例年になく事務次官、実質的省庁のトップ級の人事が慌ただしく入れ替わ
っている。次期民主党政権の誕生を見越しての保身の術の象徴である。官僚
主導から政治主導を掲げる民主党の一大改革の悲願が達成され様としている
からである。その政権公約の実現が真近に迫った。明治維新以来の改革の夜
明けが近づきつつある。全ての国民の悲願が実現され様としている。――・・・
戦後の驚異的経済復興に多大に貢献し寄与した優秀な官僚の力量は大いに
評価されるべきである。官僚在っての日本の復興である。衆目の一致した評価
である。その自負も理解できる。ところが長期の安定?政権にドップリと浸り事
なかれ主義に陥り、ぬるま湯に浸かっていては、人間の業の然らしめるとこ
ろ、堕落していく。と言うより、世界の趨勢、激変、変貌についていけない。賞味
期限が切れた。だのに時の政権に しがみつき省益・権益を死守する暴挙は許
されない。政治家は頻繁に変わっても官僚は不動のその地位に生涯を捧げ
る? そういう構図が許されるはずはない。国民の生活を最優先して守る、と
いうより自己の省益・権益、保身に汲々とする。それが許されないのである。―
―・・・“政治とカネ”も「国の骨格」を志向する<政治理念>と、それに基づく 政
策の実現 の “手段” として蔑(ないがしろ)に出来ない。しかし、それのみに
矮小化した攻撃の泥試合では政治の本質を忘れた瑣末な論争にしかならな
い。大局を見ての本質的中長期ビジョンを示しての論争こそが政治の使命であ
り王道である。それには政治のプロ・職人である政治家主導による真の政治の
実現に待つしかない。この国の骨格・グランドデザインを描いて明確な方向を
示しその実現の為には技術職人である官僚を使いこなす技量が政治家に求め
られている。ずる賢い狡猾な官僚の掌(てのひら)で操られては政治家失格で
ある。官僚叩きより国民の目線で官僚の力量を駆使する真の政治主導にシフ
トし在るべき政治の姿を国民に示すべきである。これが今回の政権交代の真
の意義である。政策で勝負する云々も敵失の攻め合いでは政治とは言えな
い。大局に立った国の骨格で勝負するのが政治の使命である。国民もその事
に気づき始めた。マクロ経済の理論・理念に立った国の方向を示しそれへの到
達が個々の 政権公約・マニフェストであるべきである。マクロから導き出された
政策の演繹的手法が今、問われている。次元を変えて観ると知の集合体であ
る官僚の知恵・力量を最大限に駆使する能力・技量を持った人が政治家であ
り、その資格者でもある。民主党政権に期待するのもその力量を買われての
一面がある。長期の一党独占的政治支配から脱し、ぬるま湯から抜け出して、
新生民主党政権の誕生に期待するのも国民の悲願である。
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