雪の時期、当YHでも玄関前の雪寄せはせっせと行っています。これをサボると、近所の方からサボっているな?!とすぐにわかってしまいますし、まして商売をしているので、お客様がいないことがバレバレになってしまいます。玄関前の雪寄せはそれだけでなく、その家の住人の生存確認のひとつの方法とも云え、数日雪寄せが行われなかったら、近所の方が大丈夫だろうかと心配する原因にもなりかねません。
近年、日本中で空き家問題が云われ、都会ではどこが空き家で、どこの家がちゃんと管理者がいるのか、わからないと云うことが判りにくいと云われているようです。雪国では、降雪時にそれが嫌でも明確になってしまいます。目印は玄関前と屋根の上の雪。玄関前は住人がいれば当然出入りのため、雪寄せが行われていたり、通った形跡が残っていますので、一目瞭然です。
屋根の雪は、ある程度なら放置されていますが、これから2月下旬になると、気温も少し上がり気味で、雪どけに伴って、また気温上昇で雪が水分の多いベタベタ雪になるので、雪の重さで建物の崩壊が起り易くなります。このため、普段雪下ろしをしていない小屋や事業者の倉庫など、今まで雪下ろしをしてこなかった場所の雪下ろしをする光景が増えるのですが、住人のいない管理されていない家ではこれも行われないケースがあるようです。
秋田県では無形文化財は全国有数と云われますが、建物などの有形文化財は数が少ないようですが、その理由の一つが、雪下ろしなどの管理のコストがかかるためとも云われています。
のち一時