フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月5日(土) 晴れ

2018-05-06 14:36:43 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳の朝食。

今日の『半分、青い』を観ながら。やはり律は京大へは進まないようである。思いがけないトラブルで、受験が出来なくなる。彼は高校受験のときも予期せぬできごと(受験の朝に怪我をした子犬を助けて受験に間に合わなかったのだ)に遭遇して進路を変更せざるをえなくなった。こういうことって、誰の人生にもあることだろう。

私が高校受験のころは東京都には学校群制度というものがあって、私の住んでいた大田区の中学生には、11群(日比谷、九段、三田)と14群(小山台、田園調布)が人気があった。私は11群志望であったが、九段高校では水泳のときに赤フン(赤いフンドシ)をするということを知って、急遽、14群に変更した(群内のどの高校に回されるかを受験生には選べないシステムだったのだ)。14群では制服のない田園調布高校に回されることを期待したが、小山台高校だった。大学受験の頃は国立大学は一期校と二期校の二回受験のチャンスがあって、一期校では北海道大学、二期校では信州大学を考えていたが、結局、受験はせず、推薦で早稲田大学(第一文学部)に入学した。大学4年生の夏休みに卒論の指導教授(心理学)が突然亡くなって新しく指導教授になっていただいた先生が社会学の先生だったので、大学院は社会学へ進んだ。・・・そして、いま、私の妻は高校の後輩で、私の職場は早稲田大学である。もし別の高校に進学したいたら、もし別の大学に進学していたら、私の人生はまったく別のものになっていたはずであり、そうした人生の岐路に「偶然」や「思いがけないトラブル」が絡んでくるというのは、人生ではよくあることである。

私はときどき自分が歩んだかもしれない別の人生について思いをめぐらすことがあるが、その別の人生でも、きっと私は同じように自分が歩んだかもしれない別の人生に思いをめぐらしていることだろう。つまり人生とは可能性の総体で、現実化した人生はそうした可能性の総体の一部に過ぎず、現実化しなかった人生にも思いをめぐらしている(現実化した人生に何らかの影響を与えている)という意味で、それは人生の一部なのではないだろうか。それは「人生」の拡大解釈だという人がいるとしたら、私はこう反論したい。「あなたは過去に思いをはせることがあるでしょう。未来に思いをはせることもあるでしょう。でも、過去はすでに現実ではないし、未来はまだ現実ではない。現実かそうでないかを過大に重視すれば過去も未来も人生の一部ではなくなってしまう。目の前の現実だけが人生になってしまう。それは「人生」の縮小解釈でしょう。回想する過去や、展望する未来も人生の一部だとするならば、空想する別の人生も人生の一部なのではないでしょうか」と。

『半分、青い』はいろいろなことを考えさせてくれるドラマである。勝手に考えているだけかもしれないが。

昼食は妻と「マーボ屋」へ。

5月ランチ限定メニューの中から、二品を注文し、シェアして食べる。あれもたべたい、これもたべたい、という場合、シェアするに限る。私有(独占)からシェア(共有)へ。それは時代の要請でもあるだろう。

エビとアスパラ、レタスのチャーハン。エビもたっぷり。

冷やし担担麺。スープに豆乳が使われている。

デザートはマンゴープリン。 

帰宅して、昼寝。ナツもガレージ(自転車置き場)で昼寝。よく晴れているが、気温はそんなに高くはなく、湿度もなくいい気もち。一年中で一番いい気候だろう。今年の梅雨入りはいつごろになるだろう。

『アンナチュラル』第7話(録画)を観て、そらから、「カフェ・スリック」へ行く。二泊三日の韓国旅行からマダムが帰って、今日からお店が再開した。

紅茶はキームン。

シフォンケーキは紅茶。

今月のシフォンケーキはイチジク。インスタ用の写真をとるマダム。

韓国旅行の話をいっぱい聞いた。一人旅ができる女性はいいですね。これは私の持論だが、最上の旅は一人旅。次は二人旅、その次は三人旅・・・人数が増えるにつれ旅の純度は落ちていく。誤解する向きがあるかもしれないので、補足しておくと、一人旅というのはずっと無言で行く旅ではない。旅先で、いろいろな人たちと出会う旅である。

ソウルという都市は城壁都市で万里の長城みたいな外輪をぐるりと回れるのである。

お土産に石鹸をいただく。

マダムは以前からこれを洗顔に使っているそうだ。

「これが美貌の秘訣なのですね」と私が言うと、マダムは「そうです」と言ってニッコリした。

併設のギャラリーでバッグの展示が行われていた。「スリック」の近所にある「蝉」という名前の工房の作品である。

水をはじくビニールで作られた各種のポスターから型をとってそれをバッグに仕上げたものである。

どんなポスターを使うか、どんな切り取り方をするかで、一点もののバッグが出来上がる。

工房にはもっとたくさんの作品が常時あるそうです。

「蝉」のサイトは→こちら

左が蝉を主宰する石川さん、右がギャラリーの店主の岡さん(「スリック」のマダムのご主人)。

6時半ごろ、店を出る。

呑川横のガード下を通って帰る。

通勤電車でもなく、普段の週末の電車でもなく、GWの終息に向かう電車である。

空の低いところはまだ明るさを残している。

夕食は鯖のみりん干し、がんもどきとワカメの煮物、サラダ、なめこの味噌汁、ご飯。息子は昼に名古屋に帰って行って、通常の夕食に戻る。

 世界卓球2018の女子決勝をリアルタイムで観る。結果は1-3.中国の壁は厚かったというほかはない。平野美宇が経験を積んで、緩急をつかた攻めと守りのやり方を身に付けたときが、中国と互角に戦えるときだろう。

『アンナチョラル』第8話(録画)を観る。あと残り2話だ。いよいよクライマックスを迎える。

3時、就寝。