世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

更け行く秋の夜 旅の空の~ 旅愁 に想いを馳せて!!

2006年10月31日 | Weblog

前哨としてヴェルレーヌの高名な詩から奏でる・・・「秋の日のヴィオロンの溜息の ひたぶる に心悲し<うらがなしい>~」・・・記憶は定かではないが青春期に意気揚々として "ひたぶる" に暗唱した一齣である。  注:ひたぶる(頓・一向)=一途なさま。向こう見ずなさま。・・・

「秋の歌」(「土星びとの詩」より)/ポール・ヴェルレーヌ

・・・《原詩を直訳》・・・

秋の ヴァイオリンの 長いすすり泣きは 単調な物憂さで私の心を傷つける。息苦しく青ざめた すべて、時を告げる 音の鳴るとき、 私は昔の日々を思い出し そして私は泣く。そして私は去って行く 意地悪い風に 運ばれて こちらに、あちらに、枯れ葉の ように。・・・

【注釈】上田敏の名訳で有名なヴェルレーヌの詩「秋の歌Chanson d'automne」である。邦訳・翻訳に際し原作以上の名訳とされているが一語一語の字句の解釈の相違で賛否両論があるが省略させてもらう。・・・

さて、秋を代表する名歌・・・『旅愁』・・・原詩は次の通り―

 Dreaming of Home and Mother Dreaming of home, dear old home! Home of my childhood and mother; Oft when I wake 'tis sweet to fine, I've been dreaming of home and mother. Home, dear home, childhood's happy home When I played with sister and with brother, 'Twas the sweetest joy when we did roam Over hill and thro' dale with mother. Dreaming of home, dear old home, Home of my childhood and mother; Oft when I wake 'tis sweet to fine, I've been dreaming of home and mother.

『更け行く秋の夜、旅の空の、わびしき思いに、ひとりなやむ。恋しやふるさと、なつかし父母、夢じにたどるは、故郷(さと)の家路(いえじ)。更け行く秋の夜、旅の空の、わびしき思いに、ひとりなやむ。』 ~以下、略。

【注】:作詞の犬童球渓の「旅愁」の舞台は丹波柏原の八幡神社の森の社。軍国色濃厚な当時の世相を反映し赴任中の音楽教師の追い出しの一幕に「心痛め夢破れ~」としたのである。秋の夜長に青春時代を振返ってみるのも心の休養には良き栄養剤となる。原詩を翻訳してみるのも頭の体操になり恰好の資料で頭と心には一挙両得だ。暫し世知辛い世相を離れ一服の清涼剤を堪能しよう!・・・

 


学力と規範の深化ある教育基本法改正の論議を!

2006年10月30日 | Weblog

今日の教育基本法改正の与野党のやり取りを拝聴して思うことは憲法と教育基本法との相関性に議論の比重が置かれた感は否めない。手続き論を含め上位法とか下位法の関係、上位から下位が導き出される、包括的に縦横・前後関係の位置づけ等に終始している様な論戦に思えてならない。確かに理念法としての包括的な大計としての指標を示すのが「~基本法」の性格である、と思うのだが現実に生きて働く様にも、すべきである。現場の末端まで対処できる指標としての基本法として機能できる様に改正すべきである。即ち、抽象化された条文にするのではなく具体的な指標として臨機応変に自在に応用できる法でなければ絵に描いた餅としての飾り物的基本法、と言われてもしかたがない。制定以来、一度も生きて機能した事がない法では何の為に制定したのか―異論は有ると思うが―(話は前後するが)、何故、今、改正なのか、今一、スッキリしない。・・・教育関係の下位法に具体的に条文化すればよい、それが法制論の在り方である、という理屈・理論も分かる。ならば何故、理念法であるべき基本法を早急に改正すべきなのか?不透明であり、分かりにくい。改正の意義・・・、戦後60年余、文化・科学の長足の進歩で世界、世の中、社会の激変に対応できる諸制度の改変を迫られている現状に対処すべく機能する制度に改正すべきである、とその意義を説く。ならば機能しなくなった条文のどこがどうなのか、どの条文の何処をどう改善すべきか、明確にすべきである。或いは条文の全部・一部修正ではなく条文の加計・挿入である、としたならば、その部分を集中的に議論してほしかった。「学力」(少資源国、日本が世界の最先端技術の向上に見合う必須の修得条件)もさることながら「規範」の修得・体得に力点をおき「学力」と「規範」の具体的条文化に時間の大半を費やしてほしかった。今、日本の現状に最も欠けているのが「心の教育」、「心の規範」の修得・体得・養成である。その中身・内実に論戦を展開してもらいたかった。「美しい国へ」を志向するならば美しい日本語?で「道徳・人倫」の涵養にこそ時間を割くべきであり喫緊の課題なのではなかろうか!上位法から下位法への論理的・哲学的定立を教育の根本法たる「教育基本法」の制定に生かすべきである、と思った。50時間も60時間もかけたから、もう、そろそろ今国会中に成立させるべきである、とのスタンスは早計・早急すぎる。国家の大計を決する教育の根本法たる「教育基本法」改正には、もっと慎重にも慎重を期して制定すべきである。・・・(今日の国会論戦を拝聴して)


男の美学を極めた新庄剛志!その劇場が遂に終幕!!

2006年10月29日 | Weblog

底抜けに明るく天真爛漫なキャラクターの持ち主 新庄剛志!! 遂に球界を去る!? 日本中を虜にした男!新庄!剛志!! 日本球界に一大金字塔を打建てて去った! 奇想天外なパフォーマンスで度肝を抜き野球という真面目なスポーツにエンターテインメント性を持ち込んだ最初で最後の男!! それが新庄剛志だ!! 彼の言動の一挙手一投足は他の誰も真似の出来ない異彩を放った。日本では最初で最後の男かもしれない?! 日本の風土では傑出し難い馴染みのうすい稀なる個性の持ち主!それも新庄の持ち味なのだ! 他と峻別する異彩・異才の超個性の所持者?! それも新庄の一側面である。兎に角、日本中を興奮の坩堝に落とし入れ、湧かせてくれた類稀な才能の保持者でもある!! その新庄が日本球界を去る!寂しさのあまりファンは心にポッカリと穴が開いた様な寂寥を禁じえないであろう。日本シリーズ5回戦、王手を賭けた7イニングからのバッターボックスの新庄は涙、涙、また涙、で、ボールが翳み無情にもバットは豪快に空を斬った!それでも万余の観衆は惜しみない拍手を送った!! 絶句! また絶句!! 中日対日ハム戦。最後の忘れがたい場面である。当の新庄も感、胸に窮まったのであろうか、暫し沈黙。下をうつむいてダッグアウトへと消えた。球界を去る寂しさとファンへの感謝の気持ちが錯綜し止めどもない涙が溢れ出た。男 新庄の 男の美学 で最後の終幕を飾った。その場面は終生、ファンの脳裏に焼きついて離れないであろう。さらば新庄!楽しかったシーズン!ありがとう!!・・・

 


現実対処を最優先し理想と現実の乖離の是正を!!

2006年10月28日 | Weblog

教育に関する政府・与党の各種審議会の構成メンバーを拝見すると国のトップ、専門機関・集団の所属の方々ばかりである。教育の国家大計を決める機関ならば納得がいく。中長期の国家ビジョンを打ち出し百年の長期に耐え得る理想・理念を樹立するのがその役目だからである。――懸念される事は、数多ある教育に関連する各種専門審議会の整合性を執り統一ある見解で打開策が打ち出せるかと言う事である。・・・例えば、党サイドでは与党の「教育に関する審議会」、自民党と公明党の各党の「教育に関する審議会」、省庁サイドでは文部科学省の「教育に関する審議会・・・中央教育審議会、他・・・」、内閣官房正副長官サイドの「教育に関する審議会」、首相補佐官の「山谷~教育再生審議会」、首相官邸の「教育再生会議」等と過去の臨教審等の実績の積み重ねの加味等々・・・、それ等の整合性、縦横に関連しあっての一点に収斂していく、その過程が不透明でスッキリしない。つまり国民に見えない、という事である。首相の教育に関する所信具現の為の力量ある強力な音頭とり、リーダー役が誰なのかも不明である――。ここ数日間、マスコミ、新聞紙上等で連続して取上げられているので詳細は省略するが審議会のメンバーに教育現場の担当者<今回の場合は三年担当の学年主任教諭>(校長・教頭ではなく)を構成員の一員として配置してもらい現場の切実な声を聴いてもらいたい事等である。国家の大計を設計・樹立するにも現段階での教育現場の実情を反映させないと意図せぬ突発事例が発生した場合には対処・対応できない。問題点を指摘するのみに終始する。挙句の果ては責任論の擦り合いに終息するおそれさえある。今回がその例ではないのか!学校現場や教育委員会の責任に帰している。現場を無視した理念論に終始した帰結である様な気がする(偏見だったらお許しを乞う)。卒業時期をずらして月末にするとか、冬季休業期間に70時間を消化して卒業させるとか、いろいろと打開策を講じているが教育現場と行政執行側の連帯責任で叡智を結集して卒業させてもらいたい(卒業生には何の落ち度もない、正に大人の教育現場、行政側の責任である)。大人の責任で卒業させるべきである。今回の教訓が「教育再生会議」にも反映させ生かされるべきであり、生かす事である。・・・

 


造反組の復党は 政治信念 の放棄 大義 に悖る!!

2006年10月27日 | Weblog

あれ程、世間を騒がし刺客騒動まで起こして有権者の耳目を集めた方々が当落を抜きにして復党への動きに執着する言動は理解に苦しむ。来夏の参院選への危機感であり布石がそうさせるとあっても個々人の 政治信念 に悖る行為である。それでも変身(政治信念の変更)した言動に基づく行為であれば批判の余地はない。結果が全てであり、復党を果した暁には有権者の眼も違ったものになる。外連(けれん)だったのか、と醒めた眼で観る事になる。ましてや、復党への「大義名分」を連ねても言い訳にはならない。根本の基底にある個々人の「政治信念」に基づく行為になるからである。当時(1年前)を想起してほしい。郵政民営化に造反した個々人の当時の心情は自己の信念を貫く切実な思いで造反したはずだ。たとえ政治生命を断たれても貫徹する、その一途な思いで反旗を翻したはずだ。・・・もともと志を同じくする者同士が郵政民営化だけに反対したからと言って復党を妨げる理由は何もない・・・と開き直っても、そう簡単に問屋は卸さない。当時の前小泉首相は、郵政民営化を突破口に構造改革を断行し疲弊した日本の財政再建に取り組む覚悟の意義づけを郵政民営化に託したからである。それに造反したのである。その "大義" に悖る行為と言っても過言ではない。それだけではない。その "造反した政治的スタンス" が問題なのである。時が経ち、さめてきたから、と言って自己の「政治信念」に変更があるかの様なスタンスでは有権者は甘くは観ない。参院側からの誘い、党側からの要請、勧誘だとしても政治家は自己の政治信念に基づいて行動すべきだ。他方、責任ある方・指導者は日本の政治を自公民与党の政治綱領・政策でなければ改革はできない、と思うならば別の方途を考えるべきである。無関心層、無所属層、その他、新境地を開拓する余地は他に幾らでもあるはずだ。政策の末端までの浸透を徹底すべく総動員で票の獲得に乗り出すべきだ。衆院補選での公明党の捨て身の総当り的戦術に学ぶべきである。姑息な安易な方法は講じないほうが良い。真摯で地道な歩みこそ有権者は心が動く。安倍内閣は日中、日韓の外交に成功し、国内では2衆院補選に勝利した。ここで躓いては先例が皆無になる。肝に銘じて慎重に取り組んでもらいたい。国民の一人として不偏不党を貫き虚心坦懐で、そう切望する次第である。・・・

 


初秋のトワイライト・エレジー!

2006年10月26日 | Weblog

一人去り又、逝った。気心知れたアイツの影響は計り知れない位、多大だった。勤勉で一途で物事に集中する姿勢は人生の達人級だった。お迎えが、あまりにも早すぎた。善人は逝くのが速い気がする!? もう少し現世に留まって試行錯誤でもしていたら、或いは世のため人のために少しは役に立ったかもしれないのに!惜しい、と言うより悔しい。その道、一筋に生きてきた彼の人生路を振り返ってみると、その感がひとしお増す。英語の達人で、同時通訳家で翻訳家。 書の道 をも究めた多彩なマルチ人間だった。おまけに友人・親友には気配りが利く心優しい奴だった。命の洗濯に、いきつけのスナックで談論風発、とりとめのない話題に華が咲く。そして例の飲み会兼カラオケとくる。いやがうえにも盛り上がり鬱積したストレスを一気に吹き飛ばす。例会は三月に一度の割だったが待ちどうしかった。学生時代からの云十年の付き合いである。相手の美点弱点を知り尽くした仲間だ。高年齢になっても学生時代に直ぐ戻る。その頃・時分の愛称で呼び合う一時だ。全てを忘れて四方山話で時は過ぎ午前零時様!!が常道?! 帰途につくのが満天の星空の下だ。煌煌と輝く都会の光彩と静寂!そのミスマッチが又、言い知れぬ哀愁を誘う。光の放射を浴び、追われる様に薄暗い小路に入ると初秋の遅かりしトワイライトが妙に物悲しく微風が肩を掠める。直近の例会は一人足りない寂しい例会となったが逝ったアイツの冥福を祈り、その夜は静寂な時を過ごした。そして各々、家路についた。遅い夕暮れ時のトワイライトの中、物悲しいエレジーを奏でて逝った彼の冥土の終の家まで送り届けた。なぜか、その夜は足取りが重い。言い知れぬ憂鬱と青春群像が交叉して複雑な心情で床に就いた。さらば友よ!! 楽しかった日々よ!あるがとう!!・・・


NHKへの命令 国営放送 移行の前触れか?!

2006年10月25日 | Weblog

北朝鮮の拉致問題は国策としての最重要課題であり即刻、解決すべ喫緊の懸案である。全国民の悲願でもある。過日、菅 義偉総務相はNHK短波ラジオ国際放送で拉致問題に留意する命令を正式に表明した。表現・報道の自由を保障する憲法や放送法にも抵触しかねない今回の命令は内外に大きな波紋を投げかけている。かつての大本営放送の悪夢を想起させる右傾化が顕現・顕著になる前兆かと疑念が生じている。拉致問題がNHKの独立機関として自主的判断で日本の主権に関わる最重要な問題であるとの認識で独自の取り組みをしたら諸手を挙げて大賛成である。事、独立国家日本の主権に関わる人命・人権の問題である事に鑑み座視できない。日本国民全体の問題である。表現・報道・放送の自由に抵触しかねない「国家の命令」は憲法・関連法規等に違反する危険を冒しかねない。右傾化への第一歩と疑われても仕方がない。国家の介入は極力避けるべきである。電波監理審議会に諮問する、というが事前の意図はミエミエで透けて見える。拉致問題に力点を置いた意図は分かるが法治国家であるからには憲法・諸法規に抵触しない別途の方策を考えるべきだ。今年度のNHK予算に22億円を投入しそれに見合う放送内容の命令書を交付している。それに見合う命令内容とは・・・次の3項目を挙げている。

1.時事問題

2.国の重要な政策

3.国際問題に関する政府見解

これ等は抽象的で内実は暈(ぼか)しているが国家が介入しないというNHKへの配慮、独立機関・自主性の尊重の顕われであろう。今春は命令書に補足するかたちで "口頭" で「拉致問題」、「テロに関する問題」内容を明確にして命令している。NHKが半民間放送の独立機関として自主的に「拉致問題」を放送している本数は700本余に到っている。NHKも事の重大さを先刻、承知であるはずだ。国家の介入・命令書がなくても独自で「拉致問題」は継続放送し続けるものと確信する。諮問された電波監理審議会や関係諸機関は慎重審議で法治国家としての法の尊重と法令違反や抵触する様な答申は避けてもらいたい。大所高所からの答申を強く要望する。

 


懸念!議院内閣制揺らぎ 大統領制へ傾斜 危惧!!

2006年10月24日 | Weblog

一連の安倍内閣の施策を観るにつけ日本の 議院内閣制 の揺らぎ・危機を感じる。打ち出す組織・部署の誕生・新設にアメリカ型大統領制へのシフトが想起されるからである。首相補佐官5人制もモデルがホワイトハウスだという。霞ヶ関官僚主導からの脱却を急ぐあまり拙速な組織の新設・増強は「議院内閣制」の根幹を揺るがす事になる。首相周辺からは折角の首相補佐官が増強されたのだからそれを有効に機能させる為に現内閣法で規定されている―「補佐官は内閣の重要課題に関し首相に意見具申できる」―とある、その規定文言を改正し命令系統を明確にして補佐官の権限を強化すべきである、との意見がある。従来のままでは各省庁(閣僚)との命令系統が不透明である。首相官邸では苛立ちを隠さず補佐官に権限を強化する動きがある。仮に各省庁官僚への指揮命令権が確立したら絶大な権力を有する事になり「議院内閣制」の根幹すら揺るがす事になる。それでは省庁・閣僚の存在意義がなくなる。しかも首相官邸が暴走しかねない。国民はその事を危惧する。国家安全保障問題担当であれ経済財政担当であれ、教育再生担当、広報担当、拉致問題担当等と各省庁・閣僚・官僚との関連・関係等と、議員内閣制を支える与党・自公民と各組織との連動・連携等が、今ひとつ不鮮明である事等である。しかも自民党も公明党も「教育に関する協議会」を設置するという。それでは組織が乱雑・錯綜して収拾がつかなくなるのではないのか思いやられる。はっきり言明できる事は首相補佐官の役目は「黒子・黒衣」に徹する事である。「首相に建設的意見を具申して首相の施策への決断に資する事に徹すること」である。以下に議院内閣制と大統領制を付記する。

●議院内閣制・・・行政権と立法権が不完全に独立している、といわれている。内閣は議会の信任にもとづいて構成されている。内閣は議会に対して連帯責任を負う。英国と日本が、この制度を採用している。日本の場合は内閣総理大臣(首相)が国家の指導者であり一議員でもある。国会は内閣に対して総理大臣の指名及び内閣不信任案の議決の権限を持つ。内閣は国会召集、衆議院解散の権限を持つ。内閣不信任案が可決した場合は内閣は総辞職する。その対抗措置として衆議院解散をする。解散後、40日以内に選挙を行い総選挙の日から30日以内に特別国会を召集する。内閣は国会が議決した法律、予算を執行する。条約の締結、外交上の処理、予算案作成、政令制定、最高裁長官・裁判官任命、天皇の国事行為への助言と承認、国務大臣の任命と罷免、議案の国会提出、国務と外交の国会報告、行政各部門の指揮・監督等である。

●大統領制・・・行政権と立法権が完全に独立している。米国がその典型である。大統領制には「アメリカ型」と「フランス型」がある。「アメリカ型」は行政の首長としての大統領が絶大な権限を持つ。国民に選出された大統領が議会や裁判所と一定の距離をおく。身分も独立している。議会に議席を持たない。議会の解散権はないが法案は拒否できる。一方「フランス型」は大統領が国家の元首であり首相を任命する。平常時は首相と内閣に議会への対応や内政を任せ、大統領自身は外交に専念する。ドイツやロシアも類似である。

 


安倍内閣の制度新設の是非と整合性は如何に?

2006年10月23日 | Weblog

安倍内閣の諸制度の新設の意図は分かる。スピード化の世界の趨勢に伍していく実効ある効率的な組織の新設で対処していくスタンスである。先進諸国の一員として世界に貢献する日本の在り様を内外に示し実力ある日本の存在意義を氏の「美しい国へ」の建設に志向して具現化する。その為の組織の新設である。旧来・従来の組織ではスピード化についていけず官僚組織の旧弊を露呈するに止まる。人事を刷新し新しい布陣で安倍政権の骨格を形成し安倍カラーの滲み出た政策を具現化する。手始めに外交では先の日中、日韓との電撃的な意表を衝く修復に成功した。初戦・緒戦を制した。内政では神奈川、大阪の補選に勝利した。安倍氏の人気と公明党の捨て身の総当り的戦法が功を奏した。・・・問題はこれからであり来夏の参院戦が天下分け目の天王山になる。実質・実力は今後の政策具現で決まる。小泉改革の踏襲と仕上げ、山積する懸案の課題に如何なる戦略・戦術でもって成果を挙げるかが安倍内閣の明暗を分ける。その一側面としての入れ物である組織・制度は整えた。それ(組織)を『何を』(理念・政策目標・目指すべき指標、この国の容・骨格・・・)具現化する為に新設したか、不透明である。従って『何を』を明確に示してリーダーシップを発揮してほしい。それが観えないから不安であり、下手をすると不信につながる。。・・・

○首相補佐官、

○内閣官房正副長官、

○省庁(閣僚)及び関連ポスト、関連諸審議会、

○首相直属の各種審議会議、各省庁の審議会(経済財政諮問会議、財政制度等審議会、その他、多々)、

○政府税調・・・と、党関連の・・・、

●党正副幹事長、政調会長、三役、党税調、その他、党の諸会議。

それ等、諸々の組織を縦横、密接に関連づけて有効に機能させ『何を』具現化し成果として実現するかが問われている。・・・

巷の風評では―最も与党内部からも―新設の制度・部署が脈略なく乱立し整合性が得られない、との懸念の声が挙っている。小生も賛同する一人である。「政治は結果が全て」だから新設の組織をフルに活用して成果を残さないと後世の辛らつな批判は免れない。下手をすると短命内閣で終わるかもしれない。新生フレッシュな戦後生まれの安倍晋三氏が歴代総理として歴史に如何なる足跡を残して刻まれるか全日本国民は注視している。その事を念頭において頑張ってほしい。・・・

 


政府税調 党税調 各補佐官 各種審議会で何を?

2006年10月22日 | Weblog

政府税制調査会(首相の諮問機関)が人事を新たに発足する。次期会長が小泉首相時の経験豊富な大阪大学大学院教授の本間正明氏が予定されている。メンバーも一新して新顔が登場する。郵政民営化のみを独自に踏み切った小泉改革。その他の懸案は官僚に丸投げした。安倍内閣は前政府の弊害を反省し官僚主導から官邸主導へとシフトする意気込みを見せた。車の両輪として 政府税調と経済財政諮問会議(議長は首相) とが連携して相乗効果を発揮したら真の改革が実を結ぶ。期待も大である。税制と経済成長との広い視野からの相乗効果の期待である。中長期を見据えての大所高所からの大枠の提示が政府税調の任務である。かつての 政府税調 は財務省と総務省が事務局を握り財務省主税局が決定的権力を握り財務省の意向を取り入れたお墨付きの役目しかしなかった。正に官僚主導であった。一方自民党の 党税制調査会 は短期的・即効的・実務的中身の 実施時期 や 税率 等を決めていた。古い体質を今回も踏襲するとすれば永遠に政権交代がない限り元の木阿弥である。財務省は今回も前会長の続投をさせようと必死になった。既得権の擁護である。安倍首相の意向で会長は本間氏に予定された(実質的次期会長)。本間氏は 経済財政諮問会議 の創設期(2,001年)から続投してきた豊富な経験を有している。当初から「法人税改正」(税率引き下げの減税)の必要性を主張してきた。世界を視野にいれての卓見の持ち主である。増税推進派と知られている前会長と財務省、経済産業省との確執を超えて、どう改革の実を上げるかも期待されている。財務省の諮問機関である 財政制度等審議会 とのバトルにも今後、どう手腕を発揮するか、注視されている。

付記:○政府税調・・・首相の諮問機関。大枠の方針提示。懸念される事は事務局が財務省主税局と総務省が握っていて素案を作成、お膳立てして、お墨付けを与えてきた事。その税調と経済財政諮問会議とが、どう連動して効果を挙げるかが問われる。当面は減価償却の見直し、道路特定財源の一般財源化が初仕事となりそうである。前政府税調が「増税ありき」の消費税アップを是認していたが今回の人事でその方々は勇退してもらっている?・・・

○党税制調査会・・・実務としての実施時期や税率を決めていた。

○財政制度等審議会・・・財務省の諮問機関。主に歳出改革を審議。「増税ありき」で政府税調の新メンバーとのバトル攻防が懸念される。

●安倍内閣が「歳出削減」を徹底して洗い出し削減する。「経済成長なくして税収も伸びない」のテーゼを目指して『財政再建』にどう取り組んでいくかが最大の課題である。その実現に期待したい。・・・

 


『いじめ』遺書!悲痛な最後通告にしたい!!

2006年10月21日 | Weblog

若い命が絶たれる!!どんな悲痛な思いで逝ったのか!胸痛を察すると、いたたまれなく断腸の思いがする。過去に数多ある事例を生かしきれず他人様の事として見過ごしてきた関係者に怒りを覚える。当面して初めて例の頭を垂れる光景に又、遭遇する。凝りずの面々が血税の上に胡床(坐)をかいている事態は、もう最後にしたい。どんな言い訳も命を断ってからの弁解は要らない。他山の石としても予防策を即座に執るべきだ。隠匿、隠蔽の体質を払拭し縦割り横割りの全関係機関で公開し「事前対策」を執っておくべきだ(<公開する>というと又、プライバシー云々の尤もらしい理屈で糊塗する風潮があるが、それこそ排撃したい)。後手、後手では命の保障は得られない。当事者 親子の立場に立って真摯に取り組むべきだ。安倍内閣が「規範意識」を重点施策に掲げているのも納得がいく。この場合は勿論、形の上での制度的なものではなく人倫・道徳の「心の規範意識」の事だ。それが政治にも行政にも欠けている。言い訳が空々しく聞こえるのもそのせいだ。福岡にせよ北海道にせよ為政者は組織の末端まで徹底して事の重大さを浸透させるべきだ。中間組織で頓挫・中座し上層部まで上がってこないから知らない、分からない、では済まされない。日常の茶飯事から即座に上層トップにまで上がってくる体制を敷いておくべきだ。指導力の欠如を棚に上げてほしくない。マスコミ報道を視聴するにつけ、かような弁解の例を痛感する。為政者よ!本気になって取り組んで下さい!! 一国民としてお願い致します!!!・・・

付記:「いじめ」の警察庁の全国調査(2,005年度)・・・

○件数 165件。3年連続増加。

○理由:「力が弱い、無抵抗」、「いい子ぶる、生意気」、「よく、うそをつく」、「態度、動作が鈍い」・・・

つまり、自分より弱いものを<いじめ>の対象にしている。自分と価値観の違う異質なものを認めない意識が "いじめ" に向かわしている。

●大人は、日常の卑近な会話から「社会と言うものは・・・」いろいろな価値観の違う人々の集まりで構成されている、だから自分と考え方や物の見方が違うから、といって排除することは出来ないのだ、共に助け合って生きていかなければならないのが、私達の住んでいる社会なのだ、という事を教え諭すべきだ

●学校・教育機関は「道徳の授業」、「生徒・生活指導」、「ゆとりの時間」、「社会・公民の授業」、「総合学習」、「地域学習」、「社会教育」で指導し諭し徹底する。

●教育行政は「社会教育講座」、「教員研修」等で徹底して指導すべきである。不適格者は考慮・配慮して対策を講じる。その他、多々。・・・

 


現実論の安倍首相 原則論の小沢党首 軍配は?

2006年10月20日 | Weblog

論点は「憲法改正」と「北朝鮮の核実験」の2点に集中した。静かな中にも白熱した大人の論理が展開なれた。論戦を通して二人のスタンスが明確になってきた。 憲法改正 の論議では安倍首相が「現憲法は戦後の占領下で制定された憲法で自主憲法ではない、時代にマッチした憲法に改正すべきだ」、との趣旨の従来の改正の意義を主張したのに対し小沢氏は、「その主張を進めると、占領下につくられた憲法は無効だと言う方が論理としては一貫していないか」とただした。小沢氏の論調には安倍氏の復古調を警戒する意図が窺えた。対する安倍首相の反論は「今の憲法を否定するわけではない」とかるく往(去)なし、かわされた。それ以上の議論は深まらなかった。また、 北朝鮮の核問題 に対しては小沢氏が「国際社会の平和を乱し混乱された行為は許されないし、それに対し制裁する国連決議の適用には日本の法律では馴染まないし無理があるのではないのか―<周辺事態法>の適用―」とただし、たたみかける様に「周辺事態法」の適用は日本有事の場合に限る、とし、政府・与党内の同法の審議を批判した。連動して「米国に言われたから当面は適当にやろう、そんな場当たり的なやり方が国を大きく誤る」とも指摘し日本有事の場合を想定した<周辺事態法>を適用するのには無理がある、と断罪した。・・・しかし民主党の前代表の前原氏は「周辺事態法」でも適用できるし<臨検>も可能との立場を表明し執行部を批判した(某社のインタビューに答えて)・・・私見だが小沢氏の見解は正論だと思う。対して安倍首相は「直ちに<周辺事態法>を適用するとは言っていない。国民の生命と財産を守る為に、あらゆる法令を検討するのは当然ではないか・・・」とかわしてしまった。物足りないのは小沢氏の持論である<自衛権の範囲>を明確にし、論拠をはっきりさせて論破してほしかった事だ。初回にしては及第点ではなかろうか!?次回を楽しみに待つことにしよう。・・・

 


{参考資料}:「教育再生会議」の設置について

2006年10月19日 | Weblog

●平成18年10月10日・・・●閣 議 決 定・・・

1.趣旨・・・21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を図っていくため、教育の基本にさかのぼった改革を推進する必要がある。このため、内閣に「教育再生会議」を設置する。

2.構成

(1) 会議は、内閣総理大臣、内閣官房長官及び文部科学大臣並びに有識者により構成し、内閣総理大臣が開催する。

(2) 内閣総理大臣は有識者の中から会議の座長を依頼する。

(3) 会議は、必要に応じ、関係者の出席を求めることができる。

3.その他、会議の庶務は、内閣官房教育再生会議担当室において処理する。

4.教育再生会議有識者

◎ 野依良治 独立行政法人理化学研究所理事長

・浅利慶太 劇団四季代表・演出家

・池田守男 株式会社資生堂相談役

・海老名香葉子 エッセイスト

・小野元之 独立行政法人日本学術振興会理事長

・陰山英男 立命館大学大学教育開発・支援センター教授、 立命館小学校副校長

・葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長

・門川大作 京都市教育委員会教育長

・川勝平太 国際日本文化研究センター教授

・小谷実可子 スポーツコメンテーター

・小宮山 宏 東京大学総長

・品川裕香 教育ジャーナリスト

・白石真澄 東洋大学経済学部教授

・張 富士夫 トヨタ自動車株式会社会長

・中嶋嶺雄 国際教養大学理事長・学長

・義家弘介 横浜教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師

・渡邉美樹 ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO、 学校法人郁文館夢学園理事長

(注)◎座長

□第1回教育再生会議

○議事次第

▲平成18年10月18日(水)・・・総理官邸大会議室

■会次第

1.開会

2.安倍内閣総理大臣挨拶

3.伊吹文部科学大臣挨拶

4.野依座長挨拶

5.討議

6.閉会

「教育再生会議」の今後に注目したい。その都度、逐一、コメントしたい。

 


党首討論 安倍首相VS小沢党首 論戦に期待!

2006年10月18日 | Weblog

いよいよ今日から党首討論が始まる。国民の為に実りある論戦を期待する。なかんずく55年体制の中枢に身を置き古い自民党の体質を代表した老練・豪腕の小沢氏に対し新進フレシュの戦後生まれの若きエース 安倍氏がどう挑むか手腕が試される初討論である。両者共、自己の主義主張・信念を具現し政策化した著書を上梓している。安倍氏が「美しい国へ」、片や小沢氏は「小沢イズム」でそれぞれの考えを披瀝している。著書からは窺い知れない観えない心底を吐露した論戦を展開してもらいたい。特に 歴史認識、 戦後レジーム、 対中、 対韓、対北朝鮮の 拉致問題 と 核問題、 日米同盟、 靖国問題、 資源外交、 ・・・等々を あいまい戦術 にせず真っ向から論じてもらいたい。内政では都市と地方の格差拡大問題、富裕層と貧困層の格差問題、職種別格差拡大問題、教育の格差問題等、敷衍して格差拡大に対する類似・類例の政策、解決策、ニート・フリーターと正社員と臨時雇用問題、若者と中高老年の雇用問題、外国人雇用問題、少子高齢化問題、年金、福祉、医療・保健・保険・・・と、どれを取上げても喫緊に解決しなければならない問題ばかりである。特に憲法改正の5年以内の法制化と国民投票法、教育基本法改正の早期化を目指す意義、その為の「教育再生」の会議の開催等々・・・。諸々の具現化の道筋が不透明で見え難い。新設の首相補佐官5機能(早期即効性を狙っていると思うが)と関連省庁との整合性で機能していく筋道が国民に観えるカタチで提示してもらいたい。小沢氏はそこを明確にすべく論戦を挑んでもらいたい。教育に的を絞れば中曽根首相時の臨教審と森首相の「教育改革国民会議」、中教審の答申等と今回の安倍首相の教育再生の会議との一連の成果を生かしての(積み重ね、取り込み)整合性を観えるカタチにする論戦であってもらいたい、という事である。問題があまりにも多く山積しているが要点を絞って効率的能率的に明快な質疑応答で論戦を展開してもらいたい。拝聴する事によって、どの方向に之からの日本が進んでいくかが分かり期待が絶大になるものと思う。期待大である。実りある論戦を期待したい。・・・

 


ブレーク 今日10月17日は「沖縄そば」の日!!

2006年10月17日 | Weblog

"沖縄そば" は沖縄の食の定番 麺 のことである。沖縄では「すば」と呼んでいる。「そば」という名称ではあるが 蕎麦粉 は全く使用されていない。小麦粉100%の麺である。うどんの一種と考えられているが 灰汁 又は かんすい を用いていることからラーメンの一種とも考えられている。風味や食感は ラーメン と うどん の中間くらいの味である。麺の太さは うどん より細いがラーメンよりは太くて、その中間くらいの感じである。麺の断面は沖縄本島では、きしめん のように ひもかわ状(平打ち) である場合が多い。一方、石垣島など八重山諸島では麺の断面が丸く八重山諸島の 沖縄そば を「八重山そば」と呼んでいる。形の違うのは 八重山そば だけで、それ以外の地域のそばは、麺の形はほとんど似ている。それぞれに個性があり工夫をこらしている。地域ごとに地名を冠して「宮古そば」、沖縄本島では「名護そば」、「与那原そば」「泡瀬そば」などと呼んでいる。専門店もある。琉球王朝時代には王族と士族のみが食べることを許されていたが明治以降、制限が撤廃され身分に関係なく食べられるようになった。それ以後、沖縄を代表する庶民の食べ物の定番となった。ラーメンに かんすい を用いるのと同じように小麦粉に灰汁(あく、木灰の上澄み液)を混ぜてから練り、太めに切って茹(ゆ)でて熱いうちに油で混ぜる。それに豚、鰹、昆布を使った出汁(だし)をかけ、具材は豚肉(大抵三枚肉と言われるバラ肉か、沖縄で「ソーキ」と呼ばれる豚のリブ肉)、カマボコ、小口ネギ、紅生姜をトッピングする。好みで島唐辛子の泡盛漬け(コーレーグス)をかける。具材に味付けをしたソーキが多いと「ソーキそば」となる。他に豚足煮込みをのせた「てびちそば」、野菜炒めをのせた「野菜そば」、ヨモギをのせた「フーチバーそば」、カレー風味の「カレーそば」などもある。家庭では、 "焼きそば" などに応用されることもある。・・・

付記:1972年沖縄の本土復帰後、1976年沖縄県生麺協同組合が発足するとすぐ、沖縄県公正取引室が全国生めん類公正取引規約の「そばの名称は、蕎麦粉が30%以上混入されていること」を根拠に、「沖縄そば」の名称にクレームをつけた。しかし沖縄生麺協同組合等の交渉により1977年通称としての「沖縄そば」が県内のみ使用と限定され認可された。全国生めん類公正取引協議会へ特殊名称としての「本場沖縄そば」を登録したことにより1978年10月17日に公正取引協議会「生めん類の表示に関する公正競争施行規則」別表に「本場 沖縄そば」と表示された。このことから10月17日は「沖縄そばの日」とされている。

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