ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

昨日の続きですが…

2012年01月03日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 昨日は「平面専用」のシートを無理矢理曲面構成のバイザーに貼ってしまったため、シートにシワが出来てしまいました。
 今回はバイザー自体の形状を変更してシートを貼りやすくしてから挑みました。

 キットのバイザーは上下方向(矢印で示した方向)にもゆるやかなカーブがかかっています。そのため、全体的には三次曲面になっています。
 そこで、バイザーの表面全体にヤスリ掛けを行い、上下方向のカーブをなくしました。顔面のパーツとの間にすき間が出来ないように気を付けながら削ります。極端にいえば、球に近い面構成から筒に近い面構成へと変えることになります。
 ヤスリ掛けが終わってから、耐水ペーパーを徐々に目の細かいものに変えながら表面を整えました。
 その後、セロハンテープを試しにバイザー表面に貼って、シワが寄らずに貼れるかを確認しました。

 
 バイザー表面にホコリなどが付着していないか確認してから、「偏光フィニッシュ」シートを貼り付けます。今度はほとんどシワが寄らずに貼れました。
 余分な部分はニッパーやデザインナイフで切り取りました。パーツの端からはみ出したシール類を切り取る時にはニッパーが意外と便利なのですが、粘着剤が強いものを切ると切れ味が悪くなるので、あまりオススメできません(←じゃあ書くなよ!)。 

 
 写真左:以前からHGUCキットのミキシングビルドで1/144スケールの「ガンダムVer.Ka」を作りたいと思っているのですが、参考のため雑誌作例やいろんなサイトさんの記事を読んでいると、パワードジム系は爪先をカットするのが良いらしいということが分かりました。いわれてみれば、キットの爪先はちょっと先が細くなりすぎているような気がします。
 そこで、塗装せずに済む範囲で爪先を短く削ってみました。写真では分かりにくいですが、かなり効果があります。
 写真右:パーツの爪先の肉厚が0.5ミリぐらいになるまで削りました。


 設定画と見比べると、アンクルアーマー側面の下側の辺の比率がちょっと違うような気がしたので(キットは黄色い矢印で示した部分が長い)、ピンクの線で示した部分でカットしました。


 加工が済んだ足です。ベージュ色の足の甲にふくらんだカーブがありますが、ここも削っておいた方が良さそうですねぇ。カトキスリッパはやっぱり難しい…(汗)。
 …と思ったら、アンクルアーマーをカットした部分のC面取りをするのを忘れていました(カッコ悪いなぁ…:汗)。


 このジム改、「Ver.Kaミキシングビルド計画」の実験台に使っていたのでずっと分解した状態になっていました。そのため久しぶりに組み立ててみると足りないブロックが何個か…(汗)。今回の記事のためにあわてて探し、なんとか復元できました。でもシールドのジョイントなんかはパーツ取り用の予備キットからもらってきていたりします。代わりに、行方不明になっていたHGUC陸戦ガンダムのシールドジョイントが見付かりましたが(笑)。

 *ジム改の製作記事が中断した後に作業していた頃の写真の発掘に成功しました(誤って消去してしまったかと思っていました)。ようやく製作記事を正式に再開できそうです。

あのキットは今…(HGUCジム改・番外編)

2012年01月02日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 今回は… 

 ハセガワさんのTFシリーズ「偏光フィニッシュ ブラウン~シアン」の貼り付け実験を行ないました。当ブログや秘密道場でも何度か話題にしている「曲面追従シート」シリーズの一つですが、この商品は「平面専用」で、曲面にはなじまないそうです。残念…(汗)。
 この「偏光フィニッシュ」は、貼り付ける下地の色や光の当たり方によって茶色から青っぽい色に色が変わって見えるという特性を持ったフィルムです。シャボン玉のような光り方というか、宇宙服のバイザーとかカメラやスコープのレンズのコーティングとか、そんな感じの質感になりそうです。
 前から使ってみたかったのですが、微妙に値が張る(HGUCの標準サイズMSのキット1個分ぐらい→ついついキット購入を優先してしまう)ので、なかなか手が出せませんでした。
 しかしパッケージを見てみると、どうやら限定生産品のようです。機会を逃すと手に入らなくなるかもしれないので、購入に踏み切りました。

 
 写真左:実験台になってもらったのは、HGUCジム改です。実験台になってもらいつつ、アップデートしていきます。顔面のバイザー部分に「偏光フィニッシュを貼ります。
 写真右:頭部を分解した状態。クリアーグリーンのバイザー単体ではシートを貼り付けにくそうなので、後頭部にセットしたまま作業します。
 バイザーが微妙に三次曲面になっているのが、ちょっと不安です(汗)。「平面専用」のシートを、シワを作ることなく貼り付けられるのか!?

 
 貴重な(?)シートですので、できるだけ小さく切ったものを貼ることにしました。上の2枚の写真のように、見る角度によっても色が変わります。下地が黒っぽい色の場合は茶色に、白っぽい色の場合は青く見えるそうです。はたしてクリアーグリーンのバイザーに貼った場合はどんな色になるのか、ちょっと想像できません。


 「いくら平面専用でも、多少は融通がきくだろう」と思って貼ってみましたが、現実は甘くなかったです。上下方向にも微妙にカーブを描くバイザーの曲面にシートがついてこられず、大きなシワが出来てしまいました(汗)。

 
 「ええい、引っ張りが足りなかったか!」
 材料をケチったために失敗することが多い筆者のことです。シートを切り出す寸法が小さかったため、キレイに伸ばして貼ることができなかったのかもと思い、やや大きめにシートを切り出して再挑戦しました。
 どうしてもシワが出来てしまいますが、できるだけ小さいシワにして、そのシワを目立たないところに持ってこられれば成功ではないかと…。
 しかし現実は甘くなかった! やっぱりシワが…(汗)。


 小さなシワが出来てしまいましたが、とりあえずヘルメット前側装甲にバイザーを軽くセットしてみました。この状態だと「偏光フィニッシュ」の効果が分かりにくいのですが…。


 頭部を組み立て、バイザーの内部に暗いところが出来てみると、ギラッと茶色というかオレンジ色に光る部分が! なんとも複雑な色合いでカッコエエ!!
 雑誌作例などでジム系MSのバイザーにオーロラフィルムなどを貼っているのを見ることは多いですが、実際に自分で貼ってみて間近で見ると、ちょっと感動しますよ!
 色が変わって見える以外にも、半分透けた鏡のような感じに見えるという効果もあります。内部が透けて見えないと思いきや、角度によっては内部のカメラのモールドもちゃんと見えます。
 これはジム系の機体全部に貼り付けたくなりますねぇ。とはいえ、今のままではシワが出来たままです。今日はここまでですが、後日リターンマッチをします。バイザーを、単に平面を曲げたようなカーブになるように削れば、貼る時にあまりシワが出来ないはずですので…。

 *「今年出会ったキットの中で」「コレが欲しいぞ!」の記事にコメントしてくださったカミーユ・ビダンさん、にあさん、しゅんさん、ASAHII@さん、yanakaさん、剣時さん、DUDEAKATOREIさん、SYONさん、ろせむくさん、ザーコさん、よしいさん、ありがとうございます! m(- -)m

HGUCパワードGM系キットの上腕について…

2011年07月23日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 早売りの模型雑誌の記事にて、HGUCでジェスタとジムⅡが発売されることが判明しました♪ 今年はものすごい勢いでジム系キットが充実してきていますねぇ! この勢いでジム・スナイパーとかジム・スナイパーⅡとかジムキャノンも…と思ってしまいます(笑)。
 ジムとは関係ないですが、MGガンダムサンドロックEW版にも期待しています。あと、「ガンダムAGE」版ジムというべきジェノアスのHGキットも出来が良さそうで…。

 さて今回は、前の記事のラストで予告した「HGUCパワード・ジム系キットの上腕を短縮してひじ関節付近の間延び感を解消する方法」です。HGUCのジム系キットをミキシングビルドしてガンダムver.Kaを作ろうと目論んでいた時、パーツ選定のため「月刊モデルグラフィックス」誌2010年11月号のジム特集を読んでいました。その特集の各作例で行なわれている改造を試してみたところ、簡単で非常に効果的ということが分かりました。
 ただ誌面の都合のためか、記事では省略されている部分があり、書いてあることだけをそのまま行なってもうまく行かないことも分かりました。ここでは「モデルグラフィックス」誌の記事を参考にして筆者が行なった方法を紹介いたします。HGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です。

 今回実験台になってもらったのは、製作記事が中断しているHGUCジム改です。
 
 写真の、黄色い矢印で示した部分が問題の箇所です。設定画と見比べると、ひじ関節の丸いパーツ(通称「マルイチ」)と上腕の位置関係が異なることが分かると思います。もうちょっと上腕にマルイチが入り込んだ状態にしたいものです。
 カトキ版ガンダムやジムのキットでは、設定画のイメージを再現するために前腕を延長するというのが定番工作になっています。しかしキットの腕全体の長さは短いわけではないため、単に前腕を延長するだけでは、腕が長い「ゴリラ体型」に陥ってしまいがちです。前腕を延長する場合は、上腕やひじ関節で長さを詰めるのが良いと思います。

 この方法は完成した後でも行えます。全塗装している場合でも、リタッチするための塗料さえ残っていれば後から行なうことも可能なはずです。

 まずは写真の状態まで腕を分解します。

 
 写真左:上腕のパーツを逆さにして見た状態です。
 写真右:ひじ関節付近のパーツの外側のライン(黄色い線)と、C面取りされたエッジのライン(赤い線)との交点(水色の点)を結んだ線(白い線)で、パーツをカットします。
 
 写真左:加工前の状態です。
 写真右:前述のラインでパーツを切断した状態です(写真の手前側のみ)。切断にはニッパーを使用しました。ちょっと切りすぎたかも…まあ、いいや。

 
 写真左:切断したところを、マルイチが入り込むように丸くえぐります。とりあえず、デザインナイフで軽く削ります。
 写真右:反対側も同様にパーツを切断し、ナイフで丸く削ります。形が不ぞろいになっても、ヤスリで整形する時に強引にそろえることができますので、気にせず削ります。  
 
 上腕の切断面を丸くえぐる加工には、写真のような断面が半円形の棒ヤスリが便利です。持っていない場合は、筆の柄などの適当な太さの棒に耐水サンドペーパーを両面テープで貼って巻き付けて使えば良いです。


 こちら側と反対側、両方の形状がそろうように気を付けながらヤスリで削ります。削った後は耐水ペーパーで切削面を整えます。

 次に、雑誌の記事には載っていませんでしたが重要な部分です。
 
 黄色い矢印で示した部分が少しだけ出っ張っているため、上腕のパーツが深く入り込みません。この出っ張りを削ります。

 
 赤い矢印と黄色い矢印の2方向からデザインナイフで切れ目を入れ、出っ張りを削ります。黄色い矢印から始めたほうが、失敗が少ないと思います。


 出っ張りを削った状態。切断面は爪でこすっただけですが、気になる場合はペーパー掛けすると良いと思います。

 次もまた雑誌記事には出ていませんでしたが、重要な部分です。
 
 出っ張りを削っただけでは、まだひじ関節に上腕装甲が深く入り込みません。上腕パーツ内側の、ひじ関節と干渉する部分を斜めに削ります。
 写真では分かりにくいので、図で…(汗)

 図は上腕装甲パーツの横からみた断面です。上腕両側面の内壁に沿って、赤い線まで斜めにナイフで切れ目を入れます。その切れ目に向けてナイフを斜めに入れて、ひじ関節と干渉する部分を削ります。どう削ったかは図と写真をよく見てください。


 上腕パーツを削る作業が終わったら、ひじ関節部分にかぶせます。深く入り込むようになった分、ひじ関節の軸受け部分が上腕からはみ出します。


 はみ出した部分をニッパーで切り取ります。ある程度切り取ったら、上腕パーツを外してから、ヤスリで切断面を整えます。

 上腕パーツから軸受けがはみ出さなくなればOKです。

 
 軸受けを短縮した分、今度は肩関節ブロック側の軸の長さが余ります。ニッパーやヤスリで1㎜強、軸を短くしました。


 肩関節ブロックに腕を取り付けて、作業完了です。慣れれば腕1本あたり10分程度でできる作業です。
   
 
 肩アーマーに「03」のマーキングが貼ってある方が加工後の腕です。上腕とひじのマルイチの位置関係が設定画に近くなり、ひじ関節の上下長さも少しだけ短くなりました。またマルイチの位置が高くなったので、本体に取り付けた場合、全体の印象も引き締まります。筆者はひじ関節の位置が高いほうが好みです。スタークジェガンの上腕を短縮したこともありましたねぇ…。


 ひじ関節と上腕の位置関係をタイトにしたことで、可動範囲はやや狭くなりました(写真右側)。でも、ほとんどのポーズには対応できるはずです。人間のひじの可動範囲もこれぐらいですからねぇ。


 久々の登板となったHGUCジム改。設定画と見比べると前腕が短いですが、上腕が短くなったことにより、キットよりは相対的に前腕が長く見えると思い…やっぱりそうは見えないか(汗)。

 やや蛇足ですが…
 
 股関節も以前の状態から変えています。実在の戦車のサスペンション構造を参考に、ギリギリまで股関節軸の位置を下げました。ついでに軸位置を約1㎜外側、1.5~2㎜前側に移動しています。パワード・ジム系キットの身長はやや低めですので、2㎜程度なら脚の延長を行なっても大丈夫です。これもHGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です。こちらも機会があれば、製作記事にする予定です。

奥行きのあるモノアイ表現を模索中…

2009年10月31日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 今回は久しぶりに実験コーナーです。当ブログの初期からモノアイ式モビルスーツに使用してきた「かめっチ式モノアイ」ですが、実は悩みがありました。1/144スケールぐらいの大きさ(レンズの直径2~3ミリ)なら問題ないのですが、1/100スケールぐらいの大きさ(レンズの直径4~5ミリ)ともなると、光り具合は充分であっても、奥行きの無い単調なモノアイになっているような気がするんです。また、最近では模型雑誌でも「Hアイズの裏面にラピーテープ+丸ノズル」の組み合わせによるモノアイが「定番工作」として紹介されるようになってきました。
 そこで、そろそろ「かめっチ式モノアイ」の次のモノアイを考えようと思い立ったのです。


 たいそうなことを書きましたが、いろいろ考えているうちに結局はバンダイさんの「1/20スコープドッグ」の望遠レンズ(上の写真の大きなレンズ)のような二重構造に落ち着きました。
 実際のモノアイがどのような構造になっているのかは不明ですが、望遠レンズのように何層もレンズが重なっているような雰囲気が出せれば、リアル感が増すのではないかと思います。

 
 写真左:材料はいつも通り、ウェーブ製「Hアイズ」とコトブキヤ製「丸ノズル」です。今回は直径4ミリのHアイズと内径4ミリ・外径5ミリの丸ノズルを使用しました。色の具合を試すため、Hアイズは無色透明のものとピンク色の2種類を用意しました。
 Hアイズの裏面はヒケをなくすために1500番の耐水ペーパーで削り、コピー用紙で磨いた後、さらにコンパウンドで磨きました。

 それともう一つ、二重レンズの内側のレンズを表現するために、スワロフスキー社のクリスタルガラス製「ラインストーン」を用意しました(手芸店やネイルアートの店で入手可能です)。ストーンの大きさはいろいろありますが、今回使用するのは直径約3ミリのものです。ラインストーンは100円ショップなどで売っているアクリル製のものでもOKです。
 写真右:丸ノズルの中央に、ラインストーンをはめ込むための穴を開けます。いきなり直径3ミリの穴を開けるのは難しいので、まずは直径1ミリのドリル刃で下穴を開けます。 

 
 その後、丸ノズルに開いた直径1ミリの穴を先の細い棒ヤスリで広げていきます。棒ヤスリをクルクルと左右に回転させながら、穴の中心がずれないように気を付けて、穴を直径3ミリまで広げます。
 ヤスリで削ったカスを爪楊枝で取り除いたら、ラインストーンをはめ込みます。

 丸ノズルにラインストーンをはめ込んで、その上からHアイズをかぶせます。光り具合を確認してみました。
  
 写真左:従来の「かめっチ式モノアイ」です。
 写真中央:ラインストーンの上から、ピンク色のHアイズをかぶせたものです。
 写真右:ラインストーンの上から、無色透明のHアイズをかぶせた状態です。
 この時点では、あまりパッとしない質感です(汗)。

  
 丸ノズルの内側も光を反射させるため、ガンダムマーカー「ガンダムメッキシルバー(現在は製造中止のため入手困難)」を塗りました。
 マーカーのインクが乾いてから、無色透明のHアイズをかぶせて様子を見ます。


 ピンク色のHアイズをかぶせた状態です。ラインストーンの部分と、メッキシルバーを塗った部分とで色や光り具合が違うため、従来の「Hアイズの裏面にラピーテープ」とは違う質感になりました。

 
 
 
 いろんな色のラインストーンをはめ込んで、どの組み合わせが良いか試してみました。ピンク色のHアイズをかぶせる場合は、赤やピンク色のラインストーンよりも、表面にオーロラコーティングが施されたストーン(白っぽく見えるもの)の方が良さそうです。

 ストーンの色を決定したら、モノアイをモビルスーツの頭部に取り付ける作業に入ります。今回はMGザクver.2.0に取り付けます。
 ラインストーンを使用したモノアイの場合は、従来のものよりも取り付けの手間が少し増えます。

 モノアイを横から見た断面図です。
 図・左側:従来のかめっチ式モノアイは、こんな状態です。深緑色の部分は、レンズをモノアイの可動部に取り付けるための基部です。レンズの基部については、MGゲルググver.2.0の記事を参考にしてください。
 図・中央:ラインストーンは意外と厚みがあります。そのため、上からかぶせるHアイズが浮き上がってしまいます。Hアイズが突き出していると、モノアイシールドの内部にモノアイが入り込まなくなってしまうんです(汗)。
 図・右側:ラインストーンの厚みを吸収するため、レンズの基部パーツに穴を彫り込んだ状態です。
 
 
 写真左:モノアイ可動用の歯車パーツ(左側)と、ストーンの厚みを逃がすための穴を彫り込んだレンズ基部パーツ(右側)です。レンズ基部パーツには、今回もコトブキヤ製「丸モールドⅢ」を使用しました。
 写真右:ザクの頭部にモノアイを取り付けます。

 
 完成した「Hアイズ+ラインストーン+丸ノズル」のモノアイです。写真では分かりにくいですが、ラインストーンには宝石のようなカッティングが施されているため、光の当たり具合によって微妙に表情が変わります。
 とりあえず個人的には納得のいくモノアイになったとは思うのですが、作業がやや面倒になったため、もうちょっと作業を簡略化できるように考えてみようと思います。


 *前々回の記事でリクエストをいただいた、フレームアームズと1/144ガンプラのサイズ比較写真です。

 頭頂高22メートルのニューガンダムと18メートルの陸戦ガンダムのちょうど中間ぐらいのサイズです。ということは、フレームアームズは1/144スケールで約20メートル、1/72スケールだと約10メートルのロボットになりますねぇ。


 1/144スケールのギラ・ドーガと同じぐらいの背の高さです。

 *わっきいさんからのご質問、フレームアームズのABS樹脂使用部位についてですが、おそらく関節部だけでなく、フレーム本体もABS樹脂製と思われます。ABS樹脂への塗装の場合、塗料に含まれる溶剤がパーツのウェルド部分(成形時に金型へ流れ込んだプラスチックが混ざり合ってできた境界部分)に浸透しないように気を付ける必要があります。シルバーで塗装する場合なら、少量の塗料を筆塗りでドライブラシ的に塗ると、溶剤の浸透によるヒビ割れを防ぎつつ渋い仕上がりの銀色になると思いますよ~。 

完成品トイの完成度を高めよう!(トランスフォーマー・リベンジ版バンブルビー 後編)

2009年06月23日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 先週末に「トランスフォーマー・リベンジ(Transformers: Revenge of the Fallen)」を観てきました。面白かった~!! 今回もロボット好きにはたまらないアクションシーンが満載です。笑いのツボもちゃんと押さえてあって、気楽に楽しめる娯楽大作になっていると思います♪

 映画を観た興奮を持続させたまま、バンブルビーのディテールアップ作業の後編です。

 これは製品を包装しているブリスターパックを小さく切り抜いているところです。何を作っているのかといいますと…

 
 写真左:新型カマロのヘッドランプ部分は、製品では丸型ランプが埋まり込んだような状態になっています。1970年代ぐらいの車のような雰囲気です。
 写真右:実車ではどんなパーツ構成になっているのかはっきりとは分かりませんが、写真では丸型ヘッドランプに透明なカバーがかぶさっているように見えます。先ほど切り取ったブリスターパックは、この透明カバーを再現するためのモノです。本体へのカバーの接着は、水性アクリル塗料の「クリアー」を流し込んで行いました。

 
 写真左:写真をよく見てみると、フロントグリル周辺部がかなり広い範囲で黒く塗装されていることが分かりました。写真では分かりにくいですが、グリルの下、バンパーの上面部分までを黒く塗装してみました
 写真右:製品の色でもっとも気になるのが、透明パーツむき出しのドア内側です。資料によってはこのドアの内張りが黄色だったりグレーだったりするので、最初は黄色く塗っていたのですが、前作のテレビ放映を観ていると劇中ではグレー(ひじ掛け部分だけ黄色)であることが分かりました(汗)。

 
 各部の工作や追加塗装によって、変形に支障が出ているかどうかをチェックするため、車両形態に変形させたところです。


 エンブレムやドアハンドルはガンダムマーカー「メッキシルバー」で塗装し、車体の四隅にある反射板はオレンジ色の自作ホイルシールを貼りました。

 それでは残りの作業をするため、ロボット形態に戻します。
 トランスフォーム!









 変形機構は本当にすごいと思います。胸部と両脚に設けられた連動式変形機構「オートモーフ」により、複雑な変形の過程が簡略化されていて、パズルのように変形させることができます。


 変形途中の写真ではドア内張りは黄色塗装してありましたが、テレビ放映を観た後であわててグレーに塗り直しました。本当は黄色い部分があるのですが、塗り分けが面倒くさかったのでグレー1色に…(汗)。


 テールランプは、製品ではオレンジ色に塗装されていますが…
 
 写真左:赤いラピーテープを貼り込んでギラッと光らせました。でもこの写真では光っていませんねぇ…(汗)。
 写真右:テールランプにはシルバーメッキの枠が付いているらしいので、試しに銀色のラピーテープを細く切って貼ってみましたが(矢印で示した部分)、労力のわりに目立たない上に、すぐ剥がれてしまいそうだったのでやめておきました。

 
 汚し塗装では悩みました。劇中ではロボット形態は傷だらけでドロドロに汚れていますが、車両形態では新車同然のピカピカの状態です。おそらく車両スポンサーであるゼネラル・モータースへの配慮だと思うのですが、両形態を両立させるのは難しいです。
 今回の映画では砂漠での戦闘シーンがあるので、車両形態のバンブルビーも砂まみれになると予想していたのですが、映画を観てみると実際にはあまり汚れていませんでした(汗)。
 とりあえず、車両形態の外装となる部分以外に汚し塗装を行いました。「ガンダムマーカー ウェザリング用セット」の各色を使用しています。

 



 とりあえず完成です。ナンバープレートへの文字の書き込み、車体に残っているパーティングラインの処理や、ロボット形態の首元から伸びるドアミラーの再現など、まだまだ手を加える余地が残っています。時間に余裕があれば再登場する可能性もありますねぇ…(笑)。

 *ヤマトさん、δさん、コジロウさん、コメントありがとうございます♪

完成品トイの完成度を高めよう!(トランスフォーマー・リベンジ版バンブルビー 中編)

2009年06月18日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 バンブルビーのディテールアップ作業の中編です。
 「トランスフォーマー・リベンジ」版バンブルビーは、一昨年前に発売された「ニューバンブルビー」とは頭部・車両形態のフロント周辺・右腕が異なります。「ニューバンブルビー」は腕が左右とも通常の手になっていて、手持ち式の武器を持たせるようになっていましたが、リベンジ版バンブルビーでは右腕がブラスターに変形した状態になっています。
 
 写真左:右腕のブラスター先端部を取り外した状態です。写真の右下の方、砲口の部分に十字型のミゾが見えますが、ここにビームを模したミサイルを差し込んでスイッチを押すと、内蔵されたスプリングによってミサイルが発射されるようになっています。
 写真右:ミサイル発射の仕掛けをつぶすのはもったいないですが、見栄えを重視して砲口を再現します。まずはニッパーでミサイル取り付け用の砲口部分を切り取ります。その後、ヤスリで切り口を平らに整えます。内部のスプリングは邪魔になるので取り外しましたが、スイッチ部分がカタカタと動くようになってしまいました。仕方が無いのでスイッチ部分は接着・固定しました。

 
 写真左:砲口部分には市販のディテールアップ用パーツを使用しました。コトブキヤ製「マイナスモールド」の中から直径9ミリのものを選びました。
 写真右:砲口部分を切り取ったブラスターに取り付けてみると、サイズはピッタリでした。瞬間接着剤でパーツを接着し、ガンメタリック色で塗装しておきます。

 劇中ではブラスター砲口の内部でライフリングが光って回転し、ビームのエネルギーがチャージされているような描写がとても印象的です。あの雰囲気をなんとか再現しようと思いました。

 用意したのは「自作カラーホイルシール」の細切りと直径約5ミリのスワロフスキー社製ラインストーン(色はアクアマリン)です。映画の1作目では、ブラスター内部のライフリングやビームはオレンジ色に光っていましたが、「リベンジ」の予告編では水色に光っていました。このバンブルビーは「リベンジ」版ですので、水色で光るような材料を用意しました。

 
 写真左:適当な長さに切った「自作カラーホイルシール」の細切りを、砲口内部に貼っていきます。本当はもっとたくさんの細い線でらせんを描くようにしたかったのですが、難しいので断念しました(汗)。
 写真右:貼り終わったら、砲口の先端部に合わせてシールを切り揃えます。
 
 砲口内部の中央に、ラインストーンを瞬間接着剤で接着します。これでブラスターの完成です。 


 光を当てると、こんな感じに光ります。

 ポーズをいろいろと取らせているうちに、腰の可動部がゆるいことに気付きました。腰関節のボールジョイントの保持力を調整する方法ですが…。
 
 写真左:腰の部分を後ろから見たところです。矢印で示した3ヶ所のネジをドライバーで外すと、腰のボールジョイントの分解が楽になるような気がします。気のせいかもしれませんが…(笑)。
 写真右:腰の部分を分解したら、上半身と下半身をつなぐボールジョイントを引き抜きます。写真の中央に写っているのがボールです。このボールの表面全体に瞬間接着剤を薄くコーティングして、完全に乾いてから組み立てなおします。

 
 写真左:腹部パーツの一部が塗り分けられていなかったので(左側)、「ガンダムマーカー GMS116 ゼータガンダムベーシックセット 」の「Zイエロー」で塗りました(右側)。この色はバンブルビー本体の成形色や塗装色とほぼ同じ色ですので重宝しています。手の指の第2関節と指の付け根の間の部分(基節)もこの色で黄色く塗っておきました。
 写真右:つま先の先端部分はクリーム色で塗装されていますが(左側)、実際には銀色ですのでガンダムマーカー「ガンダムシルバー」で塗り替えました(右側)。内側のくるぶし部分にはブレーキディスク状のパーツがあります。ここは金色で塗っておくと良さそうです。

 次回はバンブルビー後編、ウェザリング作業をお送りします。

 δさん:「トランスフォーマー」1作目、ぜひご覧になってください! ロボット好きの魂を揺さぶられる映像が観られますよ♪ 確か今週土曜日に地上波でのTV放映があるはずですので…。

 チョコさん:ありがとうございます! バーニア内側にメッキシルバー&ラインストーンは面白い効果が期待できそうですね! ラインストーンの色によって赤い炎とか青い炎とかの使い分けもできますね♪

 コジロウさん:筆者もフォークリフトは大好きです♪ 昔、仕事で乗っていたことがあったのですが、後輪でステアする操縦感覚がたまりませんでした。ダートボスは武骨なフォークリフトからヒーロー体型のロボに変形するギャップが良いですねぇ!
  

 

完成品トイの完成度を高めよう!(トランスフォーマー・リベンジ版バンブルビー 前編)

2009年06月16日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 MGグフver2.0製作の途中ですが、息抜きとして完成品トイをいじってみました。
 もうすぐ実写映画版「トランスフォーマー」の続編、「トランスフォーマー・リベンジ(Transformers: Revenge of the Fallen)」が劇場公開されます♪ 変形可能なトイもすでに何種類か発売されていますが、今回はその中から主人公サムの相棒・バンブルビーを取り上げることにしました。
 基本的には一昨年前の「ディセプティコン・バリケード(前編中編後編番外編)」と同じような作業になりますので、これらの記事もご覧いただければさいわいです。

 以前の記事にも書きましたが、完成品トイはプラモと違って自分で組み立てるものではなく、工場で大量かつスピーディーに組み上げられたものですので、どうしても仕上がりの点では荒さがあります。また、組み立て工程を簡略化するため(コスト面もありますが)、プラモでは別パーツ化されるような部分が塗り分けによって処理されることも多いです。でも、最近の完成品トイは出来が良いので、ちょっと手を加えてやるだけで完成度がグッと高くなります。
 まずは製品状態でいちばん気になった部分、透明パーツに黄色塗装されたドアの質感です。
 
 写真左:一昨年発売された「ニューバンブルビー(絶版)」では、ドアの塗装部分にはツヤがあったため、プラスチック成形色で再現された他のボディー外装とはあまり違和感が無かったのですが、今回はなぜかツヤ消しの黄色で塗装されていて、やや違和感があります。
 写真右:ボディーの他の部分とのツヤの差をなくすため、塗装された部分をコンパウンドで磨きました。コンパウンドは歯磨き粉のようなツヤ出し剤ですが、ヤスリの一種です。あまり磨きすぎると塗装がはがれてしまいますので、適当にツヤが出たところで作業を終わらせました。これでドアとボディーの色ツヤの差が少なくなりました。

 
 写真左:筆者のバンブルビーは、ボンネット上面のバルジ(ふくらみ)の表面が傷だらけになっていました(汗)。製造工程の途中で付いた傷と思われます。
 写真右:バルジの両端に印刷されている黒いストライプを消してしまわないように注意しながら、バルジ表面を耐水ペーパー(1500番)とコンパウンドで磨き、傷を目立たなくしました。

 バンパー下のフロントグリルの大型化やスポイラーの追加、縦に2つ並んだフォグランプにより、より迫力ある顔つきになったリベンジ版バンブルビーの車両形態ですが、製品でも新造されたパーツにより、ワイルドなイメージが再現されています。さらにシャープな感じになるように、塗装の境界部分をはっきりさせることにしました。
 
 バンパー下のスポイラーの底面が黄色いままですので、ガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗装しました。多少はみ出しても修正できますので、気にせずに手早く塗ります。グリルとバンパーの境界部分の塗装が欠けている部分も、ついでに塗装しておきました。ロボット形態に変形させておくと、塗装しやすいです。


 塗装のはみ出しを修正した後の状態です。この顔つきのカマロは映画用のオリジナルデザインと思われますが、2010年に発売という噂の新型シボレー・カマロにも何らかの形で反映されると良いですねぇ。限定モデル「バンブルビー・レプリカ」とか…。 
  
 あとはバリケードと同様、車両形態時のディテールアップで済ませようかなぁと思いましたが、ポスターなどで見かけるロボット形態のバンブルビーがとても格好良いので、しばらくはロボット形態のディテールアップをメインに作業することにしました。
 まずは顔から…。
 
 写真左:このリベンジ版バンブルビーは新設計の頭部により、一昨年前に発売された「ニューバンブルビー」よりも劇中のイメージに近い顔になっています。ただ、塗装の加減でちょっと恐い目つきになっていますので、手を加えます。
 写真右:後頭部のネジを外して頭部を分解した状態です。目の部分は後頭部パーツの内側に一体成形されているため、加工しやすいです。顔面はヘルメットの上半分から取り外すことが可能です。


 写真左:バンブルビーの目はきれいな水色に光っているのが印象的ですので、その輝きを再現すべくスワロフスキー社製のラインストーンを使ってみることにしました。写真中央よりやや右側、大きいものは直径約6ミリの「ブルージルコン」という色のストーンです。
 写真左から2番目の小さい水色のストーンは、直径約2ミリの「アクアマリン」という色のストーンです。写真のいちばん左は比較用のウェーブ製「Hアイズ ミニ(グリーン)」です。チョコさんからいただいたコメントにもあるとおり、ラインストーンは裏面に金属箔テープを貼る必要がありません。
 実はこれらのラインストーン、以前の記事「スーパーX2をデコってみました」の後で購入し、「GNドライヴとかモノアイに使えるかなぁ…」と思って温存しておいたものです。
 写真右:バンブルビーの目には直径約2ミリの「ブルージルコン」を使用しました。目の表面を少し削って平らにし、そこにラインストーンを瞬間接着剤で接着します。この後、目の周りをガンメタリック色で塗装しました。


 首の付け根の関節の保持力がゆるかったので、瞬間接着剤を矢印で示した部分に少量流し込んでキツくしました。首のパーツが接着されてしまわないように、接着剤を流し込んだ後、接着剤が固まるまでずっと可動部を動かし続けるのがコツです。

 
 写真左:ヘルメットの額の部分にある「オートボット(サイバトロン)」のマークが再現されていなかったため、雑誌の付録のシールを適当に切って貼りましたが、イマイチでした…(汗)。
 写真右:ディテールアップが終わった状態の頭部です。顔がちょっと黒すぎるようでしたので、銀色の塗料でドライブラシをかけました。

 それでは今回はこの辺で…。

 *ASAHII@さん、δさん、ヤマトさん、コジロウさん、ザーコさん、コメントありがとうございます!
 コジロウさん:例のガイド部分はポリ製ですので、動力パイプカバーに対する保持力は意外とあります。余計な力を加えなければ、耐水ペーパーによるパーティングライン消しにも充分耐えられますよ♪
 ザーコさん:お久しぶりです!

実験・スーパーX2をデコってみました

2008年10月20日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 ちまたではデコ電(デコレーション携帯電話)とかデコグッズというのが流行っているそうですねぇ。おそらくネイルアートから発展したファッションだと思いますが、ラインストーン(Hアイズのようなものといえば分かりやすいでしょうか?)や各種パーツなどでキラキラにデコレートされた携帯電話などのインパクトはモノスゴく、なんとなく気になっていました。
 テレビでデコグッズの製作風景が放映されていたのを見たのですが、使われている道具や接着剤など、我々モデラーにもなじみのあるものが使われていました。ますます気になる…。調べてみると、接着剤はエポキシ系2液混合型のものやセメダイン社の「スーパーX」シリーズがよく使われているそうです。
 「スーパーX」はいろいろな材質を高い強度で接着できる上に無溶剤タイプなので健康上も安心という素晴らしい接着剤です。筆者も発売された当初に「うお~、スゴい!」と喜んで購入したのですが、固まるとゴム質になるという性格を持つため、残念ながら今までプラモに使用したことはありませんでした。それにしても「スーパーX」という名前は…。
 
 さて、話はデコに戻ります。筆者は丸いものがビッシリと並んでいる光景は苦手なのですが(シダ植物の葉の裏とか、鶏肉の皮とか…:汗)、ラインストーンがギッシリ並んだ状態というのはわりと大丈夫でした。やっぱり宝石のようなキラキラ光るものが並んでいるというのはキレイなもんだと思います。ダイヤのようなものがギッシリ…。

 ……特撮好きでもある筆者としては「スーパーX」「ダイヤがギッシリ」という言葉を目にすると血が騒ぎます。やっぱり思い浮かびましたよ、コイツが…。↓

 映画「ゴジラvsビオランテ」に登場する東宝自衛隊の超兵器「DAG-02 スーパーX2」です。写真はバンダイさんの完成品「東宝マシンクロニクル2(現在入手困難)」のものです。
 このスーパーX2は対ゴジラ用の小型艦艇なのですが、最大の特長となる武器「ファイアーミラー」を機首に格納しています。人工ダイヤモンドを敷き詰めて造った巨大な鏡でゴジラが吐く熱線を1万倍(正確には10080倍)の威力に増幅して撃ち返すというスゴいヤツです。このファイアーミラーの表現にラインストーンがピッタリなのではと考えました。

 これが製品状態のファイアーミラー展開状態です(格納状態と差し替え式)。すっきりとまとまっていて、これはこれで良いのですが…

 ミラー部分にスーパーX(接着剤の方の)を薄く塗り付け、直径約1.5ミリのアクリル製ラインストーンを一個一個ピンセットでつまんで貼り付けました。このラインストーン、約380個入りで88円と安いのは良かったのですが、大きさが不揃いなのでキレイに敷き詰めるのは難しかったです(アップで見ると粗さが…:汗)。スワロフスキー社製のガラス製高級ラインストーンを使いたかったのですが、価格が…(汗)。とりあえず、中央部の巨大なダイヤ部分のみ、スワロフスキー社のビーズを使用しました。
 本体のサイズに対してラインストーンが大きいため、かなりオーバースケールになってしまいましたが、ギラギラと怪しく光るので個人的には大満足です。製作時間は約1時間でした。

 「ファイアーミラー展開、ゴジラの前へ!」



 「ゴジラvsビオランテ」は個人的にいちばん好きなゴジラ映画なのでいろいろと書きたいのですが、長くなりそうなので別の機会に…。

 ラインストーンをペタペタを貼っていく作業は地味ですが、接着剤を塗る量とかタイミング、ラインストーンの配置など、実に奥が深くて楽しかったです。今後も何らかの形でプラモ製作に取り入れたいなぁと思いました。
 HGUCザクⅡ改の時に読者の方からいただいたコメントにもあるように、ネイルアートまたはデコレーション用のラインストーンはジオン系その他のモノアイMSのモノアイレンズにピッタリのものがあるんです。気になる方はぜひネイルアートのお店や手芸店に行ってみてくださいね(男一人で入るのはちょっと恥ずかしいですが…)。  

実験・自作クリアーカラーシールは有効か?

2008年10月04日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 いよいよ第2シーズンの放映が始まる「ガンダム00」! 主役メカの「ダブルオーガンダム」は放映前からHGキットが発売され、敵MSも早いうちから発売されるといううれしい状況に思わずテンションが上がります。
 HGダブルオーガンダムの出来は素晴らしく(詳細はエプロンさんの模型製作日記の9月4日~12日分をご覧ください)、1/144スケール・定価1050円のガンプラとしては過去最高クラスの可動性能だと思います。ガンプラとしてだけでなく、アクションフィギュアとしても一級品の可動ギミックを持っていますねぇ♪
 そんな良く動くHGダブルオーガンダムだけに、完成後はガシガシ動かしてポーズを取らせたいもんです。しかし、マーカー/水性塗料による部分塗装派としては困った点があります。それは各部にふんだんに取り入れられた透明パーツです。額の赤や機体各所のダークグリーンの部分のパーツには裏側から色を塗れば良いのですが(パーツの表から塗ると水性塗料独特のベタ付きがどうしても…:汗)、GNソードⅡに取り付ける透明パーツは両面とも表面になっています。しかもついつい手で触ってしまいそうな場所ですので、水性塗料で塗った場合には指紋がベタベタ付いてしまう危険性があります。クリアーカラーをムラなく筆塗りするのは難しいですしねぇ。

 う~ん、どうしよう…。とりあえずおやつにしよう。

 …ではなく、これはGNソードⅡ対策のために買ってきたものです。(株)リボンの「ゼリーでチュー」というお菓子で、ポリ製のチューブにサイダー味のゼリーが入っています。駄菓子屋さんやスーパーで50円ぐらいで入手できると思います。

 写真では分かりにくいですが、このゼリーを包装しているビニール袋がちょうど良い感じのクリアーブルーなんです。中身は冷蔵庫で冷やして美味しくいただきました。

 
 いよいよ実験です。ビニール包装の中からシワの入った部分を選び(シワや傷の無いキレイな部分は本番用に取っておきました)、適当なサイズに切ってから裏面に透明タイプの両面テープを貼り付けます(写真左)。
 それをパーツに貼り付けます(写真右)。どちらの作業も両面テープの粘着面に指紋やホコリや気泡が入らないように、充分な注意が必要です。

 
 余分な部分はニッパーで切り離すとキレイに仕上がります(写真左)。左の写真ではムラなく良い感じの色に写っていますが、シワのある部分を使ったために、見る角度によってはシワの部分が目立ちます(写真右:汗)。本番ではシワや傷の無い部分を使うので、気泡やホコリに気を使えばけっこうイケる仕上がりになるのではと期待しています。


 というわけでHGダブルオーガンダム、少しずつ進行中です。今後しばらくはイナクトと交互にお送りすることになると思います。

ただいま接着ラインヒケ対策の実験中…(失敗編)

2008年05月30日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 一昨日の記事の「接着ラインヒケ対策」実験ですが、丸3日乾燥させたところ…

 見事にヒケてしまっていました…(滝汗)。

 アカンやん! ヒケを防ぐ実験をやっているのに、いつもよりヒケてるやん!!

 結局、ヒケ対策の実験は中断し、ヒケ処理の作業に入りました(汗)。

 接着ラインの特にヒケが激しいところを中心に、瞬間接着剤を薄く塗って乾かします。いくら「瞬間」接着剤といっても、完全に固まるまでにはわりと時間が掛かりますので、気長に待ちました。


 後はいつもどおりヤスリや耐水ペーパー、スポンジヤスリで合わせ目を消しました。接着剤の乾燥時間短縮+ヒケ対策+合わせ目消し作業の簡略化をねらった実験でしたが、結局は失敗に終わりました。期待外れな結果に終わってしまい、誠に残念です。
 しかし溶剤系接着剤で接着したため、瞬間接着剤で接着した場合のような黒い線はできず、ヒケ部分は瞬間接着剤で埋めたためにこれ以上ヒケる心配は少なくなるという「良いとこ取り」な結果が得られたので、これはこれで良かったのかもしれません。

 ところで3枚目の写真をよく見ると、前腕装甲の手首付近にゲート跡が白化している部分があります。ゲート部分の白化については川口名人も「どうしようもない」とおっしゃっています(そのため、無塗装ツヤ消しトップコート仕上げの方が全塗装して仕上げる場合よりも気を使うそうです)。このキットのゲート部分はパーツとランナーの太い部分が近いため、ニッパーで切り出す際にゲート部分に負荷が掛かり、白化する危険性が高くなっています。ゲート部分の白化対策についても考えてみなければなりませんねぇ…。

ただいま接着ラインヒケ対策の実験中…

2008年05月28日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 プラスチック用接着剤(プラセメント)やリモネン系接着剤は、パーツの接着する面を溶かしてパーツ同士を接着するのですが、乾燥(溶剤の揮発)にはけっこう時間が掛かりますよねぇ。乾燥に要する時間は数日とも数週間とも数ヶ月とも言われていますが、長期間放置しておいた方が良いのは確かなようです。
 そうでないと、こんなことに…

 これは昔作った1/100トールギスのすねです。製作した当時はノンシンナー環境下ではなかったので、「プラセメントによる接着&合わせ目消し→サーフェイサー1000(缶スプレー)→Mrカラースプレーのグランプリホワイト(だったかな?)→スーパークリアーつや消し」という順番で作業しました。スジ彫りやスミ入れが雑ですねぇ(汗)。
 プラセメントの乾燥時間が充分でなかったためか、完成後に接着ラインがヒケてしまっています(泣)。

 原因の一つはプラセメントの付け過ぎと思われます。1/100トールギスは最近のキットと比べると合わせ目の精度がやや低く、わずかながらすき間ができていたと記憶していますが、そのすき間を埋めるべくプラセメントを多めに使ったのかもしれません。
 当時の筆者のプラセメントの付け方は、基本的に「貼り合わせるパーツの両側に2度塗り」でした。接着面に1度塗ったプラセメントはすぐに乾いてしまうため、もう1度塗り重ねるんです。両方のパーツに2度塗りすることにより、溶剤によって溶かされたプラスチックがすき間を埋めるのに充分な量になります(接着ラインには溶けたプラスチックがはみ出て太さ0.5ミリ以上の線状の盛り上がりになります)。しかしこの「充分な量」が実は多すぎたのかもしれません。

 ノンシンナー環境下になってからは、「Mr.セメント リモネン系(流し込みタイプ)」を主に使用しています。「パーツとパーツをはめ合わせ、合わせ目部分に約0.2~0.3ミリのすき間を開け、そのすき間に接着剤を流し込んでから数分間放置→すき間の接着剤が無色透明からパーツの色に変化したら圧着」という感じで接着しているのですが、この場合の接着剤の量でも先ほどの「プラセメントを両方のパーツに2度塗り」と同じぐらいの太さの溶けたプラスチックによる線ができます。う~ん、やっぱり多いのかも…。
 
 無塗装や部分塗装だけで仕上げる場合は、ヒケ以外にも気を付けなければならないことがあります。パーツの成型色が溶剤系接着剤の影響で変色してしまう場合があるということです。全ての成型色が接着剤の影響を受けるとは限りませんが、濃色系の成型色の場合に白っぽくなったり、白系の成型色が黄ばんでしまったりする場合があります。これを完璧に避けようと思ったら、瞬間接着剤を使用して接着するのが良いとは思いますが、その場合は合わせ目に黒い線ができてしまう場合が多いんです(汗)。

 「接着剤の乾燥時間を短縮する上でも、接着剤の使用量を抑えるのが良いのかなぁ」とか「ヒケとか変色を減らすためには、接着剤で溶けるプラスチックの量を減らせば良いかなぁ」などと考えながら、次のような方法を試してみることにしました。
 1.パーツとパーツのすき間を約0.1ミリぐらいにして接着剤を流し込む。
 2.流し込んだら10秒ほどでパーツ同士を圧着する。
 3.はみ出た接着剤(溶けたプラスチックも含む)をすぐに綿棒などでぬぐい取る。
 このような手順で接着したのが下の写真です。

 これまで筆者が接着した場合よりも格段に「溶けたプラスチック」の量が減っています。薄いめのパーティングラインぐらいを目標にして作業すると、接着剤が乾いた後のヤスリ掛けも楽になると思います。
 少ない接着剤で接着したので強度的な不安はありますし、ちゃんと合わせ目が消えるのかという疑問もありますが、強度的にはもともと接着剤不要のスナップフィットのキットですから大丈夫でしょうし、「接着しない合わせ目消し」でもかなりのレベルで合わせ目を目立たなくすることが分かっていますので、まあ大丈夫かと思います。

 これで接着剤が乾いた後、ヤスリ掛けをしたパーツがどのようになるか、結果は順次報告いたします。 

次ネタのための準備♪

2008年05月18日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 いつまでも冬バージョンのままでは暑苦しいので、プロフィール欄の画像を新調しました(でもイマイチな出来なので、すぐ変更するかも…:汗)。プロフィール画像の筆者の横にはいつもゴンがいます。ゴンが亡くなってから1年半以上が経ちますが、1日たりともゴンのことを思わなかった日はありません。ゴンは心の中にずっと住んでいるので、いつも一緒です。このブログのことも見守ってくれているのかなぁと思います。
 つい最近、ゴンのことでRanさんからコメントをいただきました。ありがとうございます!m(- -)m ゴンのことをブログに書いて良かったなぁと思います。Ranさん、Qちゃんといっぱい遊んであげてくださいね♪ いくらかわいがっても、かわいがり過ぎるということはないと思いますので…。

 さて、HGUCニューガンダムが完成し、ゲバイも完成間近となったので、そろそろ新ネタの用意をすることにしました(←あれ?スローネアインはどうなったの!? ――続きはそのうち…:汗)。
 次ネタはHGUCザクⅡ改! 久しぶりにジオンの量産型モビルスーツです♪ 1/100オーバーフラッグも製作ネタにしたかったのですが、ややタイミングを逃してしまった感がありますので…(汗)。
 やっぱりザクの新作キットを作れるとなるとテンションが上がります。今日はゲバイの汚し塗装をするつもりが、気が付けばザクⅡ改(「ザクFZ」の方が分かりやすいですねぇ)用のモノアイレンズを作ってしまっていました(汗)。まだキット自体を手に入れていないのに…。

 筆者は小さめのモノアイが好きなので、以前作ったHGUCザクの時は、ウェーブさんの「Hアイズ ミニ」の2ミリ径とコトブキヤさんの「丸ノズル」の3ミリ径でモノアイレンズを作りました。でも、今から思えば小さすぎたような気もするので、もう少し大きいサイズで作ることにしました。
 Hアイズ3ミリではやや大きいと感じる(あくまで個人的好みです)ので、2.5ミリ径を使用しますが、2.5ミリのHアイズに合う丸ノズルは残念ながらありません。別のメーカーの製品なので仕方無いのですが…。

 写真左側はコトブキヤさんの「丸モールドⅡ」の3.5ミリ径です。内径は約2.3ミリですので、やや穴が狭いです。
 そこで内径を2.5ミリに広げます。方法は以前にも書きましたが、金属製のノギスを使います。
 
 写真左:筆者が愛用しているタミヤさんのノギスです。上の方にある部分(穴の内径などを測る場合に使います)はかなり鋭く尖っています。
 写真右:この部分を切削用工具として使用します。


 2.3ミリの穴を少しずつ削って2.5ミリにしていきます。まずノギスを2.3ミリと2.4ミリの中間ぐらいに固定し、丸モールドの穴の部分に当ててグリグリと回し、穴を広げます。
 続いてノギスを2.4ミリにセットしてまたグリグリと穴を広げます。こうして少しずつノギスを広げて最終的に2.5ミリ内径の穴に広げます。


 右から2番目が加工後のものです。削りカスを歯ブラシでこすり落し、削った後の白くなっている部分にリモネン系接着剤をごく少量塗って成型色を復活させました。穴を広げるとフチの部分の厚みが薄くなるので、良い感じになったと思います。


 2.5ミリのHアイズがピッタリはまるようになりました♪


 後はいつもどおりの作業でレンズ裏面にラピーテープを貼ります。はたしてHGUCザクⅡ改にピッタリのサイズかどうかは分かりませんが、気分は盛り上がりました。
 そういえばザクⅡ改のキットにはもう一つ、別バージョンの頭部が付属するんですよねぇ(汗)。もう一個作らないといけないかも…。

 

実験・紙とボールペンでシャッターモールドを自作!

2008年04月15日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 HGUCニューガンダム製作の最初の頃から悩んでいた部分なんですが…

 腰フロントアーマーの上の方にあるダクトの開口部は、キットではふさがっています。ここはじゅにあさんのニューガンダムのように開口して裏側からディテールアップパーツを貼るのがベストだと思います。筆者もそうしようかなぁと思いましたが、手元にちょうど良いディテールアップパーツがありません(泣)。わりと大きな開口部なので、黒く塗りつぶすというのもちょっと…。う~ん、どうしよう(汗)。

 筆者の好きなシールでなんとかしようかなぁ…そこで目に飛び込んできたのが、写真を撮る時の背景に使っている紙です。

 これは「レザック80つむぎ」という特殊洋紙で、本の表紙やギフトカードあるいは住宅模型の外壁表現などに使われているものです。厚手で硬い色画用紙に木目のような型押しが施されています。紙なのに立体的な雰囲気があります。
 ただ、この紙の型押しパターンはランダムなので、メカの表現にはあまり向かないと思います。

 ならばメカの表現に使えるものを自分で作るしかない!

 ここで登場するのが油性ボールペンです。

 使用するのは「サクラ マイネーム油性ボールペン(細字)」です。100円ぐらいで売っています。ボールペンの筆跡はミゾ状になりますが、あれを凹モールドとして利用することにしました。

 定規を使ってコピー用紙に線を引いていきます。紙の下には硬い下敷きなどは敷かず、カッティングマットのようなゴム質の平らな板(または雑誌など)の上で作業します。線を1本引いたら定規を少しずらし、すき間が無いようにもう1本引いて…という作業を繰り返して線を太くしていきます。等間隔(?←すき間が無いので「間隔」というのも変ですが…)に線を引くのが難しいですが、1本の線の太さをよく把握すると引きやすくなります。

 線を4本引いたら、幅約3ミリの太い線になりました。ごくわずかですが、平行線状の凹凸が出来ています。
 後は以前実験した「自作ホイルシール」と同じ要領で裏面に両面テープを貼り、パーツのダクト開口部のサイズに合わせて切り抜き、パーツ表面に貼ります。凹凸のある表面に手の爪などで傷を付けないように、慎重に作業しました。

 アップで見ると何が何だかよく分かりませんが、実物はけっこう良い感じに仕上がってくれました。素材が紙であるためよく触る部分には使えませんが、ダクトの開口部の底のように奥まった部分には使えるかなぁと思います。
 ただ、この自作シャッターモールドはまだ実験段階です。油性ボールペンのインクの耐久性やトップコート掛けに耐えられるかどうかは今のところ不明です。今後も実験を繰り返していきたいと思います。

 *昨日の記事にご質問のコメントがありましたので…
 まこっちさん:お察しの通り、横から見ると肩の球体には縦一文字に合わせ目があるのがバッチリ見えます。しかも合わせ目の部分にはスジ彫りが入っています。合わせ目をディテールとして扱うというバンダイさんの配慮ですが、設定画にはそのような線はありませんので、気になる場合は消す必要がありますねぇ。そういえば、設定画ではこの位置には動力パイプが付いています。それを再現してやるのも良いかもしれませんね。
 
 robinさん:サーベルラックの黄色いパーツの黒線を塗るのに使用したのは「GMS109 ガンダムマーカーSEEDベーシックセット」に入っている「SEEDダークブルー」です。フリーダムガンダムの胸や翼用の色ですが、黒っぽいツヤ消しの濃紺で実に良い色です。残念ながら単品売りではありません(泣)。「ガンダムブラック」はかなりツヤが出てしまう色ですので、ツヤ消しブラックの代用として使用することがあります。ニューガンダムのダークブルーよりも青みの強い色ですが、サーベルラックには違和感なく使えると思いますよ♪
 

実験・マーカーのインクで広範囲をムラなく塗れるのか?(その2)

2008年02月17日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー

 前回からの続きです。乾いては塗り、塗っては乾かしを繰り返し、第4段階の塗装が終了した状態です。塗装の間の乾燥時間は長めに取っておくに越したことはないと思います。乾燥時間が短いと、パッと見では完全に乾いているように見えても、筆の跡の凹凸がけっこう残っています。その上から塗り重ねると、凹凸が隠れるどころか、かえって凹凸をハッキリさせてしまう恐れがあります(汗)。
 その上、前に塗った塗料がベロッとはがれてしまうことさえあります。キレイに仕上げるには、乾燥時間を充分に取るしかなさそうです。


 第5段階終了後の状態です。チョコレート色のパーツがほとんどブルーになってきました。このあたりから、1/100ガンダムキュリオスの時に行ったドライブラシ的な塗装の要素を加えて塗ります。塗っているうちに筆に含まれるインクがなくなってきて、ドライブラシに適した状態の濃度(?)になってきます。それをパーツ表面にサラサラとこすり付けて行きます。

 すると、パーツ表面の筆の跡や色があまり乗っていない部分にも均一に色が乗ってきます。この時の筆の動かし方は「ゴシゴシ」と強くこするのではなく、あくまで「サラサラ」となでるような感じです。
 それでもエッジの部分のインク(または塗料)がこすれてハゲてくる場合があります。もともとドライブラシはエッジ周りを中心に色を乗せていく技法ですので、たいていの場合はドライブラシを続けていくうちに色が復元していきますが、それでもエッジのハゲを隠せない場合は、エッジの部分に軽くマーカーのペン先を当て、塗ってしまいます。補修した部分はわりと目立ちません。カラーパレットマーカーの良いところ・その3は、色がハゲた部分をリタッチしても、その部分が目立たない点です。


 最終段階です。乾燥時間を充分取らなかったので表面がやや荒れていますが、この程度ならツヤ消しの水性トップコートを吹けば目立たなくなると思います。キュリオスの時は、仕上げにパステルの粉をこすり付けましたが、カラーパレットマーカーの場合はインクに含まれる顔料の性質のおかげか、乾きかけのインクの粒子がパステル粉末の代わりになってくれますので、パステル粉末の出番はありませんでした。これもカラーパレットの良いところだと思います。

 この塗装法はベタっとしたタイプの塗料には向きません。筆者のお気に入り塗料その2「アトムハウスペイント 水性工作用カラー」はペンキに近い性質の塗料なので、残念ながらこの方法は使えませんでした。カラーパレットのインクは、ポスターカラーに近い雰囲気のインクで、サラサラしています。



 塗り終わったシールド(写真上)とヘルメット(写真下)です。ヘルメットはモールドも埋まることなく予想外にうまく行きました♪ それでもこの塗装法はまだ実験段階と言わざるを得ません。今のところ、ヘルメット並みの仕上がりになる勝率は3割程度だと思いますので…。修行が必要ですねぇ(汗)。

実験・マーカーのインクで広範囲をムラなく塗れるのか?(その1)

2008年02月15日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 本来ならHGガンダムスローネ・アインの製作を普通に行うところだったのですが予定を変更して実験コーナーに入ります。その理由は…

 先日の記事でも書いたように、HGスローネ・アインの説明書などの完成写真を見てみると、劇中での役割は別として非常にカッコ良いなぁと思います。RX-78ガンダムを始祖とするガンダムとは違う流れのデザインで、「ZⅡ」や「ベルゼルガSSS-Xテスタロッサ」や「タイラント・ソード」などの藤田一己氏デザインのメカ風味という感じです。中でも、鶏冠のデザインから「テスタロッサ(下の写真はコトブキヤさんの完成品フィギュアです)」を連想してしまいます。


 せっかくカッコ良いデザインなのに、劇中でのあの扱いはもったいない(←あくまで個人的な感想です)と思ったので、カラーリングを変更してヒーローメカにしてしまうことにしました。劇中のスローネ・アインを期待していた読者の皆様、ゴメンなさい(汗)。m(- -)m

 しかし「カラーリングを変更して」というのは「ノンシンナー」&「(水性トップコート以外の)スプレー類使用不可」という環境下ではかなりキツい作業になります。広範囲をムラなく塗装するのはやっぱり難しいですから…。
 それでも、とにかくやってみることにします。さいわい、1/100キュリオスの製作途中でガンダムマーカーのグレーをある程度ムラなく塗るコツはなんとかつかめましたので、今回はその方法により適したマーカーを使って実験することにしました。
  
 写真左:使用するのは「アサヒペン カラーパレットマーカー」の「サファイヤブルー」です。もともとツヤ消しで隠ぺい力もかなり高くて塗りやすいマーカーなので重宝しています。なぜこのマーカーがこれから実験する方法に適しているかは後ほど…。
 パーツに直接マーカーで塗るのではなく、平筆を使います。筆者は毛の幅が4ミリほどの筆を使っています。あと、耐水ペーパーの1000番ぐらいに相当するスポンジヤスリがあると便利です。
 写真右:使用中の筆先です。筆にかなりダメージを与えてしまう塗り方ですので、使い古しの筆を使いました。毛先がパラついていてもあまり問題ありません。


 カラーパレットのインクはサラサラしているので、キットのままのパーツ表面だと塗ってもはじいてしまう場合があります。スポンジヤスリで表面を荒らせばノリが良くなります(写真はパーツの右半分にスポンジヤスリを掛けてあります)。
 スポンジヤスリを掛ける前にゲート処理を済ませておき、ヤスリ掛けが終わったら爪楊枝などをパーツの裏側に差し込んで持ち手にします。


 マーカーをシャカシャカとよく振ってインクを撹拌(かくはん)し、筆にマーカーのペン先を当ててインクを含ませます。たっぷりではなく、筆にインクが軽く行き渡ればOKです。

 パーツを塗装中です。最初はほとんど色が付かないので「大丈夫かなぁ…(汗)」と思いますが、この最初の塗りが今後のインクのノリを左右する重要な塗りになります。筆に含ませたインクには細かい泡がいっぱい出ていますが、乾く間に消えてしまいますので、あまり問題はないようです。

 最初に塗ったインクが乾いた状態です。ほとんどパーツの成型色であるチョコレート色のままですが、全体にツヤが消えた状態になりました。


 最初に塗ったインクが完全に乾いてから、2度めの塗装を行った状態です。一応、筆塗りの基本である「交差法(最初に塗ったのが横方向なら、次は縦方向に筆を動かす)」で塗っています。まだ下地が透け透けで不安です(汗)。でも、モールドを埋めるような厚塗りにならないようにするには、薄い塗料の重ね塗りがやっぱり有効だと思います。カラーパレットマーカーの良いところ・その1は、インクが薄めのサラサラ状態であることです。

 カラーパレットマーカーの良いところ・その2は、前に塗ったインクの上から2度めを塗っても、前に塗ったインクが溶けにくいことです。ガンダムマーカーの場合は激しく溶けるので2度塗りは難しいのですが、カラーパレットの場合はかなり楽です。でも、前に塗ったインクが完全に乾くまで待つ必要があるのには変わりありません。1個のパーツに集中して塗るのではなく、塗装できる状態にしたパーツを多数用意して、1個塗れば次のパーツ…という風に「一人流れ作業」で塗ればインクの乾燥時間が稼げると思います(次回に続く…)。


 
 
 これは塗り終わった胸部パーツです。よく見ると筆の跡が見えますが、ツヤ消しトップコートを吹けば目立たなくなるレベルにはなったと思います。やっぱり「カラーパレットマーカー」はオススメですよ♪