フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月30日(日) 晴れ

2013-07-01 01:09:50 | Weblog

  8時、起床。

  朝食はとらず、腹ペコの状態で、「天味」へ行く。食事は空腹感を伴って食べるべきものだが、とんかつ、うな重、天ぷらを食べるときはとくにそうだ。

  カウンターが満席だったので、テーブル席に座る。4人掛けのテーブルに1人。カウンターでは一品一品出てくるが、テーブル席では4品と2品、2回に分かれて運ばれてくる。これはこれで落ち着いて食べられるのでよい。コースを食べ終えてから、お好みで稚鮎を揚げてもらう。ちょっと苦みのある稚鮎をレモン汁で食べて、口の中をサッパリとして終わる。ご馳走様でした。


海老(2本)、キス、茄子


穴子、かぼちゃ


かき揚丼


稚鮎 

  散髪をしようと思って、床屋を覗いたが、待っている人がたくさんいたので、夕方にまた来ることにして、国立新美術館に出かける。日比谷線六本木駅から美術館まではそこそこの道のり。

  「第33回日本教育書道芸術院同人書作展」を観る。前回もこの時期にこの場所で開催された。隣り合う2つのギャラリーを通しで使った贅沢な展示会だが、大作ぞろいなので、鑑賞するためにはゆったりした空間が必要なのだろう。

  卒業生のTさんの作品の前に来た。題材(というのだろうか?)はブルーハーツの「情熱の薔薇」(甲本ヒロト作詞)。詞の一部「情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせよう」が大きな字で上段に書かれて、詞の全部が下段に書かれている。なるほど、こうするとインパクトがある。取り出すならば、やぱりこのフレーズか。Tさんの号「愉咲」の「咲」という字も入っているしね。   

 

  1時間ほど見学してから、蒲田に戻ってくる。床屋に行ってみたが、まだ待っている人たちがいる。今日はあきらめよう。平日の午前中に来よう。

  喉が渇いたので、「phono kafe」でグレープジュースでも飲もうと寄ってみると、「コーヒーフロートを始めました」と張り紙が出ている。そういえば、お子さん用に自家製のアイスクリームを作ろうかと思っていますと、大原さんが先日来言っていた。さっそくコーヒーフローを注文してから、いや、待てよ、グレープジュースのフロートも作ってもらえるはずと、聞いてみると、作れますが、アイスクリームと合うかどうかは試してみてませんとのこと。いいですよ、私が実験台になりますから。合わなかった場合を考えて、アイスクリームは別皿でもってきてくれた。一口食べてみると、ココナッツ風味の甘目のアイスクリームである。うん、これなら、甘酸っぱいグレープジュースとの相性はいいはずだ。グレープジュースフロートの出来上がり。美味しい。 

  胃を刺激されて小腹が空いたので、やはり今日からメニューに加わったという蒸しパンのサンドを注文する。中華の万頭の触感。そこに今日のごはんセットでよく登場する大豆の唐揚げの油淋ソースがけを挟み込んだもの。これはいける。

  「phono kafe」を出て、「あるす」にも顔を出す。さきほどコーヒーフロートの注文を取りやめたのは、「あるす」でコーヒーを飲むことを考えてのことである。珍しく近所のご婦人2人連れが先客にいた。今日はマスターご夫婦とのおしゃべりは控えて、日誌をつけることにした。

  閉店の6時頃までいて、「あるす」を出る。空はまだ明るい。自宅の近くの専門学校の庭のベンチで夕涼みをしてから、帰宅する。

  明日から7月だ。

        七月

            谷川俊太郎

   この世が創られた時と同じように
   光は突然人々の肩に重く輝く

   こんなにも単純なのに
   生きるということは

   初心な合唱団のように
   突然鳴き始める蝉

   人々の生きた七月
   人々の生きる七月・・・

   夕立が化粧を荒い落としてしまったあと
   幸せと不幸せの顔はそっくり