗)。


 キット付属の目のシールはFG4種やHG・1/100エクシアと違い、かなりブルー寄りの色になっていますが、先日作った自作ホイルシールで目を作りました。パイロットのロックオン・ストラトスは歴代ガンダムパイロットの中でも年齢が高めですので、それに合わせてデュナメスも大人っぽい顔にしようと思い、目は小さめにしておきました。
 アンテナに一体成型されているガンカメラ・モードのレンズ部はHアイズなどで作り直そうかと思いましたが、サイズ的にかなり苦しいのでマーカーで塗りました。マスクの周りの部分はエクシアではグレーですが、デュナメスはどうだったか確認していないので、とりあえず塗っていません。


 ノーマル(左)とガンカメラ・モード(右)。ガンカメラ・モード時のカメラの両サイドはグレーで塗っておくと良さそうですねぇ。

  

MGデスティニーガンダム・通常版(その6)

2007年11月17日 | SEED・DESTINY
 今日は「00」の放映日~♪ 先週から登場の新キャラが刹那をどう追い詰めるのかが気になりますが、たぶんオープニングが始まるまでの間に返り討ちに遭ってるのかなぁ…(汗)。


 腕のパーツ分割はこんな感じです。パルマフィオキーナ用の平手と、右のみアロンダイト保持用の固定指手首が付きます。実はこれらの手首にも右の写真のような手の甲のパーツが付くのですが、パーツ展開状態の時に配置するのを忘れてしまいました(汗)。やっぱり体調イマイチです…。可動指手首の手の平も左右間違えてるし…。


 上腕部フレームのパーツにはポリキャップをはめ込むようになっているのですが、パーツに開いている角穴の、写真で赤く示した部分にパーティングラインというかバリが出ています。このままではポリキャップがちゃんとはまりませんので、デザインナイフで削っておきましょう。
 
 
 写真左:腕の構造はMG陸戦ガンダム以降のスタンダードとなっているABS二重ヒジ関節に筒状の装甲をかぶせる方式です。通常版はヒジ関節パーツにメッキがかかっていないためか、可動部の固さはちょうど良いです。
 写真右:上腕の装甲は大河原氏の設定からかなりアレンジされています。上腕と肩の内部ブロックが明確に分離されていて、回転可動部の位置も上に移動しています。デスティニーガンダムの腕は丸い上腕と四角い前腕の組み合わせで、カッコ良いバランスにするのはかなり難しいと思うのですが、上腕の装甲の断面形状を腕の内側と外側で変えるなどのアレンジが加えられています。

 
 手の甲のビームシールド発生器は、無印キットでは差し替え式でしたが、MGでは可動式です。非常に小さな可動部なので、取り扱いには注意が必要です。


 手首は最近のスタンダードである「中指~小指を切り離せば5指独立可動になる」タイプです。キット付属の手首のうち、このタイプのみ手首のスナップを利かせられる(?)可動軸が備わっています。
 せっかく出来の良い平手が付いているので、今回は中指~小指の切り離しは行いませんでした。切り離さない状態だと、わりと保持力は高いですねぇ。




 無印キット(写真下側)との比較。MGはヒジ関節がコンパクトにまとめられていて、全体的にスッキリと伸びやかなフォルムになっています。前腕と手の甲の青いアーマーの横幅に差があまり無いのも良いですねぇ。


 MGとしては当たり前のことかもしれませんが、やっぱりヒジがここまで曲がるのはうれしいですねぇ♪

 
 *コメントしていただいている読者の皆様、いつもありがとうございます。返答コメントが遅れ気味になっていて申し訳ございませんが、必ずお返事いたしますので、気長にお待ちくださいね。よろしくお願いいたします。m(- -)m  

 

MGデスティニーガンダム・通常版(その5.5)

2007年11月16日 | SEED・DESTINY
 前回はウイングの片方を組んだだけで終わってしまったので、もう片方も組みました。ああ、太いゲートの処理が大変…。
 MGデスティニーガンダムには無印1/100キットには無かったギミックが多数搭載されていますが、ウイングの付け根にも新たに可動部が設けられています。全体のシルエットに大きく影響しそうな可動部です。

 MGはウイングの付け根部分が引き出し式になっています。引き込んだ状態だとウイングの付け根部分がバックパックと一体化し、引き出した状態だとウイング全体を前あるいは後ろに傾けることができるようになっています。バックパックを組んでいる時には、このような引き出しギミックがあるなんて気付きませんでしたよ(汗)。

 この機構により、ウイングを前傾させた状態で横から見ると、めちゃくちゃカッコ良くなります♪


 アロンダイトやビーム砲を取り付けるための武器ラックは、各面ごとにパーツ分割されています。支持アームのディテールが増え、薄くなっているのが印象的です。

 無印キット(写真右側)との比較。支持アームが薄くなった分、ラックの外側が分厚くなっています。ガンダムタイプMSのフクラハギに使えそうなパーツですねぇ。
 横から見るとさらに印象が違います。MGは上の辺と真ん中よりちょい上にあるスジ彫りが後方に向かって斜めに切れ上がっています。この斜めの角度は、本体胸部の上面やエリの角度と同じぐらいの角度です。
 設定画や従来のキットだと、横から見た時の背中周辺が階段のようにカクカクしていましたが、MGでは各パーツの天面の角度をそろえることによって、まとまり感や勢いを感じさせる造形になっています。


 アロンダイトとビーム砲は上からスライドして取り付ける方式です。後ろからはめ込む方式だった無印キットに比べるとポロッと外れる確率が低くなりましたねぇ。


    
 後姿の比較。パワーアップ後/前ぐらいの違いがありますねぇ。