前回の記事のラストで「次のキットが作りたくてしょうがないので」と書いたキットは「HGUCデルタプラス」です。5月のホビーショーで試作品が発表されて以来、ずっと作りたいと思っていたキットです。待ちに待ったキットですが、諸事情により製作記事は手短に済ませます。
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写真左:このキットでまず目に付く部分が前頭部のアンテナ(?)部分だと思います。破損防止のため全体に分厚く、安全性確保のため先端にフラッグ(突起)が付いています。
写真右:フラッグを切断し、アンテナの裏側を削って薄く見えるようにしました。アンテナ先端部はゼータガンダムのカメラガード(短い方のツノ)を意識して斜めに切ってあります。アンテナの付け根辺りとか額の五角形部分との境目はエッチングソーなどで切れ込みを入れるとよりシャープな仕上がりになると思いますが、筆者は強度が低下するのを恐れてスジ彫りやスミ入れで対処することにしました。
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写真左:向かって右側のアンテナが削り込んだ後の状態です。
写真右:左側が削り込んだ方のアンテナです。強度を確保するため、後ろ側はほとんど削っていません。
頭頂部カメラの両脇にある小さい方のアンテナは非常に小さいため、手を加えてもあまり効果がないと思い、そのままにしておきました。
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写真左:このキットの目の部分はマスクのパーツにシール(色はブラウン・ブルー・シルバーの3色が用意されています)を貼り、その上から無色透明のカバーをかぶせる構造になっています。マスクのパーツには切れ長の格好良いツインアイのモールドがあるのですが…
写真右:無色透明のカバーパーツを取り付けると、目と目の間がかなり離れた状態になってしまいます。カバーパーツの厚みが中央部で分厚くなっているため、レンズの役割を果たしてしまうからだと思われます。
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写真左:試しにマスキングテープを目の形に切って、キットのモールドよりも内側寄りに貼ってから…
写真右:透明カバーを取り付けてみました。マスキングテープで作った目がちょうど良い位置になりました。
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写真左:マスクパーツの目のモールドを削り落としてから目の周囲を黒く塗り、キット付属のホイルシールの金属色部分を目の形に切り出して貼りました。OVA版の設定画では目の下に「隈取り」がありますので、ガンダムマーカー「ガンダムメカグレー」を塗ったシールを細かく切り、隈取りを再現してみました(立体感は乏しいですが…)。
写真右:クリアーレッドとクリアーオレンジを混ぜた色で塗装した透明カバーを取り付けた状態です。「ガンダムメカグレー」が思ったより暗い色だったためか、隈取りはほとんど確認できません(汗)。隈取りを目立たせるためには、やや明るめの色を使ったほうが良さそうです。
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キットの首はゼータガンダムや百式のような五角形断面の形状になっていますが、デルタプラスの設定画(小説版・OVA版共に)では断面が円形です。カトキ氏が描くガンダムに多く見られる、太い丸首を再現することにしました。
コトブキヤさんのバーニアノズルパーツの両端を
かめっチ式パーツスライサーで約2.5㎜切断したものを使用しました。
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首の基部外装パーツの開口部を、太い丸首に対応させるため丸く削りました。
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首のパーツはオレンジ色の線で示した部分で切断し、ボールジョイントの基部はバーニアノズルで作った首パーツの穴に合わせて丸く削りました(緑色の線で示した部分)。
この後、丸首パーツにキットの首パーツから切り出した可動部を移植するのですが、接着位置が歪まないように細心の注意が必要でした。
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完成した頭部と首です。透明カバーの奥に光るツインアイですが、実際にはあまり目立ちません。キットのシールをそのまま貼るのが楽だと思います(汗)。
首は個人的好みでかなり長くしましたが、ボールジョイントの可動範囲を確保するため、予定よりも0.5㎜ほど長くなりすぎてしまいました。しまった…(汗)。
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首の基部はキットの可動部を利用したため、少しだけ可動します。本当に少しだけですが…(汗)。
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写真左:頭部を取り外した状態です。首元の「VMsAWrs」のマーキングは、ちょっとしたお遊びです(笑)。
写真右:設定画では首の正面に縦線のディテールがあるのですが、スジ彫りを入れるのが面倒くさかったので、黒いシールを細く切って貼りました。
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シールドから突き出したビームサーベルのビーム射出口は、2㎜のドリルで開口した後、コトブキヤさんの丸ノズルSを埋め込みました。ドリルで穴を開ける際には、デザインナイフの刃先で穴の中心とする部分を突き、ナイフをクルクル回して小さい穴を開け、その穴を直径1㎜のドリル→1.5㎜→2㎜のドリルと、順番に広げると失敗が少ないと思います。
シールド先端のビームガンの砲口は穴が小さいと感じたため、細い棒ヤスリで広げました。
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腰サイドアーマーの基部となるアーマー(分かりにくい…)は設定画と見比べるとかなり短いため、ランナータグから削り出して右の加工写真のように延長しようかと思いましたが、脚の可動を妨げてしまう恐れがあるためやめておきました。
延長する場合は、このアーマーの取り付け方法を考えなければなりませんねぇ…。
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上記以外の部分はパチ組みです。ふくらはぎ横や腰後ろ、シールドの白い部分の色分けにはキット付属のシールを使用しました。変形用の各パーツは、今はランナーにつながったままです。「作りたくてしょうがないキット」のわりにはぞんざいな扱いですが、また機会があれば新たにキットを買ってじっくり作ろう、ということで…。
*「HGUCジム改」の製作記事を中断してこのキットの製作記事を始めるということに予想外の反響(?)があったため、このデルタプラスについては手短に済ませ、次回からジム改の記事を再開することにしました。「ジム改の製作記事を中断するのは、失敗隠しのためでは?」というコメントもいただきましたが、筆者は「失敗した」とは思っていませんよ(笑)。失敗したら「失敗でした」という趣旨を正直に書いているつもりですし。
*「突然ですが相互リンクをお願いします」というコメントをときどきいただきます。 残念ながら当ブログのリンク可能な数には限りがあります。また、「突然ですが」という方は、相互リンクが完了するとすぐ音信不通になったり、ブログをやめてしまったりする場合が多いです。しばらく交流を続けてから、相互リンクについて考えるのが良いと思うのですが、いかがでしょうか?
*「ラファエルガンダムの脊部のセラヴィーガンダムⅡのモビルスーツ形態の改造のやり方を教えてください」というコメントをいただきました。
申し訳ありません。筆者はラファエルガンダムのキットを買っていませんので、改造の方法は思いつきません。実際に改造を行なっている方のサイトがあるかもしれませんので、まずはググってください。お願いします。
……ひょっとしたら、セラフィムガンダムのように、別キットでセラヴィーガンダムⅡが発売される可能性が無いとも言い切れませんよ♪