エコロジー・生態学を<エコロジー>そのものから、<経済>
の視点から、<経営>の視点から紐解いてみよう。・・・
●エコロゾー(生態学)・・・ecology。生態学。環境保護。自然保護
運動。 ecologyはヘッケルの造語。生態学の訳語は三好 学によ
る。生物の生活を環境条件との関連で研究する学問分野。個体を
対象とした生態学は動物行動学や動物社会学が扱う領域となり生
態学は久しく群集生態学と個体群生態学が主流であった。群集生
態学では遷移、食物連鎖、生態的地位などの概念を介して、生物
群集の構造と機能が解析され、また生態系の概念を、物質および
エネルギーの流れによって裏付けられた。個体群生学は捕食者と
被捕食者の関係などを中心とした個体群の動態を数学的手法を用
いて解析することに力を注いだ。1960年ころから世界的に台頭し
はじめた行動生態学(進化生態学、あるいは社会生物学)は行動
や社会も含めて、群集や生態学を形作る生物間の関係を進化的な
観点から総合する試みである。・・・→環境科学。→行動科学。→
生物学。・・・
●「経済」の側面・・・初期のエコロジーは植物を対象にした植物生
態学だったが、その後、対象は動物、更に人類も含む生物全体に
拡大し、20世紀初頭には生物学の総合分野としてエコロジーの基
礎が出来上がった。最近では環境問題が深刻になってきたため、
エコロジーの対象は生物学の研究室を離れて<全人類的な自然
環境、社会環境の問題>に拡大してきた。現代のエコロジーは・・・
①水、酸素などの無生物
②草木、森林などの植物
③肉食動物、草食動物などの動物
④バクテリアなどの分解体
―の4要素で自然環境が調和を保っているとし、それが汚濁物など
によって均衡が崩されたため、このメカニズムにメスを入れることが
大きな役割とされている。1997年に科学技術会議がまとめた「ラ
イフサイエンスに関する研究開発基本計画」でエコロジーの研究は
重点領域に指定された。
●「経営」の側面・・・生物集団とその環境との相互関係を総合的
に研究する学問。公害問題がクローズ・アップされるのに伴って脚
光を浴びるようになった。自然環境は水や大気などの無生物系、草
木などの植物系、動物系、それにバクテリアなどの分解系の4つの
系が1つの循環システムを作っており、それで微妙な均衡が保た
れている、というのがその基本的な考え方となっている。
●「食物」ビジネスの側面・・・本来は環境や生態(学)の意味だ
が、公害や地球の温暖化・砂漠化、オゾン層の破壊、酸性雨など
の自然破壊に対する消費者の関心の高まりを受け、環境保護への
対象などを総称して用いることが多い。1992年にリオデジャネイ
ロで開かれた国連環境開発会議(地球サミット)をきっかけに、日
本でも市民・企業レベルでの環境保護運動が活発化するなど、環
境問題に対する関心が高まった。地球サミットで採択された地球温
暖化防止条約は、97年の地球温暖化防止京都会議に引き継がれ
た。そこでは、2008年~2012年までに先進国全体で温暖化ガ
スを90年比で約5%削減することを決めた京都議定書を採択し
た。来年の洞爺湖サミットで更に深化される事になった。今や二酸
化炭素の増加は地球の命運を左右する深刻な問題となった。世界
的地球で取り組むべき人類的課題となった。公私共に地道に実践
するしか解決の道はない。・・・
■{参考事典:百科事典マイペディア・その他より}
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