OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

実物より良く見せることは・・・

2011-03-10 19:35:23 | Weblog

数日前、テレビで、映画の予告編を作る人たちの裏話&苦労話を紹介していました。で・・・予告を作る人たちの心得というか、心意気としては、“予告編は本編より面白くなくてはいけない”ものだそうです。そりゃあそうですよね・・・だって、予告編って、本編を見てもらうための宣伝なんですもの。

CMや広告って、紹介するものが食べ物なら、本物より美味しそうに紹介できなきゃ駄目ですよね。風景なら、実際よりも雄大に、あるいは美しく、あるいは情緒豊かに見えなきゃ駄目ですよね。道具なら、さも便利で使い易そうに感じさせなきゃ駄目ですよね。つまり、今風の表現で言うなら“盛ってなんぽ”、それが宣伝ってものですよね。

ただ・・・盛るのはいいとしても、嘘はイカンと思うのですよ。けど、どこまでが盛りでどこからが嘘なのか、その境界線って、とっても曖昧ですよね。

その映画の予告編の裏話で・・・トム・クルーズをトップスターに押し上げた、あの『トップガン』、当初の予告編は戦闘機が主役だったけれど、前売りの売れ行きが思わしくなかったために、急遽ロマンスの香りを加え、イケメンとしてのトム・クルーズ押しのものに作り変えて、女性客を呼び込んだ言っていましたが・・・これは盛りなのか嘘なのか、どうなんでしょう。

とりあえず、予告編を見て映画館に足を運んだ観客が、映画に満足して帰ったなら、それはOKということになるかとは思いますが・・・けっこう紙一重なんじゃないかなと思います(^^;。

わたしなんぞも、仕事で何かを紹介する文章を書いたりするわけですが・・・その時、紹介するモノの本質を捉えた文章を書くことより、読んだ人が良い印象を抱くような文章を書くことを求められます。露骨にいうなら、そのもの(商品)に誘導することを求められます。ストレートな広告でなくても、記事というのは実質的には広告であることが多いので、それは当然のことではあるのですが・・・書きながら、自分で“なんだかなぁ~”と思ってしまうこともシバシバです。

ちょっと飛躍しますが・・・オシャレというのも、基本的には実物より良く見せるための盛り、あるいは嘘とも言えますよね。それを、より戦略的にして、ビジネス等に取り入れているのが、印象学のようなものなのだと思うのですが・・・これも、考えてみれば、プチ詐欺ですよね。

っていうか・・・わたしたちの言動のほとんどは、自分にとって有利に物事が運ぶように、盛ったり嘘を付いたりばっかりなんですよね。ありのままなんて、アリエナイことなんでしょうね。

ただ、まっ、それこそが私たちの本質ともいえるわけで・・・基本、お互い様なことだし・・・そういう駆け引きを楽しむ術も、私たちは知っているわけで・・・決して否定できるものではないのですが・・・ときどき、ちょっと疲れてゲンナリしちゃう時があるんですよねぇ~。そういう社会から脱落したいなって、そう思う時があるんですよね。

っていうか・・・盛らなくても、偽らなくても、キレイなものがあるって・・・そう思うのは、愚かですかね(^^;。

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