世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

根拠の乏しい時間数増で改定する中教審素案!

2007年08月31日 | Weblog

改定の趣旨は「学力低下への危機」と「ゆとり教育への批判」

が根底にある。中央教育審議会は先の政府「教育再生会議」の提

言を受けて、その素案をまとめた。小学校の主要5教科(国語、算

数、理科、社会、体育)の時間数を1割程度、増やすことを柱にして

いる(学習指導要領改定素案)。内外からの子どもの学力低下へ

の批判に答え、「ゆとり教育」への反省と配慮がある。30年の長期

に及ぶ授業時間縮減の流れを転換して授業時間を増やすことによ

って何とか学力向上に繋げようとしている。しかし、それは確たる

データに基づいてはいない。因みに世界にも時間数の増加で学力

が向上したという事例は見当たらない。今回の中教審素案は時間

数を増やしさえすれが、どうにかなる、という程度のものでしかな

い。科学的根拠に乏しい素案を答申しようとしている。―国際学力

調査(学力が授業時間の増加に比例して向上するという相関関係

は不明)―中教審の使命は内外の成功事例を幅広く収集し分析し

て日本の子どもの実情・実態に見合う学力の向上に寄与する確た

るものを答申する事が、その役目であるはずだ。 生きて働く 答申

にすべきである。・・・「週5日制」は堅持するという。すると年間授

業時数も連動する。それに対応する配慮から時間数を増やすとい

う策を打ち出した。しかし時間数の増加で学力が向上するという保

障は、どこにもない。大幅な時間数増加を食い止める策として「総

合的な学習」(ゆとりの時間)の時間を削減するという苦肉の策も打

ち出した。唯一の救いは新学習指導要領の中核の基本理念「言語

力」(読解力、表現力等)と「判断力」、「思考力」を全教科で横断的

に育成しようとしている事である。これで「ゆとり教育」の部分修正

が可能になる。ところが教育現場で大切な事は「学力向上」という

具体的な方策だ。単なる時間のやり繰りで、つじつま合せは現場を

混乱に陥れるだけである。良識ある審議会の方々の叡智の結集の

帰結を期待する。・・・

付記:                ―素案骨子―

●小学校の国語、算数、理科、社会、体育の主要5教科の授業時

間数を全体で1割程度増える

●3年生以上で週3時間程度実施している「総合的な学習の時間」

を週1時間程度削減

●高学年で週1時間程度、体験型の「英語活動」の授業を実施

●各教科の授業で横断的に表現力、判断力、思考力を育成

●総授業時間数は低学年で週2時間、中高学年で週1時間程度の

増加する

●学校週5日制は維持

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