日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田明、以下「NTT」)は、宇宙ビジネスを取り巻く環境を踏まえ、以前に発表した宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想※1の実現に向け、注力領域を定めて事業開発を加速していくとともに、宇宙ビジネス分野におけるブランド「NTT C89」を立上げ、NTTグループにおける宇宙関連事業の拡大および宇宙産業全体の発展に貢献していきます。
※1:
宇宙統合コンピューティング・ネットワーク
2021年にスカパーJSATと共同で発表した構想。HAPS、静止軌道衛星、低軌道衛星を統合し、それらと地上を光無線通信ネットワークで結び、分散コンピューティングによって様々なデータ処理を高度化する、宇宙の新たなICTインフラ基盤構築を目指す。
1. 宇宙ビジネスを取り巻く環境
近年の宇宙技術の発展による打上げコストの低減や、月への興味関心の拡大など、宇宙空間を活用したビジネス・サービスに関する企業参入が増え、宇宙がより身近な存在になってきています。日本政府においても、「宇宙基本計画」「宇宙安全保障構想」を公表し、「宇宙戦略基金」を創設するなど、宇宙事業を取り巻く環境が変曲点を迎えています。このような背景を踏まえ、宇宙ビジネス分野における注力領域を定め、事業開発と技術開発を加速するとともに、NTTグループ各社等の関連事業を有機的に繋げ、お客様の要望にあったソリューションを提供することで、宇宙ビジネス分野における事業拡大と、更なる市場開拓を促し、宇宙産業全体の発展に貢献していきます。
2. 宇宙ビジネス分野において注力する領域
宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想において、自社の技術的な強みを活かし自前化を目指す領域と、新たな技術開発を行いつつパートナーとの連携でサービス化を加速する領域を戦略的に分け、それぞれの領域において市場創造・拡大をけん引する事業開発と技術開発の両方を実行していきます。
3. 宇宙ビジネス分野における新たなブランド設立
NTTグループ各社等は、宇宙分野における各社のサービス・事業を有機的に繋ぎ、お客様のニーズに合ったソリューションを提案することで、NTTグループ各社等の宇宙領域におけるビジネス強化およびシナジー効果創出と、宇宙分野の新たな市場開拓を目指し、新たなブランド「NTT C89」を立ち上げます。
( 1 ) ブランド名称 / ロゴ
名称:エヌ・ティ・ティ シー・エイティ・ナイン
ロゴ:NTT CONSTELLATION 89 PROJECTロゴ
NTTグループ各社等の宇宙分野における事業・サービス・研究開発などの取り組みを「星」と定義し、それぞれを有機的に繋げていくことで「新たに89個目の星座を作っていく」という想いをあらわしました。
( 2 ) WEBサイト
2024年6月3日(月)より、NTTグループ各社等における宇宙ビジネス分野におけるカテゴリーブランド「NTT C89」に関するWEBサイトを立上げます。
「日本版」https://group.ntt/jp/aerospace
「英語版」https://group.ntt/en/aerospace
4. 今後の事業展開について
今後、NTTグループ各社等は、上記の「NTT C89」ブランドの下、様々なサービス・ソリューションを国内外に提供していきます。HAPSを活用した通信サービス提供開始や、地球観測事業者向けの衛星間通信(光データリレーサービス)の提供、観測衛星で撮影されたデータを活用したサービス拡充などを予定しています。また、海外衛星ブロードバンドサービス事業など外部パートナーとの連携によるサービス展開も含めて、お客様にベストミックスなソリューション提案できるように積極的に宇宙ビジネス分野のサービスラインアップ拡充を図っていきます。
さらに概要を知りたい方は次の記事を見てください。
NTTグループニュース
光技術や光産業の情報交流フォーラム
エイトラムダフォーラムhttps://www.e-lambdanet.com/8wdm/
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