日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)は、世界最高速となる1波長あたり毎秒2テラビットを超えるデジタルコヒーレント光信号の光伝送実験(以下「本実験」)に成功しました。
本実験では、NTTが独自に開発した超広帯域ベースバンド増幅器ICモジュールと、光送受信回路の歪みを超高精度に補償可能なデジタル信号処理技術との高度な融合により、世界で初めて、1波長あたり毎秒2テラビットを超えるデジタルコヒーレント光信号の送受信を実証し、毎秒2.02テラビット光信号の240km光増幅中継伝送実験に成功しました。
本成果は、従来の実用レベルの2倍以上となる波長当たりの大容量化と長距離化を両立可能なデジタルコヒーレント光伝送技術の更なるスケーラビリティの可能性を示したものであり、将来のIOWN(*)/6Gにおけるオールフォトニクス・ネットワークの実現につながるコア技術として期待されます。本技術の詳細は、9月18日からスイス、バーゼルで開催された国際会議ECOC2022(European Conference on Optical Communication)の最難関発表セッションであるポストデッドライン論文として発表されました。
(*)
IOWN:
NTTニュースリリース「NTT Technology Report for Smart World:What's IOWN?」の発表について https://group.ntt/jp/newsrelease/2019/05/09/190509b.html
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