ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

MGフィギュアライズ「1/8仮面ライダーW サイクロンジョーカー」サンプルレポート(その4)

2010年07月31日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は腰と脚の組み立てです。

 腰部を構成するパーツ群です。写真の中段・右端&左端にある銀色のC字型のパーツは、左右を置き間違えていました。ごめんなさい(汗)。

 
 股関節部は最近のMGクラス以上のガンプラでおなじみの、股関節軸左右独立移動機構が備えられています。股関節軸が前後に移動することによって、太ももと腰の外装が干渉するのを抑えて可動範囲を拡大する効果があります。

 
 このキットでは、腰の外装部分が股関節軸ごと前後に回転するようになっています。 

 
 写真左:腰を下から見たところです。左右の股関節軸および腰外装の位置の違いにご注目ください。黒い方が股関節軸を前に移動した状態、緑色の方が後ろに移動した状態です。
 外装ごと股関節軸が移動する機能は、太ももと腰外装のすき間を最小限に抑える効果もあります。

 写真右:ベルトの部分を取り付けた状態です。


 変身ベルト(ダブルドライバー)のバックル部分を構成するパーツ群です。写真の上の方に写っているのは、腰の後ろに付くパーツおよび腰の右側に付くマキシマムスロットのパーツです。 


 変身ベルトは、左右のメモリスロットが連動可動します。中央部分で左右の連動用歯車が噛み合っているのが分かると思います。 

 
 細かい色分けはシールで再現されます。ガイアメモリについては、次回の記事でお送りします。 

  
 ベルトの各パーツを取り付け、完成した状態の腰部です。

 次は右脚の組み立てです。左脚については省略しますが、色が違うだけで右脚と同様です。

 右脚を構成するパーツ群です。

 
 太ももには、ひざ関節を曲げると太もも外装が連動して浮き上がりつつスライド移動するという可動機構が設けられています。ガンプラの連動スライド機構の応用で、ひざを曲げて屈んだ姿勢の時に太ももと腰の外装の干渉を抑える効果が期待できます。筋肉の動きを表現する意図もあると思います。


 太もも側の股関節は、前後スイング・左右開閉・左右回転の3方向の可動軸を組み合わせたものになっています。可動範囲・強度・保持力を兼ね備えた、信頼性の高い股関節だと思います。
 脚付け根のポリキャップにはカバーが付きます。脚を大きく開いても可動部のすき間が目立たないよう配慮されているんですねぇ。

 
 すね外装は、正面および真後ろに合わせ目が来ないように前後分割されています。それに伴い、下側ひざ関節は簡易フレーム構造になっています。

 
 ひざ関節の可動範囲は約135度です。通常考えられるポーズ付けには充分だと思います。 


 足首関節から足までを構成するパーツ群です。


 足首関節はボールジョイントではなく、軸可動の組み合わせになっています。保持力・可動範囲ともに文句なしです。 

 
 つま先は上方向に大きく可動します。また、靴底のパーツは合成ゴム製で、脚を大きく開いたポーズの時の接地性を高めています。

 


 脚の各部の可動範囲はこれぐらいです。特に足首の横方向への可動範囲が広く、脚を左右に大きく開いたポーズにも対応できます。いくら股関節の可動範囲が広くても、足首の可動範囲が狭いと、地面に足の裏がしっかりと接地した格好良いポーズ付けはできませんよねぇ。そういう意味では、このキットの足首は最高の足首関節だと思います。
 *写真の脚は、撮影のために靴底を両面テープで地面(カッティングマット)に貼り付けてあります。


 次回はサンプルレポート最終回、小物類とディスプレイスタンドについてをお送りします。お楽しみに!
 *写真の完成品は、背景に右手とマフラーをもたれさせて立たせてあります。

MGフィギュアライズ「1/8仮面ライダーW サイクロンジョーカー」サンプルレポート(その3)

2010年07月30日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は頭部と腕部の組み立てです。

 頭部を構成するパーツ群です。前後左右に分割されたヘルメットの構成が面白いですねえ。

 
 目の部分はホイルシールを貼った内部パーツにクリアーレッドのカバーをかぶせることでリアルな質感が表現されています。ホイルシールは多少シワになっても目立たないので、ご安心ください。

 
 中央の銀色部分を芯にして、左右のヘルメット外装を取り付けていきます。

 完成した頭部です。
 
 
 

 二重構造で再現された目の光沢がリアルな仕上がりです。 

 次は右腕の組み立てです。左腕の組み立て工程はいつも通り省略しますが、色が違うだけで右腕と同様です。

 右腕を構成するパーツ群です。 


 上腕からひじ関節にかけては、ひじの動きに連動して各部が可動する仕掛けが組み込まれています。写真をよく見て、各パーツがどのように動いているかを確認してください。


 ひじを曲げると力こぶ(上腕二頭筋)が盛り上がり、ひじの骨が張り出します。腕の完成写真の方が分かりやすいかもしれませんねぇ。 


 肩の付け根はボールジョイント式になっています。肩関節や上腕のロール可動部は軸が太くて保持力も強度も安心できます。

  
 キットの手は可動指タイプのものだけですが、指の可動の保持力やディテールが優れているため、これで充分だと思います。いつも通り、一体成形されている中指~小指の節を切り離せば、5本の指が独立可動するようになりますが、保持力は低下します。
 手首の可動部は凝ったものになっていますが、これについては後ほど…。


 このキットでは不要パーツ扱いですが、武器の取り付けに対応した手のひらのパーツもすでに用意されています。今後のバリエーションキットのための用意ですね♪

 
 手首はボールジョイントではなく、軸可動の組み合わせになっています。あらゆる方向に可動するだけでなく、広範囲に可動します。 

 
 完成した右腕。ひじを曲げた状態の力こぶの盛り上がりや、突き出たひじの骨にご注目ください。


 肩関節基部は前方にスイング可動します。


 腕を組ませることも可能です。ただし、胸の「W」字状部分(サイクロンラングとジョーカーラング)に貼った黒いストライプのシールが腕と干渉してはがれてしまう可能性がありますので、注意しましょう。 


 次回は腰と脚の組み立てです。お楽しみに! 

MGフィギュアライズ「1/8仮面ライダーW サイクロンジョーカー」サンプルレポート(その2)

2010年07月29日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回からキットの組み立てに入ります。筆者が仮面ライダーのプラモデルを組み立てるのは「仮面ライダーBLACK(1987年)」の頃以来なので、緊張しつつワクワクしています。

 首を構成するパーツ群です。 

  
 首は上部のボールジョイント基部が可動します。首の下部分のポリキャップの軸は、やや可動がきつめです。少しゆるくなるように調整してやると、首付け根が前後方向に可動させやすくなると思います。
 身体の中心線(セントラルパーテーション)の黒い線はキット付属のシールを貼って再現できるようになっています。
 喉仏の部分がふくらんでいるのが生々しいですねぇ。


 胸部内の構造材および肩関節基部を構成するパーツ群です。


 矢印で示したように肩関節基部の各パーツを組み立てていきます。写真左側は組み立てが終わった状態の右側肩関節基部です。 

  
 肩の装甲(ハンマーショルダー)の取り付け基部パーツは、肩関節基部本体の軸を通してから、写真のように回転させます。軸に抜け防止用のストッパーが付いているのですが、回転させる時にこのストッパーが引っ掛かる場合があります。スムーズに回転するようになるまで何度も回す「慣らし」を行なうと、完成後に腕を動かしやすくなると思います。


 胸部内部の骨格が完成した状態です。この状態だとガンプラ的なパーツ構成ですね。


 胸と背中の装甲(ガイアーマー)を構成するパーツ群です。黄色と紫のパーツはゲート跡をきれいに切り取っておく必要があります。

 
 完成した胸と背中の装甲。

 
 装甲が付くと一気に人間っぽいシルエットになりました。


 メタリックグリーンの成形色は、ゲート跡が暗い色になり、意外と目立ちます。ガンダムマーカー「Gジェネマーカーセット」の「ガンダムメタライトグリーン」がキットの成形色に近い色なので、ゲート跡が白化したり目立ったりする部分に塗ってみました。効果は抜群ですが、セット販売のマーカーですので、コストパフォーマンス的にはあまりおすすめできないかも…(汗)。


 腹部を構成するパーツ群です。


 胴体部には胸部との接続部のボールジョイント・腰部との接続部のボールジョイント・腹部中央の軸関節という、3重の関節が設けられています。 


 完成した腹部上側(写真左)と腹部下側(写真右)の各ブロック。  


 胸部に腹部を取り付けた状態です。

 
 
 胴体部分は左右に傾けたり、前に屈んだり後ろに反らせたり、ひねりを加えたりと、かなり自由度の高いポーズ付けが可能です。   


 両肩の装甲(ハンマーショルダー)を構成するパーツ群です。


 肩の装甲は前後方向に回転し、左右方向には軸可動で開きます。

 
 背中側。首後ろの右側に開いている穴は、マフラーを取り付けるための穴です。

 次回は頭部と腕部の組み立てをお送りする予定です。お楽しみに!

MGフィギュアライズ「1/8仮面ライダーW サイクロンジョーカー」サンプルレポート(その1)

2010年07月28日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 エプロンさんから「MG仮面ライダーWのサンプルが届いた~!」との連絡を受けた筆者はさっそくに急行、店長からサンプルキットを受け取りました。

 店の外にて撮影。


 今回のサンプルの箱も、製品同様のものになっています。

 「マスターグレード」シリーズの新カテゴリー「MGフィギュアライズ」第3弾となるキットの登場です。

 箱絵は「孫悟空」や「超サイヤ人 孫悟空」と同じく、キットの完成写真を用いたものになっています。文字や写真の配置も似ていますねぇ。


 説明書の表紙です。一瞬、撮影用スーツの写真かと思いましたが、完成見本の写真です。


 説明書の裏表紙です。

 それでは、ランナーの紹介に入ります。身体の左右で色が異なる仮面ライダーWですが、その色分けを再現するためにランナー構成が工夫されています。B・C・D・Hランナーが身体の右側、E・F・G・Iランナーが身体の左側を構成するようになっています。

 多色成型のAランナー。


 Bランナー。メタリックグリーンの成形色がとてもきれいです。


 Cランナー。


 Dランナー。ABS樹脂製です。


 Eランナー。


 Fランナー。


 Gランナー。ABS樹脂製です。


 左からH・I・Jの各ランナー。Hランナーのタグには「サイクロン」、Iランナーのタグには「ジョーカー」と刻印されています。


 KランナーとLランナー。すべり止め効果がある、合成ゴム製の靴底パーツです。


 ポリキャップは「孫悟空」のものと同じ、「MGフィギュアライズ」シリーズ用に開発されたものが採用されています。


 ホイルシール。 



 ベースも「孫悟空」に付属しているものと同じ「BAF-1」および「BAF-2」です。


 説明書には「仮面ライダーW」の各形態についての紹介が記されています。ランナーには金型切り替え用スイッチがあちこちにありますので、今後もいくつかの形態がキット化される可能性がありますね!

 次回から組み立てレポートをお送りします。お楽しみに!

 *RGガンダムのサンプルレポートにはたくさんの方々が見に来てくださいました。本当にありがとうございます! コメントをくださった皆様、諸事情により個別のお返事はできませんが、とてもうれしかったです。ありがとうございます!

RG1/144ガンダム サンプルレポート(最終回)

2010年07月20日 | サンプルレポートシリーズ
 今回で「RGガンダム サンプルレポート」は最終回です。最後の工程はコアファイターの組み立てです。

 コアファイターを構成するパーツ群です。1/144スケールであるにも関わらず、1/100スケールMGガンキャノン規格のコアファイターをしのぐ色分けを再現するため、パーツ数はかなり多いです。 

 
 写真左:極めて小さいコアファイターですが、キャノピー前端の黒い部分(アンチグレア)の色分けも再現されています。
 写真右:エアーインテークのシャッター部分もダークグレーで色分けされています。この部分は機首の折り畳み部分の可動部も兼ねています。     

 
 垂直尾翼や主翼の可動部は繊細に出来ているので、組み立て時に壊さないように注意しましょう。

 
 着陸脚は差し込み式で再現されています。主脚は左右共通です。

 
 完成したコアファイター。写真を見ただけでは1/144スケールとは分からないですねぇ。エンジンのノズルが4基になっていますが(設定では6基)、ガンダムBパーツの接続ピンを受ける部分を兼ねているため、仕方が無いと思います。

 
 写真左:機体を上から見たところ。
 写真右:キャノピーは開閉可能です。


 機首先端のダクトまで色分けされています。キャノピーの前のアンチグレア部とコクピット内の操縦席、そして機首先端ダクトは1個のパーツで再現されています。

 
 コアブロックへの変形は、1/100スケールや1/60スケールのコアファイターとほぼ同じ手順で行ないます。尾翼部分は前方にスライドさせてから折り畳むのがコツです。詳しくはYouTube動画↓の7分45秒以降を参考にしてください。
   
RGガンダム 可動ギミックの動画



 変形後のコアブロック。


 ガンダムとの合体は、設定とはやや異なる手順やパーツ分割になっています。まず上半身(Aパーツ)から可動用のコアブロックと腹部上段の赤いパーツを外します。



 下半身(Bパーツ)にコアブロックを取り付け、腹部上段の赤いパーツをコアブロックにかぶせます。その後、Aパーツと合体させます。1/144スケールでコアブロックの分離・合体と腹部の可動を両立させるため、このようなアレンジになったのだと思います。


 コアブロックを内蔵した状態で胸部中央のハッチを開けた状態です。1/144スケールとは思えない充実感が味わえます♪ 


 設定とは違う分離方式を採用したため、コアブロックを内蔵した状態でも腰部は可動します。腹部の上段と下段の間での可動は無くなりますが、これでも充分ポーズ付けできると思います。

 武器以外の付属品です。

 写真左側は「バンダイ アクションベース2(別売り)」に取り付けるためのアダプター、写真右側はアムロ・レイの1/144フィギュアです。ノーマルスーツでヘルメットを持ったアムロというと、「1/20キャラコレ」を思い出しますねぇ。懐かしい…。 

 
 コクピットに向かうアムロ。こういう光景を無改造の1/144キットで再現できる日が来るとは思いませんでした(感涙)。


 アクションベースへの取り付け用アダプターを腰後ろに取り付けた状態です。筆者のアクションベースは現在行方不明であるため、ベースに取り付けた状態を写真に撮ることはできませんでした。ごめんなさい。m(- -)m
 アクションベースの支持アームを腰後ろに取り付けるようになっており、支持アームが脚の可動を妨げることがないため、ポーズ付けの自由度は高いはずです。




 完成したRGガンダム。実物大ガンダムそっくりの造形であることや、細かい部分まで色分けされていることもあって、写真を見ると大きく見えます。1/144スケールであることを忘れてしまいそうですが…

 実はこんなに小さいんです!↓



 改めて1/144スケールの小ささを実感するとともに、この小さい模型の中に大スケールのキットに引けを取らない可動機構や色分けを盛り込んだバンダイさんの技術のすごさを思い知った筆者でした。


 MGガンダムO.Y.W.0079との比較。RGガンダムを触った後では、MGガンダムが非常に大きく感じられます。この小ささでMGキットと同等もしくはそれ以上の可動範囲や連動可動をこなす「アドバンスドMSジョイント」は本当にすごいと思います。


 1/144スケール(125㎜)のサイズにガンプラ30年分の技術を凝縮したキット、実に素晴らしい出来です。取り扱いにはやや注意が必要ですが、組み立てている間も完成後も本当に楽しいキットですよ!

 あ、忘れていました(汗)。
 
 このキットに付属する「リアリスティックデカール」は、7月24日から東静岡広場で一般公開される「リアルグレード 1/1 RX-78-2ガンダム」のマーキングを再現したものになっています。好みに合わせて「GUNPLA30th」のロゴが入ったものと入っていないものが選べます。筆者は時間の都合で肩と胸の一部だけ貼っただけですが…。
 昨年夏にお台場で公開された「実物大ガンダム」のマーキングを再現したバージョンのキットも欲しいですね、バンダイさん!

 ところで上の写真で、赤い四角で囲ったシールですが…

 上腕のひじ関節付近の色分けを再現するためのシールです。芸が細かいですねぇ…。

 「RG1/144ガンダム サンプルレポート」は今回で終わりです。コメントをくださった皆様、当ブログを見に来てくださった皆様、本当にありがとうございます! m(- -)m

 たるまいさん:シールドの裏に、ビームライフルやビームサーベルの柄を取り付けた状態の写真は撮り忘れてしまいました。申し訳ございません。m(- -)m
  

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その9)

2010年07月19日 | サンプルレポートシリーズ
 RGガンダムのサンプルレポートも、いよいよ終盤に差し掛かってきました。今回は武器類の組み立ておよびガンダム本体への取り付けについてをお送りします。

 ビームライフルを構成するパーツ群です。


 RGガンダムの銃器類パーツにはスライド金型で成形されたものが多く含まれます。そのため左右貼り合わせ式の部分はありません。


 写真左:ライフルの機関部のカバーは取り外し可能です。
 写真右:照準器とフォアグリップが可動します。また、武器類には保持用のピンが設けられており、掌に設けられた穴に差し込むようになっています。ビームライフルとハイパーバズーカの保持用ピンは収納式です。


 ビームライフルのグリップ部分はライトグレーの成形色です。ダークグレーのライフル本体に対してグリップが白いので、最初はかなり違和感があったのですが、数日で見慣れました(個人的感想です)。このライフルのカラーリングが、後のニューガンダムのライフルに影響を与えて…←ちょっと無理があるかも(汗)。
  

 次はハイパーバズーカです。スライド金型で成形されたパーツのおかげで、左右貼り合わせ部分がまったくありません。筒状あるいは箱状のパーツを組み合わせていくだけで、見事に色分けされたバズーカが完成します。 


 写真左:砲弾も2色に色分けされています。
 写真右:砲身関連のパーツ群。砲口部分はシャープな造形です。 


 グリップの基部パーツの可動軸を、グリップのパーツにはめ込んでから前方向にスライドさせます。説明書にはきちんと矢印で指示が書かれていますが、見落としやすいのでご注意ください。

 
 肩に担ぐポーズを取りやすいよう、グリップは可動式になっています。


 完成したハイパーバズーカ。白とダークグレーで色分けされたハイパーバズーカのキット化は、1/144スケールでは初めてですねぇ。 


 弾倉にはスリットが開いていて、中の砲弾が見えるようになっています。


 シールドを構成するパーツ群です。黄色い十字型のパーツは、シールド表面から取り付ける方式になっています。


 完成したシールド。


 シールドの基部は上下にスライドします。グリップは可倒式で、背中や前腕に取り付けるためのジョイントは回転します。
 写真に撮るのを忘れましたが、シールド裏にはビームライフルやビームサーベルの柄を取り付けることができます。

 次はビームサーベルです。

 このキットに付属するサーベルのビーム刃は、1/144キット用としてはかなり長いです。ガンダムの背丈より長いです。  


 手に持たせるには、サーベルの柄に設けられた保持用ピンを掌に差す必要があるのですが、ピンがやや短いのでちょっと難しいです。


 ハイパーバズーカやビームライフルは、腰後ろの格納式マウントラッチに取り付けることができます。



 ハイパーバズーカを持たせた状態です。


 シールドは、前腕のスリットにジョイントパーツを差し込んでから、グリップを握らせて固定します。


 ランドセルに設けられたスリットにジョイントパーツを差し込んで、シールドを背負わせることも可能です。


 ビームライフルを持たせた状態です。グリップに仕込まれた保持用ピンを掌の穴に差し込んでから、グリップを握らせます。トリガーガードが無いハイパーバズーカの場合、この作業は簡単なのですが、ビームライフルの場合はトリガーガードに人差し指を通す必要があるため、意外と難しい作業になります。
 PGクラスのキットでもあることですが、可動指のボールジョイントは余計な力が掛かったり動かす方向に無理があったりすると外れてしまいます。このキットの可動指も例外ではなく、武器類を持たせようとする間に指が外れてしまうことがあります。一度外れると、指を元通りに取り付けても外れやすくなってしまうので、注意が必要です。特に親指や人差し指は、大きめの昆虫の脚ぐらいの大きさで、紛失する恐れがありますので…。

 いろいろと試行錯誤を繰り返し、「指が外れにくい」ビームライフルの持たせ方のコツをつかんだので紹介します。参考にしてください。
 
 ライフルを持たせる前に、指を写真のようなポジションに動かします。人差し指と中指との間を充分に開き、親指はライフルのグリップを避けられるようにするのがポイントです。

 
 写真左:ビームライフルのグリップの保持用ピンを起こし、トリガーガードに人差し指を通しながら、保持用ピンを掌の穴に差し込みます。
 写真右:グリップの後部に親指が引っ掛からないように注意しながら、親指を写真のようなポジションまで動かします。この時に親指が外れやすいので、特に気を付ける必要があります。


 中指~小指までをグリップに添えれば完了です。


 次回はいよいよ「RGガンダム サンプルレポート」最終回、コアファイターの組み立てをお送りする予定です。 

 当サンプルレポートとの連動企画・「RGガンダムの可動機構についての動画」がYouTubeでご覧になれますので、ぜひ見てくださいね!

RG1/144ガンダム サンプルレポート(番外編)

2010年07月18日 | サンプルレポートシリーズ
 昨日、RGガンダムの組み立てと写真の撮影が無事終了しました。

 いつも通り、キットのランナーを包装しているビニール袋で完成品を包み、店に持って行きました。

 店では久しぶりにエプロンさんと模型談議をして、大いに盛り上がりました。さらに、エプロンさんがRGガンダムの可動機構についての動画を撮影しました。この動画についてはYouTubeでご覧になれますので、ぜひ見てください。「サンプルレポートシリーズ」の写真や文章では伝えきれない「動き」が分かりやすいですよ♪

 当ブログのサンプルレポートで筆者が組み立てたRGガンダムのサンプルキットはホビーショップ ミドリ店内で展示中です。お近くの方はぜひ見に来てくださいね!

 サンプルレポートは明日以降も続きます。お楽しみに!

 *コメントをくださった読者の皆様、本当にありがとうございます! m(- -)m
 *あさなやさんからのご質問「AmazonのCG画像に結構腰を屈めたものがあったのですが実物はそこまでは屈めないのでしょうか?」について:撮影時のポーズ付けは、無理をしない程度で行なっています。店で展示する前に誤って破損してしまうのを防ぐためです。そのため、実際にはもっと屈める可能性があります。筆者は試しませんでしたが、胸部中央、コクピットハッチがあるブロックが開いた状態で前屈みにすると、可動範囲が広くなるかもしれません。
 *スイクンさんからのご質問「これって定価でいくらくらいするんですか?」について:1/144RGガンダムの定価は2625円(消費税5%込み)です。HGガンダムver.G30thの2倍強の価格ですが、筆者は5倍ぐらいの値打ちがあると思っています(個人的感想です)。

 いよいよ発売日が迫って来ました。楽しみですねぇ!

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その8)

2010年07月17日 | サンプルレポートシリーズ
 今回は頭部の組み立てです。頭部・顔は個人の好みが大きく反映される部分だと思います。今回の記事は個人的好みや実験が含まれていますが、ご了承ください。m(- -)m また、筆者の失敗談も書きます。読者の皆様がキットを製作される時の参考にしていただければさいわいです。
 
 写真左:頭部を構成するパーツ群です。頭頂部のメインカメラや後方カメラの赤い部分まで色分けされているため、パーツ数が多いです。目の部分は無色透明パーツです。
 写真右:キット付属のシールには、目の周りの黒い部分だけのシール・目の部分だけのシール・黒い部分と目の部分が一体になったシールがあります。好みに応じて使い分けることができます。 

  
 写真左:目の部分は、バルカン砲の砲口部分と一体化した黄色いパーツに無色透明のパーツをかぶせる構成になっています。
 せっかく透明パーツが使われているので、透明パーツの質感と金色シールの輝きを活かした表現を試してみました(注:説明書の指示とは異なります)。
 写真右:キット付属の金色シールを適当な大きさに切り、透明パーツの目の部分以外を水性塗料の「つや消し黒」で塗り…

 透明パーツを黄色いパーツにかぶせてみたのですが、期待したほど目は光りませんでした(汗)。透明パーツのふちの部分に塗った黒い塗料が、目の部分に写りこんでしまうようです。また透明パーツの奥で金色シールに光が反射するので、光源に対する反射角度を工夫しないと目が光りません。この表現方法についてはもっと研究していこうと思います。   

 
 結局、目の部分だけの金色シールを貼ることにしました。文句なしに光ってくれます。筆者はいつもの癖というか好みで目と目の間が離れた状態にシールを貼ってしまいましたが、パーツの目のモールドの目頭に合わせてシールを貼った方が実物大ガンダムの顔に似ると思います(下図参照)。

 図のAがキットの透明パーツ。
 Bは筆者がシールを貼った、目と目の間隔がやや離れた状態。
 Cはパーツの目頭にシールを合わせて貼った状態です。

 Bの状態では頭部が完成した時に実物大ガンダムとは違う顔になってしまいます。筆者は頭部完成後に目と目の間隔が開きすぎていることに気付き、ヘルメットを分解してシールの貼り位置を修正しましたが、そこで思わぬアクシデントが発生しました。そのアクシデントについては、この後で書きます。


 側頭部にダークグレーのパーツを取り付けます。このパーツは顔の両横のダクトの色分けを兼ねています。
 
  
 顔の両横のヘルメット外装を取り付けた状態です。ダクト内部が黒く色分けされています♪
 <取り扱い注意!>一度組み立てた頭部が容易に分解できるのは、この状態までです。ヘルメット上部のパーツを取り付けると、その部分を分解するのは困難になります。ヘルメット上部のパーツは、顔の内部の黄色いパーツに付いているバルカン砲の砲口部分で固定されるようなのですが、ヘルメット上部パーツを外そうとするとバルカン砲口が破損する可能性が高いです。
 筆者は左側のバルカン砲口を折ってしまいました(汗)。さいわい、砲口のパーツ(直径約1ミリ)を紛失しなかったので修復することができましたが…。
 読者の皆様が組み立てる時は、ここまでの状態で充分に顔の仕上がりを確認してからヘルメットを組み立ててくださいね!

 顔の内部の黄色いパーツからバルカン砲口を切り取り、ヘルメット上部パーツにバルカン砲口を接着すれば、分解しやすくなるかもしれません。筆者が組み立てたキットの場合、ヘルメット上部パーツの穴にバルカン砲口を接着した修復後の状態では、ヘルメットの分解が容易になりました。


 ヘルメットの後頭部と上部を取り付けた状態です。この後、頭頂部パーツとアンテナを取り付けます。 

  
  
 ゆるやかなカーブを描くマスクや短めのアンテナなど、実物大ガンダムの造形がかなり忠実に再現された頭部です。実に男前だと思います。
 アンテナの裏側も、このスケールで可能な限り再現されているのが分かると思います。


 正面から(目のシールの貼り位置は修正済みです)。

 ついにガンダム本体の組み立てが完了しました。




 可動範囲の検証です。

 肩関節はここまで上がります。


 ビームライフルの両手持ちポーズが容易に取れる可動範囲が確保されています。


 腰はボールジョイントで可動します。回転するだけでなく、前後左右に傾けることが可能です。


 可変タイプのコアブロックを収納せず、可動重視の関節ブロックを組み込んだ状態の腰の可動範囲はこれぐらいです。 


 首は大きく上方向に可動します。実物大ガンダムの写真を参考に、喉の辺りをディテールアップするのも良いでしょうねぇ。ひさしの裏側のディテールも再現されています。


 次回は武器類の組み立てをお送りする予定です。お楽しみに! 

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その7)

2010年07月16日 | サンプルレポートシリーズ
 RGガンダムのサンプルレポート、今回は腕の組み立てです。
 
 写真左:右腕の「アドバンスドMSジョイント」の一体成形フレームです。
 写真右:フレームの上端から、シールドのグリップとなるパーツを引き抜き、さらにひじ関節の余剰パーツを引き抜きます。その後、ひじ関節の上下に突き出している爪状の部分(連動可動用のアーム)を説明書で指示されている位置にセットします。
 写真の右上に写っているパーツはシールドを前腕に接続するためのもので、左腕のフレームに付いていました。


 右腕を構成するパーツ群です。写真左側、ランナーにつながっている2つのパーツは直径約3.5ミリというサイズで紛失しやすいだけでなく、向きの違いがあるため気をつける必要があります。
 写真中央よりやや右上に写っている「H」字型のパーツは、ひじ関節正面のパーツです。非常に細い部分があるため、ランナーから切り離す際に破損しないよう慎重に切り取りましょう。 

 
 写真左:組み立て中のひじ関節付近です。小さいパーツや細いパーツ、リアリスティックデカールの貼り付けなど、取り扱いに慎重さを要する部分が多いです。このキットの組み立て工程の中で、ここがいちばん難しいところだと思います。落ち着いて作業しましょう。小さいパーツをなくさないように、大きめの箱の中で作業すると良いと思います。
 写真右:上腕や前腕、そして手首付近のパーツ構成はかなり複雑です。


 写真では分かりにくいですが、肩関節はボールジョイント式です。

 
 実は上腕にも関節の可動に連動して装甲がスライド移動する機構が備えられています。ひじを曲げると、上腕後ろ側のライトグレーの装甲がスライドするのですが、写真では分かりにくいですねぇ(汗)。
 HGガンダムver.G30thや1/48ガンダムでは省略されていた、ひじ関節外側の白い装甲がRGでは再現されています。
 前腕外側に開いているスリットは、シールド取り付け用のスリットです。


 この写真の方が、上腕装甲のスライドが分かりやすいと思います。1ミリ程のスライド量ですが、1/144スケールキットの上腕装甲が連動スライドするというのですから驚異的です。

  
 写真左:肩の装甲を構成するパーツ群です。一番上に写っているパーツは、肩の上面の色分けと側面のダクトの再現を兼ねた、合理的な設計です。
 写真右:完成した肩の装甲です。実物大ガンダムの左肩のような装甲のすき間を再現する場合は、ライトグレーの装甲の角度を決めて接着するのが良いと思います。 


 肩装甲は腕側の肩関節軸に取り付ける方式です。肩関節軸を通す穴は楕円形になっているため、肩装甲を上下に移動させることができます。


 両腕を機体に取り付けた状態です。肩の航法灯にはガンダムマーカーの「ガンダムメタグリーン」と「ガンダムメタレッド」を塗りました。
 この後、肩や腰関連の可動範囲を検証しようと思ったのですが、デジカメの電池が切れてしまいました。また後日の記事で検証しようと思います。
 
 次回は頭部の組み立てをお送りします。筆者は頭部の組み立てが大好きです。楽しみですねぇ♪

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その6)

2010年07月15日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は腕の組み立てについての記事をお送りする予定でしたが、驚愕の事実が判明したため、予定を変更して「可動指タイプの手」の組み立てについてお送りします。 

 可動指タイプの手を構成するパーツ群です。無可動の手とパーツ数は同じ、片側2パーツ構成になっています。指が可動するにも関わらず、細かいパーツを紛失してしまう危険性が低いのがありがたいです。これも「アドバンスドMSジョイント」の一体成形パーツによる恩恵です。
 写真左下のパーツ(右手)は、ランナーから切り離した状態です。各指を動かして完成状態にしたのが写真右側のパーツ(左手)です。
 

 親指・人差し指・中指~小指の各指の付け根が可動するだけでなく、手首関節も可動します。指付け根はボールジョイント式の可動で、保持力はそれほど高くはありませんが、サイズを考えると充分だと思います。武器類の保持には、各武器のグリップに設けられた接続ピンを掌の穴に差し込むようになっているため、特に問題ないと思います。

 次回は、腕の組み立ての予定です。



 *超・重要なお知らせ
 ここから先は、筆者が長年ガンプラを作ってきた中でいちばん驚いたことが含まれています。筆者が味わった興奮と感動をできるだけ早く読者の皆様にお伝えしたくて、公開の時期を早めたのですが、本当に公開すべきかどうか迷いました。
 なぜなら、読者の皆様に事前の情報を公開せず、読者の皆様がキットを購入して組み立てる時に筆者と同様の興奮と感動を味わっていただいた方が良いのではと思ったからです。

 しかし、最新キットの魅力をできるだけ多くの人に、できるだけ詳しくお伝えしたいというのがこの「サンプルレポートシリーズ」の目的です。やはり公開しないわけにはいきません。

 そういうわけで、ここから先は「絶対、知りたい!」という人だけお読みください。

 「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方は絶対に読まないでください。よろしくお願いいたします。m(- -)m

















 それでは、先ほどの続きから…

 上から2枚目の写真を撮る前にキットの手指を動かしていて、ごくわずかに違和感を感じました。
 「あれ? 今、指の付け根以外の部分が動いたような気がしたけど…?」

 そう思って再び指を動かしてみると…
 「こいつ、動くぞ…!?」 
 
 写真左:上から2枚目の写真を見て気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は指の付け根だけでなく、指の第2関節(赤い矢印で示した部分)も可動します!!
 写真右:左右の手指の角度をよく見てください。動きます。動いてしまうんです! 

 
 

 指の第2関節が動くおかげで、かなり深く握り込んだ拳にすることができます。


 1/144という小スケールの可動指ということで、造形に関してはあまり期待していなかったのですが、プロポーション・ディテールともに予想以上の出来です。


 驚くべきは、この大きさの指の第2関節が可動するということです。保持力は意外と高く、強度的に不安は感じませんでした。   


 興奮した筆者は、キットに付属する武器以外の物を持たせたくなって、即興で写真のようなものを作りました。第1話でガンダムが引きちぎる、ザクの口のダクトです。HGUCザク地上戦セットのパーツを使用しました。  


 持たせにくい形状であるため、結局うまく持たせることはできませんでした(汗)両面テープで手に貼り付けています。
 思わず遊んでしまいました(笑)。40歳近い中年男がここまで興奮してしまう、そんな可動機構がこのキットには装備されています。やっぱりすごいキットですよ!  

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その5)

2010年07月14日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は胸部&ランドセルの組み立てです。

 胸部を構成するパーツ群です。写真中央左側のパーツは「アドバンスドMSジョイント」です。

 
 写真左:胸部の一体成形フレームの背面を写した写真です。肩関節基部付近をカバーする青い装甲パーツを取り付けた状態です。
 写真右:胸部一体成形フレームには、可動重視の関節ブロックが組み込まれた状態になっています。この関節ブロックにコアブロックのダミーパーツをかぶせ、その上から胸部内部メカのパーツを取り付けます。
 胸部ダクトのフィンは3枚が一体になった状態のパーツですが、すき間から内部のラジエター状部分が見えます。この3枚のフィンには金色のリアリスティックデカールを貼るようになっているのですが、去年見たお台場の実物大ガンダムの印象が強い(黄色いフィンが排気熱で変色したかのような塗装表現が施されていました)ため、デカールを貼りませんでした。バンダイさん、ごめんなさい!(汗)。 


 胸部や腹部の側面の色が薄い部分も、パーツ分割で色分けが再現されています。

 
 首付け根の関節は前後方向に可動します。HGクラスのキットのポリキャップよりも安定感のある可動です。

 
 写真左:完成した胸部。
 写真右:胸部中央のハッチは開閉可能です。

 次はランドセル(バックパック)です。

 ランドセルを構成するパーツ群。旧キットのガンダムMk-Ⅱほどではありませんが、1/144キットとしては異例のパーツ数です。写真下側の左右に写っているダクト状のパーツは、「アドバンスドMSジョイント」の一体成形パーツです(RGサンプルレポートの最初の記事参照)。
 左側のビームサーベルの柄の中ほどから突起物が突き出ていますが、これは手に持たせるためのサーベルです(間違えました:汗)。キットにはランドセルへ取り付けるサーベル2本と手持ち用のサーベル2本が入っています。  

 
 写真左:ランドセル外装の一部となるパーツに整流フィンを取り付けた状態です。フィンは可動します。
 写真右:ランドセル本体のパーツに先ほどのパーツと、一体成形パーツのビームサーベル取り付け基部を組み込みます。サーベル基部はボールジョイントで可動します。


 完成したランドセル。ビームサーベル基部とメインスラスターノズル、そして整流フィンがそれぞれ可動します。 

 
 ランドセルの可動部はまだあります。ランドセル外装パーツが斜めに少し開き、実物大ガンダムと同様の状態にできるんです♪ ランドセル外装がスライドするためのレールが見えるので、「リアリスティックデカール」の銅色の余白部分を適当に切って貼ったのですが、実際のレールは銀色でした(汗)。


 スライドレールは銀色に塗っておくと、良いアクセントになると思います。  

 完成した胸部&ランドセルを、Bパーツに接続しました。
 

  



 次回は腕の組み立てです。細かいパーツが多いので、最大の難関かも…(汗)。 

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その4)

2010年07月13日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 実物大ガンダム(1/1リアルグレードガンダム)の1/144スケールキットといえば、昨年発売されたHGガンダムver.G30thがあります。しかしG30thとRGは似ているようで全く違うキットです。過去記事のサンプルレポート(その1その2その3その4最終回)と見比べていただければ、違いが分かりやすいと思います。

 
 写真左:胴体部分の「アドバンスドMSジョイント」です。
 写真右:腰部や胸部の組み立て前に、写真のように3分割します。 

  
 股間部の「アドバンスドMSジョイント」を横から見た状態の写真です。写真の右の方が前側です。最近のガンプラでは、いろいろな方式で股関節軸を前後方向に移動させる可動部が設けられていることが多いですが、RGでは股間部のフレームを平行四辺形に変形させることで股関節軸を前後に移動させる方式が採用されています。 


 腰を構成するパーツ群です。腰側面の可動式装甲のパーツが含まれていないにも関わらず、このパーツ数です!

 
 写真左:腰前面と後部の可動式装甲を組み立てた状態です。実は前後共通になっています。
 写真右:腰正面の耐熱フィールド噴出口(または耐熱フィルム収納部)の連邦軍エンブレムは別パーツで色分けが再現されています。


 組み立てた腰部を横から見た状態です。写真の左の方が前側です。腰フレームを平行四辺形に変形させると、股関節軸の基部が移動するだけでなく、腰全体も変形します。前かがみや背を反らせたポーズ付けの際、機体全体のラインがスムーズにつながる効果が期待できます。 


 腹部下段(写真上半分)と、腰側面の可動装甲(写真下半分)を構成するパーツ群です。写真中央下のダークグレーのパーツは、「アドバンスドMSジョイント」の一体成形パーツです。


 各部を組み立てた状態です。

 
 写真左:腰部に腰側面の装甲を取り付け…
 写真右:腹部下段のブロックを取り付けます。この部分はボールジョイントで可動します。

 
 腰側面の装甲はボールジョイントで可動しますが、装甲の取り付け基部も前後にスイング可動します。MGザクやグフのver.2.0キットの腰装甲のように、片ひざ立ちポーズなどの時に役立ちそうな可動部です。

 
 腰後ろの装甲は上下に開閉し、ハイパーバズーカを取り付けられるようになっています。この部分はキット付属のアダプター状パーツを取り付けることによって、「バンダイアクションベース2(別売り)」に接続することができます。


 完成したガンダムの下半身(Bパーツ)です。写真では分かりにくいですが、白・ライトグレー・アイボリーの3色に色分けされた白い装甲がとてもきれいです。






 片ひざ立ちポーズを取らせてみました。まだ「慣らし運転」の途中であるため、無理のない程度に動かしているのでポーズが硬いです(笑)。各部の可動範囲をしっかり把握した上でポーズ付けを工夫すれば、もっと自然な片ひざ立ちにできると思います。

 次回は胸部とランドセル(バックパック)の組み立てです。実はランドセルの外装(過去記事参照)」も可動するんですよ♪ お楽しみに!

 コメントをくださった読者の皆様、ありがとうございます! 本当はお一人お一人にお返事したいのですが、キットの組み立て&記事の更新を進めるため、このような形でのお返事とさせていただきます。たいへん申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その3)

2010年07月12日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は脚の組み立てです。
 
 写真左:右脚の「アドバンスドMSジョイント」です。「MGガンダムver.1.5」の一体成形フレームはランナーから切り離すのに40ヶ所ほどゲートを切る必要がありましたが、このフレームの場合は10ヶ所ほど切るだけでOKです。正常に作動させるには、説明書の指示通りにランナーから切り離し、各部を動かす必要があります。太さ1ミリほどの細いゲートが付いている部分がありますので、見逃さないようにしましょう。
 説明書には「90度曲げる」とか「180度回転させる」という指示があります。一体成形フレームには、可動部分の一部がパーツ内部で細いゲートのようにつながっているところがあるようです。説明書の指示通りに動かすことによって、つながっている部分を切断しつつ、完成時のポジションに各部を組み上げるようになっているのだと思います。
 写真右:片方の脚の内部フレームを構成するパーツ群です。一体成形フレームを含めてたったの7パーツです。このパーツ数で股関節可動・二重ひざ関節可動・ダブルボールジョイントの足首関節可動・太もも装甲やひざ装甲の連動スライド可動・すね装甲の開閉可動をこなすのですから、驚異的です。

 
 写真左:組み上げた右脚フレームを足に取り付けた状態です(説明書の組み立て手順とは異なります)。
 写真右:股関節はボールジョイントですが、可動範囲は広いです。最近のキットで主流となっている3重軸可動の股関節と同等の可動範囲が確保されています。


 脚の装甲を構成するパーツ群です。実物はこの写真よりも小さいです。5ミリ×5ミリよりも小さいパーツもありますので、なくさないように注意が必要です。
 パーツの多くは新しく採用された細いゲートでランナーにつながっています。ゲート処理がかなり楽になりました。ときどき従来どおりの太いゲートでつながっているパーツがありますので、こちらに重点を置いてゲート処理すると良いと思います。

 
 装甲パーツを取り付けている途中の状態です。内部フレームに装甲を取り付けていく感覚は、MGクラスのキットとほぼ同じです。MGキットよりも小さいのに、装甲のパーツ数が多いので、充実感があります。細かいパーツを取り付ける際に、指が滑ってパーツを飛ばしてしまうことが無いようにに気をつけましょう。


 装甲を取り付けた脚部です。足首の左右方向への可動範囲はあまり広くはありませんが、動かし方を工夫すればもっと可動範囲が広がるかもしれません。


 ひざ関節の動きに連動して、太もも前面やひざの装甲がスライド可動します。スライド量が大きいため、内部がむき出しになってしまう部分も多いですが、気にしないでおきましょう(笑)。実際に動かしてみると、意外と気になりませんよ♪(個人的感想です)。
 筆者はこの脚を動かしていて、ちょっと気が早いですが「RGガンダムMk-Ⅱ」が欲しくなりました。
 完成直後の各関節の保持力はかなり高いです。動かしているうちに可動部がちょうど良い固さになると思います。

 

 脚部の可動範囲はこれぐらいです。すね下半分の装甲が前後に可動して割れているのが分かると思います。

 
 ひざ関節周辺には銅色の「リアリスティックデカール」を貼るようになっています。パーツ表面の凹凸になじみやすい「ホイルシール」ではなく、つや消し透明シートがベースの「テトロンシール」の発展型シールですので、パーツの凹凸へのフィット感はあまり良くありません。とりあえずパーツにシールを貼り、パーツの凹凸に合わせてデザインナイフでなぞるようにしてシールに切れ目を入れてから、爪楊枝でシールをなじませてみました。
 *注意:シールに切れ目を入れると、シールがはがれやすくなってしまう危険性があります。
 シール自体は銅板のような輝きで、とてもきれいですよ♪

 次回は腰の組み立てをお送りする予定です。お楽しみに!

 *コメントをくださった読者の皆様、本当にありがとうございます! 皆様からいただいたコメントのおかげでテンションが上がりました。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。m(- -)m  

RG1/144ガンダム サンプルレポート(その2)

2010年07月11日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 今回は足の組み立てをお送りします。 

 片方の足を構成するパーツ群です。足は左右共通です。写真中央よりやや右の濃いグレーのパーツは「アドバンスドMSジョイント」の一体成形フレームです。
 粗い画像で申し訳ございません。m(- -)m 

 
 足の「アドバンスドMSジョイント」には、3ヶ所(つま先・土踏まず・かかと)の可動部が設けられています。 


 組み立てる前に、かかと部分に付いている余剰パーツを取り外します。この部分はラジオペンチなどを使うと取り外しやすいです(写真ではニッパーを使っていますが…)。この余剰パーツは工場での成形時に、溶けたプラスチックが流れ込むための湯口と金型の一部の役割を果たすものと思われます。他のフレームにも同様のパーツが付いていますが、意外な使用法があるものもありますので、捨てないように注意しましょう(詳しくは記事の最後の方で…)。
 
 
 写真左:組み立て中の足。足の甲は二重構造と2色の白(白と薄いグレー)の色分けを同時に再現できるパーツ構成になっています。白い装甲に隠れるメカ部分は濃いグレーで塗ってみると良いかもしれません。
 写真右:後方から見た足。足首関節を覆う増加装甲(アンクルサポートアーマー)の取り付け部分はかかとの付け根と一体になっています。

 
 写真左:アンクルサポートアーマーは裏側にダークグレーの構造材パーツが付きます。1/144スケールとは思えない、豪華な仕様です。
 写真右:完成した足を上から見たところ。完成後には見えない部分にもモールドが施されています。 


 MGガンダムver.O.Y.W.0079の足との比較。サイズは小さくても、可動部や密度感はMGクラスのキットと同等以上です。 


 色分け・造形ともに、まさに「去年の夏、お台場で見た足の縮小版」です。やや暗めの赤や薄いグレーの成形色が、実に良い感じなんですよ♪


 つま先を上方向に動かした状態(写真右側)。可動部の精度は高く、すき間はほとんど目立ちません。  

「アドバンスドMSジョイント」の話の続きです。
 
 写真は腕のフレームを写したものですが、写真の上の方に写っている部分が左右で違う形になっているのが分かると思います。左右で形状が異なるパーツは、肩関節の軸受け穴を成形するための金型の役割を果たすものと思われますが、実はこれらのパーツは取り外した後にも使うようになっています。L字型に曲がったパーツはシールドのグリップとして、小さい方のパーツはシールドのジョイントとして使います。捨ててしまわないように注意が必要です。

 <次回予告>

 次回は脚の組み立てをお送りします。複雑な可動をこなす一体成形フレームと、並みのMGキット以上に細かく分割された外装パーツ群で構成された脚部は、1/144という小さいスケールを感じさせない充実感です。お楽しみに!

 *前回・前々回の記事にコメントをくださった読者の皆様、本当にありがとうございます! 


RG1/144ガンダム サンプルレポート(その1)

2010年07月10日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 ガンプラ30周年を飾る新ブランド「リアルグレード(RG)」の第1弾「RX-78-2ガンダム」のサンプルキットがに届きました。今回は箱絵とランナーなどの紹介をお送りします。

 店のレジ付近にて撮影。
 
 今回のサンプルキットの箱は、いつもの白い箱ではなく、箱絵が印刷されたものになっています。製品版でもこれと同じ箱になるんでしょうねぇ。 


 説明書の表紙も箱絵と同様です。説明書はMGクラスのキットと同じぐらい(サイズ・ページ数とも)の冊子になっています。

 それでは、ランナーの紹介です。

 多色成形のAランナー。


 Bランナーは、異材・多色成形による「アドバンスドMSジョイント」です。かつての旧「HGガンダム」や「モビルスーツ戦国伝」に使用されていた「MSジョイント」の発展型で、「MGガンダムver.1.5」の脚フレームを小型化したような印象です。
 手指がボールジョイントで可動するようになっていますが(写真中央下)、しっかり握り込んだ拳も付属しています(写真右上)。 


 Cランナーも多色成形です。写真では分かりにくいですが、赤い成形色は濃い赤と薄い赤の2色が使い分けられています。 


 D1ランナー。


 D2ランナー。
 

 E1ランナー。Dランナーよりもやや暗めの白成形色です。  


 E2ランナー。


 Fランナー。


 Gランナー。


 HランナーはABS樹脂製です。


 これは「リアリスティック・デカール」です。基本的には従来の「マーキングシール(テトロンシール)」と同じタイプのシールですが…


 一部が金属箔シールになっています。金属箔は金・銀・銅の3色が用意されており、とても豪華です。目の部分に貼るシールは、周りの黒い部分が一体になっているものと別々になっているものとを選択できるようになっています。 


 ハイパーバズーカの砲身や弾倉、ビームライフルの機関部カバーなどのパーツにはスライド金型が使用されています。

 
 マスクのスリットや側頭部のダクトは開口されています。1/100スケールキットの写真のように見えますねぇ!

 
 写真左:アドバンスドMSジョイントの胴体部分です。腹部には可動を重視したダブルボールジョイントの関節ブロックが接続されていますが、コアブロックと差し替えることができます。
 写真右:これもアドバンスドMSジョイントのパーツの一部で、ランドセル(バックパック)左右のビームサーベル接続部です。黄色い矢印で示した部分がボールジョイントで可動するようです。

 実物大ガンダムのパネルごとの色分けを再現するということで、ある程度予想はしていたのですが、本当にパーツ分割が細かいです。外装パーツに関しては、MGクラスのキットのパーツを縮小コピーしたような印象です。
 10色を超える成形色で細かく色分けされた外装と、一体成形で組み立て簡単なフレーム、そしてメタリックな質感のシールという組み合わせは実に新鮮で、新ブランドを飾るのにふさわしい商品仕様だと思います。
 次回から組み立てに入ります。お楽しみに!