泊まられたお客様方にはあまり知られてはいませんが、当YHの敷地の奥には、馬頭観音があります。前に住まれていた方のご先祖様が馬を使った商売をしていて、その縁で建てられたとのこと。土地建物を譲っていただく際に、撤去するとの話もありましたが、無くして集落に災いがあったら、馬頭観音をなくしたせいにされかねないので、そのままにして頂きました。
本来なら祭りを年何度か行う必要があるとのことで、村社の八幡神社の神主さん(大曲・諏訪神社神主)から、いつ祭りをやるのかと聞かれたこともありました。残してもらったとはいえ、祭りをやったり、管理をしたりまで手が回らず失礼なことをしている形になっています。
本日、この馬頭観音を訪ねてこられた方がいました。聞けば、昔この集落の近くにいた方で、子供の頃に度々遊びに来た縁で、馬頭観音の祭りにも参加されていた方とのこと。昨年11月の秋田魁新報の記事で、この建物がYHになったと見て、馬頭観音が残っているかどうか気になって何度か近くを通ったものの、藪の中で見つからず、本日意を決して訪ねてこられたとのこと。
そうした経緯をお話しして、藪の中、馬頭観音までご案内しました。小さな祠の中もそのまま手付ずで、祭りで使った提灯や祠内には古い写真もそのままにしてあります。写真には、来られた方の若い頃の写真もあり大変懐かしがっていて、こちらは草ぼうぼうにして申し訳なく思いました。
秋になって涼しくなったら、祠周辺もしっかり草刈りしておく必要がありそうです。もうしばらくお待ちください。
のち