OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

全ての女性を代表できる人が居るだろうか・・・

2007-02-02 21:03:06 | Weblog
音声日記で、気楽にちょっとだけ、くっちゃべるつもりが、話しているうちに、なんだかシッカリ書きたくなって、こっちに移動してきました(^^;。

とりあえず、音声日記で話したことというのは・・・柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言したことが騒動になっているようだけど、この騒動の中で、わたしが柳沢さんの発言より気になったのは、社民党の辻元議員が、柳沢さんに辞任要求する時に言った「全ての女性を代表して」という言葉だったということなんですが・・・

柳沢さんの発言に対しては、数日前の『ニュース雑記帳』で言いたいことを言ったし、ここで繰り返すのは控えますが・・・とりあえず、馬鹿だとは思うけど、怒ってはいないんですよね。

むしろ、それより不快だったのが「全ての女性を代表して」という、辻元さんの発言だったわけです。「お前に全ての女性を代表する資格があるのか」とか「あんたが代表するという人の中に、わたしを入れないでくれ」とか、そういう感情的な反発心が、まったく無いわけでもないんだけど(爆)、それよりはもっと建設的な意味で、ある意味、辻元さんに期待すればこそ、苦言を呈したいと思うわけです。

だってね・・・タイトルにも書いたけれど、全ての女性を代表できる人なんて居ないと思いませんか?女性だというだけで、みんなが同じことを感じ、同じ考えを持つわけじゃないじゃないですか。たとえば、今回の柳沢さんの発言に対してだって、案外「そうだそうだ」と思う女性も皆無じゃないと思いますよ。「別に女が産む機械だと思う人がいてもいいんじゃないの」程度の反応の人なら、かなり居るだろうし。もちろん、憤慨して「辻元さん、言ってやって!!」と彼女を頼りに思う人も居るでしょうし。つまり、同じ女性といえど、色んな考えの人がいるわけで・・・それを単純に、全ての女性を代表しちゃおうという発想は、柳沢さんより危険かもしれません。っていうか、それでは柳沢さんと、考え方の根っこが同じってことになりかねないでしょ。

特に、辻元さんは、議員さんとして、女性の人生の充実を考えてくださる人だと思うから、そういう人に、こういう安易な言葉の使い方は、して欲しくないわけです。そういう言葉の使い方から、自分の議員としての驕りとか、人を個人として見ないで塊で見ていることに気づいて欲しいんです。

女性を大切する社会を造りたいなら、女性を性差別から解放したいなら、男性も大切にしなければならないし、男性に対する性差別も無くさないといけないし・・・何よりも、一人一人の人の気持ちが大切にされる社会を目指さなきゃいけないじゃないですか。「全ての女性を代表して」なんて言いながら、思慮のない発言をしたアホ大臣を追及してても、何にもならないと、わたしは思うんですけどね。

ニュース雑記帳でも言いましたが、柳沢さんが責められるべきは、女性を馬鹿にしたことじゃないんですよ。あんな思慮のない発言をしたヤツに、大臣の任が務まりますかと、そこが問題なんですよ。しっかりと自分を持っている女性は、あんなバカバカしい発言で傷ついたりしませんからね。

もちろん、辻元さんは、一生懸命頑張ってらっしゃると思うんですけど・・・是非、もう一皮剥けて頂きたいと思います。議員になれば、自動的に国民を代表できるわけじゃないことにも気づいて欲しいし、人を属性で纏めるような見方をしていては、その人たちの味方にはなれないと気づいて欲しいです・・・はい。

ところで・・・一般的な会話の中で、「女(男)は○○だから」なんて言われ方をして、なんだか気分良くない時って、それは○○に自分が当てはまらない時ですが、痛い所を突かれた時ですか?わたしは、前者の場合が多いと思うのだけど、案外、潜在的に後者だったりするのかなと思ったりもして(爆)。


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