北海道を代表する土産品 白い恋人 が無残にも黒に染まって
朽ちていく。ああ!哀れ!・・・。全国的に圧倒的ファンを持つチョコ
レート菓子の白眉、「白い恋人」! そのネーミングが世代を超えて
愛され親しまれチョコレートの代名詞として不動の地位を築いてき
たのに敢なく姿を消す。札幌市の菓子メーカー<石屋製菓>の主
力商品だった「白い恋人」。慣れ親しんだその味にファンはガックリ
と肩を落とす。これで食の安全・安心が叉揺らいだ。過去に数多の
事例があり行政から社会から手痛いバッシングを受けたにも関わ
らず同じ過ちを犯す。人間の業の悪連鎖なのか・・・。一旦、社会問
題化したら廃業に追い込まれるか立て直しには気の遠くなる様な
数十年を要する。気づいた時点で自ら公表する社会的責任を果し
ていたならば回復の余地は十分あったはずだ。社会にリークされ
露呈されてからは、もう遅い。その責任は十分果たし償うしか残さ
れた道はない。何にもまして食の安全・安心はそれを生業としてい
る者は第一義的に果すべき責任があり道義的にもその事を痛感す
べきだ。それだけではない。アイスクリームやバウムクーヘンから
大腸菌群や黄色ブドウ球菌が検出された。その事実を伏せてい
た。人間の生命・安全の食の仕事に携わる者が事の重大さを誰よ
りも痛切に感じ社会的責任を果すべき業者がその体たらくでは、も
う何をか言わん也である。遅まきながら北海道庁と札幌市保健所
が「食品衛生法」違反の疑いで立ち入り検査に入った。生産管理
体制の点検中だという。事の発端は内部からのリークだった。心あ
る人は良心の呵責に悩まされ自らの責任と使命で告発したのだろ
う。勇気ある行為である。詳細は「賞味期限の改ざん」と「その引き
延ばし」、「黄色ブドウ球菌が検出されたのに<全品回収>しなか
った」事である。理由はメディアで報道されているので割愛する。最
大の言い訳は「少々の賞味期限が過ぎても問題はない」とするそ
の業者の態度・スタンスである。それは消費者への背信行為であり
認識の甘さである。唯一の救いは行政当局・保健所が問題を指摘
した後の「謝罪広告」である。遅きに失した感はあるが兎に角、非
を認め今度の対策を講じるとした点である。食に関しては生命に関
わるだけに徹底的に洗い浚い調べあげウミを出してほしい。そこか
ら再起を図るべきである。・・・冬の白い北海道、白い恋人の代名
詞、北に憧れる心情の発露、純白のイメージが旅愁を誘う、それが
これまでの北海道への憧れとして定着したイメージだった。ああ!
と溜息が出る。「白い恋人」が黒に染まり朽ち果てて逝くのか!私
ならずとも北海道への憧憬は世代を超えて持っている。この体たら
くに悲憤慷慨するのは私一人ではあるない。願わくはあの雄大な
白い大地の斬新なイメージを元通りに取り戻したい。国民の悲願で
ある。・・・道民、総力を挙げて立て直しに邁進してもらいたい。先
の「ミートホープ」の食肉偽装事件、不二家事件、雪印食品事件、
と続く不祥事にその名誉回復は遠大な時間を要する。でも為さね
ば成らない。北海道フロンティア・スピリッツで歴史に刻んだあの開
拓精神で現代に蘇る事を国民は期待している。・・・
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