9時、起床。昨夜は涼しかった。今朝もその涼しさの余韻がある。
11時前に自宅を出て、大学へ。
途中、神楽坂で下車して、「SKIPA」で昼食をとる。私が本日最初の客のようである。日替わり定食を注文。飲み物は後でアイスチャイを注文しようと思っていたら、のんちゃんが「梅が解禁になりました」というので、梅シロップ入りのレモンスカッシュを注文する(炭酸抜きのレモンジュースもある)。夏季限定の「SKIPA」名物である。飲み終わってから、グラスの底の梅を取り出してかじるのが楽しい。
3限は演習「個人化の社会学」。3人が発表をして、これで全員が発表を終えた。来週はレポートの提出。 口頭発表を下敷きにして、それを発展させたものが基本だが、他の学生の発表に触発されて、発表とは別のテーマでレポートを書くこともOKと言ってある。ネットから引っ張ってきた統計データについては元々の調査デザインがどのようなものであったかを確認しておくこと、参考文献は本文でどのように利用されているのかを明示すること、この2点は授業中に繰り返し指摘してきた点である。くれぐれも手を抜くことなかれ。
本日のお八つは「梅花亭」で購入した麩饅頭とあんず餅。今シーズン初めてのあんず餅は、あんずをジャムにして白餡に練り込み求肥で包んだもの。甘酸っぱくて柔らかな夏の甘味。クーラーの効いた部屋で熱いお茶でいただく。
5限は「現代人間論系総合講座1」の14回目。4人の担当教員全員が顔を揃えて、各自のシリーズの補論を述べる。来週は教場試験。4問(各教員が一問ずつ作成)の中から一問を選択して解答する形式。
授業の後、最後の学生がリアクションペーパーを書き終えるまで教室にいたら、1年生が試験のことで質問に来た。元々心配性なのだろう、大学に入って初めての試験ということで、思わず笑ってしまうくらい心配している。出席状況を尋ねたら、全出席とのことである。授業をちゃんと受けている学生が答えられないような、単位を落としてしまうような、そんな問題は出しませんよと答える。これは私の別の講義でも話していることだが、独創的な(オリジナリティに富んだ)答案というものを私は期待していない。卒業論文であれば話は別だが、教場試験の場合、「この学生は授業の内容をちゃんと理解しているか」をみるのが試験の目的である。学生の側から言えば、答案とは、「私は授業の内容をちゃんと理解しています」というプレゼンテーションなのである。たかだか60分の試験だ。それ以上のことは求めていない。
雑用を片付けて、6時半に大学を出る。生協の書店で、以下の本を購入。
『村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をどう読むか』(河出書房新社)
鈴木涼美『「AV女優」の社会学』(青土社)
森博嗣『「やりがいのある仕事」という幻想』(朝日新書)