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「落水」

2019年09月15日 | 農業

稲刈り前の昨日、田んぼの水を抜きました。

シーズン二回目の「落水」です。

 

一回目は「土用干し」での落水。

7月末、根をしっかり張らせるための水抜き。

今回は、十分に穂の出た稲を乾燥状態にするため。

コンバインが沈まないように、土を乾燥させる意味合いもあります。

 

まだ「青い」稲が「黄金色」になるのももうすぐ。

近隣の「コシヒカリ」や「秋田こまち」は、既に収穫済。

唯一 晩稲の「きぬむすめ」のみが残る私の田んぼ。

 

新米検査では、今年は1等米比率が、低いとか。

カメムシ被害により、昨年より20%以上 品質降下。

県南では「ウンカ」被害も発生。さて我が家の出来は?

 

と言っても、JAを通じての「供出」もしていません。

稲刈り・モミ摺り・乾燥は、近隣の「プロ」に依頼。

その代金を、米による現物支給で支払っています。

 

今年のJAの買取価格は、「きぬむすめ」が13000円強。

昨年、農業のみの所得申告では15万円の赤字。

小規模農業は、大幅赤字。自分の労働対価は除いてもこの状態。

 

 

家の前に広がる田んぼがあるから、作らざるを得ない状況。

作らないまま放置しても、草刈は必要です。

昨年の水害により、水路が破壊され、今年 集落内で耕作された田はおよそ半分。

仮復旧中の河川の堤防が、9月初めの水害で再び流出しました。

 

高齢と天災は、耕作意欲を萎えさせます。

しかし農業を止めることは、体力維持の方法を捨てるようなもの。

「リハビリ」のためにも、米つくりを続ける覚悟の私です。

それもあと10年くらいでしょうが。

 

「ぴんぴんころり」が目標です。

と言いながらも、かみさんには晩年の入所希望施設名を告げている私の矛盾。(笑)

生きることへの執着は、まだまだ旺盛です。

 

画像    今朝の田んぼ  正面に小さく見える河川の土嚢 仮復旧状態

      平年作?の稲  きぬむすめは 2年連続 岡山県美味しさ一番の米

 


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