ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

不定期連載・1/144ゲバイ(その6.5)

2008年03月31日 | 不定期連載シリーズ
 最近、「さ~て、スローネアインもあともうひと頑張りやなぁ」と作業にかかるものの、気が付けばゲバイの作業に移っていることが多いです。う~ん…(汗)。やっぱり筆者は地味な量産型ザコメカが好きのようです。

 前回の記事に、まこっちさんから手首の大型化についてのご質問がありましたので、補足させていただきます(途中写真を撮っていなかったので、文章だけの記事になってしまい申し訳ございません:汗)。

 前にも書きましたが、設定画をよく見ると大河原氏が描くメカの手の甲はかなり縦長であることが分かります。そこで、この縦長な感じを再現すべく、下図のように工作しました。前回は「大型化」と書きましたが、どちらかというと「延長」の方が正しかったですねぇ…。

 図の左から…
 1.これがキットのままの状態です。握り拳の表裏のパーツは貼り合わせてあります。
 2.手首付け根の関節部を、図の赤い線のところ(分かりにくくてスイマセン)をニッパーで切り取り、青い線までヤスリで削って平らにします。
 3.手の甲の断面よりも広めに切ったプラ板(1.2ミリ厚)を貼り付けます。溶剤系のプラスチック用接着剤よりも瞬間接着剤でベタっと付ける方が乾燥時間が早くて良いです(それでも次の作業に移るまでは数時間~丸1日放置した方が良いですが…)。筆者はプラ板の代わりにランナーの板状部分(タグ)を利用しました。
 4.接着剤が完全に乾いたら、手の甲の外形からはみ出している部分のプラ板をナイフやヤスリおよび耐水ペーパーで削り、整形します。
 5.削り落とした手首関節部とポリキャップへの接続軸をプラ板とプラ棒(またはランナー)で新造して接着します。
 6.塗装した状態です。
 *プラ棒あるいはランナーは手首関節部のプラ板に接着剤で貼り付けるだけでは強度が足りません(下図左)。ドリルでプラ板にプラ棒あるいはランナーと同径の穴を開け(ドリルが無い場合は、デザインナイフをプラ板に突き立て、クルクル回して小さな穴を開けてから、先の細い丸棒ヤスリでグリグリと広げてやってもOKです)、その穴にプラ棒あるいはランナーを差し込んで接着すると高い強度を得られます(下図右)。


 
  
 完成した左の握り拳です。手の甲の延長以外にも指と指の間や指の関節のすき間をスジ彫りし直したり(目立てヤスリとデザインナイフを使用)、親指の先を削り落としてランナーから削り出した指先を接着したりしています。見る角度によっては新造した親指がやや不自然に見えてしまいますが…(汗)。


 右の銃持ち手も同様に手の甲を延長してあります。ここで問題点が浮上しました。手の色(ガンダムマーカー「Zグレー」)と銃の色(「ガンダムマーカー「DESTINYダークグリーン」)の相性があまり良くないような気がするんです。塗り直すのも面倒ですので、他の方法を考えているところですが…。

 このゲバイの場合とは逆に、最近のキットは握り拳がやや大きい(握り込みがユルく、大河原氏の画とは違う意味での縦長な印象)場合が多いと思います。これについては別の機会に考えていきたいと思っています。

不定期連載・1/144ゲバイ(その6)

2008年03月30日 | 不定期連載シリーズ
 またしてもゲバイです。モチベーションが維持できているうちになんとか完成直前(トップコート吹き付け前の状態)まで持って行きたいのですが、はたしてどうなりますやら…。


 これは足首のパーツです。右側の尖った部分がかかとなのですが、内側に肉抜き穴が開いています。もともと400円(現在の再販価格は600円)という低価格のキットですので、仕方ないですねぇ。

 肉抜き穴を0.5ミリ厚のプラ板でふさぎました。かかとの基部の丸みに合わせて丸い切り欠きを作ったプラ板を貼っています。

 
 写真左:仮組みした前腕と握り拳です。設定画と比べて握り拳が小さく、迫力不足だと思ったので大型化します。さいわい、大河原氏が描く握り拳は手の甲の部分が長いので(親指の付け根から手首にかけてが長いのが大河原氏デザインの特徴だと思います)、手首関節部を切り落とした後に手の甲部分を延長しました。

 指はモールドが甘くて親指が目立たないので、モールドの彫り直し&親指の新造が必要になりそうですねぇ。大河原氏が描く「グッ」と握りこんだ力強い握り拳にしたいものです。今はとりあえず接着剤の乾燥待ちですが…。


 右側の銃を握る手も左握り拳と同様に手の甲が長くなるよう延長しました。しかし、この作業によって、銃持ち手パーツの裏側に塗装→銃を手のパーツに挟み込んでから銃持ち手を接着→接着剤が乾いてから合わせ目処理→手を塗装、という段取りを踏まなければならなくなりました。面倒くさい…(汗)。
 銃は後半部を塗装してグリップを銃持ち手に持たせてから、後で銃身部を塗装することにしました。


 シールドの白ストライプはアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」の「下塗りホワイト」を消毒用アルコールで薄めたもので3回下塗りしてから、アサヒペン「カラーパレットマーカー」の「マットホワイト」で上塗りしました。どちらの塗料も強く引っかくと塗膜がはがれるのを利用して、はみ出した塗料は爪楊枝でこすり落としました。



 前回の記事への有希さんからのコメントを読んで「う~ん、やっぱりレンズが大き過ぎたかも…(汗)」と思ったので、やや小さめのレンズも作ってみました。直径5ミリの「Hアイズ」を直径6ミリの「丸ノズル」にはめ込んだものです(写真右端)。
 
 小さい円は直径が1ミリ変わっただけでもかなり大きさの印象が変わります。目が小さくなったことで、やや落ち着いた表情になったとは思いますが、これはこれで設定画とイメージが違うような…(汗)。どうやら直径5.5ミリぐらいのレンズがちょうど良いようです。とりあえず、その時の気分で直径6ミリと5ミリを使い分けようかなぁと思います。

 最初の頃は「20年も前のキットをマーカーによる部分塗装で仕上げるのは無謀かも…」とも思いましたが、なんとかなりそうな気がしてきました。実はこのゲバイ、長いこと中断しているジュアッグ計画のための練習台でもあるんです。でも、ジュアッグはゲバイよりも数段手ごわいんですよねぇ…。

HGガンダムスローネアイン(その5.5)

2008年03月28日 | 現在製作中
 「うあ~、HGUCニューガンダム作りたいなぁ…」と思いつつもスローネアインの続きです。スケジュールも考えずにゲバイ作ってるからこんなことに…(汗)。


 特徴的なハイヒール状の足首はこんな感じにパーツ分割されています。足の甲にかぶさるアーマーは可動式ではありません。
 
 上半身のカラーリングはわりと適当に考えましたが、脚周りのカラーリングについてはけっこう悩みました。全体をまとめるには重要かなぁと思いましたので…。すねは前腕と同様にブルーにするため、残りの足首というか靴部分と足の甲のアーマーをどうするかということになりました。

 左から「足の甲はブルー・靴はダークブルーのレイズナー的な案」「靴を赤くしたZⅡ(ゼッツー)的な案」「足の甲アーマーを黄色くしたベルゼルガSSS-Xテスタロッサ的な案」「テスタロッサ案の黄色を赤にすげ替えた案」です。
 「レイズナー案」は唐突にダークブルーが出てくると不自然という理由でボツ、「ZⅡ案」はガンダムらしさをあまり出したくなかったためボツ、「テスタロッサ案」は黄色をキットの成型色の黄色と合わせるのが困難なためボツにしました。というわけで、いちばん右の案で行きます。


 塗装が終わり、組み上がった足首です。従来のガンダムには無い伸びやかなカーブのラインで形成されたデザインで、カッコ良いと思います。まるでヨットとかクルーザーみたいですねぇ。


 足首を前と後ろから見たところ。足底に向かってすぼまったラインが特徴的です。彫刻刀の丸刀で彫ったようなえぐれたカーブが良いですねぇ。こういったえぐれカーブって好きなんですよ、リボルバー拳銃の弾倉とかF4ファントムのエンジンノズル付近とか…。


 足の裏のディテールもちゃんと入っています。真ん中に合わせ目がありますが、消すのが面倒くさいのでそのままです(汗)。
 
 後は脚を組み上げたら完成…と思ったら、まだバックパックがあるんですねぇ(汗)。まだまだ遠いなぁ…。





 

 

不定期連載・1/144ゲバイ(その5)

2008年03月26日 | 不定期連載シリーズ
 今回もゲバイです。3回連続ともなると不定期でもなんでもないとは思いますが、20年前に完成できなかったキットへのリターンマッチに燃えるオッサンの暴走にもうしばらくお付き合いください。m(- -)m

 写真左:上腕のパーツです。この頃のキットはスナップフィット方式はほとんど採用されていなかったので、接着剤が必要でした。パーツ貼り合わせ時のガイドとなる小さいピンがありますが、微妙に位置がずれているため、ピンを削り落としてから接着しました。

 写真右:太もものパーツです。当時のキットは現在のキットほど精度が高くなかったため、合わせ目にすき間ができます(金型が古くなっているせいもあると思いますが…)。パーツ中央の四角い部分は成型色を活かすため、リモネン系接着剤で接着しますが、両端の丸い部分は塗装する部分ですので、すき間埋めも兼ねて瞬間接着剤で強引に接着しました。瞬間接着剤は、これぐらいのすき間を埋めても後でヒケてくることがほとんど無いのが良いですねぇ。

 ヒザ関節部(写真右端の丸い部分)は、ポリキャップの軸を半円状に分割された軸受けで挟み込む方式(←分かりにくい…:汗)で、しかも軸受けの部分がスカスカにすき間が開いているため、可動の信頼性が低いです。軸受けの部分に瞬間接着剤を流し込み、これまた強引に軸受けとポリキャップとのすき間を埋めました(下図参照)。瞬間接着剤はポリを接着できないという性質を活かすわけですねぇ。

 図のグレーの部分がポリキャップ、黄色がパーツの合わせ目となる接着面、黄土色の部分がパーツ内部の空洞、水色が瞬間接着剤です。ポリキャップの軸を受ける部分に流し込んだ瞬間接着剤が固まると、ポリキャップの軸にピッタリな軸受けができます。パーツの貼り合わせは軸受けに瞬間接着剤を流し込んですぐに行いました。これで保持力の高いひざ関節になったのですが、ポリキャップに接続するスネ側のプラ軸が細いので、それはそれで破損の心配が…(汗)。


 左肩に付くシールドです。曲面構成のシールド表面に2本の白いストライプが入ります。このストライプを再現するためのシールが付属しているのですが…

 シールのツヤ消し白の質感や曲面へのフィット感は良好なのですが、パーツのスジ彫りとはややズレています。惜しい! 結局、白ストライプは塗装で再現することにしました。

 説明書の完成写真を見ると、設定画とはかなりプロポーションが違うことが分かりました。設定画のゲバイは3.5頭身ぐらいなんですが、説明書の写真では4.5頭身ぐらいあります。これをなんとかしたいところですが、プロポーション改修ともなると大改造になりますので、立たせる姿勢を変えることで設定画に近い雰囲気を出すことにしました。
 
 写真左:ヒーロー的な立ちポーズを横から見たところ(腕・ひざ下は取り付けていません)です。ウエストの接合ラインが地面と平行になっていて、肩軸(赤い丸)よりも股間軸(緑色の丸)の方が前に来ています。堂々としていて、頭が小さく見えます。これだとゲバイのキャラクターにはあまり似合わないと思います。

 写真右:ボディー前後の装甲の分割ラインを地面に対して垂直にした、前傾姿勢の状態です。肩軸が股間軸よりも前に来ているのでやや不自然ですが、頭が大きく脚が短く見える効果があると思います。HGUCアッガイの時と同様ですねぇ。
 今回の製作では関節部はキットのまま無改造で行く予定ですが、キットの関節構造でこの姿勢のまま自然に立ってくれるかがちょっと不安です。


 バックパックは円すい形のノズルの精度がイマイチだったので、コトブキヤさんのパーツに交換しました。
 ゲバイは背中というか肩の後ろにアンテナが付いたデザインです。アンテナが頭にあるとどうしてもヒーローっぽくなってしまうのですが、それをうまく回避しています。アンテナの機能はそのままでヒーローっぽく見えないという見事なデザインですねぇ。


 腹部のセンサー(重力場感知システム)には赤いラピーテープを貼ったプラ板をはめ込みました。動力パイプは断面が楕円形になっているのをヤスリで削って真円に近くなるよう修正してから取り付けています。


 脚を仮組みしてプロポーションのチェック中です。足首の可動範囲が思ったよりも広いので、股を大きく開いた立たせ方が可能でした。上体を前傾させても安定しているのでひと安心です♪

 そろそろスローネアインの製作に戻らないといけないなぁ…(汗)。

 *裏面に塗装したHアイズ(カメラのレンズ)の固定法について、ぼっちさんからご質問がありましたのでお答えいたします。レンズの裏面を塗装した場合、何を使って接着するかが悩みどころなのですが、筆者は細かく切った両面テープで貼り付けようと思っています。Hアイズと丸ノズルはサイズがピッタリですので、それだけである程度の保持力があります。両面テープで貼り付けてもポロポロと取れることはあまり無いでしょう。
 接着剤を使う場合は、瞬間接着剤はヤバいです。失敗したら取り返しが付きませんし、成功してもレンズが白く曇ってしまう恐れがありますので…。GSIクレオスさんの「Mr.美透明接着剤」あたりを使うのが良いと思います。あと、水性塗料のクリアーで接着するという方法もあります。いずれにせよ、ごく少量を爪楊枝の先などで丸ノズルの中心あたりに付けるとキレイに仕上がると思いますよ。もし取れてしまっても、貼り直せば良いのですから…。


 

不定期連載・1/144ゲバイ(その4)

2008年03月23日 | 不定期連載シリーズ
 昔のキットを作る楽しさに気付いた筆者は、もう少しゲバイを作っていたくなりました。というわけでゲバイの続きです。

               ↓

 腹部のセンサー(「重力場感知システム」という、核融合エンジンの稼動により生じる微妙な重力を感じ取るセンサーらしいです。よく分かりませんが…)は、キットの状態(写真上)では腹の前面に貼り付いているみたいに見えますので、周囲の装甲を削り込んで、装甲の下側の凹部にセンサーがはまり込んでいるように見えるようにしました。


 グレー部分にはガンダムマーカーのゼータガンダム用セットに入っている「Zグレー」を塗りましたが、インクが切れた場合のことを考えると単品売りされている「ガンダムメカグレー」を使った方が良かったかもしれません(汗)。
 コクピットハッチの「G」マークはキットのシールを使用しました。厚手のアルミシールですが、なかなか良い質感です。マークの向きは設定画をよく見て、上側の横線が胸部上面装甲と平行になるように貼りました。


 顔面のカメラ類(イメージセンサー)はウェーブさんの「Hアイズ」に交換するため、Hアイズをはめ込むためのワクとしてコトブキヤさんの「丸ノズル」を顔面パーツに貼り付けました。キットの元のレンズのモールドを削り落とし、直径7ミリと4ミリの「丸ノズル」を接着しています。

 顔面となる頭部センサー集合体のパーツです。レンズとなる「Hアイズ」は直径6ミリと3ミリを使用しました。「Hアイズ」は使用頻度の高い直径3ミリばかりが減っていくので(1/144ジオンMSのモノアイとか)、3ミリだけのセットがあればなぁと思います(汗)。
 各レンズは裏側のヒケを平らな所に敷いた耐水ペーパー(800番から始めて1500番まで)の上で滑らせて削り落とし、コピー用紙などの紙で同様に磨いて透明度を回復させてから、裏面にガンダムマーカーのメタリック各色を塗りました。マーカーをレンズの裏側に塗るのはラピーテープよりも輝きのシャープさでは劣りますが、作業が非常に楽です。
 古いキットでも、精度の高い最新の市販ディテールアップパーツを移植してやるとグッと引き締まりますねぇ。
 筒のような部分は30ミリ機関砲の砲身です。30ミリという口径を無視して砲口を棒ヤスリで削って広げました。砲身の部分だけ、ガンダムマーカー「DESTINYダークグリーン」で塗ってあります。「ドラグナー」に登場する火砲類は、こんな感じのオリーブグリーンで塗ってある場合が多いです。


 色付き設定画と比べるといちばん大きいレンズの色が濃すぎますが(ラピーテープのブルーがちょうど良い色だと思うのですが、切り貼りする作業が面倒くさかったので、やめときました)、これはこれでキレイなブルーかなぁと思います。やっぱり透明パーツのツヤが入ると表情が活き活きしてきますねぇ。でも、手持ちのHアイズ3ミリが底をついてしまいました(汗)。しつこいようですが、やっぱり3ミリだけたくさん入っているモノが欲しいですねぇ、ウェーブさん…。

 *前回の記事で紹介した「Mr.研磨クロス」についてZくろばさんからご質問がありましたので補足させていただきます。「Mr.研磨クロス」は耐久性のある布で出来ているため、耐水ペーパーのようにちぎって使うことはできません。でもカッターやハサミで適当な大きさに切って使うことは可能です。ただし、ハサミだと切れ味が悪くなる可能性がありますので、刃の交換ができるカッターの使用をオススメします。



不定期連載・1/144ゲバイ(その3)

2008年03月20日 | 不定期連載シリーズ
 久しぶりの不定期連載ネタ、1/144ゲバイの登場です。なぜこのタイミングでゲバイなのか?
 …思えばこの半年間、劇場版エヴァ初号機やHGユニオンフラッグ量産型、HGティエレン地上型を除いた製作ネタはほとんどがガンダムタイプのMSでした。ヒーロー体型のガンダムばかりを作っていると、その反動でたまに武骨な丸っこいロボを作りたくなるもんです(←筆者だけ?)。というわけで久しぶりにゲバイのパーツを手に取ってみることにしました。

 左右貼り合わせ式の胸部パーツの接着剤が完全に乾いたので(1ヶ月半も経っているので充分でしょう)、かなりの段差が生じている合わせ目付近をヤスリでガリガリと削り、整形中です。このキットは本来別パーツになっているべきパーツとパーツの境界部分のモールドが甘く、全体的にボヤケた印象になっています。塗装時の塗り分けやすさも考慮して、各ブロックの境界部分にはかなりくっきりとスジ彫りを入れることにしました。


 図はキットのパーツの断面の簡略図です。
 図の左側:図の上の方にある出っ張りの付け根(赤い矢印で示した部分)が周囲の面に同化しているような形状になっています。
 図の右側:出っ張りの付け根の周囲を目立てヤスリやデザインナイフで彫り込んで別パーツっぽく整形した状態です。


 写真は胸部を上から見た状態です。この写真で見えている各ブロックの境界線は、左右分割の胸部パーツの抜き方向の都合でスジ彫りが入っていないため、特にしっかりとスジ彫りを入れておきました。現在のHGクラスのキットだと、各ブロックは別パーツで再現されるんでしょうねぇ。


 頭部を取り付けた状態。以前載せた写真(右側)に比べ、首元のブロックと胸上面との境界がハッキリしているように見えるでしょうか…。腹部中央のセンサーの段差も削っておきました(これがけっこうキツかった…:汗)。あと、肩の付け根の筒状の部分も胸の装甲とは別パーツに見えるようにしてあります。

 昔のキットですので、パーツの表面は微妙に波打っていたり荒れていたりします。ペーパー掛けして修正するのですが、頭部のような曲面構成の部分には新兵器を使用しました。↓

 HGスローネアイン購入時にミドリ店長が「これ使ってみて♪」と渡してくれたGSIクレオスの「Mr.研磨クロス」です。

 研磨布の一種ですが、ベースになっている布がメッシュ状の素材で、削りカスによる目詰まりが起きにくいのが特長です。写真は800番のモノで、塗装前の下地処理に向いた目の細かさです。

 使用感は上々です。メッシュの布地が柔らかいので曲面部分にもよく馴染み、パーツ表面を均一に仕上げることができました。耐水ペーパーに比べるとやや高価ですが、耐久性が高くて水洗いできるので、かなり長持ちするそうです。オススメですよ♪

 昔のキットは今のキットと比べて大変な部分も多いですが、手を加えると確実に完成度が上がっていくのがとても楽しいです。あまりに楽しいので、次の記事もゲバイの製作記事になりそうです…(笑)。 

HG ティエレン地上型(最終回)

2008年03月17日 | ガンダム00
 前回の記事から約2ヶ月が経ちましたが、ようやくHGティエレン地上型の最終回です。といっても、前回の時点でアンテナ以外ほぼ完成状態になっていたので、今回は「あの人は今…」みたいな感じの記事になってしまうのですが…(汗)。


 問題のアンテナですが、以前(おそらく無印1/100デスティニーガンダム製作時に)作り置きしていた伸ばしランナーを偶然発見したので、HGスローネアイン製作の手を止めて作りました。
 先端の部分はティエレンのランナーの細い部分(直径約2ミリ)をさらに細く削り込んでスジ彫りを入れたモノを適当な長さに切ってから伸ばしランナーに接着しました(切断面にデザインナイフの先端で穴を開け、伸ばしランナーを差し込んでいます)。アンテナの基部は伸ばしランナーが折れてしまった場合に交換できるように、ただ差し込んでいるだけにしてあります。
 カラーの設定画を見ると、アンテナ先端部の先端(←意味不明)が白くなっていたので、写真を撮った後にその部分を白っぽい色(ガンダムマーカーの「DESTINYライトグリーン)で塗っておきました。

 これで完成~♪…と思いたいところですが、まだトップコートを吹いていなかった200mm×25口径長滑腔砲の弾倉とかトップコート吹き付け後に貼り付けたシールとかツヤが出てしまったバトルダメージ部分とか、ツヤを調節しなければならない部分がありますので、ツヤ消しトップコートを吹かねばなりません。しかし、今は家で缶スプレーが使えない状態…(汗)。
 そこで、川口名人来店の日にアナハイム・カフェさんにてトップコートを吹くことにしました。アンテナを差し込み式にしておいたので、輸送の際に破損の心配が無かったのがラッキーでした。

 さて、アナハイム・カフェさんに到着して…

 (これ以降の写真は携帯電話の画像になります)ティエレンのトップコート掛けの前に「モッフル」をいただきました。お餅のワッフルに粒あんとホイップクリームが添えられています。かなりのボリュームで(約10センチ四方で厚さ約25ミリ×2個)腹持ちが良いです。これが実に美味い♪ ドリンクはいろいろ選べますが、筆者は餅&アンコに相性の良さそうな抹茶を選びました(セット価格650円。モッフル1個のバージョンもあります。こちらは450円。プラモ工房を利用すると割引きのサービスがありますのでお得ですよ♪)。

 さて、お腹いっぱいになったところで作業開始!

 塗装ブースの前に立つティエレン。使用する塗料は水性トップコートなのでニオイはもともと軽い方ですが、塗装ブースに装備されている換気扇のおかげで店内にニオイが広がることも無く、快適に塗装作業を行えました。
 「こ、これが塗装ブースの力か…!!」(←ここ数年、いろんな映像作品でこんなセリフを聞きますが、そろそろ聞き飽きましたよ…:汗)
 この後、カーボンブレードの刃の部分には「タミヤ ウェザリングマスター」のガンメタルを塗り付けてカーボンっぽい色合いにしておきました。
 

 ところでプラモ工房にはカッティングマットや紙コップ、塗装の際のパーツ保持用の棒まで置いてありますので、非常に助かります。


 こうして完成したHGティエレン地上型は、現在カフェのガラスケース内で展示させていただいています。

 川口名人の来店を待つ間や名人がお帰りになった後の懇親会で、常連モデラーさんたちの作品を見たりお話をする機会に恵まれました。
 マシーネンクリーガーを主に製作されている「あに」さんのめちゃくちゃリアルなサビ表現のスコープドッグに圧倒され、「tsuyosith」さんのガンコレ改造作品の細かさに気が遠くなり、「じゅにあ」さんのHG+HGUC陸ガン2個イチによるEz-8が思わず欲しくなったり…。他にも海中迷彩塗装のゾックとか08小隊ザクベースの旧ザクとかジムを貫くシャアズゴとか、「す、スゴい…」という作品がたくさんありました。プラモ談議も大いに盛り上がり、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 当ブログを読んでくださっている方にお会いできたのもうれしかったです。下の写真は以前コメントを下さった「うみんちゅ」さんのエクシアですが…

 なんと展示中の作品の中から「川口名人賞」を受賞されました! おめでとうございます! パール塗装がとても美しい作品です♪


 HGティエレン地上型は展示品の中に3体いて、ザク系MSに次いで人気のある機体という印象でした。キットの出来も良いですし、陸戦型MSの塗装表現などの練習台にももってこいのネタですので、ぜひ作ってみてくださいね!   

川口名人はやっぱりスゴい!!

2008年03月15日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 昨日はアナハイム・カフェさんに行ってきました♪ なんと、あの川口名人がご来店(!)ということで、前日の晩は興奮してなかなか寝付けず、寝不足ヘロヘロの状態でアナハイムさんに夕方4時ごろ到着しました。
 川口名人の来店は6時ごろなので、それまでの間に前から気になっていたスイーツ「モッフル(餅のワッフル)」をいただいたり、ずっと仕上げ待ちになっていたHGティエレンのトップコート掛けをしたりしていましたが、この辺については後日お送りします。

 会場となるお店の2階には20人ほどの常連客の皆さんが集まりました。お店のガラスケースには常連さんの作品が展示されているのですが、どれも素晴らしい作品なのでとても勉強になります(この辺についても後日…)。

 そしていよいよ川口名人登場! 雑誌の写真や販促映像などで見るのと同じ、にこやかな表情に「ほ、ホンモノや~!!」と、感動で鳥肌が立ちました♪
 開会のあいさつの後、川口名人によるトークショーが始まりました。川口名人はプロショップのマイスター講習の後に来られたのですが、その講習で用いられた作例を間近で見ることができました。やっぱり、生で見るのは迫力が違います。写真撮影はOKだったのですが、トークを聞くのと作例を見るのに夢中で写真を撮る余裕はありませんでした。なにより、川口名人ご本人と作例から出るオーラがスゴくて…!(この時の様子はtsuyosithさんのブログに写真が出ていますので、ぜひ見に行ってください)
 電撃ホビーマガジン2008年4月号本誌と付録DVDで登場している4体のMGシャア専用ゲルググver2.0をはじめとして、名人のブログに写真が出ている作例たちがテーブル狭しとばかりに並んでいる状態は圧巻でした。 
 お話の中で特に印象的だったのがバトルダメージ&ウェザリングが施されたSUPER HCM Proのシャアザクについての説明で、
 「このシャア専用ザクは大気圏へ突入する直前あたりの状態です。地球に降りた後、シャアはガルマと再開するわけですが、ガルマはきっと友達の機体を整備とか補修させてキレイにしてあげると思うんですよ(記憶を頼りに書いているので名人のお言葉そのままではありませんが、だいたいこんな意味合いです)」
 う、うおおおおっ! 劇中では明確に描かれていないような物語の舞台裏が模型で表現されているぅっ!!

 他にも戦闘により破損した左腕を新しいパーツで補修したことを表現するために、色味の異なる2種類のグリーン(MGザクver1.0用とver2.0用)を使い分けて塗装されたザク「生産拠点が違うんだから、色味が違ってもいいじゃん」とか、機体本体の装甲はツヤありでも変化を出すためにGNフルシールドをツヤ消しにしたガンダムデュナメス(ツヤ消しの表現に、湿度の高い日にスプレー塗装した際に生じる「カブり」を積極的に使用)とか、ヴァーチェとナドレでスミ入れの色を変え、それぞれのキャラクター性を強調した1/100ガンダムヴァーチェとか…(それぞれ、電撃ホビーマガジン4月号や名人のブログに写真が出ています)。
 間近で見た川口名人の作例で特に印象的だったのが、ダメージ表現の緻密さや説得力のある色使いです。以前、名人のブログで見たことがあるゲルググの肩アーマーのダメージ表現のサンプル(←これが見たかった!)は、写真で見る以上にシャープな仕上がりで、ホンマにカッコ良かったです♪

 トークショーの後は質疑応答、サイン会と進行しましたが、あっという間に時間が来てしまいました。
 川口名人はやっぱりスゴかったです。ホンマにプラモデルが好きな人なんやなぁと思います。まだまだ書きたい事がいっぱいありますが、今後の記事で追い追い書いていきたいと思います。
 今回はとても貴重な体験をさせていただきました。川口名人、アナハイム・カフェの皆様、常連の皆様、本当にありがとうございました! m(- -)m

 
 *前回の最後に紹介したバンプレストさんのナイトガンダムまたはZガンダムのキャンペーンですが、キャンペーンのリンク先はこちらです。分かりにくくて申し訳ありません(汗)。
 
 
 
 

 


HGガンダムスローネアイン(その5)

2008年03月13日 | 現在製作中
 HGガンダムスローネアインも今回で「その5」です。HGUCのジム系MSのキットなら5回目ともなるとほぼ完成状態になっているところですが、複雑なブロック構成のスローネの場合はまだ腕の組み立ての途中からのスタートとなります。まあ、カラーリングを変更しているというのもありますが…。


 手首はいつもの2パーツ構成の穴あきゲンコツです。プトレマイオスに搭載されているガンダムのモノ(写真左)とサイズ・形状はだいたい同じですが、手の甲のディテールが異なります。平手は付いていません。残念…(泣)。


 手の甲はキットの成型色の白いままだと前腕のブルーに対して弱々しいような気がしたので(写真左側)、ブルーに塗ってしまいました。ゼータガンダムの手の甲が白くても前腕のブルーに対して違和感が無いのは、前腕の袖口付近が白いからなのかなぁと思います。
 前腕はヒジ関節あたりの丸い部分や正面のブロックをグレーや白で塗り分けたいところですが、面倒くさいのでやめときました(←おい!)。


 GNビームサーベルの柄は2パーツ構成です。このサーベルというと…

 グラハムのフラッグが使用したシーンが印象的ですねぇ。フラッグ(スイマセン、グラハム機買ってないんです)の手にも握らせることが可能です。やや苦しいですが(汗)。
 ビーム刃は付属していないので、ジムストライカーからもらってきました。差し込みピンをサーベル柄の穴に合わせて削ってやると取り付けられます。ガンダムマーカー「ガンダムメタレッド」を塗って赤いビームにしてみました。


 肩のサーベルラックにサーベル柄を取り付けた状態です。ビームガンとしても使えそうな配置ですねぇ。番組の放映期間がもう少し長ければ、そういう演出もあったかも…。


 左肩に付くシールドは小さいながらもパーツ3枚重ねの構造になっています。写真下側にある細いパーツはGN粒子供給用(?)のベルト状パイプで、合成ゴム製です。

 シールド組み立て時にはバックパックの一部(写真右上)にベルトを通してシールド裏側のパーツにベルトの反対側の端を取り付けておく必要があります。実は説明書ではもっと後(バックパックの後)にシールドを組み立てるようになっているのですが、シールドを取り付けた状態を早く見たかったので…。


 シールドはこんな配色にしてみました。赤い部分はアサヒペン カラーパレットマーカーの「ルビーレッド」、グリーンは「パール7」というメタリックテープです(文房具店等で売っている場合があります)。


 …というわけで、今回はここまでです。

 ところで、バンプレストさんのプライズ景品情報などの携帯サイト「とるナビ」にて、「DXアグレッシブポーズフィギュア4 ナイトガンダム」にマントとシールドを追加した豪華版または「スペシャルクリエイティブモデル~Zガンダム2nd~」2色セット限定版(塗りが細かくなっている上にマーキングやスプリッター迷彩が追加されているそうです)が抽選で当たるキャンペーンをやっているそうです。メルマガ登録をすればどちらかのコースに応募できるそうです。
 どんなモノなのかはエプロンさんの模型製作日記の過去ログ(ナイト編/Z編)を参考にしてください。最近のプライズ景品の出来はスゴいですわ(!)。筆者はZが欲しかったんですけど、クレーンゲームは苦手なので…(泣)。ゲーセンでゲットできなかった方も、すでにお持ちの方もぜひ見に行ってくださいね~。
 
 


HGガンダムスローネアイン(その4)

2008年03月11日 | 現在製作中
 「機動戦士ガンダム00」もいよいよ終盤に差し掛かってきましたが、2クール・半年間の放映期間というのはやっぱり短いですねぇ。合同演習のエピソード以降はまるでジェットコースターにでも乗っているかのような急展開っぷりです。こないだ登場したばかりのキャラやメカがあっさり退場してしまうのはもったいないような気がするのですが…(汗)。

 さて、ガンダムスローネアインの腕(手首除く)のパーツ群です。

 HGクラスのキットの標準的なパーツ構成ですねぇ。


 ヒジ関節は非常に小さいです。「このサイズだとHGエクシアなんかと同じようにABS樹脂製関節なんだろうなぁ」と思っていたのですが、実はポリキャップ式です。ポリキャップ隠しのカバーが設置できる限界ギリギリのサイズなのではと思います。

 そのポリキャップ隠しのカバーパーツですが、前腕の組み立て後(接着・塗装後も含む)も取り外し可能です。まず上腕側の回転軸をポリキャップから引き抜き、ポリキャップの穴に爪楊枝などを差し込んでヒジの曲げ方向と逆に動かすとポリキャップカバーがせり出してきます。後はそのカバーをさらに「グリンっ」と引き出すと取り外せます。
 再度組み立てる時は、カバーパーツの向きを間違えないようにしましょう。あ、写真では向きを間違えてるかも…(汗)。


 肩アーマーは前後分割の挟み込み式ですが、合わせ目を気にしなくても良いデザインですので、後ハメ加工をすることなく塗装できます。肩内部ブロックとの接続軸がユルんでもメンテナンスが容易ですので助かります♪


 前腕を塗装中です。以前行った実験では最初の段階からマーカーのインクを筆塗りしていましたが、作業時間短縮のためマーカーのペン先で塗っています。2度塗りの段階からは筆塗りしなければなりませんが、時間短縮効果は高いようです。ペン先が入らないような入り組んだ部分は筆塗りが必要ですが…。
 この前腕ですが、曲面で構成された部分が非常にカッコ良いです。特に側面部には最近の自動車のデザインでよく見る、指でつまんだような断面形状(下図参照)が採り入れられているのが新鮮ですねぇ。



 塗装の第1段階が終わって乾燥中です。スタンドがあるとキット自体を乾燥用の台にできるので便利ですね♪


パーツが飛んで行く先は…

2008年03月09日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 今日はHGガンダムスローネアインの腕を組み立てていたのですが、肩アーマーに付くビームサーベルのホルダーのパーツ(サイズは約5~6ミリ角)をゲート処理&パーティングライン消ししていたところ…
 
 ぴんっ!

 パーツのつまみ方が悪かったのか、かなりの勢いで飛んで行ってしまいました。白いパーツなので飛んで行く軌跡を追うことはできたのですが、どこに着地したかは分かりませんでした(汗)。
 当ブログを始めるちょっと前からプラモ製作の環境はわりと整えていた(←いや、実際にはそうでもありませんが…。むしろ汚い方です:笑)のですが、「パーツが落ちそうなのでキレイに片付けておいた場所」と「実際にパーツが飛んで行く所」とはずいぶん違うようで…(滝汗)。
 パーツが飛んで行く時って、なんか低重力が生じたかのように想像以上に飛んで行ったり、強い重力でも働いているかのようにパーツを落としてしまったりしますねぇ。筆者の場合、台所でも同様の現象(?)が起こります。フライパンの中のタマネギの小片が「ポーン!」と飛んではガスコンロの周りに落ちるんです。
 「ここは重力異常地帯か!?」(←単にヘタなだけやろ、オッサン!)

 急きょ、製作作業から捜索作業に入ったのですが、なかなか出てきません。ホンマ、飛んで行ったパーツって異次元空間にでも迷い込んだかのように、どこかに行ってしまうんですねぇ(泣)。


 あっても無くてもどうでも良いようなパーツならともかく、ビームサーベルの取り付け&肩アーマーの一部となるそこそこ重要なパーツです。

 ――かくなる上はもう一つキットを買って……いや、パーツ一つのためにキットを買うのはちょっと…(汗)。

 ――ならば、日にちが掛かってしまうのを覚悟のパーツ請求で……でもちょっと前から定額小為替が高くなってるのよねぇ…(汗)。

 あきらめかけた頃にポロッとパーツが出てきました。なぜか本と本の間から。
 「なんでやねん!?」
 やっぱり、製作環境は日ごろからキチンと整えておかなければなりませんねぇ。

 

HGガンダムスローネアイン(その3)

2008年03月08日 | 現在製作中
 HGスローネアインの続きです。

 腰は他の「00」に登場するMS(一部除く)と同様、サイドアーマーが無いデザインになっているため、シンプルな構成です。写真中央下のパーツはスタンド取り付け用穴を隠すためのフタです。


 股関節はHGエクシアやHGデュナメスで採用された「スリーボールアクション」ではなく「HGストライクノワール方式」になっています。スリーボールアクションに比べ可動範囲は減りましたが、信頼性が高いので安心です。


 腰フロントアーマーは最近のキットではおなじみの「中央でつながっている部分を折ると独立可動になる」方式です。このジョイント部分を見てミスタードーナツの「ポンデなんとか」を思い出すのは筆者だけ?(笑)。
 ジョイントを折った切り口(?)はナイフやヤスリで整えておいた方が良いですが、グラグラになってしまう場合が多いと思いますので、ピンバイスで穴を開けて金属線でつないでおいた方が良いでしょうねぇ。

 
 前から見た腰(写真左)と後ろから見た腰(写真右)です。前後を逆にしてもイケそうなデザインですねぇ。
 ブルーに塗ったパーツの裏側はキットの成型色のチョコレート色のままにしてあります。装甲の裏側が暗い色だと重みがあって良いです。

 
 腰が完成したのでスタンドに取り付けての撮影が可能になりました。真横から見た写真は画像の角度を前傾ぎみにしてあります。このぐらいの角度がカッコ良いと思うのですが、いかがでしょう?


 前回、ガンダムマーカー「ファントムグレー」からドバッとあふれたインクがもったいなかったので、あわてて塗装したビームライフルです。ガンダムマーカーのインクはけっこう乾くのが早いので、パーツをランナーから切り出し→ゲート処理をやるヒマがありませんでした。「ランナーにつながったままのパーツを塗装」って、昔のガンプラの塗装指示写真みたいですねぇ。


 ライフルは5パーツ構成ですが、写真一番下のフィン状のパーツ(砲身の下に付く)は個人的好みで付けませんでした(汗)。あ、銃口のパーツが上下逆に…(汗)。


 合わせ目のある面は時間短縮のため「接着しない合わせ目消し」で処理し、後から塗装しました。完全に合わせ目が消えるわけではありませんが、わりと効果的ですのでオススメです。


 完成したビームライフルです。なんかターンXあたりが持っていても違和感の無いデザインですねぇ。


 


 
 

HGガンダムスローネアイン(その2.5)

2008年03月05日 | 現在製作中
 (前回からの続き)スローネアインの背中のパーツをガンダムマーカー「ファントムグレー」のインクの筆塗りで塗ろうとしたオッサン・かめっチだったが、思わぬアクシデントに見舞われたのであった――
 ファントムグレーのインクの出が悪いので、軽くペン先を「クヌッ」と押し込んだところ、予想以上の量のインクがあふれ出してきました(汗)。1円玉よりちょい小さいぐらいのインクだまりが…。
 「こんなたっぷり出んでもええねん!(汗)」

 気を取り直して、平筆でインクをパーツに塗っていきました。

 このパーツと、このパーツの裏側の穴をふさぐパーツ(写真撮り忘れました)を塗ったのですが、さすがガンダムマーカーの中でも屈指の性能を誇る(←個人的感想です)「ファントムグレー」です。チョコレート色のパーツが一気にツヤ消しダークグレーになってくれました。しかし、たっぷりのインクを筆に含ませてしまったせいで、ところどころ塗った塗料が厚塗りになってしまい、その部分だけ半ツヤ状態に…(汗)。余ったインクはビームライフルの塗装に使いました。

 組み上がった上半身です。グリーンの丸で囲った部分が問題のツヤ発生部位です。どうやらヒケの部分にインクがたまってしまったようです。やっぱりヒケはペーパー掛けなどで処理しておくべきだなぁと痛感しました。ここはパステルの粉末をこすり付けてツヤを調節することにしました。
 胸部はモビルスーツの胴体というよりは宇宙船のようなデザインですねぇ。シューティングゲームの自機のような…(笑)。
 背中のタービン部分はガンダムマーカー「ガンダムメタグリーン」で塗っておきました。う~ん、胸のGNドライブと色が合ってない…(汗)。GNドライブの自作ホイルシールを濃い方のグリーンで作っておけば良かった…。

 
 
 従来のガンダムとはかなりイメージの異なるデザインですが(宇宙世紀のMSでいうとメタスに近いと思います)、とてもカッコ良いと思います。逆にいうと、従来のガンダム像から離れることによって可能になったデザインともいえるでしょうねぇ。
 あ、いかん!(汗)。前回から2パーツしか進んでない…(滝汗)。
   

HGガンダムスローネアイン(その2)

2008年03月02日 | 現在製作中
 HGガンダムスローネアインの第2回です。

 胸部フレームのパーツ分割はこんな感じです。ヒョロッと伸びた肩付け根やウエストのフレームが印象的です。エクシア等とは構造が違うというのが良く分かるデザインですねぇ。

 
 GNドライヴの色ですが、キットにはちゃんと紫色のシールが付属しているのですが、塗り替えた本体色との相性を考えて自作ホイルシールでやや明るめのグリーンにしてみました。

 
 組み上げた胸部フレーム。残念ながらエクシア達のような肩フレームを前方にスイングする機構はありません(泣)。たとえ可動範囲が狭くても、あれがあると充実感があって良いんですけどねぇ…。


 胸の外装関連のパーツ群です。胸部装甲は3分割+ダクト2個で複雑な形状を再現してあります。写真両端のパーツは人間でいう肋骨にあたるパーツ(だと思う)ですが、ガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗っておきました。装甲パーツと同じくブルーに塗っても良かったのですが、引き締め効果と時間短縮を狙っての選択です。カラーパレットマーカーでブルーに塗るのは時間がかかるので…(汗)


 胸部装甲上面パーツの裏面から黄色いダクトパーツを取り付け、胸部下面のパーツをかぶせるような構造になっています。

 胸部装甲の完成です。これだけでも飛んでいきそうなデザインですねぇ。この装甲をフレームの上側にかぶせるようにして組み付けるのですが、首にかぶさる部分が細くなっていますので、取り付け時に折ってしまわないように注意が必要です。
 
 あと、ガンダムマーカーやカラーパレットマーカーなどで塗装した塗膜は、完全に乾いた後でも指紋が付きやすいです。ちょっと触るぶんには問題ないのですが、組み立て作業など、しばらく持っておく必要があったり力が掛かったりするとヤバいです。使い捨てのビニール手袋など、薄くて布製ではない手袋(布製だと細かい繊維が塗膜に付着しますので…)をはめて組み立て作業に入ると指紋の付着を防げると思います。今回は使っていませんが(笑)。
 あんまり長時間ビニール手袋をはめていると、手袋の中が汗だらけになってしまうんですけどねぇ(汗)。

 この後、背中に付くパーツをファントムグレーで塗装しようとしたのですが、思わぬアクシデントに……(次回に続く)