元ベース弾きの田舎暮らしは

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日本古来の保存食「焼き米」作りに挑戦(前編)

2008年09月24日 | 食べ物、飲み物

農業の過酷さを体験した一日です。

新見市周辺ではもちろん全国でもほとんど作られない「焼き米」を作ります。
昔から、田舎の保存食もしくは「おやつ」だったかもしれません。
もう数十年前に周囲の人が止めた製法にチャレンジです。
機械を使わず、すべて手作業です。師匠は大正生まれの「母親」。
弟と共同作業です。

「焼き米」とは、米の「インスタント」食品。
お湯やお茶を注ぎ、塩で味つけします。数分経って食べます。
手間のかかる製造方法ですが、「昔」の味の再現です。



熟れる前の葉の青い稲を刈り取ります。
今回は、およそ40束。中腰が体にこたえます。
これを昔ながらの脱穀方法で、「もみ」に。
エンジンを使わない脱穀は、回転を生む足が重要。回転する「千歯」の一種。
このタイミングが難しいのです。脚力も必要。



葉っぱが混じります。これが厄介です。
近くのきれいな小川で、葉っぱや実のない「もみ」を選別。
「比重」の差を利用して、ゴミ類を流します。
十分「実」のいった「もみ」のみを流水にさらします。
およそ3日間。たっぷり水を吸わせます。
流れのきれいな川でないと臭いがつくそうです。
麻袋を沈め、石で重しをし、流れないようロープで縛ります。




今回はここまでが昨日の作業。
3日後、これを大釜で「煎り」ます。(詳細は後編)
コーヒーでいう「焙煎」です。
そしてこれを精米。
このときだけは、専門の精米業者に依頼。
水車のあった時代は、すべて自己完結だったのでしょう。

画像  大釜(昔からあったもの)
     青刈りの稲
     回転式「千歯?」で脱穀(足に痙攣がきそうです、弟初出場)
     流水で「もみ」を選別(手前が私)
     川に沈めた麻袋の「もみ」
コメント (3)
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