世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

逆質問攻めの“党首力”で決着する目論みは破綻する!

2008年09月30日 | Weblog

欧米では麻生首相の事を粋で喧嘩っぽく伝統的保守派で国粋主義者

のタカ派である、と見られている。中国や韓国でも警戒感を滲ませている。国

内に戻せば、攻めの麻生氏!守りの小沢氏!攻守、逆の展開が予想される。

明日から所信表明演説 に対する質疑応答が行われる。質問攻めに遭うのは

通常では現政権側であるはずだが前福田政権の時もそうだったが今回も政権

側が逆に民主党(野党)に質問する戦術を執る。挑戦状を叩きつける様相にな

る。閣僚発表も官房長官を差し置いて麻生首相自からが発表した。意表を突く

サプライズで国民の関心を惹きつける作戦だ。狙い通り的中するかどうかは遣

ってみないと分からない。さて、余談はさて置き、麻生首相は 雄弁 説得力で優

位に立とうという狙いだが、それは破綻する。パホ-マンス的攻めの手法は万

能ではない。キャラかも知れないが独特の話法は大衆受けはするが得票には

結び付かない。その場限りのものだ。相手だって剛腕の異名を持つ強(したた)

かな兵(つわもの)である。そう易々と相手の手中に落ちる程、戦略無き無能者

ではない。用意周到で臨むに違いない。それは代表質問、質疑応答で証明さ

れるであろう。小沢氏は訥弁を自認する平身低頭な面を持ち合わせている反

面、強かな戦略的側面をも持ち合わせている。麻生氏は先手を打って挑発的

に仕掛けて自分が優位に立とうと過信している風に見受けられるが そう易々と

小沢氏も陥落はしない。相半ばする事、必定である。五分五分の拮抗する様

相が展開される。今回ほど、国民の関心を惹きつける 所信表明 と 代表質問・

質疑応答 はない。内政外交が喫緊に切羽詰まった内外の現状に政治はどう

向き合い応えてくれるかが問われている。諸物価高騰で生活を直撃し地方の

疲弊は眼を覆う惨憺たる有様である。政治への無力感が物心両面を覆い先行

き不安が付きまとう。昨日の麻生首相の 所信表明演説 も思った程には期待

が持てない。ただ民主党に的を絞った攻撃・挑戦状を叩きつける気迫・意気込

みだけが感じられた。小沢民主党を相当、意識した 所信表明演説 となっ

た。・・・閉塞感 漂う現状に政治がどう向き合い打開してくれるか仄かな望みを

持つが今の自公民には期待できない。どの政党に期待するか、というよりも国

民の負託に応えて交互に政権交代で時代の波を乗り切り懸案に応えてほしい

と思う。陰陽・長短、浮き沈みは結果責任であり、全ての歪が政府・自公民の

爾来の政治の結果である。あまりにも長期に政権を担ってきた そのツケが全

てに顕現している。その反省に立って真正面から向き合うべきだ。そこから道

は拓ける。これからの日本の壮大な実験は“2大政党制”の樹立に向けて政権

の再編、再々編を構築(模索)すべきである。そういう時期に来ている。・・・

※付記:攻守逆の質問攻の戦略で挑発的で<所信表明演説>の体を為してい

ない。21分の演説の中で「民主党」の文言が12回、「私は」・・・という主語の

連発で主体性を強調、異例の逆ギレの<所信表明>となったのが特徴。もう、

「何をか言わん哉!]である。

 


政治家は訥弁でも雄弁でも政治的センス・能力が鍵を握る!

2008年09月29日 | Weblog

国会の質疑応答・答弁を拝聴・視聴して思う事だが立て板に水の聞こえ

良い爽やかな答弁や質疑応答は聴衆・観衆を惹きつけ魅了する。頭の良さ

も感じてしまう。考えてみると それは表面上の理解でしかない。それと関係

なく例え訥弁でも誠実な人柄を感じさせ有言実行する方が政治家の資質を持

ちあわせた人でる。遊説でも国会内活動でも雄弁にこしたことはないが詭弁を

弄する方がいる事も又、事実であり否めない。政治家の肩書で私利私欲を肥

す輩もいるからである。そういう政治家を選んだ国民にも責任がある。

次期選挙では、そういう方には票を入れない事である。落選させる事である。

そうしないと悪しき慣行が蔓延(はびこ)り政治が有らぬ方向に暴走し機能しな

くなる。今日ほど政治家を選ぶ国民の責任が重く圧し掛かった時期(とき)はな

い。来る選挙には日本の未来を託するに相応しい人や政党を慎重に選択した

いものである。

その手掛かりになるのが“政策マニフェスト”である。それには確(しっか)り

した実現可能な国民生活に喫緊に必要な政策を掲げ確かな財源の裏付けが

ある政党のマニフェストで判断し選択する事である。日本でも、そろそろ世界の

趨勢に呼応すべく“2大政党制”を、確立すべき時期(とき)である。その第一歩

として次期衆院解散総選挙は重要である。2大政党制を この日本の大地に根

付かせるべく私達の責務は大きい。今日から始まる臨時国会での麻生首相の

「所信表明演説」を拝聴し各党の質疑応答を視聴して判断したいと思う(予算

委員会まで視聴して)。・・・

※付記:中山氏の辞任後の発言(本音)・・・「日本の<教育のガン>は日教組

である」。・・・一私人としてなら民主主義の原則からして持論(歴史認識では反

虐論者)を展開するのは当然としても文言が的を得てなく過激である。持論

披瀝するのは一国会議員としても当然とは思うが 事実誤認 で展開するのは

論理として通らない。今日のテレビ出演でも民主党に矛先を向け攻撃して止ま

るところを知らない。・・・正に どうにも止まらない様相である。公僕・選良は公

私を弁えて持論を展開すべきである。

 


麻生首相“所信表明演説” 民主党批判・質問が裏目に出る?!

2008年09月28日 | Weblog

明日、麻生首相の「所信表明演説」が行われる。闘争心剥き出しの麻生

氏らしい所信となる予測が立つ。党人事も組閣人事も地味で麻生首相本人を

際立たせる配置である。それは国民的麻生人気で乗り切ろうとする目論みであ

る。吉と出るか凶と出るか一大賭けに出る。私の予測では裏目に出る可能性

が大きい。直近の世論調査でも50%を割る低落ぶりである。地道に政策遂行

を積み重ねれば支持率も上向きになるとの目論みだが簡単には そうはならな

い。喧嘩好きのキャラで大衆受けする秋葉原サブカルチャーの大御所だが、有

権者全体を俯瞰すると国民は“政策と人物”で選ぶ。総理になってほしい方で

は小沢氏と麻生氏では麻生氏が大きく水をあけているが、それが即、票に結び

つくとは限らない。逆に全国各紙の世論調査では総じて次期政権を担ってほし

い政党は民主党が自民党を上回っている。・・・麻生首相の民主党批判の第一

声は「政局が第一で国民生活は第二、第三」と決めつけ攻勢をか掛ける(明日

の所信表明演説で明らかになる)。第二声は ねじれ国会 で喫緊の問題も決ま

らない、とその矛先を“ガソリンの暫定税率”維持を含む“租税特別措置法”の

是非で民主党を批判する。持論の経済対策は当面は景気浮揚を最優先する

考えを展開する。現状の日本経済の緊急課題は景気対策であるとの論を展開

する。その為には先に決めた“総合経済対策”を実施する「08年度 補正予算

案」の早期成立を訴える。民主党も、それには前向きである。麻生経済対策構

想の第一段階が“景気対策”、第二段階が“経済成長”(中長期改革)、第三段

階が“財政再建”で3年間で達成するとしている。011年までのプライマリーバ

ランスの黒字化は<堅持する様、努力する>と表明する。“支援新法”(若者の

自立を促す)や“道州制”も視野に入れて打ち出す。対外的には「日米同盟」を

基軸とした更なる強化を打ち出し、それと対比して小沢氏の持論「国連中心主

義」を批判する段取りである。連動してインド洋での給油補給の継続で国際貢

献の在り方を迫り テロとの闘いから日本が撤退するのか、と民主党に対応を

迫る。総じて言える事は闘争心剥き出しの麻生流で小沢氏を遣り込める事で

自民党の政権担当能力を再確認させる事で迫る。・・・以下に“所信表明”演説

の骨子を挙げる。・・・

●麻生首相“所信表明演説”骨子

□011年までのプライマリーバランスの黒字化の努力

□後期高齢者医療制度の見直しの必要改革検討

□民主党の国会戦術批判

□民主党への“08年補正予算案”の賛否質問

□民主党に消費者庁創設への対応を質問

※総じて言える事は上記の政策課題や指摘が具体性に欠ける事である。民主

党の政権担当能力の無さを衝きイメージダウンを狙うが裏目に出る可能性が

ある。

●民主党への質問

△補正予算への対応

△地方道路財源を補填する法案の賛否

△消費者庁創設への賛否

△日米同盟と国連の優劣

△インド洋での給油活動への見解

麻生政権与党が逆に野党に質問する構図は、追い詰めて自民党の政策の有

利性を際立たせ様とする狙いだが果たしてそうなるだろうか?・・・麻生首相は

民主党の標語「政治とは国民の生活を守るためにある」を引用して挑発する文

言を練っている。一歩、間違えば逆に皮肉な結果となる。仮に衆院解散総選挙

で自公民が過半数を獲得したとしても“ねじれ国会”は変わらない。「民主党

(野党)の協力なくしては一歩も前進しない」。“政策遂行”に支障をきたすのに

違いはない。痛し痒し、の政策運営を強いられる事になる。さて、明日はどうな

るか、注視したい。・・・


中山失言 謝罪では済まされない本音暴言に関係者は激怒!

2008年09月27日 | Weblog

失言3点セット。 曰く・・・

1.「成田空港の滑走路拡張問題は“ごね得”というか、<戦後教育>が悪かっ

たと思いますが自分さえ良ければという風潮の中で、空港拡張も出来なかっ

た」 ―― よくも、前後不覚に言い放ったものだ。 大臣の資質を疑う。―― 。

2.「日本は随分内むきな単一民族といいますか云々・・・」―― 歴史の偏見を

垣間見る思いがする。確とした存在の同一のアイヌ民族を蔑にした失言は許さ

れない ―― 。 極め付きは・・・

3.『大分県の教育委員会の体たらくなんて、<日教組が原因>ですよ。日教

組の子供なんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い。日教

組の強いところは学力が低い』―― 子供の成積が悪いのも日教組が原因 学

力が低いのも日教組の所為(せい) 成績が悪くても先生になる ―― 。 ・・・

もう開いた口が塞がらない。こういう、人や組織を侮辱する様な人が大臣なん

て絶対、許されない。常日頃から心に思っていた事が、考えていた事が、口か

ら必然的に出たのだ! 発言訂正、謝罪では済まされない重大な人権冒涜問

題だ。卑しくも大臣の失言暴言とあっては資質に関わる罷免問題である。成田

空港に関係ある知事もアイヌ民族の代表者も日教組の代表も早速、抗議した

(抗議文を手渡した)。件(くだん)の大臣は謝罪したけど本音の発言(失言)と

あっては見逃す事は出来ない。公職を退いた一私人の立場なら各々の主義主

張を披瀝し論戦しても一向、構わない。民主主義の手法だからだ。ところが公

僕であり、選良であり、しかもトップ級の大臣である。私的公的を問わず不用意

な発言、失言、暴言は絶対、許されない。即刻、自ら大臣の職を辞任すべき

だ。それが国民・選挙民に対する責任の執り方である。麻生首相の任命責任も

有る。来る臨時国会で責任を追及すべきである。過去にも大臣、閣僚の数多

の失言、放言、暴言があった。それ等の反省がなく又、繰り返される。箍が緩

んでいる としか言いようがない。同じ水に長期に浸かっていると感覚が麻痺し

世間の一般常識さえ分からなくなる。その顕現が今回の中山失言だ。組閣した

ばかりの麻生内閣には気の毒だが政治はシビアであり、その前途に不穏な前

兆を感じる。国民は政権・与党の一挙手一投足に冷徹な眼で観ている事を忘

れてはならない。・・・


小泉構造改革の変質・限界 露呈で 人生美学は終焉した!

2008年09月26日 | Weblog

一時代を画した天才アジテーターの引き際は、やはりサプライズで幕を閉

じた。良きにつけ悪しきにつけ その足跡は歴史の語り草となるであろう。自公

民のどの政権よりも陰陽の鮮明さ?は、抜群で小泉流を貫き通した。彼の人

生美学の集大成で終幕した。鮮やかな彼独特の引き際の美学と言えるであろ

う。見事な演出だった。首相の座を退き一国会議員となっても その動向は常

にマスコミの注目するところとなった。強烈な個性が敵見方を二分して話題をさ

らった。変人、軍人、普通の人、と三分され 変人の異名を採った程、際立った

存在だった。過去から引きずり出し現在置に定置させられた資質は他の追従

を許さない。やはり特異な存在である。現麻生首相が小泉流を再演出しようと

しても二番煎じの域を出ない。麻生首相は麻生流を貫き通せば良い。でも、そ

の人気も何時まで持ち堪えるか未知数だ。やはり意表を突くサプライズは真っ

当な政治には馴染まない。小泉流・小泉イズムは例外中の例外である。そう位

置づけないと政治が暴走する。小泉亜流も同列だ。・・・“政治は生活である”、

その一側面を是認して真っ当な政治を遣ってもらいたい。ポピュリズム的政治

は、あらぬ方向に流され暴走する。それだけは避けたい。直近の共同通信社

の電話による世論調査では麻生内閣の支持率は歴代内閣では低位に留まっ

ている。お祝儀を含めて考えると安閑としてはいられない。地道に成果を挙げ

ないと短命政権に終わる事にもなりかねない。小泉氏が我が道を行った如く麻

生首相は麻生流を貫けば良い。これからが真価を発揮する事になる。小泉構

造改革の限界をどう修正、修復していくか、これからの麻生政権の課題であ

る。翻って対比するのではないが小泉氏は敵見方に愛された異色の政治家だ

った。それが小泉元首相の真骨頂である。数多の名言、迷言、語り草を残した

が忘れられない存在となった。・・・さらば!小泉氏! これからは悠々の残余

の人生を大いに謳歌し楽しんでほしい。思想信条は異にしても憎めない 唯の

人、普通の人 になって我が道を歩んでほしい。Tomorrow is another day. 明

日は明日の風が吹く ― 明日という日もあるのだから、希望を捨てるな ―


麻生首相 地方票圧勝で独り相撲狙うが過信が裏目に出る!

2008年09月25日 | Weblog

地方票の圧勝は所詮、自民党の党員、党友の票でしかない。圧倒的多数

は、アンチ自民である。公共工事、建設業に支えられてきた かつての地方票

は当てにならない。自民党を支えた地盤が低迷し揺らいでいるからだ。疲弊し

た地方を自民党は救えなかった。現状は自民票が大幅に減少している。逆に、

民主党にシフトしている。麻生人気で乗り切れる程、単純ではない。口先の喧

伝では信用しない。原油高騰、諸物価高騰に喫緊に打つ手を失った。あまつさ

え米国発金融危機に迅速に対応していない。財政出動論者の盟友 中川昭一

氏を財務相兼金融担当相に据えて打開策を講じようとしているが上手くいくは

ずはない。財政規律・再建派の与謝野馨氏を経済財政担当相に再任してい

る。相反する双方が最大公約数で妥協したなら、不透明で何をしようとしている

のか分からなくなる。与謝野馨氏の性格からして安易に妥協するはずがない。

自己の信念、主張に拘るはずだ。一方、中川氏も月刊誌で公表している通り財

政出動派だ。双方とも個性の強い御仁である。上手くいくはずがない。麻生首

相が期待する程、成果が上がるとは思えない。 地味さを強調した党人事、組

閣が麻生首相を際立たせる戦術だとしたら、それは大いなる誤算だ。かつての

小泉旋風の再来、夢よ!もう一度 を想念したら失笑を招きかねない。時代は

変転、激変している。恒例の閣僚名簿の発表も官房長官の任務だった。それ

を首相自ら発表する、それも異例だ。新鮮さを演出するサプライズだとしたら何

をか言わん哉!である。独り相撲で際立たせる劇場型演出は既に小泉旋風で

終焉している。二番煎じは、もう過去のもの、効かない。・・・史上最年少(34

歳)で 、しかも女性閣僚の小渕少子化担当相の起用は意表を衝いた人事だが

選挙向けの見え透いたものだと受け止められている。舛添厚労相だって、ある

一面、選挙の顔としての再任だと識者は観ている。消費者行政担当相の野田

聖子氏だって同じ。見え見えの政権維持の選挙戦を意識した人事である。衆

院選は都会票が勝敗を制するという。人口減少の地方票より都会にシフトした

方が選挙には有利と言われる。でも都会の有権者は地方出が多い。地方の実

情は即、都会の身内に伝わる。満遍無く運動を展開した方が最後の勝利をも

のにする。その点、小沢氏も麻生氏も五分五分というところか、解散総選挙ま

で用意周到に有権者に政策の浸透を図った陣営が最後に笑う。繰り返すが、

有権者は、国民は、喫緊の実現の可能性のある政策に軍配を挙げる。政策マ

ニュフェストを掲げて論戦を展開してほしい。自己過信は禁物である。失言も命

取りになる。天下分け目の一大決戦が、日本政界の夜明けと同時に明暗を分

ける。自公民か民主党を中軸とする野党連合か、爾来の選挙戦とは趣が大い

に異なる。二大政党制への序曲が既に始まっている。・・・


地味な党人事に盟友・文教族・論功行賞の組閣に新鮮味無し!

2008年09月24日 | Weblog

噂の顔ぶれは内定通り決まる段取りだ。人事もお祭り騒ぎの域を出ない。

政治空白は埋め難く後手 後手の対応では有効な手は打てない。所謂、遣り手

の御方々は旧来のそれこそ“古典的手法”を駆使する典型の方々だ。民主党・

野党に向ける“古典的云々”の文言がそっくり御返し出来る。内政外交のこの

非常時に内向きの論争に明け暮れる日本の政界を憂慮する国民は冷めた眼

で観ている。今日の夕刻には第92代麻生総理が決まる。党人事も組閣も今日

中に決まる。大手術が必要な日本政界に旧態依然の対応と人事では期待も薄

い。日本の未来の明るい展望は旧来型手法を脱して新しい政治の地平を切り

拓く斬新な手法を駆使して疲弊した制度機構を抜本的に改革する事にある。官

僚組織・制度を喫緊に対応出来る様に知恵を働かせて上手く駆使し、暫時 懸

案を解決する。同時に並行して根本から制度内部の悪しき慣習慣例を打破し

て透明度の高い国民に開かれた制度に改革し政治主導に切り替えなければな

らない。それが今、喫緊に実現しなければならない日本政界の懸案、課題であ

る。自公民・与党は爾来、疲労困憊し機能しなくなった官僚制度を部分的に い

じり 補修してきたに過ぎない。麻生政権でも その手法は変わらないと予測で

きる。政官業の癒着の構図は変わらないものと多くの国民は観ている。今回の

麻生政権の党人事、組閣も その域を出ない。旧態依然の手法が駆使される

事が予想される。だから政界のチェンジが必要だ。政権交代の必然性は、そこ

にある。日本政界の一大刷新だ。過去に数多の不正、偽装、瑕疵、疲弊、癒

着、談合、後手 後手の対応・対処で被害を拡大してきた。それ等は 制度その

もの の疲労疲弊、機能しなくなった証左であると同時に人選・人事によるもの

が寧ろ多い。だからマクロ的人事刷新、チェンジが必要だ。衆院解散総選挙

が、その機会である。私たち国民は日本の未来に展望を持つ選択権を握って

いる。その意義は大きい。責任を持って選択したいものである。・・・

付記:麻生政権の党人事と組閣は解散総選挙の布陣である。お友達と文教族

と論功行賞の布陣である。党人事名と閣僚名は今夕刻、決まるので割愛する。

 


麻生政権 後期高齢者医療制度見直 が 短命内閣となる?!

2008年09月23日 | Weblog

根幹は変えない、拙いところがあれば、そこを手直しする。自公民・与党

は集約した形で公言してきた。ところが手のひらを返す様に 根幹から見直す

と舛添厚労相は突然、表明した。町村官房長官も根回しもせずに独断だとコメ

ントした。自民党総裁で次期総理が予約?されている麻生総裁の了解を得て

いると舛添氏は再度、言明した。・・・??国民の眼から見ると又か、解散総選

挙目当ての戦略だと透けて見える。時期といいタイミングといい、あまりの露骨

さは逆効果でアンチ自公民となり解散総選挙では予想外の苦戦を強いられる

事にもなりかねない。国民の眼は節穴ではない。茶番劇的パホーマンスに現

(うつつ)をぬかし麻生効果で人気投票する程、国民の知力は劣ってはいな

い。“政治は生活である”、ある一面、真理を衝いている。それは政治の側面で

あり命題でもある。そこから演繹して“政策そのもの”で判断し投票する。喫緊

の生活に根差した実現可能な<政策>提示の良し悪しで政党を選び投票す

る。政策と表裏一体の財源も与野党のネックである。消費税の是非を含む埋

蔵金?の精査、独立行政法人、特殊法人、特別会計等の整理統合で明確な

数値を示しての論戦を国民の前で展開してほしい。その是非が勝敗を決する。

財源に麻生総裁(次期総理)は埋蔵金?の活用を示唆している。小沢氏は道

路特定財源を含む無駄の精査で1割に当たる 22兆円 という明確な数値を打

ち出した。政策マニフェスト に具体的は22兆円の内訳が示されると思う。麻生

氏も埋蔵金の何処をどう精査して捻出するのか、政策マニフェスト に明示する

であろう。何れにせよ注視したい。来る次期衆院解散総選挙は、文字通り天下

分け目の熾烈な決戦となる。爾来の類似の選挙とは趣が相等 異なる。最後の

チャンスと捉え 全政治生命を賭ける小沢氏 に対し 天命を果たす戦い と位置

づける麻生氏。双方の激戦は選挙当日まで与野党を二分する激しい論戦が予

想される。天下分け目の天王山と位置づける民主党!と 修復 立て直しを訴え

る自民党!その何れに凱歌が挙がるか国民の厳しい審判が待ち受けている。

自公民・与党にとって致命的となる一つのファクターが 例の 後期高齢者医療

制度 の見直し だ。出したり引っ込めたりして右往左往したら、それこそ本物の

敗因に繋がる。公言したからには引っ込めたら元も子もない。敗北一直線だ。

抜本的見直しの骨子は、75歳で線引きしない、年金から天引きしない、世代

間相応の負担で格差を無くす等々である。高齢者の反感を買った年齢で線引

きしない、とか年金からも天引きしない、と言う税金5、現役負担4、高齢者1の

割合は堅持、という事になろうか。果たして、その事が選挙戦略に功を奏する

のか、一度受けた傷は容易には癒されない。75歳以上の高齢者は冷静な眼

で凝視している。選挙が終わると元に戻すかも知れないと疑心暗鬼だ。疑いの

眼は晴れない。その事も念頭に置いての今回の 見直し なのか、疑問が次か

ら次へと湧いてくる。選挙期間中、後期高齢者医療制度の見直しを前面に出し

て選挙戦に打って出る自公民は高齢者から果たして歓迎されるのか大きな賭

けに出た。・・・ところが麻生総裁(総理)の文言で気になるのが、“民主党は何

でも反対”、“古典的手法云々”、“責任政党と言えるのか”、“成熟した国民政

云々・・・”等々の自画自賛の域を脱していない事である。<総理の風格>に

問視せざるを得ない。民主党だって政権が担える政党だと大方の国民は心

から思っているのだが。その決着は次期衆院解散総選挙で白日の下にる。

 


麻生支持率40%台では政権交代が濃厚 麻生効果無し!

2008年09月22日 | Weblog

麻生支持率が お祝儀効果も含めて50パーセント台だと現政権維持に変

動はない。総裁選直後の世論調査の結果が40パーセント台だと政権交代が

現実となる。国民的人気、秋葉原効果も世論調査に反映しない。大方の政治

通の予測である。一国の最高責任者が総理である。不用意な発言は許されな

い。失言癖がある麻生氏では日本の顔として政治は任されない、と国民は思い

始めている。それに引き変え小沢氏はプリンシプル・原理原則・主義が不変不

動で固い政治信念の持ち主である。昨日の所信表明演説でも、今朝の新聞で

も、その事が証明された。麻生氏と小沢氏では党首の顔としても風体でも小沢

氏が一枚上で凱歌が挙がる。一日の長がある。誰の眼にも その事は一目瞭

然だろう。政治の起伏を体験した自らのスタンスを弁えている。自らの立ち居

振る舞いを心得ている。政権奪取の最後のチャンスに全政治生命を賭けてい

る。全力投球している。国民の眼にハッキリと その事が映っている。長引いた

総裁選は中盤以降、中弛みで国民の関心も薄れがちになった。かえって逆効

果となった。お祭り騒ぎとしか国民の眼には映らない。内外から突き付けられ

る喫緊の問題にも対処出来ずに右往左往している無様に、国民は辟易した。

もう政権は任されないと断じている。二度の政権放棄、農相の辞任、事務次官

の更迭、数多の続出した不祥事の数々、もう止まるところを知らない。政権交

代しかないと国民は思い始めた。政権に かじり付き その救命に余念がない。

最後の悪足掻(わるあが)きに見える。既得権の擁護に必死である様に見え

る。挙げれば限がないが、何れにせよ小沢氏に軍配が上る。小沢VS麻生では

貫禄でも小沢氏が上である。政策と遂行能力、統率力でも小沢氏が一枚、上

である。解散総選挙の結果が、どう出るか国民の厳しい眼に晒されている。多

くの政治通・識者は政権交代の可能性を示唆している。自民党苦戦、民主党に

若干、有利、と断じている。吉と出るか凶と出るかは蓋を開けてみない事には

断言出来ないが予想家の的中率は五分五分と言うところか、何れにせよ自民

党の苦戦は免れない。・・・

 


民主党 小沢氏再選 政権奪取に全力投球 最後の賭けに出た!

2008年09月21日 | Weblog

民主党は党首に小沢氏を再選した。小沢代表は政治家としての政治生命

を賭け政権奪取に最後の決意を表明した。

― 9の“所信表明”演説が明日の新聞に詳細は掲載されると思うので割愛 ―

日本を変えるラストチャンスだと悲愴なまでの決意を述べた。党利党略を排し

日本の未来に新しい展望を拓く政権構想・所信表明演説を発表した。自民党

の低調な総裁選の茶番劇的パホーマンスと違って真に日本の将来に思いを馳

せる意欲の程が伺えた。総裁選とは真剣味が一味も二味も違う。明日 誕生す

る麻生新総裁とは鮮度差が天と地ほど違う。4度目の総裁候補の麻生構想は

爾来の政策の踏襲で新鮮味に欠ける。具体的な処方箋もないままに経過して

いる(テレビでの地方遊説を視聴して)。眼先の応急手当の感を拭えない。サプ

ライズがない。それに引き換え小沢構想は明確な方向を示し具体的政策の手

がかりを与えた。党内で小沢構想に沿っての“政策マニフェスト”に反映させる

段取りになる。構想そのものが具体的で分かりやすい。新鮮味が有り期待が

持てる構想である。それに引き換え政府・与党は内外から押し寄せる経済・金

融恐慌に明確な手が打てない。打たない、そういう喫緊の問題に対処しない

で、総裁選に全力投球?!している。国民の喫緊の死活の生活問題に対処で

きない。しない。国民から遊離している。お上の総裁ポストを巡っての争奪戦に

余念がない。2度も総理の座を投げ捨て鬼門化している農水省の大臣までも

責任を放棄して辞任した。あまつさえ事務次官も更迭した。政権担当能力が無

いに等しい 体たらく である。あっさり民主党に政権を譲り下野すべきだ。もう、

多くの国民は、そう思っている。政治通の識者は小選挙区では自民党は苦戦

すると予測している。多めに見ても五分五分だと断じている。むしろ民主党に

凱歌が挙がると予想している。いよいよ政権交代が現実味を帯びてきた。内外

の負の循環を列挙すると・・・

●米国発世界的金融危機への対処(一説によると<6200兆円>規模の危

機、政府・日銀の応急的対処で済むのか、真の危機は、これからだと専門家・

アナリストは分析している・・・)

●直近では汚染米の被害拡大 偽装問題、食の安全を脅かしている

●年金・・・消えた年金、消された年金、標準報酬月額の改ざん(社保庁の組織

的関与 ―― 舛添厚労相が“推測”と言明 ――)

●後期高齢者医療問題(解散総選挙目当ての見直しを言い出した・・・国民は

それを見抜いている、騙されない・・・)

●社会保障改革(年金、医療、介護等々)

●財政再建(緊急、中長期展望による財政規律等々)

●公務員制度改革(数の削減、天下り禁止等々)

●新テロ特措法改正案(インド洋上の給油等・・・)

●消費税増税の是非

●その他

■付記:麻生幹事長は内政外交に著しい違いがある民主党に日本を任せたら

日本はダメになる、と訴えているが果たして、そうだろうか、山積する内外の問

題に有効な手が打てないまま、未解決の問題を残しておいて国民に訴えても虚

しく響くだけだ。寧ろ上記の●印の未解決の問題が山積している。その解決が

先決だ。以下の問題も喫緊に解決しなければならない。・・・

※国民の審判を受けていない政権に内外の諸問題の解決を任せてよいのか

※政治空白で国民生活にシワ寄せ来ているのに総裁選に現を抜かしてい

※官僚主導から民意を反映した政治主導への転換が必要

挙げれば限がないが、これ等に的確な処方箋がないままに時間だけが経過し

ている。それもこれも官僚主導で“官僚栄えて、国滅ぶ”の現状打開が喫緊に

取り組むべき問題であり日本の現状である。民主党の機構改革・構想・主張の

様に官僚制度という“仕組みそのもの”の改革が必要で、それなくして政治の実

を挙げる事はできない。総裁選で組織をいじるより人の改革をする方が先決だ

と主張している候補者も居たが、そんな生ぬるい遣り方の“部分修正”では永

久に解決しない。現行の日本の政治機構を改革する事にはならない。その事

を共通認識して抜本的改革に取り組むべきである。


太田農水相の辞任は解散総選挙の戦略?!

2008年09月20日 | Weblog

続々、頻発する不正・職務怠慢・持ちつ持たれつの馴れ合い、悪の連鎖

の総決算として頻出! もう、どうにも止まらない! 新聞紙上を賑わす不正の

オンパレードの連日である。それにも関わらず、懲りずに、政府・与党の正当

性を喧伝する。もう一度チャンスを与えてくれと懇願する。総裁選が、その象徴

だ。高邁な政策を掲げて私だったら、こうする、と訴える。何だか白々しく響く。

言うこと為すことに整合性がない。政府・与党は一体となって政策を遂行してき

たはずだ。その結果が、この無様(ぶざま)な体である。“自民党をぶっ壊す”と

言う小泉流のワンフレーズの再来・復活で煽動するポピュリズムが今度は色合

いを変えて“霞が関をぶっ壊す”と言うフレーズに変わって再登場した。郵政民

制化は小泉流ポピュリズムのワンフレーズでの政治の初体験だったから功を

奏した。二度ある事は三度とはない。肝に銘じたいと思う。国民は政治の試練

で視る眼が肥えてきた。そんなに単純ではない。候補者が提示する実現性可

能な喫緊の政策を吟味して投票行為をする。自国の国民の知的レベルの高さ

を認識すべきである。選挙前になると心地よい文言を並べ立て“清き一票”をこ

の私に、と懇願する。心身一体となって真摯に訴えている姿勢は自ずと分か

る。この候補者なら過去の実績からして、あるいは未知数だが、その真剣さ か

らして私の要望を実現してくれそうだ、と判断して投票する。弁舌爽やかに立て

板に水でなくても実績、実行力を判断して投票する。お決まりの既定的様相で

は単なる日程の消化戦としか見ず、高みの見物を決め込む。総裁選が序曲な

ら本命は衆院解散総選挙である。それに影響するとあっては穏やかではない。

座して黙する訳にはいかない。早々と辞任を薦めるのが政治の常道である。太

田農相の辞任は政府・与党の暗黙の了解で為された。政治家は、そういう覚悟

が必要である。政治の非情さである。・・・

 


政策通で統率力・遂行能力が有っても品格が無ければ失格!

2008年09月19日 | Weblog

その分野の専門家で、政策通で、遂行力が有っても、人間としての品格

が無ければ 大臣は失格 である。放言癖があり失言癖があり、しばしばマスコ

ミの餌食となっては、国民は信用しない。一国のその分野での最高責任者であ

る。内閣総理大臣の管轄下にあるとは言え不用意な失言・放言は許されない。

国民から選出された選良だから それなりの品格と品位を持って政治にあたら

なければならない。汚染米・事故米の不正な転売問題で農水省の信頼を著しく

失墜させた。責任を執って辞任するのは当然である。むしろ遅きに失した位

だ。―― 後任は、暫く町村官房長官が兼任 ―― 農水省が喫緊に取り組まな

ければならないのは、不正を断ち切り複雑な転売ルートを精査して単純化、明

確化する事である。中間業者・ブローカーの介入を排除す事である。対外的に

はWTOのミニマムアクセス米を一時、凍結して輸入しない事である。食の安全

確保が第一である。安全・安心の命の保証が何にもまして最優先されるべき事

柄である。表題の品格・品位に触れると、その遠因は官僚政治の成れの果て

の顕現である。官僚任せの馴れ合いの帰結である。政治が金属疲労ならぬ人

間疲労をきたし衰退を招く。何事も長期に独占すると、人間の業として、必ず瑕

疵が続出する。不正が頻出する。悪が頻発する。悪の連鎖が無限循環する。

心に緩みが出て不用意な発言となって全面に顕現する。どの閣僚にも言える

事だが特に目立つ方がいる。当然、マスコミが見逃すはずはない。国民の目線

に立つと当然である。国民によって選ばれた選良なのだから・・・。国を代表す

る大臣、閣僚、国会議員は、それなりの自覚と責任で人間としての品位を保ち

品格ある行動をすべきである。少なくとも最低限の行動規範である。今回の太

田農相の辞任は、その事を考えさせる契機となった。・・・

 


総裁選 明確な“国家像”提示から演繹して個々の政策はある?!

2008年09月18日 | Weblog

個々の政策の羅列では、この国が何処を目指しているのか皆目 分から

ない。明確な国家像なき政策は無意味で無きに等しい。中福祉 中負担 と言っ

ても国家像が観えて来ない。中長期を見据えて世界の激変にも耐え得る 国家

ビジョン を提示しない事には個々の政策が優れて喫緊に要請されている事で

も不信感は拭えない。どの候補も政策は列挙しているが国家像は見えない。羅

針盤なき航海に等しい。何時、何処に、辿り着くのか分からない。だから不安で

安心出来ない。国民も醒めた(冷めた)眼で見ている。巷の人は言ってのけ

た。麻生氏に決まり(総裁)なのに地方遊説は単なる消化戦だと・・・。高みの見

物を決め込んでいる。半ば冷笑的に見ている。日本の国会は、衆院では自公

民が多数を占め自民党の総裁が総理になる仕組みである。だから総裁が即、

総理になる。その人が果たして一国を任せるに足る人物なのか?・・・。失言癖

で言葉に重みが無く軽い風体の麻生氏は総理の器に相応しいのか、一考を要

する。一国の総理が独特の個性、では済まされない。日本の代表である。世界

に向けての日本の顔である。泰然自若として何物にも動じない頑とした ぶれな

い 人物、それでいて確かな“国家ビジョン”を持ち果敢に政策を遂行していく<

統率力>、それが総理の条件だ。爾来の制度が綻(ほころ)び、スピードが要

求される世界の趨勢に伍していける制度設計、それを創出できる人物が、これ

からの日本を背負う総理の資質である。さて、そういう観点から見ると一政党

の総裁が総理になる仕組みそのものをも変えていく時期に来ている。次期衆院

解散総選挙がその端緒、序章になる。賢明な国民は制度疲労、綻び、歪が続

出、噴出している現状を打開する手を喫緊に打つべきである。それが来る衆院

解散総選挙だ。明確な意思表示で投票行為をし、新たなる地平を切り拓いて

いくのが現状の疲弊した日本を変えていく契機になる。初めに“国家像・ビジョ

ン”ありき、それを達成する為の具体的な政策があり施行する。国民の安全・

安心の日常があり生活の充実がある。政治は、その為にある。即ち、明確な

“国家像”の基に、その実現の為の政策があり、遂行する。安全、安心、福祉

の日常生活の実現になる。――【国民の“安全・安心・福祉”の生活実現の為

に“政治”はある】――その実現の可能性に賭けて総理は選出したいものであ

る。


AIGへ9兆円融資 米FRB 日銀5兆5億円を市場へ!

2008年09月17日 | Weblog

リーマン・ブラザースの経営破綻に端を発し米金融界に衝撃を与えた。次

なる危機のリスクを指摘されたAIGに米政府は支援を決定した。FRB(米連邦

準備制度理事会)は米最大手保険会社AIG(アメリカン・インターナショナル・グ

ループ)に対し約9兆円(=850億ドル)の融資を決めた。対価として米政府は

AIGの株80%を取得し管理下におく。実質的に政府管理下で再建を図る事に

なる。過去にも類似の事例で政府管理下に置かれた政府系住宅会社と公社が

ある。ファニーメイ(住宅金融会社の連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦

住宅貸付抵当公社)である。FRBは“無秩序な破綻は金融市場の不安定さを

一段と増幅させる”と指摘し今回の融資は<経済混乱を最小限に抑え秩序あ

る方法でAIGが特定の事業を売却するプロセスを容易にする為である>と強調

した。融資期間は24か月とし同社の一部子会社株を含む資産を担保とした。

返済資金は資産売却で捻出するとした。当然、経営陣は責任を執って退陣す

る。・・・日銀は、その影響を最小限に食い止めるべく市場の混乱を回避する為

に5兆5千億円の支援を決めた。・・・世界的悪の連鎖で金融市場は混乱してい

る。グリーンスパン氏は「100年に1度、有るか無いかの経済・金融事件であ

る」と危機的声明を発表した。自己防衛の為に金融業界の貸し渋りが起き企業

の資金繰りが困難になり賃金の凍結、現状維持で経済は停滞する。物価は上

昇し経済は疲弊する。それは即、日常の私達の生活に直結する。対岸の火で

は済まされなくなった。無駄を省き質素な生活を余儀なくさせられる予感がす

る。世界の善悪の連鎖は即、私達の日常生活を直撃する事を証明している。

私達、庶民も、そういう心構えを今後、益々、強いられ事を覚悟すべきであ

る。・・・


日本を救う諸提言 社会保障・食糧自給・雇用・環境・エネルギー

2008年09月16日 | Weblog

リーマンブラザース(大手米証券)の破綻に見る世界の金融業界の

機! 連動する株価の暴落! 悪の連鎖は瞬時に世界を駆け巡る。打つ手

しの現状に世界は狼狽している。この日本にはバブル後の金融界立て直し

の経験を持つが今回は、それさえ援用出来なかった。人類史上、未知の初体

験である。世界の頭脳を持ってしても解決できない未知との遭遇である。日本

法人も個人業務を停止、法人のみ稼働させている。かかる状況に世界の現状

は資源争奪戦、囲い込み、持てる国の誇示・威力を発揮、自国優先防衛で輸

出制限、地下資源を強大な武器に頑として自己主張し譲らない。ロシアとグル

ジア問題が象徴的だ。世界は、かつての東西冷戦の様相を呈してきた。一発

触発の危機にある。かかる不安定で流動的な世界の情勢に日本は打つ手なし

の体である。内向きの政治志向では世界から見放される。総裁選であれ衆院

解散総選挙であれ政権交代が射程内に入ってきた。最優秀と言えども長期政

権は何時か滅びる。瑕疵や綻び歪みが露呈するからだ。国民も又か、と嫌気

がさし政権交代を加速させる。・・・が、長短には拘らず信頼に足る、政権担当

能力に長けた政党を選ぶであろう。何れにせよ日本の現状打開には表題に挙

げた具体的な政策施行が必要だ。中身の検討は何時の日にかするとして、ど

の政権がこの日本を担っても、年金、医療・介護等の「社会保障」の具体的政

策と食糧自給率を6~7割に高める政策で農村の自立、地方の再生が喫緊に

取り組まなければならない問題である。正規雇用と非正規雇用、アルバイト、

臨時一時雇用等の精査で生活の最底保障を確立し生活保護者との対比で納

得のいく政策を確立する事である。日本の得意技、世界に先駆けて開発した諸

技術で環境問題に取り組み成果を挙げる。太陽光の効率的利用(税制面の優

遇等)、水力発電、潮干利用の発電、風力発電(人家、集落に悪影響のない場

所特定に配慮して)で効率的エネルギーの創出で資源小国の負の面をカバー

する。そういう政策が日本の現状打開に喫緊に必要な政策である。世界の歪

に左右される事なく日本独自の政策が今こそ要請されている。・・・