読書な日々

読書をはじめとする日々の雑感

ネットで見つけた面白い記事

2017年07月14日 | 日々の雑感
ネットで見つけた面白い記事

1.高学歴の低所得者たち>
大学院を出たのに、とくに文系の場合、就職先(つまり大学)がなくて、非常勤講師をしている人たちのこと。理系の場合には研究を続けるには、どこかの研究機関に所属しなければ研究を続けることができないので、そうした研究機関のアシスタントとして所属するにしても、結局目がでなければ早々に見切りをつけるしかないだろう。

文系の場合には、パソコン一つあれば研究できるから、生活のために非常勤講師をしながら、いつかは専任講師に就職するぞという思いで生きているが、低レベルながら生活に追われ、その生活に満足してしまい(大学で教えているというステータスに満足するのに違いない)、ずるずると60才すぎまで来てしまうということが最近は当たり前になっている。はたして本人たちにその自覚があるのかどうか。

2.「安倍改造内閣」で入閣が噂される「橋下徹」からの恥ずかしい伝言をスクープ
もうじき安倍内閣の改造が行われるらしくて、テレビでも盛んに次期閣僚の名前が取り沙汰されている。そんな中、次期内閣は、すでに安倍も表明しているように改憲である。そのために維新の会と手を組む必要があることから、橋下の名前が取り沙汰されている。大阪を引っ掻き回して無茶苦茶にしただけの男が、安倍の援軍となるべく、あれこれ恥ずかしいことをしているというのがこの記事だ。

3.青山繁晴が森友問題で晒した嘘と醜態!
本当にテレビというのをぼんやり見ているだけでは真実は見えてこないなと実感したのが、この青山という人の真実の姿。よく土曜日の午後にやっていた討論番組などを見ていたころは、すばすばとモノを言うしっかりした国際関係の感覚ももった人なのかなと思っていたが、選挙に自民党から出て、おまけにこの醜態である。こんな人を少しでも評価していた自分が恥ずかしい。ただそうした真実を見せてくれるのもやはりテレビなんだ。加計学園グループの獣医学部新設問題ではこんな醜態も晒しているという。こちら

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『身体の文学史』

2017年07月05日 | 作家ヤ行
養老孟司『身体の文学史』(新潮社、1997年)

ここで著者が言っていることは、人間の意識は自然の反映だということであり、なにか特別なことを言っているようには思えない。

反映というのは、あらゆる自然現象の土台にあるものである。例えば太陽光線によって石が温まり、夕日には石は赤みを帯びる、水は光線を反射したり屈折したりして事物を映し出し、葉っぱは光合成をして花を咲かせる。

将棋コンピューター・ホザンナについて、そのプログラム開発者が興味深いことを言っていた。もともと過去の譜例を教え込むだけのものだったが、少し前から自分で過去の譜例を学んでいくようなプログラムを組み込んだところ、自らどんどん学んで、いろんな攻め方を覚えるようになり、今ではプログラム開発者でさえ、このホザンナがどこまで強くなるのか分からないことに不安を感じると言う。石や水面や草花、さらに本能から出ることがない動植物、つまり意識を持たない自然と人間の意識の、反映論的違いを、この将棋コンピューターの初期と現在の違いに見ることができる。

人間の反映は自然にたいして反作用を及ぼすようになり、あたかも人間の意識が物を生み出しているように見えることになる。そのもとにあるのは、人間の意識というヴァーチャルリアリティーだ。この著者は、それを「脳化」ということばで表しているに過ぎない。
こうした現象の最たるものが「言語」だと思う。これはソシュールの構造言語学を勉強した者なら比較的分かりやい事柄である。言葉という本来はこうした反映から生じたはずのものがいったん体系化するとあたかも言葉が物を作り出すかのように機能する。

またこの著者がしばしば言うのは、意識と人間の身体が別々だということだ。これも簡単な話だ。上のように反映にはいろんなレベルがある。大雑把に分けても意識と生身の体は相当に違うレベルの反映の仕方をする。意識は自らが最初から存在したかのように振る舞うようになるが、人間の身体は太陽光線を受ければ石が温まるレベルの、反映論的に単純なレベルから、漢方で言うようないろんな要素が絡み合って、身体の変調が生じるというようなかなり複雑なレベルもある。

こうした反映の様々なレベルを一人の人間の意識がバランスよく保てれば、文学など生まれてこないのかもしれない。そうした病的なバランスの崩れを養老孟司は深沢七郎やきだ・みのるやそして三島由紀夫を題材に論じたのが本書だと言える。

私とこの著者の違いは、こうした原理論をもってさらに文明論とか文学論とか歴史論とかに敷衍することができるか・できないかにある。ソシュールの構造言語学の原理からさらに複雑な構造主義的…へと敷衍していった多くの思想家と凡人の私の違いも同じことだろう。


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またまた箸休め

2017年07月04日 | 日々の雑感
またまた箸休め

またまた箸休め的記事、っていうか、非常に面白いネット記事を見つけたので、ここで紹介。

一つ目はあの江川紹子さんが、都議選最終日に安倍首相が唯一街頭演説をした時に「安倍帰れ」「安倍やめろ」のコールが湧き上がったのに対して、安倍が「私たちはあんなことはしない」と言った言葉について、その深層を暴き出している記事。

こちら

あれはテレビでも何度も放送されていて、「安倍やめろ」コールの中には、あの森友学園の理事長夫妻もいて、「安倍嘘つくな」とか、嫁にいたっては「金かえせ、私の携帯かえせ」とか叫んでいて、周りの参加者が思わず失笑していた。

私は森友頑張れと思っている。冷や飯を食うのは自分たちだけじゃないぞ、安倍も道連れにしてやるぞ、というところを見せてほしい。それだけのものをまだ隠しているのでしょうからね。

この記事で安倍とは正反対の政治家のあるべき姿として提示されているオバマ大統領とかムン・ジェイン韓国大統領は、いろいろ批判はあるにしても国家のトップとしての最低限の姿を示している。

それともう一つは少し古い記事だが、集団的自衛権が議論されていた数年前に、国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官が、集団的自衛権とは何かを火事現場の消火活動に喩えて、10代の若者たちからコテンパンに論破されたという記事。

こちら

集団的自衛権もそう、このあいだの共謀罪もそう、そしてまた憲法改正の自衛隊明記もそう。こいつらの主張に道理はまったくないから、真剣に議論したら、すぐに化けの皮が剥がれてしまう。だからまともな議論は一つもしないで、数の力で強行採決することしか能がない。


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最近聴いているジャズ

2017年07月02日 | 日々の雑感
最近聴いているジャズ

本読みがなかなか進まない。一冊読了するのに時間がかかってしかたがない。それで箸休めに(って意味が分からないけど)、最近よく聴いているジャズのCDについて書くことにした。

2014年にジャズを聴き始めて、その数ヶ月後に「最近よく聴いているJAZZ」という記事を書いた。今となってみれば、恥ずかしいほど、超初心者向けの曲ばかり並べている。こちら

まぁジャズを聴き始めて数ヶ月後のことだから、まぁ仕方がない。あれから3年たった。ほとんどジャズしか聴かないようになってみると、この間朝日新聞に載っていた岡田暁生さんの言葉じゃないが、ジャズってすごいと思うようになった。

まずウィントン・マルサリスのLive at the house of tribes。ウィントン・マルサリスって技巧派だけど、心がこもっていないとかいって、どこかで批判的に書いてあるのを読んだけど、そうかなと、これを聞きながら思う。これほどの技巧を自然に鳴らすにはそれなりのハートがないとできないことではないだろうか。とくに一曲目のgreen chimneysなんか、聴くたびに驚愕する。

つぎがカーティス・フラーのBlues ette。これも一曲目のFive spot after darkがいい。カーティス・フラーのトロンボーンの低音で始まる部分になんだかゾクゾクっとする。トロンボーンって中低音楽器だから、素早い音符でしっかり音程を取るのは難しいだろうに、私にはこれくらいの音が心身ともに気持ちよく感じられる。

さらにアート・ペッパーのModern art。アート・ペッパーはアート・ペッパー・クインテットのSmack up、La cuevas des Mario、A bit of Basieも好きだけど、こういうハデハデの曲ばかりでなく、このアルバムに収録されたしっとりとした曲もだんだん好みになってきた。出勤前とか、仕事帰りとかに気持ちを鎮めたい時に、ぴったりの曲だ。

ソニー・クラークのCool struttin'は、最初なんだかなーって思いながら聴いていたのだけど、やっぱり初心者だね、火曜日のBS7チャンネルでやっている「あの時あの曲」のなかで流れるこの曲の冒頭部分がきっかけでよく聴くようになった。

とにかく手探りで新しい曲を開拓していくのだけど、Youtubeがあって便利。まずアマゾンでレビューの好評なアルバムを探して、Youtubeで実際に聴いてみて、気に入ったら購入することにしている。もっといろんなジャズを聴いていきたいね。

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