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先週に続いて再び山鹿「八千代座」へ。
今回八千代座では初めての上演となる朗読の会「天守物語」の観劇に行った。
舞台に富姫の扮装をした玉三郎さんを真ん中に左右に紋付き袴の正装をした
一門の役者さんがそれぞれ何人かの役を受け持って戯曲を読み上げると云う
舞台構成だ。
女形姿ではない紋付き姿の若い役者さんが艶めかしい女性の声色で
台詞のように台本を読まれるのだが、扮装もなく動きもなく、ただ言葉だけで
お女中や老人の役を表現されているのが素晴らしかった。
そして玉三郎さんの「富姫」は人間とは違った異界に住むヒロインらしく
妖しげに美しい凛とした姿で戯曲を読まれあらためて言葉の美しさを
観客に示された。
今日、いちばん感激したのは朗読の会が始まる前に花道から玉三郎さんが
登場され舞台中央で座られて「天守物語」の話の流れを判りやすいように
説明された。
時には笑いを誘いながら観客に話しかけるような感じの話方で今まで
見たことのない玉三郎さんがそこに居て、雲の上の人みたいだったのが
その時はとても身近に感じた。
こんな雰囲気も舞台と観客席がすごく近い芝居小屋「八千代座」だからで
博多座みたいな大劇場ではとうてい出せない、演じる人と観る人の
一体感だろうと思った。
熊本弁でひとこと
又来年、行かにゃんけん、しっかぁ、がまださにゃんね。(誰が?)
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熊本もやっと寒くなりつつあります。
八千代座は収容数が750人ぐらいの小さな劇場なので一番後ろの席でも双眼鏡は要らないです。
役者さんも客席と近いのでやりがいのある舞台だそうです。
北海道にはそう云う古くからのものがないので
映画でしかお目にかかっていません。
そんな芝居小屋で玉三郎さんなんぞ見るのは、
風情があっていいですね。