1.(母)・・・付記:次第に衰え行く「認知症」の母!
昨日も行った。毎週1.2回、訪れている母の居る施設に・・・。丁度、昼飯の時間であった。ここ2,3カ月は眼を閉じて静かに車いすに座った限である。今までは自分の手で食事を摂っていたが最近は施設の介護士の厄介になっている。次第に衰えいく母の容態に、人間の空しさを感じる。健常の頃のあの活発な母の姿は、もうどこにも無い。寂寥がふつふつと胸を打つ。施設を訪れる度に人間の生涯の在り方を考えさせられる。並み居る方々も似たり寄ったりで、とんきょうな声を発する方も居られる。“先生よー、先生よー”とホールいっぱいに喚き叫ぶ方、様々な異形の声を発して人間の集団とは似ても似つかずの様相を呈する。訪れる度に“人間の尊厳”をまじまじと考えさせられる。母は心の中で何を考え思っているのか、考えを巡らす時に遭遇する。・・・もうそういう事にも慣れてきたが、永遠?に、“人間の尊厳”、“人の在り方”を問う連続の日々が続くであろう事を実感する。でも母よ!何時までも長生きして“自分の人生を全うしてください“と祈らずにはいられない。貴女の子の切実な願いである。