買い出しでよく行く国道13号沿いのイオン。その道中、飯詰駅とサテライト六郷の中間地点程の道沿いにある石名館(いしなだて)遺跡。昭和58年(1983)に六郷の街中や泉南地区から追分に流れる上総川の排水路整備工事の際に本格調査が行われた遺跡で、発見は明治30年(1897)前後、昭和初期にも本格調査が行われたとのこと。
(美郷町歴史民俗資料館展示)
昭和58年の報告書では、縄文後期から晩期の遺跡と、平安中期(9世紀後半頃)の出土品があり、その時代に生活が営まれていたと考えられるという。ただその時の発掘作業は水路部分だけで、私有地(住宅)部分の発掘調査は行われなかった(行えなかった)ため、一部だけの調査となり、水路の工期の関係で真冬の吹雪の中でも発掘作業を行わざるを得なかったため、バーナーで氷結土を溶かしての作業だったと報告書に書かれています。(参照・石名館遺跡第二次発掘調査報告書 1986年、秋田県教育委員会)
(美郷町歴史民俗資料館)
遺跡からは縄文の土器、石器、土偶の一部などの出土品や土坑、土器埋設遺構、溝状遺構などが発見されたとのこと。出土品の一部は美郷町歴史民俗資料館に展示されており、見ることが出来ます(有料)。
ちなみに現地付近は、数年前に工場が火災で全焼し、そのままの状態で放置されており、入口に白い標柱がありますが、劣化して書かれている説明は読めない状態です。その場に立って、その時代をかってに妄想するばかりです。
のち