フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

7月2日(火) 晴れ

2013-07-03 02:42:42 | Weblog

  8時、起床。

  書斎のTVで『あまちゃん』を観ながら、コロッケパンと牛乳の朝食。寿司屋の主人(ピエール瀧)が微苦笑をしたときに薬師丸ひろ子演じる大女優が「小林薫のつもりかしら」とツッコミを入れていた。『深夜食堂』の小林薫を知らない人にはわからないツッコミである。

 

  歯科医院に電話して奥歯の金属がとれてしまったことので診てもらいたいと言うと、では、10時40分に来て下さいといわれる。時間どりに行くと、すぐに名前を呼ばれて、30分で型取りと仮詰めをしてもらえた。

  12時に家を出て、大学へ。

  3限は演習「個人化の社会学」。5人が発表(一人当たり15分)。

  「メルシー」に昼食をとりに行く。オムライスを注文。  

  研究室に戻って授業の準備。昨日、研究室でライフストーリーインタビュー調査を行ったTさんが置いて行ってくれたスイーツと、ミルクホールで買ってきたアイスカフェオレでお八つ。 

   5限は講義「現代人間論系総合講座1」。私の担当の2回目。これからの時代のライフスタイルについて「時間」の観点から述べる。

  授業を終えて、研究室には戻らず(ゼミ生のIさんたちが研究室でライフストーリーインタビュー調査をやっているのだ)、教員ロビーでいま終わったばかりの授業のレビューシートに目を通す。

  6時半に大学を出て、神楽坂へ。今夜は「東白庵かりべ」という蕎麦屋で、二文の事務長を昔(10数年前)されていて、この6月に選択定年をされたAさんを囲む会があるのだ。誰が囲むのかというと、当時、二文の教務をしていた土田先生、兼築先生、肥田先生、宮城先生、私の5名である。久しぶりの同窓会のような雰囲気。    

  毘沙門天の脇道を入ったところにある「東白庵かりべ」は初めて来たが、最初に出てきたそばがきの美味しさには驚いた。クリーミーといってもよい柔らかさで、私はてっきり山芋がつなぎに使われているものと思ってしまったが、あとから店の人に確認したら、そば粉のみとのこと。そば粉だけでどうしてあんなにふんわりしたそばがきになるのですかと尋ねたら、とにかく、ひたすら、ただひたすら、手で捏ねるのですとのことだった。気の遠くなるような作業に違いない。

  最後に食べたせいろも美味しかった。そばだけでなく、汁とそば湯が実にまろやかで、何杯も飲んでしまった。個人的に必ず再訪したい店である。

 

 

   お開きのときに、Aさんに記念の品を差し上げる。赤城神社のそばの陶器店「うつわや釉」のコーヒーカップと皿のセットで、兼築先生の見立てである。

  店を出て、飯田橋の駅までの道で、Aさんが「大久保先生とは将棋を4番戦って、一番も勝てませんでしたね」と言った。それは、夜間に具合の悪くなった学生がいて、保健室で一晩寝てもらって、Aさんと私が事務所で夜を明かしたときのことである。ああ、一番くらい負けてあげるのだった。学生担当教務主任の仕事は大変ではあったが、どこかしら牧歌的な時代であった。

  10時過ぎに帰宅。ゼミ生のMさんから、メールが届いていて、一昨日の日曜日にゼミ生たち(3・4年生合同)が葛西臨海公園で行ったバーベキューのときの写真が添付されていた。 みな楽しそうであるが、「これ誰だっけ?」という学生が2人混じっている。私がちゃんとゼミ生の顔を認識していなのかと思ったが、そうではなくて、隣でバーベキューをやっていた若者が交じっているとのこと。ああ、びっくりした。