元ベース弾きの田舎暮らしは

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ガラス超しの「面会」

2020年10月10日 | ふるさとの母親

とうとうわが町にも「コロナ侵入」です。

二人の感染発表で、静かな田舎町にも緊張感が・・。

そのため、施設入所中の母親との面会が再び謝絶に。

 

何とか「顔だけでも見たい」と施設にお願いをしました。

結果 「直接に会話はできないが、ガラス越しなら何とかします。」と許可が。

施設の配慮に感謝です。

 

渡り廊下の全面ガラスの向こう側に車いすに座った母親とそばに介護の人。

私や妹は、ガラス窓の外からの面会です。

私たちの顔を見つけた母親の表情が笑顔に変わります。ほっとする私たち。

 

あらかじめ準備していたのは、A4用紙に活字ポイントを拡大した手紙。

「元気ですか?」「気分は悪くないですか?」と質問。

そして私たちも変わりないとの近況報告も。

その手紙を、ガラス面に押し付け、介護の人に読んでもらいます。

 

近隣や親戚の近況や、コロナの状況。

農作物の生育状況、季節の変化を知らせます。

それだけでは言いたいことが伝わらないと、拡大プリントの写真も。

 

孫やひ孫の写真、母親が毎日 目にしていた集落の風景も。

コスモス一杯の畑や、黄色く実った稲穂も撮りました。

母親の若いころのモノクロの写真も拡大、ガラスに押し付け見せます。

 

     

 

介護の人の読み上げる手紙と、拡大した写真を見せることが今できる手段。

母親の喜ぶ情報は何か?どんな写真を見せたら嬉しいのか?

面会前の準備に時間をかけても、実際の面会は10分程度。

凝縮された、濃密な時間を母親と過ごしたいと考える私です。

 

広島に住む弟の顔を9か月ぶりに見た母親の目に涙が・・。

それを見た弟や妹も涙腺が崩壊。

97歳の母親に残された時間は、わずかです。

「コロナ」が、大切な家族の時間を奪っているのです。

 

母親の好きな百合の花や、知人の差しれを窓の外に置いて、面会終了。

きつめの花の匂いや、飾られた手芸の品々が母親を慰めてくれるでしょう。

 

私の大切なものは何か、大事にすべきことは?

今しかできないことを考えさせられる日々です。

 

画像  コスモス  母親が野菜を作っていた畑に今はコスモスを植えています。

          夏にはひまわりが咲く畑。

    潮干狩り? およそ80年前の母親が10代後半のころ? 左が母親。 

          着物を着て海に入っています。お転婆だったらしい母親。

 

コメント
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