読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

「プロヴァンスの贈りもの」

2007年09月05日 | 映画
「プロヴァンスの贈りもの」(2006年、アメリカ)

土日も働きまくりあくどい手法も使って辣腕トレーダーの地位を手にいれたロンドンに住むマックスが少年時代に一緒に住んでいたプロヴァンスの屋敷とぶどう園をもつヘンリーおじさんの死去の連絡を受けて、遺産売却のためにプロヴァンスに飛ぶが、留守中のごたごたから、結局は屋敷を売るのをやめ、仕事も辞めて、プロヴァンスに住むことになるという、お決まりの話といえば、お決まりのストーリー物である。

何を期待してこんな映画を見に行ったのだろう。やはりプロヴァンスの景色を堪能したかったのじゃないのかな。なんともいえない南仏の景色はやはり健在だ。ちょっと行くと小さな町ににぎわうレストランがあるなんていうのも、自然をたっぷり楽しみながら、食の満足や人恋しさの飢えも満たしてくれるところが、南仏のいいところだろうな。

最近なんかで読んだが、イギリス人はプロヴァンスに別荘を買うのが流行らしい。イギリスのどんよりした天候に比べたら、真っ青な空とブドウ畑に囲まれたプロヴァンスは天と地ほどに違うらしい。それにしたって金持ちでなければそんなことはできないわけで、インターネットビジネスで金持ちになった連中が南仏に週末を過ごしにくるということなんだろう。飛行機で飛べば2・3時間でいける距離だ。

プロヴァンス、プロヴァンスというけれど、日本にだって、こんなところがあるんじゃないのだろうか。わざわざ10数時間もかけてフランスくんだりまででかけなくっても、日本でもこうしたゆったりした生活と文明の利を享受できるところが。とはいってもエクサン=プロヴァンスのようなすばらしいところはやっぱり日本にはないか。

面白かったのは、マックスが初めてというか久しぶりにおじさんの屋敷に車で行くときのカーナビの音声。フランス人なら別にどうということもないだろうが、外国人から見ると、Vous avez depasse votre destination(目的地を行き過ぎました)とかVous etes arrive(到着しました)とかAllez(進みなさい)としつこく機械音声で言われるのは、なんともこっけいである。

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