ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

BURN THE WITCH 久保帯人

2021-03-25 11:58:00 | 
週刊少年ジャンプでの漫画連載は栄誉ではあるが、非常に過酷でもある。

だから一世を風靡した人気漫画家が、その一作で潰れてしまうこともある。また二作目以降も面白いが、肝心の漫画家が潰れてしまって、連載中断に至ることも珍しくない。

読者からの人気投票で連載継続が決まるジャンプでの連載は、実力ある漫画家にとっても相当なプレッシャーなのだと思う。そのせいか、「バスタード」の荻原一至や「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博のように休載の常連になってしまう漫画家が現れた。

普通ならば解雇なのだろうが、いずれも人気漫画家であり、新作が出ればその単行本は100万部は軽く売れる。そのため、ジャンプ編集部も困っているらし。

この流れにのってきたのかと思われるのが、「BLEACH」の久保帯人だ。

表題の漫画も、一度三週ほど週刊少年ジャンプに掲載されただけで、後はいきなりの単行本であった。久保氏本人は理想的な仕事の仕方だと、どこかで述べていた。ちなみに作品は「ブリーチ」の西欧版的な雰囲気。

ただし敵は虚ではなくドラゴンであり、対する主人公たちは魔女もしくは魔法使い。この手のダーク・ファンタジーものが好きなら楽しめる内容だ。

久保帯人は当初はあまり絵が上手くなかったが、連載を続けるうちに技量が向上した。特に可愛いけれど、元気すぎるような女の子を描かせると抜群に上手い。

特に「BLEACH」の最終編で登場したバンビエッタ・バスターバインなんて敵方にもかかわらず、そのルックスから人気が出てしまったほど。まぁ、確かに活発で可愛い娘さんだが、性格最悪という、あまりお近づきになりたくないタイプではある。

そのあたり、久保氏よくお分かりのようで、本作の主人公二人も外見は良いが、中身は???というタイプである。一応正義の側なのだが、身近にいたら振り回されそうで、私としては安全な距離を保ちたいタイプ。

なので、世間的にはあまり知られていない漫画ではあるが、私はけっこう注目している。まぁ、浮「ものみたさの一面があることは否定しませんがね。

コメント
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