ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

カップヌードル付属ガンプラと「いろプラ」の歴史

2009年09月22日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 先月末の発売開始からかなり日が経つので、話題にする時期がやや遅くなってしまいましたが…(汗)。

 1/380スケールのガンプラ史上最小となる多色成形キットが付属する、日清「カップヌードル」を買ってきました。

 ラインナップは「ガンダム」「シャア専用ザクⅡ」「量産型ザクⅡ」「ドム」の4種類です。その中から、とりあえず「シャア専用ザクⅡ」を組み立てることにしました。

 1/380スケールだけに、とても小さいです。ランナーの外形は、カップヌードルの容器に合わせて丸い形状になっています。
 昔の1/550スケールのモビルアーマーキットに付属するガンダムなどをはじめとして、過去にも極小スケールのガンプラはありましたが、このカップヌードル付属ガンプラは多色成型(いろプラ)になっているのがポイントです。
 このザクはMGver.2.0を元にしたプロポーションとディテールになっています。それにしてもモールドが細かい! 足の裏が再現されているのがうれしいですねぇ。

 
 合わせ目は消さず、ひじやひざの関節は塗装せず、それでいて中隊長用の羽根飾りや左肩のスパイクは尖らせるという、方向性がよく分からない製作方針ですが、とりあえず完成しました。
 ひじやひざのグレー部分は、ガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗装しました。モノアイはピンク色のシールを細かく切って貼っています。

 出来は非常に良いです! 1体450円ぐらい(販売価格:600円ぐらい、カップヌードル:150円ぐらいとして)と、やや高価だとは思いましたが、値段分は充分に楽しめました♪


 ちびケロ(ケロロ軍曹幼少期)付属の1/6スケールの1/100ザク(=1/600スケール)や、MGザクver2.0の頭部との比較。



 ここで取り出したのが秘蔵品、初代「イロプラ」の1/250量産型ザクです。

 フックに吊って陳列できるタイプの薄い箱に入っています。

 箱の裏面には実物大の完成写真とランナーの写真が載っています。
 この1/250ザクは1/60キットまたは1/100キットを参考に設計されたようで、1/144キットでは可動しなかった足首関節が可動します。
 1/60や1/100スケールのザクは、ほぼ完璧に成形色による色分けが実現されていましたが、この小スケールで色分けされているというのは当時としては画期的なことでした。


 ランナーは現在のガンプラの多色成形ランナーの元祖といえる4色成形品です。ザクの基本色は黒・深緑・淡い緑の3色ですので、4色めとなる黄色は関節部に使用されています。HGUCザク改と比較すると、かなり小さいですねぇ。

 こちらは同シリーズのグフです。シリーズのラインナップには、他にガンダムとシャア専用ザクがありました。



 このグフは1/144キットの縮小版みたいな感じです。肩関節はボールジョイントになっています(写真左下に写っている、オレンジ色のダブルボールジョイント)。


 頭部に中隊長用の羽根飾りを取り付ける場合は、前頭部の一部を削るようになっています。昔懐かしいザクの頭部の仕様です。

 30代以上の読者の皆様には懐かしいものが入っています♪
 
 ひし形のパッケージの入った「プラモデル用接着剤」です。スナップフィット導入前のキットを組み立てるには接着剤が必要でした。

 1/250イロプラキットが生産・販売されたのは、ごく短期間であったため、ご存じない方も多いと思います。25年以上も前に小スケールでの多色成形を実現したというまさに「オーパーツ」のようなキットです。しかも当時の価格は200円! 

 この後、パーツごとに違う成形色が用いられた「いろプラ」は「ガンダムセンチネル」の「1/144 Sガンダム」や、「逆襲のシャア」シリーズ、「ポケットの中の戦争」シリーズで採用され、現在のガンプラでもほぼ標準仕様になっています。



 「いろプラ」にはもう一つの流れがあります。それは、「パーツごとの色分け」ではなく、「1つのパーツに2色以上の成形色が用いられている」という技術「システムインジェクション」です。初採用は確か「機甲戦記ドラグナー」シリーズの「リフター装備型ドラグナー1」だったと思いますが、ガンプラでは旧「HGガンダム」シリーズ以降、機動戦士ガンダムF90」「機動戦士ガンダムF91(シルエットフォーミュラも含む)」「機動戦士Vガンダム」「機動武闘伝Gガンダム」などの一部に採用されていました。

 「システムインジェクション」はプラスチックの成形色だけでなく、異なる素材を1つのパーツに一体成形することで、複数のパーツを組み立てたものと同様の可動パーツを作り出すことができます。ガンプラでは旧「HGガンダム」シリーズや「モビルスーツ戦国伝」シリーズで「MSジョイント」として採用されたものが最初ですが、こういうものもありました。
 「マイクロガンダム」シリーズです。異材・多色成形技術によって、ほぼ完成状態で成形されたミニスケールのガンプラ(?)です。発売されたのは「機動戦士Vガンダム」が放映されていた頃です。 

 コンテナ状のケースに入っています。写真のものは「Vガンダム」です。シリーズは「RX-78ガンダム」「Vガンダム」「ザク高機動型」「ザク改」を基本としたバリエーション展開になっていました。
 「ザク高機動型」と「ザク改」のパーツを組み合わせると、当時はキットが発売されていなかった「ザクF2型」に近いザクが出来るといううれしいポイントもありました。


 コンテナを開けると、整備用ハンガーを模したランナーにガンダムが固定されているのが見えます。


 ランナーにつながったバックパックや武器類を切り取って、本体に組み付ければ完成です。


 1パーツで成形されているにも関わらず、4色に色分けされているだけでなく各関節が可動します。この技術は、現在ではパーフェクトグレードのキットの手指や「ケロロ軍曹プラモコレクション(ケロプラ)」の「ケロン人ボディー」などで採用されています。
 昔のホビーショーで、システムインジェクションによる一体成形ボディーの1/144スケール「ガンダムF91」の試作品が展示されている写真を雑誌で見たことがありましたが、発売には至らなかったのが残念です。


昔作った1/144Vガンダムとの比較。1/144スケールもかなり小さいですが、こうして見ると大きく見えますねぇ。

  
 「1/250イロプラ」や「マイクロガンダム」の活躍期間はとても短かったため、現在ではほとんど語られることはありません。しかし、これらのアイテムを生み出した技術は確実に現在のガンプラに受け継がれています。そういう意味で、これらのアイテムはガンプラの進化の歴史をたどる上では欠かせないと思い、今回の記事で紹介させていただきました。

MGガンタンク サンプルレポート(最終回)

2009年09月13日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。

 走行装置に履帯を取り付けます。



 履帯の先端が二股に分かれた方が前側です。



 説明書の指定どおり、38枚の履板による履帯を取り付けた走行装置です。履帯はピンと張っています。


 垂れた履帯が好みという方は、履板をもう1枚多く取り付けてみると良いかもしれません(予備は4枚付属しています)。長さがちょっと余り気味ですが、たるみを分配させたり車高調整機構を利用して調整すると良いと思います。


 これで両方の走行装置がそろいました。

 
 ガンタンク本体の組み立ての最後となるパーツがこれです。車体後部のアウトリガーの可動部に取り付けるカバーです。


 車体両側面に走行装置を取り付けます。



 ガンタンクの下半身となる車両部分(確か「ガンタンク・ベース」という名前だったような記憶があります)の完成です。

 
 尻下がりの形状が、M4シャーマン戦車を連想させます。(写真は食玩「ワールドタンク・ミュージアム」のシャーマン・ファイアフライを改造したものです)



 ガンプラ初の1/100スケールのガンタンクです。下からのアングルで撮ると、かなりの迫力です。


 コア・ブロックをドッキングさせ…


 上半身を取り付けるとガンタンクの完成です。


 写真左:コクピットハッチを開けた状態。
 写真右:下半身側のコア・ブロック接続部には回転軸があります。少しだけ上体を回すことができます。


 同スケールのブライト・ミライ・リュウ・ハヤトの立ちポーズフィギュアが付属しています。


 ガンダムとの対比。MGガンタンクはHGUCガンタンクに比べ、車高が低く車幅が広いプロポーションになっています(←個人的感想です)。他のモビルスーツの身長とのバランスはちょうど良いと思います。






 


 主砲の最大仰角はこれぐらいです。

 俯角はこれぐらい。

 さて、ここからがMGガンタンク最大の見せ場! 不整地に対応するための走行装置の可動機構です。

 走行装置は通常、車体側面に固定されていますが、外側に引き出すことによってロックが解除されます。



 車体に内蔵された関節部を引き出したところ。可動式シリンダーの基部が外れやすいので、動かしても抜けにくいようにシリンダーの向きを調整すると良いです。
 


 厚さ約15ミリの本で段差を作り、不整地対応モードのガンタンクを接地させてみました。これでもまだ余裕があります。関節をうまく引き出せば、もっときつい段差にも対応できそうです。
 ガンタンクは車体長も車幅も10メートルを超える巨大戦車です。戦場ではガンタンクが安定して接地できる平らな地形の方が少ないかもしれませんので、これぐらい足周りが動く必要があるのでしょう。現在、研究が進められている災害救助用ロボットの足周りにも、こんな感じのものがありますねぇ。


 車体後部のアウトリガーにガンダムを載せた状態です。


 主砲のトラベリングロックを使用した状態です。


 他のモビルスーツのMGキットの「ver.2.0」化が進む中、ようやく初MG化となったガンタンクです。初MG化・初1/100キット化ですが、いきなり「ver.2.0」クラスの仕様です。待っただけの甲斐がある内容になっています。派手さはありませんが、他のモビルスーツには見られない仕掛けが随所に設けられていて、作っていて楽しいキットです。
 履帯の組み立ては意外と楽に出来ますし、手持ち武器や大掛かりな背負い物が無いため、組み立てに要する時間は思ったより短くて済みますよ♪

 
 *エプロンさんがMGガンタンク解説用動画の新作を鋭意製作中です。今晩あたり公開できるかもしれません。詳しくは「エプロンの人 模型制作日記」をご覧くださいね~。

 *履板パーツの裏面にある刻印について、Unknownさんより新たな情報をいただきました。あの刻印は「キャビ№」と呼ばれるもので、「同一形状を大量に作るといざ不良が発生した場合、どこが不良か判別するのに手間がかかります。そんな時、一目でどこが不良になったかわかるように№を金型にいれます」という目的で設けられるものだそうです。
 ついに、謎の刻印の名称まで判明しました♪ 本当にありがとうございます。m(- -)m 

MGガンタンク サンプルレポート(その5)

2009年09月11日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。

 
 今回は車体の組み立て・後編と、走行装置の組み立てです。

 写真の左側の3個のパーツは、車体後部に装備されるアウトリガーのパーツです。
 写真の右側は、腰周りの装甲を構成するパーツ群です。


 
 MG版デザインで新たに設定された車体後部のアウトリガーは、折りたたみ式で収納できます。射撃時の安定性を保つために使用する他、荷台としても使えるそうです。そういえばセイラさんが無断出撃した回のラストで、小破したガンダムをガンタンクが背部に載せて運んでいたような記憶が…。
 


 腰周りの装甲は、意外にも二脚歩行型モビルスーツのものと似た構成になっています。

 
 腰をかがめたり反らしたりする動きに応じて、腰の各装甲が可動します。四角いデザインの腰ブロックですが、単なる箱にしないで動きを持たせるあたり、さすがMGキットはひと味違います♪
 こうして見てみると、ガンタンクの腰ってガンキャノンの腰と似ていますねぇ。


 車体の側面に付く箱状のパーツの組み立てはこんな感じです。この箱状のブロックは、車高調整用レバー(後述)を隠す蓋になります。

 ここからは走行装置の組み立てです。まずはサスペンション周辺の組み立てから…。

 車体右側のサスペンション周辺部を構成するパーツ群です。車体左側のパーツは、スプリング状のパーツの巻き方向が違う以外は全て右側のパーツと共通です。
 

 台形の本体外側パーツに上部支持輪基部のサスペンションのパーツを取り付けた状態です。このサスペンションのパーツは、ピンク色の丸で囲った部分が実際に板状スプリングとして機能します。サスペンションの効き具合については、エプロンさんのYouTube動画をご覧ください♪
 写真中央部には車高調整用レバーのパーツが写っているのですが、分かりにくいですねぇ(汗)。


 転輪(ロード・ホイール)の基部となるサスペンションは、コイルスプリング状のパーツを心棒に通すようにして組み立てます。ABS樹脂製のコイルスプリングは、ちょうど良い弾力で伸縮します。


 台形の本体内側パーツにサスペンションを配置したところです。


 本体内側パーツに、本体外側のパーツをかぶせます。本体外側のパーツは左右共通ですが、ピンク色の丸で囲ったパーツを取り付ける向きによって、左右どちらに使うかが決定されます。


 5本のサスペンションは、この時点ではそれぞれが別々に可動するのですが、下に写っているパーツによって連結され…

 5本全てがそろって連動可動するようになります。5本のサスペンションをつなぐパーツは、トーションバー式サスペンションのスイングアームを模したものと思われます。 


 本体部中央に設けられたレバーを操作することによって、5本のサスペンションの角度が変わり、車高が低くなったり高くなったりします。
 車高調整の連動可動は、保持力がやや高め(固め)だと感じました。連動可動をスムーズにこなすためには、車高調整用レバーを動かすと同時に、サスペンション側も補助的に動かしてやると良いようです。


 車輪を構成するパーツ群です。


 これは起動輪(ドライブ・スプロケット)のパーツです。通常、起動輪は歯車状になっているものなのですが、アニメのガンタンクの起動輪は作画の都合上、丸い外形になっています。
 MG版デザインの起動輪も外形は丸いですが、内部は歯車状になっています。


 車輪は3種類。上に写っているのが上部支持輪(リターン・ローラー)、右が起動輪、下の5個が転輪(ロード・ホイール)です。大きさや形状がそれぞれ違うので、組み間違える可能性は低いと思います。


 


 サスペンションの車軸に各車輪を取り付けた状態です。


 走行装置本体部に、先ほどの箱状ブロックと装甲パーツを取り付けます。

 
 箱状ブロックは開閉式で、下にずらして開くと車高調整用レバーが使用可能となります。

 次は履帯(りたい)です。

 履帯を構成するLランナーの表側と…

 裏側です。Lランナーは2枚入っていて、1枚のランナーには40枚の履板(りばん)パーツがつながっています。
 大きい画像は「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログにありますので、見に行ってくださいね。

 履板パーツの数が多いので、作業前は「ゲート処理が大変のでは…」と思ったのですが、「タミヤ 薄刃ニッパー ITEM 74035
などの切れ味の良いニッパーでゲートを切ると、切り口がほとんど気にならないレベルで仕上がります。後は1000番ぐらいの耐水ペーパーを軽く掛ける程度でいけると思います。


 ランナーから切り離した履板を、1枚づつ組み合わせていきます。写真のように、片方の接合ピンを斜め方向から相手のピン受けに差し込み、その後もう片方のピンをはめ込むようにすると、接合ピンに掛かる負担が少ない状態で組み上げることができると思います。こうして、片側あたり38枚の履板パーツを連結させていきます。


 連結させた2本の履帯です。かなり太く、大きめの腕時計のベルトぐらいのボリュームがあります。走行装置への組み付けは次回にて…。

 次回はMGガンタンク サンプルレポートの最終回! 最終組み立てと完成写真をお送りする予定です。

MGガンタンク サンプルレポート(その4)

2009年09月10日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
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 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。

 今回は車体の組み立てです。二脚歩行型モビルスーツのキットではあまり見られないような、大きなパーツが多く登場します。

 腰(?)の部分と、車体の中央部分の骨格を構成するパーツ群です。

 上の写真の真ん中に1列並んだパーツ5個を組み上げると、下の写真のようなブロックになります。
 
 これだけを見るとどの部分のブロックなのかよく分かりませんが、腰の関節部です。右の写真が腰関節ブロックを横から見た状態で、写真の右側が前側です。


 車体の骨格パーツに腰関節ブロックを組み込んだところです。写真の右側が前側です。


 腰の関節は前後方向に角度を付けることができます。
 写真左:前にかがんだ状態。 写真左:後ろに反った状態。 


 完成した車体中央部の骨格を斜め前から見たところです。


 斜め後ろから見たところ。まだガンタンクの車体とは分かりませんねぇ。


 車体の左右側面のブロックを構成するパーツです。写真は左右共通パーツの片側分です。


 車体前部に装備されるドーザーブレードの可動用アームの部品を車体側面部の下側のパーツに取り付けたところです。



 
 これは車体と走行装置(起動輪や転輪、履帯やサスペンションなど。次回以降の記事で登場します)をつなぐための関節ブロックです。通常の戦車は、車体に走行装置が固定されている場合が多いのですが、MG版デザインのガンタンクは車体と走行装置が別々のブロックに分かれており、走行装置が大きく可動するようになっています。


 車体中央部に関節ブロックを取り付けたところです。


 車体側面部上側のパーツをかぶせて…。


 車体側面部下側のパーツを取り付けます。これで右側の車体側面部骨格が完成しました。


 斜め前から見たところです。


 左側の車体側面部も同様に組み立てました。これで一気にガンタンクの車体らしい形になりましたねぇ。


 後ろから見たところです。


 腰の中央前後の外装と、わき腹のシリンダーを構成するパーツ群です。


 それぞれのパーツを車体に組み付けた状態です。実は小さい方の黄色い丸パーツは、この時点では取り付けないのが正解です(説明書では、もっと後で組み立てるよう指示されています)。理由は後ほど…。



 コア・ブロックとの接続部の土台となる部分と腰関節ブロックの間に可動式のシリンダーが備わります。上体を左右に傾けると、シリンダーが連動可動します。


 これが、小さい方の黄色い丸パーツをまだ取り付けない理由を示した写真です。丸パーツを先に腰ブロックに取り付けてしまうと、丸パーツが引っ掛かって、車体上面の装甲パーツの取り付けを妨げてしまいます。


 車体の上面と底面の装甲を構成するパーツ群です。写真の左下に写っている3個のパーツは、車体前部下側に装備されるドーザーブレードのパーツです。


 車体上面と底面の装甲を車体骨格に取り付けたところです。


 車体前面の丸い部分の装甲は別パーツになっています。



 サンプル用特別パーツの透明装甲を取り付けた状態です。かなり格好良いのですが、車体上面および底面の装甲パーツを破損させずに取り外すのは難しかったです(汗:20分ほど掛かりました…)。



 車体前部下側に装備されたドーザーブレードは、こんな感じに展開可動します。この部分は、説明書には「ドーザー接続基部」と書かれています。牽引用フックを利用して、この部分にさらにブルドーザーのような本格的なドーザーブレードを接続するのかもしれません。

 次回は車体の組み立て・後編と、走行装置の組み立てをお送りします。

 *当ブログとの連動企画として、エプロンさんが9月9日分の模型制作日記でMGガンタンクの可動機構について、動画で説明してくれています♪ 写真や文章では説明しきれない「動き」が、動画ではよく分かりますので、ぜひ見に行ってくださいね!

 *コジロウさんからのご質問「120ミリ低反動キャノン砲の砲身ですが、パーティングラインは目立ちますか?」についてですが…
 砲身部のパーティングラインは写真の印象と同様、実物でもかなり薄いです。デザインナイフでごく軽くカンナ掛けして、ペーパー掛けするだけでOKだと思います。ひょっとしたらカンナ掛けの必要も無いかも…。どちらかといえば、ひじ関節や上腕の筒状カバーの方がパーティングラインが目立つので、丁寧にライン消しを行ってくださいね~。
 

MGガンタンク サンプルレポート(その3)

2009年09月08日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
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 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。

 今回は腕の組み立ての続きと、120ミリ低反動キャノン砲の組み立てです。

 写真左:上腕とひじ関節を構成するパーツ群です。
 写真右:ひじ関節は二重関節になっていて、上側の関節軸位置は上下にスライド可能です。上側ひじ関節を下方向に引き出すと、可動範囲が広がります。


 ひじ関節のカバーと上腕の装甲は、筒状に成形されています。それぞれを順番に取り付けていきます。


 肩関節部を構成するパーツ群です。

 
 写真左:このキットの可動部にはポリキャップは採用されていません。可動部のほとんどはABS樹脂製のパーツが使用されています。肩関節の上下スイング用関節はC字型の軸受けをはめ込む方式ですが、強度・保持力ともに充分です。
 写真右:球状の肩関節のカバーは、上下から挟み込むようになっています。


 丸い関節カバーを上からもう1枚かぶせます。


 肩・上腕・ボッブミサイルを組み合わせると、腕の完成です。


 ひじ関節部は可動させにくいデザインですが、引き出し式の関節のおかげで約90度曲がります。


 腕を胸部に取り付けた状態です。


 丸くて太い腕が迫力満点です♪

 ここからは両肩の120ミリ低反動キャノン砲の組み立てです。

 キャノンの砲身などのパーツは、スライド金型によって筒状に成形されています。貼り合わせ式の砲身と違い、作業の手間が省けるだけでなく、砲身内部にはめ込みピン関連の出っ張りが無いのがありがたいです。 


 低反動キャノン砲、1門分のパーツ群です。波線状のパーツは、砲撃時に砲身が後退する状態を再現するためのスプリング(ABS樹脂製)です。


 砲身の組み立てはとても楽です。


 砲架部分は一度組み立てると分解しにくい構造です。組み間違えないように、説明書の図をよく見て順番どおりに組みましょう。


 120ミリという、ガンダムの世界では控えめな口径の砲ですが、見た目は500ミリぐらいの巨砲です。太い砲身は、内部に納められた実際の砲身を保護するためのカバーなのかもしれませんねぇ。


 砲の内部に設けられたABS樹脂製スプリングは意外と硬めです。そのため、砲身はあまり後退しません。柔らかめの金属製スプリングに交換しても良いかもしれませんね。


 砲はかなり上に向けることができます。砲架以外にガンタンク本体の腰部分を併用すると、もっと上に向けることも可能でしょう。


 砲は少しだけ左右に振ることもできます。2門の砲を平行にそろえるよりも、写真のように少し広げた方が格好良いと思います。


 トラベリングロックの使用状態です。


 完成した上半身、ガンタンク・トップです。この状態でも砲撃可能だったはず。

 次回は車体の組み立て・前編をお送りする予定です。お楽しみに!
 

 *MGガンタンクは手持ちの武器や大掛かりな背負い物が無いため、意外と早く完成しました。
 いつもどおり、箱に梱包して…

 今日の夕方、に納品してきました。

 MGキットのV作戦モビルスーツ3体を前に、店長&エプロンさんと、しばらくの間盛り上がりました♪ その模様はエプロンさんの模型制作日記にて…。
 当ブログで組み立てレポートをお送りしているMGガンタンクのサンプルキットの完成品は、ホビーショップ・ミドリ店内で展示中です。お近くの方は、ぜひ見に来てくださいね!

 *前々回の記事の最後に書いた疑問、「履帯の裏の謎の刻印」について、元タンクマンさんからコメントをいただきました。「実際の戦車の履帯は全て同じです」とのことです。以前、本物の戦車(74式)に乗っていらっしゃった方からの答えです♪ ありがとうございます!
 ということで、MGガンタンクの履帯の刻印は、先日ihsotihさんからいただいた「パーツ不良や、金型の劣化が発生した場合、その箇所を特定するため」説がやはり正解のようですね♪

 *莉乃さんからのご質問、「電動走行ギミックは中止になりましたが、さすがに転がして前後に動かす事は出来ますよね?」についてですが…
 転輪+履帯による走行機構は、一応手で動かすことは可能です。しかし、転がして走らせると履帯に掛かる負荷が意外と大きいため、履帯の連結部分が外れてしまうことがあります。やはりMGガンタンクはスケールモデルの戦車並みの精密感やサスペンションの可動機構がメインだと思います。
 以前、ホビーショーで発表されていた動力走行ギミックは残念ながら搭載されませんでしたが、ひょっとしたらバンダイさんは動力走行バージョンのMGガンタンクを準備しているのかもしれませんよ(?)。

 *ヤマトさんからのご質問:「キャタピラのパーツはストレスなく組み上げれるのでしょうか?」についてですが、筆者は鼻歌を歌いながら気楽に組むことができました。最後にガンタンク本体に取り付ける時がやや難しいですが、たぶん大丈夫だと思いますよ♪

 

MGガンタンク サンプルレポート(その2)

2009年09月07日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
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 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。

 今回は頭部と、腕の40ミリ4連装ボッブミサイル・ランチャーの組み立てです。

 最近のガンプラには発光ユニットを備えたものが多いですが、MGガンタンクにもLED(発光ダイオード)発光ユニットが付属しています。
 発光ユニットには、ボタン型電池「LR41」を2個使用します。MGガンダムエクシア・イグニッションモードに付属するものと同様のユニットのようです。

  
 電池の向きを間違えないようにしてユニットに入れ、蓋をビスで固定し、スイッチを入れてLEDが点灯するかどうかをチェックします。 

 
 首の基部パーツに発光ユニットを取り付け、胸部に首の基部パーツをはめ込みます。


 頭部を構成するパーツ群です。砲手席(物語後半では操縦席も兼ねる)に座る姿勢のハヤト・コバヤシのフィギュアは、コア・ファイター搭乗姿勢のリュウ・ホセイを塗った時に、ついでに塗っておきました。


 頭部内部に取り付ける透明パーツには、矢印の位置に計器パネルを表現するためのシールを貼っておきます。

 
 この透明パーツは、首に内蔵された発光ユニットの光を計器パネルまで導くためのものです。右の写真で光の通り道を黄色い線で示してみましたが、かえって分かりにくくなってしまったかも…(汗)。


 砲手席にハヤトを座らせた状態です。

  
 キャノピー(風防)は無色透明です。雑誌などで紹介されたテストショットでは薄い水色のキャノピーになっていましたが、製品版ではどちらになるか不明です。
 ガラスの大きなキャノピーなので、筆者は子どもの頃から防御面での不安を感じていたのですが、MGキットではキャノピーの内側に頑丈そうな防護ケージが設けられています。これならハヤトも安心でしょう♪

 
 写真左:頭部の底面にもちゃんとモールドが入っています。首の取り付け部分の真ん中に開いている丸穴に、発光ユニットのLEDが入ります。
 写真右:発光ユニットの光により、計器パネルはこのような感じに光ります。

 
 MGガンタンクには目のような部分があり、発光します。センサーなのかライトなのかは分かりませんが、穏やかな表情がガンタンクのキャラクターに合っていると思います。


 発光ユニットのスイッチON/OFF時や、電池を交換する時には、写真のように発光ユニットごと頭部を取り外してから行います。

  
 胸部に頭部を取り付けた状態です。

 ここからは前腕部の武装「40ミリ4連装ボッブミサイル・ランチャー」の組み立てです。

 ボッブミサイル・ランチャーを構成するパーツ群です。写真は片側分で、パーツは全て左右共通です。 

 
 砲身部分を組み立てている途中です。説明書の図をよく見て、パーツの向きを間違えないようにする必要があります。向きを間違えると、作動不良を起こしてしまいますので…(筆者は説明書をあまり見ていなかったため、途中まで間違えていました:汗)。

 
 このボッブミサイル・ランチャーには、4本の砲身が交互に伸縮する連動可動機構が設けられています。オープニングフィルムなどで有名な砲撃シーンのイメージをプラモデルで再現するための仕掛けなのですが、実に良く考えられています。
 右側のパーツは前腕の外装パーツなのですが、黄緑色に塗った部分がカムになっています。カムは運動の方向を変えるためのものですが、このカムは回転運動を往復運動に変える役割を果たします。前腕の外装を回転させると、このカムが砲身の後ろ側(ピンク色の丸で囲った部分)を押し出すことによって、砲身が突き出します。


 図を描いてみました。赤い波状の部分は、カムによって回転運動から往復運動に変えられた動きを示したものですが、かえって分かりにくくなってしまいましたね…(汗)。

 
 写真左:前腕部分を回すと、砲身が2本ずつ交互に伸縮します。「メリーゴーラウンドの小型版」といった感じの動きで、楽しいです。
 写真右:4本の砲身の長さをそろえた状態にもできますよ。

 次回は腕の組み立ての続きと、両肩の120ミリ低反動キャノン砲の組み立てをお送りする予定です。


 *前回の記事の最後で書いた疑問点、「履帯の裏側にある謎の刻印」について、ihsotihさんから「パーツ不良や、金型の劣化が発生した場合、その箇所を特定するために個別にマーキングしているのでは無いでしょうか」というコメントをいただきました。筆者はモニターの前で、思わず「おお! なるほど!!」と大きな声を出してしまいました。おそらく、これが正解なのではと思います。ありがとうございます!

 *現在、さんだゆうさんもサンプルを制作されています。装甲を取り付けない状態での全身像も見られますので、ぜひ見に行ってくださいね!

 *コジロウさん、ヤマトさん、ギリアンさん、コメントありがとうございます♪

MGガンタンク サンプルレポート(その1)

2009年09月06日 | サンプルレポートシリーズ
 *重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
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 *ランナーの写真については「エプロンの人 模型制作日記」の過去ログで大きな画像が見られますので、ぜひ見に行ってくださいね。なお、サンプルには無色透明のプラスチックで成形されたDランナーとEランナーが含まれていますが、これらのランナーはサンプルキット用の特別パーツです。通常商品のMGガンタンクには付属しません。


 迫力あるイラストで飾られた、説明書の表紙です。箱絵にも同じイラストが使われるはずです(サンプルが入っている箱は、いつも通りの白い箱です)。


 付属のガンダムデカール(ドライデカール)とマーキングシールです。

 それでは、組み立てを開始します。最初に組み立てるのは、コア・ファイターです。このコア・ファイターは、MGガンダムver.2.0のものと同規格です。

 コア・ファイターの機体後半部を構成するパーツ群です。 


 格納式ミサイルランチャーのハッチが開閉できるのがうれしいですね♪


 機首や尾翼を構成するパーツ群です。写真の左下に写っているパイロットのフィギュアは、ハヤト・コバヤシ(白)とリュウ・ホセイ(黄色)のどちらかを選択して乗せるようになっています。写真では分かりにくいですが、ちゃんとハヤトとリュウには体格の差があります。
 ハヤトがコア・ファイターに乗っているシーンはあまり覚えていないので、筆者はリュウを選択しました(写真のリュウは、撮影前に塗装してあります)。コア・ファイター発進時に、カタパルトから射出される際に掛かるGに対して、歯を食いしばって耐えるリュウの顔が思い浮かぶんですよ(笑)。

 
 MGガンダムver.2.0では、飛行状態を再現するための台座が付属していましたが、ガンタンクのコア・ファイターには無色透明の車輪パーツが付属します。着陸脚の造形がしっかりしているので、塗装すると見栄えが良くなりそうです。

 
 完成したコア・ファイターです。1/100スケールという小さいサイズの中に、さまざまな機構が組み込まれています。色分けも完璧ですね♪


 コア・ブロックに変形した状態です。

 ここからは上半身(劇中では「ガンタンク・トップ」と呼ばれていたような記憶があります)の組み立てです。

 胸部の基本骨格を構成するパーツ群です。


 胸部右側のブロックを組み立てた状態です。120ミリ低反動キャノン砲の給弾ベルトと思われるパーツがあります。

 
 胸部の装甲シャッターは、上下が歯車で連動して開閉するようになっています。胸の上面にある可動式のパーツは、主砲の砲身を固定する「トラベリングロック」です。


 大きくて威圧感のある胸部骨格です。


 実は、装甲を取り付けない状態でもガンダムの胸部よりひと回り大きいです。ガンタンクは、人間が正座したようなデザインであるために小さい印象がありますが、かなり大きい機体なんですねぇ。

 
 胸部は、下の方に設けられた可動軸により、わずかですが上下方向に角度を付けることができます。

 
 背面の排気ノズルなどを構成するパーツ群です。


 これは胸部の下側の装甲パーツですが、サンプルキットには展示用の透明なパーツ(写真左)が付属しています。

 
 展示用の透明な装甲パーツを取り付けた状態です。内部骨格がしっかりと作り込まれたキットなので、透明パーツを取り付けても格好良いです。製品版には付属しないのが残念ですね…(泣)。

 
 写真左:主砲である120ミリ低反動キャノン砲の砲弾は、こんな感じで弾倉に収納されています。
 写真右:背中の排気ノズルは、今までずっとただの排気用だと思っていたのですが、給弾機構が組み込まれていたんですねぇ。

 
 写真左:弾倉の下のダクト部分を下から見たところです。
 写真右:排気ノズルの外装パーツを取り付けたところです。ノズルが太く長く、力強いです。


 胸部や腹部の装甲となるパーツ群です。

 
 腹部の上段と下段との間に可動軸が設けられているため(黄緑色の楕円で囲った部分)、上半身を左右方向に傾けることができます。

 
 写真左:完成した胸部です。
 写真右:主砲のトラベリングロックを展開した状態です。

 
 写真左:斜め後ろから見たところです。
 写真右:右胸のトラベリングロックと、排気ダクトの装甲シャッターを開いた状態です。襟元の装甲に2本並んだスリットは開口されていて、内部骨格の一部が見えるようになっています。

 次回は頭部と腕部の組み立てをお送りする予定です。

 
 このMGガンタンクは、履帯が一枚一枚別パーツになっています。筆者は連結可動式の履帯を組み立てるのは初めてですので、うれしさのあまり、早いうちに履帯を1本組み立ててしまいました。
 そこで気付いたのですが…

 これは組み立てた履帯の裏側の写真です。中心線をまたいで2列並んだ溝があるのですが、溝の中にさまざまなパターンの刻印が施されています。キットのパーツ番号はどの履帯も同じなのですが(全て「L1」)、刻印がそれぞれ違うんです。
 実機の履帯の製造ロットを表すものなのか、それとも組み立てる順番を示したものなのか…? 実在の戦車の履帯にもこのような刻印が施されているのかもしれませんが、詳しいことは分かりません。どなたか真相をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。よろしくお願いします。m(- -)m