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フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月4日(金) 晴れ

2018-05-05 14:38:51 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の『半分、青い』(録画)を観ながら。北川悦吏子のドラマで一番好きなのは『愛していると言ってくれ』である。1995年の夏ドラマだった。早稲田大学で教え始めて2年目で、授業のときに『愛していると言ってくれ』の感想を言う機会があって、「主人公は本当によく走る。あんなに走るドラマは『太陽に吠えろ』以来だ」と述べた記憶がある。『太陽に吠えろ』の刑事たちが走るのは犯人を追いかけるためであるが、『愛していると言ってくれ』の主人公が走るのは恋人に一刻も早く伝えたいことがあるからである。まだ携帯電話が普及していなかった時代だった、からではない。恋人が耳が聞こえない人だったからだ。だから一刻も早く恋人に思いを伝えるためには走って彼の元に行かなくてはならなかったのだ。同様の設定は『オレンジデイズ』(2004年春ドラマ)にも引き継がれた。耳の聞こえない彼女が主人公の目の前を彼に気付かずに自転車に乗って通り過ぎようとしているとき、彼が手にしていたケータイを自転車に向かって投げつける印象的なシーンには、「恋人たちよ、ケータイを捨てよ!」というメッセージが込められていたように思う。そして最新作の『半分、青い』の主人公は片方の耳が聞こえない。両方の耳ではなく、片耳というのが微妙なところで、そこには、北川自身が数年前に片方の耳を失聴したということがあったわけだが、朝ドラ的配慮もあっただろう。主人公は障害者と健常者の境界領域を生きる人(障害はあるがそれを感じさせない人)になった。そして主人公の幼馴染の律は、主人公の右側(聞こえる方の耳)をいつも歩いてくれるようになった。しかし、鈴愛(すずめ)が東京の漫画家の元へ、律が京都大学をめざすという流れは、二人の空間的距離を大きくしてしまう。おそらく律は何らかの理由で京大へは進まず、東京の大学へ行くことになるだろう。「遠距離」は北川悦吏子のドラマには似合わない。

昼食は蕎麦。

素揚げのアスパラとナス、アボカドと紫蘇とキュウリと卵焼きをのせ、冷たい蕎麦汁を掛けまわして食べる。

2時過ぎに妻と息子一緒に家を出て、綱島にある眼鏡屋へ向かう。

東急多摩川線で多摩川まで行き、ここで東横線に乗り換える。多摩川駅のホームから見る風景はずいぶん郊外のようだが、昔の多摩川園遊園地(1979年閉園)の跡が公園になっているのだ。

多摩川を渡る。

綱島駅で降りる。私たち夫婦は今年で結婚35年周年だが、最初の2年間をこの街で暮らした。当時の面影はあるようなないようなだが、西口を出て目の前の「亀屋万年堂」は当時もあった。 

「ツナシマパン」は昭和4年の創業と看板に書かれている。駅前の商店の中ではもっとも古いものの一つだろう。

眼鏡屋「アイケアシステム」は西口を出て数分のところにある。 

私はここで眼鏡を作るのは初めてだが、すでに妻と息子はここで眼鏡を作っている。ここを私に紹介してくれたのは文化構想学部の文芸・ジャーナリズム論系の助教をしているトミヤマユキコさんである。ここは彼女の実家なのだ。

最初に妻と息子の眼鏡のフレームの調整をしてから、私の検眼。90分ほどかけてやる。安さが売りのチェーン店ではありえない丁寧さである。「中近」両用にするか、「遠中近」三用にするかを相談し、遠方は裸眼でもそれほど不自由は感じていないので、いつも掛けている眼鏡ではなく、パソコンを画面を見るため(中)と本を読むため(近)の「中近」両用の眼鏡を作ることに決めた。フレームも決め、出来上がるのは1週間後くらいとのこと。

帰りに近くのカフェ「アデリータ」に寄って行く。ブロガー仲間のkimimatsuさんがご自身のブログで紹介していたカフェだ。

そのときの記事は→こちら

雑居ビルの2階にある。

昭和の喫茶店である。

kimimatsuさんの記事だと平日は「主婦のたまり場」として満席状態らしいが、ゴールデンウィーク中はかえって空いているようである。GWは家族が家にいるので(あるいは家族でお出かけで)主婦は忙しいのだろう。

お通し(?)のお菓子。もちろんサービスです。

二人はドリンクを注文したが、私は小腹が空いていたので、ミニドリアのセット(ドリンクにコーラ)を注文。

お店の方に確認したら、レギュラーサイズの3分の2くらいだそうである。イメージ通り、昭和の喫茶店のドリアだった。美味しかった。

「アデリータ」という店名の由来が書いてある。

来週、出来上がった眼鏡を受け取りに来るときに、タイミングが合えば、ここでランチを食べよう。次は看板メニューのピザにしようかな。

商店街を駅に向かう。

 電車の窓から「天使の階段」が見えた。

多摩川を渡る。

帰宅すると玄関先でナツが息子になついて来る。

ナツのそばにはブーがいる。

『アンナチュラル』第6話(録画)を観る。

夕食は、私の予想では鶏の唐揚げだったが、フライ盛り合わせになった。

玉ネギ、ポテト、チキン、ウィンナー。息子はとくにポテトフライが好き。私はウィンナーと玉ネギが好き。

いろいろ掛けて食べます。

TVで世界卓球選手権を見始めたらTVの前を離れられなくなってしまった。

男子は残念だったが(準々決勝で韓国に1-3で敗退)、女子はすごかった(準決勝で合同コリアに3-0で勝利)。とくに石川佳純がファイナルセットのジュースの繰り返しの末に勝った試合(第二試合)は素晴らしかった。あの試合に勝っただけで国民栄誉賞を与えてもいいんじゃないかと思ったほどである。 

3時、就寝。