世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

大義名分 地方・首長の声を斟酌 云々は民意に反する!

2008年04月30日 | Weblog

地方の声を理由に今日午後1時~、衆院本会議で再可決する見通しであ

る。3分の2の数の多数を駆使しての56年ぶりの暴挙である。これまでも再

三、国・地方の歳入欠陥を補填する財源を当面、特別会計(埋蔵金)又は最大

の無駄の削除、建設国債(今回一回限)から支出する事を提案してきた。あの

国土交通省の膨大な税金の無駄遣いを放置しておいて、と言うより不問にして

国民の生活の悲鳴を他所にガソリンの再値上げを強行しようする。民意(山口

2区の結果は300の内の1区でしかない、民意ではない、と言っているが・・・そ

ういうスタンスが最大の敗因でありKYである)もなんのその、揮発油税・ガソリ

ンの再値上げが<初めに有りき>、で道路建設の財源を確保し道路族に献上

しようとする。一般財源化の使途を不明にしたままの可決は道路族の思う壺で

ある。福田退陣後、幾らでもその使途は道路建設に注ぎ込まれる。そういう玉

虫色の構図で政府・与党内は妥結している。それを衆院本会議で再可決しよう

とする。それでは国民は政治に翻弄されている事になる。短期間に下げたり、

上げたり、で法駆使の名分で強行しようとする。・・・その結果が、その後の国

民生活に重大な支障をきたし反旗を翻される事が視野に入らないのか、ここで

も政府与党はKYである。ここまで来ると衆院解散総選挙しかない。それが最

短、射程内に入った、という事だ。本気度を問うならそれしかない。解散権は首

相にしかないのであるが5月12日までの間に国民世論がどう動くか、その動

向は首相といえども無視は出来ないだろう。そこに至って「ガソリン」の再値上

げが、どう受け取られているか今から予測しておきたい。それが国民生活の実

情に沿った受け止め方なのだ。国民の反乱・造反、与野党の紛争?が5月12

日までに必ず起こると予想される。政治の貧困で国民が苦しむ様では、何の為

の政治なのか、あらためて問いたい。政界の今後を注視していきたい。・・・

 


問責決議を提出し その後 粛々と議論すべき!

2008年04月29日 | Weblog

山口2区の勝利は後期高齢者医療制度、年金、暫定税率維持・道路等々

にノーを突きつけた結果であり証である。法的拘束力はないにしても“問責決

議”を提出するのが民意である。・・・その後、審議に応ぜず国会が空転する

と、国民の反発を招く。元も子もなくなる。1日に数億円の税金の無駄遣いにな

るからだ。提出後はメンツに拘らず粛々と審議を重ねればよい。その内に民意

どおり日々の生活に支障をきたし制度そのものの欠陥が露呈してくる。後期高

齢者医療制度も2年前に決まっていたとはいえ、提出の優先順位が、あべこべ

で、しかも1割負担(75歳以上全員1300万人)、4割、5割(国庫)負担、と説

明しても納得するはずがない。これまでも国民健康保険に加入して納付してい

たし天引きより多かったはずだ。だから丁寧?(と首相は言っているが)に説明

したら理解してもらえると、説明不足を強調しているが、<そうではない>事例

が続々と噴出してきた。保守王国の高齢者が造反したのも、今まで納付してい

なかったのに課税されたり、納付額より多く天引きされたり、説明なしの天引き

であったりした。それ等が縷々、頻発している。しかも通知が届かない事例も出

てきた。・・・年金問題も未解決のままであるのに後期高齢者医療制度がこの

体(てい)たらくである。あまつさえ道路に纏わる暫定税率維持の租税特措法

改正案、道路整備費財源特例法改正案を可決しようとしている。国民の現実

の生活実情を無視した暴挙としか言いようがない。ガソリン卸値も値上げされ

ガソリンスタンドでは1リットル160円台が必至の情勢である。その値上げに連

動して諸物価も軒並みに高騰する。もう国民は悲鳴を挙げている。せめて<ガ

ソリン>だけでも値下げのまま、据えおいてほしいというのが本音である。政府

与党が強行しようとしている理由は国と地方の歳入不足を指摘している。しか

し、それを埋め合わせ様とする 道路財源そのもの が腑に落ちない。時代の役

目を終えた税率を時代にマッチしない旧来の手法で継続させようとする。その

遺物を、後生大事に温存する遣り方は、時代の波が読めないKYである。外国

に比肩しても道路は整備されている方である。・・・でも『真に必要な道路』(第

三者機関で決定)は国民に丁寧に説明して建設する、その担保を執って施工

する。そういう手続きを得て建設すべきだ。党執行部や道路族に押し切られて

復活を目論む遣り方は後世の批判を浴びる事、必定である。野党は共闘して

民意に沿った最大の防波堤を敷いて抵抗すべきである。明日の、ここ数日の

成り行きを国民は注視している。・・・

 


山口2区補選 現状認識・常識 の勝利!

2008年04月28日 | Weblog

庶民の厳しい生活のKYを地で行く結果になった。元々、国と地方に収入

欠陥が出る、と嘯(うそぶ)いた自民党!・・・でも結果は 凶 と出た。それもそう

だろう。数の論理(横暴)が罷り通ったかつての自民王国が瓦解した証しである

からだ。だのに、懲りずに又、30日に再可決して<ガソリン税>を元通りに、

戻そうとしている。何時までKYなのか! 落ちるところまで落ちる積りか。形振

り構わず強引に可決したら「政権交代」が現実となる。敗因の結果を無視して

の町村官房長官の発言も腑に落ちない。それが逆の結果で勝利していたら

又、発言内容は違ったものになっていたであろう。強行採決は国民の意思を無

視する事になる(直近の世論調査)。“それでもか、・・・”というのが国民の多数

の意思である。山口2区の民主党の勝利は県民の現状認識が正しかった証左

である。元々、山口県は安倍前総理のお膝元であり保守王国である。にも拘ら

ず、負けてしまった。福田首相をはじめ若手、古老、長老の超ベテラン議員、

有名人が一致団結して総がかりで応援に駆け付けた。今後の衆院解散総選挙

の前哨戦となるとあって超党派で臨んだ。結果は大差で敗北した。政権交代が

射程内に入った、というのが国民の感覚である。自民党はどういう方針で今

後、臨むか国民は注視している。民主党にも政権担当能力の是非が突きつけ

られている。与野党、双方に引くに引けない事情を抱えている。喫緊の懸案事

項の解決に政治は邁進するのが本道である。政策優先が当然である。ところ

が長年の政権維持が困難になり疲弊した現状では政権交代も、やもえない。

ウミが露呈したからには政権交代が現状解決には必須である。税金の膨大な

無駄遣いは許せない。政策提示のタイミングと稚拙さも見逃せない。国民は政

界の今後の成り行きを注視している。・・・


書家 友の揮毫文に加齢の重みと人生の含蓄を感ず!

2008年04月27日 | Weblog

燻銀の如き友の“揮毫文”に何時もながら舌を巻く!・・・風雪 幾世相!

加齢の重みを目の当たりに観る。淡々と我が道を行く友の人生作法に心底、

感嘆し、自分との手法の違いを認識しながらも畏敬の念を禁じえない。人、

各々、違いがあって異色であり然るべきだとは思うが含蓄ある 人生の作法 を

突き付けられると、ぐうの音 も出ない。・・・あの英文を思い出した。そうだ・・・

―There was nothing he could say!-

というところが小生にとっては関の山だ。因みに毎月下旬に送くられてくる友の

名文を紹介しよう。今月25日の名言は・・・“あなたが居て 人生は 楽し”・・・

解説:イギリスの諺、「二十歳で ハンサムでなく、三十歳で強くなく、四十歳で

財がなく、五十になっても 賢くなけりゃあ 結局 一生 何もない」と認(した

た)めている。そういう類の名言・名文が下旬には届く。何時も楽しみにしてい

る。今月は どういう文言の名文が送付されてくるのかと、首を長くして待つよう

になった。・・・楽しい。三月(三か月)に一回の“ゆんたく会”(とりとめのない四

方山話)が待ち遠しい。例の名言・名文の更なる解説も聴きたいからだ。加齢

するたびに楽しみが一つずつ増えていく。人生 意気に感ず! 意気に燃え

る! と、なるのだろうか。・・・次回の集いは7月の下旬だ。今から待ち遠しい。

もう一例、友からの名文を紹介しよう。3月に送られてきた意味深長なバーナ

ード・ショウの名言だ。・・・“青春!若い奴らには勿体ない”-バーナード・ショウ

―・・・解説:「名言を振りかざしてしまったが本音は・・・過去の愚行を繰り返した

くない。それでも青春時代に 受けたものは大きい。身に余るご厚情を とこし

えに 抱きしめてゆきたい」と謙虚にも認めている。何時ものながら彼らしい文

言だ。友は有難い。何時までもこの尊い友情を大切にしていきたい。・・・


長野 聖火リレー 平和の式典に相応しく力走!

2008年04月26日 | Weblog

予定の8時30分前、8時26分に勤労者福祉センター跡地をスタートし

た。第一走者は日本野球代表監督の星野仙一氏である。号砲一発 爽やかに

スタートした。番号001である。各自の走行距離は200~300メートルであ

る。18.7キロメートルを80名で走破する。時間にして約2時間の予定。聖火

ランナーを挟んで2人の中国人伴走者・クレームアテンダー?が並走する。そ

の3人を両1列の白色の護衛隊が囲む。又その外側を100名の警官隊が更

に囲んでの走行である。平和のリレー式典としては異様な光景である。受け継

がれる聖火リレーの最終国の途中 16番目が、吾が国 長野の聖火リレーであ

る。沿道の観衆も整然と声援を送っている。各走者も順調なバトンタッチで受け

継いで行く。中国国旗を掲げての応援団も、チベット応援団も いがみ合う事も

なく笑顔で声援を送り、円滑に聖火リレーは続く。途中、二、三のトラブルはあ

ったが、今、記述している11時45分現在、これという事件や事故も起こってい

ない。治安国家、日本の面目躍如、というところだ。最終ランナーは番号080

になる。中には盲導犬のトレイスと共に走破する盲目のランナーも居る。あら

ゆる各界からの選出ランナー達である。さすが選抜された代表である。最終ラ

ンナーまで滞りなく有終の美を飾ってほしい。ただ祈るばかりである。そして北

京オリンピックが盛会裏に終わることを願う。・・・今、書き終えた時点でラジオ

の放送が入った。有ってはならない事が起こったのか、不安に駆られながら耳

を傾けた。・・・

●付記:午後0時現在、ラジオのアナウンスで怪我人が出た模様である、との

報道。中国人とチベット人との間でトラブルが発生した模様である。有ってはな

らない事が起こった。至極、残念である。・・・あゝ!あゝ!・・・

●オリンピック委員会・主催者と開催国、リレー各国の治安当局は事前に不祥

事が起こらない様に万全の態勢を講じてほしかった。心から声援を送り平和裏

に挙行されるべき式典が観られない、怯えながら遠巻きにしか見る事が出来な

いこと自体が、異様である。何の為の“聖火リレー”なのか、疑問である。それ

でも実施する意義は何なのか。慣習だからか、形式的な慣わし、だからか、今

一度、原点に還って意義を問うてみたい。・・・

●支援者・団体・応援団及び代表者は「聖なる平和の式典」の意義を理解し自

覚して時と場所、所を弁(わきま)えて式典が、“有るべき姿”で挙行される様に

協力すべきである。特に指導者・リーダーは、そういう機会を捉えて主義主張を

通す「示威行為」、「デモをかける」、「扇動する」等の遣り方は如何なもの

か・・・。武力、暴力で鎮圧する遣り方もいただけないが、リーダーは真に円満

裏に解決する意思があるのなら、もっと妥当な方法(時と所と場所を弁えて)で

支援方法、示威行為 を指導すべきである。

・・・蛇足だが、各国で聖火リレーが行われている途中にトラブルが発生した事

に心を痛めている。吾が長野での事も又、然りである。・・・

 


カリスマ性なき福田内閣の残照は儚く美しい?!

2008年04月25日 | Weblog

晩春の宵の残照は儚く美しい。時あたかも福田内閣の現実にも準(なぞ

ら)える。遣ること為す事が悉く不燃焼に終わる。生煮えの感がある。それ等も

挙げたら限がない。政権末期の様相を呈し僅(わず)かに春の宵の残照の如く

儚く気だるく輝いて見える。孤軍奮闘の果てに漸く援軍が名乗り出て支援を始

めた。この際は非常時だ。党内が一致団結して末期内閣?を支えて有終の美

を飾ってあげよう?!・・・ポスト福田を本命視されている麻生前幹事長でさえエ

ールを送った。例の暫定税率維持の租税特措法改正案、道路整備費財源特

例法改正案に党内が一致団結して成立させよう!との気勢だ。各派閥の領袖

は二重三重に狼煙(のろし)を掲げ気炎を揚げた。所属議員の締め付けとも受

け取れる手段に出た。不満分子の除名さえチラつかせた。・・・巷では、いよい

よ政権再編の序曲が奏でた、と囁かれている。長野の聖火リレーの前途も思

い遣られる。明後日に迫って警備も厳重になった。折しも福田首相はロシアへ

旅立った。内外の懸案事項が山積する中での訪ロである。内政外交に勤しむ

福田首相には同情の念も禁じえないが、ここは国民の生活が掛かっている。現

実の切実な問題だ。賛同する余裕はない。厳しく責任を追及して国民の負託に

応えるべく、思いを開陳すべきだ。私見である。野党の民主党だって党内事情

は難題を抱えている。相反する愚見の様だが、この様な「ねじれ状況」に鑑み、

党首の“カリスマ性”が今、問われてはいないだろうか。良きにつけ悪しきにつ

け、だ。合理的支配や伝統的支配の範疇を超えたカリスマ性、その本来の生

得的資質は問わない。日常的に永続化された 世襲カリスマ や 官職カリスマ

をも凌駕した<現代的カリスマ性?>の必要性の事だ。ある意味では民主的

な支配被支配の関係をも不問にするくらいの権威?ある新しい関係を模索し

構築する必要が今、問われている、という事だ。そういうリーダーを志向してい

る。逆説のようだが、民主的手続きの名の下に収拾、収束させようとするから

纏まらない。収拾がつかない。その事は非民主的な手法とは異なる。トップが

確固たる信念・信条で内外の事象・世相・動向を冷静に見極め分析し理路整然

とした論理で党内を説得し纏め、施策する、その姿勢が統率力を発揮する。―

―それを「現代的カリスマ性」と勝手に造語した。コンセプト(内実)が、理解さ

れればいいと考えての事だ。――かつての白洲次郎の様にGHQに確固として

立ち向かい自己の信念を貫いた様に、だ。昨今の政治家にはそういう気迫が

感じられない。私利私欲に奔走し目先の利益に群がる為政者やリーダーが眼

について仕方がない。もう、そういう状況にはオサラバしたい。ポスト福田であ

れ、野党政権であれ、民主党政権であれ、気骨のある政治家の出現を切望す

る。・・・

 


租税特措法も道路整備費財源特例法も整合性が先決!

2008年04月24日 | Weblog

結論:「道路整備中期計画」を5年に短縮するなら「特措法案」の期日も短

縮するべきである。<“一般財源化”を 09年 から実施する>なら「特措法案」

を“今年08年の1年限りにする“ と、しないと矛盾する。しかも道路族に配慮し

て『必要と判断される道路は着実に整備する』と糊塗した。“必要な”とか“着実

に”とかいう<必要>や<着実>は誰が決めるのか、そこも不明にしている。

逃げ道を複雑に絡ませて文言を挿入している。各界から、各階層から、識者か

ら、その曖昧さが指摘されている。自民党の若手議員からも異論が出ている。

筋道を通せば、「一般財源化」するなら<道路整備費財源特例法>を廃止す

るか、でなければ 修正 すべきである。暫定税率維持の根拠法、租税特別措

置法改正案も然りである。・・・(暫定税率廃止や一般財源化の主張は国土交

通省の杜撰な、膨大な税金の無駄遣いに国民は憤慨しているからである。そ

の責任を不問にして、国と地方の収入に欠陥が出るから元通り暫定税率を復

活させる、という数の横暴(衆院)での再可決は民意に反する。来る衆院解散

総選挙に結果が確実に出る)。・・・先に、政府・与党は合意で一般財源化を含

む8項目を決定している。一部民主党の中にも暫定税率と同じ税率での一般

財源化を支持している議員もいる。与野党のせめぎ合いと収拾に向かう論議

で、どう結論が出るか、ここ数日、眼が離せない。・・・4月27日の山口2区の

補選がどういう結果になるか、連動して4月29日には、どういう事態が起こる

か、5月12日以降は、どうなるか、国民の関心も高まってきた。たかがガソリ

ンされどガソリン!・・・国民にとっては全てに生活がかかっている。下げたり

上げたり、政治の貧困を痛感する。言いたい事は山々あるが、今日はこの位

にする。もう、何をか言わん哉!である。・・・


チベット騒動 相方の話し合いで円満な和解を!

2008年04月23日 | Weblog

北京オリンピックの<聖火リレー>の各国の 既定コース が変更を余儀な

くされている。その発端はインドに亡命しているチベット独立を意図しているとし

たダライラマ14世の策略だと中国政府は決めつけている。その事に連動する

かの様に在外中国人・留学生が、又は在外チベット人・留学生の双方が互いに

いがみ合い コース周辺で騒動を起こしている。連日、聖火リレーが行われてい

る国の映像がテレビで放映されている。近代オリンピックが行われて以来の不

祥事である。オリンピックに国境はなく万国共通の平和を願うスポーツの祭典

であるはずだ。それが各国の利害を絡めての衝突に発展している。違和感に

思うのは私一人ではあるまい。早期の収束を願う。双方の主張には各々、一

理があるだろう。それが平行線を辿る様では折角のオリンプックが台無しにな

る。オリンピック精神にも悖る。各国も成り行きを見守っているが、大勢は双方

が虚心坦懐に<話し合いでの解決>を望んでいる。私も賛成である。この際、

と言うより、この機会を 契機に、双方が<円満な解決>で、チベットに再び平

和が訪れることを期待し願うものである。ダライラマ14世も北京オリンピックを

支持していると、公言している。話し合いも望んでいる。その要望に中国政府も

応えてはどうだろうか。何れにせよ早期の解決で北京オリンピックを成功させ

てほしい。世界各国の国民は、そう願っている。・・・

 


日米韓同盟は北東アジアの平和と安定に必要条件である!

2008年04月22日 | Weblog

韓国の李明博(イミョンバク)大統領の訪米・訪日は北東アジアの平和と

安定に必要条件である。李明博大統領の就任後 第一の訪問国に米国を選ん

だ。野党政権が10年間続いてギクシャクしていただけに今回の訪米はそれだ

けに関心の度合いが大きい。政治と経済はリンクして推移する。政治理念も然

ることながら経済を第一に優先した李明博大統領が米国とどんな条件で外交

を修復し展開していくのか日本にとっても無関心ではいられない。詳細は新聞

報道(下記の<福田首相との首脳会談>の骨子)に譲るとして二番目に日本

を選んだ。それには特別の理由と 思う入れ があるに違いない。ご案内の通り

イミョンバク大統領は幼少の頃、大坂で極貧の生活を過ごしている。その苛酷

な思い出は氏の脳裏に焼き付いて刻まれていると思う。・・・日本とは政治経済

面でどう関わっていくのか政財界との関わりの具体的な政策の具現化が見離

せない。政治的には北朝鮮との6ヵ国協議に不透明さが漂う中、韓国が日本と

米国とどう協定を結び立ち向かっていくのか、この事も具体的にどう展開してい

くのか今後を注視したい。05年以来、途絶えていた首脳間のシャトル外交が

未来志向で、どう“日韓新時代”を切り拓いていけるのか注目したい。忌まわし

い過去を清算し生産的に未来志向で両国の政治、経済に新たな地平を拓いて

いけるのか見守っていきたい。懸案の日韓の「EPA」締結交渉の再開で実務

者協議開催を確約した。韓国は洞爺湖サミットで“拡大会合”に参加することで

合意。気候変動問題、発展途上国支援でも合意した。日韓首脳会談の骨子は

下記の通りである。・・・

                   ――福田首相との首脳会談の骨子――

●朝鮮半島 非核化へ日米韓が緊密協定

●経済連携協定(EPA)締結交渉再開に向け6月中に実務者協議開催

●国際的課題で共同対処を目指し「日韓新時代共同研究プロジェクト」を開始

●年内に日本で日韓中3カ国の首脳会談を開くことで一致

●北朝鮮の核問題で、北朝鮮による「完全かつ正確な核計画申告」の早期履

行が重要との認識で一致

●日韓青少年交流拡大のため「ワーキングホリデー制度」を拡大

●地球温暖化対策で緊密協力

                   ・・・(中日新聞)「共同プレス発表」より・・・

上記の日米韓協定と日韓の首脳会談がどう展開し具現化していくのか今後を

注視したい。

▲付記:・・・

◎李明博大統領の明言・・・

「過去の歴史を忘れることはできないが、過去にとらわれて未来に向かうにあ

たって支障があってはならない」

◎「拉致・核・ミサイル問題」(日本)

◎「非核・開放・3000」・・・核放棄が経済協力の前提。国民所得を3000ドル

に引き上げる協力(韓国)

 


2兆6千億円は特別会計か建設国債で当面 補填すべき!

2008年04月21日 | Weblog

全国知事会が反対している暫定税率廃止への民主党の主張に異議を申

し立てている事に対して、当面は<特別会計の“埋蔵金”(自民党はそんなもの

は無いと言っているが)>を取り崩すか、<建設国債>の発行で手当すべき配

慮が必要だと私は思う。否、それが最良の方法だと確信する。福田首相は09

年からの一般財源化と暫定税率維持と道路特定財源化の相関関係の整合性

がないまま、と言うより、矛盾したまま、衆院での再可決をして向う10年間の道

路特定財源を生かそうとしている。自民党内からもその矛盾が指摘されてい

る。正式の手続きを得るには自民党の総務会の党議決定と閣僚の閣議決定

が必要になる。それが無いままに与野党が協議の席に着こう、というのでは本

末転倒だ。民主党は担保がない、と拒否している。当然だと思う。ところが国民

の思惑を意識してか、世論の逆風に配慮してか、与野党の協議には応じるとな

った。そうした対応をした事で考えられるのは来る27日の山口2区の補選があ

るからだろう。暫定税率維持か廃止かの浮沈に関わる選挙と位置づけている

からである。政局か政策か、国民の生活優先の立場からは 政策を優先 して

政局にすべきではない、と喧々囂々、百花繚乱の如く識者は糾弾する。「政策

優先」という 錦の御旗 を振りかざしての心地よい響きは国民受けする。実際、

生活が疲弊している現状に国民は辟易しているから尚更である。でも政治の世

界は、<政権奪取の機会>には、又とない千載一遇のチャンスというものがあ

る。それを逃がしては、元も子もない。長い眼で見た場合は、国民にとっては、

かえってマイナスになる事だってある。つまり国民には負の遺産となる。・・・新

鮮味があって、クリーンで、透明性を保ち、不正を正し・無くし、税金の効率的

運営を担保するには<政権が交代>できる 土壌が不可欠 である。与野党の

そういう現状をみるにつけ政権再編か、野党が、政権を奪取して一から出直す

事が、この日本には喫緊に必要だと感じている。一日も早く 2大政党制 を実

現し世界の趨勢に伍していける体制にすべきだと思う。長き政権にオサラバす

るのが将来の日本の為には良い、と考えている。与野党の いがみあい の現

状を見るにつけ辟易しているのは強ち私一人ではあるまい。今回の暫定税率

の維持、廃止に端を発し道路特定財源の見直し、一般財源化の論争を契機に

正常な政治の在り方を喫緊に取り戻すべきである。そのチャンスを失ってはな

らない。2大政党制も視野に入れての大いなる論争を期待する。・・・

 


日蓮上人と法華経と辻説法!

2008年04月20日 | Weblog

日蓮上人は1282年、波乱に満ちた生涯を閉じた(1222年~1282

年)。<南無妙法蓮華経>(なむみょうほうれんげきょう)で知られた「日蓮宗」

の開祖である。信徒数は現在537万人、約6000カ寺を要する伝統仏教教団

である。 日蓮は鎌倉時代 1222年に安房国(あわのくに)<千葉県>小湊

(こみなと)で漁師の子として生まれた。12歳で清澄寺(せいちょうじ)へ入山し

16歳で出家した。鎌倉、比叡山、高野山、四天王寺で各宗の宗義を究めた。

当時は法然の念仏を唱えるだけで往生できるという浄土教が大隆盛であった。

各宗の修行を積んだ日蓮は反発した。32歳で千葉の清澄寺で浄土宗を批判

する。鎌倉では禅宗や浄土宗を激しく批判し辻説法を展開した。様々な宗派を

学んだ後、『法華経』こそが<真の仏法>だと会得して、ひたすら「南無妙法蓮

華経」を唱えるだけで救われると説いた。・・・4月28日、清澄山 旭の森 で海

上の朝日に向かって題目を10回唱えて立教の宣言をした。これが「開宗の

日」とされている。・・・浄土宗が来世の救いを説いたのに対し「現世」でこそ、

救われなければならない、と説いた。日蓮は「立正安国論」の著書で当時の天

災や疫病は浄土宗を信仰した結果であると批判し『法華経』を信仰すれば救わ

れると、その流布に努めた。<法華経>を信仰しなければ国難が起こると主張

し外国に攻められるとも説いた。後に蒙古の襲来が現実となり的中した。『我、

日本の柱とならん』と、<法華経>こそが、日本を救う、と説いた。当時の執

権、北条時頼に働きかけ日本を<法華経>中心の仏国とする理想を説いた。

しかし鎌倉幕府は日蓮こそ、邪教である、と弾圧した。伊豆へ、佐渡へ、と二度

も流刑の目にあっている。許されて帰郷するが日蓮は襲撃にあい負傷するな

ど、ひどい目にあっている。世間の反発も大きかった。日蓮の死後、弟子達に

よって指導体制が執られた。・・・以下、省略。

 


親鸞と浄土真宗と絶対他力と歎異抄!

2008年04月19日 | Weblog

“善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや”・・・あまりにも有名な一文

である。高校時代に文学の授業で教わった。親鸞の「悪人正機説」の文であ

る。「歎異抄」は鎌倉時代の仏書で親鸞の言行録である。昨今も書店には、い

ろいろな、その解説書が溢れている。・・・親鸞が開祖の「浄土真宗」は日本最

大の伝統仏教教団である。信者は1300万人(2万か所)を要する。これまでタ

ブー視された妻帯もでき妻の恵信尼(えしんに)に子供もできた。妻帯は当時

の仏教界には晴天の霹靂であり一大スキャンダルだった。その法度を破った

のである。革命児 親鸞!と言われる所以である。さて、彼が開祖の“浄土真

宗”は結婚も許され肉食も認められた革新的な出来事で急速に流布していっ

た。「浄土真宗」は<絶対他力>を宗旨とする。法然の弟子となった親鸞は“た

だ念仏を唱えるだけで往生できる、阿弥陀仏が救ってくれる”と説いた法然の

意思を継承し更に推し進めて“あらゆる自己の計らい(自力)は必要がないと

し、自らは何もぜず、ただ 阿弥陀仏 さえ信じていればよい、とする<絶対他力

>を徹底した。師の法然自身は戒律を守り結婚もせず肉食もしなかったが弟

子には妻帯も肉食も許し、ただ、念仏を唱えて暮らすように、と説いた。戒律を

守らなくても極楽へ行けると説いた。親鸞は師 法然の教えに従っただけであ

る。親鸞は生涯、弟子もとらず宗派も持たなかった。ただ、自分の子孫を残し

た事から世襲による「本願寺」の継承が始まった。これも当時の仏教界では異

例であった。信者を増やした「本願寺」は大きな武力抵抗勢力(室町時代)とな

った。しかし織田信長に敗北してからは勢力も弱まり江戸時代になると徳川家

康によって東西に二分された。それが今日の京都の「西本願寺」と「東本願寺」

である。<絶対他力>といい<歎異抄>といい親鸞の説く仏説は平易で分か

りやすく心底まで届く。今日の喧しい世相に一石を投じる価値ある仏典、古典

である。再度、精読したい一書である。・・・親鸞が「浄土真宗」を開祖するまで

の波乱に満ちた半生は割愛する。類書を読まれたし。・・・次回は”日蓮上人

“について記す。

 


法然と浄土宗と 専修念仏・南無阿弥陀仏!

2008年04月18日 | Weblog

浄土宗は知恩院(京都)を総本山として増上寺(東京)、善光寺(長野)で

知られる平安末期の日本仏教である。画期的なのは、これまでの日本仏教は

貴族、皇族が信仰の中心だったが庶民でも救われると説いたことである。修行

や学問、寺の建立、寄付等の出家者や在家信者に課されていた人のみが往

生できる、としていた。それを法然は、ただ<南無阿弥陀仏>(なむあみだぶ

つ)と念仏を唱えるだけで救われると説いたのである。出家、在家、男女、身分

など一切関係なく成仏できると説いた事が、死後の極楽浄土での幸せを願う庶

民にまで広まった原因である。法然が43歳の時、<一心に“阿弥陀仏”の名を

讃えて念仏を唱えれば「極楽往生」できる>という 善導大師 の教えに触発さ

れて『専修念仏』=(ひたすら念仏を唱えて、他の修行をしない)という立場を確

立した。その念仏が例の「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)の念仏である。ひ

たすら唱えるだけで一切の衆生が救われると説いたのである。ひらたく言えば

「“なむあみだぶつ”と唱えるだけで心身が清められ死後、極楽へ往生でき仏に

なれる」とした。・・・苦節三十有余年、法然は比叡山を下りて大衆の中に飛び

込み「浄土宗」を開いた。“専修念仏”は、鎌倉新仏教「浄土宗」に定着するま

でには、奈良時代に中国から朝鮮を経て日本に伝わってきた歴史がある。そ

れまでは、広まらず平安末期になって、ようやく、“阿弥陀仏信仰”で知られるよ

うになった。その頃、庶民の間にも念仏が唱えられるようになった。時を待たず

に法然は、ひたすら念仏を唱えれば衆生一切が救われると説いた。―(時期、

タイミングが良かったのである)(慧眼)―。浄土宗は平易で分かりやすくその

教えは庶民に大歓迎された。他方、旧仏教派の反発を招いた。上皇の寵愛す

る女官(法然の弟子)を出家させた法然は四国へ流罪となった。後年、許され

て上京するが、80年の苦節の生涯を閉じた。法然の死後、弟子によって「浄

土宗」は、益々、広まっていった。・・・

●付記:「南無阿弥陀仏」の意味・・・サンスクリット語(インドの古語)の発音を

中国語に置き換えたもの。日本語の漢字は当て字なので意味はない。サンス

クリット語の解釈が重要である。

分析すると・・・

“南無”は <ナマス>と発音され(屈する)という意味の「帰依」と訳され、――

心から信じる=まかせて従う――という意味になる。

“阿弥陀”は <アミターバ>と発音され(限りない命)と、(果てない光)をあらわ

す<アミターユス>という語幹で、意味は「計り知れない」を意味する。最後の

“仏”は<ブッダ>のことで、「悟りを開いた人」の意味である。総じての意味は

“南無阿弥陀仏”(なむあみだぶつ)とは・・・『計り知れない命と光(救い)の存

在である仏に、心から信じ従う』という意味になる。・・・

 


法然高僧の番外編 「阿弥陀仏・南無阿弥陀仏・その他」!

2008年04月17日 | Weblog

●「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)・・・幼少の頃から慣れ親しんだ念仏

“なむあみだぶつ”。その意味も分からないまま、諳(そら)んじていた。大人に

なってから漸く、その意味が分かった。即ち“阿弥陀仏”(あみだぶつ)に帰命

(きみょう)する意である。南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と唱えることを <念

仏> といい、それによって“極楽往生”できる、という。六字の名号。

▲帰命(きみょう)・・・身命を捧げて仏陀(ぶつだ)または三宝に帰依すること。

仏陀の教命に帰順すること。

▲帰依(きえ)・・・神・仏など優れた者に服従し、すがること。

▲仏陀(ぶつだ)・仏・ほとけ・ブッダ・・・真理に目覚めた人。悟りに達した人。特

に“釈迦牟尼”(しゃかむに)を指す。過去・未来及び十方世界に多くの仏陀が

存在するという。 ※仏陀:梵語buddhaの音写。

▲三宝・・・仏と法と僧の事。

▲極楽・極楽浄土・安養浄土・安楽国・・・阿弥陀仏の浄土(じょうど)=仏または

菩薩が住む清浄な国土。西方十万億の仏土を過ぎた所にあり、一切の苦悩が

なく、阿弥陀仏が常に説法するのを蓮華座で聞くとされる。浄土信仰の浸透に

つれて、最も、一般的に信じられた浄土である。念仏行者は死後、ここに生れ

るという。

●「“阿弥陀仏(あみだぶつ)・阿弥陀如来(あみだにょらい)」・・・西方極楽浄土

にいる仏の名。いっさいの衆生を救うために四十八願(いろいろな願い)をたて

て、それを達成したという。のち浄土宗・浄土真宗の本尊となる。・・・阿弥陀は

amitabha(無量光)とamitayus(無量寿)の音写。 光明・寿命の無碍(むげ)・

無量の意。弥陀の略称。以下、省略。

▲衆生・・・生きとし生けるもの。いのちあるもの。一切の生物。一切の人類や

動物。六道を輪廻する存在。有情(うじょう)。

※衆生済度・・・仏・菩薩が衆生を迷いの苦海から救済して彼岸に度(わた)す

こと。人々を救って悟りを得させること。

▲本尊・・・信仰・祈祷の対象として、寺院の中央に安置する仏・菩薩。

◎付記:参考資料「日本史」・「百科事典マイペディア」より


法然・親鸞・日蓮 巨匠の足跡を辿り現代を省みる!

2008年04月16日 | Weblog

喧しい今の世にあって、古を訪ね新しきを知る 温故知新 に学ぶのも

強ち無駄ではなかろう。そこで古の高僧 法然と親鸞、日蓮の足跡を辿ること

にした。今回は 「法然」をとりあげる。・・・法然は言わずと知れた 平安末期か

ら鎌倉初期にかけての高僧である。<南無阿弥陀仏>(なむあみだぶつ)は、

よく知られている念仏である。法然は「浄土宗」の開祖であり“いみな”を<源空

>という。岡山県美作(みまさか)の出身である。当初は比叡山で天台教学を

学ぶが、末法の世の救いは「念仏」以外にないことを悟り1175年「専修念仏」

を説いて『浄土宗』を開いた。この<他力易行>の教えは農民や武士の間に

広く受け入れられ好評を博した(―貴族の九条兼実も帰依した―)。ところが旧

仏教側の激しい弾圧を受け法然は土佐に流された。後に許されて京都に帰る

が1212年に没した。彼の主著「選択(せんじやく)本願念仏集」は遍(あまね)

く読まれ後世に多大な影響を与えた。<南無阿弥陀仏>を唱えるだけで救わ

れると、説いた簡素さが、身近に普及した原動力になっている。次回は“親鸞”

について述べる。(―参考文献―「日本史」)