昼過ぎに床屋に行った。入って右側に待合のソファーがあるが、オーナーが腕組みして寝ていた。何回か「今日は」と大声で呼びかけたが起きない。あれ、呼吸していないのではと心配になったが呼吸はしていた。が、全然起きない。
反対側の本屋さんに行って、戻っても寝ていた。ヒザを軽く2,3度触ってもビクともしない、熟睡だ。起こしては悪いなという気持ちと、帰るか、待つか、のうち、待つかとなった。
隣に座って買ってきた本をめくって、そして散髪用の椅子に座り、2,3分した頃、スゥッと立ち上がり、申し訳なさそうにカットの準備に入ってくれた。お盆で孫が来ていて、寝不足になったようだ。
カットし始めてから直ぐに「(珍しく)お客様が来ている」と電話がある。急いでというか5分でカットして貰って家に戻る。
東京からのご夫婦だった。旦那さんの会社が何社かと合併し、勤務先が外国になること、割り増しの退職金が出るとのことで退社を決意し、住むところを探しに来たようだ。奥さんの両親が那須で田舎暮らしをしているので那須に住むつもりでいたらしいが原発の影響と旦那さんが北海道出身とのことで北海道に決めるようだ。
福島から那須までは100キロあるというが原発の影響は出ているという。原発か、原発ねぃ。世の中、反原発の流れが急だ。反原発、原発反対と言っていれば「いい人」のように、「知識人」のように、そして「当たり前」のように見える。確かに当たり前と言えば当たり前かも知れない。でも、それだけでいいのかな、と疑問も出てくる。将来的には無くさなければ、代替の設備を考えなければならないだろうが、今すぐ全ての原発を止めていいのか、電力不足にどう対応するのかという単純な疑問だ。
計画停電で今更「ロウソク」に戻せない。工場はどうなるのか、従業員は、等々、問題も多い。俺の気持ち、何とも云えんな、複雑だな。
8月18日。写真はベランダが100㎡の新しく出来た隠れb&b。