・「天皇を日本国の元首」とか ・「国防軍」などと保守色が濃厚な憲法草案を自民は決定した。民主党との対立軸を明確にする狙いがある。・・・
・「日の丸」(日章旗)を国旗、 ・「君が代」を国歌、 ・「集団的自衛権」の行使を容認などと次期衆院選を意識しての決定である。サンフランシスコ講和条約発効から60年の節目に合わせたものである。9条1項の「戦争放棄」は残し、「自衛権の発動」を妨げるものではない、と明記した。・・・苦肉の策である・・・。 ・「集団的自衛権」の行使の条項では、<何らの制約もなく発動を行使できる>、と付記した。又、緊急事態条項を新設し首相の権限を強めた。即ち、「テロ」、や「大規模災害」時への態様である。その他、多々あるがハードルは高い。 衆参両院の3分の2以上の賛同を得て、しかも国民投票で過半数の賛成を得なければならない。改正案のポイントを纏めると・・・
●前文
・日本は「長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇をいただく国家」
●天皇
・天皇を国家の「元首」と位置づけ
・国旗は日章旗、国歌は君が代
●安全保障
・国権の発動としての戦争放棄、自衛権の発動は妨げない
・首相を最高指揮官とする国防軍の保持
●国民の権利義務
・国民は「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚」
・選挙権は日本国籍を有する成年者に
●国会
・二院制は維持
・衆院の解散は首相が決定する
●その他
・財政の健全性は「確保されなければならない」と義務付け
・武力攻撃や地震など緊急事態において、内閣は法律と同じ効力の政令を制定
・憲法改正の発議要件を衆参両院それぞれの総議員の過半数での決定に緩和
などとしている。私達国民が沈思黙考する時期に来ている。