新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

横手市/(縄文)梨ノ木塚遺跡

2021-06-24 23:38:39 | 秋田古代史

先日の十文字ツアーでは、図書館、宝竜塚遺跡を見た後、秋田県南では数少ない遺跡が簡易な公園になっている増田町の奥、梨ノ木塚遺跡に向かいました。ここは以前に東成瀬や栗駒山に行く途中に通り、何かある?と気にはなっていた場所。国道342号の真人と吉野集落の間の南にあります。

調査報告書によれば、梨ノ木塚遺跡は昭和37年の遺跡分布調査で発見された古くから知られた遺跡で、本格的な発掘調査が行われたのは昭和53年にすぐ近くの吉乃鉱山の鉱毒汚染を除去するための公害防除特別土地改良事業で、遺跡の一部が破壊される恐れがあったため、その前に本格調査を行ったとのこと。

縄文時代の前期初頭から前・中期を経て、後期に一時途絶えながらも晩期週末までの出土品や竪穴住居跡とみられる柱穴が発見されたという。中でも晩期の遺構では日常生活に関連ある遺構が少なく、その時期に東北から北海道ではよくみられる墓域と生活の場が分離されたという特徴がみられるようだ(梨ノ木塚遺跡発掘調査報告書、1979年、増田町教育委員会)。

以前通った時には、縄文式の竪穴式住居が復元されていた記憶がありましたが、今回行った際には、看板が残るのみになっていました。発掘後の活気があった時に一丈木遺跡と同様に、公園として竪穴式住居を復元したのでしょうが、その後補助金の枯渇や積雪による倒壊などメンテナンスが出来なくなり、復元住居はなくなったようです。

出土品の一部は、十文字図書館2階の歴史民俗資料室に展示してあります(無料)。

時々一時

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