OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

欠点が、人間性の深みになるのかな・・・

2006-11-03 21:51:13 | Weblog
子どもたちの話をする機会・・・つまり、いつものタダタダ感情的に「可愛い~」とか「恋しいっ~」ていう気持ちではなく、多少は論理的に子どもたちのことを考える機会があって、それで思ったんだけど・・・

わたしには、子どもが二人居るのだけど・・・上の女の子は、どっちかっていう夫似だと言えると思う。考え方だとか、拘り処も似ているし、肉体的な特徴も似てる。近視も夫から娘だけに遺伝したし、黒髪も夫から引き継いでいる。でもって・・・手の美しさ、これも夫と娘に共通な、羨ましい個性だ。

それに対して、下の男の子は、いろんな点で、わたしに似ている。肉体的なことで言えば、髪が茶色いとか、視力がイイとか、腎臓の皮が薄くて血液が漏れるなんて似なくていいところまで似ている。大切に思うことや、拘りどころ・拘らないどころも似ている。

が、そんな母似の彼なのに、わたしの最も特徴的な欠点が、彼には欠けている。ともすれば「ミーニングレス」に囚われて、虚無感にたゆたってしまう・・・そして、そのせいで、周りの人を傷つけてしまう・・・そういうところが、彼には全くないのだ。

が・・・わたしに言わせれば、わたしのその欠点は、そのまま、わたしの人間性の深みになっている。こんな私にだって、善い人の部分や、可愛らしい愛すべきところはあるのだけど、それ以上に、この欠点が、わたとしいう人間の存在意味の最も重要な部分になっている。

となると・・・わたしは、息子の行く末が心配になる。わたしに比べて、はるかに優しく善良な彼・・・彼が私より幸せになれなきゃ、世の中がオカシイと思えるような好い人・・・だけど、だからこそ・・・う~ん。

そういえば、娘が幼い頃、よく「裕太は好い子だから腹が立つ」と言っていた。彼女の言いたかったことは、弟が優等生なのがウザイとか、好い子で皆に可愛がられるのが嫉ましいというようなことではない。少なくても、実際に彼は前者ではなかったし(爆)。とにかく、こういう時の彼女の感性は、子どもの頃から鋭くて厳しかった・・・だから、かなり弟の本質を見抜いた言葉だったんじゃないかと思う。

だから・・・息子よ、イイ邪悪を育てよ!イイ虚無に悩めっ!!それが、君を大人の男にするのだよ!!などと思う、今日この頃だ(^^;。