筆者が紙に油性マーカーで色を塗っていると、姉が「何やってるん?」という感じで見ているような気がしたので、何をやっているのかを勝手に解説し始めました。
「これは何をやってるのかといいますとぉ…」
筆者はおもむろにMGザクF2を手に取り、ポーズを取らせました。
「これですわ!」
スカートアーマーが可動するタイプのザク系MSキットのいちばん気になる部分が、このスカートのすき間からのぞく太もも上半分です。場所といい、丸みといい、お尻に見えます(というか、お尻そのものです)。
宇宙兵器のプラモデルのはずなのに、なぜかフンドシ姿の男を連想してしまいます。ここだけ北島三郎の演歌の世界です(笑)。祭りだワッショイ!!…(汗)。
しかも、見る角度によっては向こう側がのぞけてしまうんですねぇ(困)。
姉も、スカートの下端から5ミリぐらいの所を指差して、「ここぐらいまで隠れてるんやったら大丈夫やけど、このお尻の見え方はちょっと…(照れ)」と苦笑しています。「それで、隠すためのモノを作ってるんや!」
この後、しばらくどうやって隠すかについてしゃべりました。姉の意見を総合すると、いわゆる「見せパン」作戦です。アンダースコートとかブルマをスカートの下にはかせるようにしたら?ということでした。
う~ん、なるほど! オッサンの頭には全然浮かんでこなかったアイデアでした。
筆者の作戦はというと、昔HGUCシャア専用ザクの時にやった「紙作戦」です。これはサイドスカートの裏側に紙を貼ってすき間をふさぐというものです。
模型雑誌では薄手のプラ板を使ってスカート内を隠すパーツを作っている作例をたまに見かけますが、可動部を設置する必要があります。
お手軽に済ませたい筆者は、紙の柔軟性を利用して、可動部を設けない仕組みにしました。イメージとしては、現用戦車に見られるゴム製スカートみたいな感じです。
さて、作業に入ります。先に姉が提唱した「見せパン作戦」のための実験をやったのですが、紙で作ったパンツ状の試作品は脚の可動に追随しきれませんでした。この作戦は布やゴムを使った方が良いようです。
とりあえず今回は昔に成功したことのある「紙作戦」で行くことにしました。
まずは下準備。サイドスカート裏側のエッジ、写真で赤く示した部分をナイフで削り、カンナ掛けしてなめらかにしておきます。
スカート後ろ側の小さい突起も削っておきます。
フロントスカートとリアスカートを測って、適当に紙を切り出し、サイドスカートにマスキングテープで貼って様子を見ます。
ちょっとリアスカートの分が小さかったですねぇ(汗)。この後、何回か調整して、ちょうど良いサイズを割り出しました。
右が17インチモニターの場合の原寸大(?)です。型紙として使えるかなぁと思いますので、よかったら使ってみてください。「外」と書いてある方がサイドアーマーの裏に貼り付ける側です。
型紙を、冒頭の写真で塗っていた紙に貼り付け、パーツを切り出しました。この紙は、普通のルーズリーフですが、表裏両面をコピックなどの油性マーカーで塗って乾かすと、何となく紙が強化されたようにコシが出ます。
原寸大の方は、プリントアウトしたらそのまま切り取って使えるように色を調整してみました(使えるかどうかはプリンターのインクの種類にもよると思いますが…。ウチのプリンターのインクは水に溶けるんです:汗)。画面に出ているサイズがそのまま印刷できれば良いのですが…。
さて、次回はこの紙製パーツをスカート裏に貼っていくのですが、作業完了後に余計な事をしてパーツを割るアクシデントが…(汗)筆者、十数年ぶりの不覚です(泣)。
ガックリしながらも次回に続く!!